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インタビュー

ミュージカル『イヴ・サンローラン』いよいよ舞幕! ココ・シャネルとサンローランの母親を演じる! 安寿ミラ インタビュー

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フランスを代表する伝説のファッションデザイナー イヴ・サンローランの華麗な人生の光と影を描くミュージカル『イヴ・サンローラン』。この舞台が、いよいよ明日、2月15日によみうり大手町ホールで開幕する。(3月3日まで。3月26日には兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでも上演)
 
イヴ・サンローランは、約40年に渡りトップデザイナーとしてファッション業界をリードし、 貴族や女優等にも多大な影響を及ぼした20世紀を代表する世界的デザイナー。
彼の切なくも美しい人生を、ファンタジックに、そしてドラマチックに描き出すこの舞台で、作・演出を担当するのは、文化庁芸術祭演劇部門優秀賞も受賞し、ミュージカルだけでなくストレートプレイやショー等の演出も手がけて、高い評価を得ている荻田浩一。主演のイヴ・サンローランはダブルキャストで、類い稀なる身体能力で魅了する東山義久と、圧倒的な歌唱力で人気の海宝直人が演じる。 共演には上原理生、大山真志、川原一馬、神田恭兵、奥田 努、和田泰右といった若手注目株の男性俳優陣と、伊東弘美、皆本麻帆、そして安寿ミラと多彩で華やかなキャストが揃った。
その舞台で、世界的デザイナーのココ・シャネル役、イヴ・サンローランの母・ルシエンヌ役など複数の役柄で出演する安寿ミラに、作品と役柄について話を聞いた。
 
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180度違うココ・シャネルと
イヴの母ルシエンヌ
 
──安寿さんにとってフランス、とくにパリは30年近く訪れていて縁が深い場所ですから、イヴ・サンローランも身近な存在では?
それが、そんなに身近な存在ではなかったんです。高名なデザイナーですから一般的な知識はありましたが、それ以上ではなくて、たとえばサンローランのもので持っているのはバッグと香水くらいしかなくて。
──演じる役は同じ時代のデザイナー、ココ・シャネルということですが、ぴったりですね。
皆さんにそう言われますし、シャネル役と聞いたときは「あ、来たか!」と(笑)。でも実はココ・シャネルという人のことも、そんなに詳しくは知らなくて、一代で世界的なブランドを築いた人で、自立した強い女性でというイメージくらいしかなくて。色々な資料を見たら、イヴ・サンローランとはデザイナー同士として刺激し合える存在で、わりと仲が良かったのだなと。
──そのシャネル役だけでなく、イヴ・サンローランの母のルシエンヌ役も演じるのですね。
少年時代のイヴの若い母親で出てきます。作・演出の荻田(浩一)さんは、「シャネルとルシエンヌは180度違う人」とおっしゃっていて、本当に正反対の女性なんです。シャネルは言っていることがすごくよく分かるし、喋り方も普段の私みたいな感じでいいのですが(笑)、ルシエンヌは息子を溺愛している母親で、そのへんは想像しながら作っていっているところです。
──サンローランの一家は仏領アルジェリアで暮らしていたそうですね。
オランというところで生まれて、豊かな自然の中で伸び伸び育ったようですね。姉が2人がいて、みんなに愛されて甘やかされていたようです。ルシエンヌはそういう一家の典型的な母親という感じだったのかなと思っています。
──さらにもう1役、ベティ・カトルーも演じます。
イヴの友人のモデルなんです。彼女が出ている『イヴ・サンローラン』というドキュメンタリーがあるのですが、それを見たら、すごく強い女性でシャネルと似ているんです。劇中でベティに「シャネルがこう言っていたわ」とか喋らせたりするので、荻田さんにとってシャネルと重なる存在として出しているのかもしれません。
 
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孤独で壮絶な闘いの代償として
世界中が彼の服を愛する
 
──ミュージカルということで、音楽はいかがですか?
すごく難解です(笑)。斉藤恒芳さんですから曲はどれも素敵なんですけど、海宝(直人)さんですら「難しい」と言っていて。「あなたがそう言うのなら、私たちはどうしたらいいの」と(笑)。シャネルの長いソロもあるのでプレッシャーです。詩も荻田さんなので美しいのですがすごく抽象的で、歌い手がちゃんと理解していないと伝わりにくいだろうなと。でも素敵な曲ばかりで、イヴが歌うソロなどすごく綺麗で、聞いてて泣けてくるくらいです。
──ダンスもあるのですか?
私は踊らないのですが、6人のアンサンブルの方がダンサーで、ダンスで空間を繋いでいったり、モデルになってランウェイを歩いたりするんです。すごくカッコいいです。時空も変わるし、荻田さんらしい立体的な構成になっていて、とても幻想的な舞台になると思います。
──イヴ・サンローラン役は、東山義久さんと海宝直人さんがダブルキャストで演じますが、2人の個性の違いは? 
ヨシ(東山)の場合は、デザイナーとしての孤独がかつて彼が演じたニジンスキーとも繋がるのですが、こういうふうに生きたい、もっと自分はこうなりたい、強くなりたいという、それが見えるようなサンローランです。海宝さんは、自分は全てできるだろうという自信を踏まえた上で、でも誰か居てほしいというンローランで、そばで支えてあげたくなる、母性本能をくすぐられる甘さがあります。そのどちらもイヴ・サンローランなのだと思います。 
──今、稽古している中で作品全体からどんなことを感じますか?
やはり荻田さんらしい作品だなと。芸術家の苦悩とか葛藤、名声を掴んでいる人たちがどれだけ孤独だったか、どれだけ繊細だったか、そこに集約されていると思います。名声も富も得ているのに、芯の部分ではこんなにも孤独で苦しんでいたんだという、そこをさらけ出してくる舞台だなと。
──次々に新しいものを創り続けなくてはいけないのですから、本当に苛酷だと思います。
デザイナーって次のシーズンのモードを1人で考えて生み出すわけですよね。それも何百着という単位で。次第にアイデアも枯渇していくでしょうし、誰も助けてくれない。とくにフランスのデザイナーは世界中から注目されているし、国にも期待されていますから。
──創り出すものが国の経済にまで影響するわけですね。
毎回毎回、壮絶な闘いですよね。その中でお酒とか薬物とか、あるいは人に縋ったりすることになる。伝記映画でもそのへんは赤裸々に描かれていましたけど、心も体もボロボロになっていく。でもその代償として、世界中の人たちが彼のファッションを愛して着てくれている。シャネルにもサンローランにも伝えてあげたいですよね。貴方たちの生み出したものは、今でもこんなに愛されているし生きていると。
 
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人間の醜さや影の部分と
美しさや光の部分を同時に描く
 
──女優・安寿ミラにとって荻田作品の魅力はどんなところですか?
荻田さんは自分が観たい舞台、作りたい作品の色がすごくはっきりしているので、そこへ入っていけばいいので、ある意味ではラクなんです(笑)。もちろんシャネルもルシエンヌも簡単な役ではないですし、とくに今回はルシエンヌ役のような母親役を演じさせてもらうことは、自分にとってまた役柄が広がる楽しみがあります。
──そういう意味では、昨年の夏の稲垣吾郎さんとの舞台『君の輝く夜に』も、新鮮な安寿ミラでした。
あれは等身大でしたね(笑)。普通の女性で、すごくやりやすかったです。とくにそのあとの舞台が『タイタニック』(再演)でしたから、稽古しながら等身大ってなんてラクだったんだろうと(笑)。
──同年代のキャリアウーマンから、上流社会の老貴婦人への変身ですね。
自分でもなんという振り幅なんだろうと(笑)。でもアイダさんは本当に素晴らしい女性ですから、あの役をまた演じられて良かったです。
──今回の3役も楽しみです。最後に改めて抱負を。
ルシエンヌ役は、とにかく息子を愛し抜くだけです(笑)。私、意外と子供好きなんですよ。とくに男の子が好きで、小さな男の子を見たら付いて行きたくなっちゃうくらいで(笑)。シャネル役のほうは、皆さんが「ぴったり」とおっしゃる意味がわかるような、チクッと言う一言を面白がっていただけたら(笑)。作品の見どころとしては、皆さんの知らないイヴ・サンローランの世界、彼を取りまく人間たちとか、彼自身の苦悩や孤独を、難解だけど素敵なメロディと美しい歌詞で伝える舞台で、人間の醜さや影の部分と美しさや光の部分を、同時に描き出す舞台になると思います。
 
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あんじゅみら○長崎県出身。1980年に宝塚歌劇団で初舞台を踏み、92年花組トップスターに。95年『哀しみのコルドバ』『メガヴィジョン』で退団。女優として舞台を中心に活躍中。ANJUの名で自身のダンスアクト『FEMALE』の構成・演出をはじめ、宝塚歌劇団など舞台の振付を数多く手がけている。近年の主な出演舞台は『アルジャーノンに花束を』『グランドホテル』『タイタニック』『FREE TIME,SHOW TIME君の輝く夜に』など。3月は宝塚歌劇公演、月組のレビュー・エキゾチカ『クルンテープ 天使の都』、『仙名彩世 ミュージック・サロン』の振付も手がける。
  
〈公演情報〉
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ミュージカル『イヴ・サンローラン』
作・演出◇荻田浩一 
音楽◇斉藤恒芳 
衣裳◇朝月真次郎
出演◇東山義久/海宝直人(Wキャスト)
伊東弘美 皆本麻帆
上原理生(Wキャスト※東京公演2/19まで出演) 大山真志(Wキャスト/役替り・全日程出演) 川原一馬(Wキャスト※2/20以降出演)神田恭兵 奥田努 和田泰右
青木謙 RIHITO 中塚皓平 橋田康 小野沢蛍 中岡あゆみ
安寿ミラ
●2/15〜3/3◎よみうり大手町ホール
●3/26◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈東京公演料金〉11,000円(全席指定・税込)
〈兵庫公演料金〉A席 9,800円、B席 6,800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東京公演 キョードー東京 0570-550-799
〈お問い合わせ〉兵庫公演 芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255 
 
 
 

【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】



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ミュージカル『ふたり阿国』で明治座の座長を勤める! 北翔海莉インタビュー

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明治座で3月29日から4月15日まで、北翔海莉が初座長を勤めるミュージカル『ふたり阿国』が上演される。
この舞台は皆川博子の小説「二人阿国」を原作に、戦乱の世に咲き誇る芸の花・阿国と、彼女に憧れながらも同時に憎しみを抱き、のちに「二代目おくに」を名乗るお丹、「ふたりの阿国」の相反する生き方と、抑圧された名も無き民衆の声をテーマに描くオリジナルミュージカルだ。
阿国には元宝塚星組トップスターで圧倒的な歌唱力と抜群のエンターテインメント性を誇る北翔海莉。もう1人の阿国・お丹役は、AKB現役唯一の1期生で、2018年舞台デビューを果たした峯岸みなみが演じる。

【あらすじ】
戦乱が絶えない時代に、きら星のごとく現れた“阿国“と、彼女に憧れながらも同時に憎しみを抱き、のちにのちに「二代目おくに」を名乗る“お丹“。同じ芸の道を極めようとするも、相反する生き方を選ぶ女と娘。絶対的存在として何にも縛られない自由な阿国の強さ、そんな阿国との関係からお丹の成長物語が浮き彫りになる。そして、京で一番の色男、お丹が兄と慕う芸人、京の遊芸を取り仕切る有力者、お丹の父親など、彼女たちを取り巻く男たち。さらには移りゆく時代に翻弄されながらも強く生きる民衆たちの“叫び”にも焦点をあて、彼らの抗えぬ運命を描き出す。

共演者たちは、舞台・映像作品でマルチに活躍中の玉城裕規、ミュージカル界でも実力派として知られる坂元健児、個性的な風貌と声で活躍するコング桑田、バラエティやドラマでもお馴染みモト冬樹をはじめ、宝塚OGの桜一花や鳳翔大も出演するなど、多彩で実力あるキャストたちが揃った。
脚本は「柿喰う客」の主宰で作・演出家の中屋敷法仁、演出はオペラ、ミュージカルからストレートプレイまで幅広く手がける田尾下 哲、ジャンルにとらわれない歌、舞、殺陣、奇天烈をミックスさせた新しいエンターテインメント作品として、演劇の垣根を越える新しいミュージカルを作り出す。
その注目の作品で阿国を演じる北翔海莉に、この舞台への意欲を語ってもらった「えんぶ2月号」の記事を、別バージョンの写真とともにロングインタビュー版としてお届けする。

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阿国の神秘性や
カリスマ性を表現したい
 

──皆川博子さんの原作ですが、お読みになったそうですね。
はい。皆川さんの視点で当時の世相などを書いてあって、興味深く読みました。その舞台化されたミュージカル、木の実ナナさんが主演されていた『阿国』も映像で拝見しました。ナナさんにぴったりの役で、歌やダンスに力強さがあって、あれだけのパフォーマンスのできる女優さんはなかなかいないと思います。すごい作品を観たなという気持ちでした。そしてここから歌舞伎が発祥したのだなと、とても感動しました。
──今回は台本はどんなふうになりそうですか?
まだ台本をいただいてないので、どんなものになるかわからないのですが、たぶん阿国の芸はもちろんその人間性、なぜこの人に注目が集まるか、なぜこの人にみんなが付いていくか、演じる上でそこを表現しないといけないと思っています。そしてミュージカルですから、歌や踊り、日本舞踊はもちろん立ち廻りもありそうです。
──今回の脚本は中屋敷法仁さん、演出は田尾下哲さんという、現代演劇の先端を行く方たちです。たぶん現代感覚を取り入れた舞台になりそうですね。
キャッチコピーも「平成最後の春」とありますから、今の時代を映し込んだものになると思います。ただ、内容はやはり歌舞伎の原点についての物語なので、そこをきちん見せつつ、現代の世の中もうまく融合させていくものになるのではないでしょうか。
──それまでの田楽や能、狂言、さまざまな芸能のある中で、なぜ民衆が歌舞伎に熱狂したのか、それはやはり「阿国」の存在が大きかったのでしょうね。
私は宝塚を卒業してから、能の公演に出演したり、『蘭』では雅楽に触れさせていただいたのですが、どちらも神様の前で舞うわけです。阿国は出雲の人ですから、歌や踊りの中にそういうどこか神秘的な、カリスマ性というようなものもあったのかなと。それを表現できたらと思っているんです。日本舞踊は歌劇団でずっとお稽古させていただきましたけれど、卒業してから能や雅楽と出会って勉強することになりました。『恐怖時代』も歌舞伎の型の通り七五調の言い回しで演じました。そういう意味では、卒業して2年間のあいだに学ばせていただいた様々なジャンルが一気に詰まっていて、どれもこの作品に辿りつくための道だったのではないかと。ですから良い時期にこの『ふたり阿国』に出会えたと思っています。
──そういう巡り合わせが北翔さんは多いですね。雅楽との出会いもそうでしたね。
龍笛を習っていたら、その役がそのまま『蘭』で来たんです。ですから出会うべきときに出会うんだなと。稽古していたことを何年後かに表現する時期が来るんだなと思いました。

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ブレない阿国と
自分の弱さに振り回されるお丹

──チラシビジュアルも現代的でありながら、いかにも歌舞伎という感じでとても華やかですね。
撮影のとき、フラメンコではないですけど鳳凰のように舞う写真も撮りました。阿国の大きさとか誰にもつかまえられない高みへ飛翔するようなイメージを表現しています。時代の流れや動きに振り回されない、逆にそれを逆手にとってみんなの注目を集めていくような、そういう強い芯を持った女性ではないかと。周囲に振り回されないというところは自分にも共通するところがあると思います。
──自分の信念や表現に真っ直ぐで一途なのですね。
お客様を喜ばせたい、びっくりさせたい、その原点はブレないのが阿国なんです。
──だからこそ後世まで残ったわけですね。峯岸みなみさんが演じるもう1人の「おくに」ことお丹は、世間の流れに翻弄されてしまいます。
お丹はどこか自信がなくて不安で、自分の弱さに振り回されてしまうんですよね。女性同士として阿国への嫉妬もある。阿国は人と自分を比べない生き方をしているわけですが、お丹はつねに競ってしまう。そこがお丹の弱さなんです。
──やはり圧倒的な才能を持った人がそばにいたら、憧れと嫉妬を持ってしまう。それが普通の人間だと思います。
私が思う阿国は、相手は人じゃないんですよね。天を相手に自分は人としてどうあるべきかを考えている。そういう阿国で、お丹との差をしっかり出していきたいと思っています。
──峯岸さんとはもう会いましたか?
お会いしました。アイドルでした(笑)。いつもテレビなどで拝見している通り可愛らしくて。でもグループの1期生であるという力強さを感じましたし、芯のしっかりした方で、すごくプロ意識もある方だなと思いました。
──宝塚もそうですが、大勢の仲間を引っ張っていくのは並大抵ではないと思います。北翔さんも卒業してからも『蘭』で大きな座組を経験していますね。いかがでした?
いえ、もともとあまり引っ張るというより「みんなで行きましょう」というタイプなので(笑)。男性のいる座組でも、そこはまったく変わりないんです。「付いてこい」という性格ではないので。
──今回も明治座の座長ですが、この劇場で看板を張る気持ちはいかがですか?
明治座さんへはいつも観客として通っていたので、あの板の上に立てることは夢を見ているような気持ちです。長い伝統と歴史のある劇場ですから、自分が本当に真心で、ブレない心で立たないと、劇場に見抜かれるというか見透かされるような気がします。そうならないようにしっかり精進しないと。やはり歴代のさまざまな素晴らしい俳優さんが演じてこられたわけですから、その重みを感じると気合いが入ります。

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芸事は知れば知るほど
面白いし、ゴールがない

──共演の方々は初めての方が多そうですね。
ほとんど初めての方ですが、歌劇団の後輩もいますし、何人か共演している方もいます。市瀬秀和さんは『恐怖時代』で初めてお目にかかって、それ以来、殺陣の稽古に毎週通っているんです。卒業したら殺陣の稽古はやめようと思っていたのですが、ずっと刀を握ってます(笑)。阿国も殺陣があるそうです。
──綺麗な殺陣の出来る女優さんは少ないですから。
宝塚を卒業して私はどういう表現者になりたいのかなと考えたとき、美空ひばりさんという方は、歌はもちろんですが、和物ができて、踊りも殺陣も男装もできる。そういう女優って凄いなと思ったんです。今、ミュージカル界には沢山の女優さんがいますけれど、やはり洋物がメインですので、日本舞踊の基本とか所作とか立ち廻り、男装ができるという人はわりと限られているかなと。私はそこを追求していきたいと思いました。
──しかも大劇場で、目の肥えているお客様が多い舞台でそれが出来る人は数少ないです。それは北翔さんの大きな武器ですね。
二階席三階席まで届くパフォーマンスというのは、自分にとっても課題ですし、その課題を勉強すべき時期に、この『ふたり阿国』というのは、良い勉強の機会をいただいたなと思っています。
──ますますフィールドも広げているし、やりたいことも増えていってますね。
卒業してから習い事も増えていて(笑)、今までは長唄の三味線でしたけど、共演した三林京子さんに「あなた清元やったらいいわよ」と言っていただいて、大御所の清元美治郎先生を紹介していただいて、長唄だけでなく清元の世界も知ることができました。お能も「新作能『マリー・アントワネット』」が再演を続けていて、常にお能の舞台に立たせていただいています。そういう意味では、宝塚はゴールではなく、あくまでも基盤作りの場で、芸事の基礎をきちっと稽古させていただいたことはとても有り難かったなと思います。
──北翔さんの習い事は、芸事の源流へとどんどん遡っている気がします。
そうかもしれません。すべてが繋がっている気がしますし。芸事は知れば知るほど面白いし、ゴールがないんですよね。

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結婚で今まで以上に沢山の
お客様の心に寄り添えると

──女優北翔海莉の好奇心と探究心はまだまだ果てしないですが、2018年秋には結婚もされました。仕事もずっと続けていくのですね。
もちろんです。
──聞くところによりますとお料理も上手だそうですね。
15歳から宝塚に来て約20年間一人暮らしをしていますから(笑)。食生活は舞台に立つための健康管理として大事ですから。宝塚は1か月公演でしたから、自分が倒れるわけにいかないという環境でやってきました。みんながインフルエンザに罹っても、自分は絶対に罹るわけにはいかないというのがトップの立場なので、ある意味根性で乗りこえてきました。そういう意味で体調管理は誰にも頼ることができないので、当たり前のこととしてやってきたし、それはこれからも変わりないです。
──そういう役者としての生活と結婚とは、北翔さんの中で無理なく成立すると。
はい。それに関しては全然苦にならずにできると思いましたし、逆に結婚したことで視野が広がるという気持ちもありました。お互いに目指しているもの、志しているものが一緒で、お客様を喜ばせたい、作品を通してお客様の心を温めたいというものだったので、一緒になったら今まで以上に沢山のお客様の心に寄り添うことができるのではないかと、そういう夢が叶うのではないかと思ったんです。
──芝居という共通するものへの思いや信念が一緒というのは幸せですね。
結婚は自分の人生なのですけど、それを通してお客様のことも考えることができたので。
──ファンの方にとっても、それは嬉しいことでしょうね。
結婚の報告をしたら泣き出してしまったファンの方もいらっしゃったのですが、引退するわけではないので、これからも応援していただければと。
──一回りも二回りも大きくなった北翔海莉を見てもらいたいですね。 
そう思います。お芝居1つとっても歌でも、恋をしたり、失恋したり、親になったりと、色々な思いをすることで表現の幅も広がると思うんです。私はまだまだ人生経験が少ないので、色々な経験をして、もっともっと幅広く表現していければと思っています。
──さらに素敵な役者さんになると思います。楽しみです。「北翔海莉」と「藤山扇治郎」という2人の役者さんを好きなお客様は、この結婚を本当に祝福していると思いますし、喜んでいると思います。改めておめでとうございます。
(笑)ありがとうございます。なんか照れますね。
──最後に改めて『ふたり阿国』への意気込みをいただけますか。
憧れの明治座さんの舞台に立たせていただく喜び、それ以上に、劇場に相応しいものを観せなくてはというプレッシャーも感じています。でもこれだけ豪華な出演者の皆さんと共演させていただけるので、演出の先生はじめスタッフの方々や共演の方々に、新しい北翔海莉を作っていただけるのではないかとワクワクしております。平成最後という時期に、記念すべき公演をさせていただけるのは光栄です。そして阿国が歌舞伎の原点であったように、この舞台を観たお客様が「あ、役者になりたいな」とか、「こういう舞台を作る人間になりたい」とか、俳優だけでなく舞台というものに関わりたいと思うような、そういう舞台にしていければいいなと。私の後ろに沢山の仕事があり、沢山の人たちがいる、この仕事の素晴らしさを伝えられたらと思っています。そして、明治座さんは売店がすごく充実していて楽しいです(笑)。私も観劇の度に売店をウロウロしています。美味しい食べ物だけでなく、公演関連グッズも販売しますので、そちらも楽しみにしていてください。

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ほくしょうかいり○千葉県出身。1998年宝塚歌劇団に入団。月組、宙組、専科を経て15年に星組トップに就任。16年11月『桜華に舞え』『ロマンス!!(Romance)』で退団。17年9月のミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』で主演、女優活動をスタート。「現代能『マリー・アントワネット』〜薔薇に魅せられた王妃〜」、「藤間勘十郎文芸シリーズ其ノ参『恐怖時代』『多神教』」(主演)『蘭 〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』(主演)『海の上のピアニスト』(主演)など。
 
〈公演情報〉
Okuni
 
明治座3月・4月公演
ミュージカル『ふたり阿国』
原作◇皆川博子「二人阿国」より
脚本◇中屋敷法仁
演出◇田尾下 哲
出演◇北翔海莉 峯岸みなみ(AKB48)
玉城裕規 
グァンス(SUPERNOVA) 細貝圭 伊藤裕一 雅原慶 平田裕一郎
市瀬秀和 大沢健 中村誠治郎
桜一花 鳳翔大 高岡裕貴 関根慶祐(K-SUKE) 今川宇宙 カムイ
坂元健児 コング桑田 モト冬樹
●3/29〜4/15◎明治座
〈料金〉
オリジナル特典付SS席13,500円 S席10,000円 A席7,500円 B席4,800円 C席2,500円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター03-3666-6666 (10:00〜17:00)



 
【構成・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】


えんぶ最新号


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サスペンスの傑作『暗くなるまで待って』間もなく開幕! 加藤和樹・高橋光臣 インタビュー

加藤×高橋

1966年にブロードウェイで初演されたサスペンスの傑作『暗くなるまで待って』。盲目の若妻と悪党三人組がアパートの一室で繰り広げる駆け引きと騙し合いが、スリリングに描かれるワンシチュエーションミステリーで、日本でも何度か上演を重ねてきた。この作品が、1月25日から2月3日までの池袋 サンシャイン劇場を皮切りに兵庫、名古屋、福岡で上演される。
主人公の若妻スージーには凰稀かなめ、スージー殺害を企てる悪党のリーダー、ロート役を演じるのは加藤和樹、詐欺師で甘い二枚目のマイク役を演じるのは高橋光臣、そのほかに猪塚健太、松田悟志など実力派の若手も参加する注目作品だ。この舞台で共演する 加藤和樹と高橋光臣が、役柄への思い、また盟友である互いの魅力を語り合ってくれた「えんぶ2月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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高橋光臣 加藤和樹

ここまでのワルも二枚目も
お互いに初めて

──まず作品についてはどのような印象を?
加藤 僕は2007年に上演された時に観ているのですが、当時はまだ僕自身舞台経験もさほどなかった中で、全ての展開に衝撃を受けて、それ以来いつか演じてみたいとずっと思い続けていたので、今回オファーを頂けたことに喜びでいっぱいです。
高橋 僕はこのお話を頂くまで作品に接したことがなかったのですが、まず台本を読んで大人の雰囲気と色気があるなと感じました。台詞にも細かい駆け引きがあり、ワルなんだけれどもほのかな恋心を抱いたりする描写をどう作るのかに、とても興味を引かれてます。ラストまでスリリングなので、実際にどんな舞台になっていくのかが楽しみです。
──演じる役柄についてはどうですか?
加藤 ロート役を演じさせて頂きますが、僕にとってはこれだけの悪を演じるのが初めてで。
高橋 本当に? ちょっと意外。色々やっているから。
加藤 うん、ここまでの悪は初めて。悪い奴はやってるけど、そうせざるを得ない何か理由があるとか、心根は優しいとかだったんだよね。だから、今回のロートに対しては、どこまで自分が彼に歩み寄れるのか、彼が近づいてきてくれるのかがある意味挑戦かな。見るからに悪そうな人って意外と良い人だったりするしね(笑)。一見悪い人には見えない人が実は…となった時にこそ背筋が凍るような怖さにつながるだろうし、存在そのものに畏怖の念が湧くようなところがロートという人物には重要だと思うから、そこをどう表現できるかを追求していきたい。
高橋 僕が演じるマイクは詐欺師なんだけれども、だからこそ女性から惚れられるくらいの魅力がないと成立しない役で。カズさん(加藤)がワルをやったことがないって言ったけれど、僕も色気のある男前の二枚目役って、ほとんどやっていないんだよ!(笑)。だから今回まず二枚目に徹する! というのが僕もチャレンジングで。
──持ち前の武器が活かせる役ですね!
高橋 いや〜(笑)、僕つい何か面白いことやりたくなっちゃうので(笑)。そこを今回はグッと抑えて、観る人が心を動かされるような存在になっていけたらなと思っています。

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集中力を必要とする分、
ハマった時には凄いものになる

──今回のような場面が固定された少人数のお芝居の醍醐味についてはいかがですか?
加藤 やはり役者ももちろんですが、お客様が集中してご覧になれる、目を逸らしたくても逸らせないという緊張感があるのが、こういうワンシチュエーションものの魅力かなと思います。
高橋 僕はワンシチュエーションものに出るのは初めてで。台本を読んでもずいぶん制約があるなと。「三歩歩いて〇〇をとって」とか書いてあるよね?
加藤 うん、あるある(笑)。
高橋 そこをどう(深作)健太さんが創るのかというのもあるんだけど、その制約の中で何ができるのかというのが、楽しみなのと同時に難しさも感じる。
加藤 決め事をまず身体に入れないといけないんだよね。この台詞が終わるまでにあれと、あれをやっておかないと、全部が崩れるということさえあるから、そこは役者もスタッフも本当に集中しないといけないので緊張するけど、だからこそ上手くハマった時には凄いものができると思う。健太さんは役者と一緒に考えて、体当たりしてくれる演出家なので、そこは安心感があるかな。
高橋 僕は健太さんとは初めてなので、僕という材料をどうまとめてくれるかも楽しみだし、その為にはまず僕からもどんどんアイディアを出し、意見を聞いてやっていきたいと思っています。

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大人の色気と機微の詰まった
スリリングな作品

──共演者の皆さんも豪華なメンバーですね。
加藤 (凰稀)かなめさんとは『1789〜バスティーユの恋人たち』で共演はしているけど、ほぼ絡みがなかったので(笑)。同じ場面に一瞬いたかな? ぐらいで。
──加藤さんのロナンが目覚めてしまったことで、凰稀さんのマリー・アントワネットが逃げていくんですよね。
高橋 それを共演と言っていいのかってほどだね(笑)。でも結構そういうことあるね。
加藤 そうそう(笑)。ただもちろん稽古場でかなめさんの芝居は間近で見ているし、芝居に対する熱は感じているから、今回初めてしっかりと絡むことによって、どこまで深め合えるか、それに、皆でどう話し合って作っていけるのかもすごく楽しみです。
高橋 僕は松田(悟志)さんとは長いお付き合いで信頼感がありますし、カズさんのことはすべて知っている(笑)というと語弊があるけど、本当に何でもぶつけられる相手なので、今回一緒にできることが何よりも嬉しい。
──それほど親しいお二人なので、照れてしまうかも知れませんが、是非お互いの魅力を。
高橋 これは先に言った方がいいな(笑)。芝居もしっかりしてるし、アクションもできるし、知的で色気もあるのに馬鹿ができる男前。そこが男から見ると本当に魅力的です。
加藤 光さん(高橋)はどこを切っても魅力ばかりなんだけど、とにかく大好きなのは、誰に対しても分け隔てがなく優しいところです。更に役者としては、芝居にしてもアクションにしても揺るぎないベースがあるからブレがない。だからどこにでも行けるし、役をどんどん積み上げていく人なので、観ていて勉強になります。
高橋 あぁ、本当に照れる(笑)。自分を役者としてそんな風に見たことがないから。でもそう言ってくれるカズさんと舞台を作れるので、このサスペンスでありつつ大人の男女の機微の詰まった作品の色気をお客様に感じて頂けるように頑張ります。
加藤 僕はこの作品を心待ちにしていただけにプレッシャーもありますが、今の年齢になったからこそできる役だと思っています。台詞量も情報量も多い作品を、如何にお客様に理解して楽しんで頂けるかを考えながら、最後の暗闇の中での戦いに向けて全員で創っていきたいです。これだけスリリングな作品はなかなかないので、是非期待していて下さい!

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 ■プロフィール
加藤
かとうかずき○名古屋市出身。05年『テニスの王子様』で脚光を浴び、06年歌手としてもCDデビュー。大作ミュージカルで次々と大役、主演を務める一方で、16年にはアーティストデビュー。LIVE活動も精力的に行っている。近年の主な舞台作品に『フランケンシュタイン』『レディ・べス』『ハムレット』『マタ・ハリ』『1789〜バスティーユの恋人たち〜』『タイタニック』等があり、12月には自身の作詞をもとにした作品project K『僕らの未来』に出演した。
 
高橋
たかはしみつおみ○大阪府出身。05年に俳優デビューし、テレビドラマ、舞台と幅広い活躍を続けている。主な映像作品に『科捜研の女』『梅ちゃん先生』『実験刑事トトリ』『名もなき毒』『神谷玄次郎捕物控』『下町ロケット』『せいせいするほど愛してる』『西郷どん』、CMでは救心製薬『救心錠剤』のイメージキャラクターを務めている。主な舞台作品に『しゃばけ』『夕─ゆう─』『ヴェローナの二紳士』『真田十勇士』『光より前に─夜明けの走者たち─』など に出演。


〈公演情報〉
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『暗くなるまで待って』
作◇フレデリック・ノット 
訳◇平田綾子 
演出◇深作健太
出演◇加藤和樹 凰稀かなめ/高橋光臣 猪塚健太 松田悟志  ほか 
●1/25〜2/3◎東京・サンシャイン劇場 
〈料金〉8,800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東京/サンライズプロモーション東京  0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
●2/8〜10◎兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
●/2/16・17◎名古屋・ウインクあいち
●2/23◎福岡・福岡市民会館 大ホール 
〈公演HP〉http://wud2019.com



【構成・文/橘涼香 撮影/山崎伸康】




えんぶ最新号


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ブロードウェイ・ミュージカル『サムシング・ロッテン!』間もなく開幕! 瀬奈じゅん インタビュー

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福田雄一の最新作ブロードウェイ・ミュージカル『サムシング・ロッテン!』が、12月17日から30日まで東京国際フォーラム ホールC で上演される。(そののち2019年1月11日〜14日◎大阪 オリックス劇場で上演)
 
本作は、1990年代にケイリーとウェインのカークパトリック兄弟のアイデアから始まり、2015年にブロードウェイで上演。アメリカの演劇・ミュージカル界で最も権威ある賞であるトニー賞で9部門ノミネート、1部門受賞という快挙を成しとげた。タイトルの「Something Rotten!(サムシング・ロッテン!)」とは、「何かが、腐っている!」という意味。ハムレットの一節からの引用で、こんなふうに複数の戯曲、ミュージカル作品へのオマージュが散りばめられたコメディミュージカルだ。
物語の背景は16世紀末。絶大な人気を誇るウィリアム・シェイクスピアを相手に、ニックとナイジェルのボトム兄弟が競いながら、舞台芸術業界で成功を目指す。『コーラスライン』、『アニー』、『レ・ミゼラブル』などの人気ミュージカル作品や、シェイクスピア作品を彷彿とさせるシーンの数々が、舞台・ミュージカルファンの心をくすぐる作品となっている。
 
初の日本語版上演では、演出・上演台本を現代のヒットメーカーであり、「笑い」と「ミュージカル」をこよなく愛する福田雄一が手がけ、劇作家ニック役に中川晃教、シェイクスピア役に西川貴教、ニックの妻ビー役に瀬奈じゅん、預言者ノストラダムスには橋本さとし、ニックの弟ナイジェルに平方元基、清教徒の娘ポーシャには清水くるみと豪華なキャストが揃った。 
この舞台で劇作家ニックを献身的に支える頼もしい妻ビーに扮する瀬奈じゅんに、稽古もたけなわという時期に話を聞いた。

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あなたは基本コメディの人
という誉め言葉を

──まずこの作品と初めて出会ったときの印象は?
私は出演のお話をいただいてからYou Tubeで拝見しました。色々知っているミュージカルの楽曲などもパロディで登場しますし、背景がシェイクスピアの生きていた16世紀という、かなり昔のお話なのですが、全然古い感じがしなくて、とても面白かったです。
──今回は、共演の方々も豪華です。中川晃教さんと西川貴教さんは初共演ですね。
中川さんとは以前『クリエ・ミュージカル・コレクション』と『岩谷時子メモリアルコンサート』で一緒に歌わせていただいたり、私の主人(千田真司)も共演していたり、色々ご縁はあるのですが、こうしてお芝居をさせていただくのは初めてです。西川さんとは「はじめまして」ですが、お芝居の表現力も素晴らしい方で、お二人とも舞台センスがあるので、稽古場で拝見していてもとても勉強になります。
──瀬奈さんが演じるのは、中川さん扮するニックの妻のビー。男装して物を売ったり家計を支えるなど、すごくパワフルで素敵な女性ですね。
献身的で逞しいんです。どうしても男勝りな部分がクローズアップされがちですが、本当に健気な女性だなと思いました。
──どう演じてほしいなど、演出の福田さんからの指示は?
福田さんは「こうしてください、ああしてください」は、あまりおっしゃらないんです。それは私だけでなく皆さんにそうで、ポイントでこうしてほしいという要望はあっても、この役はこう演じてほしいという指示はされない方で、たぶん演者を信頼してくれているのかなと思っています。ただ、「こういう面白いことを言ってほしい」とか「ここは○○さんで」とか(笑)、今回はまだないですけど、そういう細かい部分での笑いの演出はよくされます。
──コメディを演じるうえでとくに必要なことは?
笑いのための計算はもちろんありますが、とにかく役として生きることしかないと思っています。宝塚時代からそれは同じで、コメディもシリアスも、台本を読んで役をふくらませていくという点ではまったく変わりないんです。
──瀬奈さんは宝塚時代からコメディセンスは抜群で、しかも品は落とさずに客席を巻き込んでいって見事でした。
私は12年目くらいに『二都物語』という、ディケンズの悲劇に主演させていただいたのですが、そのとき演出の太田(哲則)先生に「あなたは基本コメディの人ですから」と言われたんです。超シリアスな悲劇を真面目に突き詰めていたときだけに、ちょっとショックで(笑)、でも今考えると、あれはすごい誉め言葉だったなと思うんです。コメディは間とか動きとか、相手との掛け合いとか、どれもセンスがないと笑えないわけで、それを誉めていただけたわけで、その言葉を頼りに今も生きてます(笑)。
──太田先生のコメディはお洒落で面白かったですね。瀬奈さんは『二都物語』もそうですが、悲劇と喜劇の両極を生きられる役者だと思います。
シリアスもコメディも、大切にするのはやはり役のリアリティですから。自分の発想だけでなく、周りの役者さんたちのやっていること、演出家の求めているものを探りながら、その人間がどう動くかを考え、何をチョイスするか、そこにセンスが求められているのだと思います。

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福田雄一と小川絵梨子
2人の演出家との出会い

──この物語にはシェイクスピアをはじめ作家たちが出てきます。その創作の苦悩とか葛藤なども描かれていますが、それをドタバタ喜劇的な展開で繰り広げていくところが面白いなと。
シェイクスピアの作品についていつも思うのですが、人を殺したり人を騙したりしても喜劇だったりしますよね。それはどういうことなんだろうと。たぶんそういうことをしてしまう人間というものの滑稽さを、喜劇つまり悲喜劇として描いているのかなと。今回の稽古場でシェイクスピアを演じている西川さんを見ていると、「あ、こういうことなのかも」と思ったんです。たとえばアイデアがどうにも浮かばないときに、これ真似しちゃおうとか、そうまでする自分を笑いながら、生きていくエネルギーにしている。自分たちに置き換えてみると、たとえば仕事に真剣に向き合ってる姿でも、角度を変えて見ると滑稽だったり面白かったりするじゃないですか。そう思うとシェイクスピアの喜劇って、すごく腑に落ちるんです。
──そう考えると、これはすごく懐の深いミュージカルですね。
そういう生みの苦しみさえも面白くしてしまえる器の大きい作品で、ほかにも発見が沢山あります。さとしさんの「ミュージカル(A Musical)」というナンバーの中に、「なんでここで歌い出すんだろう、でもこれがミュージカル♪」という歌詞があるんです。私は4月に『FUN HOME』というミュージカルに出たのですが、小川絵梨子さんがミュージカルを初めて演出されていて、立ち稽古になって歌の場面になったとき、「なぜここで歌い出すの?」「なぜ正面を向いて歌うの?」というところから始まったんです。それによってこちらも、ミュージカルについて改めて考えさせられて。そして自分の曲ではない歌詞もみんなで理解し合って、人の役のことも話し合って作り上げました。その経験はすごく大きかったです。そういう意味ではこの作品の「ミュージカル(A Musical)」という曲は、ミュージカルの楽しみ方がこの1曲に詰まっている気がします。
──『FUN HOME』は心情をリアルにストレートに伝えてくる現代的なミュージカルでした。
小川さんはたぶんリアルなお芝居の中に歌が入ってくることで、そこだけリアルではなくなるのが嫌だったのではないかと思います。セリフって今こうして会話しているように、思いついたことをそのまま喋るものなんですよね。それと一緒でその場で考えたことを歌ってほしいと。でも本番になると音譜の音や歌詞をどうしても追ってしまいたくなる。それをしないことはすごく怖いんですけど、初めてこの言葉を発しますというふうに歌おうと。ちゃんと出るかなと思いながら本番で思いきってやって、すごく勉強になりました。
──その役のその時の切実な言葉が歌になって出てくるわけですね。
本当はそれが基本なんですよね。公演中もどこかでやっぱり綺麗に歌おうとか、声が出しにくいなとかそういうことがよぎることもありましたけど、とにかく喋るみたいに歌おうと。たとえば私のアリソンの「電話線」という歌は、車で走っている時、目に入る電話線の1本1本が通りすぎていく光景をそのまま口に出しながら、その合間に「父に何か言わなきゃ、言わなきゃ」と考えている歌なんです。そういうリアリティの表現というのはお芝居ではいつもやってるし、当たり前のことなんですけど、歌稽古を先にすることで、前後の感情とかけ離れてしまいがちになるんです。そこを埋めることが大事で、今回もそれをできればいいなと思っているのですが。そんなふうにミュージカルは初めてという小川さんの作品に出たことで、ミュージカルの原点というものを考えるきっかけになりました。

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──福田さんとの出会いも大きいと思いますが、『ヤングフランケンシュタイン』が初めての出会いですね。  
そこから続けて今回で3本目で、ドラマにまで出させていただいてます(笑)。福田さんは「ミュージカル大好き!」という方で、出演するたびにミュージカルの楽しみ方とかエンターテイメントの作り方を学ばせてもらっています。小川さんとはある意味真逆なのですが、でもこのお二人のおかげで、ミュージカルの根本、基本みたいなものを改めて考えさせていただくことになりました。
──小川さんが演じる基本を追求しているとしたら、福田さんは観客の目線を追求する演出家ですね。
お客様に絶対に楽しんで帰ってもらうということを大事にしていらっしゃるし、楽しませることにすごく情熱を注がれる方なんです。
──そこは宝塚時代のショーでの瀬奈さんを思い出します。お客様を楽しませることには徹底していましたね。
宝塚は二本立ての場合は必ずショーがついてますよね。お芝居では役で出てきますが、ショーでは瀬奈じゅんでお客様を楽しませなくてはいけない。役名のところに「踊る男」とか書いてあるのですが(笑)、「踊る男」の瀬奈じゅんとしてお客様に楽しんでいただく、そのために命を注いでいたんです。ただそういう「瀬奈じゅんはこうでなくてはならない」という意識が退団してからもしばらくは抜けなくて、苦しんだこともあります。
──退団してもう10年になりますね。すっかり女優が身についてきました。
男役10年と言いますけど、女優も10年かなと(笑)。でもまだまだわからないことが多いですし、それこそゴールのない世界ですし。
──50歳、60歳の瀬奈じゅんも楽しみです。
年相応の役者になりたいですね。息切れしないように地道に長く続けていきたいと思っています。

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家族がいるほうが
頑張れるんです

──その女優である瀬奈さんが、母親にもなったわけですが、やはり仕事も子供も両方とも瀬奈さんには必要だった?
私にとっては仕事をするうえでも家庭というものがすごく大事で、家族がいるほうが頑張れるんです。今回のミュージカルも、家族のために闘うとか、家族のために懸命になる人たちなので、共感できるところがいっぱいあります。
──お子さんを持ってからの1年半の仕事はすごく充実していて、モチベーションが上がっているのだろうなと拝見していました。
子供は特別養子縁組というかたちで授ったわけですが、その前の2年間は子作りのためにお休みをいただいてたんです。その時、この仕事は舞台に出続けていないと難しいだろうなと思ったし、他にも沢山できる方はいる、復帰しても需要はないかもしれないと覚悟しながら休みました。でもその2年間にさまざまな経験をしたことで、今、色々なジャンルのお仕事をいただけるようになりました。1回休んで自分をリセットしたから、今の自分があるのかなと思っているんです。
──その期間はたぶん落ち込んだり悩んだりしたと思いますが、そのことが女性として人として膨らみになっていると思います。
ただその期間はつらすぎてあまり記憶がないんです。今は自分の子供に出会えて幸せだし充実しているので、そんなことは吹っ飛んでしまいましたけれど。会う人にもハッピーオーラがすごいねとか言われて「え?子育てで疲れてるんだけど」って(笑)。思い通りに時間が使えないとか、熱があるから迎えに来てくださいとか、予定通りいかないことばかりで。でもそれが面白いと思えるようになりました。今、2年間を思い出すとき、やっぱり自分の子供が欲しかったとはこれっぽっちも思わないんです。ただ、この子は私が生んであげたかったなと、そのくらい可愛くてしかたないです。
──瀬奈さんとお子さんが出会うための2年間だったのでしょうね。そういう人生のひだを経験したことで、女優としても肩の力が抜けてさらに素敵になりました。宝塚ではトップスターで、退団してからは帝劇の真ん中をつとめて、もともと繊細な方でしたからプレッシャーも人一倍だっただろうなと。
たえずアンテナを張っていました。組のためにこうあらねばならないとか、周りは楽しんでくれているかな?とか。その経験から、主演のたいへんさにはつい敏感になってしまうので、どの作品に出ても主演の方が気持ち良くできるようにしたいなと思うんです。自分がそうしていただいてましたから。
──今は子育てとの両立も慣れましたか?
『ヤングフランケンシュタイン』の時がちょうど子育てのスタートで、育てながらの稽古とか本番に、ちょっとテンパっていました。初めての福田作品にも戸惑いながら(笑)。そこから1年経って、ペースも掴めてきましたし、主人も一緒に子育てしてくれるので心強いです。それに福田さんも家族をとても大事にされる方なので、今回もご一緒できてとても嬉しいです。
──そんな福田さんとともに作っている『サムシング・ロッテン!』への意気込みを、改めてぜひ。
どの方も才能あふれる魅力的な方々ばかりで、物語もとてもよくできていて、有名なミュージカルのナンバーもいっぱい出てきます。とても楽しい作品です。ミュージカルを大好きな方も、ミュージカルを知らない方も、絶対に楽しめると思います。ぜひ観にいらしてください。

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せなじゅん○東京都出身。1992年宝塚歌劇団に入団。05年から月組トップスターをつとめ09年退団。以後、女優として『エリザベート』『アンナ・カレーニナ』をはじめとするミュージカルやストレートプレイの主役をつとめ、また映像でも活躍中。2012年に菊田一夫演劇賞演劇賞、岩谷時子賞を受賞。近年の出演昨品は、舞台『エジソン最後の発明』『JunSena25th Anniversary concert』『ヤングフランケンシュタイン』『FUN HOME』『シティ・オブ・エンジェルズ』など。4月にはコンサート『トロワ・バイオレット』(宝塚バウホール)に出演する。またドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ)に出演中。

〈公演情報〉
CNI27265
 
ミュージカル『サムシング・ロッテン!』
作詞・作曲◇ウェイン・カークパトリック、ケイリー・カークパトリック
脚本◇ケイリー・カークパトリック、ジョン・オファレル
演出・上演台本◇福田雄一
出演◇中川晃教 西川貴教 瀬奈じゅん
平方元基 清水くるみ/橋本さとし ほか
●2018/12/17〜30◎東京 東京国際フォーラム ホールC
〈料金〉S席12,500円 A席9,500円 B席7,000円(全席指定・税込)    
●2019/1/11〜14◎大阪 オリックス劇場
〈料金〉平日:S席11,000円  A席8,000円  B席6,000円
    土日祝:S席11,500円  A席8,500円  B席6,500円
〈お問い合わせ〉キョードー東京 0570-550-799 (オペレーター平日11:00〜18:00、土日祝10:00〜18:00)

【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】


『暗くなるまで待って』


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ミュージカル 『オン・ユア・フィート!』間もなく顔幕!朝夏まなとインタビュー

朝夏

80年代〜90年代に全世界のヒットチャートを席巻した「グロリア・エステファン&ザ・マイアミ・サウンド・マシーン」。そのヴォーカリストでラテン・ミュージックの歌姫グロリア・エステファンの栄光と挫折の半生を描くミュージカル『オン・ユア・フィート!』が、日本初上陸。ブロードウェイでロングランとなった、今、一番熱いミュージカルが、真冬の東京をホットに染め上げる!
その公演が12月8日に、日比谷のシアタークリエで開幕する。(12月30日まで) 

作品のヒロイン、グロリア・エステファンを演じるのは朝夏まなと。元宝塚歌劇団宙組トップスターで、退団後第1作目のミュージカル『マイ・フェア・レディ』のイライザ役の好演の余韻冷めやらぬ中、客席も踊り出さずにいられないラテン・ミュージック満載の、この舞台に挑む朝夏に想いを聞いた「えんぶ12月号」のインタビューを別バージョンの写真とともにご紹介する。
(※インタビュー中で触れているエミリオ役ダブルキャストの相葉裕樹さんは休演となりました) 

朝夏2

ミュージカルの楽しさが
詰め込まれた作品

──宝塚退団後、初単独主演ミュージカルとなる『オン・ユア・フィート!』。こちらは全米ツアー公演をご覧になったそうですが、どんな印象を?
ミュージカルに欲しい要素が全て詰まっていて、音楽も良い、ストーリーも良い、ダンスもあって盛り上がり、感動もするという素晴らしい作品です。「CONGA」とか「1-2-3」など、街中でもよくかかっている曲が、グロリアさんの曲だったんだ! という発見もありました。私の周りにもグロリアさんのファンです! という方がたくさんいらっしゃいますし、そういう知名度の高い実在の方を演じるのは、プレッシャーもあります。でも、とにかく楽しみですし、最初に出演したミュージカル『マイ・フェア・レディ』のイライザからのギャップも大きいのですが、やはり初挑戦の楽しみが勝っています。ラテン系の作品は宝塚でもやってきましたが、今回、本物のラテンダンサーでチャンピオンになられた方が振付に入ってくださるので、ラテンのワークショップもあるんです。こんな機会はこの作品にめぐり会えなかったら絶対になかったことですし、ワクワクしています。
──演じるグロリア役を、どう捉えていますか?
家族の為に歌が好きだという気持ちを犠牲にして、我慢しながら生きていたグロリアが、歌の才能を見出され、スターダムに乗っていく。最初に才能に気づいてくれたのは久野綾希子さん演じるグロリアの祖母のコンスエロですが、更に夫となるエミリオ、こちらは相葉裕樹さんと渡辺大輔さんがWキャストで演じてくださいますが、彼に出会って、人生が変わっていく。もちろんたくさんの苦労もしますが、まずそれだけの才能を持った人だというところが確立されていないと、役として成立しないと思うので、佇まいの中ににじみ出るものがあるようにと思っています。グロリアは自分をしっかり持っていて、今の時代の女性が理想とする女性像にピッタリはまる人なので、そこもきちんと表していきたいです。本当に成功を勝ち取る人って、運命が導く部分があると思うんですよね。彼女もまさしくそうで、何かを得たら何かを失うし、一路真輝さんが演じる母親のグロリア・ファハルドとの確執などもありますが、最後は大きく強くなっていく。その姿を出せたらと思います。あとは17歳から演じるのが挑戦ですね(笑)。

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配役の妙を感じる
プロデュース公演の醍醐味

──今お話しにも出た相手役のエミリオが、相葉裕樹さんと渡辺大輔さんのWキャストということで、こちらも大変魅力的なキャスティングですが、お二人の印象は?
それぞれ全然違うタイプですね。相葉さんは甘えん坊要素があるので、「よしよし」という気分になります(笑)。本能タイプだなという印象です。一方、渡辺さんは私より年上でとても落ち着いていらして、「頭脳派だな」と。でもこれは第一印象なので、役を通してどう変わっていくかも楽しみです。もしかしたらお稽古を重ねて深く関わっていくうちに、印象が全く逆になる可能性もありますし、そういう意味でもどんな出会いになるかワクワクします。
──共演者の方達も錚々たる方ばかりで、特に母親役の一路真輝さんは宝塚の大先輩でもありますね。
普段からとても優しく可愛がってくださるので、意見が衝突して分かり合えない母と娘という関係性になるのが想像できないくらいで、どういうお芝居をしてくださるのかをとても楽しみにしています。他の皆さんも役にピッタリで、そこにいるだけで「おばあちゃんがいる」「お父さんがいる」と思わせてくださるのがすごいなと。例えば『マイ・フェア・レディ』では今井清隆さんがいてくだされば、もうそのままパパなんですね。その実存感と、プロデュース公演ならではの配役の妙には感動します。それは宝塚を卒業して一番違いを感じたことかもしれません。

客席の皆様も温まりに
劇場にいらしてください

──宝塚退団後、時間の使い方などに変化はありましたか?
それが『マイ・フェア・レディ』に入るまでは、「時間がたくさんある!」と思って、ヨガに行ってみたりもしたのですが、いざ稽古がはじまってみたら、何ら変わらなかったです。ただただ役に向き合い稽古に没頭する日々で。人間そうそう簡単に変わらないですね。取材的には面白いことが言えなくて申し訳ないんですが(笑)。でも『マイ・フェア・レディ』のイライザって全ての瞬間で本気で生きている人で、そういう人を演じる為には自分も本気で臨まないといけないので、日々痣だらけでしたが(笑)、そうして本気で向かっていくからこそ、共演している方達が心を動かしてくださるし、本気で向き合っていただける。そういう芝居の本質の部分では、演じる役が男性でも女性でも全く変わらないことがわかったのは大きな経験でした。来年もありがたいことに『笑う男 The Eternal Love –永遠の愛-』『Little Women ─若草物語─』『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』と、様々な作品に出演させて頂きますが、作品の幅が広いですし、ジャンルの違う役柄に出会えることがとても楽しみです。外の舞台は1作1作が一期一会の世界ですが、その日々がとても刺激的で楽しいので、色々な色が出せる俳優になりたいと思っています。その為にも日本初上陸となる『オン・ユア・フィート!』のグロリアを精一杯生きて、演じたいと思っています。ミュージカルの感動が全て入っている作品ですし、しかもそれだけで終わらず、最後には客席の皆様にもペンライトを振っていただき、皆で一体となって盛り上がれるので、寒い時期の公演ですから、是非温まりに劇場にいらして下さい。お待ちしています!

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あさかまなと〇佐賀県出身。02年宝塚歌劇団で初舞台。花組に配属後、男役として頭角を現し、12年宙組に組替え。15年『王家に捧ぐ歌』で宙組トップスターに就任。17年宝塚歌劇団を退団、女優としてスタート。初コンサート『MANA-ism』、連続ドラマW『不発弾』を経て『マイ・フェア・レディ』でミュージカル初主演。19年は、『笑う男 The Eternal Love –永遠の愛-』『Little Women ─若草物語─』『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』への出演が決定している。


〈公演情報〉
オンユアフィート画像

ミュージカル
『オン・ユア・フィート!』
脚本◇アレクサンダー・ディネラリス
音楽・歌詞・編曲◇グロリア・エステファン/エミリオ・エステファン(エミリオ&グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン制作のオリジナル楽曲より) 
翻訳・訳詞・演出◇上田一豪 
振付◇TAKAHIRO/藤林美沙/金光進陪 
出演◇朝夏まなと 渡辺大輔(Wキャスト) 青野紗穂 栗原英雄 久野綾希子 一路真輝 ほか 
●12/8〜30◎シアタークリエ 
〈料金〉11,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
 https://www.tohostage.com/onyourfeet/




【取材・文◇橘涼香 撮影◇岩村美佳】 



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