えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

黒木瞳主演舞台『京の蛍火』

OG公演会見

真田佑馬と水田航生が主演する音楽劇『ダニー・ボーイズ』製作発表

ダニーボー未ひろ
前列/柄本時生、水田航生、ベンガル 後列/AKANE LIV、剣 幸、悠未ひろ

ミュージカル主演初挑戦の真田佑馬と数々の舞台で注目の水田航生がタッグを組む音楽劇『ダニー・ボーイズ』の製作発表が9月12日、都内で行われた。

本作品は、08 年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による漫画『ダニー・ボーイ』(09年発行)を原作に初の舞台化となる音楽劇作品で、1976年1月11 日、ニューヨーク・ブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに初めて日本人俳優として出演した実在の人物、「サトウ・イサオ」らの活躍をモチーフに、主人公の「伊藤幸男」が、音楽を通じて周りとの絆を深めていく物語。デューク・エリントンの名曲「極東組曲」や当時のブロードウェイ・ミュージカル作品の珠玉のナンバーの数々を散りばめ、ストーリー展開する。
 
【あらすじ】
彼らには夢があった 歌は生きる力だった。
誰よりも大きな産声を上げた赤ん坊、その名も Lucky Man=伊藤幸男。08年手塚治虫文化賞受賞の島田虎之介の傑作漫画「ダニー・ボーイ」のモデルは、ブロードウェイでトニー賞の候補になりながら、飛行機事故で夭折した実在の日本人。彼はその歌声だけを携えて海を渡り、夢を追い、仲間を愛し、ルーツに葛藤し、挫折を味わった。それでも、彼は歌を愛することを止めなかった。「僕はラッキーマンだもの、どんな時でも、歌っていれば幸せなんだ」と、明るい笑顔を見せて。
ダニー・ボーイズ……「極東組曲」の俳優たちと、サチオが結成した幻のコーラスグループ。彼らと仲間たちにとって、歌は生きる力だった。言葉の壁、肌の色、どんな苦難に阻まれても、身体いっぱいに歌う喜びだけを信じていた。サチオの産声、歌声から、その消息をたどるツネの記憶を軸に、彼らダニー・ボーイズの絆と彼らを愛した仲間たち、抱いた夢と挫折、生きた軌跡を、その歌声と共に描く音楽劇。
 
今回の配役では、ミュージカル主演初挑戦となる真田佑馬と数々の舞台で注目を集めている水田航生がタッグを組む。そして、新進気鋭の柄本時生を加えて、「ダニー・ボーイズ」を構成。さらに、悠未ひろ、AKANE LIV、戸井勝海、金 すんら、ベンガル、剣 幸など、実力派俳優陣が舞台に彩りを加える。演出はオリジナル・ミュージカル『Color of Life』で高い評価を受けた石丸さち子が、演出は『ファウスト〜愛の戦士たち〜』を演出した元生茂樹が手がける。

この音楽劇『ダニー・ボーイズ』〜いつも笑顔で歌を〜』の製作発表記者会見には、真田佑馬、水田航生、柄本時生、悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル、剣 幸が登壇した。

【出演者コメント】
 
真田佑馬/伊藤幸男(DB 極東組曲:官僚を目指す青年、高橋)
出演が決まったときにすごく緊張して、今もプレッシャーで眠れない日々が続いています。毎日、伊藤幸男という役をどう演じればいいかを考えています。この役のキャラクターは、すごくポジティブで、明るくて、ハッピーに生きているので、普段と自分とは全く真逆です。そこから入っていき、自分自身も幸男と同じように前向きで、ハッピーにこの役を演じられるように頑張ります。

水田航生/田上英喜(DB 極東組曲:帰還兵、倉田)
真田くんとは『オーシャンズ11』という舞台以来の共演で、再びタッグを組んで舞台に立つことができて、本当にうれしく思っています。真田くん演じる幸男の親友役を演じますが、この役は笑顔が絶えない<スマイリー>というような役で、僕にぴったりだと思っています(笑)。稽古から共演者の皆さんといろいろとお話しやディスカッションを重ねて、素敵な『ダニー・ボーイズ』を作っていきたいと思います。

柄本時生/ミッキー・岡田(DB 極東組曲:狂言回し)
出演のオファーを受けたので、しっかり頑張りたいと思います。まだ、台本を読み込んでいないので、内容をすべて把握していませんが、稽古になったら、共演者の皆さんと協力しながら、楽しく芝居を作れたらと思っています

悠未ひろ/湖島みちる(極東組曲:女優) 
共演者の方々のキャラクター、個性が合わさって、演出が加わって、私のイメージ以上のものが繰り広げられるのではないかと、今からワクワクしています。自分の役割をしっかり果たして、楽しめたらと思っています。個人的には、舞台上で女性としてお芝居することが初めてなので、そのあたりは頑張りたいと思います。

AKANE LIV/エイミー・城戸(極東組曲:アシスタントディレクター)
私の演じるエイミー・城戸は、真田さん、水田さん、柄本さんたちと一緒に登場するキャラクターで、アメリカ人と日本人のハーフの役です。自分自身もハーフなので、共感する部分もあるので、そのあたりを深くお芝居できたらと思っています。とてもハードな時代のお話なので、エネルギーをもって臨みたいと思います。 
 
ベンガル/桃山 周、関根富男(三春うららの夫)
とても熱のある若い人たちの話です。昔は、自分が前へ前へ出ようとばかり思ってエネルギーがありましたが、最近ではどこの現場に行っても最年長になることが増えてきたので、若い人たちの動きを見ながら、楽しんでやっていきたいと思います。

剣 幸/桃山ツネ、三春うらら
台本を読んで歌うことの素晴らしさ、幸せ感がたくさん感じられる物語だと思いました。私は、5千人の赤ん坊を取り上げた産婆ツネ70歳という役を演じます。こうした役は初めてです。ベンガルさんと同じで若い人たちを見守る立場なのですが、ベンガルさんにも助けてもらい、一緒に夫婦役で温かい夫婦像が演じられればと思います。
 

〈公演情報〉

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音楽劇 『ダニー・ボーイズ』〜いつも笑顔で歌を〜
原作◇島田虎之介「ダニー・ボーイ」より
脚本◇石丸さち子
演出◇元生茂樹
出演◇真田佑馬/水田航生/柄本時生
悠未ひろ、AKANE LIV、柴 小聖
黒田こらん、小野妃香里、園山晴子、伊地知玲奈/藤井びん、白石拓也、萩原 悠、優志
戸井勝海、金 すんら、梅垣義明/ベンガル/剣 幸
●10/26〜29◎東京国際フォーラム ホールC
〈料金〉 S 席8,800 円  A 席7,800 円 (全席指定・税込)
一般発売日: 10 月9 日(日)午前10 時より
〈お問い合わせ〉 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜18:00)
●11 /5〜6 ◎新歌舞伎座 
〈料金〉 S 席8,800 円  A 席7,800 円 (全席指定・税込)
一般発売日: 10 月9 日(日)午前10 時より
〈お問い合わせ〉 キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)
オフィシャルHP http://www.danny-boys.com/


【資料提供:『ダニー・ボーイズ』公演実行委員会 】





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大ヒットミュージカルが新キャスト、新演出で4年ぶりに上演!『ロミオ&ジュリエット』制作発表記者会見レポート

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フレンチミュージカルの金字塔として日本でも愛され続けている大ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が、新キャストと新演出で、2017年1月15日〜2月14日まで東京・赤坂ACTシアターで、2月22日〜3月5日まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されることになった。

シェイクスピアの不朽の名作が、ジェラール・プレスギュルヴィックの神が宿ったとしか思えない、数々の名曲に彩られたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』としてパリのパレ・デ・コングレで初演されたのは2001年のこと。たちまちにして熱狂によって迎えられた作品は世界を席巻。全世界で500万人以上を動員し、CD&DVD売り上げ700万枚以上という、大ヒットミュージカルとなった。
日本では、2010年に宝塚歌劇団星組が本邦初演。その後、雪組、月組、再び星組で上演される宝塚歌劇団にとっても財産と言えるレパートリーに成長している。この宝塚バージョンの潤色・演出を担当した小池修一郎が2011年と2013年、新たに日本オリジナルバージョンとして男女版の公演も担当。こちらも計16万人を動員する大ヒットを記録した。今回の上演は、その日本オリジナルバージョンの演出プラン、振付、美術、衣装を一新。オーディションによって選ばれた新鮮なキャストも得て、生まれ変わる『ロミオ&ジュリエット』に大きな期待が集まっている。
  
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そんな作品の制作発表記者会見が、9月5日都内で行われ、ロミオ役の古川雄大、大野拓朗、ジュリエット役の生田絵梨花(乃木坂46)、木下晴香ら、出演者12名と、潤色・演出の小池修一郎が登壇。作品への抱負を語った。

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会見は、抽選で選ばれたオーディエンスと、多くの報道陣が見守る中、出演者によるミニライブからスタート。ロミオ役の古川と大野、ベンヴォーリオ役の馬場徹と矢崎広、マーキューシオ役の平間壮一と小野賢章が「世界の王」。ティボルト役の渡辺大輔と広瀬友祐が「本当の俺じゃない」。ジュリエット役の生田と木下が「バルコニー」。そして古川と大野が「僕は怖い」。古川と大野、生田と木下が「エメ」をメドレーで披露。本番の衣装とは異なる、この制作発表記者会見の為のいわば役柄をイメージした衣装に身を包んだ出演者たちは、それぞれの楽曲を熱唱。本番では同じ舞台には立たないWキャストの面々が、1つのナンバーに集う実現、これもこの会見だけの夢のコラボレーションで会場を沸かせた。
 
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続いて、小池修一郎、死のダンサー役の大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)も檀上に揃い、それぞれから公演に向ける意気込みが語られた。

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小池修一郎
 本日は残暑厳しい中お運び頂きましてありがとうございます。私自身今回のメンバーでのパフォーマンスは今日初めて観ましたが、なかなかいけるのではないかと思いました。今回のコンセプトは、2011年日本オリジナルキャスト初演版の時に、ですから2009年、2010年というところで考えていたものです。宝塚版はロマンティックな作品だったので、それに比べてリアリティがあるものを作ろうと思い、誰もが知っているロミオとジュリエットの物語を 今の21世紀の中でも一遍のリアリティを感じてもらえたらと、やや近未来的、例えて言うなら80年代に一斉を風靡しました大友克広さんの「アキラ」「ドーム」などの漫画のような、崩壊、破壊された世界のなかで起こる出来事を想定して準備致しておりました。ですが、東日本大震災が起こりまして、私自身20年以上前、阪神・淡路大震災の被災者だったものですから、その記憶がありまして、そんな時に破壊された世界を観るのは人の心として辛いものがあるだろう、これはやめた方が良いと思い、2011年版はロマンティックに、おしゃれなものを作ることにしました。おかげ様でたくさんのお客様に観て頂けて感謝致しておりますが、今回は、初心に返るというか、そもそもやってみたかった失われた世界での両家の争い、2つの勢力が争う中でのロミオとジュリエットの悲劇を描きたいなと思っております。だからといって楽曲が変わったりはしませんので、与えられた1つの条件で、そうした要素をどこまで反映させることができるかが課題であると思っております。
時代というのは移るもので、この4年半の中で世界はテロの時代を迎えてしまってもいます。そのように世の中が移り変わっていく中でも作品は生き続けていく、それがシェイクスピアのすごいところ。「人間の理」というか、どの時代でも人が共感出来る部分が描かれている。ですので、今、2016年、そして上演する2017年の「今」を生きている私たちが、時事ネタを入れるというようなことではなくて、どこか現代と共通した体験と感じて頂けるものに出来ればと思っています。衣装の方とも相談しておりますが、ちょっと辛口な、日常的なリアリズムを持ったものとして『ロミオ&ジュリエット』が成立するのか?と考えながら今日のライブを観ていたんですが、このメンバーはできるのではないかと。今日のパフォーマンスを観て勇気と自信をもらえたかなと思っております。前回ご覧になった方はもちろん、新しいお客様にもたくさんご覧頂きたいです。来年1月から赤坂ACTシアター、そして梅田芸術劇場でお待ち致しております。

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古川雄大 前回に続き、ロミオ役をやれることを本当に嬉しく思っています。ですが、新演出、キャストもほぼ入れ替わり、セットも衣装も振付も変わります。なので、僕自身も新作に臨む気持ちです。1から台本とロミオと向き合っていけたらと思っています。この話はとても悲しいお話ではあるのですが、僕は最後に希望が残ると思っています。なので観て頂く方に希望が残せるよう、僕自身ロミオとして目の前のひとつひとつに純粋に真っ正面からぶつかって、ピュアなロミオを作っていきたいと思っています。そして、ここにいらっしゃる素晴らしいキャストの皆様と良いチームワークを築いて、小池先生ご指導のもと今までにない『ロミオ&ジュリエット』を作れるように努めていきたいと思います。ご期待ください。

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大野拓朗 僕自身小池先生演出の『ロミオ&ジュリエット』が世界で一番好きな公演です。初めて観させて頂いた時から、更に初めてミュージカルに出演させて頂いてから4年間、ずっとこの舞台に立つことを夢みて、レッスンに精進してきました。そして今、ロミオとして舞台に立てることを大変嬉しく思っております。雄大さんもおっしゃっていましたが、素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂いて、チーム一丸となって、これまでの『ロミオ&ジュリエット』の舞台に並べるくらいの、歴史に残るような素敵な舞台にできたらと思っています。観てくださった皆さんの人生にとって、最高級の良い思い出になるような舞台にしますので、是非ご期待ください。

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生田絵梨花
(乃木坂46) 私は3年前にこの作品を観たとき、本当に感動と衝撃を受けまして、いつかジュリエットをやりたいと思い続けてきたので、今ここに立てていることが嬉しいと同時に、まだ不思議な感じもしています。この緊張に負けないくらいたくさんこれから努力をして精一杯頑張っていきたいと思います。

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木下晴香
 私は小さい頃からミュージカルが大好きだったので、今回ジュリエット役でいつも観客として憧れて観ていたキャストの皆さんと、同じ舞台に立たせて頂くことが本当に夢のようですごく嬉しいです。まだまだ不安でいっぱいですが、全力でジュリエットを演じたいと思います。

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馬場徹
 今のミニライブをやってみて、本番が楽しみになりました。ベンヴォーリオという役は、色々できると思いますので、どんどんかき乱していけたらと思います。小池先生の熱いご指導を頂きまして、素敵な舞台の一員として頑張れたらと思っています。

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矢崎広 
『ロミオ&ジュリエット』という、愛されている作品であり、これからも愛され続けていくだろう作品に参加出来ることをとても嬉しく、また光栄に思っています。前回の公演に参加している古川雄大くんから前回の魂を受け継ぎつつ、ここにいる新生『ロミオ&ジュリエット』の皆で一丸となって、小池先生、2人のロミオを中心に新しいものを一生懸命作っていければなと思っています。是非観にいらしてください。劇場でお待ちしています。

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平間壮一
 これまでの『ロミオ&ジュリエット』が大好きで、楽曲含め、演出もすごく素敵な作品だなと思って観させて頂いていました。そして、今回新演出版で自分が今こうやって関われてこの舞台に立っていることをすごく嬉しく思っています。さきほど小池先生のお話を聞いて、小池先生の頭の中で新しい演出がふくらんでるんだなと思いました。その世界観を僕たちが広げて行って、これから先この新しい演出版で皆さんに愛され続けて何度も再演していけるような作品になればと思います。

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小野賢章
 僕自身初めてのシェイクスピアの作品で、『ロミオ&ジュリエット』に出させて頂けて本当に光栄です。精一杯舞台上でマーキューシオの人生を生きられたらいいなと思います。キャストの皆さんと力を合わせて素敵な舞台になるよう頑張りますので皆さん楽しみにしていてください。

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渡辺大輔
 またまた小池先生の作品に出演できて光栄であり、すごく嬉しく思います。今年『1789』という作品で、小池先生からいろんなことを学ばせて頂き、自分自身の力のなさも感じました。ここでまた小池先生に1から鍛えて頂いて、素敵なキャストの皆さん、諸先輩方に学びながら大きなものを皆さんに届けたいと思っております。余談になりますが、先ほどこのメンバーの中では自分が一番年上だと気づきました。いつの間にかそういう歳になったんだな、もっとしっかりしなければと思っています。よろしくお願いします。

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広瀬友祐
 この作品に出られることが嬉しく、幸せに思っていますし、この役を演じられることを楽しみにしています。『ロミオ&ジュリエット』という誰もが知っている作品、世界中で愛され上演され続けているこの作品の、日本オリジナルバージョンとしては3回目の上演になりますが、このタイミングでこの作品と出会った素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、僕たちにしかできない『ロミオ&ジュリエット』ができればなと思っています。

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大貫勇輔
(死のダンサー役は)この作品ではセリフを喋ったり、歌を歌ったりすることは一切ありませんが、キャストの中で僕は初演から3回死のダンサーをやらせてもらっていて、気づけば一番の古株になりました。こうしてまた呼んで頂けたことに感謝して新演出ということで、新しい気持ちで素晴らしいキャストとともに、素晴らしい作品を作り上げられたらと思っております。劇場でお待ちしております。

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宮尾俊太郎
(Kバレエカンパニー) 僕はこの作品には2回目の公演から参加させて頂いたのですが、死のダンサーというのはとても難しくて、時としてキャラクターの感情を映し出す鏡のようであったり、死を運ぶ恐怖の存在であったり、全体を包み込む自然の摂理であったりを考えながら演じてきました。今回は新演出ということで、小池先生の演出に柔軟に対応しながら演じていけたらと思っています。この『ロミオ&ジュリエット』という作品は、死のダンサーの演じ方ひとつによって作品の色が大きく変わるような感じが僕はしているので、間違ってもこの作品を殺してしまわないようにしていきたいと思います。

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ここから、演出の小池修一郎による各キャストへのコメントが披露され、再びロミオを演じる古川雄大には、ディフェンディグチャンピオンとして大いに期待をしている。前回は最後まで歌いきれるかが心配だったほどだったが、聞き違えるほどの長足な進歩を感じるので、楽しみにしている。大野拓朗は『エリザベート』以来になるが、映像で大活躍していたので、ミュージカルからは離れてしまうのかな?と思っていたところ、オーディションに挑戦してくれて、送ってもらったテープが吹替えではないのか!?と思うほどの成長ぶりに驚いた。彼がこの間に勉強を重ねてくれていたことが本当に伝わったので、皆さんにも楽しみに観て頂きたい。

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ジュリエットの生田絵梨花(乃木坂46)はアイドルとして活躍している人なので、もっとステージに慣れていると思ったが、とても緊張しているのに驚いた。でもそれがジュリエットの初々しさ、良い意味の頑なさにつながるだろう。ラブシーンもあるが、舞台の上はかりそめのものなので、ファンの方には、そこは安心して観て頂きたい。木下晴香は現役女子高校生で、謂わばアマチュアだけれども、カラオケ番組で歌っているのを見て、ジュリエットの音域をカバーしているのに注目して出て頂くことになった。今日のライブでも意外に落ち着いているので、期待している。
 馬場、矢崎のベンヴォーリオは、ロミオに対して兄貴的な気持ちを持って接する役どころだが、2人とも舞台経験豊富な人たちなので、全く心配がない。ティボルトの2人、渡辺、広瀬は、彼らにずっとからむ役どころなので、大きな存在感に期待している。

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マーキューシオの平間は、とても達者な人できっと面白くやってくれるだろう。小野は14年ぶりで、子役で『エリザベート』に出てくれて、その後『モーツァルト!』のオーディションも受けてくれたのだが、肩車などもある役柄には大きくなり過ぎていたので、無理だと思ってお断りしたところ号泣して、泣きじゃくりながらエレベーターを降りていくのを見送って案じていたが、その後そうとは知らずに『ハリーポッター』を観ていた。舞台もどんどんやっているので、更に続けて欲しい。大貫、宮尾には今回コンテンポラリーなダンスへも挑戦してもらうのだが、引き続き出てくれることを嬉しく思っている。
と、それぞれへの期待が語られ、新生『ロミオ&ジュリエット』が、大きく動き出したことを実感する時間となっていた。

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〈公演情報〉
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ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
原作◇ウィリアム・シェイクスピア 
作◇ジェラール・プレスギュルヴィック 
潤色・演出◇小池修一郎(宝塚歌劇団) 
出演◇古川雄大・大野拓朗(Wキャスト)/生田絵梨花(乃木坂46)・木下晴香(Wキャスト)/馬場徹・矢崎広(Wキャスト)/平間壮一・小野賢章(Wキャスト)/渡辺大輔・広瀬友祐(Wキャスト)/大貫勇輔・宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)(Wキャスト)/ 
香寿たつき/シルビア・グラブ/坂元健児/阿部裕/秋園美緒/川久保拓司/岸祐二/岡幸二郎/他 
●2017/1/15〜/2/14◎赤坂ACTシアター (東京)
 〈料金〉S席13,00円、A席9,000円、B席5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 0570-077-039(10時〜18時)
●2017/2/22〜3/5◎梅田芸術劇場 メインホール (大阪)
〈料金〉S席13,00円、A席9,000円、B席5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3800(10時〜18時)
〈公式ホームページ〉http://romeo-juliette.com

 



【取材・文・撮影/橘涼香】
 


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少女漫画界の金字塔が初ミュージカル化!『王家の紋章』製作発表記者会見レポート

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「月刊プリンセス」(秋田書店)にて1976年から現在まで連載を続け、累計発行部数4000万部を誇り、今尚新刊の待たれる細川智栄子あんど芙〜みん作、『王家の紋章』が、初めてミュージカルとして舞台化されることになった。
音楽を担当するのは、『エリザベート』、『モーツァルト!』など、日本でも愛され続けている傑作ミュージカルを手掛けた巨匠シルヴェスター・リーヴァイ。脚本・作詞・演出には眩惑的で美しく耽美な「荻田ワールド」とも呼ばれる世界観を創り出す荻田浩一が揃い、現代と古代エジプトの世界を駈ける、時空を超えた愛とロマンの物語の表出に、大きな期待が集まっている。

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そんな作品の製作発表記者会見が、5月中旬都内で行われ、 原作の細川智栄子と芙〜みん、脚本・作詞・演出の荻田浩一。そして、主演のメンフィス役浦井健治、ヒロイン・キャロルをWキャストで演じる宮澤佐江、新妻聖子、ヒッタイトの王子イズミル役をWキャストで演じる、宮野真守、平方元基、キャロルの兄ライアン役の伊礼彼方、メンフィスの異母姉アイシス役の濱田めぐみ、エジプトの宰相イムホテップ役の山口祐一郎、の出演者が華麗な衣装を身にまとって登壇。作品への抱負を語った。

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会見はまず、7000人以上の応募者から選ばれた一般オーディエンス約230人も見守る中、シルヴェスター・リーヴァイ作曲、荻田浩一作詞の、ミュージカルナンバー2曲の世界初披露からスタート。まず、浦井と新妻による、反発しあっていたキャロルとメンフィスがいつしかひかれ合い、自分自身の本心に気づく「Where I Belong」のデュエットが、思いを込めて届けられる。続いて、浦井、宮澤、宮野、平方、濱田というこの会見だけの特別な組み合わせで、「Unrequited Love」が歌われる。それぞれの思いが交錯する、ミュージカルらしい展開を予感させるナンバーに、作品への期待が高まる中、登壇者の挨拶となった。

【登壇者挨拶】

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細川智栄子
 皆様、はじめまして。細川智栄子です。私たちは、読者の皆様、特に少女の皆様の為に、愛や思いやりや優しい心、そして勇気を作品の中に入れて皆様にお送りしたいと思い、生涯をかけて描いて参りました。『王家の紋章』も連載40年になりました。この度たくさんの方にお力添えを頂きまして、東宝ミュージカルにして頂くことになりまして、私たちもとても喜んでおります。皆さんのお衣裳を見て、古代の世界に入ったようにワクワクしております。雄々しい王のメンフィス、古代に迷い込んだ「ナイルの姫」キャロル、ヒッタイトの英明なイズミル王子、艶やかな美しいアイシス女王、偉大なるイムホテップ宰相、そして妹を想っていつも案じている優しいライアン。その方々が動き出して本当に『王家の紋章』の世界に入ったような、とても楽しい気分になりました。私たちもこれから、皆さんの創られるミュージカルを楽しみにお待ちしたいと思っております。皆さまどうぞご覧になってくださいますよう、よろしくお願い致します。
芙〜みん 永年、姉と共に連載漫画を描き続けて参りまして、今年連載40周年となりました。この作品をミュージカルにして頂けますことになりまして、大変幸せに思っております。最高のキャストの方達、そしてまたスタッフの方達に恵まれてこの8月に上演となります。是非8月、帝国劇場にお越し頂き、国を超え、3000年の刻と空間を超えて、古代のエジプトの王国へお越し頂ければと思います。歴史の中、エジプトとヒッタイトを舞台に、素晴らしい音楽にのせて愛が夢が、そして嫉妬心や欲望がゆらめいて、皆様のお心も満足して頂けることと存じます。どうぞ真夏のひと時、帝国劇場へおいで頂いてて、古代エジプトの夢の世界を楽しんで頂ければと思います。よろしくお願い致します。

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荻田浩一
 細川先生と芙〜みん先生が大切に産み育てていらっしゃる『王家の紋章』を初めて舞台化する、初めて生きている人間が歌い踊り演じるという、奇跡のような瞬間に携わらせて頂くことに本当に感謝しております。先生方の描かれる物語というのは少女漫画の王道と言いましょうか、金字塔と言いましょうか、愛と夢に溢れております。8月の帝劇を甘〜い夢でいっぱいにしたいと思います。その夢を、この錚々たるキャストが紡いでいってくれると思います。先生方の様な愛らしい純真無垢な乙女心を観客の皆様1人1人にもきっと抱いて頂けると思います。皆様、どうぞよろしくお願い致します。

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浦井健治 
メンフィスを演じさせて頂きます浦井健治です。今、先生方のお話を聞いていてちょっと感極まったものがあって。生涯を掛けて紡いでこられた作品が帝劇で初めてミュージカルになるという、これこそがロマンであり奇跡だなと思います。連載40周年、そして累計では4000万部発行という、本当に少女漫画の金字塔であるこの作品が、荻田さんとシルヴェスター・リーヴァイさんの黄金タッグでこの度ミュージカル化されるということで、しかもまさかそこで僕が初の帝劇単独主演で、0番(センター)に立たせて頂くことになろうとは。嬉しいのですが、今、とても緊張もしております。そういう場を与えてくださったたくさんの方々、そしてファンの皆さんの愛や支えにしっかり応えていけるようにやっていけたらと思います。同時に僕が初めてミュージカルを観たと言っても過言ではない、『レ・ミゼラブル』を観せて頂いた時や『エリザベート』で帝国劇場に立たせて頂いた時に、いつもそばで優しく見守ってくださった祐さん(山口祐一郎)がここに居てくださることも、すごく光栄に思っております。本当に幸せです!(笑)出演者が各ジャンルから集結しているので、しっかりと荻田さんに束ねて頂いて、やっていけたらと思います。よろしくお願い致します。

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宮澤佐江
 キャロルを演じさせて頂きます宮澤佐江です。素晴らしい『王家の紋章』という作品のヒロインに選んで頂いて、本当に光栄に思っております。それと同時に今、とてもとても緊張しています。頑張ることは当たり前だと思うのですが、私は今回ご一緒させて頂くキャストの皆様の中でも、特に1番頑張らなきゃいけないと心に強く思っております。帝国劇場という、夢にも思わなかったくらい素晴らしい場所に自分が立てることに感謝して、キャロルという可愛らしい女の子をしっかり私らしく演じたいと思っております。一生懸命頑張りますので、よろしくお願い致します。

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新妻聖子
 キャロル役を演じさせて頂きます。私は幼い頃から『王家の紋章』が大好きで、こうして細川先生と芙〜みん先生の生声が聞けただけで武者震いがしています。本当に、子供の頃から夢と感動を頂いてきた作品の初の舞台化で、キャロル役を頂けたというのは私にとっては奇跡です。作品に、お客様に失礼の無いように全身全霊でキャロルと向き合って、ひと夏『王家の紋章』に命を捧げたいと思います。よろしくお願い致します。

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宮野真守
 イズミル役の宮野真守です。皆さんのお話しにもあったように、すごく歴史的瞬間なんだなということを改めて感じさせてもらっています。僕自身、イズミル役で出演するということが発表された時、周りの皆、特に女性スタッフがすごく喜んでくれて、「あの王家の紋章に出るんだ」「イズミルなんだ」と言われました。それだけ多くの人に愛されている作品で、その中にいられるというのはすごく幸せなことなんだと思います。そして、とても個人的なことですが、僕は子供の頃から劇団ひまわりに入っているのですが、この年になって帝国劇場に立てるという、本当に感無量です。やっぱり夢見ていた舞台ですし、どんな挑戦が出来るのかはこれから現場で切磋琢磨してやっていくことだと思いますが、今はとにかく楽しみで仕方ないですし、最後にはメンフィスに勝ってやろうと思っています(笑)。それくらいの気持ちで戦っていきたいなと思っておりますので、皆様、ぜひ応援よろしくお願い致します。」

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平方元基
 イズミル王子役を演じさせて頂きます平方元基です。本当に緊張してしまいまして、今ここに立っている瞬間も汗が噴き出しています。最初にこの『王家の紋章』を読ませて頂いた時に、とても五感をくすぐる漫画だなという印象がありました。その時に感じた温度だったり質感だったりというものを丁寧に表現していけたらいいなと思っています。皆様、最後まで応援よろしくお願い致します。

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伊礼彼方
 1人だけ(現代の人間なので)不思議な格好をしています(笑)。この作品は非常に帝国劇場にふさわしい題材だと思いますし、これだけのキャストが集まって帝劇を『王家の紋章』色に染めるわけですから僕も非常に楽しみです。原作を読んでくださっている方はわかると思うのですが、私の役は現代の人間で、現代代表は私1人だけですか?(「私も!」と手を挙げる新妻に)あなたはすぐエジプトに行っちゃうじゃない!(会場笑)彼女がエジプトに行っってしまったら、僕は孤独にかられるんでしょう。だから、キャロルとメンフィスがラブラブしている時に、僕は(舞台の)袖でアイシスに求愛したいと思います。新しいドラマが生まれることでしょう!(爆笑)。ありがとうございます。

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濱田めぐみ
 アイシス役を演じさせて頂きます濱田めぐみです。私は古代エジプトを舞台にした作品に携わることが多くて、今回もこのアイシスという役を頂いた時に、とても運命的なものを感じました。彼女の中に宿る神性、スピチュアリティな、この作品に不可欠なパートを受け持っているのがアイシスだと思うんです。その部分を大切にし、そして1人の人間として、女性としての想い、苦しみという、生々しい彼女の生き様を舞台上で演じて生き抜けたらと感じております。今まで色々な役を演じさせて頂きましたが、全ての役の良い所をアイシスに投影し、そして尚かつバージョンアップして、原作のファンの方々そしてミュージカルファンの方々の期待を裏切らないように誠心誠意、心を込めて演じさせて頂きます。どうぞ今年の夏は帝国劇場で素敵な夢を見て下さい。よろしくお願いします。

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山口祐一郎
 今、皆様の、今年の夏は愛とロマンスの溢れる夢のような舞台でひと時を過ごしましょう、というお話を聞いていて、うわぁ、素敵だなぁと思っておりましたが、ふと我に返ってみると、僕は何も関係ない(爆笑)。あ、そういう役なんだなと今改めて再発見したところでございます。それでも、きっと楽しめる素敵な作品が出来ると願っております。皆様方と本当にワクワクしながら作品の誕生を待っていたいと思います。

【質疑応答】

──細川さん、芙〜みんさん、今まで実写化などされてこなかったこの『王家の紋章』が、今回、ミュージカル化される、そおの話を受けられた決め手は?
細川 若い頃に(別の作品で)テレビドラマ化があった時に、ドラマのお話と原作のスピードが違っていてすごく苦労したことがありました。それで妹(芙〜みん)と相談致しまして、『王家の紋章』だけはそういうお話があっても、申し訳ないけれどお断りしましょうと言っていたんです。そして誠心誠意、漫画の方に力を入れました。ですから、これだけ長く40年も続いたんだと思います。今回申し込んで頂いた時に提示して頂いたのは物語の序盤、4巻までだということでしたので、それなら無理ないかと思い、お受けすることに致しました。それからお話を持ってきてくださった方がとても素敵な方で、ちょっとそっちの方に参ってしまったりもしまして(笑)お話をお受け致しました。
芙〜みん 漫画は今単行本が60巻まで出ていますので、姉の申しましたように、4巻までだったら舞台化して頂いても大丈夫かと思いました。いざ、こうしてキャストの方が揃われたところを見ますと、なんだかこちらも出演するようなドキドキ感があります(笑)。とても嬉しく幸せに思っております。

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──荻田さん、古代エジプトと現代を股にかける壮大な物語ですが、この世界観をどうミュージカル化されようとしているか、現在の構想をお聞かせください。
荻田 古代と現代を行き来する物語なんですが、現代が伊礼さんしかおりませんので、現代のパートがいかに端折られるか想像に難くないと思われるんですが(爆笑)、やっぱり原作の設定の通りキャロルは現代から古代エジプトに彷徨いこんでくる旅人ですので、いなくなった妹を探し求めるライアンさんが、現代の寂しい気持ちをお1人で背負ってくださるんじゃないかなと。もちろん、時代を行き来するSF的な要素は、『王家の紋章』が持っている大きな魅力の1つではありますけれども、やっぱり1番はものすごくロマンチックな夢物語であること。キャロルはありとあらゆる所を旅していますよね。キャロルとメンフィスはお互いを求めて広い世界を巡り歩く物語ですので、2人が求め合う姿というのはファンタジックで神話的ですよね。そのロマンチックでファンタジックなものを、リーヴァイさんがとてもたくさん書いてくださっていますので、音楽が2人の愛の世界へ、観客の皆様を無理なく連れて行ってくれるのではないでしょうか、と思っております。ロマンチックな曲をロマンチックなシチュエーションで聞いて味わって頂くというのが、この作品の醍醐味のような気が致します。

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──出演者の皆さんは、それぞれ原作の魅力をどう感じていらっしゃいますか?
浦井 少女漫画に触れる機会が少なかったのですが、この『王家の紋章』は各キャラクターが活き活きと描かれていて、それはきっと先生たちが生涯を掛けて挑まれてきた結果だと、自分の中では一読者として思いました。その場に生きているような臨場感で傷付いたり愛を語らったり、出会いや別れが壮大なロマンとして描かれているのが、ストーリー的にも人物造形的にも素敵な作品だなと思います。その全てが魅力的です。
宮澤 キャラクターの1人1人に共感できる部分があって、原作のページをめくればめくる程、「そうだよね、そういう感情になっちゃうよね」とすべてのキャラクターに対して共感できるところがあるというのは、すごく魅力だなと思います。
新妻 『王家の紋章』を語りだすと止まらないので、いかに手短にお話しできるかに困っています(笑)。私はキュンキュンするポイントに的を絞ってお話します。女子目線で話させていただくとメンフィスと(隣の浦井を見て)あ、隣にメンフィスがいる!(爆笑)メンフィスですとかイズミルですとか、世界イケメン図鑑のエジプ&トルコ代表みたいな人が出てくるお話です。私思うんです、メンフィスというのは、少女漫画の歴史における「元祖オレ様男子」なんです!強引で、でもちょっと優しくて、そして王で美しい男子という女性の理想が全部詰まっています。昨今「壁ドン」とか「顎クイ」とかありますけど、メンフィスは腕を折っちゃいますからね!「壁ドン、顎クイ、腕ポキ」という(爆笑)。スゴいんですよね!好きすぎてまとまらない、どうしよう、まとめてきます、今度!
宮野 (新妻の後で)喋りづらいったらありゃしない(笑)。でも素晴らしく愛の溢れるコメントで聞き入っちゃいましたね。僕は読ませて頂いた時に、物語の構成にいきなりグッと引き込まれました。どうなるんだろうと思わせる仕掛けが、ものすごく細かく計算されているなと思いながら夢中で読みました。でも新妻さんがおっしゃったように、麗しい男性がたくさん出てくるじゃないですか。今の草食男子にはない「オラオラ感」を皆持っていて、少女漫画の原点みたいなものがここにあるんだと感じました。「オラオラ」担当の2人として頑張って「オラオラ」していきたいなと思います(笑)。
平方「オラオラ」担当の平方です(笑)。皆さんおっしゃったように、どのキャラクターに目線を置いても物語が進んで行くんじゃないかというくらい丁寧に書かれていいますし、各人が運命に翻弄されている、逃れられない運命を背負って生き続けています。少女漫画を読んだことの無いようなうちの父親にも見せたのですが、ハマってしまいました。男性も冒険心をくすぐられるところがあったので、そういうところも魅力的だなと思います。

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伊礼 男性には夢想ランキングがあって、空を飛びたいとか、色々あるのですが、その第1位が過去や未来にタイムスリップしたいなということです。男は小さい時からこんなことばかり考えていますが、そんな男性目線もこの漫画には入っています。そして時空を超えた愛!(魅力は)これに尽きるんじゃないでしょうか。
濱田 私が言おうとしたことを、皆さんが言ってくださったのですが、読んだ時に、まずそれぞれのキャラクターがとにかく魅力的で、プラス発する言葉が生々しいというか実感がこもっていると感じました。どのキャラクターにも心が動くし、どの目線から見ても納得出来るんです。それぞれのキャラクターにファン方がいらっしゃると思うのですが、次の展開が気になる、気になると。そして古代エジプトと現代を行き来しながら、2つの時代が並走して存在しているということが凄く面白くて。古代の話に移ってそこが本筋だろうと思って読んでいたら、実は現代でも同時に動いていて、一方では現代が本筋だと思っていたら古代でも話が動いていて、人がもしもタイムスリップするならこういう状態になるんだなという想像を掻き立てられます。その部分に引き込まれましたね。当時、発売していた巻数を一気に読んだ覚えがあります。ですからシチュエーションと言いますか、その設定に引き込まれました。
山口 ただいま私の娘たち、そして息子たちは、今現在そういう人生の中で生きてるんだろうな、と思いながら話を伺っておりました。そういう話が全部終わってしまったおじいちゃんとしては(爆笑)先ほどから、ファンタジーとかSFとか色々話がありましたが、愛とロマンスの為なら、時代を超えて空間を超えて、そしてあらゆる犠牲を超えて達成するというのはなんと素晴らしい作品なんでしょうか。そして女性の方から先程話がありましたが、愛しているんだから相手の腕を折ろうが何をしようが自分のものになれという、そういう愛され方をいったん知ってしまうと、現代社会の普通の愛情で足りるんでしょうかね(爆笑)。そんなことをお父さんとしては心配しながら、それでも、現代社会の中で、色々な規制の中で忘れられてしまった人間の素直な愛情表現を、舞台の中でこっそり垣間見られれば良いなと思っています。
──荻田さん、演出する上でここを大切に作り上げていこうという肝のようなところがあれば教えてください。
荻田 キャラクターの魅力を、限られた上演時間でどれだけ盛り込めるかというのが1番の課題です。この物語が40年間も読者の皆さんに愛されているというのは、美しい、綺麗、甘いというだけではなく、そこにうごめいている人間関係の業というか、性というか、その強さが描かれているからだと思います。ただ、そこを全面に出してしまうと、絵の印象から受ける美しさを損なってしまうので、美しさを損なわない程度に皆がいかに荒々しく生きていけるか。特に古代の皆様は現代のひ弱な人間ではなく、それぞれが人間としての生命力に満ち溢れたキャラクターであって欲しい。原作の魅力もそこだと思います。皆運命に翻弄されるんですが、運命に抗って戦っている、その雄々しさが美しいと思いますので、ゆめゆめしいロマンチックなキャラクター1人1人の力強さというものを、皆さんと一緒に構築していけたら良いなと思います。

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──シルヴェスター・リーヴァイさんの音楽の魅力はどこにあると思いますか?
浦井 世界中で愛されるたくさんのミュージカルを作曲されている方で、聞いていると心にたくさん響いてくる宝物のような楽曲が多いのですが、歌うとなるとものすごく体力が必要で、ちゃんと役の心情を掴んでいないと、すべての感情を音楽に持っていかれてしまう、音楽が素晴らしいゆえに流されてしまう怖さもあります。今日の(歌唱披露)も、とにかく相手の目をみて歌うようにしていました。その場で起こることにちゃんと反応していかないと、音楽に流されて、本来の役のもっているメッセージが失われてしまうくらいに楽曲が素晴らしいんです。役者としては怖さもあるというのが、自分の感想です。
宮澤 音楽を聞くだけで物語が頭に浮かんでくるところが、リーヴァイさんの楽曲って素晴らしいなと私が感じたところです。私は今回初めてリーヴァイさんの曲を歌わせて頂くので、歌えることに感謝をして、1曲、1曲、気持ちを込めて歌えたらいいなと思います。
新妻 非常にメロディアスであるということと、我々日本人の風土にも合うどこか湿度と情緒がある旋律が多くて、お客様に覚えて頂ける旋律が多いと思います。そして今回『王家の紋章』のデモ音源を聞かせて頂いた最初の印象は、「リーヴァイさんの作品の中で一番ポップかも」と思いました。特にキャロルは唯一現代の人間が古代に迷い込む役割ですので、冒頭なんて『ヘアスプレー』の音楽のようなアメリカンな旋律だったりするんです。でも、古代に飛び込んでいったら、キャロルもその時代にちゃんと染まる。音楽で時代をも飛び越える手法は素晴らしいと思いました。
宮野 リーヴァイさんの曲を歌えるというのが、僕にとってはただただ感謝で、これまで歌のレッスンですとか、ミュージカルの舞台を観て接してきた曲を書いた方の、書下ろしの曲を今回自分が歌えるという喜びを噛みしめています。デモ音源を聞かせて頂いただけで、色々な感情が押し寄せてきて、早くこれをステージで皆と一緒に表現したいなという気持ちになりました。
平方 リーヴァイさんの曲には心に寄り添ってくれるような魅力があるなと感じます。僕も今回の音源を聞かせて頂いたのですが、リーヴァイさんの曲でも、今まで聴いたことのないようなテイストの曲がてんこもりで、お客様も期待して頂いていいんじゃないかなと思います。この『王家の紋章』という作品の質感が、リーヴァイさん、日本語わかるんじゃないかというくらい丁寧に表現されていたので、そうした心情が丁寧に表現されているところが魅力だと思います。

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伊礼 1人、1人の話を聞いているととても面白いのですが、僕は『エリザベート』でリーヴァイさんの曲を歌わせて頂きましたが、新妻さんがおっしゃったように日本人の生理に合うんです。僕自身リーヴァイさんの曲を聞くと、自分の中の細胞が動き出す、とても気持ちよく感極まるものがあります。色々な歌い方をしてもそれぞれの魅力になるのが、リーヴァイさんの曲のすごく素敵なところだなと思います。
濱田 リーヴァイさんの音楽はすごく人間の感情の動きに沿っているなと感じられます。たとえば楽しい曲、嬉しい曲というのは、一般的に楽しいまんまで終わる曲も多いのですが、例えばアイシスの歌うナンバーでは、人って、すごく楽しいことを考えているときに、悲しい瞬間や苦しい瞬間がよぎったりするじゃないですか。それがちゃんと音に表れているんですよ。歌う側はその微妙な音に最初戸惑うのですが、よくよく全体像を通してみると、人の思考、感情、心の流れは実にそういう風にできているなと、人間の発想のリアリティを音で表現されているところがすごく大きいと感じます。そして1曲ずつ粒だっているのですが、その曲たちが全部でまとまってひとつの作品になった時に、リーヴァイさんの楽曲は完成する、ひとつの宇宙のような、嬉しい、楽しい、喜びも悲しみも1曲の中にすべてが網羅されていると感じますので、自分もその表現にチャレンジしてみたいです。
山口 色々な話の中で、リーヴァイさんの作品には宇宙があると。その宇宙の先にもしかしたら神様がいるかも知れないとしたら、リーヴァイさんが音楽の神様なのかなと。また日本語がわかるのかな?という話もありましたが、リーヴァイさんは日本語はわかりませんが、喋っている人の気持ちはわかる。ですから一緒に仕事をしていて驚いたのは、日本語で歌っている役者さんが日本語で歌いやすいように、日本語の特性に合わせてすぐ譜面を変えられることです。これがどうしてなのかは、学者の方の分析に任せますが、そういう才能のある方が現代にいて、その方が日本という国に興味を持ってくださって、共感してくださっていることが、僕たちにとって本当に幸運なことです。
細川 私はリーヴァイさんがお書きになった「エアー・ウルフ」という曲が好きで、いつも絵を描きながら聞いていました。ですから『王家の紋章』もどんな風な曲になるかとても楽しみにしていました。私の手元にも音楽を送ってくださって、まだメロディだけで歌詞が入っていないので、これで言葉が入ったらどんなにロマンチックになるのかしらねと、と昨日妹と話したところです。徹夜で全曲聞きまして、今日はちょっと寝不足です(笑)。とても繊細な音楽ですので、妹も私もとても楽しみにしております。

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──では最後に、浦井さんからメッセージをお願い致します。
浦井 世界初演として花開く、『王家の紋章』のミュージカル、帝国劇場にてこの夏、大きな花火のように打ち上がります。今、先生方がおっしゃったこと、各役者のみなさんがおっしゃったことがすべてだと思いますし、関わるたくさんのキャスト、スタッフ、製作さん、皆さんの熱い思いがこもった、熱い熱い作品になると思います。お客様、1人1人の心の中に素敵なメッセージが届いてこの夏素敵な経験となるよう、一丸となってやっていけたらと思っています。このカンパニーならではのミュージカルを目指していけたらと思っておりますので、ぜひとも劇場に足をお運びください。

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〈公演情報〉
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ミュージカル『王家の紋章』
原作◇細川智栄子 あんど芙〜みん『王家の紋章』(秋田書店「月刊プリンセス」連載)
脚本・作詞・演出◇荻田浩一
作曲・編曲◇シルヴェスター・リーヴァイ
出演◇浦井健治、宮澤佐江/新妻聖子(Wキャスト)、宮野真守/平方元基(Wキャスト)、伊礼彼方、愛加あゆ、出雲綾、矢田悠祐、木暮真一郎、濱田めぐみ、山口祐一郎 ほか 
●8/5〜27◎帝国劇場
〈料金〉S席 13,500円、A席 9,000円、B席 4,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777



【取材・文・撮影/橘涼香】


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内博貴主演・錦織一清演出、ミュージカル『グレイト・ギャツビー』製作発表レポート

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狂騒の20年代に咲いた純愛を、豪華キャスト&スタッフで描くミュージカル『グレイト・ギャツビー』が、7月2日〜10日、池袋のサンシャイン劇場で上演される(その後、名古屋、京都、神戸公演もあり)。

原作は、F・スコット・フィッツジェラルドの代表作であると同時に、アメリカ文学をも代表すると称される傑作同名小説。経済、文化が大きく発展し、大バブル時代を迎えていた1920年代のニューヨークで、毎週末、絢爛豪華なパーティを繰り返す謎の大富豪、ジェイ・ギャツビー。彼の行動の裏にある秘められた思い、真実の愛を求め続けた男が、破滅へと向かう悲しくも美しい物語は、時を超え今も輝き続けている。1974年にロバート・レッドフォード、2013年にはレオナルド・ディカプリオ主演による映画化がされているほか、1991年、2008年に小池修一郎の作・演出による舞台版が宝塚歌劇団でも上演されていて、今回はそれ以来の新たなミュージカル作品としての登場となる。

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山口馬木也、愛原実花、相葉裕樹、大湖せしる

そんな期待の作品の製作発表記者会見が5月20日に都内で行なわれ、主人公のジェイ・ギャツビーを演じる内博貴、語り手でギャツビーの友ともなるニック・キャラウェイ役の相葉裕樹、ギャツビーの永遠の想い人デイジー・ブキャナン役の愛原実花、20年代ならではの進歩的で野心的な女性ジョーダン・ベイカー役の大湖せしる、デイジーの夫トム・ブキャナン役の山口馬木也のメインキャスト陣、更に演出の錦織一清、脚本の羽原大介、音楽と共にギャツビーの父ヘンリー・ギャッツ役で出演も果たす岸田敏志、振付の川崎悦子が登壇。公演への抱負を語った。

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会見は内博貴と愛原実花の歌唱披露からスタート。1幕の後半、5年ぶりに再会したかつての恋人同士、ギャツビーとデイジーが会えなかった日々の空白を埋めるように歌うデュエットソング「Oh デイジー」が披露され、甘くポップなメロディが会場に広がった。

続いて、松竹株式会社副社長、演劇本部長安孫子正氏から、2014年に上演され好評を博した『ザ・オダサク』に続いて、内博貴主演、錦織一清演出による第二弾として、この『グレイト・ギャツビー』を上演できることとなり大変嬉しく思う。スタッフに『ザ・オダサク』でもお馴染みの、音楽・岸田敏志、振付・川崎悦子、更に新たに脚本に羽原大介を迎えられたことも、大きな喜びだ。出演者も豪華なメンバーが揃い、つかこうへい作品を次々に手掛けてくれている錦織演出の元、新たな演劇を創造できることと確信している。映画版が有名な作品だが、舞台のミュージカル化は、宝塚歌劇団が手がけて以来になるので、新しい芝居が必ず作れると思う。ご期待を頂きたい、との力強い挨拶があり、登壇者の挨拶へと引き継がれた。

【登壇者挨拶】

錦織 演出を担当させて頂きます錦織です。このところ演出をさせて頂く度に思うのですが、キャストもスタッフもどんどんグレードが上がっている喜びと同時に重圧も感じております。演出家というのはそういった重圧にも耐えなければいけないんだなと思ったりも致します。僕自身は25年前に『スティング』という作品で、映画版でロバート・レッドフォードが演じたジョニー・フッカー役をさせて頂いているのですが、今回事務所の後輩の内が、やはりロバート・レッドフォードが演じた『グレイト・ギャツビー』をやらせて頂くということで、もし25年前だったら、このギャツビーも僕が演じられたのではないかな?と、ちょっと嫉妬もあるのですが(笑)、1920年代から30年代に向けて希望に満ちていたアメリカを皆さんのお力をお借りして描けたらと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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羽原
 映画はもちろん観ていたのですが、宝塚さんの舞台は観ていなくて、設定が1920年代のアメリカということで、1920年代のアメリカというのはどんなものだったのか?との勉強をし直しました。簡単に言いますと第1次世界大戦が終わって、無傷のアメリカが大変なバブル期を迎えるという時代だったんです。僕は2年くらい前にNHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』をやらせて頂きましたが、ほぼ同じ時代だったので、当時のアメリカと日本はここまで違ったのかと愕然としまして、今日本はよくここまで来たなという感想を持ちながら、1920年代のアメリカを2016年の日本のお客様に観に来て頂けるものに如何に落とし込めるのか?が最大の課題だったように思います。1920年代のアメリカの常識だけではどうしても通じないところを、頑張って日本の皆さんが観てもわかる『グレイト・ギャツビー』になるように作業してみました。あらかたの音楽はできましたので、後は演出の錦織さんと出演者の皆さんに託していきたいと思っています。よろしくお願い致します。

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岸田
 前回の『ザ・オダサク』でも音楽を担当させて頂き、大変楽しい舞台になりました。今回は、僕は今年歌手デビュー40周年で、今コンサートツアー中なので、音楽制作はその前に、2月〜3月頃にと思っていたのですが、ピッタリと現在制作中でございます(笑)。今パニくっておりますが、なんとか間に合うように、そしてミュージカルの中で皆さんに楽しんで頂ける音楽になるように、またこういうチャンスを頂けたので、頑張ってやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

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川崎 私はロバート・レッドフォードのファンだった時期が幼い頃ありまして、更に、レオナルド・ディカプリオの映画も数年前に観まして、DVDも購入して持っておりますものですから、今日ここにくる前にもう1回見直したりしていたのですが、バブリーで華麗でクレージーな感じの世界観というのは、ものすごく興味があるし大好きな作品だなと改めて思いました。今こうやって皆様のお姿を拝見して、人形のようにイケメンと美女とが集まった舞台なので、さぞや素晴らしい舞台になるであろうと。少しでもその力になれればと思います。よろしくお願いします。

 この『グレイト・ギャツビー』4、5年くらい前に、レオナルド・ディカプリオの映画で観させて頂きまして、観終わった時にこれをミュージカルにしたらすごく面白いんじゃないかと、ビビッと来ました。それ以来「ギャツビーがやりたい」と言い続けてきて、夢が叶った、言い続ければ夢は叶うんだと、すごく嬉しく思いました。演出に僕の大先輩の錦織さんがいてくださることがとても頼もしいですし、久しぶりにニシキ(錦織)さんの演出を受けられることが今からとても楽しみです。『ザ・オダサク』チームとも言えるメンバーでまた新しいものができるのではないか、この素晴らしいカンパニーで最高の作品を作りたいなと思っています。よろしくお願いします。

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相葉
 ニック・キャラウェイ役をさせて頂きます相葉裕樹です。僕はロバート・レッドフォード版、レオナルド・ディカプリオ版の映画、そして宝塚版も観させて頂きまして、どれも受ける印象が全然違って、今は小説を再度読ませて頂いて、どこを切るかで本当に表情の違う作品なんだなと思っています。ニックというキャラクターはストーリーテラーなのですが、尚かつ作品の中にも登場する、僕自身初めてやらせて頂く役回りなのですごく楽しみにしています。よろしくお願いします。

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愛原
 デイジー役をさせて頂きます愛原実花です。こんなに素晴らしいキャスト、スタッフの皆様とご一緒させて頂くことを本当に幸せに思います。今回は与えられた課題をこなすだけではなく、自発的に自分できちんとデイジー像を作り上げながら、取り組みたいと思いますので、皆様よろしくお願い致します。

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大湖
 原作を見させて頂いた時に、この物語の人間の心の奥深いところであったりとか、人と人とのつながりがすごくキーポイントになっていると感じました。そのことを大切に演じていけたらいいなと思いますし、今日いらっしゃる皆さんと、スタッフの皆さんと共に華麗なる世界を作りあげていけたらと思っております。よろしくお願い致します。

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山口
 自分は人前で歌ったことがありません。ミュージカルも初めてです。どうしましょう(笑)。このお話を頂いて楽しみはとても楽しみなのですが、歌ったことがないということで、パニくっていて地に足がつかない状態です。岸田先生と川崎先生にお会いして、踊ったこともないのでそれが頭から離れません。ただ、こんなに素晴らしいキャストとこんなに素晴らしい作品なので、なんとか皆さんの期待を裏切らないように、皆様に協力して頂いて頑張りたいと思います。本当によろしくお願いします。

【質疑応答】

──羽原さん、1920年代の作品をどのようにまとめられるのか教えてください。
羽原 1920年代のアメリカの富裕層が中心になって展開していくお話で、衣装もこんな感じなんですね。方や着物に下駄ばきの日本という、まずそこにカルチャーショックを受けて、そのギャップを100年経った今どう表現するかを考えました。そこに男女の出会いであったり、理想の親子像であったり、また今世界中にある貧富の格差など、普遍的なものをできるだけ凝縮して、今の日本でやってもなるたけ価値観が当てはまるものを意識して構成してみました。
──内さん、映画に出会ってビビッときたということですが、具体的にはどんなところに?
 ギャツビーという人に惚れました。この人をいつか演じてみたいと率直に思いましたし、1人の人に対する熱い思い、デイジーに対する思い「僕はデイジーに出会う為に、恋をする為に生まれてきたんだ」という、僕自身はそんな経験をしたことがありませんので、そんなに人を愛せる?と思いながらも惹かれました。演じる上でもそこを大切に、デイジーに対するそこまでの思いをどう表現すれば皆さんに伝わるかをこれから研究していきたいと思います。
──出演者の皆さん、ご自身が演じる役と、自分自身に似ているところがあったら教えてください。
 似ているところ……は、今はちょっと思いつかないです。すみません。

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相葉 ニックというキャラクターは真面目なんですけれども、真実を言わないところがありまして、本当は好きじゃない人に対しても当たり前のように接することができる人で、そういう一面は人間誰しもが持っていると思うので、そういう部分では共感できる人物だと思います。
愛原 1920年代のアメリカンドリーム、本当にバブルを象徴したものがデイジーなのではないかなと思っているのですが、その根底には暗い部分も持っていて。私自身にも暗いところがありますので、そういった部分を重ね合わせていけたらと思います。

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大湖 ジョーダンは謎めいた女性だなと感じていまして、私自身も「何考えてるかわからない」とよく言われますので(笑)その部分が似ているかな?と今質問して頂いて思いましたが、ただ謎めいているだけでなく、芯のある女性を演じて行きたいと思っているので、そこにミステリアスな部分も醸し出しつつ演じていけたらいいなと思います。

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山口 僕の演じる役はトム・ブキャナンというのですが、傲慢で好色な男という設定なので、まぁ似ているところがあるのかも知れませんけれども(笑)、そこは、あまりですね(笑)。
岸田 (岸田さんからも是非と振られて)あ、僕も出演することを忘れておりました(笑)。僕はギャツビーの父親役で、ギャツビーが亡くなってから最後の最後に「息子よ」と1曲歌いに出るという役なのですが、親子の愛情というのは本当に大切なものだと思っておりますので、そこに1番良い曲を書いて(笑)臨みたいと思います。

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──錦織さん、内さんとタッグを組むのは5回目ということですが、この作品で内さんのどんなところを引き出したいでしょうか?
錦織 甘いマスクなのですが、腹が据わっていて男っぽいところもいっぱいあるのを僕は知っているので、ギャツビーを演じるに当たっても、女性に対して一途であったりとか、1人の人に愛を貫く男を良い男が演じるのは、なかなか日本では受け入れられないのですが、内の内面が出れば、もっとギャツビーがカッコいい男になるのではないかと思います。女性に一途な役をいっぱい演じている男が私生活で女性にだらしない方が、マスコミにも受けるので(爆笑)そんな大俳優になって欲しいです。
──逆に内さんから見た錦織演出の魅力は?
 本当に信頼できる人です。事務所の先輩ということもありますし、一番最初にニシキさんとやらせて頂いたの『PLAYZONE』の時で、それからずっとご一緒させて頂いて、『ガイズ&ドールズ』という作品では、ニシキさんも出演して共演させて頂き、その後演出ということで、ご一緒させて頂いてきました。正直最初にはニシキさんの演出は厳しいと思いました。やはり台詞が多いと不安なのですが、でも台本を離してよしやるぞとなった時に、ニシキさんは口でバーッとおっしゃるんですね。でも書くものもないし、どうしよう?と思って、覚えるしかないという集中力が必要です。でも愛もありますし、適度に休憩も取ってくれますし(爆笑)、愛にあふれているので、『グレイト・ギャツビー』僕も良いものを作りたいですから、すごく楽しみです。ニシキさんに任せればいいやと思えるくらい信頼しています。

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それぞれの熱い思いがこもった発言の続いた会見のあとには、囲み取材も行われ、この作品が20代最後の作品となる内が「先輩のニシキさんの演出で、自分の念願の作品と役どころで20代最後の舞台を締め括れるのが嬉しい」と語り、美しいデュエットソングを披露した愛原が「少しずつ歌の練習もはじめていて『グレイト・ギャツビー』の世界に染まっていきたい」と述べると「でもいきなり見つめ合って歌うのはこっぱずかしかったよね!」と明るく内が返して爆笑を呼ぶ1コマも。更に、初ミュージカル出演に対して「鼻歌しか歌ったことがないのに」と不安がる山口には「大丈夫、植草(克秀)だってできたんだから!」と錦織がジョークを飛ばしながら励まして、笑いの渦が広がった。
また相葉が「20代最後の内さんの舞台にご一緒できるのが光栄なので、楽しみながら『グレイト・ギャツビー』の世界を堪能したい」と語れば、この作品が宝塚退団後の女優デビュー作品となる大湖が「宝塚の舞台にしか立ったことのない自分がどこまでできるのかという不安も大きかったのですが、今は喜びが勝っていて、わからないことも多いと思うけれども、色々教えて頂きたいです。宝塚時代に2学年違いで同じ組で、いつもおしゃべりしていた愛原さんがいることが何より心強いです」と話すと、全員から「同じ組だったの?それは良かったね」という感想が口々に。

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最後に、90年の『PLAYZONE』で12日に死去した演出家、蜷川幸雄の演出を受けた錦織が故人を追悼。少年時代に蜷川作品の子役オーディションに落ちたことがあるというエピソードも明かし、「厳しいけれど、その中に温かさがある方。身体を預けられる、守ってもらえる方だった。演劇の火種がひとり消えてしまうのは淋しい。とても残念です」と故人を悼んだ。


〈公演情報〉
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ミュージカル 『グレイト・ギャツビー』
原作◇F・スコット・フィッツジェラルド
演出◇錦織一清   
脚本◇羽原大介    
音楽◇岸田敏志   
振付◇川崎悦子 
出演◇内博貴
相葉裕樹、愛原実花、大湖せしる、山口馬木也
高田翔(ジャニーズJr.)、岡本悠紀、RiRiKA   
木村花代、コング桑田   
岸田敏志  ほか 
●7/2〜10◎サンシャイン劇場
〈料金〉S席 10,000円 A席 5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489(10時〜18時)
●7/13◎名古屋市芸術創造センター
〈料金〉S席 10,000円 A席 5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉鵜飼興行 052-221-1166
●7/15〜17◎ロームシアター京都 サウスホール 
〈料金〉S席 10,000円 A席 6,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉ロームシアター京都チケットカウンター 075-746-3201
●7/23〜24◎新神戸オリエンタル劇場
〈料金〉S席 10,000円 A席 6,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉新神戸オリエンタル劇場チケットセンター 078-291-9999(10時〜18時)
〈松竹ホームページ〉 http://www.shochiku.co.jp/play/others/


【取材・文・撮影/橘涼香】



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粟根まこと、松永玲子ほか、キーポイントQ&A【演劇人の活力源】など連載中!
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人情喜劇の決定版『極楽町一丁目〜嫁姑千年戦争〜』製作発表会見レポート

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2014年秋旭日小綬章を受章し、ますます女優として輝き続ける浜木綿子の座長公演、新版喜劇『極楽町一丁目〜嫁姑千年戦争〜』が、6月3日の東京シアター1010公演(5日まで)を皮切りに、7月16日まで全国各地で上演される。

嫁姑の争いをブラックユーモア満載で描いた二階堂正宏の漫画「極楽町一丁目」を原作に、「家庭内扮装」を抱腹絶倒に描いた『喜劇 極楽町一丁目』が初演されたのは2001年のこと。好評を博した舞台は再演を重ね、今回9年ぶりに待望の全国公演が実現することとなった。
嫁の立場で姑とバトルを繰り返してきた浜木綿子演じるヒロイン典子が、息子の結婚によって今度は姑の立場に立たされる。そんなどこの家庭でも起こりうる問題を、笑いに包んで送られる人情喜劇は、今回内容を更に進化。新しい「新版喜劇」としての全国公演には期待の声が集まっている。

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臼間香世、荒木将久、つまみ枝豆、小野寺丈、吉村涼
風間トオル、加藤茶、浜木綿子、前川清、正司花江

そんな作品の製作発表会見が、5月17日都内で行われ、主演の典子役の浜木綿子、安楽寺の住職・浄念役の前川清、典子の見合い相手・横田画伯役の加藤茶、典子の姑・秀子役の正司花江、病院長・南木圭一郎役の風間トオル、典子の1人息子・大輔役の小野寺丈、小僧・健太役のつまみ枝豆、大輔の結婚相手・みゆき役の吉村涼、僧侶・道順役の荒木将久、近所のおばあさん・小林清子役の臼間香世、そして潤色・演出の池田政之が登壇。公演への抱負を語った。

【登壇者挨拶】

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池田政之
 今回浜さんの『極楽町一丁目』を潤色・演出させて頂きます。浜さんとはもう5本目になりまして、再演を含めますと9本ご一緒しておりますが、浜さんは全くお変わりなくパワフルで綺麗で、稽古場も本当に楽しく笑い満載でやっております。この楽しさが全国の皆様に伝わればと思って稽古をしておりますので、どうぞたくさんのお客様に来て頂けますよう、ご宣伝をよろしくお願い致します。

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浜木綿子
 再演を重ねた作品ですが、今回の『極楽町一丁目』は、池田先生に新しく書き直して頂きました。新版『極楽町一丁目』と申しても良いと思います。一から作っておりますので、今本当に苦労しておりまして、書き直してとお願いしなければ良かったなと後悔しておりますが(笑)、でもより良くなりましたので、皆さんにとにかく理屈抜きに楽しいお芝居を観て頂きたいと思います。皆様どうぞ足をお運び頂きたいと思います。
 
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前川清
 初めて声をかけて頂きまして、私が興味を持ちましたのは歌がないということでした。歌がない公演にこれまで参加したことがありませんから、私も8月で68歳になりますので、自分の人生の中に刺激が欲しくて、歌がない自分がどういった形でできるのかな?ということで、参加させて頂きました。色々な新しい出会いがあり、もちろん浜さんとも初めてご一緒させて頂きますが、優しくして頂いて、ユーモアたっぷりでございまして、例えば私が住職の役ですから「お布施を」と申しましたら伏せられて(爆
笑)。そういう冗談もされる方だったのか!と色々と新鮮でございます。何よりも嬉しかったのは、加藤(茶)ちゃんが元気でいた、それが嬉しかったなと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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加藤茶
 皆さんこんにちは!やっと生きておりました。去年まだ相当悪かったのですが、今年になってから変わりました。それも浜先生のおかげたと思っております。やっぱり舞台が決まったので、僕はやらなきゃならないという気持ちで頑張ろうと思いました。そうしたら状態も変わりました。45歳年下のカミさんとも別れなければならないかと思いましたが、僕が息を吹き返しましたので、元通りにやっております。
前川 加藤ちゃん台詞が少ないんですよ。それで「なんで少ないんですか?」と訊きましたらね。
 
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加藤
 身体が悪かったんで、池田先生が気を遣って少しにしてくれたと、そういうことなんです。
前川 今になったら元気になったので、もっとあっても良かったんですよね。
加藤 そうですね。どうぞよろしくお願いします。

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正司花江
 私もちょっとだけ歳行きましたのでね
(笑)、また台詞を忘れないかな?皆さんにご迷惑をおかけしないかな?とすごく心配なんです。今日も失敗をして、こうして(記者会見で)皆様にお目にかかるので、マスカラをつけようと思って昨日から買ってきたんですが、日焼け止めを塗っただけで忘れてしまって、せっかく1500円出して買ったのに(笑)、情けない自分で何をやってんやろと(笑)。そんなですから、皆さんにご迷惑かけないように頑張ります。よろしくお願い致します。

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風間トオル
 僕は喜劇が大好きで、今回のこの舞台をとても楽しみにしておりました。今までも浜組ではお世話になりまして、今回も2ヶ月間学びながら楽しみながら過ごして行きたいと思います。皆さんにも是非観に来て頂きたいと思っています。よろしくお願い致します。

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小野寺丈
 私にとって芸能の母はこちらにいる浜木綿子さんでございまして、いつも僕はお母さん、お母さんと呼ばせて頂いておりますが、初めて浜さんと共演させて頂いたのもこの東宝の舞台で、その時は血のつながらない息子の役だったんです。ようやく20年経って血のつながる息子の役をやらせて頂けることになりました。映画とかテレビなどは地方でも観られるのですが、やはり舞台はその場所に行ってしか観られない贅沢な芸術だと思います。全国の皆さんにこの最高の喜劇に足を運んで頂きたく思います。どうぞよろしくお願い致します。

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つまみ枝豆
 私もこちらの皆さんとはほとんど初めてご一緒させて頂いて、唯一風間トオルさんとは何回かご一緒させて頂いていますが、本当に僕から見ると大先輩で、稽古の時から大緊張しております。浜さんがこんなに美しくて、こんなにお茶目なんだと思っておりませんでした。本当に勉強させて頂くつもりで参加させて頂いておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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吉村涼
 私も初めての方達ばかりの中で、喜劇というのも初めてですのでとても緊張していたのですけれども、稽古場に参りまして皆様の雰囲気を見た時に、あ、自分も楽しんで大丈夫なんだと思いました。ですのでたくさんの方に観て頂きたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

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荒木将久
 この作品は初演からずっと高齢の女性役を女形で演じさせて頂いておりまして、大変気に入った役で溌剌と演じておりましたが、歳を取って自分自身が高齢になりまして、今度はお坊さんの役になったと
(笑)と、こういうことでございます。どうぞよろしくお願い致します。

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臼間香世
 大好きな浜さんとまた一緒にお芝居ができてとても嬉しいです。今回は婆の役ですけれども、その時によって色々な役をやらせて頂けるのが楽しくて、嬉しいです。私事ですが、私は両親が熊本で、親戚一同も皆いて、今色々と苦しいながらも舞台を楽しみにしていてくれたのですが、どうしても熊本ではできなくなってしまったのがとても残念ですが(※7月に予定されていた熊本公演は、劇場が使用できずやむなく中止となった)、すごく喜んで楽しんで帰って頂けるお芝居ですので、全国のお客様に是非観て頂きたいと思います。よろしくお願い致します。

【質疑応答】

──新作に近いものになっているとのことですが、今回特に力を入れられていることは?
 とにかく全体が面白くなくてはいけないと思うんです。お客様の肩が背もたれの方に引いてしまっていてはいけない、全部が面白くなくてはいけない、それが喜劇だと思いますので、池田先生には大きな山だけでなく、大波小波を作って頂きたいとお願いしているところです。それを演出でよろしくお願いしたいなと。後は本当に「新版」ですので、何回もご覧になって頂いているお客様もいらっしゃると思いますが、新しい『極楽町一丁目』だと思って、是非足を運んで頂きたいと思います。力を入れているところは、「波」でございます。
池田 「波」ですね。前回、前々回の作品は僕も拝見させて頂きましたが、そこで荒木将久さんが演じていた女性はかなり暴力的だったと思います(笑)。今回は浜さんが嫁を演じられて、姑に大変苦労をする。でも今度は息子に嫁が来て、自分が姑の立場になられるという話です。前回、前々回は嫁の立場が長く描かれていたと思うのですが、今回は姑になって初めて、姑の気持ち、親の気持ち、母の気持ち、色々なものが交わってくるというところをテーマ的に置かせて頂こうかな?と思って、そこら辺を作り直させて頂きました。物語のつじつまはすべて合わせて、その上で浜さんのおっしゃるような、大波小波で間を空けずにお客様にずっと楽しんで頂けるようにと今稽古をさせて頂いております。
──熊本公演が中止になってしまったということですが、待っていてくださった方にメッセージを。
 本当に公演中止は残念でなりませんし、どんなに苦しい状況におられるか計り知れません。1日も早く日常生活に戻られますように、政府の方にもお願いしたいと思っております。どうぞ皆さんしっかり生きてくださるようにお願い致します。お祈り致しております。

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──嫁姑のバトルということで、浜さんの姑役の正司さん、嫁役の吉村さん、それぞれどんな取り組み方を?
正司 私は姑の役なのですが、浜さんの大ファンでもあっていつも観に行っていたので、浜さんに酷いことを言うのはとても辛いのですが、それはお仕事なので頑張ります。加藤茶さんもファンで、悲しいことに全く話すところはないのですが。
加藤 あぁ、そうですね。
正司 また前川さんも私はいつも入場料を払って観に行っていたので、今回はいつも隣にいてはるのが嬉しいなと思っているので「触らんといて!」という台詞があるのがすごく辛いんです。触って欲しいくらいで(笑)。でも与えられた以上は舞台でやらなければなりませんから、頑張ります。この歳になって呼んで頂けるというのは本当に嬉しいことなので、幸せです。
吉村 私は自分本位な勝手な嫁の役で、それでご迷惑をおかけする訳なのですが、お義母さんにもおばあさんにもすごい口答えをして、たぶん何にも考えていないままにポンと口で言ってしまうところがあるので、そういうところがバトルですね。私もこういう役は初めてだと思うので、迷ってはいたのですが、池田さんや浜さんに色々教えて頂いて、思いっきりやろう、頑張ろうと思っております。
──こういう形の舞台の喜劇は少なくなっていると思いますが、喜劇をやる上で大切にしていることは?
 やっぱり喜劇は「間」ですから。お客様との間、相手役との間を一番大事にしております。そして喜劇をやる時には悲しい思いが根底にある方がいいんですね。あまり上っ面な笑いになってしまうのは私は嫌なのです。人間喜劇、深い笑いのある喜劇が好きなものですから、根底に悲しい思いを置いておきたいなという思いでおります。でも私の人生悲しいものですから(笑)大丈夫です。
──今回の『極楽町一丁目』にある悲しさとは?
 息子が私の承諾なしで変な嫁を(吉村に)あ、ごめんなさいね(笑)、連れてくることですね。それで私は放り出されてアパートに入れられてしまうのですが、昔から母というのは強いものだと申しますが、悲しいものだと思います。これは実感です。

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──浜さんの座長としての魅力を、皆さんから一言ずつお願いします。
前川 浜さんの笑いは台本ありきじゃないんですね。台本はきちんと覚えながらも、まずその間にどういう風にお客様に喜んで頂けるのか?楽しんで頂けるのか?という作り方というものを、僕は初めて経験させて頂いています。人情が大切なんだと感じています。
加藤 浜木綿子さんの素晴らしいところは、口調がハッキリしていて、更に時々突っ込んでくるので、それをどういう風に受けるかが真剣勝負で面白いなと思っています。僕は「ザ・ドリフターズ」で5人いて、5人の中で色々とやりながら甘えてもいたと思うのですが、浜先生と芝居をやるようになってから、個人の厳しさを覚えました。僕は台詞の入りが悪いのですが「台詞が入らなくてもいいから動きを大事にしようね」と言われました。今、それを守っております。
 それ守らなくていいから!(笑)
加藤 こういう風に言っておくと台詞を覚えなくても大丈夫だなと(笑)
正司 浜さんは綺麗やんか。その傍にいると自分も移りそうな気がするし(笑)とにかく真面目です。ものすごく几帳面な方なんです。喜劇って笑わせようと思うとお客様は笑ってくださらない。如何に真面目にやって笑って頂くかが、私も勉強なんです。遂変な動きをしてしまい勝ちなんだけれども「姑なんだからそんなことはしなくていい。ぐっと真面目にいる方がお客様は笑ってくださる」と言ってくださって、あぁ、やっぱり浜さんええこと言わはるなと。ですから浜さんとご一緒させて頂けるのは本当に勉強でありがたいです。
風間 年下の俺が言うのもなんですけれど、可愛い人です。仕草もとてもキュートです。一緒にいても楽しいので、2ヶ月間本当に楽しみにしています。

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小野寺 世の中にお上手な女優さんならたくさんいらっしゃるかと思いますが、浜座長はもうオンリーワンなんです。どなたも真似のできないような表現であったり、ムードであったり、台詞回しであったり、雰囲気だったり、間だったりを持っていらっしゃる。出た途端に自分の世界ができるような方なので、僕はいつも見て勉強させて頂いております。あとはプロの姿勢と言いますか、普段はお酒が好きな方なのですが、稽古に入ってからは1滴も口にされずに芝居に集中されるというのが、いつも僕はリスペクトさせて頂いております。
つまみ まだ稽古がはじまってそんなに日が経っていませんが、僕が好きな浜さんのギャグに「イナバウアー」というのがあって、台本に全く関係なく突然出て来て、状況とか間とかがすごく良かったのです。すべてにおいてお綺麗な方でもあるのですが、常にアンテナを張っていらっしゃる方で、人にも気遣いができる、尊敬できる方です。あともう少し言えばお小遣いをくれそうですね(笑)。本当に僕は勉強させて頂くつもりでいます。ありがとうございます。
吉村 私は初めてお会いさせて頂いてまだ間がないので、稽古場でちょっと挟むアドリブの可愛さとか、そういうところしか存知あげておりませんが、これから素敵なところをどんどん学ばせて頂きたいと思っております。
荒木 私は東宝で浜座長とは60年くらい一緒にやらせて頂いております。とにかく座長はお客様を大切になさる方ですね。本当にお客様にわかるように滑舌もいいですし、わかりやすい芝居をなさる方です。勉強させて頂いております。こういう方はもう出ないのではないかと思います。最後の大女優でございます。
臼間 私は初めて浜さんとご一緒させて頂いたのは31年くらい前なんですが、頻繁に出させて頂くようになってから20年ほどでしょうか。一番大好きなのはやはり心ですね。芝居は心っていうのが、浜さんの大好きなところです。

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池田
 今荒木さんが最後の大女優とおっしゃいましたが、皆さんご存知のように浜さんはチャーミングですし、可愛いですし、お綺麗ですし、口跡は立派ですし、それらはもちろんなんですが、前々回の『人生はガタゴト列車に乗って…』というお芝居の中で、浜さんが前に出てお客様に話しかけるシーンで、舞台の後ろから見ていた役者が「先生浜さんの後ろ姿のオーラ半端ないですよ」と言ったのです。僕はそれで袖に行って後ろ姿を見させてもらったら確かにそうで、浜さんの動きに合わせてお客様の肩も同じように揺れていく。ジャン・コクトーが言っていた「聖なる怪物」を思い出しました。サラ・ベルナールやムーネ・シュリーなど、本当に選ばれた女優さんにしか使ってはいけない言葉なのですが、本当に数少ない「聖なる怪物」でおられます。
──皆さんの言葉を受けて最後に浜さんお願いします。
 皆さんありがとうございます。そんな風に思っていてくださるなんて知らなかった。どうもありがとう。これからも仲良くして私を助けてください。6月3日〜7月16日まで皆さんとこの和を保ちながら、公演させて頂きます。そしてしっかりと完遂したいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。

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〈公演情報〉
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新版喜劇『極楽町一丁目〜嫁姑千年戦争〜』
原作◇二階堂正宏「極楽町一丁目 嫁姑地獄篇」(朝日新聞社)
脚本◇佐々木猛
潤色・演出◇池田政之
出演◇浜木綿子
前川清
正司花江、小野寺丈、吉村涼
風間トオル、鈴木正勝
つまみ枝豆、荒木将久
美奈瀬杏、臼間香世、幸木三果
加藤茶 ほか

●6/3〜5◎シアター1010(東京)
〈お問い合わせ〉シアター1010チケットセンター 03-5244-1011
●6/9 ◎北國新聞赤羽ホール(石川)
 〈お問い合わせ〉北國新聞赤羽ホール 076-260-3555 
●6/11◎富山県民会館(富山)
〈お問い合わせ〉 北日本新聞社事業部 076-445-3355 
●6/14◎新潟県民会館(新潟) 
〈お問い合わせ〉NSTイベントインフォメーション 025-249-8878 
●6/16◎ いわき芸術文化交流館 アリオス(福島)
〈お問い合わせ〉 福島テレビ 事業部 024-536-8010 
●6/18◎ 多賀城市民会館(宮城)
〈お問い合わせ〉 仙台放送事業部 022-268-2174 
●6/20◎ 長野市芸術館(長野)
〈お問い合わせ〉 信濃毎日新聞社 事業部 026-236-3399 
●6/23〜29 ◎中日劇場(名古屋)
〈お問い合わせ〉 中日劇場 052-263-7171 
●7/3◎日南市南郷ハートフルセンター 大ホール(宮崎)
〈お問い合わせ〉 日南市教育委員会 生涯学習課 0987-31-1145 
●7月4◎鹿屋市文化会館 (鹿児島)
〈お問い合わせ〉 鹿屋市文化会館 TEL 0994-44-5115 
●7月7◎長崎ブリックホール(長崎)
 〈お問い合わせ〉NCC長崎文化放送 事業部 095-843-7000 
●7/11◎ 高知県立県民文化ホール・オレンジ
〈お問い合わせ〉 テレビ高知企画事業部 088-880-1110 
●7/13◎レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール(香川)
〈お問い合わせ〉 レクザムホール 087-823-5023 
●7/14◎ 鳴門市文化会館(徳島)
〈お問い合わせ〉 徳島新聞社 事業部 088-655-7331 
●7/16◎呉市文化ホール(広島) 
〈お問い合わせ〉テレビ新広島 事業部 082-253-1010 
〈HP〉http://www.tohostage.com/gokuraku/?_ga=1.67502482.2086676378.1426505477
 

【取材・文・撮影/橘涼香】


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