宝塚ジャーナル

えんぶ4月号

OG公演レビュー

柚希礼音の新たな魅力が多彩にきらめく!ソロコンサート『REON JACK2』開幕!

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柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』が、3月23日から大阪・梅田芸術劇場メインホールで幕を開けた。(26 日まで。その後、東京公演・パシフィコ横浜国立大ホール、福岡公演・福岡市民会館が開催)

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今回のコンサートでは、音楽プロデューサーにポルノグラフィティやいきものがかりなどを手掛ける本間昭光、国内外のアーティストを手掛けるクリエイティブスタッフも加わり、柚希の今までの楽曲全て、そして世界的バレエダンサーの上野水香との「リベルタンゴ」、様々なジャンルで活躍している大貫勇輔&世界で活躍するタンゴダンサーのクリスティアン・ロペスとのタンゴナンバーなどを披露。柚希の新たな魅力を存分に楽しめる内容になっている。

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初日を前にした23日昼、報道陣にプレスコールが行われ、3月1日にリリースした柚希の1stミニアルバム『REONISM』の楽曲より、女らしく妖艶な世界観をダンサー達とともに魅せる「Witch’s Mirror」、大貫勇輔とのコラボレーションによるリード曲「僕は何を探してるんだろう?」を披露した。そのフォトコールの写真と囲み取材の柚希礼音のコメントをお届けする。

柚希礼音囲み取材㈪

【コメント】

──地元・大阪で初日を迎えられるお気持ちをお聞かせください。
本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。大阪で初日を迎えることができ、本当に嬉しいです。張り切っていきたいと思います。
──公演の意気込みをお願いいたします。
『REON JACK2』をやることができるのも、応援してくださる皆様のおかげだなと
感謝の気持ちでいっぱいです。今回は、よりクールでアーティスティックに、そして挑戦ということをテーマに作り上げてきました。稽古場でも、毎日毎日挑戦をしてきました。ぜひ楽しみにしていていただければと思います。
──どんなところに期待して観ていただきたいですか?
今回、各ジャンルで活躍されている素敵な方々と様々なダンスでコラボさせていただいております。共演の皆様にも挑戦していただいていて、日々稽古場でも挑戦の連続でした。皆様にいいもの観たぞ!と思っていただけたら幸いです。
──照明・映像もすごいとお伺いしましたがいかがですか?
在団中から、ずっとこんなことしてみたいと思っていたものが今回実現できて映像・照明・バンドも素晴らしく、感動が多い稽古だったので、そこにお客様が更に加わってくださることで、素敵なステージが完成すると思います。

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──先ほど挑戦ということをおっしゃっていらっしゃいましたが…。
上野水香さんとはどういうステージにするか散々悩んだ結果、上野さんも私自身も、お互い挑戦するということをやりたく「リベルタンゴ」を披露させていただきます。良いシーンに仕上がったのではと思います。
──大村俊介さんに初めて振付をして頂いた際、衝撃を受けたとおっしゃっていましたが、他の方とどういった点が異なりましたか?
宝塚の男役の振りをこうした方がカッコいいいなど、色々な方に教わって経験を積んでいくのですが、SHUN 先生がいらしたときは、男役がやったら新たな魅力が出るような振りで、色っぽくて、隙のない動きがたくさんありまして、なんとかマネをしたいと思って必死に稽古しました。自分の男役像もSHUN 先生の振りが加わったことによって、新たに作られたように思います。退団公演も、退団してからも全部知っているSHUN 先生に、今回出演だけでなくステージングも構成も全部入って頂いて、ステージ上で2人で踊ることになり感動しています。

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──プレスコールで披露する2曲「僕は何を探してるんだろう?」「Witch’s Mirror」に思い入れなど何かございますか?
「僕は何を探してるんだろう?」は、3/1(水)にメジャーデビューしましたミニアルバム『REONISM』に入っている曲で、これから進んでいく、希望のある曲になっております。今の自分にとてもしっくりくる曲なので、昨年はあえて僕という一人称は使わずCD を出したのですが、退団から2年弱経った今回は、あえて僕ということで、男役の僕とは違う、僕と歌うことで純粋に自分に問いかけるような気持ちになるので、そこも楽しみにして頂きたいのと、コラボしている方も凄いので、そこも楽しんで頂ければと思います。「Witch’s Mirror」は、前の自分ではきっと歌えなかった歌だと思います。恋愛のダークサイドを描いた楽曲です。今回披露させていただく歌は、今の自分が凄く入っていると思います。
──上野さんと待望の共演ということで、実際共演されてみて新たな発見・こんな自分を見つけたという何かありますか?
上野さんの身体は毎日の努力によって出来上がっていると、日々痛感致しました。簡単そうに踊っているようで、凄まじい努力の方だなと痛感したのと同時に、刺激を頂いたので、日々これからも努力しようと思いました。
──最後に一言。
今まで現役中からREON シリーズをたくさんやってきましたが、今回はガラリと変えて、しっかり観て頂けるものになっているんじゃないかなと思っております。皆さま、是非楽しみに、また多くの方に観て頂けたらと思います。

柚希礼音囲み取材㈰
 

※この公演の稽古場レポートはこちら
http://takarazuka-j.blog.jp/archives/1878090.html


〈公演情報〉
柚希礼音ソロコンサート 『REON JACK2』
音楽プロデューサー◇本間昭光
ステージング◇大村俊介(SHUN)
振付◇大村俊介(SHUN)/YOSHIE 他
出演◇柚希礼音
上野水香 [大阪・東京公演]
大貫勇輔、大村俊介(SHUN)、YOSHIE [福岡公演] 
クリスティアン・ロペス
●3/23〜26◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S 席 10,000円、 A 席 7,500円、B 席 5,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10時〜18時)
●3月30〜31◎パシフィコ横浜国立大ホール
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 6,500円、B 席 4,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999
●4/19〜20◎福岡市民会館
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー西日本 092-714-0159(平日10時〜19時/土曜10時〜17時)
〈公式ホームページ〉http://www.reonjack2.com/




【資料提供/梅田芸術劇場】



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賀来千香子・水野真紀・紫吹淳・壮一帆 新たな四姉妹であでやかに開幕!明治座3月公演『細雪』

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新しい四姉妹による『細雪』が、日本橋浜町の明治座で3月4日開幕した!
昭和十年代の大阪船場を舞台に、戦争に向けて大きく変わろうとしている時代の中にあって、それぞれの矜持を貫く四姉妹の姿を描いた不朽の名作である。(4月2日まで)

谷崎潤一郎原作、菊田一夫脚本により、1966年に初演の幕を開けた『細雪』は、以来50有余年、数々の名女優たちが、華を競い受け継がれ、女優芝居の金字塔として輝き続けている。
今回の上演はその38演目にあたり、2009年の公演から次女・幸子役を演じてきた賀来千香子が長女・鶴子役に、2011年の公演から三女・雪子役を演じてきた水野真紀が次女・幸子役に、そして初役として元宝塚トップスターの2人、紫吹淳が三女・雪子役、壮一帆が四女・妙子役を演じる、新たな四姉妹が揃った、新生『細雪』の誕生であると同時に、初日に上演回数1500回に達した記念の公演ともなっている。

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【物語】 
昭和十年代の大阪船場。徳川の時代から続く木綿問屋・蒔岡商店には、美しい4人の姉妹がいた。先代の父から譲り受けた家業の暖簾を守り、格式を重んじる長女・鶴子(賀来千香子)。分家して神戸・芦屋に住まいを構え、妹たちを優しく見守る次女・幸子(水野真紀)。数多の縁談を断り続け、婚期が遠のいていく三女・雪子(紫吹淳)。ハイカラで活発、人形作家としての自立の道を切り拓いて行こうとしている四女・妙子(壮一帆)。時代が戦争に向けて大きく動き出している中でも、優雅さと誇りを忘れない美しき四姉妹は、それぞれの思いでそれぞれの人生を歩んでいた。
だが、ついに日中戦争が勃発。時代の流れに乗り遅れた蒔岡商店も、取引先の倒産と共倒れになる形で倒産してしまう。それでも本家の威厳を捨てきれない鶴子。待望の2人目の子供を流産した悲しみの淵にいる幸子。度重なる見合いの破談に傷付きながら、尚運命の人にめぐり会えることを待ち続ける雪子。芦屋が見舞われた例を見ない大水害の折、自分を助け出してくれた時の傷が元で亡くなった恋人を思い、悲嘆にくれる妙子。姉妹たちは自分たちのいる世界が古き良き時代が、すでに過去のものになりつつあることを感じ初めていた。それでも姉妹たちは美しくあることを貫く。その姿は散るからこそ美しい、満開の紅枝垂桜のようだった…。

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三幕からなる舞台は、大阪上本町の蒔岡家の本家、神戸芦屋の蒔岡家の分家に、ほぼ集約されて進んでいく。唯一の外の世界は四女・妙子が個展を開いた神戸・鯉川筋の画廊がただ一度登場するのみで、昭和十二年の春から、十四年の春までの二年間に、四姉妹に降りかかった様々な困難、大きな時代のうねりが二つの家の中に限定された描写だけで、全く無理なく進んでいくことに、改めて感心させられる。
純日本家屋の本家と、洋館作りの分家、それぞれがきちんと2階にも上がることのできるしっかりとした作りで、蒔岡家の格式を感じさせてくれる。姉妹たちの衣装をところ狭しと虫干しする華やかな場面、水害に見舞われる嵐の夜の抑制の効いた描写、そしてすべてを見守る桜。隅々までに贅を尽くされた舞台から、静かに、だからこそ確かに立ち上る高貴な香りは圧巻で、今後これだけの舞台を新たに作ることができるのだろうか、と思わされるほどだ。ここには、芝居見物が特別なハレの日のものだった時代の、美しさが隅々にまで詰まっている。

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しかも、そこで艶やかに、あたかも華やかさを競うかのように生きていく四姉妹のそれぞれが、どんなに時代が移り変わろうとも、誇りを貫き、美しく在ることをやめない姿に、今、滅びようとしている、人が本来在るべき姿への憧憬が満ちていて、胸を衝かれずにはいられない。この四姉妹の凛とした矜持には、将来への不安や、不穏な空気が充満していることを感じる今の時代に、忘れてはならないものを思い出させてくれる力がある。本音をさらけ出すことは決して美徳ではない。誇り高く、在るべき姿の為に張る意地こそが、人が人である為に必要な美徳だ。そう教えてくれる『細雪』が、いつまでも上演を重ねていく、人々に常に求められる作品である理由はそこにある。逆に言えば、この作品が求め続けられている間は、まだ日本も捨てたものではない。そんな希望がこの作品には確かに備わっている。

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そうした作品のすべてを体現している四姉妹、代々の名女優たちの歴史にまた新たな名を刻んだ4人が、それぞれに素晴らしい演じぶりで、作品世界に位置している。
 
長女・鶴子役を今回から担った賀来千香子は、いつまでも若く美しく、現代的な役柄も多彩にこなす才気煥発ぶりを、名家に生まれた誇りと、老舗の暖簾を守り抜こうとする鶴子の中に、どっしりと落とし込んだ様が見事だ。さすがに長年『細雪』の世界に身を置いてきた人ならではの格の高さがあり、1500回から更に次の記録へと向かう新生『細雪』を牽引していく力強さと共に、ふと見せる脆さの表現も魅力的だった。

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同じことがやはり今回から次女・幸子に扮した水野真紀にも言えて、『細雪』の世界観に馴染んでいる人ならではの、雅な在り様がなんとも美しい。そもそもの持ち味が和の美人画を連想させる人であることも強みで、姉や妹たちに常に気を配り、優しさに満ちているが故に、時に楯ともなる幸子の気丈さの表現も卓越していた。

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三女・雪子で『細雪』デビューを果たした紫吹淳は、宝塚の男役時代の気障を極めたが故に自由だった姿と、女優としての現在、特にテレビの世界で親しまれている、どこか浮世離れしたキャラクターの双方が、このどんなに傷付いても白馬の王子様を、運命の人を待ち続ける雪子の表現に生きている。いつもどこか夢の中にいるようでいて、決して己を曲げない。儚げに見えて実は4姉妹の中で最も芯の強い女性である雪子を、しっかりと自分のものにした実に鮮やかな好演だった。

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四女・妙子の壮一帆は、姉妹の中で唯一洋装もし、思い切った行動も取る役柄が、女優としての歩みを進める壮の現在と上手くリンクした効果があった。宝塚時代から竹を割ったような爽やかな表現に特段の魅力があった人だが、その勢いが妙子のまっすぐ己の信じるところに向かって行く生き様によく合っていて、妙子が劇中に経験する様々な出来事を経たからこその、終幕の登場もすっきりと決まり、壮ならではの妙子像が構築されているのが頼もしい。
 
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この新たな四姉妹をめぐる男優陣も充実していて、長女・鶴子の夫辰夫は磯部勉のベテランらしい豪快さと滋味深さ。次女・幸子の夫貞之助を演じる葛山信吾の真摯で温かな立ち居振る舞い。

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三女・雪子の"運命の人”である御牧の橋爪淳は、少ない出番で「この人が雪子の王子様だ!」と思わせる気品ある紳士ぶり。四女・妙子をめぐる男たち、啓三郎の太川陽介には、お坊ちゃん育ちらしい役柄の勝手気ままに憎めない愛嬌を加味するスター性があり、カメラマン板倉の川崎麻世は、主要な登場人物の中で1人出自が違うことを的確に表した物腰で、いずれも十二分に役割を果たしている。また脇の役者たちそれぞれの行儀の良い芝居も見逃せない。

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枝垂桜の下に四姉妹が揃う圧巻のラストシーンまで、これまで受け継がれ、そしてこれからも上演が続いていって欲しい、続いていかせなくてはならない、演劇の美学に満ちた舞台となっている。

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【囲み取材】

初日を翌日に控えた3月3日、通し舞台稽古が行われ、四姉妹を演じる賀来千香子、水野真紀、紫吹淳、壮一帆が囲み取材に応えて、作品への抱負を語った。

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壮一帆、水野真紀、賀来千香子、紫吹淳

──いよいよ明日から初日ということで今の意気込みをお願いします。
賀来 新しい四姉妹になりまして1ヵ月ちょっとお稽古をさせて頂いて、良いお稽古ができましたし、4人の親睦も深まりましたので、いよいよだなという気持ちで心をこめて頑張りたいと思います。
水野 初日が1500回上演の日なので、その舞台に立たせて頂くということを非常に光栄に思っております。新生『細雪』ということで、今回お着物もすべて新調しております。ピカピカの着物を見て頂けることもウリでございます(笑)。
紫吹 歴史ある『細雪』に初めて出させて頂くので光栄であると同時に、背筋が伸びる気持ちで、ひと足早く明治座の方で桜を見に来て頂けますので、そして桜のように咲いている私たちも見て頂けたらなと思います。
 珍しくと言いますか、とても緊張しています。色々勝手が違うところがあったので。でも客席で舞台稽古を拝見していた時に、賀来さんと水野さんが醸し出される『細雪』の世界観というものを、オーラをすごく感じたので、私も頼もしいお姉様方についていって、『細雪』の姉妹の1人としてこの公演に花を添えられるように、集中して頑張っていきたいと思いました。
──4人で親睦を深めたとのことですが、どんなことをなさったのですか?
賀来 プロデューサーさんとか、演出家の方とご一緒にご飯を食べたりですとか、あと稽古場でも4人が近くに座っていましたので、それぞれのキャラクターでよくね(4人で頷きあう)、皆面白いんです。
紫吹 お姉ちゃんが一番面白いわ。
賀来 あなたに言われたくないわ(笑)。でも本当に姉妹のように仲が良いのですが、良い緊張感もあって、やはり作品が良いと皆モチベーション高く、真摯な形でお稽古に望んでいました。
──賀来さんは前回まで高橋惠子さんが演じていた長女役ということで、プレッシャーなどはありましたか?
賀来 それはありますね。どうしても高橋さんの鶴子が自分の中に残像として残っていたり、高橋さんの台詞が音として残っていますので、そのありがたみやら、寂しさは置きながら、自分の鶴子を作るようにと、演出家の方やプロデューサーの方が言ってくださいましたので、皆そのようにしたと思います。

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──水野さんは賀来さんの次女役を引き継ぐという形になりましたが。
水野 はい、私は四半世紀以上前からこの『細雪』は観続けて来たんですね。20歳の頃から。女優さんが変わる度に観ておりまして、最初は新珠三千代さん、あと、古手川祐子さんだった時もありますし、そして賀来さんと観ておりましたので、もちろんプレッシャーもあるのですが、ちょっと自分にわくわくしてしまうというか、どんな幸子になっていくんだろうか?という楽しさがありました。
──紫吹さんが今度は水野さんがなさっていた三女役を今回新しくということですが、いかがですか?
紫吹 世の中では、私結構「お嬢キャラ」とか言われていますけれど(笑)、本当のお嬢様になった気持ちで、本当のお嬢様だな、お嬢様って大変ねと。
賀来 そうなんだ(笑)。
──どんなところが大変なのですか?
紫吹 すべてです。4人の中でも特におとなしいという役なので、かなり頑張ってます(笑)。
賀来 おとなしくするのに頑張っているの?
紫吹 おとなしくするのと、あとは品格を持って、その中でも芯を持ってというところで、歴代たくさんの女優さんが演じられていますけれども、私なりの雪子を苦労しながら作っていますので、是非観にいらしてください。
──壮さんは一番下の四女ということでいかがですか?
 活発な役ということなんですけれども、どうしても活発過ぎてしまうところがあって、今日の舞台稽古も大変なことになったんですけど(笑)。振り袖でお芝居をしたことがなくて、立ち座りの時に踏んでしまったりですとか、慣れない草履で滑ったりですとか、スタッフさんを含めて大騒ぎになってしまいました。
水野 振り袖を着る前から「男」だったのよね(笑)。
 はい(笑)。
紫吹 振り袖を着る機会がなかなかないのよね。私は20歳になる前から宝塚に入っていて男役だったので、振り袖を着る機会がなくて…(壮に)着たことある?
 撮影ではあるんですけど。
紫吹 私撮影でもないから、今こうやって綺麗なお着物を着させて頂いて20歳の気持ち(笑)。
賀来 (笑って)可笑しいでしょう? この4人を仕切るので、良い感じの笑いがね。

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──賀来さんはやはり座長としてまとめないといけないと思うのですが。
賀来 いえ、もうこれは4人が座長ですし、ただ自分が一番年上だということと鶴子役ということが重なっておりまして、高橋さんが「鶴子は大変なのよ。蒔岡家を守るから」とおっしゃっていたのがよくわかります。良い意味でピンと背筋が伸びております。
──今回新キャストに元宝塚トップスターの方をお2人迎えての『細雪』なので、新しく踊ったりするシーンが入るのかな?と。
賀来 踊って頂きましょうか(笑)、ねぇ?
 そうしたらもれなく、お姉ちゃんたちが相手役をしてくださることに(笑)。
紫吹 そうです、もちろん(笑)。
水野 でも最後の方にちょっと「あ、宝塚」ってね。
賀来 そうなのよ!
水野 感じさせる場面もあるので、そのあたりも。
紫吹 でもそれはずっと幸子お姉ちゃんがやってきたことで(笑)。
水野 響きが違う!(笑)
賀来 そう、響きがね。
 そうなんですか?
賀来 来た、来た、来た!とね(笑)。
紫吹 声大きいですか?
水野 「あ、宝塚」って思うわよね。
賀来 (手を羽のようにひらひらさせて)こうしようかと思った。(笑って壮に)いいのよ、出て来ても!一緒に(笑)。
 はい!(笑)
紫吹 ハモって(笑)。
──見どころいっぱいのようですね。 
賀来 本当に見どころいっぱいです。1500回代々皆様に受け継がれて、お客様もリピーターの多い『細雪』ですので、ひと足早く桜を皆様と共有させて頂きたいと思います。

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──この枝垂桜のセットがとても特徴的ですが、どんなシーンで使われるのですか?
紫吹 それは見てのお楽しみです。
賀来 クライマックスね。
水野 20歳の時にこれを見て「あ」と胸をドキュンと衝かれて、リピーターになりました。
──それくらい印象的なシーンなのですね。
賀来 私も今日、舞台稽古の途中、客席で拝見していて、自分が出させて頂くのですけれど、綺麗だな〜と思って、動画を撮ったほどでした。
──明日の初日で1500回ということで、改めてそこまで上演が続く『細雪』の魅力とは?
賀来 やはりお着物だったり、桜だったり、大阪の船場の言葉だったり、これだけ華やかなものがなかったことと、今、日本らしい舞台が少なくなって来ましたよね。皆さんがお好きな、残しておきたい、忘れたくないものが凝縮されているような、綺麗なことも大事な舞台が、皆さんを引きつけているのではないかと私は思っています。
──今日は3月3日のひなまつりですが、楽屋で何かなさいましたか?桜餅とかは?
賀来 誰か差し入れしてくださらないかしら(笑)。
 待ってます!
紫吹 今日はそれどころではなかったので。
水野 本当に大変な1日でね。
賀来 そうですね。でもおひな様は出しました。どうぞ皆様、明日の初日からよろしくお願い致します。
3人 よろしくお願い致します。

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〈公演情報〉
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『細雪』
原作◇谷崎潤一郎
脚本◇菊田一夫
潤色◇堀越真
演出◇水谷幹夫
出演◇賀来千香子 水野真紀  紫吹淳 壮一帆 他
●3/4〜4/2◎明治座
〈料金〉S席(1階席・2階前方席)13,000円 A席(2階後方席)9,000円 B席(3階2階前方席)席)6,500円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666(10時〜17時)



【取材・文・撮影/橘涼香】


『細雪』 




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新しく生まれ変わった傑作ミュージカル『アルジャーノンに花束を』開幕!矢田悠祐、水夏希囲みインタビュー  

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日本でも発行部数300万部を超える巨匠ダニエル・キイスの名作『アルジャーノンに花束を』(早川書房刊)のミュージカルが、キャストを一新し、2017年に装いも新たに蘇った。
 
原作が発表されたのは1959年。以後、小説を元にアメリカ、カナダ、フランスで映画化され、日本でも02年、15年にテレビドラマ化されている。そんな作品群の中でも、荻田浩一演出による9人の出演者だけで紡がれるミュージカルは、06年の初演時からの美しい音楽と、幻想性も加えた演出があいまって大評判となり、14年にも再演。傑作ミュージカルとして人々の心に深く刻まれている。
初演の06年、再演の14年と浦井健治が挑んだ主人公のチャーリィ・ゴードンには、ミュージカル初主演の矢田悠祐、そんな彼を見守り続けるヒロイン、アリス・キニアンには、元宝塚雪組トップスターで女優の水夏希を迎えて、演出は今回も荻田浩一が、この新メンバーでの再々演に挑んでいる。

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【あらすじ】
32歳で6歳の知能のパン屋の店員チャーリィ・ゴードン。そんな彼に、夢のような誘いがあった。とある大学の偉い教授が頭を良くしてくれるというのだ。この申し出を受けたチャーリィは、先に脳手術を受けて天才的な知能を得たハツカネズミのアルジャーノンを見て、自分も脳の手術を受けることを決心する。そしてチャーリィは天才に変貌していくのだが…。

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まず初めにスポットライトが当たる舞台に登場するのは、女性教師アリス・キニアン。シックな紅色のシルキーな服装の佇まいが美しくエレガント。そして、そっと慈しみ溢れる微笑みで手を差し伸べ、チャーリィを研究所に案内する。
チャーリィは脳の手術を受けて、6歳児の知能の人間がわずか数週間の間に60歳以上の知能へと変化していく。だが知能の爆発的な発達と、感情、つまり内面の成長がバランスが取れないことも、この作品の大きなテーマでもあるのだが、舞台の序盤では、彼の知能の発達ぶり、目に見える変化に注目が集まっていく。動きは子供特有の激しく体当たり的な状態から、大人びてシックになり、着る服は子供のような服装から、ジャケットを羽織るなどダンディな様子へと変わっていく。
知能が発達していくチャーリィに芽生えていくのは、自我であり、エゴであり、そして自分が他人とは違うという「自分は誰か」という問いだ。それらが数週間という短い時間に詰め込まれるために、感情と答えが追いついていかない。なぜ、人は人を傷つけるのか? そしてどうして自分は他人を見下したりするのか? 自分とは何か? そんな思いに悩み始めてしまうチャーリイ。

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矢田悠祐は、そんなチャーリィの知能の発達の喜びと混乱を演技と歌で見事に伝えてくる。もともと歌唱力では定評がある矢田だけに、チャーリィの内面の変化をその時々で歌い分けて圧巻だ。美しいバリトンボイスで朗々と歌う箇所、また感情を込めて歌う場面では喉をめいっぱいしならせ、場面によっては伸びやかに優しく、そして悲しく、やるせなく、歌声を響かせる。ピュアな顔、高慢な顔、そして絶望、浄化、チャーリィの様々な顔がその歌声から見えてくる。

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水夏希のアリスは、チャーリィの成長を微笑ましく見守りながらも、同時に彼に芽生えたエゴや自我、あるいは自分に向けられた愛に戸惑う姿を、人間的に表現する。苦悩、煩悶、幸せ、愛、慈しみなどの感情の表出を、めまぐるしく展開していく音楽に合わせて変化させる。声質や感情の込め方なども含め、その転換が鮮やか。年上の女性が持つ包容力を感じさせながらも、どこか少女のような繊細さもあって、魅力的なアリス像だ。

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このミュージカルはチャーリィの知能の発達が早いので、場面展開もそれに合わせたスピーディになっているのだが、それを語りで伝えるだけではなく、シーンごとに異なった曲調の歌で構成することで、違った表情の場面を見せて、観客を置いてけぼりにしない萩田浩一の演出が素晴らしい。そして、そんなジェットコースターのようなシーンを1つ1つ確実に生きていく9人の役者たち。
役柄は、矢田のチャーリィと水のアリス、そしてアルジャーノンの長澤風海だけがほぼ固定されて、他の6人は何役も演じながらストーリーが展開していくのだが、なんといっても歌のアンサンブルの統一感が見事。激しい稽古の果てに得たチームワークで出来上がったカンパニーの結束力を感じる。

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チャーリィの妹・ノーマ役は過去と現在を2人の女優が演じている。現在のノーマ・皆本麻帆は、母親役も同時に演じていて、知能が遅れている我が子への焦りで苛立つ母と、ノーマ役ではそんな母を今は介護しながら、過去のチャーリィへの仕打ちに苦しむ姿を表現する。
過去のノーマ・吉田萌美は、チャーリィに自分の立場で立ち向かって忌み嫌う。彼女が求めているのは、自分が注目されていたい、愛されたいという渇望でもある。そんな内面を演技と歌で伝えてくる。

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チャーリィの脳手術の責任者であるニーマー教授の小林遼介は見事な歌唱力。教授ではチャーリィの成長ぶりに驚きながらも、彼を実験対象としかみない科学者のエゴイズムを表現する。小林のもう1つの役のチャーリィの解雇のきっかけを作るパン屋の店員では、知能が発達したチャーリィを疎ましく思う人間像を演じている。
ニーマー教授の右腕であるストラウス博士役の戸井勝海は、チャーリィの苦悩を理解してくれる存在だ。ストラウス以外にも、チャーリィを雇ったパン屋の主人、床屋を営む父親役など、一貫して父性を感じさせる役柄で温かみを感じさせる。それだけに成長したチャーリィと父のすれ違う思いが切ない。二幕ラストのソロではその歌唱力の素晴らしさを感じさせる。

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研究員のバート・セルマン役は和田泰右で、チャーリィとアルジャーノンの良き理解者として常に彼らを守ろうとする。ニーマー教授から身を呈してチャーリィを守り、彼を解放しろと歌うさまがかっこいい。ほかにもパン屋の店員やニューヨークの若者など、さまざまな場面で存在感を示す。
 
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天才となったチャーリィが自我に目覚め、アルジャーノンと単身ニューヨークに渡り放蕩生活を送るとき、隣の部屋の住人で束の間の恋人となるのが、絵を描く女性フェイ・リルマン。奔放でキッチュでモダンな女性を、蒼乃夕妃がチャーミングに演じている。 

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そしてアルジャーノン役の長澤風海。まるで身体の重さがないようなその動きはなんと魅力的なことだろう。チャーリィとアルジャーノンはいわば映し鏡であり、アルジャーノンはチャーリィの心象風景、混乱、喜び、期待、失望そのものだ。その揺らぎや波を、長澤は美しい照明や音楽の中で豊かな身体表現で見せてくれる。そう、長澤アルジャーノンの動きは、感情は生き物だということを教えてくれるのだ。
 
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音楽を手がけているのは斉藤恒芳で、葉加瀬太郎や竹下欣伸と共に「クライズラー&カンパニー」で活躍。クライズラー&カンパニーは、1曲の中でクラシックをポップスにアレンジしたり、ジャズをファンクにしたりと、ポリリズムや転調で激しく曲調を変えるダイナミックなバンドだ。そんな斉藤が、まだ宝塚の演出家だった時代の荻田浩一と積み重ねてきた共同作業が、1つの大きな成果として結実したのが、この『アルジャーノンに花束を』で、だからこそこのミュージカルの音楽が素晴らしいのだと、改めて頷くのだ。

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この作品は知能を人工的に発達させた時、人は本当に幸福になり得るのか?という重いテーマを突きつける。同時に、「自己承認の物語」であるとも言えるのだ。チャーリィが手術をしてまで自分の存在を認めてもらいたいのは、「愛」を求めているからだ。幼い時に親や妹の不理解によって得られなかった家族からの「愛」、そしてアリスの「愛」。そして、ひたすら愛を求めた彼が最後に自らの「愛」を差し出す。
そんなチャーリィの願いが届いたかのように歌われるラストの合唱。すべての感情が瓦解して、喜びの歌となって、聴くものの心に深く静かに沁み入ってくる。

【囲みインタビュー】

この『アルジャーノンに花束を』の公開舞台稽古と囲みインタビューが、初日前に行われ、矢田悠祐と水夏希が登壇した。
 
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矢田悠祐(チャーリィ・ゴードン役)
初めての主演という立場ですが、意識しないようにしているのですが、どうしても意識してしまって、ようやくなんとか初日を迎えるという感じです。これまでとの違いは、自分から変えようとしなくても、演出の荻田さんが役者それぞれの個性に合わせた舞台作りをしてくださいますし、演じる人間が違うので自然と違うものになっているのかなと。今は、まだ初日前なので、とにかく無事にということだけです。稽古中から周りの皆さんが気づかってくださって、水さんは、いつもご飯のタイミングを測っててくださったり、有り難かったです。
原作は、役が決まった時に読みました。すごく面白くてSF的な要素があるし、登場人物の心の動きが面白かったんです。そこに美しい音楽やダンスなどがついて、それを荻田さんがうまくまとめてくださっています。苦労したのはチャーリィはすごいスピードで階段を登っていくので、その成長や心の動きに追いつかない時があって、それに食らいついていくのが、すごく大変で、今も大変です。演出家の萩田さんから言われたのは「1人の人間の知能が良くなっていくというより、子供から老人になるまでと思ってくれればいい」と言われて、わかりやすくなりました。
座長としては、体調に気を付けたいです。やれることは全部やったと思うし、長い期間の稽古を経て、徐々に積み重ねてきて、ようやく初日を迎えられたので、自信を持って臨んでいきたいと思います。素敵な作品に仕上がってます。

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水夏希(アリス・キニアン役)
矢田くんは、主演で出番も歌もたくさんあるのにいつも和やかでした。すごいなと。私は自分が初主演をさせて頂いた時が、ちょうど彼ぐらいの年齢で、宝塚の新人公演やバウホールに主演させて頂いて、主演になると急に出番が増えて、自分の椅子に座る暇もなくて、いつも誰かに呼ばれて衣装合わせやセリフや歌とか、水すら飲めないという状況でした。矢田くんもそういう状態で、ヘトヘトなのに笑って帰っていくんです(笑)。素晴らしいなと。私と戸井勝海さんとで初主演の矢田くんを盛り立てていこうと思っていたのに、むしろ矢田くんに引っ張られて、重荷ですみません、みたいな(笑)。
役については、原作ではチャーリィより年下なのですが、このミュージカルでは年上で、チャーリィを包み込んで支えていく役だと思っていたんですけど、チャーリィと一緒にすべてが初めての経験で、不安や、自己嫌悪に陥ったり、不安定なものが欲しいと荻田さんに言われました。原作はSFですが人間ドラマなので、どの瞬間も、どの関係も、誰もが体験したことがあるようなリアリティが詰まっていて、身につまされたり、嬉しかったり、悲しかったり、励まされたり、その瞬間瞬間が、お客様1人1人の心を揺さぶる作品だと思います。素晴らしいストーリーと素晴らしい楽曲、そして爽やかで可愛くてかっこいい矢田くんを見に来てください。
 
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〈公演情報〉
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ミュージカル『アルジャーノンに花束を』
原作◇ダニエル・キイス 
脚本・作詞・演出◇荻田浩一 
出演◇矢田悠祐 蒼乃夕妃 皆本麻帆 吉田萌美 小林遼介 和田泰右 長澤風海 戸井勝海 水夏希
3/2〜12◎天王洲 銀河劇場 
〈お問い合わせ〉銀河劇場チケットセンター 03-5769-0011(平日10時〜18時) 
3/16◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス:0798-68-0255(10時〜17時)



【取材・文・撮影:竹下力】




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元宙組トップスター貴城けいが、芸能生活25周年記念のディナーショーを華やかに開催!レポート

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2月12日にホテル椿山荘東京 ジュピターにて、元宝塚宙組トップの貴城けいが、芸能生活25周年、宝塚退団10周年を記念してディナーショーを開催した。

オープニングは退団公演となった『維新回天・龍馬伝!』から「風雲に生きる」。貴城は紫色の着物を着て、宝塚退団サヨナラ公演時と同じく桜の花を抱えて客席を歩きながら登場。客席からは拍手と歓声が沸いた。

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貴城から「ようこそお越しいただきました。貴城けいです。25周年ということですが、あっという間のような長いような長いような長いような…要は長いという結論です(笑)。初舞台当時は、こんなに長く続けさせて頂けるとは思っていませんでした。これもひとえに皆様のおかげです。ありがとうございます」と挨拶。
その後、宝塚時代の楽曲をメドレーで披露。

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そして貴城には内緒で瀬奈じゅん、大空ゆうひ(祐飛から改名)より音声でのお祝いのメッセージが届いた。突然そのコメントが流れると、「すごく褒めてくれてる(笑)。ありがとうございます」とコメント。
今回振付も担当したゲストの本間憲一とは、共演作『愛と青春の宝塚』から「踊ってあなたらしく/別れ」を披露。
同じくゲストの下村青とは共演作『Victor victoria』から「君と僕」を披露。3人でのトークでは、貴城本人の良いところをゲストから挙げてもらうと、下村からは「稽古場で初めてお会いした時、とても腰の低い人。知れば知るほど、温かい人だなと思いました。あと、お稽古着がいつも素敵(笑)」。本間からは「一見やる気なさそうに見えるけど、心にとても熱いものがある人」、貴城も「よく言われるの!15年くらいそういう感じ。でも直さなくていいかな(笑)」と楽し気にトークが弾んだ。

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その後、ミュージカルナンバーのメドレーでは、約30秒で白色のパンツスーツからセクシーな黒色のドレスに早替え、客席から再登場すると、客席から大きな拍手が沸き起こった。そして、貴城が客席に降りて、観客の手を取り一緒にダンスを踊るなど、会場全体で楽しめるコーナーとなった。
その後、「Someone Like You」、シャンソン「我が麗しき恋物語」などを熱唱した。

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ラストの新曲「Fragilite」の披露を前に、貴城は、「ディナーショーのタイトルのFragiliteは、フランス語で”弱さ”という意味。今年の目標が、人にやさしく自分にも優しくで、宝塚時代は男役で、こうでなきゃ、こうしなきゃとずっと思ってきたけれど、このへんで1回緩めてみようなかと。ネガティブな意味ではなく、弱さも受け入れつつ、強くありたいと思っています」という思いを語った。

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〈公演データ〉
貴城けい 芸能生活25周年 宝塚退団10周年記念 ディナーショー『Fragilite』
2/12(日)17:00〜ディナー/18:30〜ショー
@ホテル椿山荘東京 ジュピター
出演◇貴城けい
ゲスト◇下村青、本間憲一
    
 

【撮影/宮川舞子】



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春野寿美礼がニューアルバム『想〜スミレノーツ〜』記念コンサート開催!レポート

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昨年12月に6年ぶりのCDアルバム『想〜スミレノーツ〜』をリリースした、元宝塚花組トップスターで女優・シンガーの春野寿美礼が、1月22日に東京・よみうり大手町ホールで、CD発売記念コンサートを開催した。
この『想〜スミレノーツ〜』は、春野にとって、約6年ぶりのニューアルバム。先行シングルとして発売された新曲「黄昏に傷ついて」とカップリング曲「愛に守られて」(共に作詞:荒木とよひさ、作曲:三木たかし)の他、8曲の歌謡曲&Jポップのカバーが収録されている。

これまでミュージカル中心に活躍してきた春野にとって、邦楽カバーはあまり馴染みがなかったが、昨年7月の出産を経て、“歌”をより深めたいと考えていたタイミングでもあり、“Jスタンダード”をテーマにアルバムは制作された。
そのCDリリース記念として開催されたこの日のステージは、春野にとって、出産後、初めての単独コンサートということもあり、全国から多くのファンが詰めかけた。

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オープニングはニューアルバムから「ハナミズキ」。白のパンツスタイルで登場した春野は、「7月に双子の女の子を出産して、ちょうど6か月。ぐんぐん成長して元気です。ミュージカルを降板したり、ご心配をおかけしましたが、待っていて下さり、ありがとうございました。このコンサー トが終わったら、離乳食を始めたいと思っています。ファンの方からの差し入れで、離乳食の作り方の本を頂いたりして、準備をしています。離乳食を作りながら歌を歌っていく私を、これからも応援よろしくお願いいたします」とあいさつし、温かな声援で迎えられた。
 
前半は新作からのレパートリーを中心に、宝塚OGたちによる男唄のカバーアルバム『麗人-REIJIN-』に収録された「瞳をとじて」(オリジナル:平井 堅)も歌唱。「『想〜スミレノーツ〜』というタイトルは、スタッフの強い想い、私の深い想い、そしてファンの様々な想いを、スミレノオト(音)を通して届けていきたい…と思って付けました」と語った。

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ワインレッドのドレスに着替えてから登場した中盤では、シングル「黄昏に傷ついて」と「時の流れに身をまかせ」というテレサ・テンにちなんだ名曲をしっとりと歌い上げた。

さらに後半は、がらっとイメージを変え、紫のパンツスーツに白のハットで登場し、「Feeling Good」「コパカバーナ」など、ジャズやラテンナンバーをダンサブルに披露。
「2017年は宝塚を退団してから10年の節目となります。つい一昨日まで、『エリザベート・ガラコンサート』では死神トート(男役)を演じていましたが、宝塚の男役は抜けない、正直、抜きたくない!と思いました。私にはこれしかない、これがなければ春野寿美礼ではないと確信しましたので、これからも大切にしていきます」と宣言し、ファンの喝采を浴びていました。

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新曲「黄昏に傷ついて」は、故テレサ・テンの代表曲「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」を生んだ作曲家の故・三木たかし、作詞家・荒木とよひさの名コンビが、テレサのために用意していた幻の曲。元宝塚トップスターたちによるCD企画『麗人REIJIN -Showa Era-』(2015年7月発売)で、「時の流れに身をまかせ」をカバーした春野の歌唱が素晴らしく、また、声、雰囲気なども、とても合うということで、作詞の荒木氏他、関係者からのお墨付きを頂き、今回のリリースとなった。

そんな名曲の誕生を記念して、作詞家の荒木とよひさ氏から、コメントが到着した。
(*コンサートパンフレットから転載)

荒木とよひさ(作詞家) 
「黄昏に傷ついて」は、三木たかしさんが書き残してくれた遺作未発表作品を春野さんにと、頂いた曲である。
三木さんとは何百曲もコンビとして仕事をしてきたけれど、殆どが曲が先で、詩が先というのは数曲しかない。春野さんの曲作りで行きづまった時、ふっと!三木さんの口癖を思い出した。「歌は欲ばって書いたら駄目なんだよ…」
三木さんは人生でも欲ばらず、早くして亡くなってしまったが、欲ばりの僕は、まだ人生を続けている。そして、時折、三木さんの真似をして、「詩は欲ばって書いたら駄目だよ…」と偉そうに言っているが、このアルバムを三木さんに聴かせたら、きっとこう言うだろう…。
「春野さんの歌は・・・トヨさんとちがって欲ばってないから、心に来るよネ…」…と。今僕は頻りと、欲ばりに傷ついている。
 

[コンサート セットリスト]
M01. ハナミズキ
M02. 異邦人
M03. 未来へ
M04. オリビアを聴きながら
M05. 卒業写真
M06. 瞳をとじて
M07. 黄昏に傷ついて
M08. 時の流れに身をまかせ
(バンド演奏)
M09. Feeling Good
M10. コパカバーナ
M11. 好きにならずにいられない
M12. 夜のストレンジャー
<アンコール>
M13. 愛遥かに

ジャケット写真(通常盤)
春野寿美礼『想 〜スミレノーツ〜』
2016年12月14日(水)発売
[生産限定盤](CD+DVD)4,700円(+税) VIZL-1074
[通常盤](CD1枚)3,000円(+税) VICL-64674

【CD収録内容】(全10曲)
01. 異邦人 (作詞・作曲:久保田早紀) *オリジナル:久保田早紀
02. 愛に守られて (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし) ★新曲(先行シングル/カップリング曲)
03. もしも明日が (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし) *オリジナル:わらべ
04. ハナミズキ (作詞:一青 窈 作曲:マシコタツロウ) *オリジナル:一青 窈
05. 卒業写真 (作詞・作曲:荒井由実) *オリジナル:ハイ・ファイ・セット
06. オリビアを聴きながら (作詞・作曲:尾崎亜美) *オリジナル:杏里
07. 未来へ (作詞・作曲:玉城千春) *オリジナル:Kiroro
08. 思秋期 (作詞:阿久 悠 作曲:三木たかし) *オリジナル:岩崎宏美
09. 黄昏に傷ついて (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし) ★新曲(先行シングル)
10. 時の流れに身をまかせ 〜パート2〜 (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし)
*オリジナル:エンレイ(原曲:テレサ・テン)  ※ゲスト:姜 小青(中国古筝)

ジャケット写真(生産限定盤)
【限定盤DVD収録内容】(約12分)
(Music Video)
・黄昏に傷ついて
(メイキング映像)
・レコーディング「時の流れに身をまかせ〜パート2〜」 (中国古箏:姜 小青)
・フォトセッション
・Music Video撮影 (スライドショー)

【配信商品】
「想 〜スミレノーツ〜」
・ダウンロード配信: 2016年12月14日(水) AM0:00より配信開始
・定額制聞き放題サービス(サブスクリプション): 2017年1月13日(金) AM0:00より配信開始

<先行シングル>
故テレサ・テンの代表曲「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」を生んだ作曲家・三木たかし、作詞家・荒木とよひさの名コンビが、テレサのために用意していた幻の曲をレコーディング。
春野寿美礼『黄昏に傷ついて』(https://youtu.be/8CX3NBsf3PE
2016年10月5日(水)発売
[生産限定盤](CD+DVD)3,200円(+税) VIZL-946
[通常盤](CD1枚)1,200円(+税) VICL-37152

【CD収録内容】
1. 黄昏に傷ついて (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし 編曲:若草 恵) *新曲
2. 愛に守られて (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし 編曲:若草 恵) *新曲
3. 時の流れに身をまかせ (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし 編曲:飛澤宏元) *カバー
4. 黄昏に傷ついて(オリジナル・カラオケ)
5. 愛に守られて(オリジナル・カラオケ)

【限定盤DVD収録内容】(約43分)
[MOVIE]:メイキング映像 (レコーディング・ドキュメント/ジャケット写真撮影風景)
[MUSIC]:高解像度(ハイレゾ)音源(96kHz/24bit)(黄昏に傷ついて/愛に守られて) ※画面は静止画。

【配信商品】
先行シングル「黄昏に傷ついて」
10月5日(水)より、レコチョク、iTunes、moraなど主要配信サイト他、定額制聴き放題サービスで配信中。





【資料提供/る・ひまわり】




えんぶ3号発売!えんぶチャート投票ハガキついてます。




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