えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

座・ALISA『キセキのうた』

OG公演レビュー

八千草薫・村井國夫・朝海ひかる、松村雄基らで名作戯曲『黄昏』上演中!

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誰にでも訪れる老いと、家族の絆という普遍的なテーマを淡々と描いて、1979年のニューヨーク初演以来、日本を含む世界各地で上演され続けているアーネスト・トンプソンの名作戯曲『On Golden Pond』(邦題『黄昏』)。1981年にはヘンリー・フォンダ、ジェーン・フォンダ、キャサリン・ヘップバーンの共演で映画化され話題となった。
この『黄昏』が、03年に八千草薫の主演で初演され、多くの観客から感動のメッセージが届いた。そして06年の再演を経て、12年ぶりにこの夏、八千草薫の主演でこの舞台が戻ってきた。
 
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初演から引き続き、老いを感じはじめた夫を明るく支える妻エセルの役で、観る者の心を惹きつける八千草薫。そして自身の老いにとまどいながらも、それを前向きに捉えていこうとする夫のノーマン役には、新たに村井國夫が挑戦。さらに今回は、2人を取り囲む家族や友人に、朝海ひかる、松村雄基、若山耀人、伊藤裕一ら豪華俳優陣を迎えて、明瞭かつ丁寧な演出に定評のある演劇界の重鎮・鵜山仁による新演出で、新たな『黄昏』の登場となった。
 
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【物語】
ノーマン(村井國夫)は80歳を迎えようとしている。そして彼より若い妻のエセル(八千草薫)。
今年もあのゴールデン・ポンドでひと夏を過ごすために訪れた。
たまにふたりを訪れる郵便配達のチャーリー(伊藤裕一)は、夫妻の娘チェルシー(朝海ひかる)との思い出を語る優しい隣人でもある。
ある時ノーマンと反発しあっていた娘のチェルシーが彼女のパートナー、ビル(松村雄基)と彼の子供ビリー(若山耀人)とともにやってきた。
最初はうまくいかないノーマンとビリーも、お互い素直になれないノーマンとチェルシーも、ゴールデン・ポンドでの生活の中で変わっていく。それを温かく見守るエセル。傷つけあい、いたわりあいながらも、家族の絆を探すひと夏。

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【囲みコメント】

この公演の初日を迎えるにあたって囲み会見があり、八千草薫、村井國夫、朝海ひかる、松村雄基が一言ずつコメントを述べた。

八千草 3度目の上演ですが、新しいものをやっているみたいで、共演者の方々みんながとても優しくしてくれます。体力は駄目ですね。維持できているかわからないけれど、お肉を食べるといいと聞いたので朝でもいつでも食べるようにしています。

村井 八千草さんが可愛くてしょうがない。一緒にやっていて楽しいです。地方公演に行ってもお守りします。

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朝海 八千草さんの美しさとオーラに圧倒されてセリフが飛んでしまいました(笑)。舞台に上がって更にオーラが増してキラキラしていました。

松村 八千草さんがかわいらしくてチャーミングで僕も台詞を忘れそうでした。

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〈公演情報〉
シーエイティプロデュース
『黄昏』
作:アーネスト・トンプソン 
演出:鵜山仁 
出演:八千草薫/朝海ひかる 松村雄基・若山耀人 伊藤裕一/村井國夫
●8/10〜 27◎東京 紀伊國屋ホール
〈料金〉8,000円円(全席指定・税込)
●9/1◎志木 パルシティ ホール 
●9/4◎金沢 北國新聞赤羽ホール
●9/5・6◎愛知 名古屋市青少年文化センター・アートピア 
他、神奈川、兵庫公演あり
 
  
【写真提供/シーエイティプロデュース】




『LADY OUT LAW!』
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宝塚歌劇団・男子部の青春を描く舞台『宝塚BOYS』team SKY 上演中!

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宝塚歌劇団の100年を超える歴史の中にかつて「男子部」が特設された、という事実に焦点をあてた舞台『宝塚BOYS』。彼らの可笑しくも切ない青春グラフティを2つのチームで演じる2018年版。
まず、team SEAが8月4日から11日まで上演され熱く演じて大きな感動を呼んだ。

team SEA公演はこちら

そして、もう1つのteam SKYが、8月15日に東京芸術劇場 プレイハウスで初日を迎えた。(19日まで。そののち愛知、福岡、大阪公演あり) 

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【物語】
昭和20年秋、第二次世界大戦が終わったばかりの激動の時代。幼い頃から宝塚の舞台に憧れていた若者・上原金蔵は、一枚の召集令状で青春を失い、今度は自らの書いた一枚の手紙で、人生を変えようとしていた。手紙の宛先は宝塚歌劇団創始者の小林一三。内容は宝塚歌劇団への男性登用を訴えるものだった。 折りよく小林一三も、いずれは男子も含めた本格的な“国民劇”を、と考えており、その提案は採用されることになった。
そうして集まったメンバーは、上原をはじめ、電気屋の竹内重雄、宝塚のオーケストラメンバーだった太田川 剛、旅芸人の息子・長谷川好弥、闇市の愚連隊だった山田浩二、現役のダンサー・星野丈治、と個性豊かな面々だった。
宝塚歌劇男子部第一期生として集められた彼らではあるが、劇団内、観客などの大半が男子部に反対。前途多難が予想される彼らの担当者として歌劇団から、池田和也が派遣されていた。池田は彼らに厳しく言い放つ。「狎兇正しく美しく″の歌劇団内では、女子生徒と一切口をきいてはならない。」「訓練期間は2年。その間、実力を認められるものは2年を待たずに仕事を与える。」
男子部のメンバーはいつか大劇場の舞台に立てることを信じ、声楽・バレエ…と不慣れなレッスンに明け暮れる日々が始まる….。

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【コメント】
 
公演の初日を迎えて、team SKYのキャスト、永田崇人と溝口琢矢からコメントが届いた。

永田崇人 
僕ら六期目のBOYSは、平均年齢が今までで一番若く、その分戦争から最もかけ離れている人間たちの集まりです。ですが稽古場では、皆で”苦い飯を食う”というような経験もして、それが舞台に表現されているんじゃないかとも思います。僕らにしかできない『宝塚BOYS』があると改めて感じましたし、team SEAのお兄さん達とは違う僕らのBOYS、それを発見する楽しさもあると思います。「この作品に出会えた人は幸せだ」と仰った方がいるのですが、それはご覧になる方も、そして、僕らのように関わることが出来た人間もそうだと思います。
本当に幸せだなと思える、大好きな作品です。
是非、劇場に足を運んで、一緒に青春をして頂きたいと思います。

溝口琢矢 
こんにちは、溝口琢矢です。『宝塚BOYS』、今回2チームあり、僕たちは“6th BOYS(ろくボーイズ)”となるのですが、とにかく緊張しております。チームでは僕と富田が最年少なんですが、メンバーはみんな凄く優しくて、崇人君含め皆で支えて下さっていて、本当にいいチームが出来上がっているんじゃないかと思っています。この若さとエネルギーは、舞台で盛大に発揮される筈ですので、是非皆様楽しみに、そしてワクワクしながらお越し頂ければと思います。
よろしくお願いします。

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〈公演情報〉
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『宝塚BOYS』
原案◇辻 則彦 (「男たちの宝塚」神戸新聞総合出版センター刊)
脚本◇中島淳彦 
演出◇鈴木裕美
出演◇「team SKY」
永田崇人、溝口琢矢、塩田康平、富田健太郎、山口大地、川原一馬、中塚皓平
愛華みれ、山西 惇
●8/15〜19◎東京 東京芸術劇場 プレイハウス
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日 10:00〜18:00)
●8/22◎名古屋 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466(月〜土 10:00〜19:00  日・祝休)
●8/25・26◎久留米 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
〈お問い合わせ〉ピクニック チケットセンター 050-3539-8330(平日11:00〜17:00)
●8/31〜9/2◎大阪 サンケイホールブリーゼ
〈お問い合わせ〉ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888 (11:00〜18:00)
〈料金〉S席 8,800円 U25 5,000円(全席指定・税込)
〈チケット一斉発売〉2018年6月23日(土)


【撮影/友澤綾乃】



『LADY OUT LAW!』
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宝塚歌劇団男子部の青春を描く舞台『宝塚BOYS』2018版、team SEA初日開幕!

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舞台『宝塚BOYS』の2018版の2つのチームのうち、team SEAが、8月4日、東京芸術劇場 プレイハウスで新鮮に力強く開幕した。その初日に先立ち、前日に最終リハーサルが行なわれた。

本作品『宝塚BOYS』は、1945年から9年間、宝塚歌劇団に男子部が特設された、という史実を元に描かれた作品で、2007年初演、戦後の復興と共に全力で夢に挑んだ青年達の一途な姿を描き、多くのファンを生み上演を重ねてきた。今回は5年ぶり、5度目の上演となる。

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今回の2018年版は、以前に『宝塚BOYS』出演経験のある人気俳優陣がメインとなって結集した「team SEA」(8/4〜11)と、2.5次元の舞台などでも活躍が目覚ましい新世代のキャストが集った「team SKY」(8/15〜19 及び各地公演)という2チーム制で上演される。
さらに、舞台、ドラマで活躍中の実力派俳優・山西惇と、宝塚歌劇団元トップスターの愛華みれが、両チーム共に出演し一座を支えている。

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物語は、女性だけの劇団、宝塚歌劇団の創始者・小林一三に、男子登用の嘆願書を送った上原金蔵(良知真次)が、歌劇団の稽古場に足を踏み入れるところから始まる。戦争で青春を奪われ、絶望を味わった上原が終戦と同時に描いた夢は、「宝塚歌劇団」の舞台に立つことだった。その願いは小林一三に届き、いずれは男女共に出演する「国民劇」を創りたいと思っていた小林の想いと一致し、男子部の特設に至ったのだった。
 
稽古場に続々と入ってくる「男子部」のメンバー。電気屋の竹内重雄(上山竜治)、宝塚のオーケストラメンバーだった太田川剛(藤岡正明)、旅芸人の息子の長谷川好弥(木内健人)、闇市の愚連隊だった山田浩二(石井一彰)、そしてプロのダンサー星野丈治(東山義久)….。

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宝塚歌劇団から男子部の担当として派遣された池田(山西惇)は経理の人間で、「舞台のことはよくわからない」という。池田から「訓練期間は2年。歌劇団の生徒との接触は一切禁止」と厳しく言い渡され、日々レッスンに励むメンバーたち。それぞれが、戦争で負った心の傷を抱えながらも、それを振り払うかのように、夢に向かって必死にレッスンを重ねる。

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1年程経った頃、新メンバーとしてやって来た竹田幹夫(百名ヒロキ)に驚く山田。竹田は以前からの知り合いだったようだ。
2年、3年….と、男子部が宝塚大劇場に立つ機会はなかなか訪れない。ヤケになりフラストレーションをぶつけ合うメンバーを、池田は時に叱咤激励し、寮母の君原佳枝(愛華みれ)は優しく見守り男子達を励ます。不遇の状況にあっても、舞台に立てる日を夢見てレッスンを重ねる青年達の姿が胸を打つ。

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『宝塚BOYS』には2度目の参加となるキャストが多いteam SEAだが、2010年に続き星野役を連投する東山義久を除き、2013年竹内役を演じた良知真次が上原役に、2010年に同じく竹内役を演じた藤岡正明が太田川役に、2013年に竹田を演じていた上山竜治が竹内役に、2010年に竹田役だった石井一彰が山田役に…と、前回とは違う役に取り組むキャストが多く、新鮮で力強いチームが生まれた。
良知演ずる上原は、柔らかい物腰の中にも情熱と決意を秘める。藤岡扮する太田川は、関西弁で明るく、純粋さが光る。上山が演ずる竹内は、熱く真っすぐで、しかしどこかユーモラスさもにじませる。

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『宝塚BOYS』初出演となる木内は、熱さと涼やかさを併せ持つ好青年の長谷川を好演。同じく初参加メンバーの百名は、竹田という末っ子キャラが良く似合う。石井は一見強面だが純で心優しい山田を熱演。そして星野演ずる東山は、この上なくプロダンサーとしての説得力を放っている。
7人のBOYSのそれぞれの個性が生かされたキャスティングと、キャストの作品に対する深い理解によって、物語がよりリアリティをもって伝わってくる。

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さらに今回初出演となる愛華みれ演ずる君原は、寮母としてBOYSを見守りながら、彼らが迷った時に、そっと大事な示唆をし、癒しの手を差し伸べる。愛華の柔らかいオーラが会場を包む瞬間、ほっとした気持ちになる。同じく初出演の山西は、池田というキーマンを演じ、作品の緩急を生み出している。門外漢だと言いながらも、その実BOYSを宝塚大劇場の舞台に立たせようとする池田は、厳しくも深い愛情を秘めている。

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物語のラストで展開されるレビューは圧巻だ。BOYSが歌い踊る“男性のレビュー”は、美しさと迫力に、魅了されるに違いない。 
 
舞台上のBOYSの“生き様”に、時に共に笑い、時に共に涙し、宝塚歌劇団の稽古場で一緒に青春を過ごしているかのような、そんな気持ちになり、BOYSの夢の行方を劇場で共に追いたくなる舞台だ。

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このteam SEAキャストは、東京公演の8月4日から11日まで出演。8月15日から19日までの東京公演後半、そして各地公演はteam SKYキャストによる公演となる。

【配役】
[team SEA] (8/4〜8/11)
良知真次(上原金蔵)
藤岡正明(太田川剛)
上山竜治(竹内重雄)
木内健人(長谷川好弥)
百名ヒロキ(竹田幹夫)
石井一彰(山田浩二)
東山義久(星野丈治)

愛華みれ(君原佳枝)
山西 惇(池田和也)

[team SKY] (8/15〜19 および各地公演)
永田崇人(上原金蔵)
溝口琢矢(竹内重雄)
塩田康平(太田川剛)
富田健太郎(長谷川好弥)
山口大地(山田浩二)
川原一馬(竹田幹夫)
中塚皓平(星野丈治)

愛華みれ(君原佳枝)
山西 惇(池田和也) 

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本番を前にteam SEAのキャスト、上原金蔵役・良知真次と太田川剛役・藤岡正明からメッセージが届いた。
 
【コメント】
 
良知真次 
『宝塚BOYS』は、前回の4回目から出演させて頂き、僕にとっては二度目の出演になりますが、オリジナルを創る気持ちで出演させて頂いております。役も、前回の竹内役から今回は上原役になります。
team SEAは、過去『宝塚BOYS』を経験してきた人達が多いチームですが、ほとんどのキャストの役が変わり、関係性も変わるという事で、1からというよりゼロから創って来ました。いよいよ初日を迎えるということで、初めてご覧になって下さる方、またこの作品を愛して楽しみに待っていて下さるお客様のために、全身全霊で歌って踊りたいと思っております。一度と言わずに二度三度、四度五度六、七、八公演ありますので(笑)、是非劇場に足を運んで頂いて、応援の程宜しくお願い致します。公演で全て出し尽くしたいと思います。

藤岡正明 
いよいよ初日を迎えます。皆が一致団結して本当にこの日を待ちわびておりました。過酷な過酷な稽古の中で、戦ってきた戦友がここにいます。僕にとっては、まさかまた、この『宝塚BOYS』の世界に戻ってくることができると思っていませんでしたので、今回本当に青春が戻ってきたなと思っています。これは俳優としてやってきたご褒美だと捉えて、一公演一公演、大切に大切に演じていきたいと思っております。必ず何か持って帰って頂ける作品です。騙されたと思って(笑)、是非劇場にお越し頂きたいと思っております。

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〈公演情報〉
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『宝塚BOYS』
原案◇辻 則彦「男たちの宝塚」(神戸新聞総合出版センター刊)より
作◇中島 淳彦
演出◇鈴木 裕美
出演◇
○team SEA(8/4〜11)良知真次 藤岡正明  上山竜治  木内健人 百名ヒロキ 石井一彰 東山義久
○team SKY(8/15〜19)永田崇人 溝口琢矢 塩田康平 富田健太郎 山口大地 川原一馬 中塚皓平
○2team共通 愛華みれ 山西 惇
●8/4〜8/19◎東京芸術劇場 プレイハウス
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京  0570-00-3337 (10:00〜18:00)

※以下 各地公演はteam SKYのみの出演
8/22◎名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
8/25〜26◎福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
8/31〜9/2◎大阪・サンケイホールブリーゼ



【資料提供/キューブ 撮影/桜井隆幸】



『ドリアン・グレイの肖像』
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ロマンチックミュージカルの金字塔『あなたの初恋探します』オリジナルメンバー 村井良大、彩吹真央、駒田一で上演中!

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2006年に韓国で初演され、8年に及ぶロングランを記録した大ヒット・ミュージカル『あなたの初恋探します』(原題『キム・ジョンウク探し』)が、日本版オリジナルキャスト村井良大、彩吹真央、駒田一の揃い踏みで、更にパワーアップし有楽町のオルタナティブシアターで上演中だ(28日まで。のち、福岡、愛知、大阪でも上演)。

ミュージカル『あなたの初恋探します』は、韓国ソウル大学路の小さな劇場で2006年に産声をあげたミュージカル。韓国創作ミュージカルの金字塔として愛され続け、2010年には映画化(2011年日本でも公開)。メインとなる恋人同士以外の役どころをすべて「マルチマン」と呼ばれる1人の俳優が演じるスタイルの先駆けともなったラブコメディーの決定版だ。そんな作品の2016年日本版初演を担ったオリジナルキャスト、村井良大&彩吹真央&駒田一の3人が再び集結。ロマンチック・コメディ・ミュージカルに、熱いパワーを注ぎ込んている。

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【STORY】
会社をクビになり、恋人にもフラれた何をやっても冴えない男ムン・ミニョク(村井良大)が、一念発起してはじめたのは「初恋探し株式会社」。誰の心にも永遠に残っている初恋の人が、今どこでどうしているのか、探し出してあげましょうという会社だ。そこに父親(駒田一)に連れられて現れたのは、やはり仕事を失い結婚を急かされている女性アン・リタ(彩吹真央)。彼女が新しい恋に踏み切れないのは、インド旅行中に出会った初恋の人キム・ジョンウク(村井・二役)が忘れられないからだった。けれどもわかっているのはただ「キム・ジョンウク」という名前だけ。かくして、ムン・ミニョクとアン・リタは初恋の人キム・ジョンウク探しの旅に出る。果たしてアン・リタの運命の人は見つかるのか?更に旅の途中で近づいて行くムン・ミニョクとアン・リタの距離はどんな展開を見せるのだろうか?

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舞台高みにバンドメンバーが位置する生演奏で、出道具とアメリカンコミックを連想させるポップな映像を駆使してテンポ良く進む舞台は、今回も幕開けから強烈な求心力で劇場空間を染め上げていく。たった3人の出演者、でも登場人物は実に多彩という、この作品が持つ手作り感あふれる独創的な構成は、やはりここにしかない楽しさでいっぱい。更に今回は日本版オリジナルキャストが初演を遥かに上回る弾けっぷりを見せつつ、ちゃんと初恋の切なさ、複雑な恋心をしっとりと見せてもくれるから、どんなにはっちゃけても物語の核がブレない理想的な成熟度を示している。上演台本・作詞・演出の菅野こうめい、振付の広崎うらん、音楽監督のかみむら周平が、客席も巻き込んだより親近感の高まる新たな取り組みを数多くしているのも面白く、日本でも一世を風靡した韓国ドラマが共通して持っている、どこかファンタジーでロマンチックな恋物語と、家族の絆の強さが改めて感じられた。

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そんな舞台の成熟度を高めたのが、揃い踏みを果たした日本版オリジナルキャストの面々の力で、何をやっても上手くいかない男ムン・ミニョクと、ヒロインの初恋の人キム・ジョンウクを二役で演じる村井良大は、人間味にあふれ、弱さを見せることにためらいのない、ある意味でとても強い青年ムン・ミニョクを温かな持ち味と豊かな演技力で造形している。こうした三枚目的な役柄に、村井はまるで本人そのもののように染まる力があり、舞台から親しみやすさとハートフルな空気を常に発し続けているから、その雰囲気に騙されることが多いのだが、実はとても美しく整った容姿の二枚目なのだということが、この舞台ではキム・ジョンウク役も演じることでストレートに見えてくる。実際、キム・ジョンウクを演じる時の村井の端正なルックスと立ち居振る舞いには見惚れるばかりのものがあって、ヒロインがこの男性を忘れられないのも当然だと思わせる説得力を生んでいる。初演よりはその二枚目ぶりが、より様式化された面があり、演技派、実力派として鳴らす村井の力量と美しさ、双方が楽しめるのもこの舞台の豪華さにつながっている。

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そのキム・ジョンウクを忘れられないヒロイン、アン・リタの彩吹真央も、初演よりも更に思い切り良く振り切れた女性を表現している。その可笑しさがあるからこそ、アン・リタという女性の複雑な心理と、恋に正面から立ち向かって傷つくのを極端に恐れている心根とに、切実さが加わった。だからこそ、観ていてアン・リタの行動にやきもきさせられ、もう1歩出ればいいのに!と何度も思わせられるのは、彩吹演じるアン・リタに真実味がある証。常に真摯で真面目な彩吹の資質が、役柄の好感度を高めている。戯画化された動きにキレがありつつ、柔らかさもあるのが地力を感じさせた。

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そんな2人の運命に絡む22役を演じ分けるマルチマンの駒田一は、舞台にいる時が最もひと息つける時間なのではないか?と思うほどの早替わりに次ぐ早替わりを、あくまでも軽やかに見せている。役柄の中で中心になるのはなんと言ってもアン・リタの父親役で、韓国ものらしい厳格な父親を骨太に表現しているが、その厳しさの中に娘への愛情、親子の絆が深く感じられるのが魅力だし、その他大小様々な役柄を、生身の人間が目の前で早替わりをしているならではの面白さ、舞台作品の醍醐味いっぱいに駒田が演じ分けるのが、やはりこの作品の楽しさの要。インド人、アイドル喫茶のジェシカなど、話題を集めた役柄はよりパワフルにバージョンアップしているので、是非注目して欲しい。

総じてたった3人で、たった3人だからこその楽しさと胸キュンのあふれる舞台が、より輝きを増して帰ってきたことが嬉しく、オリジナルキャスト集結のパワーを感じさせる再演となっている。

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駒田一・彩吹真央・村井良大

【コメント】

初日を前にキャスト3名からのコメントが届いた。

村井良大(ムン・ミニョク/キム・ジョンウク役
いろんなことを試し、たくさん失敗しながら作りあげる。演出のこうめいさん、オリジナルキャストの3人で充実した稽古をしてきました。僕らにとって再演ということもあり、何度も通し稽古をすることができましたが、一度として同じでない。決して慣れたり、ダレたりしない。それは3人それぞれが、日々挑戦しているからこそ。挑戦は開幕後も続きます!
初めてご覧になる方は、最初はビックリするかもしれませんが、15分も経てば馴染めます(笑)。そこからは作品に身を委ねてください。さらに今回は、観るたびに新たな面白さが生まれる、リピートもしたくなる舞台になっているんじゃないかな。
この作品は、“初恋探し”にキュンキュンするポイントもあれば、テンポの良い会話で笑わせるところもある。さらに笑いの中にある“ちょっといい感じのメッセージ”が不意に心に響くところも魅力。そうやって、若い頃のトキメキを思い出したり、これからへの思いを馳せたり、過去も未来も体感できる作品です。だから韓国でも長く親しまれているのだと思います。日本でも一人でも多くの方に、その魅力を体感していただきたい!
ビックリするような暑い日が続きますが、劇場は空調が効いて涼しいです。涼しいところで、表も裏も、結構アナログな暑苦しい舞台を楽しむ!僕らも大汗かきながらやっているので、皆さんもできればちょっとテンション高めで参加し、エキサイトしてください。

彩吹真央(アン・リタ役)
このメンバーでの2年ぶりの“初恋探し”が始まります!
初演時もやり切った感はありましたが、この2年という年月のなかで私自身はもちろん、共演者のおふたり、スタッフの皆さんそれぞれが変化しました。それぞれの経験を持ち寄って、この作品をより楽しんでいただけるように稽古を積んできました。単純明快なラブコメディミュージカルでもありますが、やればやるほどその深みも感じています。そして、個人的には良大くん、一さんが繰り出すアドリブには大変鍛えられました(笑)。こうしてお稽古場で作ってきたことを引っ提げて、今年は東京、大阪に加えて福岡や愛知のお客様にお会いできることが楽しみです。でも……、お客様とともに楽しい時間を過ごす喜びとともに、公演が始まるといつかは訪れる「終わり」への寂しさも、すでに感じています(笑)。それほどまでに、この作品への愛しさが高まっています。村井良大くんに、駒田一さんにゾッコンです。
厳しい暑さが続きますが、この作品には暑苦しさとともに(笑)、“初恋”がもつ爽やかさがあります。心の涼を求めて、ぜひ、劇場へお越しください。損はさせません!

駒田一(マルチマン/お父さん、お母さん、インド人 ほか22役)
他の芝居の初日とは違う気持ちです。
日本版初演から2年経っていますが、初演の楽日から一夜明けたら、「あれ、このシーンの演出、変わった?」というような。つまり良大とゆみこ(彩吹さん)と僕の3人による初演から連続しているような感覚です。一晩で動きが鈍くなっているという困った面もありますが(笑)。だからこそ、演出のこうめいさんのもと、稽古でもたくさんのことを試し、物語を深めながらも展開をシェイプアップできたと感じています。手前みそになりますが、そう言えるだけの準備をしました。初演時は自分のことで一生懸命だったところから、互いに影響を与え合える関係、共演のふたりを改めてリスペクトしています。
そして、作品を作る最後のピースはお客様、気構えることなく、遠慮せず思い切り楽しんでください。僕はお客様に期待しています!というか助けてください!!
今回は、まるで我が家!?のような有楽町から始まり、(自称)第二の故郷福岡、リアル故郷の愛知、そしてゆみこの地元大阪とツアーが続きます。各地で、素晴らしい出会いがあることを楽しみにしています。

〈公演情報〉 
ミュージカル
『あなたの初恋探します』
上演台本・作詞・演出◇菅野こうめい
音楽監督◇かみむら周平
振付◇広崎うらん
出演◇村井良大 彩吹真央 駒田一
●7/21〜28◎東京・オルタナティブシアター
8/4〜5◎福岡・大野城まどかぴあ 大ホール
8/14〜15◎愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT
8/18〜19◎大阪・サンケイホールブリーゼ
〈お問い合わせ〉東京公演/東京音協  03-5774-3030
〈公式HP〉http://musical-firstlove.com




【取材・文・撮影/橘涼香】



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5人の役者の演技力を堪能できる贅沢な時間『大人のけんかが終わるまで』

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破局寸前の不倫カップルと、偶然居合わせることになった男の妻の友人夫妻と、そのまだらボケの母親が繰り広げる一夜の顛末を描いた『大人のけんかが終わるまで』が、シアター1010のプレビュー公演と愛知、静岡、岩手公演を終え、いよいよ7月14日より、日比谷のシアタークリエで開幕する(29日まで。のち大阪、広島、福岡、愛媛、兵庫公演もあり)。

『大人のけんかが終わるまで』は、『アート』『大人は、かく戦えり』などの、シニカルな大人の会話劇を描きトニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞などに輝く、フランスの劇作家ヤスミナ・レザの最新コメディ。鈴木京香、北村有起哉、板谷由夏、藤井隆、麻実れいの豪華キャスト陣に、『炎 アンサンディ』等で文化庁芸術祭賞大賞や読売演劇大賞最優秀演出家賞など数々の受賞歴を誇る上村聡史の演出、演出家・俳優とマルチに活躍する劇作家岩松了の上演台本と、最強の布陣での日本初上演となった。

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【STORY】
不倫関係にあるアンドレア(鈴木京香)とボリス(北村有起哉)は、ある夜、レストランの駐車場で車を停めたまま揉めていた。ボリスが妻のお気に入りだというレストランで久々のディナーを摂ろうとしたことに、アンドレアが「デリカシーがない」と不満を爆発させたのだ。二人の言い合いは収拾がつかず、レストランには入らないまま車を発進させようとしたその時、駐車場にふらふらと歩み出て来た老女イヴォンヌ(麻実れい)に接触してしまう。あわや交通事故か!?と肝を冷やした二人だったが、幸いイヴォンヌは驚いて倒れただけで怪我はなく、心底安堵したのも束の間、イヴォンヌの息子のエリック(藤井隆)の事実婚の妻フランソワーズ(板谷由夏)が、偶然にもボリスの妻パトリシアの長年の親友だったことから、互いの間には口に出せない思いを察した大人同士のヒリヒリとした空気が漂う。だが、人の好いエリックは、イヴォンヌの誕生祝いの為にやってきていたレストランに「折角だから一杯」と、ボリスとアンドレアを誘ってしまう。
微妙な空気の中、上辺は平静を装い祝いの乾杯をしあう5人。だが次第にイヴォンヌの認知症、世話をするフランソワーズのストレス、そんな苦労に無頓着なエリックのマザコンぶり。更に、事業拡張の失敗から経済的に追い詰められているボリス、シングルマザーとしてのこれからとボリスの煮え切らない態度に情緒不安定になっていくアンドレアと、それぞれが抱えている問題が次々に明るみに出ていき……。

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この作品の原題『Bella figura(ベラ フィギュラ)』は、「表向きは良い顔をする」という意味のイタリア語の表現だそうだが、邦題を『大人のけんかが終わるまで』としたことが、実に巧みに作品のすべてを表している。開幕からスムーズに紹介されていく登場人物たち5人の関係性と、それぞれの想いが複雑に絡み合い、時には言い過ぎるほどハッキリと口に出し、また時には顔では笑って態度で嫌悪感をにじませる等、大人ならではのバトルがどこに向かうのか。まさに大人のけんかが終わったあとに何が見つかり、何がわかるのか?から目を離すことができない。
それぞれの言い分がぶつかり合う中には、相当に辛辣な口論も繰り広げられるのだが、そこに思わず爆笑させられてしまう場面や、ハッと胸を突かれるような驚きの場面、更に哀しみのこもった台詞など、作劇の中に喜怒哀楽がバランスよく組み込まれていて、戯曲の完成度の高さはさすがの一言。レストランの駐車場、室内、化粧室と回り舞台を効果的に使った転換もスムーズで、演出の上村聡史、上演台本の岩松了をはじめとした優れたスタッフワークが光っている。特に全国を回る公演であるため、多分に抽象的でありつつ細部を本格的に創り込んでいる長田佳代子の装置が、作品の実存感を高めているのも印象的だ。

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そして何よりも、この作品に集結したキャスト5人が、それぞれに絶妙な味わいと力量を発揮して、作品の演劇的興奮を高めている様が素晴らしい。

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アンドレアの鈴木京香は、精神安定剤が手放せなくなっているほどギリギリの心理状態にある女性像を的確に表して尚、美しさと気品を失わないのが魅力。それによって事態を相当にややこしくさせている、言ってしまえばかなりの確率で周りを引っかき回しているアンドレアが、微塵も嫌な女に見えないばかりか、孤独なんだろうな、本当はやっぱりまだボリスのことが好きなんだろうな、と彼女の心情にシンパシーを感じさせて見事だ。アンドレアに好感が持てるかどうかで、作品全体の印象も相当に異なるだろうことを思うと、鈴木の好演は非常に大きなものがある。

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ボリスの北村有起哉は、膨大な台詞が飛び交う作品世界の中では、比較的聞き役に回ることが多い役どころを、味わい深い存在感と懐の深い演技力で支えている。アンドレアの罵声を黙って聞いている姿にもボリスの中で感情が蠢ているのが手に取るように伝わるから、遂にキレて大声を出した時にも全く唐突感がない。劇中ボリスが置かれている状況の厳しさが次第に明らかになっていく哀切にも深い痛みがあり、彼の未来がどうなるのかひとつをとっても、作品の展開に釘付けにさせられる力を発揮していた。

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そのボリスの劇中には登場しない妻パトリシアの親友という、ドラマを動かす役どころ、フランソワーズを演じるのは板谷由夏。親友の夫の不倫現場に偶然立ち会う形になってしまった女性の正義感を毅然と表わした冒頭から、やがて自らの抱えるストレスや不満が爆発する感情の振幅をストレートに描いていて見応えがある。彼女の存在と芝居が作品の後味を好転させたのは間違いなく、まだ舞台2作目ながらこの豪華メンバーの中に入って互角に渡り合っての熱演は特筆もの。

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そんなフランソワーズの事実婚の夫で、いささかマザコン気味のエリックの藤井隆の嫌味のなさが、辛辣な台詞が飛び交う作品に柔らかさと可笑しみを増幅させて、効果は絶大だ。特にボリスへの職業的な忠告が親身にはなっているもののあくまでも他人事で、適度な距離感がありつつもちゃんと好い人に見えるという立ち位置は、誰にでもできる技ではない。気づかずに周りをイラつかせ、当の本人は全く違うところでイラついている藤井エリックの面白さと愛嬌が、作品の豊かさを深めている。

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そして、いずれ劣らぬ役者陣の中で、ひと際その存在が輝いているのがイヴォンヌの麻実れい。何度も同じ質問を繰り返し、答えを備忘録に書き留めるものの、すぐに記憶から抜け落ちてしまう。そんなイヴォンヌの、確かに認知症が入っていると思わせる言動の中に、恐ろしいほど的確に真実を見極める鋭い一言が織り込まれていて、その認知の揺れ具合がただただ絶妙。悠揚迫らぬ持ち味もこの役柄に生きていて、言動に大笑いさせられ、またホロリとさせられる。高い評価を得続けている演技派としてだけでなく、役者としてスターとしての大きさすべてを活かした好演で、この作品の根幹を支えている。

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そんな役者5人の丁々発止のやりとりが、演劇を観る喜びを最大限に引き出した好舞台で、シアタークリエの濃密な空間には、さらに映える仕上がりであることは想像に難くなく、芝居好きには必見の舞台となっている。

プレビュー公演初日には、キャスト5人からのコメントも届いた。

【出演者コメント】

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鈴木京香/アンドレア役

いよいよ始まるなという気持ちですが、やはり舞台に立ってみると稽古場の時よりも楽しさが増えてきた感じがします。この客席でお客様が観てくださると思うと、緊張もしますけど、なにより楽しみですね。演出の上村さんのもとで、5人のキャラクターを皆でつくってきたので、私もアンドレアを生き生きとした女性として演じたいですし、どのキャラクターにもイヤな人がいないといいますか、どこか共感してもらえるところがあると思います。すてきなお芝居になっていますので、お客様にはぜひ楽しみに来ていただきたいと思います。

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北村有起哉/ボリス・アメット役

いざ舞台に立って稽古をしていると、そんなに僕自身出ずっぱりではなく、セリフをまくし立てるわけでもないのに、思った以上に疲弊する舞台だなと感じました。ただ、今回ほど不安な部分がない舞台も初めてで、どんなことが起こっても動揺しないで、リラックスして初日に臨めるかなと思います。大人のコメディーと銘打っていますが、それだけではなくて、もっとたくさんいろいろなお土産が出来る、いろいろな想いを残して、余韻に浸れる舞台だと思うので、お客様にはその部分も含めて十分味わってもらいたいです。

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板谷由夏/フランソワーズ・イルト役

今まで稽古場でお稽古をしていましたが、いざ舞台に立つと、空気感といいますか、自分の中の何かが変わるのを感じ、一生懸命に稽古したことや、稽古の時以上のものを出せるように、頑張るしかないと思っています。舞台の上ではずっとケンカをしているので、私は俯瞰で見ることが出来ないのですが、お客様がこの舞台で何を受け取ってくださるのか、私自身すごく興味があるので、観ていただいた方に、ぜひ何か感じとっていただければと思います。

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藤井隆/エリック・ブルム役

舞台稽古では、衣裳をつけさせていただいて、美術セットの中に入らせていただいて、照明の中に立たせていただいて、緊張感がいまMAXの状態です。もう初日を迎えるので、なんとかこの場に慣れるように、努めます! 今は客席に誰もいない状態でお稽古をしてますが、お客様に入っていただいたら、力をいただけるんじゃないかと思っておりますので、どうぞ劇場でお待ちしています。

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麻実れい/イヴォンヌ・ブルム役

初夏にふさわしい、ちょっと大人の辛口コメディーですので、楽しんで演じたいと思います。こういうちょっと辛口の楽しい作品には、私たち自身もそうですが、お客さま方にとってもなかなか出会えないと思うんですね。ですから、日本では女性中心の客層になることが多いですけれども、ぜひこの舞台はご夫妻でいらっしゃると、とても面白いと思います。お二人でいらして、観劇なさって、その後、お二人の時間を過ごす。それには最高の、すてきな幸せな時間をお届けできる作品だと思います。

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〈公演情報〉
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『大人のけんかが終わるまで』
作◇ヤスミナ・レザ
翻訳◇岩切正一郎
上演台本◇岩松了
演出◇上村聡史
出演◇鈴木京香 北村有起哉 板谷由夏 藤井隆 麻実れい
●7/14〜29◎シアタークリエ
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30)
●8/1◎大阪・岸和田市立浪切ホール
●8/3◎広島・上野学園ホール
●8/5◎福岡・博多座
●8/8◎愛媛・松山市総合コミュニティセンター キャメリアホール
●8/10〜12◎兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈公式サイト〉http://www.tohostage.com/otona/




【取材・文・撮影/橘涼香】


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