宝塚ジャーナル

えんぶ4月号

インタビュー

オリジナルミュージカル『花・虞美人』間もなく開幕! 凰稀かなめインタビュー

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元宝塚宙組トップスターで女優としての歩みを着実に進めている凰稀かなめ。退団後初主演となるミュージカル『花・虞美人』が、3月26日に赤坂ACTシアターで開幕する。(31日まで。名古屋・大阪公演あり)
「四面楚歌」の語源ともなった楚の項羽と漢の劉邦の物語に基づき、美貌の持ち主としてのみ語り継がれている1人の女性、「虞美人=虞姫」にスポットを当て、新たな物語を紡ぐオリジナルミュージカルだ。この舞台で主人公虞姫役として熱い気持ちで臨む彼女に、公演への意気込み、そして年頭に行われた宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』での発見などを語ってもらった「えんぶ4月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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美しさの中にある悲しさにきちんと感情をつないで
 
──退団後初主演舞台の『花・虞美人』ですが、今の段階で作品についてどう感じているか教えてください。
台本を読んで、まず人間模様がとても複雑にからみ合っているなと思いました。私と誰かということだけではなくて、例えば男同士ですとか、大将と軍師ですとか、役同士の人間関係が事細かに描かれている台本でした。それぞれの心理描写がよく練られているので、これをどういう風に演じていくかが課題だなと思っています。
──演じる虞美人、虞姫についてはどのように?
まず多くを語らない役どころなんですね。劉邦との結婚前夜に始皇帝の軍に父親を殺され、自らも連れ去られてしまい、父の仇の始皇帝を討とうとする。その思いを遂げてくれた項羽への新たな思いも生まれてくるですが、劉邦への愛もずっと続いている。そういう葛藤を言葉にすることがあまりないので、心の揺れ具合や、女性としての優しさ、器の大きさ、真実の愛を、台詞で訴えるのではなく、違う部分で表現していかなければいけないだろうと感じました。このあたりはセットや音楽が固まって、立ち稽古でどのようになっていくかですが、多くの思いを秘めている女性なので心して挑みたいです。私は元々お稽古に行くまでは、なるべくフラットでいたいと思っていて、しかも実在の人物とは言っても、今回の虞姫についてはほとんど資料らしい資料が残っていないので、お稽古の中で周りの人たちの芝居を感じながら、受け留めていく作業を特に心がけたいです。
──では稽古の中で様々な発見がありそうですね。
初めてご一緒させて頂く方々ばかりで、ベテランの方も多いので、とても楽しみです。退団後『1789ーバスティーユの恋人たちー』のマリー・アントワネット役をやらせて頂きましたが、音楽をスペクタクルで見せるフレンチミュージカルだったこともあって、芝居の要素は少なめでしたから、これだけじっくり芝居をするのは本当に久しぶりになります。もちろん今回も歌も踊りも入るミュージカルなのですが、芝居部分で見せていく部分が濃いので、「お芝居ができる!」という期待でうずうずしています。
──何よりもお芝居が好きな人だと言われていた凰稀さんですから、それは気持ちも高まっていることでしょうね。
はい、すごく気合いが入っているのですが、台本を読んで、どんな声でどんな風に話したらいいのかを、今試行錯誤しています。時代物なので、普通に話したのでは伝わらないし、でも感情を伝えるには心のままに話した方がいいので、そのバランスをどう取っていくかも、これから創り上げていく大切なポイントだと思います。何よりも台本の流れが美しくて、読んでいるだけで最後には涙が止まらなくなってしまったほどだったので、その美しさの中の悲しさに、きちんと感情をつなげられるようにしたいです。

おうきかなめ

今だからこそ感じられた新たなルドルフ像

──そんな新しい舞台に期待が高まるのですが、直近には宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA 20周年スペシャル・ガラ・コンサート』への出演もありました。女優として歩んでいる今、改めて演じた男役はいかがでしたか?
実は、はじめは出演すべきかどうか悩みました。自分のコンサートなどでは、ファンの方が喜んでくださることもあって、男役の場面も取り入れさせてもらったりしましたが、基本的には宝塚を退団して、現役生ではなくなった時点で男役も続けていこうとは思っていなかったので。でも『エリザベート』20周年という歴史の中に、自分が関われたということも奇跡ですし、宝塚にいても作品との縁がなければ出られないわけですから、久しぶりの軍服姿をファンの方にも喜んで頂けるだろうと思って出させて頂きました。コンサートでは当時のことをありありと思い出しました。まだ下級生で何番手という立場でもない時に、ルドルフ皇太子という役を頂いて、葛藤していたことなどが蘇りました。同時に、ガラコンサートならではの現役時代に共演することはできなかった方々、トート役の姿月あさとさんや瀬奈じゅんさんとご一緒できたのは光栄でしたし、当時の雪組トップスターだった水夏希さんと、トートとルドルフとしてまた共演させて頂けたのも、本当に嬉しいことでした。
──今の凰稀さんがルドルフを演じて、新たな発見などはありましたか?
当時は『エリザベート』という作品の中のルドルフとしてしか考えていなかったのですが、今回はその後宙組のトップをさせて頂いている間にやらせて頂いた『うたかたの恋』のルドルフの感覚が鮮明に残っていたんです。ですから『エリザベート』でのルドルフの15分間という凝縮された出番でも、家族との関係や、新しい国への思い、マリーとの恋など、『うたかたの恋』の経験で得た、『エリザベート』には描かれていないルドルフのバックボーンが私の中にあったので、満たされた気持ちで死ねました。自殺するのですが、辛い、哀しい、絶望したというだけではない、自由な魂として旅立てるというような。ですから、最期の場面で笑っているルドルフというのはあまりいないと思いますが、私は笑って死んでいけました。それは『うたかたの恋』を経たからこそ出てきたものだと思うので、自分でもとても面白い経験になりました。
──他にテレビドラマへの出演もあり、また『花・虞美人』へと向かう中で、更にやりたいことなども増えているのでは?
やりたいことはたくさんありますし、それが必ず実現しているので幸せです。今回も、お芝居とじっくり向き合いたいと思っていたところに『花・虞美人』に出会えました。虞姫のように内に秘めた強さを持った女性を演じるのも初めてですし、私だけでなくそれぞれの役どころにたくさんの見せ場がある作品なので、皆さんと切磋琢磨しながら創っていきたいと思います。踊りも多く、殺陣もふんだんにあって、私自身が立ち回りに関われないのは少し寂しいですが(笑)、全員で団結して素敵な舞台にしていきたいと思っています。

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おうきかなめ○神奈川県出身。2000年に宝塚歌劇団で初舞台。12年、宙組トップスターに就任、数々の作品で活躍、15年に退団。16年『1789−バスティーユの恋人たち−』マリー・アントワネット役で女優デビュー。コンサート、またドラマ『家売るオンナ』への出演など活躍の幅を広げている。17年1月の宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』では、久々に男役として美しい軍服姿を披露した。

【アフタートーク開催】
東京公演
3月27日(月)13:00公演:黒川拓哉、松田凌、今井ゆうぞう
3月28日(火)16:30公演:凰稀かなめ、大澄賢也、松田凌
3月29日(水)13:00公演:ユナク(超新星)、池田努、岡田亮輔、石橋直也
3月30日(木)13:00公演:凰稀かなめ、小野健斗、桑野晃輔
名古屋公演
4月16日(日)11:30公演:凰稀かなめ、ユナク(超新星)、黒川拓哉
大阪公演
4月22日(土)13:00公演:凰稀かなめ、池田努、松田凌


〈公演情報〉
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ミュージカル『花・虞美人』
脚本・演出◇岡本貴也 
音楽◇鎌田雅人
出演◇凰稀かなめ ユナク(超新星) 黒川拓哉(LE VELVETS)・池田努(Wキャスト)  松田凌 岡田亮輔 石橋直也 桑野晃輔 今井ゆうぞう 小野健斗 奥田圭悟 高橋由美子 大澄賢也 他
3/26〜31◎東京・赤坂ACTシアター
4/15〜16◎名古屋・愛知県芸術劇場大ホール
4/22〜23◎大阪・森ノ宮ピロティホール
〈料金〉プレミアムシート 13,000 S席 11,000 A席 7,000円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉(株)ジェイロック 03-5485-5555
http://www.hana-gubijin.jp/




【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】 






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女優芝居の金字塔『細雪』に姉妹役で初出演! 紫吹淳、壮一帆インタビュー

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昭和10年代の大阪船場の老舗木綿問屋を舞台に、戦争へ向けて大きく動いていく時代の中にあって、あくまでも優雅に美しく生きる四姉妹の姿を描いた不朽の名作『細雪』。
数々の名女優たちによって演じ続けられてきたこの作品が、3月明治座公演の初日に、上演回数1500回を達成する。
そんな記念すべき今回の舞台で、初めて名作『細雪』に参加する2人。内気で繊細な性格の中に芯の強さを秘めている三女雪子には紫吹淳。現代に通じる積極的で活発な四女妙子に壮一帆。この2人の元宝塚トップスター同士が、名作に挑む今の思いを語り合った。
その対談で、2人は宝塚入団以前からの知り合いだったという秘話も明かされるのだが、そちらはえんぶ4月号(3月9日発売)の本誌にて! そして、お互いの女優としての現在や、新たな『細雪』への思いなどを、この宝塚ジャーナルでお楽しみください!

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デコラティブでお姫様のようなリカさんの世界
 
──名作『細雪』の舞台に出演が決まった時の気持ちはどんなものでしたか?
紫吹 宝塚時代からこの舞台の看板はいつも観ていた記憶があります。その舞台に自分が立たせて頂けるということが不思議な感覚で、さらに、姉妹の中でも三女の雪子役をさせて頂けるということを伺って、背筋が伸びるような、緊張感を感じています。
 女優であれば誰しもが出たいと思う作品に、今回出させて頂けることになって、「私も女優の仲間入りをさせて頂けたんだ」と感じました。退団後の芸能生活で演じた役が男役とかお坊さん、それにSM嬢と、個性的な役ばかりをさせて頂いていたので。
紫吹 そうなの?
 はい。初めて頂いた女優らしい役です(笑)。
紫吹 退団して3年目くらいまでが一番大変な時期よね。女性になろうと努力はするけれど、でもどうしたらいいのかわからない。これはたぶん宝塚で男役をして、しかもトップとして過ごしたという人にしか理解してもらえない悩みだと思うから。
 それをわかっていてくださるリカさん(紫吹)と、ご一緒できるのが本当に心強いです。
──お二人は宝塚入団以前からのお知り合いだそうですが、お稽古中にも様々なお話で盛り上がりそうですね。
紫吹 もうすでに色々話しているのよね。
 稽古場の席も隣同士で、リカさんの前にすごくデコラティブなペン立てがあるんです。すごく綺麗で、リカさんの前だけお姫様の部屋みたいなんです!
紫吹 そんなことはないけど(笑)、バッグに入れたままだとペンがスッと出ないでしょう?だからお稽古バックの中に入っているケースごとポンって出しただけ。ペン立てにツッコまれたのは初めて(笑)。
 えっ?私だけですか?(笑)。本当にペン立てがとても素敵で、もうその空間がすでにドリームで、さすがリカさんだなと思いました!

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雪子役でまた新たな発見や引き出しを

──ところで紫吹さんは、先日デビュー30周年コンサートで男役封印宣言をされましたが、今改めて女優の仕事の面白さをどう感じていますか?
紫吹 宝塚を退団して13年が経ちましたが、それでも男役の方がキャリアの方が依然として長いので、まだ女優としての面白さを存分に感じるところまでは行っていないなと思います。男役の方がまだ余裕があると自分の中では感じるので、やはり女優としても早く余裕が持てるようになりたいですね。でも今回の雪子のような、自分の個性にない役柄をさせて頂くことによって、また新たな発見や、研究をしていく中で引きだしが増えたらいいなと思います。
──自分の個性と遠い役と近い役では、演じる上で面白さ、難しさに違いはありますか?
紫吹 私は男役の時もそうだったのですが、根本的に演じている時には自分がいないんです。どちらかというと憑依体質系で、役が降りてくるまでに時間はかかりますが、一度役に入ってしまえば、そこに自分、「紫吹淳」というものはあまりいないので、「今日の演技は良かった!」と言って頂いても困る時があります。演じるということにも色々なタイプがあって、冷静に作りこんでいかれる方もいると思いますが、私は役が乗り移ってくる方なので。
──それはお稽古期間に掴んでいく感覚ですか?
紫吹 最終的にはお客様の前でないと、降りてこない気がします。自分では変えているつもりは全くないですし、お稽古場でも同じ気持ちでやっているのですが、舞台に出て憑依するらしく、「お稽古場からちゃんとやってくれる?」と後からよく言われます(笑)。
 
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表現者としては迷わず思い切ってやること
 
──壮さんは先ほど女優の仲間入りをしたというお話がありましたが、女優の面白さはいかがですか?
 私は女優としてまだ確立していない分、今の不安定さがある意味面白いです。ふわふわしている自分も面白いなと客観的に見ているところがあります。
紫吹 それは妙子という役には生かせるわね。
壮 そうなんでしょうか?
紫吹 たとえば今、雪子をやれと言われたらキツイでしょう?
 そうですね。相当作り込まないとできないでしょうね。
紫吹 私が、もし退団して3年くらいのところで雪子をやれと言われたら、ちょっと無理ですという感じになっていたと思う。13年経って、『風と共に去りぬ』のメラニー役なども経ての今だから、まだ自分の中には腑に落ちるものがあるけれど、3年目だったらどうかなってしまったかもしれない。
 私、まだ多分、そこまですらいってないんだと思います。きっとあと何年かしたら、女優としての壁にぶつかることもあるでしょうし、その時リカさんがおっしゃっているようなこともわかるのかも知れないです。そういう意味では、今の私の妙子も、後から振り返ったらイタイところがあると思うんです。

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紫吹 そんなことない。今はピッタリだと思う。
 そう言ってくださるのはリカさんの優しさです(笑)。でも今は、わからなくてもとにかく楽しんでやってしまおうと。宝塚時代から私のことを観てくださっている方は、「あぁ、こういう風に変えていってるのね」と見てくださると思うのですが、初めて『細雪』で「女優・壮一帆」をご覧になるお客様も沢山いらっしゃいます。その方たちに「どうも座りが悪いわね」と観られたとしたら、表現者として失格だと思いますから、たとえ自分の中で、男役と女優との境界線がまだはっきりしていない状態であったとしても、まずは迷わずに思い切ってやるしかないと思っています。
──壮さんは宝塚時代に日本物の経験を沢山重ねられていますね。そこは強みなのでは?
紫吹 それはすごいことよね。
 有り難いことに色々演らせていただきましたので、役立つことは多いと思います。妙子は化粧変えがたくさんあるのですが、それには慣れていますし、自分自身に女性としての所作を深く意識したことはないのですが、素晴らしい先輩の方々を身近に拝見していたことは大きいと思います。
紫吹 そうね、すごく勉強になったわね。
 もっとちゃんと見ておけば良かったと思うところもあるのですが、やはりその経験に助けていただいています。

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全く新しい四姉妹で『細雪』に新しい風を

──新たな舞台に期待が膨らみますが、では改めて公演への意気込みをお願い致します。
紫吹 雪子役をさせて頂くことによって女優としての一皮剥けて、新たな引き続き出しが増えたらいいなと思っています。また、これまで色々な『細雪』の形があったと思いますが、今回このキャストで、また新たな『細雪』をお届けいたしますので、その醍醐味をお客様に感じて頂けたらと思います。
 私も同じで、また新たなジャンルに挑戦させて頂くので、引き出しが増えるといいなと思いますし、昨年のストレートプレイを観てくださった方に、「一緒に芝居をする人によって変わるね」と言われたのがとても印象的だったんです。私は自分で役を作り込む部分もあるのですが、人とのキャッチボールで表現の仕方が変わるんだなと。今回も三人のお姉さま方とそれぞれに芝居をするところがあるので、そこでまた新たに感じるものや、表現できるものをお観せできたらと思っています。そして今回は、これまで次女を演じてこられた賀来千香子さんが長女・鶴子役に、三女を演じてこられた水野真紀さんが次女・幸子役に、そして初参加の紫吹さんと私、全く新しい四姉妹になりますから、作品に新しい風を吹かせることがでるように頑張りたいです。
 
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壮一帆・紫吹淳

しぶきじゅん○群馬県出身。86年宝塚歌劇団入団。01年、月組トップスターに。04年、宝塚を退団。女優として舞台、テレビで活躍を続けながら、バラエティ番組でも親しまれている。最近の主な舞台は、ミュージカル『王様と私』ミュージカル『グッバイ・ガール』SHOW HOUSE『GEM CLUB』など。16年11月にはデビュー30周年記念コンサート『Le histoire』を開催した。

そうかずほ○兵庫県出身。96年宝塚歌劇団に入団。12年、雪組トップスターに。14年、宝塚を退団。コンサート活動などを経て、16年ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』で本格的に女優活動をスタート。以後、舞台『Honganji〜リターンズ〜』『扉の向こう側』と順調にキャリアを重ねて活躍中。


〈公演情報〉
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『細雪』
原作◇谷崎潤一郎
脚本◇菊田一夫
潤色◇堀越真
演出◇水谷幹夫
出演◇賀来千香子 水野真紀  紫吹淳 壮一帆 他
●3/4〜4/2◎明治座
〈料金〉S席(1階席・2階前方席)13,000円 A席(2階後方席)9,000円 B席(3階2階前方席)席)6,500円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666(10時〜17時)



【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】


花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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ミュージカル『アルジャーノンに花束を』アリス・キニアン役に取り組む! 水夏希インタビュー

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現代アメリカの作家、ダニエル・キイスの代表作として、日本でも長く愛され続けている『アルジャーノンに花束を』。知能を人工的に発達させた時、人は本当に幸福になり得るのか?という重いテーマから、平凡に生きていけることの幸福や、家族への愛が立ちのぼる作品は、様々な形で映像化や舞台化がされてきている。
そんな作品群の中でも、珠玉のミュージカル作品として高い評価を得ているのが、鬼才荻田浩一の手によるミュージカル版。浦井健治を主人公チャーリーに迎え、9人の出演者で紡がれる舞台は、2006年の初演時から美しい音楽と、幻想性も加えた演出があいまって大評判となり、2014年にも再演。傑作ミュージカルとして人々の心に深く刻まれている。
 
その舞台が新しく主人公のチャーリィ・ゴードンに矢田悠祐を迎えて上演される。主人公チャーリィを1人の人間として見守り続けるアリス・キニアンには、元宝塚雪組トップスターで女優の水夏希。
この新たなカンパニーによる作品作りもたけなわの2月初旬、その稽古場を訪ね、アリス役への取り組み、矢田を盛り立てるカンパニーの話、荻田演出の面白さ、そして、直近に出演した宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』で感じた思いなどを語ってもらった。

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今まで演じたことがない新たなキャラクター

──新生『アルジャーノンに花束を』が稽古に入って、進捗状況はいかがですか?
今回、結構本読み期間が多かったんです。私の今までの経験では、本読みはだいたい1回か2回ぐらいで立ち稽古になっていたのですが、今回は歌稽古もしながら、歌入りの本読みなども含めて2週間くらいありました。今回が再々演で、すでに出来上がっている作品ですから、しっかりと作品の全体像や、登場するキャラクターのイメージなども、荻田先生から詳しく教えて頂けたので、スタートとしてはスムーズに入れたかなと思っていました。ところが実際に立ってみると、座っていた時とは勝手が違うことがたくさんあって、改めて自分の中で構築していかなければと痛感しているところです。
──荻田作品は、メインで芝居をしているシーン以外にも、舞台に登場することが多いのでは?
そうなんです。すごく出ていますし、そのシーンでは空間を埋める必要があります。例えば病室とか研究室とかのシーンでも、セットがリアルに作り込まれているわけではなくて、すべてが抽象空間の中ですから、ここはどこで、手術から何日目で、私は何をしに、何の為に来たのかを、役者がすべて自分の中で作り込まなければならない。そこは丁寧にやりたいし、アリスとしての人生を埋めていく作業がたくさんあります。特にミュージカルなので、音楽とストーリーがリンクして折り重なるように進んで行くので、ひとつのミュージカルナンバーの間に時が経っていたり、シーンが変わったりすることがたくさんあります。自分の中で経過を整理してどんどん前に進まないといけないし、気持ちも変化していくので、難しいです。
──演じるアリス・キニアンという役柄について、稽古が進んでいる中だからこそ感じる思いや発見などはありますか?
今まで演じたことがないキャラクターだなと実感しています。これまでは、私が宝塚の男役出身ということもあって、男気があったり、気が強かったりなど自分の持ち味に近い役を頂くことが多かったんです。退団して6年半、今、7年目に向かっているところですが、今回は、今まで私が求められていた役柄とは全く別のキャラクターで、まず発声から違いますし、芝居をしている時のポジションも違います。そこで、役柄の構築の仕方、自分の中の何をピックアップしてアリスという人物を作っていくのかなど、これまでの経験とは全く異なるものを感じています。
──その意味ではチャレンジとも言えると思うのですが、そこから刺激を感じたり楽しさを見出したりという部分は?
まだ楽しいというところまでには至ってないのですが、自分と向き合って丁寧に模索していく中で、「あ、こんな面もあるんだ」とか「こういうところをすごく大雑把にやっていたんだな」とか、発見はすごく多いです。
──演出の荻田さんから、アリス役を演じるに当たって、こうあって欲しいなど要望はありましたか?
本読みでの細かい要望はなかったのですが、まだ稽古が始まる前、台本を読んだ段階で「台本のこの展開で、私ならアリスとは違う答えをすると思う」と相談したところ、「自分の持ち味とは異なるところで役作りをして欲しい」と。スタートからそれは意識して稽古に入りました。今のところ「アリス特訓・集中講座」みたいなことは特にないのですが(笑)、チャーリーとの対話や、ストラウス教授やニーマー教授とのシーンなど、関わる人たちのキャラクターを細かく説明してくださるので、そこからアリス像も浮かび上がってくるのを感じています。

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宝塚の時には見られなかった荻田さんの自由な一面!? 

──関係性を築いていくカンパニーの皆さんについてはどうですか?
矢田(悠祐)君と戸井(勝海)さんと(皆本)麻帆ちゃん以外は、とてもよく知っているメンバーばかりなので、やはり「はじめまして」の3人が非常に興味深いですね。あーこういう風にやるんだとか、例えば麻帆ちゃんの表現などは「私の引き出しの中に1ミリもないな」と思ったりするので、すごく刺激的で魅力的だなと思っています。チャーリーの矢田君は初主演のうえに本当に出ずっぱりで、歌も台詞も膨大だし、役柄もとても難しい。彼は今26歳ですけれど、ちょうど私もバウホールで初主演をさせて頂いたのがそのくらいで、急に場面や台詞が増えて必死だった自分と重なるところもありますね。今、稽古をしているところが、アリスがチャーリーを見守り、導くというシーンということもあって、チャーリーを心から応援する気持ちになります。ただこれから場面が進むと、チャーリーとアリスのパワーバランスも変わってくるので、その時に自分がどう居るべきなのか、自分がどう感じるのか、というのを、また丁寧にアンテナを張り巡らせていきたいと思います。
──水さんも1つの作品でほぼ出ずっぱりということを数々経験されていますから、矢田さんの気持ちがわかるでしょうね。
彼はそのうえ初主演で、「こんなに台詞を言ったことも、歌ったこともないんです!」と言うので、戸井さんや(小林))遼介君など先輩方も、「これがいいよ、こんな風にしてみたら?」とか、皆がかわるがわるあの手この手という感じで(笑)矢田君を応援しています。温かいカンパニーだなと思います。
──良い雰囲気で稽古が進んでいるのですね。荻田演出についてはいかがですか?
私は宝塚時代は、荻田先生とはショーでしかご一緒したことがなくて、お芝居は初めてなのですが、宝塚の時とは全く違う一面を垣間見るどころか「全然違う」(笑)、と感じるところが面白いです。
──具体的にどう違うと感じるのですか?
『アルジャーノンに花束を』という作品が再々演ということもあって、先生の中で、練り込まれて、膨らんでいらっしゃるということもあるのかもしれませんが、チャーリーをはじめとした役者たちへの要求もとめどなく出て来ますし、その合間に自分の頭の中にある「ボケ、ツッコミ」を全部自分でやるみたいなところがあって(笑)。「自由だぁ!」と思います(笑)。ご本人は「全然僕、自由になんかやってない」とおっしゃるかもしれませんが(笑)。宝塚の時には見せなかった面を開放していらっしゃるのが面白いなと思っています。特に今回、私は科学者、研究者の役なので、この世に生きている全世界の人たち、「人類」は、根本的にはだいたい同じフォルムと同じ内臓を持っているけれど、でも細かくは1人1人全部違いますよね。精神世界も違います。そういうことを扱っている作品に携わっているだけに、人間観察が面白いし、イマジネーションがどんどん膨らんでいく稽古場です。

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新たな回答を頂けた黄泉の帝王トート

──そうした新しい役柄を探求しながらも、先日まで宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』公演では久しぶりに男役で、トート役に取り組んでいかがでしたか?
退団直後は、男役をやることを封印していたのですが、6年経って、男役であったこととか、女性として生きていくことが、自分の中で自然に受けとめられるようになってきたので、今なら男役当時のままの扮装を作品を通してやることも、きっと自分にプラスになることが多いだろうと思って、チャレンジさせて頂きました。とはいえ舞台に立つ前には、フルバージョンで男役をやった時に自分がどうなるのか、当時に戻ってしまうのか、それとも男役はもういいなと思ってしまうのか、不安も多かったのですが、実際には、今の自分の変わらない日常の中で受けとめることができたので、とても面白かったです。
──ある意味、男役を女優として演じることとがこなれてきたのでしょうか?
いえ、最初に稽古をした時には、同期などから「もうちょっとカッコよくキザってやってね」と言われたりしました(笑)。自分ではキザってやっているつもりだったし、男役にはすぐ戻れると思ってもいたのですが、退団してから日常生活の中でも、芝居の中でも、男役でやってきたことをやらないように、やらないようにと、意識して意識して削ぎ落として来ていたので、やらないことが日常になっていたんだなと気づきました。なので、あの頃の目線ですとか、動き、芝居のやり方を思い出していく作業もしました。その結果、お客様が「男役だった時とは全然違うトート像でした」と言ってくださったり、お客様から新たな回答を頂けた、面白い時間でした。
──トートという役どころが、男役と言い切っていいのかという独特な役でもありますから、女優としての蓄積も加味されたでしょうか?
どうなんでしょう? それは自分ではよくわからないけれど、確かにトートは独特で人間ではない役柄なので、そういうところもあったのかもしれません。ただやはり、『エリザベート』という作品自体の難しさと、男役を演じるという非日常に対する難しさもあって、ものすごく神経を遣って疲れました(笑)。
──でもまた水さんのトートに出会えたことは嬉しかったです。ほぼ当時のままの雪組メンバーでの上演もありましたし。
ありがとうございます。やっぱり懐かしかったです。すごく色々なことを思い出しました。「となみ(白羽ゆり)大人になったなぁ」とか「相変わらず綺麗だな」とか、ゆみこ(彩吹真央)とは退団してからもよく食事に行ったりしているので、男役同士として向き合っている状態が可笑しくて(笑)、舞台稽古では思わず笑ってしまったりもしました。ジュリさん(樹里咲穂)やガイチさん(初風緑)は、下級生の時にご一緒させて頂いていた方達だったので、メインキャストで、しかも男役の扮装でご一緒できるとは思わなかったですし。また、ナガさん(飛鳥裕)やケイコさん(美穂圭子)は「現役の方の醸し出す空気感はすごい!」と感嘆しました。
──現役のタカラジェンヌの方は、水さんから見てもそこまで違うものですか?
全然違いますね。やはり俗世とは違う世界にいらっしゃる空気感があって「あぁ、私もあの中にいたんだな」と改めて思いました(笑)。久しぶりに観に行くからと、現役当時の写真を現像して差し入れしてくださった知り合いの方がいて、今見るとこんな格好普通しないよねというものなんです(笑)。薄茶色のサングラスに、ハンチングをかぶって襟にファーのついたコートを着ていて(笑)、街中を歩いていたら絶対に目につく、「この人は何?」と思われるような格好で(笑)。でも確かに普通にこういうのを着ていたなと思って、懐かしくも面白かったです。

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原点を見つめ直して挑む『アルジャーノンに花束を』

──やはり結論としてはいい経験でしたか?
もちろんです。本当にいい経験になりました。宝塚という団体の一部だった自分が、退団してから全くの一個人になってから、自分は何故舞台に立つのか?何故この仕事を続けているのか?を問いかけていましたし、男役ではなくなって、例えば挨拶ひとつにしても、どういう言葉を選ぶのか迷ったり、戸惑ったりしたこともありましたから。改めて自分の原点を見つめさせてもらえました。退団したのだから、もう宝塚には所属していないんだと、自分から切り離して考えていた時もあったのですが、やはり私の原点は宝塚で、今なお宝塚にすごく守られている。宝塚から与えられるギフトが今もあるんだということが再確認できて、そういう部分で迷い悩む必要はないんだなと改めて思えました。
──こうしてフルバージョンで再現コンサートができるのは『エリザベート』くらいですし、歴代のトップスターの方々でも、作品に関わっていないと出られない場ですから。
本当に『エリザベート』との出会い、ご縁には感謝しています。あとは『ベルサイユのばら』も、こうした形でやったらいいのにと思います。
──それは本当に豪華なメンバーが揃いますね!
そう、すごいですよ!『ベルばら』は予算がかかり過ぎるかな?と思いますけれど(笑)、やりたいですね。
──また夢が広がります。そんな素敵な経験の上に、この『アルジャーノンに花束を』が続いているわけですが。
ギャップがすごいんですけれどね(笑)、黄泉の帝王からアリス・キニアンって。歌のキーも全然違うので、この稽古に入った最初の数日は「そんなに怖い声を出さないで」と何度も言われました。「ドスが効いちゃってるから、もっと儚げでかぼそい声でお願いします」って(笑)。ですから本当にまた新たなチャレンジです。
──では、そんな新たな水さんに出会える『アルジャーノンに花束を』への意気込みをお願いします。
新しい水夏希を是非観て頂きたいなと。元男役水夏希ではなく、1人の女優として作品に携われたらと思っているので、フラットな状態で観に来て頂きたいですね。初めてお会いするお客様も多いと思いますので、「え?宝塚の人だったんだ!」と思って頂けるくらいの、新鮮なものをお見せできたらと思います。作品としては切ないお話という印象をお持ちの方も多いと思いますし、確かに切ないお話ではあるのですが、その中に、つい当たり前だと思ってしまいがちの、普通に生きていけるありがたさや、家族や友人の大切さを、思い出して頂ける作品になるのではと思っています。色々な意味で人生への刺激を持って帰って頂ける作品ですので、是非劇場にいらしてください。

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みずなつき○93年宝塚歌劇団入団。07年『エリザベート』のトート役で雪組トップスターに就任、10年に宝塚を退団。最近の舞台は、リーディングドラマ『サンタ・エビータ〜タンゴの調べに蘇る魂』音楽朗読劇『幸せは蒼穹の果てに』DANCE OPERA『マスカレード2015 〜 FINAL』30-DLUX『新版 義経千本桜』『Honganji』ENTERTAINMENT ORIGINAL MUSICAL SHOW『RHYTHM RHYTHM RHYTHM』DANCE LEGEND vol.3 BAD GIRLS meets FLAMENCO BOYS『FLAMENCO CAFE DEL GATO』ブロードウェイミュージカル 『CHICAGO 宝塚歌劇OGバージョン』プレミア音楽朗読劇『VOICARION〜女王がいた客室〜』『サラ・ベルナール』〜命が命を生む時〜など。宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』では、久々にトート役を演じた。3月28日、29日に越路吹雪 三十七回忌特別追悼公演『越路吹雪に捧ぐ』、5月にドラマティカルシリーズ リーディングvol.1『パンク・シャンソン』〜エディット・ピアフの生涯〜、7月にはミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』への出演が控えている。


〈公演情報〉

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ミュージカル『アルジャーノンに花束を』
原作◇ダニエル・キイス 
脚本・作詞・演出◇荻田浩一 
出演◇矢田悠祐 蒼乃夕妃 皆本麻帆 吉田萌美 小林遼介 和田泰右 長澤風海 戸井勝海 水夏希
3/2〜12◎天王洲 銀河劇場 
〈お問い合わせ〉銀河劇場チケットセンター 03-5769-0011(平日10時〜18時) 
3/16◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス:0798-68-0255(10時〜17時)



【取材・文/橘涼香 撮影/安川啓太】




花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』ついに開幕! 霧矢大夢・赤根那奈インタビュー

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ティム・バートン監督の映画で知られる『ビッグ・フィッシュ』のミュージカル版が、2月7日、白井晃演出で華やかに開幕した!(28日まで。日生劇場)
そのフォトレビューを、えんぶ2月号に掲載された霧矢大夢と赤根那奈の対談とともに掲載する。
 
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ティム・バートンといえば、『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などで世界中に熱狂的なファンに支持されている。『ビッグ・フィッシュ』は2003年に彼が作った映画で、ファンタジックで温かな家族の愛を描いた作品だ。2013年には、ブロードウェイミュージカルとして蘇り、物語世界の魅力はそのままに美しい歌とダンスに彩られた舞台は、新たな喝采を呼び起こした。そんな作品のが数々の作品で示した演出力で、絶大な信頼を得ている白井晃によって、日生劇場の舞台を飾ることになった。

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【あらすじ】

エドワード・ブルーム(川平慈英)は昔から、自らの体験談を現実にはあり得ないほど大げさに語り、聴く人を魅了するのが得意。
自分がいつどうやって死ぬのかを、幼馴染のドン・プライス(藤井隆)と一緒に魔女(JKim)から聴いた話や、共に故郷を旅立った巨人・カール(深水元基)との友情、団長のエイモス(ROLLY)に雇われたサーカスで最愛の女性、妻・サンドラ(霧矢大夢)と出逢った話を、息子のウィル(浦井健治)に語って聞かせていた。
幼い頃のウィルは父の奇想天外な話が好きだったが、大人になるにつれそれが作り話にしか思えなくなり、いつしか父親の話を素直に聴けなくなっていた。そしてある出来事をきっかけに親子の溝は決定的なものとなっていた。
しかしある日、母サンドラから父が病で倒れたと知らせが入り、ウィルは身重の妻・ジョセフィーン(赤根那奈)と両親の家に帰る。
病床でも相変わらずかつての冒険談を語るエドワード。本当の父の姿を知りたいと葛藤するウィルは、以前父の語りに出ていた地名の登記簿を見つけ、ジェニー・ヒル(鈴木蘭々)という女性に出会う。
そしてウィルは、父が本当に伝えたいことを知るのだった−。
 
霧矢大夢と赤根那奈は、物語の中心となるブルーム家で、主人公の妻と、主人公の息子の妻、つまり義理の親子を演じる。宝塚時代にコンビを組んだこともある縁の深い2人が、女優として再び共演する舞台となる。

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大好きだった映画の舞台化に臨んで

──まず作品の魅力をどう感じていますか?
霧矢 ティム・バートン独特の世界で、ファンタジーの中に毒気やシュールさもありつつ、心に染み入るような作品だと思っていました。私自身映画のDVDも購入して人に勧めていたほど好きな作品だったので、今度は舞台版で、ティム・バートンマジックと同じように、演出の白井晃さんマジックに彩られたものになると思いますから、とても楽しみにしています。
赤根 私は映画館では観られなかったんです。
霧矢 生まれてた?
赤根 もちろんです!
霧矢 あぁ良かった(笑)。
赤根 宝塚の現役中に勉強の為に映画のDVDをたくさん観ていて、今日は何を借りようかな?と物色している時に、『ビッグ・フィッシュ』の綺麗な表紙が目に飛び込んできたんです。ですから最初はティム・バートンの監督作品だとも知らずに観ようと思ったのですが、実際に観始めると色々な要素が詰まっていて、観れば観るほど引き込まれ、考えさせられる作品でした。黄色のお花畑などもすごく幻想的で、それが舞台になった時どんな臨場感が生まれるのか、白井さんならではの世界になるのだろうと期待しています。
──それぞれ演じる役柄についてはいかがですか?
霧矢 川平慈英さん演じるエドワードの妻サンドラを演じさせて頂きますが、若い頃と年代を経てからとが交互に出て来て、その両方を演じるので、まずきちんと演じ分けなければと。更に息子であるウィルの少年時代も描かれますので、1人の人物の3つの世代を演じることになりますから、難しさもあると同時に役者冥利につきる面白さがあります。特にエドワードが語るストーリーではミューズの存在で、夫と息子の確執に心傷めながらも家族を常に見守っている女性なので、夫への愛情と共に家族への包容力を深く表現したいなと思っています。
赤根 私はウィルの妻のジョセフィーン役を演じさせて頂きますが、エドワード、サンドラ、ウィル3人の家族関係を、少し客観的に見つつウィルを支えている存在になれたらいいのかなと。それに役柄が身重ということで、私にとってはこれまでになかった設定なので、母性的な部分も出していけたらと思っています。

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慈英座長を中心に魅力的で温かいカンパニー

──白井晃さんの演出に期待していることは?
霧矢 『ビッグ・フィッシュ』の上演が発表になった時に、私は別の舞台に出ていたのですが、共演者の方達から口々に「『ビッグ・フィッシュ』を白井晃さん演出でやるんだ! いいね!」と言ってもらって、俳優たちの間で白井さんの演出の評価が本当に高いことを改めて実感しました。しかも稽古を突き詰めて熱心にやる方だそうで、私も稽古はできるだけたくさん丁寧にやりたいタイプなので、とても楽しみにしています。
赤根 私も色々な方から「白井さんの演出はすごく刺激になって勉強になるよ、良かったね!」と言っていただいてます。今回、初めてご一緒させて頂くので「よろしくお願いします! 厳しく教えてください!」という気持ちで臨みたいです。
──それぞれ夫役となる川平慈英さん、浦井健治さんの印象はいかがですか?
霧矢 私はポスター撮影の時に初めて川平さんにお会いして「テレビと一緒だ〜」と思ったのが最初だったのですが(笑)、とてもフレンドリーな温かい方で、場の空気を一瞬にして和ませてくださる方なので、町の人気者のエドワード役には本当にピッタリです。もうこのキャスティングだけで成功間違いなしだなと。浦井さんもとてもしっかりしているので、親子の関わりもきっとうまく表現されると思うので、「母です。よろしくお願いします」(笑)という気持ちです。
赤根 私も川平さんは映像で一方的に存じ上げていた方だったのですが、本当に和やかで温かい方なので、川平さんが座長のカンパニーなら、きっと皆で助け合いながら1つのものを創っていけると思っています。浦井健治さんはずっと前からミュージカル界のプリンスでいらした方なので、そんな方と夫婦役をさせて頂けるのは不思議な気持ちなのですが、ポスター撮影の時に初めてお会いしたら、もうそこから包み込んでくださるような方で。
霧矢 浦井さんは初対面の固さがない方なのよね。
赤根 そうなんです。だから気負わずに素直に向き合っていけたらと思います。

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宝塚時代の深い縁、そしてまた新たな舞台で

──宝塚時代にも縁の深かったお2人ですが、当時の思い出や印象などは?
霧矢 彼女は月組で初舞台を踏んだ時から、とても伸び伸びとしていて、華やかな容姿で月組の若手娘役のホープでした。そこから星組に組替えになってトップ娘役に就任しましたから、どんどん大きな花を咲かせていくのを、上級生として見守っていました。当時から物怖じしないおおらかさが魅力でした
から、今回も伸び伸びしてくれたらいいなと思っています。
赤根 私は入団する前から霧矢さんの完璧な舞台に魅せられていたのですが、入団してお稽古場で歌われているのを聞いて、更に心臓を鷲掴みにされて、この人のそばで学びたいと思い続けていたんです。相手役をさせて頂いた時にも、学年差のある私とずっとコミュニケーションを取ってくださって、包容力と温かさを感じていました。本当に素敵な男役さんで、今も素敵な女優さんですが。
霧矢 いやいや(笑)。バウホール公演の『大阪侍』では相手役としてコンビも組んでいたので、まさかこうして嫁姑としてまた巡り会うとは! という感じですが(笑)、お互いに退団して模索しながらの毎日ですので、良い意味で支え合っていきたいよね。
赤根 はい、よろしくお願いします!
──女優としてのお2人の共演もとても楽しみですが、では改めて意気込みをお願いします。
霧矢 魅力的なキャストの皆さんと、白井さん演出による舞台版の『ビッグ・フィッシュ』、寒い2月ではありますが、ハッピーになれる作品ですので是非劇場に足をお運び頂ければと思います。お待ちしています。
赤根 私は年頭から舞台に関われるのがすごく好きなので。
霧矢 わかる! エンジンかかるよね!
赤根 はい。ですからこの温かいカンパニーの皆さんと、更にお客様と一体になってスタートが切れるのを本当に楽しみにしています。頑張りますのでよろしくお願いします!

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きりやひろむ○大阪府出身。1994年宝塚歌劇団入団。2010年月組トップスターに就任。 平成21年度、文化庁芸術祭演劇部門新人賞受賞。12年4月、宝塚歌劇団を退団。退団後は女優としてスタート。『マイ・フェア・レディ』『オーシャンズ11』『I DO! I DO!』『ヴェローナの二紳士』『ラ・マンチャの男』『レミング』『THE LAST FLAPPER』など多彩な作品に出演している。第22回読売演劇大賞優秀女優賞受賞。

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あかねなな○富山県出身。2003年に宝塚歌劇団に夢咲ねねとして入団。月組に配属後の05年、『エリザベート』の新人公演でエリザベート役に抜擢、一躍注目を集める。08年星組に組替え。09年、星組トップ娘役に就任。『ロミオとジュリエット』『オーシャンズ11』など大作のヒロインとして活躍、15年に宝塚歌劇団を退団。退団後は『サンセット大通り』『1789-バスティーユの恋人たち-』に出演。17年5月には『グレート・ギャツビー』のヒロイン、デイジー・ブキャナン役が控えている。

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※この舞台はえんぶ4月号で特集します。お楽しみに!


〈公演情報〉

ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』
脚本◇ジョン・オーガスト 
音楽・詞◇アンドリュー・リッパ 
演出◇白井晃
出演◇川平慈英 浦井健治 霧矢大夢 赤根那奈 藤井隆 JKim、深水元基、
鈴木福・りょうた(Wキャスト)、鈴木蘭々、ROLLY ほか
2/7〜28◎日生劇場
〈お問い合わせ〉03-3201-7777(東宝テレザーブ)



【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳(人物) 竹下力(舞台)】




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中村梅雀と大和悠河が共演する新橋演舞場『二月喜劇名作公演』まもなく開幕!

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新橋演舞場で2月1日から12日まで上演される舞台『二月喜劇名作公演』で、中村梅雀と大和悠河が初共演する。演目は「恋の免許皆伝」、この『二月喜劇名作公演』は2本立てで、もう1つの演目は喜多村緑郎と河合雪之丞の出演する「江戸みやげ 『狐狸狐狸ばなし』」となっている。

「恋の免許皆伝」は明治43年に初演され、松竹新喜劇で近年再演されている「四海波」(作・一堺漁人)を、門前光三が脚色・演出するもので、上方発祥の傑作喜劇。共演に新派の波乃久里子、松竹新喜劇から藤山扇治郎、曽我廼家八十吉らが出演する。

【あらすじ】
泉州岸和田藩の武芸指南役の娘浪路(大和悠河)は、父譲りの剣術の腕前に加えて器量よしで、若い藩士や門弟たちの憧れの的だ。その婿養子に名家の出で剣の使い手である高砂頼母(中村梅雀)を迎えることになった。人柄も容姿もいい頼母に浪路は一目で恋してしまう。だが婿の腕前を見る木刀での試合で、頼母は浪路に負けてしまう。己の未熟を恥じた頼母は、腕前を鍛えるための武者修行に出る。頼母を愛する浪路は待ち続け、20年の時を経て戻った頼母と再び対戦することに…。
3場構成で2人の40年後まで描かれる、笑えて泣ける物語となっている。

※公演フォトレビュー追加しました。(2月5日) 

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この「恋の免許皆伝」の主演をつとめる中村梅雀と大和悠河、2人を囲む記者取材会が1月23日に行われ、それぞれ抱負を語った。

──この物語でおふたりは場面ごとに20年経った姿で登場するそうですね?
梅雀 40年間という長きにわたる2人の愛を3場面で見せるというお芝居で、人生の究極の3日間です。僕は22歳、42歳、62歳の姿で登場しますが、色々な状況の変化で、最終的には激変します(笑)。こちらはずっと美しいです。
悠河 いえいえ(笑)。私は19歳から始まります。次は39歳で女盛りの年頃で、最後は59歳です。でも今の59歳よりは老けた感じになると思います。
梅雀 その年齢まで2人とも愛をひたすらに貫くのですから純愛ですよね。今の時代ではあり得ないようなお話で、面白くて可笑しくてバカバカしくて、でも切なくて、でもお終いはとても幸せな気持ちになっていただけます。
──3回、立ち合いをするわけですね? 大和さんはたしか宝塚でも立ち廻りは?
悠河 ありました。洋物のほうが多かったですけど和物もありました。浪路は刀を持つと激変するお嬢様なのですが、私も刀を構えると血が騒ぐというか(笑)。
梅雀 見事に目つきが変わってます(笑)。立ち廻りは所作指導の尾上墨雪先生が、とても良い殺陣をつけてくださいまして、やってて楽しいし、観ているお客様も喜ぶものになっています。いわゆる形の立ち廻りではなく、リアルでスピード感があって、意外性も十分にあります。そして、3場がそれぞれ雰囲気が違いまして、原作者が歌舞伎出身の方なので、僕も久しぶりに渡り台詞を言ったりと、歌舞伎的な要素もありますが、基本はリアルなお芝居です。
──この『喜劇名作公演』は歌舞伎、新派、新喜劇、宝塚と色々な出身の方が参加されてますが。
梅雀 基本的に和物の基礎を身に付けている方ばかりです。そして舞台に慣れている方々、お客様の呼吸のつかみどころを知っている方ばかりで、しかもアイデアがそれぞれから出てきますから、稽古場から刺激的ですね。
悠河 私は初参加なのですが、皆さん立ったらすぐその場面の空気を作られる方ばかりで、梅雀さんにも、昨年、新派でご一緒した波乃久里子さんにも、色々教えていただいています。皆さんがあまりにお上手で、見ていて思わず笑ってしまったり(笑)。

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──共演は初めてだそうですが、お互いの印象は?
梅雀 なんといってもよかったなと思うのは、40年間思い続けることが出来る方で(笑)、真っ直ぐな可愛さがあるんです。抱きしめる場面が何回かあるんですけど、本当に可愛いなーと思いますし、悠河さんでよかったなと思います。
悠河 そんなふうに言っていただけるなんて。私がまだ慣れなくてぎくしゃくしているときも、包み込んでくださるので、本当に有り難くて、引かれないようにしないと。
梅雀 全然そんなことないですよ。
悠河 本当に優しくて、嬉しいです! 初めて抱き合うシーンを稽古したとき、思いのほか恥ずかしくて、あがってしまって、今までにないぐらい汗が出まして(笑)。「私は恥ずかしいんだ?!」と自分で思いました(笑)。
梅雀 いやあ、本当に初々しくて、真っ直ぐで、可愛いです!
──場面ごとに老ける姿はどうなりそうですか?
梅雀 そこはお楽しみに(笑)。久しぶりに3種類の外見を作るので、変身願望が満たされて、楽しいです。
悠河 初めて62歳で出てこられたときは、思わず稽古場で笑いが起きました(笑)。ここまで変わるのかというくらいの姿で出てこられるんです。思わず「こんなになるまで修行していたんだ」と。
梅雀 その老いて出ていくときは、動きや呼吸も全身を使ってますから、かなりの疲労感があるのですが、幕切れがそれを吹き飛ばすくらい喜ばしくて幸せで。それにその場面も墨雪先生が素晴らしいアイデアを出してくださったので、僕は乗りに乗ってます(笑)。お客様がそこで泣き笑いをしてくださったら最高ですね。
──大和さんは最近和物の舞台への取り組みが多いのですが、いかがですか?
悠河 昨年の新派公演『糸桜』を体験して、奥が深くて素敵だなと思いましたし、日本語もとても綺麗ですよね。そして久里子さんのお芝居がどんどん進化されていくのを拝見して、すごいなと。自分ももっと勉強したいなと思っています。
梅雀 すごいですよ、毎日かわいい着物でフル装備で来ますから(笑)。久里子さんなんか「毎日、すごいわね。こんな人いないわよ」と。
悠河 とにかく着慣れないので、着ている時間を長くして慣れないとと思っていて。宝塚の男役でもそうでしたが、着るものから役に入っていくほうなんです。
──大和さんはこれだけ長い人生を演じるのは?
悠河 初めてです。子供のある役まではやりましたが。3場では見た目はうまく変化させながら、内面のピュアさを保ちながらと思っています。 

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──これは喜劇ですが、どんなふうに演じようと?
悠河 周りの方々が面白く演じられているのを見て、私もちょっと案を出してみたのですが、私は笑いを取りにいってはいけないんだと気づきました。浪路は本当に一途に思っているだけでいい、お客様がそこを面白く思ってくださればいいので、本当に真面目にやろうと思っています。
梅雀 周りの方たちが笑いを誘って、空気をゆるめてくれるおかげで、2人の純愛がさらにギュッと引き締まるんです。そういうバランスの良さを掴める方がいっぱい周りにいますので。
──では最後に意気込みを。
梅雀 毎年恒例になりました『二月喜劇名作公演』ですが、やっぱり観にきてよかったねと言っていただけるように頑張ります。ちょっとほんわかして、ウルッときて、最後は幸せな気持ちになっていただけると思いますので、ぜひ観にいらしてください。
悠河 こんな素敵な役をさせていただけることを、本当に有り難く思いますし、梅雀さん久里子さんをはじめ、新派の方、新喜劇の方、皆様とこういう幸せになれる作品に取り組めるのがとても嬉しいです。全身全霊で取り組みますので、ほっこりしに来ていただければ嬉しいです。

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【公演フォトレビュー】
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舞台撮影/竹下力

公演情報〉
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『二月喜劇名作公演』
一、「恋の免許皆伝 一堺漁人作『寿祝う 四海波』より」
 脚色・演出:門前光三
 演出補:成瀬芳一
 出演:中村梅雀、大和悠河、波乃久里子、藤山扇治郎、曽我廼家八十吉 ほか
二、「江戸みやげ『狐狸狐狸ばなし』」
 作:北條秀司
 補綴・演出:成瀬芳一
 出演:市川春猿改め河合雪之丞、喜多村緑郎 / 渋谷天外、曽我廼家寛太郎 / 山村紅葉 ほか
●2/1〜12◎新橋演舞場
〈料金〉1等席13,000円 2等席8,500円 3階A席4,500円 3階B席3,000円  桟敷席14,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2017/2/post_306.php 





【取材・文・撮影/榊原和子】


水夏希出演、アルジャーノンに花束を




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