えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

帝劇ミュージカル『1789』

OG公演レビュー

日本版ならではの視点と感性が煌めく本邦初演ミュージカル『マタ・ハリ』

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第一次世界大戦の激動の中、二重スパイとして逮捕・処刑された伝説のダンサー、マタ・ハリを新たな視点で描き出したミュージカル『マタ・ハリ』が有楽町の東京国際フォーラムホールCで上演中だ(18日まで)。

ミュージカル『マタ・ハリ』はフランク・ワイルドホーン作曲、アイヴァン・メンチェル脚本、ジャック・マーフィ作詞という、世界で活躍するクリエーターたちの手により、2016年に韓国で初演されたミュージカル。スパイの代名詞ともなったマタ・ハリの知られざる人生に焦点を当てた作品は、2017年の再演と合わせて累計約20万人を動員した大ヒット作品となった。今回の上演はその日本初演で、マタ・ハリに元宝塚歌劇団トップスターで、現在女優として活躍する柚希礼音、マタ・ハリの運命を変える二人の男性、フランス諜報局の大佐ラドゥーとその部下アルマンを、ミュージカルスターとして、またアーティストとして進境著しい加藤和樹が日替わりで演じ、そのWキャストには佐藤隆紀(ラドゥー)、東啓介(アルマン)が登場するという、豪華キャストが実現。ミュージカルファン必見の話題作となっている。

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【STORY】
1917年、第一次世界大戦の暗雲たれこめるヨーロッパ。
オリエンタルな魅力と力強く美しい「寺院の踊り」というミステリアスなダンスで、パリのみならず、ヨーロッパ中で大人気を博しているダンサーがいた。彼女の名はマタ・ハリ(柚希礼音)。その踊りを求める声は引きも切らず、戦時下にも拘わらず、同盟国、敵国に関わらず、国境を越えて活動する自由を手に入れている稀有な存在となっていた。
そんなマタ・ハリに目をつけたフランス諜報局のラドゥー大佐(加藤和樹・佐藤隆紀Wキャスト)は、彼女にフランスのスパイとなることを要求する。国に縛られない自由なダンサーであるマタ・ハリは、当然の如くその申し入れを拒絶するが、ラドゥー大佐は、もし断れば、あなたが嘘つきであることを世に知らしめることになる、と、ほのめかす。生きる為に辛酸をなめてきたマタ・ハリは、過去に引き戻されることを恐れ、それを避ける為ならばどんなことでもすると自らを鼓舞する。
同じ頃、マタ・ハリはサインを求める性質の悪いファンに絡まれ、自分を助けようとして怪我を負った戦闘パイロットのアルマン(加藤和樹・東啓介Wキャスト)に出会う。アルマンの存在は、マタ・ハリの孤独な心を揺らし、二人はともに美しい夜明けのパリを眺めて、人生を語りあい、マタ・ハリは己が運命の恋に落ちたことを感じる。
一方ラドゥーの執拗な要求は続き、一度だけスパイをつとめる決心をしたマタ・ハリを、彼女の世話を続けてきた衣裳係アンナ(和音美桜)は、必死に思いとどまらせようとするが、運命を切り開くと誓ったマタ・ハリは、公演旅行で向かったベルリンで、彼女の崇拝者の1人ドイツ将校ヴォン・ビッシング(福井晶一)の邸宅での任務を無事遂行する。だが、フランスとドイツとの間で続けられる謀略戦はすでにマタ・ハリの想像を超えて進み、アルマンへの愛に目覚めた彼女の運命を、大きく歪めていき……。

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人類史上最初の世界大戦である第一次世界大戦下で、フランスとドイツの二重スパイとして逮捕・処刑されたマタ・ハリの名は、のちにスパイの代名詞とさえなったほど著名なものだから、マタ・ハリ=スパイとの認識で、記憶している人は多いだろう。ただ、戦時下でありながらヨーロッパを股にかけて活躍していたマタ・ハリが、何がしかの情報をもたらしたことはあったにもせよ、それらはほとんど戦況に影響を与えるような重大な機密ではなく、彼女は長引く戦争に疲弊したフランス国民の不満を軍部から逸らし、戦意を高揚させるスケープゴートとして利用され、フランス軍の不利益の責任を押し付けられた形で処刑されたということが、現在ほぼ定説とされている。ただ、マタ・ハリの行動や、その真実の姿はほとんどわかっていず、ここにドラマを創る鉱脈がある、と捉えたフランク・ワイルドホーンをはじめとしたクリエーター達の着眼点は見事なものだった。実際、ここには戦時下という過酷な状況の中で、己を守る為に闘い、恋をし、運命に抗いながら信じる道を歩み続けた女性としての、マタ・ハリ像が鮮やかに描かれていて、彼女の行動と運命に観る者を共感させる力がある。これは新作ミュージカルにとって、極めて力強い利点で、ワイルドホーンならではの、多彩で壮大な楽曲にのせて、物語世界が広がる様には、ロマンとスリルがあふれていた。

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そんな作品の日本版演出を担った石丸さち子は、小劇場からこうした大劇場までの演出を自在にこなす逸材として、近年大きな注目を集めていて、今回も彼女ならではの緻密なアイディアが、作品の理解を深めている。まず時にマタ・ハリとアルマンが共に日の出を見る屋上になり、時にパーティ会場を見下ろす部屋になり、時に戦況を監視する兵隊の見張り小屋となるステンレスの階段をはじめとした舞台空間を縦にも使う大がかりな装置のいくつかで、舞台を大胆に埋めつつ、歌舞伎の定式幕を思わせる引き幕という、極めてアナログな手法で、フランス、ドイツを行き来する作品展開の状況説明を、あくまでもさりげなく行っている手腕が光る。両者のバランスが絶妙で、舞台面いっぱいに降り注ぐライトでフランスの三色旗を表す美しい場面があれば、椅子が並べられるだけでマタ・ハリが秘密裏に敵国に向かう汽車の中が表現される場面もあり、作品が壮大なグランド・ミュージカルの趣一辺倒に傾かず、人間ドラマとしての面もきちんと浮かびあがる効果になっていた。大劇場のミュージカルで、このきめ細やかさは貴重だし、アンサンブルの配置も実によく考えられていて、彼らの動きや歌を見るだけでも舞台を観る楽しさが充分に感じられる満足感があった。

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その出演者陣の頂点に立つタイトル・ロール、マタ・ハリの柚希礼音は、まず伝説のダンサーであるマタ・ハリ役を、持ち前の高い身体能力で支えている。舞台に登場した瞬間から観る者を惹きつける華があり、ワイルドホーンの壮大で難易度の高い楽曲もよく歌いこなしているし、ハスキーな歌声ながら高音部に無理がないのも嬉しい驚きだった。思えばダンサーとしていち早く注目を集めた宝塚での新人時代を経て、歌い手としてこの人が化けたのが『スカーレット・ピンパーネル』のショーヴラン役だったから、ワイルドホーンメロディーとの相性が元々良いのだろう。マタ・ハリが経て来た壮絶な過去には、柚希の持つ生来の明るさがややフィットしにくい面は確かにあるが、その陽性な個性があるからこそ、作品がマタ・ハリを描いている以上当然帰結するラストに、どこか救いを与えた効果になっていたのもキャスティングの妙。マタ・ハリが自分の踊りを神に捧げたものだと主張することも、彼女の健康的な持ち味のダンスが過度にセクシーにならなかったことと上手くつながり、上々の主演ぶりだった。

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その柚希とW主演という形で、マタ・ハリ運命の恋人アルマンと、フランス諜報局の大佐ラドゥーを日替わりで演じるという離れ業を成し遂げた加藤和樹が、ミュージカルスターとしての成長を、この困難な挑戦で更に印象づけている。正直なところ、二役があまりにも互いに大役な上、上司と部下として直接会話を交わす場面も多く、両方の役をこなしただけでも感動的なほどだが、アルマンの純粋な恋の表現と、ラドゥーの一癖も二癖もある捻じれた愛情表現との、双方で異なる魅力を見せたのはただあっぱれの一言。歌唱力にも長足な進歩が見られ、これだけ負担の大きな公演を成し遂げたことは、加藤の未来にとって大切な財産となることだろう。 
そのラドゥー大佐のWキャストの佐藤隆紀は、圧巻の歌唱力は言うまでもないとして、演技面での進歩に感嘆させられる。前述したようにラドゥーの愛情表現はかなり捻じれていて、マタ・ハリへの複雑な想いを表すには、相当に高い演技力が要求されるが、それをきちんと描き出していて、最早ただ歌の人ではない、俳優としての存在感を高めたのが素晴らしい。もちろんワイルドホーンメロディーの求める豊かな声量も頭1つ抜けていて、ミュージカル俳優としての佐藤の今後がますます楽しみになった。
アルマンのWキャストの東啓介は、若さからにじみでる生一本な質感が、役柄が持つ甘い二枚目の雰囲気を更に増幅していて爽やか。恵まれた長身の持ち主だが、長身の人特有のどうしても猫背になる癖が、軍服を着た時にやや気になるが、これは経験を重ねれば自ずと改善されていくことだろう。大役に臨んだチャンスを確実に活かしていて、動向に注目したい存在として鮮烈な記憶を残している。

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彼らの周りを固めた人材が非常に贅沢なのも、今回の布陣の特徴で、マタ・ハリの衣装係アンナの和音美桜は、マタ・ハリというスターに自らの夢を仮託してきた人の、慎み深さの中にある情熱を的確に表現している。美しいソプラノばかりでなく、マタ・ハリと交わす同じ会話の受け応えで、状況の変化を鮮やかに描き出したのはこの人の高い地力の賜物だろう。
またフランスの首相パンルヴェに栗原英雄、ドイツ将校ヴォン・ビッシングに福井晶一が揃い、両国の謀略の中にマタ・ハリの運命が定められていく怖さを、浮き彫りにするに十分な存在感をそれぞれが示している。マタ・ハリを逮捕しにくる警官役に二人が扮しているのも、非常に示唆的で、演劇の豊かさにつながる巧みな工夫だった。一方、若いパイロット・ピエールをWキャストで演じた西川大貴と百名ヒロキは、それぞれの持ち味を生かして、戦争の恐怖とそれに立ち向かう使命感を作品に記す役割を果たしている。

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他に、ラドゥーの妻キャサリンを少ない場面できちんと印象づけた則松亜海をはじめ、様々な役柄に扮する面々が躍動。「捕らえろスパイを」のナンバー等に代表される、舞台の登場人物でありつつ、真実を暴こうとする視線でもある、という存在に力感があり、作品の演劇的興奮を大きくしていた。
総じて、日本版ならではの新たなチャレンジが数多く観られ、そのチャレンジが醍醐味を生んだ舞台になっている。

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〈公演情報〉
ミュージカル『マタ・ハリ』
作曲◇フランク・ワイルドホーン 
劇作・脚本◇アイヴァン・メンチェル
作詞◇ジャック・マーフィー
翻訳・演出・訳詞◇石丸さち子
出演◇柚希礼音、加藤和樹、佐藤隆紀(Wキャスト)、東啓介(Wキャスト)、西川大貴・百名ヒロキ(Wキャスト)、栗原英雄、和音美桜、福井晶一他
●2/3〜18◎東京国際フォーラムホールC
〈料金〉S席 13000円 、 A席 9000円 、 B席 5000円 、 前方サイド注釈付S席 13000円 (全席指定・税込み)
〈お問い合わせ先〉梅田芸術劇場 0570-077-039 
http://www.umegei.com/matahari/




夢幻朗読劇『一月物語』
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【取材・文・撮影/橘涼香】

ドラマ性とライブ感の更なる融合で魅せる! 舞台『私のホストちゃん REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』

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個性的な美男揃いの俳優たちが、ホストクラブのホスト役を演じ、観客席を巻き込んでNo.1の座を目指す大人気ライブエンターテイメントの最新作、舞台『私のホストちゃん REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』が池袋のサンシャイン劇場で上演中だ(28日まで。のち、愛知、広島、大阪公演もあり)

舞台『私のホストちゃん』は、自身の持つ才能を極限まで磨き、王子様系、オラオラ系、天然系、野性系など、それぞれの個性で売上No.1を目指すホストクラブのホストたちのガチンコ対決の世界を描く、大人気シリーズ。モバイルゲームからドラマ化を経て、2013年に実現した舞台化は、現実のホストクラブ同様「指名制」や「ランキングシステム」を導入し、観客がチケットやオリジナルグッズなどの購入額によって貢げる「ラブポイント」によって、日々舞台のホストたちのランキングが変動し、その日のNo.1に選ばれたホストが、栄光の白スーツを着て舞台のフィナーレの主役を飾る、という観客参加型の作品。実際に「推しホスト」を目に見える形で応援できたり、ホストたちが客席に降りてきて観客に直接語りかける「口説きタイム」など、ホストクラブを疑似体験できるようなライブ感が好評を博し、再演を重ねてきた。今回の舞台『私のホストちゃん REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』は、主演の古屋敬多ら8名のニューホストちゃんたちに、先輩ホストちゃんが加わり総勢17名のホストちゃんたちと、個性的な共演陣が揃い、大阪ミナミを舞台に、ホストちゃんたちのNo.1をかけたバトルが繰り広げられている。

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【STORY】
大阪の繁華街ミナミ。この街で1番人気を誇るホストクラブ『WORLD』は、No.1ホストの珠輝(小坂涼太郎 ※休演中の代役・森田桐矢)のNo.1ホストには珍しい温和な性格が功を奏して、和気藹々とした空気の中営業が続けられていた。だが、その仲良しごっこ故に、結局自分達は珠輝の引き立て役になっていると感じたホストたちが、突然店を移ると宣言。ミナミに新設されるというホストクラブ『TOP STAR』は、かつて大阪では知られたアイドルグループ「TOP STAR」のリーダー・紫音(古屋敬多)以下、「TOP STAR 」のメンバーが勢ぞろいし、歌とダンスのアクティブなショーを売り物に、大阪の夜の街を制すると、謂わば殴り込みをかけてきたのだ。色めきたったホストたちは、次々に『TOP STAR』に移籍。『WORLD』にはたちまち閑古鳥が鳴く日々が続いてしまう。
 
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だが、珠輝に目をかけてきた大富豪の阿倍野ハルカ(野口かおる)は、『TOP STAR』に負けてはならじと『WORLD』を店ごと買い取り、自らオーナーとなって新宿歌舞伎町からホストを引き抜いただけでなく、ホストとして活躍する日を夢見ていながら、男性ではなく「男役」である為に、ホストにはなれないと、カリスマピザ宅配人として働いていた松風ちひろ(悠未ひろ)を交えての新たなショーも企画。『NEW WORLD』として、店を再出発させ『TOP STAR』に新たな勝負を仕掛けていく。

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二つの店が凌ぎを削ることで夜のミナミは更に活性化。噂を聞きつけたラジオの人気DJ夢・ジャネット(LiLiCo・大林素子 Wキャスト)が、潜入取材と称して『TOP STAR』に現れる。大金持ちのセレブでもある夢・ジャネットは、アイドルグループ「TOP STAR 」のかつてのファンで、本音は初めから紫音を永久指名する気でいたのだが、紫音に自分を口説かせたいあまりに、指名を引き延ばしていた。だが、紫音は本来絶対に獲得したいはずの太客(資金を潤沢に持っている客)の夢・ジャネットの歓心を得ることに身が入らずにいた。紫音は同じ元「TOP STAR 」の仲間である愛夜香(寺田拓哉)の姉で、ミナミの歌姫と呼ばれる心斎橋リリー(小柳ゆき)がした「10年頑張って目が出なかったら歌をやめる」という宣言を、どうしたら覆せるかで頭がいっぱいだったのだ。紫音はずっと昔から、リリーの歌とリリーその人を愛していた。

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だが紫音は、『NEW WORLD』の珠輝もリリーを愛していて、珠輝が歌をやめようとしているリリーに「歌手を廃業したら結婚してくれ」とプロポーズしていることを知り、なんとかリリーに歌を続けさせるべく、リリーのやる気を引き出す新曲を書いてもらおうと、かつて浪速のベートーヴェンと呼ばれた作曲家の行方を追っていた。
ところが、心ここにあらずの紫音に遂にキレた夢・ジャネットは、自らのラジオで『TOP STAR』に悪口雑言を並べ立て、それがきっかけで『TOP STAR』ばかりでなく、大阪のホストクラブそのものの客足が目立って落ちてゆき……

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舞台に接してまず驚くのは、古屋敬多をはじめとしたリアル男子たちの、多士済々の個性の煌めきだった。彼らを総称しろと言われれば、1も2もなく「カッコいい!」なのだが、そのカッコよさがそれぞれ見事にかぶることなくバラけていて、これはおそらく必ず誰かタイプの男子が見つかるだろうなと思えるし、そのタイプの男子を、STORYとはある意味無関係にフィナーレのセンターに押し上げることのできるポイントランキングにハマる気持ちもうなづけるし、華やかさに改めて目を瞠らされた。
更に今回は、歌って踊れる人材がとても多く、彼らが客席に口説きに来てくれるという、この作品ならではのライブ感や前述のポイント制だけでなく、所謂ミュージカル度もとても高くなっていて、アカペラのハーモニーを披露する場面まであり、舞台作品としてのレベルが着実にアップしているのを感じた。

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その上で、抜群の歌唱力を誇る小柳ゆきの歌や、テレビの映画コメンテーターとして、パンチの効いた解説が人気のLiLiCoや、元宝塚歌劇団男役スターの悠未ひろの特性を、きちんとドラマの中に活かした脚本もよく練られている。

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途中、バーチャル空間にハマる人々に、人と人との生身のつきあいは、面倒なこともあるけれどやっぱり他には代えがたいよ、と、とても大切なことを伝えてくれる場面もあり、それでいて決して主張を押し付けてくる感覚がないことにも感心した。しかも、よくぞここまで振り切れると、感動を覚えるほどパワフルな演技を見せる野口かおるの役名が、「阿倍野ハルカ」という近鉄阿倍野にオープンし人気を呼んでいる「阿倍野ハルカス」を丸パクリしていることでもわかる通り、突き抜け方が潔く、2幕に入って更にぶっ飛んでくる物語展開も、この世界観の中では全く気にならず、むしろツッコむのが無粋と思わせたのが見事だった。

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特に、最終盤で発表されるランキング上位7名の「神セブン」とその日のNo.1の順位で、芝居からダンスの位置まですべてが異なってくるのに、きちんと対応するホスト役の面々は見事で、初日から珠輝役の小坂涼太郎と、一真役の蔵田尚樹が休演というアクシデントに見舞われたが、珠輝役の代役に入った森田桐矢が急遽の代役とはとても思えない、如何にも甘く、優し気な雰囲気を持って珠輝を熱演したのも、こうした対応力の蓄積の賜物だろう。個人的にはポイントを捧げたくなる代演ぶりを見せた森田に拍手を贈りたいし、フルメンバー17名が勢ぞろいした「ホストちゃん」もまた楽しみだ。

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そしてもちろん言うまでもなく、紫音の古屋のキレのあるダンスは大きな見せ場になっていたし、リリーの小柳の歌は圧巻。夢・ジャネットのLiLiCoの体当たりの演技の、迫力とコミカルさも面白い。Wキャストで、元全日本女子バレーボールで活躍した大林素子の回にもまた違った期待が膨らむ。そして、宝塚時代から、素顔のチャーミングさからは想像もできないほど、一癖ある役や悪役も、実に堂々と大胆に演じてきた悠未ひろの、迷いない男役ぶりも堪能できるなど、見どころ満載。ふとした時に、「○○の声がなんとも魅力的だったなぁ」などと、反芻しているのに、してやられた!という気分になる、ここにしかない独特のライブ感が楽しめる舞台になっている。

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〈公演情報〉

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舞台『私のホストちゃん REBORN 〜絶唱!大阪ミナミ編〜』
総合プロデュース◇鈴木おさむ
脚本・演出◇村上大樹
出演◇
古屋敬多(Lead) 寺田拓哉 小坂涼太郎 三浦海里 小林亮太 釣本南(Candy Boy) 杉江優篤 TAKA(CUBERS)/
米原幸佑 松井勇歩 吉田広大 森田桐矢 佐々木和也(SOLIDEMO) 蔵田尚樹 糸川耀士郎 藤戸佑飛、橋本全一/
LiLiCo[Wキャスト]大林素子Wキャスト/悠未ひろ/緒方雅史 野口かおる 鬼頭真也(夜ふかしの会)/小柳ゆき/三ツ矢雄二
●1/19〜28◎東京・サンシャイン劇場
●1/31〜2/1◎愛知・東海市芸術劇場
●2/6◎広島・上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)              
●2/10〜11◎大阪・サンケイブリーゼ
〈料金〉V.I.P.シート¥15,500 ゴージャスシート¥8,800 カジュアルシート¥5,800(全席指定・税込)
お問い合わせ〉
東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
愛知公演/中京テレビ事業 052-957-3333(平日10:00〜17:00)
広島公演/広島テレビ イベントインフォメーションセンター 082-249-1218(平日10:00〜18:00)
大阪公演/キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00〜18:00)
〈公式HP〉 http://www.hostchan.jp/

 


 

【取材・文/橘涼香 資料提供/エイベックス・エンタテインメント 撮影/引地信彦】 





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スピード感を伴った退廃美が創り出す圧巻の舞台!ルヴォー版『黒蜥蜴』上演中!

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美に執着する謎の女盗賊「黒蜥蜴」と、彼女を追う名探偵・明智小五郎の、スリリングな闇を伴った耽美な愛の世界『黒蜥蜴』が、日本でも絶大な人気を誇る英国気鋭の演出家・デヴィッド・ルヴォーの演出で、日比谷の日生劇場で上演中だ(28日まで。のち大阪・梅田芸術劇場メインホールで2月1日〜5日まで上演)

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『黒蜥蜴』は、日本に探偵小説の礎を築いた江戸川乱歩の長編小説を、戦後の日本文学界を代表する作家の1人三島由紀夫が戯曲化した作品。究極の美に執着する美貌の女盗賊と、犯罪に恋されていると豪語する名探偵とが繰り広げる、トリッキィで、アクロバティックでありつつ、退廃美に彩られた作品は、三島戯曲の最高傑作の1つと称され、これまでも数多くの俳優、演出家の手によって上演が重ねられてきた。
今回の上演は、『テレーズ・ラカン』『ナイン』『ETERNAL CHIKAMATSU』など、その独特の世界観で日本の演劇界に衝撃を与え続けてきたデヴィッド・ルヴォーの演出で、美貌の女盗賊黒蜥蜴に中谷美紀。彼女と追いつ追われつの犯罪という名の恋の駆け引きを繰り広げる名探偵・明智小五郎に井上芳雄という、魅力的なキャスティングが実現。ルヴォーの追求したグロテスク・ビューティーな世界が、濃密に展開されている。

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【STORY】
一代で財を築いた宝石商・岩瀬庄兵衛(たかお鷹)は、連日執拗に舞い込み続ける「娘の早苗(相楽樹)を誘拐する」という脅迫状に脅え、名探偵との誉れ高い私立探偵・明智小五郎(井上芳雄)を護衛に雇い、大阪のホテルに身を潜めていた。
父娘が投宿する部屋の隣室には、岩瀬の店の上客である緑川夫人が宿泊していたが、実は彼女こそが、誘拐予告をした張本人女賊・黒蜥蜴(中谷美紀)であった。
そうとは知る由もない早苗は、無聊を囲ったホテルの部屋で緑川夫人と語らうちに、すっかり打ち解け、意に染まない見合い相手の愚痴をこぼしていた。そんな早苗に緑川夫人=黒蜥蜴は、部下の美しい青年・雨宮(成河)を早苗に紹介すると見せかけ彼女を奪い去り、自ら早苗に変装して父親の岩瀬の目をも欺き、床についたと見せかけて部屋を忍び出る。更には、犯人を警戒し続ける明智の前に、大胆不敵にも再び緑川夫人として現れ、犯人が電報を寄越した「コンヤ ジュウニジヲ チュウイセヨ」との警告の時間まで、明智の話し相手を買って出る。
2人は、時間をつぶす目的を兼ねて、トランプの賭けに興じる。夫人は持っている宝石のすべてを、明智は探偵という職業を、カードの勝敗に賭けることになる。

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だが、時計が12時の時を過ぎても、部屋には何事も起こらない。安堵する明智に緑川夫人は「もう犯罪は行われているのでは?」と問いかける。果たして、早苗と信じていた人影は人形の首だった!
勝ち誇る緑川夫人。だがほどなくして明智は、見事早苗を奪還したばかりか、緑川夫人こそが真犯人=黒蜥蜴であることを言い当てる。しかし、おいそれと捕まる黒蜥蜴ではない、必ず早苗さんはいただきにあがりますと宣言し、黒蜥蜴は包囲網の中からまんまと逃れ去っていく。
半月後、更なる厳戒態勢が敷かれた東京・岩瀬邸では、軟禁状態にふさぎこんでいる早苗の体調を、家政婦ひな(朝海ひかる)をはじめとした使用人たちが案じていた。だが、その厳戒態勢の隙をついて、黒蜥蜴の魔手は岩瀬家に忍び寄り、明智との果てしない勝負は、報われぬ結末に向かって、更に熱量を高めていき……

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映画のスタジオを思わせる、むしろガランとしたセットに、無尽に動く幾多のドアを通って、登場人物たちが誰かを追うように、また誰かから追われるように、出入りを繰り返すオープニングから、舞台にはルヴォーの美意識が炸裂する。大阪のホテル、岩瀬邸、明智小五郎の探偵事務所、と、時や場所を移していくセットはほぼ出道具だけで表現され、人と人との出会い、また心の動きを表すように、舞台は頻繁に回り続ける。しかも、時に明るく、時に乳白色の布を通して、本来見えないはずのものをシルエットで具現しながら運ばれる物語は、ダークな美とエロティックな香りを絶えず噴出してくるのだ。20分の休憩を挟んだ上演時間は約3時間15分。1幕だけで1時間45分を要する、この題材としてもかなりの長尺が、全く長さを感じさせないのは、軽やかに動き続けるセットが、心理的にも物理的にももたらすスピード感と、驚きの連続である様々な演出の仕掛け故だろう。

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実際、何しろあまりにも有名な原作であり、戯曲だから、物語の筋立ても謎解きも、更に言えば結末までも知り尽くしているはずの舞台で、これだけ先の展開への期待で、ドキドキさせられ、舞台に魅入られるとは、まさに望外の喜び以外の何ものでもなかった。これまでも日本に様々な衝撃とときめきを与えてきた演出家・デヴィッド・ルヴォーが、大舞台に相応しい演出の『黒蜥蜴』を披露して、これほどスリリングで、ミステリアスで、猥雑で、でも美しい舞台を、2018年の年頭に観せてくれたことは、日本の演劇界にとっても大きな収穫と言えるだろう。

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そんな舞台で、タイトルロールの黒蜥蜴を演じる中谷美紀は、まず何よりもこの役柄に必要な美貌に、一目で只者ではないと思わせる、ほの昏い狂気の片鱗をにじませて登場してきたのが素晴らしい。共演者と並んだ時などには、大柄でないことがわかるのだが、それがむしろ意外なほど舞台での存在感が大きく、全体を危険な美しさで染め上げていて、詩のようなモノローグの語りも実に見事。美に執着し、常に勝利者であった自信が、明智との闘い、惹かれあう想いの強さ故に揺らいでいく混乱も的確に表現していて、盤石の主演ぶりだ。
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その中谷黒蜥蜴に正面から対峙する、名探偵・明智小五郎の井上芳雄が、本人の資質を十二分に活かして、粋を極めたダンディーな名探偵を活写している。言わずと知れたミュージカル界のプリンスの井上だが、舞台では永遠のプリンスであり、オフと言うよりは、役を演じていない「井上芳雄」でいる時には、歯に衣着せぬ毒舌キャラという、彼が常に保ってきた表看板の、その意図したナルシシズムと、相反して内面にあるのではないかと思える非常に純粋なものとが、このダンディズムの権化のような明智役を、決して上滑りせずに表出することに成功している。実は現在の日本で、生身の男性が演じるにはかなり難しい役柄である明智小五郎は、だからこれまでも宝塚歌劇や新派といった、存在そのものが虚構性を持っている舞台で成功してきたものだが、井上には、本人そのものにその虚構性の資質があったのだ、と膝を打つばかりの名演。『ダディ・ロング・レッグス〜足ながおじさん』のジャービス・ペンドルトン、『グレート・ギャツビー』のジェイ・ギャツビーに続いて、果敢に取り組んで来たストレート・プレイでも井上が代表作を勝ち得た。

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岩瀬早苗の相楽樹は、フライヤーなどで世に出回っているポートレイトや、更に、制作発表会見などでのビジュアルの印象を、遥かに何倍も飛びぬけた美しさで舞台に登場してきて、目を瞠った。究極の美を愛する黒蜥蜴が執着するに相応しい、この役に必要不可欠な美しさを、演じている舞台上で最も発揮できるというのは、女優としての類まれな資質と言っていい。難しい展開もある役柄もよく表現していて、ますます注目していきたい逸材だ。

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家政婦ひなの朝海ひかるは、一見朝海とはとても思えない地味に造りこんだ登場が、役柄の変転に劇的な効果を生んでいる。元々の個性の中に、ガラスのようにひんやりとした無機質な美しさがあるのも、この謎めいた役柄に奥行きを与えていて、特に終幕に「朝海ひかるここにあり!」の鮮やかな動きを見せる秀逸な場面もあり、是非ラストまで注目して欲しい存在だ。

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岩瀬床兵衛のたかお鷹は、この作品の、特にルヴォーの演出の中で、俗世の匂いを一手に引き受けている役柄の、求められた役割を存分に果たしている。それでいながら早苗のことは心から愛している父親なのだ、ということが伝わるのも巧みで、作品の良いアクセントになっていた。

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雨宮潤一の成河は、小劇場から大舞台まで縦横無尽に活躍している中で、様々に培ってきたのだろう表現の引き出しの多さが、この役柄を更に複雑で、見どころの多いものにしている。何故黒蜥蜴に付き従うのかの説明が、今回の舞台では子細に描かれていないが、だからこそ黒蜥蜴に魅入られた男という理屈ではない妄執が、滑稽なまでに浮かび上がり、ルヴォーの目指したグロテスク・ビューティの世界の住人に相応しかった。

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また、ダンサーの小松詩乃と松尾望を含めた、アンサンブルの面々にも各々大きな役割があり、1人1人が作品を支えるに欠かせない存在であることも、舞台の緊密な仕上がりに寄与していて、2018年の年頭に、何を置いても観ておくべき、と断言できる優れた作品が登場したことを、喜びたい舞台となっている。

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【コメント】

初日を前にメインキャスト6名から、現在の心境と作品の見どころを語ったコメントが届いた。

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黒蜥蜴(緑川夫人)役/中谷美紀
ルヴォーさん主催の演劇学校に、出演料を頂戴して通わせていただいたような、充実したお稽古を経て、いよいよ初日を迎えることになり、少々緊張しておりますが、「一字一句誤りの無い完璧な台詞で感情がこもっていないよりも、物語を生き、感情の発露によって多少台詞が乱れても、後者の演劇を観たいと思う。もちろんだからと言って、台詞をないがしろにしていいという訳ではないけれど」とおっしゃったルヴォーさんの言葉を信じて、井上芳雄さんをはじめとする共演者の皆さんの言葉に耳を傾け、表情を見逃さず、心と心の対話を最も大切に演じたいと思います。高尚なものと低俗なもの、喜劇と悲劇、美しいものと醜いもの、愛と憎しみ、エロスとタナトス、相反する2つの世界が混じり合い、拮抗し合う三島ワールドをぜひご覧いただきたいです。

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明智小五郎役/井上芳雄
ルヴォーさんとカンパニーのみんなと、この「黒蜥蜴」の世界にいられることが最高に幸せです。悲しいほどに美しい美紀さんの黒蜥蜴とご一緒できるのも光栄です。早く、皆さんに見て頂きたい。きっと今まで見たことのない、でも、心の奥ではどこかで知っていた愛の世界がそこにあるはずです!

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岩瀬早苗役/相楽樹
もう明日が初日だと思うと驚きです。ルヴォーさんの稽古は本当にあっという間でしたし、稽古というよりはカンパニー全員で「黒蜥蜴」の世界を探求しながら冒険しているような時間でした。ルヴォーさんの演出する「黒蜥蜴」は、さまざまな表情や魔法であふれていて目が離せなくなるはずです。お楽しみください。

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家政婦ひな役/朝海ひかる
ルヴォーさんの指揮の元、カンパニー全員で「黒蜥蜴」の世界をお届けできる様、精一杯頑張ります。

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岩瀬庄兵衛役/たかお鷹
やる事はやった。後は本番のライブ感を楽しむのみ。

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雨宮潤一役/成河
不思議と緊張もなく穏やかな気持ちです。大きな見所は、想像力を刺激するシンプルで力強い演出。デヴィッド・ルヴォーの美意識が行き届いた、演劇ならではの「空間の使い方」に是非注目して欲しいと思います。三島由紀夫への新しいアプローチとして、きっと沢山の人に受け入れられるだろうと期待しています。

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〈公演情報〉
『黒蜥蜴』
原作◇江戸川乱歩
脚本◇三島由紀夫
演出◇デヴィッド・ルヴォー
出演◇中谷美紀、井上芳雄/相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹/成河 他
●2018/1/9〜28◎日生劇場
〈料金〉 S席 12,500円 A席 9,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉 梅田芸術劇場  0570-077-039(10:00?18:00)
●2018/2/1〜5◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉 S席 12,500円 A席 9,000円 B席 5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉 梅田芸術劇場メインホール 06-6377-3800(10:00?18:00)
〈公式ホームページ〉http://www.umegei.com/kurotokage/




【取材・文・撮影/橘涼香】


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辰巳雄大・田中健、・香寿たつきの3人芝居『ぼくの友達』が開幕!

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ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大、そして田中健、香寿たつきによる3人芝居『ぼくの友達』が、DDD青山クロスシアターで1月10日開幕した。

本作は、ジェイソン・ミリガンによるハードボイルド・コメディで、辰巳は田中扮するマフィアのボスのもとを訪れる正体不明の若者トニー。また香寿はその妻シャロンを演じている。この作品は辰巳にとっては単独初主演となる。田中とは初日を共演、香寿たつきとは昨年夏『GACHI〜全力entertainment 4U〜』で共演している。
 
【あらすじ】
ニューヨーク州、ロングアイランドのアマガンセット。
広大な敷地に家を構えるマフィアのボス・フランキー(田中健)を、見知らぬ青年トニー(辰巳雄大)が訪ねて来る。
警備が厳重なこの家に彼が入ることができたのは、自分は“パーシー・ダンジェリーノ”の知り合いだと言ったからだ。フランキーはパーシーとは訳ありの古い仲間で、パーシーは目下服役中だ。トニーはコンビニ強盗を働いて刑務所に入りパーシーと知り合いになったと言うが、フランキーは今一つ信用できないでいる。
フランキーの妻・シャロン(香寿たつき)はトニーをどこかで見た気がするが、思い出せない。
そこでフランキーはトニーを家に泊め、釣りに誘ったり、【仕事】をさせたりして、彼が何者なのか探ることにするが……。
はたしてトニーの正体とは!?

サスペンス感も笑いもあり、3人の駆け引きで見せるこの舞台、200席の密な空間で1ヶ月近くの長丁場。今年はジャニーズ事務所に入所して20年目となる辰巳にとって節目の年、俳優としての大きな飛躍につながる公演と期待されている。

〈公演情報〉
シーエイティプロデュース『ぼくの友達』
作◇ジェイソン・ミリガン
翻訳◇小田島恒志
演出◇元吉庸泰
出演◇辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜) 香寿たつき 田中健
●1月10日(水)〜2月4日◎DDD青山クロスシアター
〈料金〉8,000円(全席指定・税込) 


【撮影/岡千里】


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『ゆく年く・る年冬の陣 師走明治座時代劇祭』明日開幕! 公開舞台稽古フォト&コメント

最前センター:安西慎太郎

明治座にて恒例の年末エンタテインメントが、今年も12月28日から31日まで上演される。(来年1月13日には大阪公演あり)
 
歴史的にも有名な人物や物語を、小劇場・ミュージカル・映像など様々な畑から集結した【つわもの】俳優たちが、笑いあり、歌あり、踊りあり、涙ありの歴史エンターテイメントとして上演。さらに、舞台上でそれぞれの代表作や特技を持ちネタ化したようなパロディなど、盛りだくさんで届ける時代劇版・異種格闘技戦舞台。今年は『ゆく年く・る年冬の陣 師走明治座時代劇祭』というタイトルで、安西慎太郎・辻󠄀本祐樹がW主演をつとめる。また若い演者たちに加えて、キャリア十分の大山真志、原田優一、松村雄基、紫吹淳が場を引き締める。

左:林剛史_センター:永田崇人_右:紫吹淳
林剛志 永田崇人 紫吹淳

構成は、伝統ある商業演劇スタイルにそって、第1部ではお芝居、そして第2部ではオリジナルユニットによるショーの2部構成となっている。第1部の演目は『SANADAMA・る』。真田幸村及び真田十勇士たちが戦う「大坂夏の陣」を、仙台藩伊達氏家臣の片倉重長(安西慎太郎)と、隻眼の仙台藩藩主、伊達政宗(辻󠄀本祐樹)目線で送る。また第2部は、出演者がユニットを組み、オリジナル曲を歌って踊るショー「プロデュース1615」。
脚本ほか全てを完全オリジナルにこだわって製作。総勢27人の出演者と会場の観客が一体となって創る「るとしまつり」となる。

センター:松村雄基
中央/松村雄基

この公演の初日前日となる12月27日、公開舞台稽古が行われ、その舞台写真と W 主演の安西慎太郎、辻󠄀本祐樹の開幕直前のコメントが届いた。

左:辻本祐樹_右:安西慎太郎
辻本祐樹 安西慎太郎  

【安西慎太郎コメント】
まずは明治座に辻󠄀本さんと共に座長として立たせて頂けることを心より感謝しています。
とにかくお客様に楽しんで頂ける作品を届けられるよう、キャスト、スタッフ一丸となり作品作りをしてきました。あとはお客様に観て頂くのみ。楽しみにしていて下さい。

【辻󠄀本祐樹コメント】
皆様、年末のお忙しい中お運びくださり誠にありがとうございます。
僕は2013年から、る・ひまわりさんのこの祭シリーズに出演させて頂き、大久保利通、源頼朝、羽柴秀吉、母礼とその都度素敵な役を頂戴してきました。そしてこの度、念願!の明治座さんでの座長公演、しかも独眼竜の異名を持つ伊達政宗役、本当に嬉しく思っています。お客様の応援と期待に応えれるよう皆で全力で稽古に励みました。楽しく、最後には何か心に残るような作品になっていると思います。どうぞ気楽にお楽しみください。

センター:佐奈宏紀
中央/佐奈宏紀

〈公演情報〉
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『ゆく年く・る年冬の陣 師走明治座時代劇祭』
構成・演出◇板垣恭一  
脚本
赤澤ムック
出  演安西慎太郎、辻󠄀本祐樹(W主演)
佐奈宏紀、永田崇人、杉江大志、小沼将太、碕理人、白又敦
田中涼星、蒼木陣、滝川広大、小原悠輝、佐藤貴史、宮下雄也、井深克彦、中村龍介、二瓶拓也、加藤啓
滝口幸広、林剛史、兼崎健太郎/内藤大希、木ノ本嶺浩/大山真志、原田優一、松村雄基/紫吹淳
●2017/12/28〜31@明治座 
●2018/1/13@梅田芸術劇場メインホール
〈お問い合わせ〉
【東京公演】明治座TEL:03-3666-6666 
【大阪公演】梅田芸術劇場TEL:06-6377-3800
〈公式HP〉http://www.rutoshi.com




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