えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。


ゲストに大和悠河『SWAN2017』

稽古場レポート

珠玉のミュージカルナンバーが溢れるステージ!「『I Love Musical』公開稽古レポート

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ミュージカルを愛するキャストたちが集い、歴史に名を刻むミュージカルナンバーを聴かせるコンサート『I Love Musical』の第4弾が、東京グローブ座で9月2日から開催される(9月3日まで)。
今回は〜History〜をテーマに、往年の名ミュージカルナンバーの数々を、ダンスや芝居を交え、メドレーやキャスト全員のナンバー、ソロなどで披露する。
出演陣は、泉見洋平、岡田浩暉、カン・テウル、坂元健児、渡辺大輔、井上智恵、貴城けい、増田有華、莉奈など、劇団四季から宝塚歌劇、さらにかつてはロックバンドのボーカルを務め、さらに話題のミュージカルに出演した役者など、9名の強者の歌手たち。
 
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今年の構成・演出は、hicobae×project 主宰の永野拓也。「若手演出家コンクール2016」で、最優秀賞・ 観客賞をダブル受賞した今話題の演出家だ。音楽監督は鎌田雅人、逗子録音所主宰で、3人組人気バンド「いきものがかり」や、常に音楽チャートを賑わす藍井エイルなどのプロデュースでも知られている。振付は、演出家の宮本亜門に「日本の5指に入るダンサー」と評される岡千絵。
約36曲のミュージカルナンバーを歌と踊りと演技で披露する、夢のような約2時間のステージ。8月29日に行われた『I Love Musical』の公開稽古の模様をレポートする。

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稽古場のスタジオはすでに熱気に満ちていて、アンサンブルが岡千絵の指導のもと、ダンスの練習をしている。演出の永野拓也は鎌田雅人と曲だしのタイミングを入念に打ち合わせしている。出演陣は、それぞれストレッチを繰り返し、台本を熱心に読み込む姿が勇ましい。楽器は、ドラム、ベース、ギター(エレキも含む)、ヴァイオリン、キーボード。それぞれが音合わせをすれば、すでにあの名曲が耳に聞こえてくる。あの名曲のシーンが脳裏に蘇ってくる。

永野拓也の合図とともに最初に披露されるナンバーは、メンバー全員のレビューショーといった趣があり、その場は幸福感に満たされ、まさに奇跡のようなショーの始まりを予感させるダイナミズムをひしひしと感じる。岡千絵のキレのある振付を先導に、9人の歌手と4人のアンサンブルが歌とダンスで会場を盛り上げる。永野拓也は、誰よりもわかりやすく、誰よりもミュージカルを愛している演出家で、歌の魅せ方を熟知している。

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続いてソロのナンバーが披露される。まず、『南太平洋』の「春よりも若く」を渡辺大輔が朗々と歌う。初演は1949年のブロードウェイ。作曲はリチャード・ロジャース、脚本・作詞はオスカー・ハマースタイン2世、ミュージカル好きなら知らぬ人はいない名曲だ。ストーリーは、第二次世界大戦の渦中、南太平洋のとある島を舞台に、農園主エミールと島の海軍の看護婦ネリー、海兵隊のケーブル中尉と島の娘リアットという2組の恋を描いている。
神秘の島バリ・ハイを訪れたケーブル中尉は、リアットと恋に落ちるのだが、その恋心を歌った名ナンバーだ。編曲は、甘く時に苦しい恋の表現をキーボードとヴァイオリン、シンバルで引っ張って行く。渡辺は、2016年に同作でケーブル中尉の役を務めただけあって、中尉という身分に隠さなければならなかった激しい情熱を押し殺して、甘く潔い声で歌い、原曲をリアルに再現していた。

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次は『ミー・アンド・マイガール』の「顎で受け止めて」を貴城けいが歌う。『ミー・アンド・マイガール』は、1937年に英ロンドンで初演され、『マイ・フェア・レディ』の男性版とも言われる作品で、1987年から幾度となく上演されてきた宝塚バージョンがよく知られている。1930年代後半、英国の名門貴族ヘアフォード伯爵家の跡継ぎ問題をテーマにしたミュージカルで、貧困な家庭に育ったビルが爵位を受けることになり、一家は大混乱に陥る。彼の恋人サリーは、恋人のビルが伯爵家の世継ぎだと知り、身分が不釣り合いだから別れることを決意、わざとビルに嫌われることを口走ってしまうのだが…。
この曲は、複雑な感情の機微を表現する歌詞を、現代版ポップスといってもいい耳触りの良い楽曲に仕上げている。編曲もギター、キーボードとドラム、ベース、ヴァイオリン、それぞれの楽器が軽やかなメロディーを奏でていた。貴城も宝塚出身で、この楽曲の良さを熟知している様子で、感情豊かに歌いきる。タイトルに表現されているような強い意志、泣いていても報われないから笑ってみせようという健気さに泣かされる。

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そのあとは、初心者でもわかるメドレーが披露されていき、続いてのソロは、岡田浩暉の『レ・ミゼラブル』の「カフェ・ソング」。原作は、ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いたフランスの大河小説で、英国でミュージカル化、日本でも何度も上演されている。
この曲は主人公ジャン・バルジャンの娘として育ったコゼットの恋人、マリウスが歌うナンバーで、貧乏な弁護士であるマリウスは、仲間たちと六月暴動に参加するが敗れて、彼だけ一命をとりとめる。その戦いで死んでいった仲間たちと過ごしたABC cafeでの熱い日々。岡田自身もマリウスを務めていただけに、悲しみや別れ、自信の喪失、そして再び自らを奮い立たせるこの曲を、芝居心いっぱいに歌い上げる。エレキギターがグイグイ引っ張り、ドラムの怒涛のスネアの音が、マリウスの心臓の高まりを象徴しているようだ。
 
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そのほかのどの曲も名ミュージカルからの名ナンバーで、実際に舞台でそのナンバーを歌った俳優たちも多く、観客はノスタルジーとともに作品世界を甦らせることができるし、もちろん原曲や舞台を知らなくても、歌唱力と表現力を持つ歌い手たちによって、楽曲の持つ美しさと楽しさに浸ることができる。
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この日の公開稽古はここまでだったが、古今東西の名曲が、これでもかと並ぶコンサートの魅力は十分に伝わってきた。そしてダンスや芝居を含め、ミュージカル愛に染められた役者たちによって、素晴らしいミュージカルナンバーが次々に披露される『I Love Musical』のステージに期待がますます高まった。
 
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〈公演情報〉
『I Love Musical』
構成・演出◇永野拓也
音楽監督◇鎌田雅人
振付◇岡千絵
出演◇泉見洋平、岡田浩暉、カン・テウル、坂元健児、渡辺大輔
井上智恵、貴城けい、増田有華、莉奈 (男女別五十音順)
松谷嵐、Marcelino一色、石毛美帆、吉元美里衣(アンサンブル)
●9/2〜9/3◎東京グローブ座
〈料金〉 S席9,800円 A席7,800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)



【取材・文・撮影/竹下力】




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水樹奈々、平原綾香ら豪華出演者でキャロル・キングの半生を描くミュージカル『ビューティフル』公開稽古レポート

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世界的シンガーソングライターとして絶大な人気を誇るキャロル・キングの半生を、彼女が生み出した数々のヒット曲で綴るブロードウェイミュージカル『ビューティフル』が、7月有楽町の帝国劇場で、本邦初演の幕を開ける(7月26日〜8月26日まで)。

『ビューティフル』は「A NATURAL WOMAN」「YOU’VE GOT A FRIEND」等で世界的に愛されているアメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングの波乱万丈の半生を、数々の名曲と共に描いたミュージカル。 2013年にブロードウェイで幕を開けるやいなや大評判となり、2014年には演劇界最高峰のトニー賞主演女優賞をはじめ、2015年にはグラミー賞やイギリスのオリヴィエ賞などを受賞。現在もブロードウェイだけでなく、全米ツアーやロンドン公演など、各地でロングランを続け、喝采を集めている。
 
今回の帝国劇場での公演は、そんな作品の満を持しての日本版初上演で、主演のキャロル・キング役に、2009年に声優として史上初のNHK紅白歌合戦出場&アルバムがオリコンチャートNO.1を獲得、声優・歌手・ナレーターとしてマルチに活躍する水樹奈々と、2003年 デビュー曲『Jupiter』がミリオンヒットし、その後数々の大ヒット曲を世に送り出し、2014年にはミュージカルのヒロイン役で初舞台に挑戦し話題を呼んだ平原綾香という、豪華Wキャストが実現。また、キャロルの良き友人であり、ヒットチャートを争うライバルでもある作曲家バリー・マンに中川晃教。キャロルの夫で公私共にコンビを組む作詞家ジェリー・ゴフィンに伊礼彼方。バリーとコンビを組む作詞家シンシア・ワイルにソニン。彼らを見出した敏腕プロデューサー、ドニー・カーシュナーに武田真治。キャロルの母ジーニーに剣幸という、ミュージカル界の錚々たるスター達が勢揃い。新たな舞台の開幕に大きな期待が高まっている。

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そんな作品の公開稽古が7月5日都内で行われ、水樹奈々、平原綾香、中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治に、アンサンブルメンバーが加わり、作品の魅力の一端を表す、幾つかの場面が演じられた。

まずはじめは、ピアノに合わせてアンサンブルメンバー4名が「ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー」を披露。キャロル・キングとジェリー・ゴフィンのコンビで作られ、2人が初めて全米1位を獲得した楽曲としても知れている。クリエイターであるキャロルとジェリーではなく、曲を披露するのが、アンサンブルメンバーというのが、このクリエイターが主役のミュージカルの面白さを表している。アンサンブルメンバーのハーモニーも抜群で、聞き応えがあるし、本人たちにもさぞやりがいがあることだろう。

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続いてやはりキャロルとジェリーの大ヒット曲「ワン・ファイン・ディ」が撮影されているテレビ局のシーン。ヒットメイカーとしての地位を築く2人だが、自分たちのスタイルに満足し、このまま娘や家庭を大切にしながら音楽活動をしていきたいキャロルに対し、世界的な音楽シーンの変化や、シンシアとバリーというライバルの存在に苛立ちを隠せず、もっと音楽活動のみに没頭したいと訴えるジェリーは、自分の浮気をキャロルに告白してしまう。伊礼ジェリーの切羽詰まった表現に、戸惑う水樹キャロルの初々しさが、場面に相応しい対比となって表れていた。ここから、水樹が「ワン・ファイン・ディ」を歌い継ぎ「いつかあなたは帰ってくる、棄てた私のところにあなたは戻ってくる」と切々と訴える場面構成は見事なものだ。

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そこから、出演者が次々に行き交いながらの「プレザンド・バレー・サンデー」。武田ドニーも登場し、強烈なインパクトを残す中、伊礼ジェリーが、穏やかな生活が自分の才能を鈍らせてしまう、ここから出ていかなければ、と強い想いを込めたフレーズが歌われる。

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場面が変わって、ソニンのシンシアが書いた歌詞に、メロディをつけながら中川バリーがピアノに向かって「ウォーキング・イン・ザ・レイン」を歌い出すシーンへ。中川の表現力豊かな歌唱力が、場を一気に引き締める。ビジネスだけでなく、人生でもパートナーになろうと訴えるバリーに、今のままで十分と答えるシンシア。中川とソニンのダイナミックなデュエットから、ロマンチックなラブシーンへと場面は発展。初共演の2人の、相性抜群なコンビネーションに、ますます作品への期待が膨らんだ。
 
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最後に、平原キャロルが登場。キャロル・キング自身のレコーディング風景の場面で「ナチュラル・ウーマン」が歌われる。夫との別れによる心の傷が癒えたのも半ば、傷心を綴るジェリーの歌詞に、一旦は歌うことをためらうキャロルが、その葛藤を乗り越えていく様が歌の中で描かれていく。平原の歌声はソウルフルで力強く、名曲の良さがストレートに届けられ、自然に喝采がわいた。

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それぞれ短い場面の公開だったが、作品の構成の面白さ、湯川れい子の訳詞の的確さ、Wキャストのキャロルそれぞれの色合いの違い、豪華俳優陣の実力などが随所に表れ、新たな作品が生まれ出る興奮を感じる時間となっていた。

【出席者挨拶】

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熱い公開稽古を終えて、水樹奈々、平原綾香、中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治が、囲み取材に応じ、それぞれの挨拶から質疑応答に答えて、公演への抱負を語った。

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水樹
 こんなにたくさんの方に取材して頂けて本当に嬉しいです。緊張しました!まだ3週間あるので、ここから更に積んでいくぞ!というところで、まず第一段階でこの緊張を味わって、本番もこんな雰囲気なのかな?と今日疑似体験できたので、すごく楽しかったです。たくさんの方に『ビューティフル』を観て頂けますようにと思っています。
 
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平原 私もこんなにカメラが来ているなんて思っていなくて、さっきリハーサルをしたのが本番だと思っていて、カメラ1台しかなかったので、こういうものかな?と思っていましたら、これが本番だとやっと先ほど気づきました(笑)。少しだけお稽古を観て頂きましたが、私はほとんど初めて、(ミュージカルは)2回目なので、ほとんど初心者なのですが、この現場が大好きです。皆歌も素晴らしくて、演技もすごくて、人柄も良くて、という中でこうやって出来ることが毎日幸せです。一応キャロル・キングが主役ですけれども、皆が主役のミュージカルで、出演されている方々もそれぞれ皆主役を張っている方々でもあるので、そういう意味ではすごく大きなものに抱かれながら、キャロル・キングを演じさせて頂いている気がします。とにかく自分ができることを精一杯、まだお稽古は途中ですけれども、頑張っていきたいと思います。笑いが絶えない現場です。嬉しいです。
 
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中川 バリー・マン役をやらせて頂く中川晃教です。今日はお忙しい中集まってくださってありがとうございます。この『ビューティフル』っていう作品のお話を頂いた時に、色々とバックボーンを調べていたら、なんと昨年私がやらせて頂いた『ジャージー・ボーイズ』のフランキー・ヴァリとほぼ時代が重なっているということを知り、何か縁を感じました。お2人のキャロルが決まったということを聞いた時に、日本でまたこういう新たなミュージカルシーンが生まれるんだな、ということに、ちょっとドキドキワクワクしました。僕自身は2001年にシンガーソングライターとしてデビューをして、翌年この東宝さんのウィーン・ミュージカル『モーツァルト!』という作品でミュージカルデビューをしました。そういう意味では、音楽というところからミュージカルに入ったのですが、もう16年くらいミュージカルも真剣に経験させて頂きながら、音楽というものも自分の柱に持ちながら色々な出会いを経て、『ジャージー・ボーイズ』と出会った時に、音楽が主役のミュージカルっていうものが、今こんなに熱いんだということを再確認しました。また、求めてくださるお客様がたくさんいらっしゃるということも再確認しました。そんな流れでこのキャロル・キングの『ビューティフル』という作品に出会ったものですから、お2人のキャロル・キングと聞いた瞬間に、日本を代表する歌姫、そして幅広く活躍されているアニメ、声優、更にバックボーンを開くと演歌というところ、本当に日本の中で実力を持ち多岐に渡って活躍されているお2人の存在というものが、ミュージカルシーンで今花開こうとしているということに、すごく衝撃的な感動を覚えました。そこに自分が携われるということに縁を感じていますし、また自分にできる役割は何があるのかということを考えながら、またお稽古を通して本番に向かって頑張っていきたいと思います。今日は(ソニンと)2人のラブシーンでしたけれども、楽しいシーンもたくさんありますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
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伊礼 
(中川に)お前、喋るの上手すぎて、この後俺がさ(笑)。
平原 大丈夫です!
伊礼 ジェリー・ゴフィン役の伊礼彼方です。先ほど観て頂いたシーンは1幕ラストと、2幕ほぼラストのキャロルとジェリーが決別する方向に進むきっかけになる大きな2場面なのですが、僕が演じる作詞家ジェリー・ゴフィンは、キャロルのメロディにのせて初めて自分の歌詞が生きていって、なおかつ当時の時代のヒットチャートを、パリ—&シンシアと競い合う訳なんですけれど、僕もこの話を頂いた時に、全曲ほぼ知ってはいたんですが、キャロル・キングの曲だと知っていたのは半分で、あとの半分がまさかこうやって人に提供している(キャロルの)曲だとは知らずに聞いていたものでした。ここにいらっしゃる皆様もどれも馴染みのあるものではないかな?と思っています。ですが、当時の曲はもう少し古いアレンジだったりするのですが、このミュージカルのナンバーとして現代にアレンジされたということもあって、より聞きやすくなって現代キャロル・キングみたいなアレンジになっているので、そこも含めて、さっきアッキー(中川)も言ったように、音楽が主役になっているミュージカルが最近増えつつあるので、そこをとことんこのお二方に歌って頂いて、僕らは芝居の部分を担っていけたらなと思っています。そしてこれは本場の演出家サイドの方達がおっしゃっていたことですが、ミュージカルとは謳っているのですけれども、実際はほぼストレートプレイです。お芝居の中に、彼らがクリエーターとして作った曲が、トップに昇り上がって行く様をアンサンブルの皆がスターとして歌ってくれたりするので、そこが見どころではないかなと思っています。是非是非楽しみにして頂けたらと思っています。

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ソニン シンシア・ワイル役のソニンです。キャロル・キングが主役のミュージカルではあるのですが、そのライバルとしてバリー・マンとシンシア・ワイルというカップルがいるというストーリー、対比がすごく描かれているミュージカルでもあります。私達が今演じたのはわりとロマンチックなラブシーンだったのですが、あれが唯一ロマンチックなシーンで(笑)、あとはすごくテンポ良く夫婦漫才みたいな感じで、このストーリーの、芝居の深いところをテンポ良く運んで行く役目でもあると思っています。とても良いストーリーで、音楽も楽しめるんですけれども、笑いもあって、老若男女楽しめるストーリーにもなっていますので、是非観て頂きたいなと思っております。私は今2人のキャロルとの芝居をやっていて、あまりにもの違いがあって、すごく自分も、やっている方も変わります。例えば水樹さんとやっている時は、本当に最初のシーンでは、あそこいくつ?
水樹 16歳です。
ソニン そう、16歳で本当に子供のように見えたキャロルが、どんどん色々な人生をくぐって行って成長していく姿を見守ってあげたくなるような、本当に頭をなでてあげたくなるような、姉御肌と言いますか、お姉さんとして友達になる感情が生まれます。また、綾香ちゃんの時には「そうだよね、色々あるよね」と肩を組みたくなるような、同調と言うか、私もキャロルと一緒に登って行かなくちゃという気持ちにさせられるキャロルだったりして、私も両方のキャロルを楽しみながらやっていますので、是非、2人のキャロルも違うし、2人のキャロルが違うことによって周りも違う物語になっているので、Wキャストの醍醐味も感じられる作品になると思います。役者でもWキャストでは違いがあるのですが、元々アーティストであるベースの方を使ったWキャストだからこその色の違いが、すごく濃く出ているのではないかと思います。それは周りもそうで、皆、ミュージカルの作品を多くやっていますが、シンガーソングライターから来ていたり、サックスをやっていたり、と、アーティスト色が強い人が周りを固めているので、とても面白い化学反応、変化が起こり得るミュージカルになっています。さっきも言っていましたように、ストレートプレイとしてですとか、色々な楽しみ方をして頂けたらと思います。本日はありがとうございます。

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武田 お待たせ致しました。武田ワールドにようこそ(爆笑)。今日はお暑い中お集り頂きありがとうございます。今日のリハーサルを見て頂いた通りとても重要な役を…今日、僕がどこにいたかわかりましたか?(爆笑)。今日抜粋したシーンは、たまたま出番がちょっと少な目だったのですけれども、作品の中ではとても重要な役をやらせて頂いております。僕が演じるドニー・カーシュナーがいなければ(5人を示して)こいつらなんて!(笑)世に出ることはなかった、重要な、重要な役どころです。正直言うと2幕あんまり出ませんけれども(爆笑)、1幕の見出す件とか、もう秀逸に書きこまれている素晴らしい役を頂いて、熱い夏が過ごせそうです。先ほど皆さんが言ったことを、年長者であり重要な役どころの私からまとめさせて頂きますと、本来はミュージカルというのは、主人公が物語が進むに連れて、登場人物の気持ちを吐露する上で突然歌ったり、踊り出したりすると思うのですが、このミュージカルでは時系列に並んでいて、こういう状況の中から、こういう名曲が生まれた、という使われ方をしています。ですから本来アンサンブルと言われる方々は、他のミュージカルでは一節歌ったり、後はハーモニーに徹することが多いのですが、実は全員がソロナンバーを与えられているという、極めて挑戦的な、面白いミュージカルの構成になっております。全員が与えられているんです。ソロナンバーを!
伊礼 さっき言ったよ?
武田 ええ、私以外は(笑)。
ソニン ホントだ!

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武田 お気づきでした?
平原 ひとフレーズある。「捨てられて〜♪」
武田 なんて哀しいワードでしょう!(爆笑)、「捨てられて」というワードをひと節歌います。なので今日観て頂いた通り、プリンシパルの人達があまり踊らなくて歌に集中していたのは、アンサンブルの連中よりリハーサルが遅れているとか、そういうことではないんです(笑)。まさに楽曲が生まれた瞬間、その楽曲がレコーディングされている瞬間を、お芝居として歌っているという解釈なんです。なので、伊礼君が言ったストレートプレイを演じている感覚と言うのは、まさに僕たちにはあるのですが、観て頂くお客様には新しい形のミュージカルを楽しんで頂けるのかな?と思います。重要な役どころの私が、重要な補足をさせて頂きました(拍手喝采)。

【質疑応答】

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──演じる側に回られたからこそ気づかれた、この作品の魅力などがありましたら教えてください。
水樹 やっぱりいざ舞台に上がってキャロルの皮を着てみると、台本を読んでいた時、実際に自分がブロードウェイに観に行った時とは、違う感覚が沸いてきました。観に行った時に、会場全体が「キャロル頑張れ!」という団結を見せるお芝居だなと思っていたのですが、彼女が可哀想だから頑張れとか、大変なことが起きてなんとか上に上がって欲しいという頑張れではなくて、彼女自身に強さがあって、どんな時でも笑い飛ばして、諦めない心で前に進んでいるという、すごく湧き上がるエネルギー、常人ではたぶん耐えられないような、結構ひどい環境に置かれることもあるんですけれども、普通の人では到底こういう考えには至らないというところに、彼女が持って行く感性を感じて、キャロル・キングのすごさを改めて感じています。やっぱり何かを成し遂げる人というのは違うんだなと気づきました。
平原 さっき奈々ちゃんもおっしゃったみたいに、キャロルは17歳で出産して、結局28歳で浮気されて…(伊礼を見る)。
伊礼 僕じゃないですからね。ジェリーですから。そんな白い目で見られてもね(笑)。

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平原 (笑)で、離婚するのですが。彼女は4度の離婚を経験していて、17歳で子供を育てるというのは、想像もできない思いを抱えながら名曲を創り出していったっていうのは、ある意味で胆が据わっていないとできないことだなと。なので私もそういうドンとしている、例え10代でもしっかりしている人っていますよね。キャロルの幼い頃のことは知らないけれども、きっとそういう人だったんだろうと想像しながら演じています。後、演じていてわかったのは、台本を読んでも思ったのですが、誰1人傷つけないキャロルがいるっていうところです。どんなに冷たくされても、傷つけられても…(伊礼を見る)
伊礼 だから、それ俺じゃないから(笑)。
平原 うん、そうそう(笑)。だけど、常に愛を配っていく。浮気相手に会っても決して彼女を責めないとか、そういう常に愛を持って生きて来たからこそ「YOU'VE GOT A FRIEND」っていう曲が生まれたりとか、すべての人に愛を、というのが実は私のキャロル・キングを演じる上でのテーマなんです。ですからそういう彼女の人間性にも、かなり実は惚れていまして、演じる時にそういう彼女の人としての素晴らしさ、人間的な魅力っていうのがちゃんと出るような演技をしたいなと思いながら、いつも稽古に励んでいます。
中川 お2人共、キャロルLOVEですね!
2人 うん、うん。
中川 そりゃそうだよね、キャロルを演じるからね。そういう意味で言ったら僕自身が、バリー・マンLOVEか?って言うと、僕はバリー・マンという人をちゃんと認識したのは、この作品に入ってからで、今もまだバリー・マンっていう人物を、向こうから来てもらった助手さんなどからノートをもらったりしている最中で、まだ探している最中なんですけれども。でも、実在する人物を演じるっていうのはとっても面白いです。ましてやそこに作曲家っていう、どこか遠からず近からず、僕自身も音楽を生み出す瞬間っていうものを感じている人間だからこそ、どうやってこの曲たちが生まれたんだろう、例えば対比で言うと、キャロル&ジェリーがティーンエイジャーに受ける曲を書く訳ですよ。イェーイ!って踊ったりするような。一方、「僕たちは「すごいよ、またビルボードトップ1だよ。儲かってるんだろうな、じゃあ次どうしようか?」みたいな話をしながら『On Broadway』、彼女たちには書けない大人っぽい曲を書こう、と言って『On Broadway』めちゃくちゃクールでカッコいいんですよ。唯一その曲を歌えないのが残念って思うくらい。
ソニン あーそうね。

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中川
 バリー・マンとシンシア・ワイルが2人で書いたこの曲を歌いたい!って思わせてくれるくらい、ある部分、皆で創っているミュージカルっていうところの、なかなかないカンパニーの熱量を感じます。歌が上手い人ってたくさんいるし、高い声が出る人も、低い声が得意な人もたくさんいろんな方がいるけど、近年ミュージカルって、例えば『ラ・ラ・ランド』もそうですけど、ジャズがミュージカルになる、めちゃくちゃ新しいですよね?また例えば、クラシックの要素のあるミュージカルもあるし、ロックの要素、ポップスの要素、色々なタイプのミュージカルがありますよね。その中で、キャロル・キングたちの、60年代、70年代のアメリカのすごく良かった時代の音楽。私達が日本語で聞いていたりしたもの「ロコモーション」なんてまさにそうですよね。そういう1度は聞いたことがあるポップスの名曲たちが、カンパニー全体の熱量で歌われていく。それですごいなと思ったのは、この作品がすごいなと思ったのは、2回言いましたね(笑)。3回言いますけど(笑)、この作品がすごいなと思ったのは(笑)古い曲が新しく感じる。古い曲ではない、今、この瞬間に生まれた曲なんだと、お客様に届けているってこと。
ソニン それは感じる!やっていてすごく感じる!やっぱり私達がこの曲を創り出している役をやっているからなのかな?
中川 後はこの作品の作り方、構造だと思う。ここにこのミュージカル『ビューティフル』の秀逸さがあって「やられた〜!!、よし、今度は日本のオリジナルミュージカル書こうじゃないか!」という気持ちに(武田)真治さんはなるんじゃないかなって思うんですよね(笑)。
武田 いやいや、僕は思いませんよ!そんな野望抱いてません!(笑)

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中川 僕はそんな野望抱いたりするんですけど。
武田 すごいね!
中川 やっぱり、すごく思いましたね。音楽の力を感じました、はい(質問者にニッコリ)。
武田 えっ?自分が喋って返すの?(伊礼を示して)喋る気満々だよ!(笑)
伊礼 いえいえ、まぁ、音楽的な話は皆さんがおっしゃっているので、そこは控えさせて頂きますけれども、一言やっぱり皆さんにお伝えしたいのは、浮気はいけないです(爆笑)。例え役だとは言っても、この2人からすごい白い目で見られるんです。「あなたってホントに好きよね」って言われるんですが、決して僕じゃないです。ジェリー・ゴフィンであって、僕ではないので、休憩中にハブるのはやめて頂きたい(爆笑)。本当にキャロル・キングっていうのは、懐が深いのか馬鹿なのかよくわからないんだけれども(笑)。
水樹 頭が良すぎるの!
武田 言葉を選ぼうな!(笑)
平原 そうよ、そうよ!
伊礼 ジェリー・ゴフィンってのちに結婚して子供も作っていて、で、キャロルとの間にも子供がいるので、そこを行き来できるように近くに家を買って、キャロルはそれを認めてるんですよ。
武田 すこいよね!
平原 子供のためよ!

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伊礼
 そうだね。だから浮気はしちゃいかんですよ。男性はもちろん、女性もね、今浮気のドラマとか流行っているけど、女性の方も気をつけてくださいね、浮気はいけません。
武田 うん、でも割とタイトルになりそうな良いコメントだね(爆笑)。それが作品に入って気づいたこと?
伊礼 そうです、稽古に入ってわかった。
ソニン あぁ、なるほどね。
武田 じゃあ(司会が予定時間が来ていることを示唆しているのを受けて)私達の分は割愛しましょう(笑)。次の質問行ってみましょう!(笑)

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──水樹さん、平原さん、普段アーティストとして活動していますが、今回は役を通して歌うということで、何か発見などはありましたか?
武田 良い質問ですね!ありがとうございます!
水樹 実は私は声優として活動している中でキャラクターソングを歌うことがよくありまして。
武田 あぁ、そうか!
水樹 キャラクターの声に成りきって歌うことと、厳密に言えば違うのですが、でも役に成りきって歌うことにはこれまでもトライしてきていました。ただ、その時は声だけで表現するので、今回は身体全部を使っていて、声色で調整してキャロルをやっている訳ではないので、ソウルからキャロル・キングになって歌うということが如何に難しいかを、改めて感じています。ちょっとした手の動きとかで、遂自分が歌っている時のポイントで動いてしまったりするので、「キャロルだったら動かさないかも」と思ったり、でもそう頭で考えている時点でキャロルになっていないな、とか、自然とフラットでいてもキャロルに成りきれれば、キャロルになって歌えるのではないか?それを3週間で見つけなければと、今、模索しているところです。でも先ほども皆さんのお話にも出ているのですが、この瞬間にこの曲が生まれたという、お芝居のパートがあるからこそ「さぁこの曲をキャロルとして歌わなくちゃ!」と考えなくても、自然とスライドしていく自分がいて、だから歌の練習だけをしていた時には発見できなかったものを、お芝居と一緒になることによってたくさん気づけていて、毎日がとても楽しいです。なのでそれをどれだけ見つけられるかが勝負だなと思っているので、本番までの3週間頑張ります!

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平原
 私は歌う時に目をつぶらなくなりました。ソロでお客様を前にして歌う時に、必死になり過ぎて結構目をつぶって歌うことが多かったんです。でもミュージカルをやりはじめてから、あまりミュージカルって目をつぶらないじゃないですか。もちろんそういう役もあるとは思うんですけど。そういう意味では、最近目が開いてるな〜って(笑)。
武田 可愛い!
平原 それが嬉しいのと、後は今、コンサートツアー中でそれと並行しながらのお芝居の稽古なので、かなりハードな面はあるんですけれども、キャロル・キングの歌い方をすることで、自分の声も強くなってきているから、自分の音楽活動にも役立っているし、また今までやってきた音楽活動が、シンガーソングライターでもあるから、今まで自分が生きてきたものを参考に、キャロル・キングを演じられというのもすごく良くて、私は、これは歌手の役だったからできたな、というのをすごく思っています。でもどうしてもお客様の方を向きたくなっちゃって、それが苦しい。さっき歌った「ナチュラル・ウーマン」なんかは、本当はお客様の方を向いちゃいけなくて、マイクを考えながら歌うのですが、でもあれが一番このミュージカルの中では自然体の、いつもの自分の感じに近いから歌いやすいんだけれども、他の曲はほとんどジェリーが歌詞を作って、それを見て初めて曲を弾き始めるっていう、ピアノを弾いているシーンが結構多いので、気が散漫になってすごく歌いにくい(笑)。それが正直とても苦しいけれど、彼方さんがおっしゃっていたのが面白かったんですが「こんな歌詞を見て歌って良いミュージカルってないよね」って言われて、確かにそうだなと。

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伊礼
 覚える必要がないからね、この歌詞。
平原 まぁ、1曲はあるけどね。
伊礼 あ、僕たちでね。
武田 彼方、もう少し良いこと言おうか?(笑)イメージ悪いよ!
伊礼 えぇ?そうですか? だって、覚えなくて良いんですよ!
武田 俺、意地悪して紙取ってやるからな!(笑)
伊礼 やめて!(笑)便利ですよね、今回(笑)。
平原 便利ね(笑)。
武田 だから、生まれた瞬間をね。
伊礼 そうそう、表現するためだから。それを今言われてたんですよね?
平原 そう、なので今までの活動とは全然違うところでもあるんですけれども、周りの人達が「ここはこうした方が良いんじゃないか」と、特にアッキーがアドヴァイスをくれるので、それがすごく嬉しくて。同世代だけれども、大先輩が傍にいる安心感を頼みに、毎回頑張ってます。


〈公演情報〉
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ミュージカル『ビューティフル』
脚本◇ダグラス・マクグラス 
音楽・詞◇ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング
バリー・マン&シンシア・ワイル 
演出◇マーク・ブルーニ 
振付◇ ジョシュ・プリンス 
翻訳◇目黒条 
訳詞◇湯川れい子 
日本版演出アドバイザー◇上田一豪 
出演◇水樹奈々、平原綾香(Wキャスト)
中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治、剣幸 ほか
●7/26〜8/26◎帝国劇場
〈料金〉S席13,000円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/beautiful/
●7/26〜8/26◎帝国劇場
〈料金〉S席13,000円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/beautiful/



【取材・文・撮影/橘涼香】



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ミュージカル界の歌人たちが歌って歌って歌いまくる、ミュージカルレビュー第3弾『KAKAI 歌会 2017』稽古場レポート!

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後列/原田優一、泉見洋平、佐山陽規
前列/はいだしょうこ、入絵加奈子、綿引さやか

5月3日より三越劇場にて開幕するミュージカルレビュー『KAKAI 歌会 2017』の稽古場から熱気あふれる写真と出演者たちのコメントが届いた。

古き時代、和歌を詠む歌人が季節折々の風景や恋など、テーマに応じた歌を披露していたことにちなみ、現代のミュージカル界の歌人がテーマに添ってナンバーを披露するライブで、ミュージカルナンバーはもちろん、POPSや歌謡曲、果てはCMソングまで次々と華麗に歌い上げる。
今回の『KAKAI 歌会 2017』は、原田優一を中心に、前回から引き続き出演の泉見洋平、そのほかのメンバーは入絵加奈子、佐山陽規、はいだしょうこ、綿引さやかと顔ぶれが一新。定番のミュージカルナンバーをはじめ、懐かしの歌謡曲やどこかで一度は聞いたことがあるアニソンがクラシカルに大変身など、誰もが楽しめるラインナップとなっている。
 
※原田優一&はいだしょうこインタビューはこちら  http://takarazuka-j.blog.jp/archives/1880117.html

現在、初日開幕に向けて、極上のエンターテイメントを届けるべく絶賛稽古中の出演者一同。それぞれの特技や個性を生かした演出に、楽しい雰囲気が漂う稽古場の映像と写真が公開された!
さらに、開幕を直前に控えたキャスト6名より初日に向けた意気込みコメントが到着した。

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【コメント】
 
泉見洋平
2回目の出演になりますが、前回の初“KAKAI”で“あんなコト”や“こんなコト”に挑戦させて頂いて、僕自身歌い手として新たな扉が開いたような気がします。今回も“音”を“楽しむ”の文字の如く、音楽で“遊ぶ”楽しさが客席の皆様に届けば幸いです。(^_^)

いずみようへい○徳島県出身。1986 年 NTV 系「アイドル花組おとこ組」でスカウトされ、90 年映画「ストロベリータ イムス 4」準主役で俳優デビューを飾る。97 年歌手デビュー以降、シングル『シアワセはあります か』『ナミダ』『うつつの夢』等 14 作、アルバム 4 作、ライブ DVD11 作をリリース。 99 年『RENT』 でミュージカル出演以降、『レ・ミゼラブル』(マリウス役)、『ダンス オブ ヴァンパイア』(アルフレ ート役)、『ミス・サイゴン』(トゥイ役)等で活躍。主な出演作に、『ニューヨークに行きたい!!』、『音 楽劇-シアワセはありますか-』、TV ドラマ:「ハンチョウ 3」等がある。

入絵加奈子 
歌を愛する歌人たちの華やかなエンターテインメントショー!
歌に笑い、歌に泣き、歌の魅力にとりつかれ、きっとあなたも歌いたくなるはず!ゴールデンウィークは三越劇場へ!お待ちしています!!

いりえかなこ○福岡県出身。玉川大学在学中に『ミス・サイゴン』のオーディションにキム役で合格。その後、『魔女の宅急便』(キキ役)、『レ・ミゼラブル』(エポニーヌ役)、『ベガーズ・オペラ』、『ハウ・トゥ・サクシード〜努力しないで出世する方法〜』 (スミティ役)などミュージカルを中心に、アニメ声優や日本テレビ『はじめてのおつかい』のナレーションなど幅広く活躍。現在、ディップ株式会社CM「バイトル」に出演中。2017年7月にはミュージカル「ピーターパン」、秋には映画「全員死刑」(日活)が控える。

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佐山陽規 
とにかくやる事が多い!覚える事が多い!でも楽しい!
初日まであと少し!絶対にやりきる!覚えきる!歌いきる!

さやまはるき○神奈川県出身。1972 年より「オペラシアターこんにゃく座」にて13年間活動、その間のステージ 数は 2000 回以上に及ぶ。1986 年東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』の初演オーディションに合格。ジャベール警部を演じ、明瞭な日本語歌唱、演技力の伴った歌唱力で同役を足掛け4年、300 回以上演じ続け注目を浴びる。ミュージカルの他、海外ドラマやアニメの吹き替えなど声優 としても活躍。主な出演作に『ピーター・パン』(フック船長役)、『太平洋序曲』、『スクルージ』(ク ラチット役)、テレビアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(大原部長役)等がある。 

はいだしょうこ 
歌と舞台を愛するメンバーが、笑いあり、時には胸がジーンとなる、おもちゃ箱の様な素敵なステージをお届けします!
会場にいらっしゃったお客様と、出演者が1つになれる事を楽しみにしています!
是非、劇場にいらしてください!

はいだしょうこ○東京都出身。1996年宝塚音楽学校入学。98年宝塚歌劇団入団。2002年に退団後、2003年から08年までNHK「おかあさんといっしょ」第19代‘うたのおねえさん’として活躍。卒業後は『若草物語』(ルイーザ役)、ブロードウェイミュージカル「回転木馬」(キャリー役)、『王様と私』(タプチム役)などミュージカルをはじめ、『笑っていいとも!』レギュラー出演などバラエティでも活躍。2016年にはNHK大河ドラマ『真田丸』に初役で初出演を果たす。現在、ナレーションを務める『なら≒でき』が放送中。2017年7月にはミュージカル『ひめゆり』(主演・キミ役)が控える。

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原田優一 
まもなく2017年版の歌会の幕が上がります。今回も歌にまみれ、笑いにまみれ、五感をフルに使って楽しんでいただけるエンターテイメントになっているかと思います。あんな曲こんな曲を素敵なアレンジに乗せて、ほぼノンストップで駆け抜ける、アトラクションのようなレビューです。皆様のお越しを心よりお待ち致しております。

はらだゆういち○9歳よりTV、舞台、映画、ライブ、ダンス・イベントに多数出演。安定感のあるソフトな歌声と幅広く役をこなせる器用さを持ち、ミュージカルを中心に活動中。最近では、オフブロードウェイ・ミュージカル『bare』の演出や自身も出演する『KAKAI歌会』などの構成・演出も好評を得ている。主な出演作に、『ミス・サイゴン』(クリス役)『レ・ミゼラブル』(ガブローシュ役、アンジョルラス役、マリウス役)、『ラ・カージュ・オ・フォール』(ジャン・ミッシェル役)、『GEMCLUB』、音楽劇『瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々』(岡野貞一役)、『TARO URASHIMA』(深海王子役)等。今後はシアタークリエ『CLUB SEVEN--ZERO-』に出演。

綿引さやか 
誰もが耳にしたことのあるあの名曲たちが、ハッと驚く「歌会」バージョンへ変身しております!ミュージカルを観たことない方たちにも、思い切り楽しんでいただけるレビューショーです!私も張り切ってこの「歌会」を皆さまにお届けします!!!
ぜひ三越劇場でお待ちしております!

わたびきさやか○東京都出身。2006年国連クラシックライブ『赤毛のアン』に出演。同作には2009年にもアン役として出演する。ミュージカルだけに留まらず、2009 年よりニューヨークにて音楽活動を開始。2012 年には1st Single『ONE WORLD』をリリース。2016年には音楽の祭典『908 FESTIVAL 2016』(日本武道館)にも出演している。耳をくすぐるような素朴で繊細な歌声に加えて奏でる、ストレートでエネルギッシュな歌声は国内・海外でも高い評価を得ている。主な出演作に『レ・ミゼラブル』(エポニーヌ役)、"KREVAの新しい音楽劇"『最高はひとつじゃない2016』(多恵 役)、『ジャージーボーイズ』(メアリー役)、等がある。2017 年 7 月にはミュージカル『Beautiful』が控える。


○稽古場映像   https://youtu.be/E4Fay9Mw_Us
○「KAKAI歌会2017」PV https://www.youtube.com/watch?v=5jXpFGqbF2k

〈公演情報〉
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ミュージカルレビュー『KAKAI 歌会 2017』 
構成・演出◇原田優一
音楽監督◇ YUKA
振付◇中村陽子
出演◇泉見洋平、入絵加奈子、佐山陽規、はいだしょうこ、原田優一、綿引さやか(五十音順)
●5/3〜6◎三越劇場
〈料金〉S席(前方5列目まで)8,000円、一般席7,500円、学生席4,000円(税込/全席指定)
〈お問い合わせ〉三越劇場 0120-03-9354 (10:00〜18:00)







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市村正親は8度死ぬ!? 抱腹絶倒のミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』公開稽古レポートと囲みインタビュー  

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2014年トニー賞の作品賞・脚本賞ほか4冠を達成したミュージカルが、満を持して日本に初上陸する。その名も『紳士のための愛と殺人の手引き』。
舞台はエドワード朝時代のイギリス。伯爵継承順位8番目の男が、継承順位上位の邪魔者たちを次々と殺していく。といっても、殺人手段があまりにバカバカしく、笑いあり涙あり間違いなしのコメディなのだ。
 
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殺されるダイスクイス家の現伯爵と継承権メンバーという8人を演じ分けるのは、日本演劇界の生きる伝説、歌も演技も卓抜な技術と才能で魅せる市村正親。
爵位継承者たちを、あれこれ馬鹿馬鹿しい手段で手にかけていくモンティ役はWキャストで、元・WaTで抜群の歌唱力を誇るウエンツ瑛士と、ミュージカル界の若き旗手として次々に話題作に出演している柿澤勇人。
モンティの恋人シベラを演じるのは、しなやかでキレのある歌と演技を見せるシルビア・グラブ。
殺される継承者ヘンリー・ダイスクイスの妹役で、モンティが恋をしてしまうフィービー役には、テレビ・映画で活躍し、ミュージカルでは美しい歌声を披露する宮澤エマ。
モンティの亡き母の友人であるミス・シングルを演じるのは、宝塚出身で紀伊國屋演劇賞も受賞した演技派女優・春風ひとみ。

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笑わずにはいられないコメディシーンとポップで軽快な音楽と歌が全編を彩る、この舞台の公開稽古と囲みインタビューが3月12日に行われた。
 
 【あらすじ】
優しい母に突然亡くなられてどん底に沈んでいるモンティ(ウエンツ瑛士/柿澤勇人)。そこに亡き母の古い友人であるミス・シングル(春風ひとみ)がとあるニュースを持ってくる。モンティの母は、実は大富豪の貴族「ダイスクイス・ファミリー」の血を引いており、モンティにも爵位継承権があるというのだ。とはいっても8番目の継承者。つまり現伯爵(市村正親)を含め、ダイスクイスのメンバー7人(市村正親)が死ななくては伯爵になれない。
そこでモンティは決意する。「7人+現伯爵=8人」を抹殺して、自分が伯爵に!莫大な財産と城をこの手に!」モンティは、一人、また一人、奇妙キテレツな方法で殺人を重ね、ついに全員を殺害するのだが、8人目の殺人でヘマをして捕まってしまい、投獄されるはめに。最後には恋敵同士のフィービー(宮澤エマ)とシベラ(シルビア・グラブ)が愛しのモンティを救おうと、彼の無実を証明するために奔走するのだが…。
 
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冒頭に演出家の寺秀臣が、「舞台上にモンティが獄中で自分の裁判を待っている最中に回顧録を書いているところから物語がスタートします。舞台上には大きな本があります。そこから様々なシーンが飛び込んできます」と説明。それが終わるやいなや、右手からカンパニーキャストの阿部裕、小原和彦、香取新一、神田恭兵、照井裕隆、安福毅の男性陣が登場。左手からは彩橋みゆ、折井理子、可知寛子、伽藍琳、高谷あゆみ、RiRiKAの女性陣、12人がフィンガー・スナップをしながら登場し、1曲目「観客への警告」を披露する。これが、おどろおどろしくてどこまでもキャッチー。すぐに口ずさめる。「血が飛び出る、殺人が出る、だから心臓の弱い方は帰れ!」というようなことを歌う。もちろん、それは逆説なのだけれど、これがコメディであることを知っていれば、ワクワク感は増していく。統制のとれた歌声と決めポーズがイカしてカッコいい。

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続いて、シベラ演じるシルビア・グラブと、このシーンではモンティ役に柿澤勇人が登場する。モンティがシルビアに、自分がお金持ちになれるチャンスがあるから振り向いてほしいと説得するのだが、「実際にお金がないといや」と振っておいて、「でもあなたが必要なの」と擦り寄りキスをする。

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そんないけずでお茶目なシベラが魔性の女の情感をたっぷり醸し出しているけれど、ドロドロな感じはなく、どこか陽気な2人のやりとりは笑いさえ誘われる。それは彼女の歌う「あなたがいなきゃ」が、アップテンポのワルツだからだろうか。2人の関係が微笑ましくて、次の展開が楽しみでワクワクさせてくれる。

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そして次は、ヘンリー役の市村正親とその妹のフィービーの宮澤エマ、モンティはウエンツ瑛士という3人が見せるヘンリーの殺害シーン。モンティがボートに乗りながらヘンリーに親しげに近づき、養蜂が趣味だと知って、ある殺人手段を思いつく。また、モンティは殺人をしようと近づいたのだが、フィービーに一目惚れをしてしまう。

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フィービーも彼の内面に好意を寄せ「裏を表に」という曲をソプラノで披露する。「人は外見によらない」というしっとりとしたバラードなのだが、和やかなシーンの裏では着々とモンティの計画した殺人が行われているという、まさに人は見た目によらないというテーマを見事に表現する楽曲だ。宮澤エマのソプラノはイノセントな愛そのもの。ウエンツ瑛士は、右手にあるシーソーのような舞台装置を扱いながら朗々と声を合わせる。彼の少し陰謀めいたダーティーなファルセットと宮澤のイノセントなファルセットの掛け合いが聞きどころだ。

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そして、やっぱり市村正親の素晴らしさ。彼らの歌に合わせて、蜂に刺されて大仰に苦悶していくのだが、その仕草が圧倒的に面白い。手と足をめいっぱいに使い鞭のようにしならせながら、右から左にジグザグに走っていく。その姿は、どこかキュートで可愛くて、市村正親のオーラ全開といったところ。最後にはボートの上で、死んだり死ななかったりを繰り返し、ようやく絶命。フィービーが嘆き、モンティがほくそ笑むというシーンで、この公開稽古は幕を閉じた。

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わずか3シーンだけでも、この作品の面白さが伝わり、そして市村正親のエンターティナーとしても凄みに改めて魅了される。えんぶ4月号でも「演じている方は至って真面目に演じて、真面目に殺されていくのが大事だと思う」と語っている通り、ある意味おバカで荒唐無稽な殺人方法でも、殺される側が大真面目にリアルに演じるからこそ、笑いへと繋がる。
コメディの奥深さと面白さを存分に楽しめる作品であり、市村正親をはじめとするこのカンパニーならではの楽しさに期待が高まる公開稽古となった。
 
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【囲みインタビュー】
 
この公開舞台稽古後に囲みインタビューが行われ、市村正親、ウエンツ瑛士、柿澤勇人、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみが登壇した。
 
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市村正親(ダイスクイス家のメンバー8人役)
今日は蜂に刺されただけですから、これからが正念場ですね。意気込みは(中央にポーズ)はっ!(左手にポーズ)はっ!(右手にポーズ)はっ!(笑)。実はこの出演者の中では、ウエンツとは前々からやってみたいと思っていました。だけど避けていたんです。ということで、彼が主役で、僕は脇を8役で固めることにしました。蜂だけにね(笑)。しかも、今日は原宿で買った靴がウエンツくんと被っててね。もう仲良し!(笑)。モンティとフィービーのラブソングは、邪魔しちゃいけないと思っているけれど、演出家から言われたし、台本に書いてあるので、台本に忠実な俳優としてはやらないとね。一番高いキーのところが出番だなとわかって真面目に出ていくから面白いんだ。これから8人殺されていくので、肉体的には重労働だなという気がしています。ただ、なるべく面白くしつつも、力が抜けた面白さが出たらいいな。怪我なく千秋楽までたどり着きたい。カッキー(柿澤勇人)とは『スウィニー・トッド』(2013年)で一緒だったけれど、ほとんど全員とは初めて。ただ、カンパニーは歌のテクニシャンが多いので、とても面白い作品をお見せできるなと思います。ぜひ、皆さんで笑いに来てください。
 
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ウエンツ瑛士(モンティ役/Wキャスト)
市村さんとのシーンは先ほどが初めてでした。今回は公開稽古ですから、コメディでもカメラもあるし笑えないから、急に緊張感がでてきました。まさに本番の空気を味わいました。市村さんとの舞台は初めてです。バラエティーやテレビではご一緒させてもらえますけれど、舞台こそが勉強になると思っていますので、いい刺激をもらっています。市村さんは8役をされますが、それぞれの役の下地の経験値があることが伝わってくるので、また新しい傑作キャラクターが生まれのかなと楽しみです。シベラとのキスシーンはあんなに濃厚だとは思わなくて、柿澤くんを見ながら「えーっ」と思わず叫んじゃいました。ついでにエマちゃんとキスシーンをしたいと演出の寺さんに提案したのですが、エマちゃんにマジで断られちゃいました(笑)。
 
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柿澤勇人(モンティ役/Wキャスト)
僕たちのキスシーン、そんな濃厚だった? 今回の稽古で初めてのキスシーンだったので、いわばファーストキスですね。もちろん最高でした。ちゃんと歯ブラシもしてエチケットもしましたからね(笑)。
 
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シルビア・グラブ(シベラ役)
市村さんの稽古を見ると笑わずにはいられない。出てくるだけで笑っちゃうんですよ。同じ舞台に出るシーンがあったら笑わないように気をつけないと。
 
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宮澤エマ(フィービー役)
歌稽古は何週間もやっていたのですが、全員忙しい方ばかりでお会いする機会が少なかったから、今日は本番以上に緊張しました。なので、お稽古の段階でもスリリングで新鮮でした。市村さんはエネルギー量がすごいです。私たちのシーンで必死に歌っているところで、出てくる市村さんがやたらに面白いんです。だから私たちの必死さも、笑い声の中に埋まるんだろうなと(笑)。しかも、私が一番高いキーで歌って頑張っているシーンで……もう諦めてます(笑)。
 
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春風ひとみ(ミス・シングル役)
出ていること忘れて各場面楽しみに見させていただきました。大声で笑いそうになって持っていたコーヒーがこぼれそうに(笑)。市村さんとは初めてですし、エネルギーもオーラもあるし、役者としてキュートなんですね。本当に大好きで、楽しみです。
 
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〈公演情報〉
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ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』
脚本・歌詞◇ロバート・L・フリードマン
作曲◇スティーブン・ルトバク
演出◇寺秀臣
出演◇市村正親、ウエンツ瑛士/柿澤勇人(Wキャスト)、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ、阿部裕、小原和彦、香取新一、神田恭兵、照井裕隆、安福毅、彩橋みゆ、折井理子、可知寛子、伽藍琳、高谷あゆみ、RiRiKA
●4/8〜30◎日生劇場
〈料金〉S席13,000円、A席8,000円、B席4,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30)
 
 
【取材・文・撮影/竹下力】




えんぶ4月号 




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柚希礼音が挑む新たな世界! 柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』公開稽古レポート

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宝塚歌劇団100周年の華やぎを先頭に立って牽引し、惜しまれつつ退団後、1人の表現者として新たな歩みを続けている柚希礼音が開催する、柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』が3月23日〜26日梅田芸術劇場メインホール、3月30日〜31日パシフィコ横浜国立大ホール、4月19日〜20日福岡市民会館で開催される。

昨年春に大好評を博したコンサート『REON JACK』を、更にゴージャスに発展させた今回の『REON JACK2』は、進化し続ける柚希礼音に相応しく、スタッフ陣を一新。音楽プロデューサーに本間昭光を迎え、国内外の著名アーティストのライブを手掛ける面々が、新たな『REON』の魅力をステージに振りまくべく結集した。

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共演者には、モーリス・ベジャールに直接指導を受け『ボレロ』を踊ることを許された、世界でも数少ないダンサーの1人で、世界のトップターンサーたちとの数多の共演歴を誇る、東京バレエ団の上野水香が大阪・東京公演に参加するのにはじまって、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の“死のダンサー”役で注目を集め、バレエ、ジャズ、コンテンポラリー、アクロバット等、ジャンルの壁を飛び越える活躍で、世界的にも高い評価を得、この夏『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』でも柚希との共演が決まっているている大貫勇輔。更に、柚希の振付をこれまで多数手掛け、今回ステージング・ 振付も担当する大村俊介(SHUN)、前回の『REON JACK』で柚希とのタンゴ が絶賛された記憶も新しい、東京を拠点に世界各地で活躍するタンゴ・ダンサー・クリスティアン・ロペス。そして、福岡公演には、日本のみならず世界で注目を集めるストリートダンサーの YOSHIEが参加するなど、まさに様々なダンスのスペシャリストたちが一堂に会し、柚希との夢のコラボレーションを繰り広げる、贅沢なステージが繰り広げられる。

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そんな、いやが上にも期待が高まるステージの開幕を前に、3月2日公開稽古が行われ、スペシャルな内容の一部が公開された。

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1曲目は、発売されるやいなや、2月28日付オリコンデイリーアルバムチャートにて10位を記録した、柚希礼音1stミニアルバム『REONISM』から、恋愛のダークな部分を描いた歌「Two Snakes〜feat. NAOTO」が、柚希の歌、更に大村俊介(SHUN)とのダンスで披露される。柚希と大村が妖しく絡み合うようなダンスナンバーは、大村俊介(SHUN)自身の振付でもあり、柚希のハスキーボイスと相まって、新たな柚希礼音の表情を存分に見せてくれる。

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続いて、アストル・ピアソラ作曲のタンゴの楽曲として、ピアソラの代名詞的存在である「リベルタンゴ」が、柚希礼音と上野水香の共演で展開される。
 
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これまで数多のダンスシーンにおいて、幾つもの名場面を生み出してきた「リベルタンゴ」だが、宝塚とバレエという異なる世界で頂点を極めた者同士の、時に鋭く、時に誘い合うような、身体表現の交感から生まれる情熱には、また独特の妙味があり、場所がある意味無味乾燥な稽古場だということをしばし忘れさせるほど。柚希のリードは男役時代を彷彿とさせながらも、上野の自立した愛らしさが、やはり互いの呼吸、雰囲気を全く新たなものにしていて、この場面に衣装、照明などの効果が加わった本番のステージの熱量は如何ばかりかと、嬉しい想像が膨らんだ。

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その後、柚希と上野によるフォトセッションが行われ、引き続いて、柚希が単独フォトセッションのあと囲み取材に応えて、コンサートへの抱負を語った。

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【囲み取材】
 
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──今回のコンサートにかける意気込みをお願いします。
本日はお足もとの悪い中お越し頂きありがとうございます。次は『REON JACK2』ということで、1回目の『REON JACK』をして皆様がたくさん観にいらしてくださって本当に幸せだったので、『REON JACK2』が出来ることになりありがたいなと思っております。『REON JACK2』は前回とはガラリと変えて、スペシャルなダンサーの方々にもたくさん出て頂いて、多くの挑戦になるような「いいもの観たぞ〜!」と思って頂けるようなショーにしたいなと思っています!
──本当に豪華な共演者の方々ですね。
まず、今一緒に踊って頂いた上野水香さん。バレエを知っている人なら誰もが「上野水香さんと踊れるなんて信じられない」とお思いになると思いますが、私も信じられない一人です。こうして上野さんも挑戦、私も挑戦というような、2人で挑戦する場面を創って頂き、本番までたくさん稽古をして不思議な化学変化が出たらいいなと思っています。
──稽古場で刺激は受けますか?
すっごく刺激的で「こういうところはこうした方がいいんじゃない?」とか「もうちょっとこうしたらやりやすくなるよ」とか、バレエ的なことは教えて頂きますし、私もきっとこの方が素敵に見えるんじゃないかなと思うことは教え合ったりして、2人にとってとても刺激的な稽古場になっています。
──本番がだんだん近付いてきて、熱が入ってきている感じでしょうか?
そうですね。本番、お客様の前でするのは緊張しますが、益々稽古を重ねて挑みたいと思います。

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──前回は退団後初のソロ、今回は2回目ということで思いも変わってくると思いますが、その違いは?
前回はやはり、宝塚歌劇団を退団して初めてのコンサートだったので、お客様とたくさんコラボレーションをしたり、自分としても外に出て挑戦している部分も何ヶ所か創らせて頂きながら、アットホームな温かい雰囲気のコンサートにしたかったのですが、今回は2回目なので、思いっきり、しっかりと見応えのあるような中身の濃いショーをしてみたいなと思ったので、そのように創りました。でも最後の方では、お客様とのコラボもしたいなと思っています。
──この1年でご自身の中で変化はどういったところですか?
今まで宝塚時代に歌っていた自分の持ち歌も今回歌うのですが、あの時歌っていいたのとは、歌い方も心情もちょっと違うので、今の自分の歌う曲になっているのがすごく不思議です。やはり退団して2年弱、色々なミュージカルにも挑戦した今の柚希礼音がそのまま詰まっているものになっているんじゃないかなと思っています。
──今日公開された最初のナンバーでは、女性らしさも出ているなと思いました。
出ていましたか?(笑)出ていたかどうかは分からないのですが(笑)前回の時だったらちょっと挑戦出来なかったようなことにも、この1年で色々なことを経験して、変化していく自分を恐れず、思いきってやってみようというところに今はいるので、他の様々な曲も、素敵なんじゃないかと思うことには勇気を持って挑戦しようと思いながら創っています。
──色々な柚希さんの顔が見られるのですね?
はい、そうです!

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──今回、横浜で行なわれる公演では、ファンからのリクエストを募集したそうですが、結果をご覧になっていかがでしたか?
たくさんの方がリクエストしてくださって、すごく嬉しかったです。いっぱいあったので。そして自分としてももこの曲なんじゃないかな?と思うものが、上位3曲に入っていたので、「わ〜みなさんと心が通じているな〜」と思いました。またそれ以外は「この曲をリクエストなんだ」という驚きのものもたくさんあって、自分が思っていたものと、「これを選ぶなんて信じられない!」と思うものにも、結構数が集まっていて、そういうことを知ることが出来たのは面白かったです。コメントも色々書いてくださっていて嬉しかったです。是非楽しみにしていてください。
──今年の限らず、来年以降の参考にもなりますか?
はい。「これって結構前に歌った曲だ!」ということもあって、なるほどと思いました。
──宝塚音楽学校の卒業式がありましたが、音楽学校のころを思い出していかがですか?
宝塚音楽学校という制度もすごく好きだったので、毎日朝から晩まで授業で芸事を習えたので、それがなくなるのは寂しいなと思いましたが、いよいよ舞台に立てるという嬉しさもありました。初舞台生の公演を観に行くのが楽しみです。
──宝塚音楽学校卒業生にエールを。
そうですね。色々大変なこともあると思いますが、ライバルは自分なので自分とたたかって頑張ってください。
──同じ曲でも宝塚時代とは感覚が違うとおっしゃっていましたが、そのあたりもう少し詳しくお願いします。
今回の5曲入りのCDを出させて頂いたことで、自分の持ち歌が10曲になりました。その中には、宝塚の現役中に出したCD、去年の『REON JACK』のCDもありますが、去年のものもすでに今とは違うし、現役中に出していたものは自分で聞いても(声が)「低っ!」と思いました(笑)。 声を出す場所が違うのか、声のあたる場所も違うのか、あの頃とは違う声なので、どのように創っていくか悩んでいるところです。先程お聞き頂いた「Two Snakes」などは、今までだったらああいう表現にはしなかったかもしれないですね。そのあたりも含めて、かっこいいけどかっこいいだけではない、というところを目指してみたいと思います。

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──上野さんとのタンゴは柚希さんがリードするところも多かったですね。
そうなんです!
──憧れの方をリードしてみていかがですか?
上野さんは私がバレエコンクールに出ている頃に、いつも1位を獲られていた素晴らしい方で、自分が一緒に踊ることでさえすごいことだと思うのに、リードするなんて!バレエの「リベルタンゴ」にはもともとああいうリードする振りがあったようで、そこからアレンジを加えているのですが、こういう風に組んで踊るのも久しぶりで、どうやるんだっけ?と思った自分もいます(笑)。こういう振りになると思わなかったのですごく新鮮ですし、でも相手が上野水香さんというすごさに感激しております。
──男役の血が騒ぎますか?
(囁くように)そうですね、ちょっと(笑)。
──思い出しますか?
こういう振りがせっかく入ったので、どっちもやるぞ!と思います。
──お客様にメッセージを。
本当にお稽古して場面が付くごとに感動で、このようにすごいメンバーの方々とご一緒出来ることが凄いなと毎日思っています。公演期間としてはそんなに長くないので、是非楽しみに、たくさん観て頂けるといいなと思っています。頑張りますのでよろしくお願いします。

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コンサート本番では、柚希礼音×大貫勇輔×クリスティアン・ロペスの3人がアクロバティックに魅せるタンゴナンバーや、柚希の持ち歌全曲、さらにはカバー曲も披露される予定。また、この日は非公開だった、柚希が披露する東京公演でのリクエスト曲も発表され、3月30日14時の部は平井堅の「even if」。同日19時の部は『ロミオとジュリエット』の「僕は怖い」で、宝塚でロミオ役を演じた柚希と、同作品の一般公演で死のダンサーを演じた大貫勇輔とのスペシャルコラボが実現する。更に31日14時の部では、柚希の宝塚時代の愛らしい作品『めぐり会いは再び…』で歌われた平井堅の「LIFE is…」が披露されるなど、各日程スペシャル感満載。柚希が新たなパフォーマンスを繰り広げるコンサートに、更に大きな期待と注目が集まりそうだ。

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〈公演情報〉
柚希礼音ソロコンサート 『REON JACK2』
音楽プロデューサー◇本間昭光
ステージング◇大村俊介(SHUN)
振付◇大村俊介(SHUN)/YOSHIE 他
出演◇柚希礼音
上野水香 [大阪・東京公演]
大貫勇輔、大村俊介(SHUN)、YOSHIE [福岡公演] 
クリスティアン・ロペス
●3/23〜26◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S 席 10,000円、 A 席 7,500円、B 席 5,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10時〜18時)
●3月30〜31◎パシフィコ横浜国立大ホール
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 6,500円、B 席 4,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999
●4/19〜20◎福岡市民会館
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー西日本 092-714-0159(平日10時〜19時/土曜10時〜17時)
〈公式ホームページ〉http://www.reonjack2.com/




【取材・文・撮影/橘涼香】



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