えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『カリフォルニア物語』

インタビュー

誕生40周年のアニバーサリーイヤーを飾る舞台『銀河鉄道999』間もなく開幕! 中川晃教・凰稀かなめ インタビュー

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1977年の連載開始以来、78年のテレビアニメ化、79年の劇場版アニメ化が大ヒットとなるなど、日本のアニメーション史上の不朽の名作として輝く松本零士の「銀河鉄道999」。その誕生40周年のアニバーサリーイヤーを記念して、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜が6月23日から明治座で上演される。(30日まで。のち北九州、大阪公演あり)

富裕層だけが機械の身体を持ち永遠の命を謳歌する未来社会で、迫害され、母親を殺された少年・星野鉄郎が、謎の美女・メーテルと共に銀河特急999号に乗り込み、機械の身体をくれる星を目指す旅に出る。そんな物語の主人公・星野鉄郎を演じる中川晃教と、旅の途中で出会い鉄郎に大きな影響を与える女宇宙海賊・クイーン・エメラルダスを演じる凰稀かなめが、偉大な作品に取り組む意気込み、お互いのこと、また多くの人々に愛されるキャラクターを演じる楽しさと難しさを、語り合ってくれた「えんぶ6月号」の対談を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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真っ白でシンプルな鉄郎少年と
女海賊クイーン・エメラルダス

──不朽の名作『銀河鉄道999』が舞台化されるに当たって、星野鉄郎として、またクイーン・エメラルダスとしてオファーを受けた時の気持ちはいかがでしたか?
中川 僕は今35歳なので、まさか16歳の鉄郎役がくるとは思っていなかったから、僕でいいの? という気持ちは正直ありました。でも松本零士先生にお会いして、先生がこの作品に込めた想いを伺い、2018年の今、舞台化することの意味や、伝えていくべきものの大切さを感じて。やってみよう、やりたい! と思いました。
凰稀 私は顔に傷を持つ女海賊であるクイーン・エメラルダスの孤高なイメージに、どこか自分とリンクするものを感じて、是非やりたいと。後は単純に戦いたかったのもあるかな(笑)。宝塚の男役時代には、様々なアクションや殺陣もやっていたけれど、退団してからおしとやかな役が続いたので(笑)。
──世界の三大美女系の役柄が多かったですね。実際に今、演じることになった役柄については、それぞれどう感じていますか?
中川 鉄郎は、誰にも負けない夢と憧れ、機械の身体を手に入れるんだ! という希望を持っているけれども、それ以外は本当に真っ白な少年で、何かを出されたら素直に驚くし、子供扱いされたら反発する。そんなシンプルな少年として、作品の中に存在したいです。
凰稀 クイーン・エメラルダスはイメージとしては怖いけれど、実はトチローのことをずっと思い続けている、優しさを持った女性で。彼女のそうした人間臭さをとても面白く感じるので、早くお稽古がしたいですね。クイーン・エメラルダスとして生きたい。
中川 メーテル役のハルカさん、キャプテン・ハーロック役の平方元基君、トチロー役の入野自由さん等々、色々な個性が集まったワクワク感が大きくて、それがこの大きな作品を創り上げる原動力にも、壁を乗り越える力にもなると思うから、本当に稽古が楽しみだね。

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共通点も多く
男同士的な感覚もある二人

──お二人が、お互いに感じている魅力や印象を伺いたいのですが。
中川 実は僕たちは同い年で、更に『銀河英雄伝説』に出ているという、共通点もあって。
凰稀 私は『銀河英雄伝説』のラインハルト役が、宝塚のトップお披露目公演だったの。
中川 僕はその舞台を観ていたから、今回クイーン・エメラルダスが凰稀さんって聞いた時、パッとそのイメージが浮かんだ。マント捌きが素晴らしくて、惹きつけるカリスマ性があって。あぁ、クイーン・エメラルダスそのものだなって。でも、一昨年、岩谷時子先生のコンサートで共演した時の印象がまた全然違ったんだよね。なんて綺麗な人なんだろう! こんな綺麗な人がいるんだ! って圧倒されて。異次元の人というか、僕の人生でこんなに綺麗な人に出会うことがあるとは思えなかったほど綺麗だったから。
凰稀 (爆笑)。
中川 その感覚が、劇場版で鉄郎とエメラルダスが初めて出会うシーンにつながる気がした。本当に空気を変えることができる人だよね。あれは何なの? やっぱりどこかでスイッチを入れる感じ?
凰稀 まぁ、スイッチは入れられるかな。でも最初からそうできた訳じゃなくて、宝塚でトップになるまでの長い間に、自分を磨いて、磨いて、できるようになったというか。それには1人になる時間が必要だったんですけどね。
中川 それがさっきの、エメラルダスの孤高な姿が自分にリンクするところがあるってことにつながるんでしょう?
凰稀 うん、そう。私から見た中川君は「ミュージカル界の王子様」。
中川 ちょっと! それ絶対思ってないでしょう?(笑)
凰稀 思ってるよ!(笑)私も、勉強の為に中川君の舞台はいっぱい観ていて、ハートがしっかりある、とても繊細なお芝居をする方という印象が強くて。もちろん歌が素晴らしいのは言うまでもないので、歌っている姿に見入ってしまうんです。
中川 同じ時代を生きて、場所は違えど自分を磨き続けてきたという共通点もあって、更に元男役さんだから、男同士的な感覚で思いっきりぶつかっていけるし。
凰稀 全然OKです!
中川 同志として、『銀河鉄道999』の舞台を突き詰めていく為の、最高のパートナーだと思います。

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心さえ動いていれば
どんな役でも成立する

──お二人とも多くの人に愛されているキャラクターを演じていますよね。中川さんは『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』のスヌーピー、凰稀さんは『ベルサイユのばら』のオスカル。
凰稀 そこでオスカルが出てくるんだ!(笑)スヌーピーとオスカル! 
中川 同い年で、同志で、スヌーピーとオスカルっていいよね!(笑)
──そういう絶大な支持を得ているキャラクターを演じる上での楽しさ、また難しさはどうですか?
中川 やっぱり鉄郎しかり、スヌーピーしかり、皆さんがキャラクターを愛していれば愛しているだけプレッシャーはあります。スヌーピーって何をしても許されるんだよね。その愛される理由って何なのだろうと考えたし、原作にできる限り忠実なスヌーピーでありたいと思ったし、同時に僕が演じるならではのこだわりも持っていたかった。
凰稀 私は自分もオスカルが大好きだったから、自分が描く理想のオスカルを信じようと。男として育てられたのだから、いくらアンドレの前だと言っても、いきなり女々しくはなりたくないという点にはすごくこだわりましたね。でも、その役が犬でも心はあるわけですよね。演じる部分では。
中川 うん、それはある。
凰稀 だから、演じる人間の心が動いていれば、ちゃんと成立すると思う。特に今回は、私たち周りの人間が関わることで、中川君の鉄郎に影響を与えていく訳だから、中川君はありのままでいいと思う。
中川 そう言ってもらえるのはすごく嬉しいし、その言葉を信じて、ありのままで頑張ります。これだけ偉大な作品に関わらせて頂く幸せを感じながら、スタッフ、キャスト全ての力を結集して、『銀河鉄道999』の世界観を舞台に生み出し、最高のエンターティンメントをお届けできるように、頑張っていきましょう!

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なかがわあきのり○宮城県出身。01年自身の作詞作曲による「I WILL GET YOUR KISS」でデビュー。02年日本初演のミュージカル『モーツァルト!』の主役に抜擢され、初舞台にして第57回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第10回読売演劇大賞優秀男優賞、杉村春子賞を受賞。以後音楽活動と共に数々のミュージカル、ストレートプレイに出演。近年の主な舞台作品は『CHESS』『グランドホテル』『フランケンシュタイン』『ビューティフル』。9月には多数の演劇賞を受賞した『ジャージー・ボーイズ』の再演が控えている。
 
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おうきかなめ○神奈川県出身。2000年に宝塚歌劇団で初舞台。12年、宙組トップスターに就任、数々の作品で活躍し、15年に惜しまれつつ退団。16年『1789−バスティーユの恋人たち−』マリー・アントワネット役で女優デビュー。舞台を中心に、コンサート、テレビドラマ、CDアルバムの発売など、多岐に渡って活躍中。近年の主な舞台作品に、ミュージカル『花・虞美人』、リーディング・ドラマ『愛にまつわるいくつかの…』、『1789─バスティーユの恋人たち─』(再演)など。

〈公演情報〉
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舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜 
原作・総監修◇松本零士 
脚本◇坪田文 
演出◇児玉明子
出演◇中川晃教 ハルカ 染谷俊之 矢沢洋子 雅原慶 美山加恋 入野自由  お宮の松 小野妃香里 塚原大助 /凰稀かなめ(特別出演) 平方元基  ほか
●6/23〜30◎東京・明治座
7/21〜22◎北九州芸術劇場ホール
7/25〜29◎梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈お問い合わせ〉東京音協 03-5774-3030
 
www.999-40.jp


【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】


 

『大人のけんかが終わるまで』
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朗読(クローゼット)ミュージカル『不徳の伴侶 infelicity』上演中! 彩乃かなみ、藤岡正明、百名ヒロキ インタビュー

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悲劇の女王として名高い、スコットランド女王メアリーと、その愛人として、ともに故国に反旗を翻し追われたボスウェル伯との恋の顛末を中心に、変転に満ちた、波乱万丈のヨーロッパ史を描く物語が、5月29日から6月3日まで、赤坂RED/THEAERで上演中だ。
 
この作品『不徳の伴侶 infelicity』〜女王と愛人、毒婦と奸賊、メアリー・スチュアートとボスウェル伯〜は、作・演出家の荻田浩一が10年以上あたためてきたもので、作曲の福井小百合との共同企画により、朗読(クローゼット)ミュージカルという形での新作上演となる。出演は彩乃かなみ、藤岡正明、百名ヒロキ、舘形比呂一、吉本真悟、そしてシルビア・グラブという、歌やダンスに優れた豪華な顔ぶれとなっている。
 
その舞台で、スコットランド女王で悲劇の王妃として知られるメアリー・スチュアート役の彩乃かなみ、愛人から3人目の夫となったボスウェル伯の藤岡正明、メアリーの2番目の夫ダーンリや息子ジェームズ一世など何役か演じている百名ヒロキ。3人にまだ開幕前の時期に、作品に取り組む気持ちやお互いについてなど話してもらった。
 
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悲劇の女王と呼ばれるけれど
立場の中で精一杯生きた人
 
──それぞれの役について話していただきたいのですが、メアリーは作・演出の荻田さんからぜひ彩乃さんでとお名指しだったそうですね。
彩乃 荻田先生とは宝塚での先生と生徒時代からですから、もう20年以上になります。よく知っていてくださる先生の作品の出られることが、本当に嬉しいです。メアリーという人については、まず調べるところから始まりまして、今、私が生きている世界では考えられないような生涯を生きた人で、5才で父王を亡くして、6才で政変のためにフランスに逃亡したり、その出生ゆえに自分の思いとは全然ちがうところで翻弄されていく人で、高貴な生まれであればあるほどそうだったわけですよね、そういう生まれを受け入れるか恨むかという狭間で生きてきた人だと思います。ただ悲劇の女王とよく言われますけれど、何度も恋をしたり、政治についてもそうですが、その立場の中で精一杯生きたと思いますので、その人間らしさみたいなものをお伝えできたらいいなと思っています。
藤岡 僕の役のボスウェル伯は、3人目の夫なのですが、今回の台本では捉え方が違っていて、史実よりも理性的な部分を持っている人になっています。そこが僕がこの役を面白いなと思うところで、また、とても博学で頭がよくて、兵法なども長けているという。僕はそういう頭の良い役はあまりしてないし(笑)、「伯」という字が付いている役はすごく久しぶりだなと。その後のメアリーの運命を決めるかなり重要な存在なので、大事に探りながら演じていきたいと思っています。
百名 僕は色々な役を演じていますが、メインはメアリーの2番目の夫となるダーンリ卿とメアリーの息子ジェームズ1世を演じます。でも、最初に「百名」という役でも出るんです。
彩乃 ストーリーテラーみたいな役どころですよね。他にもそういう方は何人かいるのですが、私と藤岡さんは1役だけです。
──百名さんは、こういう歴史ものへの取り組みは?
百名 あまり出演していないので、まず歴史を調べることから始めました。ただ、台本になったものは、思った以上に時代とか人間関係とかわかりやすくて、お客様にも、とてもわかりやすく観ていただけると思います。
──荻田さんは百名さんに白い部分と黒い部分をそれぞれ期待しているそうですが。
百名 ダーンリが黒ですね(笑)。でも彼が16才で出てくる場面もあるので、そこは白かもしれません(笑)。
 
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音楽があることで
お客様と歩幅を合わせやすくなる
 
──今回は朗読ミュージカルということですが、ミュージカルでは定評のある方々ばかりですね。
藤岡 まずは彩乃さんでしょ。
百名 お二人ともすごいですよ。
──ミュージカルであることの良さや難しさは?
彩乃 メロディラインが美しいことで、お客様に心地よさを与えられると思いますが、歌う側からすると、あまり曲が綺麗すぎると何を歌っていたのか歌詞が伝わらないということもあるので、そこは技術を駆使するしかないのですが。今回は心情を歌う部分だけでなく、情景とか情勢を細かく伝えるところもあるので、きちんと伝えたいと思っています。それから私は自分が劇場へ行ったときに、オーバーチュアだけで泣けてくることがあって。音楽の強さみたいなもの、それを歌うことを通してお伝えできるのが幸せだなと思っているんです。
藤岡 音楽のすごさってあるからね。
彩乃 今回だと、危機迫る状況とか、音楽で伝えてくれたりするので、そこにうまく乗っていけたらいいなと思っています。
藤岡 なんでミュージカルなのかということなんですけど、僕はディズニーランドだと思っているんです。そこでは、さも現実らしい虚構が起きていて、ドラマティックな夢みたいなところに連れて行ってくれる。そういうものの1つのツールが音楽で、たとえば劇場に入ったときから、すでに夢に入って行くのだと思うのですが、さらにオーバーチュアを聞いたときから物語に入り込む、そして現実を忘れる。そのためのツールが音楽なんです。
彩乃 とくに今回はシリアスな物語ですから、音楽があることで、エンターテインメントになることで救われる部分がありますね。
藤岡 朗読劇ということに加えて歴史劇の重さで、お客様を置いて行きかねないのですが、音楽があることで、お客様と歩幅を合わせやすくなるんです。
彩乃 そうなんです! 素晴らしい解説(笑)。
百名 そのあとで話すのはつらいんですけど(笑)、僕はミュージカルはここ1年くらいの間に何作か出演していて、出演する側としては技術がいるなと思います。歌だけでなく、芝居もダンスの技術も必要で、本当に総合芸術だなと。
──ショーなどで歌だけ歌っているときとお芝居の中で歌う場合とは違いますか?
百名 かなり違います。物語の中のナンバーは作曲家の方が緻密に作られているのを感じますし、僕はまだまだ技術が追いついてないなと。演出家さんや作曲家さんに教えていただく中で、自分で解釈して歌っているだけではダメなんだというのをすごく感じます。まず音程とリズムを丁寧に、そこをもっと磨くのが今の僕の課題だと思います。

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声質も口の開け方?も
似ている2人
 
──お互いについても話していただきたいのですが。彩乃さんについては?
藤岡 僕はシアタークリエのコンサートでご一緒したことがあって、なんていう素敵な声なんだろうと。
彩乃 『ルドルフ・ザ・ラストキス』のデュエット!大好きでした!
藤岡 「それ以上の…」という曲だよね。
彩乃 そう! それです。私は藤岡さんと声質が合うような気がするんです。
藤岡 僕もそう思いました。声質もですけど、口の開き方からして合うんです。
彩乃 そんなところを見てるんですか?(笑)
藤岡 クラシックの方はすごく喉を開けるじゃないですか。僕はポップスをやっているのでそんなに開けないんです。彩乃さんも綺麗なファルセットとか出しているのに顔が崩れない。
彩乃 ああ、わかります。それは宝塚時代から気をつけていました。
藤岡 それに歌だけでなく人柄の良さがすべてに滲み出てるなと。本当に良い女だなと思います。
彩乃 そんなに褒められると居どころがない感じです(笑)。
百名 僕は彩乃さんとは今回が初めてですが、はじめましての時から気さくに話しかけてくれて、宝塚の方なのにと。
彩乃 そんな(笑)、みんな気さくですから大丈夫ですよ!
──藤岡さんについてはいかがですか?
彩乃 先ほどの続きなんですけど、寄り添える歌い方なんです。ドラマティックな曲は1人で歌い上げてしまいがちなのですが、すごく寄り添ってくださるんです。お互いに思い合えるような歌い方をしてくださって。
藤岡 それは僕の包容力です!
彩乃 はい。そうです(笑)。あとは呑んべえさんです。フランクにお酒の場に誘ってくださるし、一緒に楽しく呑める方なんです。それに稽古場ではムードメーカーで皆さんの空気を変えてくださるところが素敵です。
百名 僕も、このあとにある舞台で2作ご一緒するのですが、その前にこの公演でご一緒できて嬉しいです。すごくご縁があるんだなと。周りの方に伺うと「楽しい人」と皆さんおっしゃるので、お会いするのを楽しみにしていたんです。それから、以前、舞台を拝見したとき、なんてすごい歌声だろうと感動して、動画サイトで検索して歌っていらっしゃるのを聞いたりしていたんです。
藤岡 えっ本当に!? 嬉しいな。
百名 僕こそご一緒できてすごく嬉しいです(笑)。
 
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荻田浩一が本気で
新しいことをする舞台
 
──では百名さんの印象を。
藤岡 僕が24才のとき、こんなだったらいいなと思うんですよ。すごく真面目で礼儀正しくて。礼儀正しさって形だけだと透けてみえる場合があるんですが、でも彼はその場を取り繕うためにやってるんじゃないのがわかる。本当に良い子なんだと。
百名 透けてみえないようにがんばります(笑)。
彩乃 爽やかオーラがあるなと。それはすごくいいことで。
百名 ありがとうございます。
──珍しい名前ですが、百名というのは自分でつけた芸名だそうですね。
百名 地元が沖縄なんですけど、沖縄にある百名山という、山や海がすごく綺麗な場所の名前をいただいて、それと俳優として沢山の役をやれたらという思いでつけました。
藤岡 いい名前だね。
彩乃 本当に!
──仲の良いこのカンパニーで、この舞台に取り組んでいるわけですが、最後に意気込みを。
百名 僕はミュージカルを始めてまだ経験は浅いのですが、この『不徳の伴侶』の世界で何役も生きられることを楽しみながら、公演を一生懸命がんばりますので、ぜひ観にきてください。
藤岡 この作品は荻田浩一さんが10年も温めてこられた作品であり、赤坂RED/THEAERという凝縮された空間の中で壮大なストーリーを演じるという、また荻田浩一が本気で新しいことをやろうとしている舞台です。ですから荻田船長の方向に力を合わせていきたいと思っています。皆様、どうぞお楽しみに。
彩乃 日本で新作オリジナルミュージカルはあまり多くない中、それを作り上げる1人になれたことは嬉しいです。荻田先生が温めてこられた作品で、ぜひと言っていただけたことはとても有り難いなと。20年以上のお付き合いで、私の軌跡を見てきてくださってうえで、今の私にということですから、それに全力で応えたいです。この素敵な仲間たちと、沢山の素敵な音楽とともに、素晴らしい作品をお届けしたいと思っています。ぜひ劇場へお越しください。
 
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あやのかなみ○群馬県出身。97年宝塚歌劇団に入団、05年に月組のトップ娘役に就任、08年『MEAND MY GIRL』で退団。以降、女優として活躍中。最近の主な舞台は、ミュージカル『天翔ける風に』、ミュージカル『ひめゆり』、TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY『DREAM, A DREAM』、『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2013夏』、ミュージカル『何処へ行く』、『セレブレーション100! 宝塚』、『マホロバ』、『SUPER GIFT』、『クリエンターレ!』、『夜の姉妹』、ロシア文化フェスティバル2016『バレエ ガラ 夢 コンサート 2016』『オフィリアと影の一座』ミュージカル『アニー』ミュージカル『マディソン郡の橋』など。9月からミュージカル『マリー・アントワネット』への出演が控えている。
 
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ふじおかまさあき○東京都出身。2001年に音楽デビュー。05年『レ・ミゼラブル』マリウス役でミュージカルデビュー。舞台を中心に活躍中。最近の主な出演作は、『タイタニック』『グランドホテル』『ジャージー・ボーイズ』『ミス・サイゴン』『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』(以上ミュージカル)、『欲望という名の電車』など。8月に『宝塚BOYS』teamSEA、10月にミュージカル『タイタニック』再演への出演が控えている。
 
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ひゃくなひろき○沖縄県出身。2017年『ボクが死んだ日はハレ』で舞台デビュー。以降、舞台を中心に活躍中。戦国シェイクスピア『マクベス』、ジェットラグプロデュース『終わらない世界』、舞台『GANTZ:L』、ミュージカル『マタ・ハリ』など。このあと8月に『宝塚BOYS』teamSEA、10月にミュージカル『タイタニック』への出演が決まっている。
 
 〈公演情報〉
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『不徳の伴侶 infelicity』〜女王と愛人、毒婦と奸賊、メアリー・スチュアートとボスウェル伯〜 
作・演出◇荻田浩一
作曲・音楽監督◇福井小百合
出演◇彩乃かなみ 藤岡正明 百名ヒロキ 舘形比呂一 吉本真悟 シルビア・グラブ
●5/29〜6/3◎赤坂RED/THEATER
〈お問い合わせ〉https://www.team-infelicity.com/



【取材・文/榊原和子 撮影/岩田えり】 



『大人のけんかが終わるまで』
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『FLAMENCO マクベス』〜眠りを殺した男〜  水夏希インタビュー&稽古場レポート

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ダンス界の革命児として、さまざまなジャンルとのコラボレーションで作品を創造してきた上田遙が、シェイクスピアの『マクベス』を元に新しい表現をめざす。その舞台『FLAMENCO マクベス』〜眠りを殺した男〜が、5月23日にシアター1010で幕を開ける。(27日まで)
 
本作品は、2014年秋に圧倒的評判を博した『サロメ』の第二弾として企画されたもので、ファンタジックにしてゴージャスな「ドラマティック・スーパー・ダンス・シアター」というコンセプトで『マクベス』を再構築。魔女の予言により、自分の主人ダンカン王を殺してしまうマクベスとその夫人を通して、人間の心の弱さ、闇の深さをフラメンコダンスなどで表現していく。
 
出演は、マクベスに東山義久、マクベス夫人に水夏希、マクベスを操る存在の「運命」にフラメンコ界の至宝・小島章司、そしてマクベスを愛する「骨」という役に森新吾、ほかにD☆Dのメンバーや、フラメンコダンサー、また『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』でタイトルロールを演じた木村咲哉も出演する。
その稽古も終盤に入った稽古場での水夏希インタビューを、上田遙の熱い檄が飛ぶ稽古場風景とともにお届けする。

【水夏希インタビュー】

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夫人は悪も持っているが
同時に人間の弱さも持っている

──ダンスで表現される部分が多い作品だと聞いていますが、ほとんど踊りですか?
私は踊り8割、あと台詞とか歌で2割くらいですね。ダンスは上田遙の世界という感じで、フラメンコもあればコンテンポラリーもあるし、さまざまな表現がミックスされている感じです。私も少しだけフラメンコっぽい振りも踊ります。
──シェイクスピアの原作と大きく違うところは?
一番違うところは、たとえばダンカン王の息子たち、マクダフなどは登場しないんです。物語はマクベスとマクベス夫人、ダンカン王、バンクォーの4人に絞り込まれていて、そのほかのストーリーはカットされています。だから『マクベス』の物語の真髄だけをドラマとして見せていく形です。
──マクベスがなぜダンカン王を殺したか、なぜ王にならなければならなかったか、そして、なぜ滅んだかというようなことでしょうか?
そうですね。ただ最後の解釈が違っていて、原作通りマクベスは死ぬわけですが、死んだ瞬間に本当の生を勝ちとるんです。そこまでマクベスは小島章司さんの「運命」に操られ試されていたわけですが、最後に自分自身の本当の生を勝ちとる。でも、その時はもう彼の死の瞬間なのですが。
──上田さんの解釈ではマクベス夫人こそ悪だそうですが、演じていてそう思いますか?
確かに悪も持っていますが、同時に人間の弱さを持っている人だなと。本物の悪は最後まで悪であり続ける強さがありますけど、夫人は悪を貫き通せず最後は狂ってしまうので。その弱さとか繊細さは演じる上で持ち合わせていたいし、やはり純粋にマクベスのことを愛していたんだと思います。夫が王様になれれば素晴らしいだろうなと思っていたけれど、そんなことは叶わない夢のはずだった。ところが手を伸ばせば届くところに王冠がきて、思わず手を伸ばしてしまった。欲望のままに、それが悪いことだとも思わずに。実際に手を下したのはマクベスですが、夫人が自分の欲望(夫を王にする)のために、マクベスに手を下させたので、やはり上田先生のおっしゃる通り、客観的に考えると悪はマクベス夫人のほうにあると思います。

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五感を研ぎ澄ませていないと
付いていけない上田ワールド

──マクベスと夫人はいわば一心同体ですが、相手役の東山さんとは色々な作品で共演していますね。
何度も共演していますが、そんなにがっちり組むことはなかったんです。それに今回は、2人のシーンがかなり重要で、それぞれの内面のドラマを表現して踊るので、ショーでコンビネーションを見せるのとはまったく違う感じです。ワンシーンのダンスの中でドラマが進んで行くのですが、2人の力関係を表現したり、マクベスに懇願したり、マクベスが決意を固めていったり、マクベスが揺らいでいるとか、そういう様々なドラマが踊りの表現に込められています。
──東山さんと組んで踊ることの、やりやすさや難しさなどは?
やはり男性なので力強いですし、踊りをずっと続けている方なので、どう出ても受け止めてくれる安心感があります。難しいのは、こちらがそのパワーに押されないようにしないといけないことで。他にはない強さというか、それはクラシックバレエの方やコンテンポラリーダンサーの方とはまた違う、東山義久という存在そのものから発しているオリジナルのパワーなんです。
──上田遙さんの演出や振付はいかがですか?
遙さんとはなんか似てるんです(笑)。おっしゃっていることが感覚でわかる。でも振付に付いていくのはたいへんです! その場でどんどん付けていくし、しかもそれが出来る出来ないに関係なく「次行こう!」と。せっかちなんです!(笑)。休憩中も結局確認作業をするので、「全然休憩してないんですけど!?」みたいな(笑)。
──それを覚える水さんもすごいですね。
いやもう必死です(笑)。家に帰って思い出しながら。でもなぜこういう振りがついたのかわからないというような振りもあって(笑)。なんといっても感性のままに付けていく方なので。だから稽古場でも五感を研ぎ澄ませてないといけないんです。
──天才肌の方ですからね。やはり天才的フラメンコダンサーの小島章司さんも、今回参加していますが、間近でご覧になっていかがですか?
素晴らしいです!舞台上にある台の上で踊られるのですが、そこに行くまでの階段などでは年齢相応の動きをされているのに、台の上に立った途端に別人のようになられるんです。サパティアードの強さとか、かもし出す線の太さ。マクベスと一緒の場面など東山さんのほうが圧倒的に若いし骨太なんですけど、それにまったくひけをとらないパワーがあって、本当に魂で踊っていらっしゃるのだなと感動します。

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小島章司のフラメンコと
尺八のコラボレーション

──この作品は歌や台詞もあるということですが。
歌は私は1曲だけですが、D☆Dの咲山(類)さんとTAKAさんが魔女のナンバーを歌いますし、東山さんは2曲あります。台詞部分は森(新吾)くんが、ストーリーテラーとして受け持っていて、さらに作品のダンスのモチーフを繋いでいく役目や、お客様と舞台を繋いでいく役目もあって、すごく重要な役割を演じています。
──上田さんらしい立体的な作りのステージになりそうですね。
殺陣あり、コンテンポラリーあり、フラメンコあり、それに演奏はドラムや尺八ですから。ただ、音楽は全編が和ではなくて、「運命」のパートが尺八とのコラボになります。なぜ尺八かというと、「運命」のいる台を能舞台に見立てているのだそうです。魔女という存在は日本には馴染みがないということで、神楽とか能の世界に置き換えていて、そこで「運命」が舞うわけです。だから小島さんの踊るときだけ尺八なんです。
──そこはまさに見どころですね。
すごいです! 普通フラメンコは12カウントなんですが、尺八はノーカウントで、譜面も何もないんです。それがフラメンコに合わせて、音色が鳴って、シーンが立ち上がっていくのですから、素晴らしいです。小島先生は、めったに日本で踊られない方なので、今回、すごく貴重なものを観せていただいてるなと思います。
──それから木村咲哉くんも出演していますね。
バンクォーの息子で未来の王です。ソロも踊りますし、歌もあります。子供の俳優さんと一緒というのは、私は初めてなんです。学校で勉強をちゃんとして、放課後に稽古場に来るんですよね。もうそれだけで感動するし、可愛いし、いつも笑顔だし、癒やしです(笑)。物語でも未来の王ですけど、本当に未来が楽しみです。

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息もつかせぬ勢いで
展開する110分

──この作品は水さんにとっても、また新しいチャレンジが多そうですね。本誌えんぶのインタビューでは「持っている引き出しを総動員」すると。
総動員でも太刀打ちできないです(笑)。ただ、今までもそうでしたけど、毎回総動員して立ち向かう中で、同時に新たな引き出しを増やしながらやっていく。それが次に繋がるわけですから。今回もまた絶対に自分の引き出しが増えるなと、そこは間違いない作品に出会ったと思っています。
──上田さんとの出会いで改めて感じることは?
もっと早く出会っていたらと思う気持ちもありますが、でも今だからこそ遙さんがおっしゃっていること、舞踏に関する感性だとか、話してくださる経験や言葉がすごく有り難いし、すごく興味を持って聞けるんです。それは今だからこそで、外の世界の色々なジャンルのものと出会ったから理解できるんです。身体の動かし方ひとつでも、宝塚時代はそれこそボディをいかに動かさないかで生きてきたのに、今はここだけ(上半身)で動いてくださいとか。この間など「皮で踊らないで」と言われました(笑)。胸のへんにすごく力が入っているから、そこは抜いて「背面と骨だけで踊って」と。そういえば宝塚は皮で踊っていたなと。男役はそれで見せてきたわけですから(笑)。
──そういう違いを体現できる水さんはやはり素晴らしいです。では改めて見どころとメッセージを。
とにかく見どころ満載で、最初から男性たちのすごい殺陣で始まります。人数も沢山でもの凄い迫力です。そこから息もつかせぬ勢いで、次々にアトラクションが展開します。その合間に森くんがふっと空気を緩めてくれたり、緊張感をだしたり、流れにも緩急があります。踊りだけでなく音楽も台詞もどれもドラマティックで、110分という上演時間の中にすごい情報量と見どころが満載ですので、ぜひ楽しみに観にいらしてください。

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【稽古場レポート】 

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剣や旗を持ってのダンスやアクロバティックな動きは、上田遙作品のオープニングならではのダイナミズムだ。

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旗振りの動きを固めていく上田遙(左)。

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ダンカン王を演じるのは優れたフラメンコダンサーとして知られる箆津弘順。 

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バンクオーの息子役で出演の木村咲哉。リトルダンサーとしての実力を発揮!

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ダンカン王を迎えての宴会のシーン。艶やかに舞うマクベス夫人の水夏希。

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ポーズが固まるまで待機中のカメラの前に映り込む「骨」の森新吾。稽古場のムードメーカーだ!

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ついに王になるマクベス。夫妻は戴冠式へと向かう。

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コンテンポラリー風で激しさの中にも優雅さが漂う夫妻のデュエットダンス。

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荘厳な音楽とともに誇らしげに王座に立つ夫妻。

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王になるマクベスにとって邪魔者となるバンクオー、中塚皓平が演じている。

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マクベスを惑わす妖しい歌を歌い上げるのは魔女の咲山類とTAKA。

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マクベス夫妻の周りで不穏な空気を醸し出す「骨」の森新吾。

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ダンカン王の亡霊を見るマクベス。「骨」とコロスたちがマクベスを翻弄する。

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「骨」が次に呼び出した死者は?怯える夫を抱きしめるマクベス夫人。

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亡霊たちに惑わされ夫人の姿さえもわからなくなるマクベス。

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葛藤や苦悩を表現する夫妻のダンスは体勢が複雑なだけに、コロスとの息が重要だ。

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上田遙の「いいね、水ちゃん」という声に笑顔になる水夏希。真剣な中にも笑いが絶えない稽古場で作品作りが進んで行く。
 
〈公演情報〉
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DIAMOND☆DOGS 15TH Anniversary Series 
Dramatic super dance theater Flamenco
『マクベス 〜眠りを殺した男〜』
台本◇上田遙/河内連太 
演出・振付◇上田遙 
音楽◇T-LAYLA
出演◇東山義久 水夏希 木村咲哉 森新吾 小寺利光 中塚晧平 和田泰右 咲山類 TAKA 
箆津弘順 小島章司 ほか 
●5/23〜27◎THEATER 1010 
〈料金〉9,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00 土日祝10:00〜18:00)


【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】



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イプセンの名作『人形の家』東京公演まもなく開幕! 北乃きいインタビュー

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北乃きいが主人公ノラに扮し、佐藤アツヒロや大空ゆうひが共演するヘンリック・イプセンの名作『人形の家』が、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場で、5月10日に幕を開けた。続いて5月14日から東京芸術劇場シアターウエストで東京公演を行う。(20日まで。5月23日・24日は兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演)

【あらすじ】
弁護士ヘルメル(佐藤アツヒロ)の妻ノラ(北乃きい)は、純粋で無垢な女性だった。若くして結婚し三人の子供も授かり、夫に守られ生きている。
ある日、リンデ夫人(大空ゆうひ)が訪れるところから幸せだったはずの生活に歪みが生じ始める。ヘルメルの部下クロクスタ(松田賢二)との秘め事や、ヘルメルの友人であり医師であるランク(淵上泰史)のノラへの純粋な恋も、それと同時に思わぬ方向へと動き始める…。決断を迫られたノラが最後に選んだものとは。

ノラ役で、本格的セリフ劇に初めて挑戦するのは、女優のみならず幅広いフィールドで活躍する北乃きい。夫役には近年舞台で圧倒的存在感をみせる佐藤アツヒロ。夫婦を取り巻く人々には、宝塚退団後も演技派女優として輝きを放ち続ける大空ゆうひ、実力派俳優の松田賢二、若手注目株の淵上泰史、大浦千佳といった個性的なキャストばかり。演出は、16年にストリンドベリの「令嬢ジュリー」を『令嬢と召使』として再構築した気鋭の一色隆司が手がける。
そんな新たな『人形の家』で、ノラ役に挑む北乃きいに、舞台にかける想いや本作への抱負を聞いた「えんぶ6月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。
 
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この『人形の家』を観たら、
たぶん1つ扉が開きます

──出演するにあたって原作も読まれたそうですね。
ふだんは原作は一切読まないんです。脚本と違うと混乱するので。でもこれは読みたかったんです。読んだらさらに強く強くノラを感じました。あと、演出の一色さんが映画の『風と共に去りぬ』を観ておいてほしいとおっしゃったので、それも観ました。ノラにはあの強さが必要なのかなと、呑み込みやすかったです。
 
──ノラは夫に愛されていますが、どこかで人形のようだと感じていますね。そういうノラの立場や心理はわかりますか?
私は祖父母の家で育ったのですが、祖父母にもちょっとそういう感じがあったので、遠くは感じませんでした。古い男女関係のようにも思えますが、今の日本にも、「自分の立場ってなんなのだろう」と考えている女性は沢山いると思うんです。そういう女性の方々にぜひ観ていただきたいなと。観たら、たぶん1つ扉が開く気がします。
 
──舞台に出演するのは『サイケデリック・ペイン』(12年)に次いで2度目ですね。前回はいかがでした?
とにかく恐かったです。初舞台でしたから何もかもわからないうえに、もともと気軽に人にものを聞けないほうなので、みんながどこで着替えているかもわからなくて、着替えなくていいようにジャージを着たまま電車に乗ってました(笑)。稽古場でも出来ないどころではなくて、残って1人でやって、それでも出来なくて、毎日泣きながら帰っていました。 
 
──そうは思えないくらい舞台では生き生きしていました。舞台そのものは楽しかったのでは?
達成感がすごかったですね。それと生の凄さが少しわかりました。私が沢山の敵と戦うシーンがあったのですが、剣が客席に飛んでしまったんです。でも素手で戦う稽古なんてしていないし、エアーでやろうかなと思っていたら、右近(健一)さんが敵方なのに自分の剣をさっと投げてくれて。それに、お客様もハラハラしながら見守ってくれて。そのとき「なんだろこれ、凄い!」と。出ている人たちだけでなく、お客様も協力している。それは生の舞台だからで。続ける凄さ、それが舞台なんだと。衝撃でした。

私をこのチームに
キャスティングしてよかったと

──この作品で6年ぶりに舞台に挑むわけですが、女優としての今後にどう役立てたいですか?
私は映像では学生の役が多かったんです。その後、社会人の役もやっているのに、なぜか学生役のイメージが強いと言われるので、そろそろ年相応の役をやっていきたいなと思っていたんです。この作品のノラはそういう意味では年相応で、子供や夫もいるという演じたことのないような役ですから、この役を演じきれたら、周りの見方も変わるかもしれないと期待しているんです。
 
──意外と北乃さんの等身大でやれそうな気もします。
緊張しないでやりたいですね。緊張したことで無駄になることって沢山あると思うので。この『人形の家』ってすごく有名ですよね。でも意外と上演される機会は少なくて。ですから初めて観る方のためにも、いい舞台にしたいし、私をこのチームにキャスティングしてよかったと思われるような作品にしたいです。
 
──ノラを演じた女優の1人として足跡を残すということですね。
『人形の家』という作品のファンの方もいらっしゃるので、正直恐いですけれど(笑)。でも初主演舞台は一度しかないので、ぜひ沢山の方に観ていただきたいです。私も年齢を重ねて仕事への気持ちも変わってきた中で、ここでこの素敵な作品と出会えたことを大事に、きっと新しい北乃きいを観られると思いますので、ぜひ観にいらしてください。

本誌8423
きたのきい○神奈川県出身。05年「ミスマガジン05」グランプリを受賞後、映画、ドラマ、CMなど多方面で活躍中。日本テレビ『ZIP!』の司会を14年から2年間務めた。近年の主な出演作に、映画『爆心 長崎の空』『上京ものがたり』『ヨコハマ物語』『僕は友達が少ない』『TAP THE LAST SHOW』、ドラマ『クロスロード』『社長室の冬』『橋ものがたり-小ぬか雨-』『銀魂-ミツバ篇-』、舞台『サイケデリック・ペイン』。第31回日本アカデミー賞新人俳優賞・第29回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。

〈公演情報〉
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りゅーとぴあプロデュース『人形の家』
作◇ヘンリック・イプセン 
訳◇楠山正雄訳『人形の家』より 
上演台本◇笹部博司 
演出◇一色隆司 
出演◇北乃きい 大空ゆうひ  松田賢二 淵上泰史 大浦千佳 佐藤アツヒロ 
●5/14〜20◎東京芸術劇場シアターウエスト
〈料金〉7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉エムティーピー 03-6380-6299 
●5/23・24◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈料金〉A 7,000円 B 5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10:00〜17:00/月曜休 祝日の場合翌日)
〈公演HP〉https://www.ryutopia.or.jp/performance/event/6022/






【取材・文/宮田華子 撮影/友澤綾乃】



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痛快娯楽時代劇『蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』開幕! 舞台写真&北翔海莉インタビュー 

左より藤山扇治郎、北翔海莉

「誰にでも、守りたいものがある!」 
若き日の緒方洪庵と在天の姫・東儀左近。別世界に生きる二人は「天然痘を無くしたい」という同じ思いを持ち、ともに大坂(当時の表記)の闇を切り裂いていく──。
医術の道に希望を抱く若き日の緒方洪庵と、大坂の町を陰で守る闇の組織「在天」の姫・東儀左近が活躍する痛快娯楽時代劇、『蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』。この舞台が、5月6日、大阪松竹座で幕を開けた。(13日まで。そののち、5月16日から20日まで新橋演舞場で上演)
「昭和の喜劇王」と称され、松竹新喜劇を牽引した藤山寛美の孫・藤山扇治郎が主演、元宝塚トップスターの北翔海莉が共演、さらに久本雅美や石倉三郎も出演するという豪華な顔ぶれの舞台だ。
その作品で男装も見せて大活躍する北翔に、この公演への取り組みと宝塚退団後の活動などを話してもらったインタビューを、上演中の大阪松竹座の舞台写真とともにお届けする。

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勇ましい姿と本来の女性の顔と

──宝塚退団から
もう1年半近く経ちました。退団1作目のミュージカル『パジャマゲーム』では、女性らしい姿も見せてくれました。
そう見えていたら嬉しいです(笑)。今回は男装の麗人役で、一見するとまた後戻りですが(笑)、素敵な作品で、大好きな立ち廻りもありますし(笑)、お話をいただいたときは大喜びしました。
──剣道はずっと続けていたそうですね。
退団公演の『桜華に舞え−SAMURAI The FINAL−』のために自顕流を習い始めたのですが、ずっと続けたいなと思ったので、時間を見つけて鹿児島まで通って稽古していたんです。流派の違いがありますので、同じように刀を持っての立ち廻りですが、奥深さを感じています。でも、午前中に立ち廻りの稽古に行ってから稽古場に向かう日々は、とても充実してました!(笑)
──原作もお読みになったそうですね。
原作も読ませていただきましたし、ドラマも拝見しました。作者の築山桂先生にもお会いしましたが、東儀左近という役は、昼は饅頭屋の娘で、夜になると大坂の地を守る闇の組織「在天別流」の姫という2つの顔を持っていて、そこがまず魅力的だなと思いました。舞台となる場所は大坂ですが、私は宝塚時代、意外と大阪の話というのに縁がなかったので、そこも新鮮でした。大坂の地を守るという役柄は、とても気に入っています(笑)。
──女性でありながら男装するという役柄も、宝塚の男役と重なります。
とくに私は、オフでは本来の女性の自分で生きてきましたし、そのままの感覚でファンの方々とも接していたんです。ですから舞台で男を演じる北翔海莉と、ふだんの女性の北翔海莉と2つの顔があったのですが、それがそのまま東儀左近という役に重なって、左近の勇ましい姿と本来の女性という部分の、どちらも楽しんでいただけるのではないかと思っています。
──左近の女性である部分は、緒方章(洪庵)さんとの関係に出てくるのかなと。
そうですね。原作では洪庵さんが左近に心惹かれるという設定になっていますが、二人の仲がどうなるかは、観るまでのお楽しみにしていてください(笑)。
──この作品は青春群像劇のような部分もありますね。
謎解きのサスペンス要素だけでなく、恋のときめきとか甘さもありますし、それぞれが進まなければいけない道、守らなければいけないもの、それに宿命とか、そういう切ない部分もあります。左近がなぜ男装の麗人として生きていかなくてはいけないのか、そこにこの作品のもう1つのドラマがあると思いますし、そこを感じていただけるような役作りが必要だと思っています。
──北翔さんは宝塚時代から演技派で知られていましたが、役へのアプローチはどんなふうに?
今回もそうですが、自分の中でイメージがしっかりできていれば、あとは演出家の方の方向性を理解して付いていくだけなので。今回も演出の錦織(一清)さんとしっかりコミュニケーションを取ることが一番大事だと思ってきました。
──錦織さんの演出はいかがですか?
普通のお芝居だけでなくショーやミュージカルも作られていて、すごくアイデア豊かな方ですよね。稽古場でも実践しながら、次から次にどんどん新しいセリフも出てきて。その人に合ったセリフや動きをつけてくださるので、毎日が新鮮な稽古で、稽古場に寝泊まりしたかったくらいです(笑)。カンパニーがひとつになって、笑いが絶えない稽古でした。
──今回は歌もあると伺いました。
扇治郎さんと二人で録音までさせていただいて、CDを出す話にまでなりました!  幕開きの扇治郎さんと歌う「名所案内大坂ラプソディー」は、この舞台を象徴するような明るく楽しい歌で、時代劇ですが、ロック調なんです(笑)。
──ソロでも歌われる場面があるとか?
ソロでは「東儀左近のテーマ」を歌わせていただきます。サンスクリット語で始まる低音部分から、盛り上がりのソプラノまで音域広く情感豊かなメロディで、歌詞にもテーマ性が込められている素敵な歌です。女でありながら、男の姿をしている男装の麗人・左近という、役柄ならではの歌になっています。退団してからこうしてまた、私の演じる役のために新曲を用意していただけるということが、とてもうれしいです。

左より北翔海莉、藤山扇治郎

出会わなければいけない人とは、きちんと出会っている

──先ほど『パジャマゲーム』の話も出ましたが、宝塚を退団してから、コンサートやディナーショーだけでなく、新作能『マリー・アントワネット』や、藤間勘十郎さんの文芸シリーズなど、バリエーション豊かに活動していますね。
なんでも挑戦してみようと思っているんです。宝塚歌劇を卒業した今、自分にどんな引き出しがあるかまだわからないので、まずはやってみようと。自分には無理だと思ってやらないでいたら、一生できないままで終わってしまいますから。まずは逃げないこと、それが大事だと思っています。 
──新作能では間狂言という形で、先輩の未沙のえるさんとの問答や舞踊が楽しかったです。
本当に良い経験をさせていただきました。国立能楽堂に立たせていただくことなど滅多にないことですし、さらに人間国宝の梅若玄洋先生と同じ板の上に立たせていただき、稽古場から拝見させていただくなど、すべて貴重な機会で有り難かったです。
──藤間勘十郎さんの文芸シリーズでは、芝居と日本舞踊で登場しましたが、長く続けている日本舞踊も北翔海莉の魅力の1つですね。
日本舞踊も立ち廻りも、宝塚歌劇団で教えていただいて、せっかく修業してきたものなので、卒業と同時にそれをなくしてしまったらもったいないですから。まだまだわかっていない所作などもありますし、その世界の一流の方々から教えていただける現場は本当に有り難いです。この『蘭』もそうですが、昨年の12月あたりから和物の作品で皆さんの前に登場することが続いていて、もちろんブロードウェイミュージカルもまた挑戦していきたいと思っていますが、和物の舞台というのは上演されること自体少なくなっていますから、和物の舞台が出来る機会は大切にしていきたいと思っています。
──女性役を演じるようになって感じた男役との違いは?
意外と違わない気がします。自分ではすごく大変かなと思っていたのですが、役を作っていくのは、男性でも女性でも一緒ですし、歌とかダンスも基本的には大きな違いはないなと。あまり大きな壁とかハードルは感じないでやっています。
──ソプラノが無理なく出せることに驚きました。
宝塚在団中から出ていたんです。もちろん男役では低い声を出していましたけど。私はジャズを歌うので好きで、ジャズのスキャットって3オクターブくらい出ないと、遊びが全然できないんですね。そのために歌える音域の訓練はいつもしていたんです。そのおかげで、ミュージカルで女性のキーに変わっても、まったくしんどさもなく挑戦できたことはよかったなと思っています。
──自顕流もですが、次々に技術を習得して磨いていく、その熱意はどこからきているのでしょうね?
趣味なんです(笑)。というより、ステージに立つからにはできるだけ良いものをお見せしたいし、その道のプロにはなれないですけど、本物を理解した上でそのとき出来る環境の中で限界まではやってみたいなと思うんです。
──つまり努力ということなのでしょうが、努力し続けるモチベーションはどこにあるのかなと。できない自分を許せないとか?
それもありますけど、教えてくださる方々と相性が合うのが一番大きいと思います。私はすごく恵まれていて、お師匠さんにあたるそれぞれのジャンルの先生が、本当に教え方が上手で、相性が合うんです。そういう意味では雅楽の龍笛も、フラメンコもタップも社交ダンスも、すべて先生に恵まれているなと。
──その1つ1つを糧にして役者北翔海莉が育ってきたわけですね。
下級生の頃に、龍笛を習っていた先生が「四天王寺で僕が踊るから観においで」と言ってくださって、私はたまたま休みだったので観に伺ったんです。そしたらその笛の先生が4人で踊っていらして、「雅楽の演奏者なのに舞いもするんだ!!」とびっくりしたんです。今回、『蘭』のお話をいただいてドラマ版を観たときに、同じようなシーンが出てきて、「ああ、あのとき観たのはこれだったんだ!左近はこういうことをする人なんだ」と。今まで色々な方々が私に見せてくださっていたものは、自分の人生において必ず必要になってくるものばかりで。ひと場面ひと場面、あ、あのシーンだということが、よくあるんです。
──それは北翔さん自身が呼び寄せているのだと思います。
やはり出会いなんですよね。そのときに出会わなければいけない人ときちんと出会っているなと思います。今回も初めましての方々が多いのですが、卒業してから巡り会う方々によって、新しい北翔海莉を作っていただこうと思っています。

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大阪松竹座と新橋演舞場、歴史ある劇場に立つ光栄と緊張

──私生活も伺おうと思ったのですが、宝塚時代より逆に仕事に追われているそうですね。
去年1年は本当に忙しくて、歌劇団での生活のほうがラクだったなと(笑)。宝塚では1つの作品に3ヶ月間没頭できますけれど、外ではいくつかの作品を同時並行して進めて、しかも私は企画・構成から手がけるので。自分で作ることが好きなので仕方ないのですが、結局、自分で忙しくしているんです(笑)。
──宝塚ではスターであることが一番大きな仕事で、周りがすべて用意してくれますね。そういう意味では花園だったのでは?
本当に恵まれていましたし、その良さも十分味合わせていただきました。でも私にとってトップ時代が一番華やかだったかというとそんなことはなくて、あくまでも自分の人生という階段の途中の一段でしかないんです。今はそこからさらにまた上に行くところなので。
──さらに先へ、上へということですね。今、抱いている夢はありますか?
やりたいことは沢山あるのですが、今回共演する藤山扇治郎さんが会見のときに「お客様の心の薬になるようなステージを」とおっしゃっていたのですが、私も同じで、歌1つでもダンス1つでも、沢山の方々に少しでもエネルギーを届けることができたらいいなと。どんな場でもその気持ちを忘れないで、舞台に立ちたいです。
──話は逸れますが、扇治郎さんの伯母にあたる藤山直美さんは、北翔さんにとって憧れの役者さんだそうですね。
自分がお芝居に迷っていたときに、直美さんのお芝居を観て感動して、そこから大阪松竹座に通うようになったんです。その松竹座の売店で藤山寛美さんのDVDセットを見つけて全部買って、片っ端から観ました。お芝居の間(マ)というのはこういうものなんだと思いましたし、寛美さんは喜劇の方なのに二枚目をされると格好よくて、すごく勉強させていただきました。
──色気のある方でしたね。北翔さんのコメディセンスは寛美さんや直美さんから学んだわけですね。
足元にも及びませんが(笑)。マをここまでためてからだと効果的なんだとか。DVDなのですり切れることはないので(笑)、何回も何回も巻き戻して見ていました。
──扇治郎さんはその寛美さんのお孫さんですから、待望の共演ということですね。
マニアックなお話ができるのが嬉しいです(笑)。「寛美さんのこの作品のこの引っ込みの面白さ、わかりますか?」とか聞くと「わかります!」と返してくださるので、それだけで感動します(笑)。
──そんなお二人が中心となっているこの『蘭』、観る方へのメッセージを改めてぜひ!
大阪松竹座と新橋演舞場に立たせていただけることは、私にとって夢でしたので、本当に光栄です。そして、これだけ歴史ある劇場に立つ以上、失敗するわけにはいかないのでプレッシャーもありますが、皆さまに納得していただけるような舞台にしたいと思っています。何よりも「もう一回観たい」と思っていただけるような舞台を作ること。それが私たちの仕事ですから、共演者の方々とそれを目指して一生懸命に稽古してきました。ぜひ、大阪松竹座と新橋演舞場へお運びください。

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ほくしょうかいり○千葉県出身。1998年宝塚歌劇団に入団、『シトラスの風』で初舞台。翌99年月組に配属。03年『シニョール ドン・ファン』で新人公演初主演、06年『想夫恋』でバウホール公演単独初主演。同年、宙組へ組替え。12年に専科へ異動後は、各組の公演に出演し、主要な役を次々と務めた。15年星組へ異動、全国ツアー公演『大海賊』『Amour それは…』でトップに就任。16年11月『桜華に舞え』『ロマンス!!(Romance)』で惜しまれつつ退団。17年9月のミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』で女優活動をスタート。「〜薔薇に魅せられた王妃〜 新作能『マリー・アントワネット』〜薔薇に魅せられた王妃〜」、「藤間勘十郎文芸シリーズ其ノ参『恐怖時代』『多神教』」などに出演。

左より荒木宏文、北翔海莉
左より久本雅美、石倉三郎、藤山扇治郎、北翔海莉

〈公演情報〉
#08
 
『蘭 〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜』
原作◇築山桂「禁書売り」「北前船始末」(双葉文庫)より
脚本◇松田健次
演出◇錦織一清
音楽◇岸田敏志
出演◇藤山扇治郎 北翔海莉
荒木宏文 佐藤永典 上田堪大
宮嶋麻衣 高倉百合子 ゆーとぴあ・ピース
渋谷天笑 丹羽貞仁 笠原章 
神保悟志 久本雅美 石倉三郎
●5/6〜13◎大阪松竹座
〈料金〉1等席:11,500円 2等席:7,000円 3等席:4,000円(全席指定・税込)
●5/16〜20◎新橋演舞場
〈料金〉1等席11,500円 2等席7,000円 3階A席4,500円 3階B席3,000円 桟敷席12,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹(10:00〜18:00)0570-000-489または 東京 03-6745-0888 大阪 06-6530-0333)




【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃 舞台写真提供/大阪松竹座】



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