宝塚ジャーナル

えんぶ4月号

イベントレポート

元男役トップスターが歌う「男唄」『麗人 REIJIN -Season 2』CD発売記念コンサート囲み取材レポート

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元宝塚歌劇団男役トップスターたちによる、史上初のJ-POP男性ボーカリストのカバーアルバム『麗人 -REIJIN-』(2015年1月21日発売)がリリースされてから1年あまり。2016年7月1日に発売された昭和歌謡カバーアルバム『麗人REIJIN -Showa Era-』に続く、シリーズとしては早くも3枚目のアルバム『麗人REIJIN -Season 2』が、2016年1月6日(水)にリリースされ、その発売を記念した華やかなコンサートが、1月28日中野サンプラザで開かれた。

今回は、「Season 2」というタイトルの通り、アルバム参加メンバーの多くが新加入。特に、『ベルサイユのばら』初演のオスカル役者である榛名由梨を筆頭に、汀夏子、安奈淳、瀬戸内美八、高汐巴、平みち、剣幸、涼風真世、えまおゆう、彩輝なお、貴城けい、壮一帆と、宝塚100年の歴史にその名を刻むレジェンド級のトップスターたちが集結しているのが特徴で、男唄」の名曲に新鮮な息吹を吹き込んでいる。

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このメンバーの中から、榛名由梨、安奈 淳、瀬戸内美八、高汐巴、平みち、剣幸、涼風真世、えまおゆう、彩輝なお、貴城けいが、記念コンサートに集い、アルバム収録曲はもちろん、時代を越えて歌い継がれる様々な名曲をソロで、またデュエットで披露。多くのファンを魅了した。

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更にコンサートに先立つ1月27日には、同じ中野サンプラザで前夜祭も開催され、参加10名がそれぞれのアルバム収録曲を熱唱。元月組トップ娘役で、剣幸の相手役でもあったこだま愛と、元花組トップ娘役の大鳥れいがゲストMCとして参加し、公演を大いに盛り上げた。

そんな前夜祭を前に、一部リハーサルが公開され、10人の元トップスターの麗人たちが囲み取材に応えて、コンサート、またアルバムへの想いを語った。

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公開リハーサルは、コンサート本番の冒頭を飾る「Sing Sing Sing」で軽快にスタート。個性豊かな元トップたちが次々とソロを歌い継ぎ、互いにアイコンタクトをしながら曲を盛り上げる。どのスターにも独特のオーラがあり、それぞれの存在感は特別だ。

続いて、こちらはコンサートのラストを飾る「いつでも夢を」が歌われる。今も力強さを失わない、夢を求める心を尊ぶ1曲は、夢を作り続けて来た元トップスター達に相応しく、会場は和やかかつ華やかな空気で満たされ、温かな雰囲気の中囲み取材となった。

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【囲み取材】

──アルバム収録曲を選んだ理由、また曲が決まった時の思いは?
 
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貴城
 私はゴスペラーズの「永遠に」を歌わせて頂きました。この曲はグループで歌っているものなので、ソロとして私が1人で歌わせて頂くのはどうかなとも思ったのですけれども、恋愛の歌詞ですが、いろんな人への思いを持って、愛を込めてこの曲に挑戦させて頂きたいなと思い、この曲にしました。
 
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えまお 
私は槇原敬之さんの「どんなときも。」を歌わせていただきました。私は初回から出演させて頂いていて、いつも失恋の歌や別れの歌ばかり歌っていて(笑)。ネガティブになりそうな歌ばかりだったので、世の中も明るくればいいなという気持ちも込めて、前向きな歌を、この「どんな時も」の歌詞が素晴らしいなと思って選びました。歌っていて身体に入ってくると、どんどん良い歌詞だと思ってくるので、特に男性に聞いて頂きたいです。
 
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 私は斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」を歌わせていただきました。すごくおこがましいなと思いながら、自分が歌うたいだとは思っていませんが、歌を歌う時はこんな気持ちで歌うというのがベースなんじゃないかな、という気持ちを呼び覚まさせてくれた曲でした。「これを歌って下さい」言われた時には、ちゃんとこの曲を皆様にお届け出来るように歌わないといけないなと思いました。

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高汐
 私は上田正樹さんの「悲しい色やね」を歌わせていただきました。私は関西の生まれなのですが、関西弁で、景色や背景が浮かんで来る、恋をした時の胸がキュンとする感じ、懐かしいですね(笑)いえ、これからですけれども(笑)。そういう感覚が感じられて、とても好きな曲だったので選ばせて頂きました。

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安奈
 私は「黄昏のビギン」ですけれども、大ファンだった水原弘さんが歌っていらして、それを近年はこれまた私の大好きな歌手の方でいらっしゃるがちあきなおみさんが歌っていらっしゃる曲なので、「これを歌って下さい」言われた時には、本当に嬉しくて、光栄に思っております。 

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榛名
 私は「粋な別れ」という石原裕次郎さんの曲を歌わせていただきました。一番最初にプロデューサーとお会いして、お話をした時に、男性曲で大好きなものには、こういう曲もあるし、ああいう曲もあるとお話した中で、「粋な別れ」を、「僕も大好きです」とおっしゃってくださって。私の時代では石原裕次郎さんは本当のヒーローであり、映画俳優でもあり、歌手でもあり、本当にすごい方です。そのような方の歌を私が歌えるのはめったにないことですし、大好きな歌なので挑みました。収録の時にも最初は頑張りすぎまして、「もっと、囁くように」とアドバイスいただき、あぁ、こういう風に歌ったらもっと雰囲気も説得力も出て、良い歌になるんだということも勉強させていただきました。

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瀬戸内
 私はさだまさしさんの「主人公」を歌わせていただきました。何年か前に紅白歌合戦でさださんがこの歌を歌っていらっしゃった時に、当時の自分の心情は忘れてしまいましたが、ともかく歌詞を聞いて、自分の人生の中では自分が主人公なんだ、例えば、自分と言う人物が小説を書いたら自分は主人公なんだということ。当たり前のことですが、そのことがふっと飛び込んできて、そうか、私の人生は私が主人公なんだと改めて感じさせて頂いた曲です。ですから、自分が歌って人様にそういう感動を与えられるかどうか、難しいですが頑張って歌います。

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 私は河島英五さんの「時代おくれ」を歌わせていただきました。プロデューサーさんにお会いした時にいくつか選んだ曲を出しましたら「これがいいね」と、パッと決まりました。私も10年位前から好きで歌っています。歌詞がとても、今は平成になりましたけれど、昭和時代の男性の心情を歌っている感じがして大好きな歌詞なんです。平成の男性の皆様に是非この歌詞を聞いていただきたいなと切に願いながら歌っています。
 
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涼風
 小田和正さんの「言葉にできない」を選ばせて頂きました。まさに嬉しくて嬉しくて言葉にできないほど、大切に大切に思っています。難しい曲ですが精一杯歌わせていただこうと思っています。

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彩輝
 森山直太朗さんの「さくら」を歌わせていただきました。プロデューサーの方から何曲か出していただき、難しいかなとも思いましたが、高校時代、宝塚に入学する時に同級生が新幹線の駅までサプライズで送ってくれたのを思い出しまして、この曲を選ばせて頂きました。

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──今回49期生の方から82期生の方までと、参加メンバーの年代が幅広いですが、他の方が歌われている曲にどんな感想を持ちましたか?
榛名 年代が33年ほどに渡っているので、若い方たちが歌っている曲を私たちは知らないし(笑)若い方達は私達が歌っている曲を知らない、そんな感じだと思います。お互いにね。でも聞かせて頂いた時には皆すごく上手に歌って、あぁいい感じだなと。改めて日本のポップス、歌手の人たちの歌にこんなに良い歌がいっぱいあるんだということを私は知って、聞いていて嬉しかったですね。
彩輝 全部の曲を知っていた訳ではないのですが、皆さんとても素敵に歌われていて、先輩方が歌われる宝塚の歌とはまた違った感じで、すごくカッコいいなと思いました。
──榛名さんと安奈さんはコンサートでデュエットを歌われますが、宝塚以外の曲でデュエットされた経験は?
安奈 宝塚以外の曲では、これまでないですね。初めてよね?
榛名 そう初めて。皆もそうかもわからないね。何組かデュエットがありますが、組み合わせも初めてよね。私達は舞台では一緒に歌ったことはあるけど、舞台でも一緒に歌ったことのない人たちもいますね。初めてづくしです。

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──榛名さんに伺いたいのですが、レコーディングですごく緊張されていたそうですが。
榛名 緊張しましたね!久々にブースの中に1人で入って孤独感に見舞われて。昔昔にやった記憶が蘇ってきましたけれども、1人だからどんな風に聞こえているのだろうと。また皆さんの演奏が素晴らしいから、うわーって聞こえてくるので酔いしれてはいるのですが、なかなか「粋な別れ」の世界に自分が入っていくのに緊張しました。その前に安奈さんが「黄昏のビギン」を歌ってたの、それ聞かされた日にはもう大変でしたよ!まぁ上手に歌っているわけ。その後ですからね。またぺーさん(高汐)の「悲しい色やね」も聞かされてね、私の耳にその上手な歌が入ってくるから「もうえらいこっちゃ!」と思って緊張しました。
──歌謡曲を歌うことに対してはいかがでしたか?
榛名 宝塚を卒業してからのライブやコンサートでは、皆結構自分の好きなポップスは歌っているので。私もコンサートで歌う和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」はディナーショーで実は歌ったことがあります。安奈さんはシャンソンの経験が豊富だけれど、ポップスはどう?
安奈 うん、歌うよ。
榛名 あ、やっぱり歌ってるね。皆そうなんじゃないかな?それぞれ活躍していますからね。

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──「男歌」を歌うにあたって、男役時代の経験が役立ったり、また蘇るものなどはありましたか?
榛名 (瀬戸内に)どう?
瀬戸内 私は「主人公」を歌わせて頂いたので、あまり男女は関係ないとは思ったのですが、やっぱり本当に歌詞に共感したし、1つ別の発見としてレコーディングの時に舞台で歌う歌い方をしてはいけなかったんですね。「3階の方に声が届かなくて良いので、前の方に歌ってください」と言われて「そうかー!!」と思いまして(笑)、それはカルチャーショックでしたので、こんな経験をさせて頂けて本当にありがたいと思っています。

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──今回のアルバムに初参加された方々に、『麗人』シリーズに新たに加わった感想を。
榛名 今回49期生から82期生までいるということで、私たち「レジェンド」だと言って頂いて、「私らレジェンドやて」と(笑)。宝塚の世代の中でそういう風に思って頂いているのかと思いましたが、今回私達が入れて頂けてこんなに嬉しいことはなかったですし、若い人たちの感覚も頂けたし、光栄に思いました。『麗人』という素敵なタイトルもついていますので、その中のメンバーにいられることがとても嬉しいです。
安奈 『麗人』…麗しい人よ(笑)。私、勉強不足で第一弾のことを知らなかったので…知ってた?
榛名 知ってた。
安奈 もう本当にすみません(笑)。それで改めて第一弾のCDを聞かせてもらったら皆すごく上手だなと思って。私達も今回入れて頂いたんだけれど、また次のシリーズがどうなるかね。
榛名 続いていったらいいね。
安奈 まだまだいっぱい良い曲があるので、続いていったらいいと思うのでまた入れてください(笑)。
榛名 入れてください(笑)。

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高汐
 私も不勉強で知らなかったんですけれども、今回出して頂いて退団後の先輩たちの変わらないエネルギーとパワーと、また下級生の人たちもそれぞれに頑張っているその空気を感じて、自画自賛になりますが宝塚ってすごいなと思いました。これからもまた皆で頑張っていきたいなと、とても良いステージとCDに出させて頂いたと思っています。
瀬戸内 皆さんと一緒で大変光栄に思っています。ありがとうございます。
 本当に嬉しい限りです。宝塚100周年のイベント以来、こうやって何かある度に集まれていて、それに参加できることがすごく嬉しいです。ありがとうございます。
 私はこのメンバーのだいたい真ん中の位置におりまして、どの曲もほぼ知っていたのですが、上級生の方々、また下級生の方、100周年を期にOGの公演がたくさんあって、そういう公演では皆さんとご一緒させて頂いているので、その都度歌を聞いていましたが、やっぱり今回のCDでは、どなたも私が思っていたのとは違う感覚の歌い方をなさっているし、違うスタンスで曲と取り組んでいらっしゃるのがとても面白かったです。この中に入れて頂けたこともとても幸せですし、いつもと違うバンドの空気感、ジャズなどを歌っている時とは全然違うので楽しいです。
──では、これまで『麗人』シリーズに参加してこられた方々、「レジェンド」と呼ばれる上級生の方達と新たに共演された感想は?
 
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貴城
 私は1枚目から参加させて頂いていて今回3回目になりますが、1枚目の時も「濃いな!」と思ったんです内容が!。で、2枚目の時も「やっぱり濃いな!」と思って、3回目の今回は「相当濃いぞ!」と思うくらい、皆さん上級生の方達がすごいパワーで、CDを聞いていても劇場で聞いているかのようなパワーを感じます。今回また参加させて頂けて、このメンバーに入れて頂けたことを幸せだなと思いました。
えまお 私も3回目の参加なんですけれども、1回目、2回目は、私、意外と真ん中の方に立っていたのですが、今回端から2番目で(笑)。それと同時に、宝塚を熱く語るつもりはないのですが、私が客席で宝塚を観ていた時代の、本当に大御所の方達とご一緒して、1人1人の個性が半端ないなと。トップだからこのくらい…というのではなくて、それぞれの個性がすごくてそれを歌に乗せていくエネルギーが素晴らしくて!今の若い宝塚の方達にも聞いて欲しいと思うようなCDが、今回は特にできたのではないかと。宝塚大劇場にも置いて頂きたいです。本当に参加できて良かったと思います。
涼風 とても幸せに思っています。私が宝塚に入りたいと思ったきっかけは『ベルサイユのばら』でした。故郷に住んでいた時に、榛名さん安奈さんの『ベルサイユのばら』を地方公演で観て、おっかけをしたことを懐かしく思い出しました。皆さん素晴らしい上級生の方達の中に入れて頂けて、本当に嬉しいです。私は前回「見上げてごらん夜の星を」を歌わせて頂いたのですが、コンサートには参加できませんでしたので、今回本当に幸せに思っています。
彩輝 私も皆さんと一緒でOG公演は宝塚でもありましたけれども、今回自分が宝塚を知って、舞台を観て、映像なども見ていた先輩方ばかりで。実際に自分も宝塚にいた当時の、下級生の時代の気持ちをすごく思い出して、舞台の上で目が合ったりすると本当にドキドキすると言うか、そんな思いがまた今回できたことが本当に嬉しいです。
 
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【公演データ】
「麗人 REIJIN -Season 2」CD発売記念コンサート
出演◇榛名由梨、安奈 淳、瀬戸内美八、高汐 巴、平みち、剣 幸、涼風真世、えまおゆう、彩輝なお、貴城けい
演奏◇宮間利之とニューハード&ストリングス 
●2016/1/28◎中野サンプラザ
「麗人REIJIN -Season 2」CD発売記念コンサート〈前夜祭〉
出演◇榛名由梨、安奈 淳、瀬戸内美八、高汐 巴、平みち、剣 幸、涼風真世、彩輝なお、えまおゆう、貴城けい
(ゲストMC) こだま愛、大鳥れい
●2016/1/27◎中野サンプラザ


【アルバム情報】
CD『麗人 REIJIN -Season 2』
3,000円+税  全12曲収録  VICL-64499

[収録曲]
01. 貴城けい「永遠に」(オリジナル:ゴスペラーズ)
02. 安奈 淳「黄昏のビギン」(オリジナル:水原 弘)
03. 汀 夏子「リバーサイドホテル」(オリジナル:井上陽水)
04. 壮 一帆「ロビンソン」(オリジナル:スピッツ)
05. 彩輝なお「さくら(独唱)」(オリジナル:森山直太朗)
06. えまおゆう「どんなときも。」(オリジナル:槇原敬之)
07. 高汐 巴「悲しい色やね」(オリジナル:上田正樹)
08. 榛名由梨「粋な別れ」(オリジナル:石原裕次郎)
09. 平 みち「時代おくれ」(オリジナル:河島英五)
10. 瀬戸内美八「主人公」(オリジナル:さだまさし)
11. 涼風真世「言葉にできない」(オリジナル:オフコース)
12. 剣 幸「歌うたいのバラッド」(オリジナル:斉藤和義)

メイキング映像[Long Ver.](フォトセッション編)
メイキング映像[Short Ver.](レコーディング編)
安奈 淳/コメント+メイキング映像


【取材・文・撮影/橘涼香】


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REIJIN“Season2”メンバー初のトークショー&握手会イベントを開催!

「麗人トークインベント」1_左から高汐、榛名、壮

元宝塚歌劇団男役トップスターたちによる、史上初のJ-POP男性ボーカリストのカバーアルバム『麗人 -REIJIN-』(2015年1月21日発売)がリリースされてからちょうど1年。今年1月6日にリリースされた歴代トップスター12名による男唄カバーアルバム『麗人REIJIN -Season 2』の参加した榛名由梨、高汐巴、壮一帆の3名が、1月23日にタワーレコード梅田NU茶屋町店に集結。参加者が一新された“Season 2”メンバーとしては、初のトークショーと握手会イベントを開催した。

今作では、1970年代に一世を風靡した宝塚歌劇を代表する作品『ベルサイユのばら』初演時に主人公のオスカル役を務めた榛名由梨を筆頭に、汀夏子、安奈淳、そして“平成のオスカル”涼風真世という歴代の麗人オスカル役たちが勢ぞろいしたことが話題になっている。

「麗人トークイベント」2_左から高汐、榛名、壮

この日のイベントでは、49期生の榛名、58期生の高汐、そして宝塚100周年(2014年)時のトップを務めた82期生の壮という、30年を超える世代のレジェンドたちの共演が実現。会場にはこの日を待ちわびたファン約200人が詰めかけた。
イベントでは、CDレコーディング秘話なども交えながら今作の聴きどころをアピールした。
 
HarunaYuri
榛名由梨
REIJINというタイトルにまず感動しました。“レジェンド”だなんて言われていいのかしら?と思いましたが、同世代の汀夏子さんや安奈淳さんも参加しているので安心して参加しました(笑)。いろんな時代のトップスターが歌いあげているので、この1枚に宝塚の歴史が入っています。しかも、現役時代は歌が得意ではなかった人も上手くなってる(笑)。成長過程を聴いてください。

TakashioTomoe
高汐巴
みんなトップスターで卒業をして、その後もいろいろ経験をしました。先輩、後輩の歌を聴かせていただいて、いろんなことを感じながら、私自身を振り返りながら聴いていました。本当に素晴らしい仕上がりになっているので、みなさまもぜひ聴いて下さい。

SoKazuho
壮一帆
今回はスピッツさんの『ロビンソン』を歌わせていただきました。身近な歌詞なのですが、壮大な曲です。私なりのロビンソンを聴いているみなさまにも伝えたいと思って、こころを込めて歌わせていただきました。

CD「REIJIN」シリーズは、元宝塚歌劇団の男役トップスターたちが男唄をカバーするという、かつてない組合せによるコンピレーション・アルバム。これまで、徳永英明の『VOCALIST』、BENIの『COVERS』など、異性の立場からカバーするという男女逆転カバーアルバムのヒット作は多々ありましたが、世の男性よりも「男らしさ」を探求してきたスペシャリストによる、究極の同性カバー集となっている。
今作『麗人REIJIN -Season 2』では、1959年に水原弘が歌い、数多くの歌手にカバーされ続ける昭和のスタンダード「黄昏のビギン」(安奈淳)から、2003年の森山直太朗の大ヒット「さくら(独唱)」(彩輝なお)まで、世代を超えた男性歌手による名曲の数々を収録。壮一帆「ロビンソン」(オリジナル:スピッツ)のような低音を活かしたさわやかな歌唱もあれば、剣幸「歌うたいのバラッド」(オリジナル:斉藤和義)ではハートウォーミングな歌声で、オリジナルとは違った曲の魅力を引き出している。
男役を究めた女性たちによる“REIJIN”でしか聴けない「男唄」を聴くことができる究極のカバーアルバム。ビクター公式YouTubeでは、アルバム全曲のダイジェスト映像の第二弾(Long Ver.)として各メンバーのフォトセッション時のメイキング映像も公開されている。

メイキング映像[Long Ver.](フォトセッション編)
メイキング映像[Short Ver.](レコーディング編)
安奈 淳/コメント+メイキング映像

[収録曲]
01. 貴城けい「永遠に」(オリジナル:ゴスペラーズ)
02. 安奈 淳「黄昏のビギン」(オリジナル:水原 弘)
03. 汀 夏子「リバーサイドホテル」(オリジナル:井上陽水)
04. 壮 一帆「ロビンソン」(オリジナル:スピッツ)
05. 彩輝なお「さくら(独唱)」(オリジナル:森山直太朗)
06. えまおゆう「どんなときも。」(オリジナル:槇原敬之)
07. 高汐 巴「悲しい色やね」(オリジナル:上田正樹)
08. 榛名由梨「粋な別れ」(オリジナル:石原裕次郎)
09. 平 みち「時代おくれ」(オリジナル:河島英五)
10. 瀬戸内美八「主人公」(オリジナル:さだまさし)
11. 涼風真世「言葉にできない」(オリジナル:オフコース)
12. 剣 幸「歌うたいのバラッド」(オリジナル:斉藤和義)

1月28日には、東京・中野サンプラザにて、1日限りのコンサートも行われる。榛名由梨、安奈淳、瀬戸内美八、汐巴、平みち、剣幸、涼風真世、えまおゆう、彩輝なお、貴城けいという10名の“REIJIN”が参加し、CD収録曲はもちろん、このステージでしか聴くことができない歌を披露するとのことで、聴きのがせないステージになりそうだ。
また1月27日には、ゲストMCとして元トップ娘役の、こだま愛、大鳥れいが参加するコンサート前夜祭も同会場で開催される。

麗人REIJIN Season2ジャケット写真
CD『麗人 REIJIN -Season 2』発売中 
3,000円+税  全12曲収録  VICL-64499 
 
『“麗人 REIJIN -Season 2”CD 発売記念コンサート』
出演◇榛名由梨、安奈淳、瀬戸内美八、高汐巴、平みち、剣幸、涼風真世、えまおゆう、彩輝なお、貴城けい(*注:汀 夏子、壮 一帆はコンサートへの出演予定はありません)
演奏◇宮間利之とニューハード&ストリングス
1月28日◎中野サンプラザ
昼の部 13時30分 開場 / 14時30分 開演
夜の部 17時30分 開場 / 18時30分 開演
〈料金〉S席 10,000円 / A席 8,000円 / B席6,000円(全席指定・税込)

『“麗人REIJIN -Season 2”CD 発売記念コンサート<前夜祭>』
出演◇榛名由梨、安奈淳、瀬戸内美八、高汐巴、平みち、剣幸、涼風真世、えまおゆう、彩輝なお、貴城けい
ゲスト MC◇こだま愛、大鳥れい
1月27日◎中野サンプラザ
19時00分 開場 / 19時30分 開演
全席指定 料金:6,500円
〈お問い合わせ〉ホットスタッフ・プロモーション Tel. 03-5720-9999
〈麗人REIJIN〉オフィシャルサイト
ビクターエンタテインメント オフィシャルサイト
http://jvcmusic.co.jp/reijin(PC・携帯共通)


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三越劇場「初春新派公演」初日鏡開きレポート

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新派の本年1月の舞台、「初春新派公演」が三越劇場で1月2日に初日の幕を開けた。
演目は、歌舞伎作者として数々の名作を世に送り出した河竹黙阿弥の娘糸女と、その養子繁俊、妻みつという家族の物語を描く『糸桜』、そして華やかな舞踊で新春を寿ぐ『新年踊り初め』の2本立てだ。

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初日開演の前には、初売りが始まった三越本店の中央ホールにて鏡開きが行われ、新派の看板女優・水谷八重子と波乃久里子、そしてこのたび新派入りして、この舞台が新派俳優としての正式なデビューとなった市川月乃助、客演の元宝塚宙組トップの大和悠河という豪華な顔ぶれが登場。また芸者姿の新派女優陣が駆けつけるなど、華やかさ満開の鏡開きとなった。

挨拶はまずは松竹取締役や三越本店店長から始まり、続いて月乃助の新派入りについて水谷八重子と波乃久里子から喜びの言葉が送られた。

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水谷八重子 
皆様、あけましておめでとうございます。この「初春新派公演」には私は出ていないので、ここに来れないはずでしたが、月乃助さんのおかげでご挨拶をすることができました。やっぱりお正月にこうして仲間と一緒に劇場に来られるということは、本当に嬉しいことでございます。この歴史ある三越劇場は新派の第二のフランチャイズと思っております。今回の久里子ちゃんの『糸桜』は、きっと素晴らしいお芝居になっていると思います。どうぞこのあとは6階の劇場のほうへ(笑)、よろしくお願いいたします。月乃助さんが新派に入ってくださったことは本当に嬉しい。歌舞伎で今まで身につけていらしたものは無駄じゃない、財産として新派に持ってきてくださったという思いですし、とても嬉しく思っております。

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波乃久里子 
皆様、あけましておめでとうございます。今年も1月の三越劇場から始まる新派公演、嬉しゅうございます。あと2時間後に開演いたします。このままお買い物をなさって2時間後には6階へいらしてください。今日の初日をよろしくお願いいたします。月乃助さんが新派に来てくださって、涙が出るほど嬉しいです。勇気ある決断です! (大和悠河に)あなたもお入りなさいな(笑)。

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市川月乃助
 
皆様、新年おめでとうございます。本日より長年お世話になりました歌舞伎界から劇団新派へ入団をさせていただくことになりました。こののちは、新派の名を汚すことのないよう、また新派俳優として誇りをもって精進してまいる覚悟でございます。どうかこののちも、新派俳優市川月乃助を、歌舞伎俳優市川月乃助と変わらぬご支援を賜りますよう、どうぞ、皆様よろしくお願いいたします。今の心境は雲が晴れたような、目が開いたような不思議な気持ちです。まだ舞台に立ってないので新派俳優だという実感はないのですが、かつらの下の羽二重に(歌舞伎の)隈取りが残っているのを見まして、感慨深いものがありました。旦那(猿翁)からやるなら徹底的にやれと背中を押してもらいました。新派に骨を埋める気持ちでおります。

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 大和悠河 
皆様、あけましておめでとうございます。このたび初めて新派に参加させていただくことになりました。連日、久里子さんはじめ皆様に色々教えていただきながら、ここまで参りました。新派の舞台に出させていただくことは自分にとって本当に光栄なことで、これから1ヵ月間、精一杯みなさまに喜んでいただけるように、つとめて参りたいと思っております。そして『新派踊り初め』にも出させていただきますが、女役では花魁で艶っぽく、午後の部があるときは男役で踊らせていただきますので、皆様、ぜひ何度でもいらしてください。

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華やかに並んだ瀬戸摩純をはじめとする新派女優陣が紹介されたのち、水谷八重子の「やはり健康が一番ですから、新派の健康と、皆様の健康を祈って」という声とともに「ひい、ふう、みい、よいしょ」とみごとに鏡が開かれ、最後は手が締められ、盛大にイベントは終了した。

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※この公演の取材会の模様はこちら
http://blog.livedoor.jp/enbublog-journal/archives/1851923.html

〈公演情報〉
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「初春新派公演」
『糸 桜』―黙阿弥家の人々―
原作◇河竹登志夫「作者の家」より
脚本・演出◇齋藤雅文
二、『新年踊り初め』
―劇中にて新春ご挨拶申し上げます―
構成・振付◇尾上墨雪 
出演◇波乃久里子、大和悠河、市川月乃助 ほか
●2016/1/2〜25◎三越劇場
〈料金〉¥9,000(全席指定・税込) 
前売開始:11月30日
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹 0570-000-489
http://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1601/



【取材・文・撮影/榊原和子】


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恋とダンスと音楽にあふれたミュージカル『TOP HAT』来日公演レビュー

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ハリウッドのミュージカル映画黄金期を代表するダンシングペア、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの代表作を、華やかな舞台版として再び登場させた、ミュージカル『TOP HAT』の英国キャストによる来日公演が、渋谷の東急シアターオーブで上演中だ(12日まで。のち、大阪梅田芸術劇場メインホールで、16日〜25日まで上演)。

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ダンスの神様と称されるアステア&ロジャースの「舞台化されていない大ヒット映画」だった『TOP HAT』(1935年
が、新作ミュージカルとして登場したのは2011年の英国。作品はたちまち評判を呼び、国内ツアーを経て、ミュージカルの本場ロンドン・ウェストエンドに進出。2013年には英国演劇界で最も権威あるローレンス・オリビエ賞で新作ミュージカル賞を含む3冠に輝くなど、大ヒットを記録した。
日本では今春、宝塚歌劇団宙組で朝夏まなと、実咲凜音コンビによる上演が実現。「CHEEK TO CHEEK 」をはじめとしたアーヴィグ・バーリンの美しいミュージカルナンバーの数々と、ロマンチックな恋とダンス満載の作品の魅力が広く知られるところとなり、今回、満を持しての英国キャストによる来日公演となった。

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ブロードウェイの人気スタージェリー(アラン・バーキット
は、友人で英国人プロデューサー・ホレスクライヴ・ヘイワードの招きでロンドンの舞台に立つことになった。彼は逗留先のホテルで出会った美しいモデルのディルシャーロット・グーチに一目惚れ。猛アタックを開始するうちに、二人は次第に惹かれあうようになる。だが、ジェリーがホレスの名前でホテルに滞在していたことから、ディルは彼を親友マッジショーナ・リンゼイの新しい再婚相手であるホレス本人だと勘違いしてしまった!親友の夫からアプローチされたと怒り心頭のディルは、衝動的に個性派イタリア人デザイナー・アルベルトセバスチャン・トルキア)の求愛を受けいれ、ベニスへと旅立ってしまう。あわてたジェリーもすぐさま彼女の後を追い水の都へ。果たして、この混乱した恋の騒動はどんな結末を迎えるのだろうか?

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珠玉のミュージカル・ナンバーの数々に乗って、小さな誤解から大騒動を巻き起こす恋の行方がロマンチックに描かれる様は、古き良き時代のミュージカルならではの王道の輝きに満ちている。携帯電話も、ネットもない時代。だからこそ起こるすれ違いや、偶然の出会いはどこか運命的で、エレガントだ。そこに、軽快なタップダンス、優雅なデュエットダンス、豊かなコーラスが加わって、舞台はなんともゴージャス。現実をすっかり忘れて3時間のロマンスにひたることができる贅沢さには格別のものがある。

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特に宝塚版を観ていると、今回の来日版のあちこちにセクシーなテイストが織り込まれていることに気づかされて、両者の違いとそれぞれの魅力が改めて確認できるのも面白い。これによって、海外ミュージカルファンにはもちろん、宝塚ファンにも楽しめる来日公演となっているのが何よりだ。

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そんな作品で主演を務めるジェリー役のアラン・バーキットは、抜群のスタイルと甘いマスク、更にどこかにフレッド・アステアを彷彿とさせる雰囲気を持っていて、この役どころに打ってつけ。ダンスも歌も軽やかにこなし、ブロードウェイの人気スターという役柄を見事に支えていた。
対するディルのシャーロット・グーチは、まず美しいモデルであるというヒロイン像にピッタリ。恋をしている時はもちろん、泣いている時も怒っている時もチャーミングで、アランとの息の合ったデュエットダンスはため息もの。絵のように美しいコンビとなった。
 
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ホレスのクライヴ・ヘイワードは妻に頭の上がらない小心さを、堂々とした体躯の中に巧みに表現。その妻マッジのショーナ・リンゼイの、達者な女丈夫ぶりと合わせて、こういう年配のカップルが歌い踊るのもこうした王道ミュージカルならではの魅力のひとつ。互いの嫌いなところを並べ立てて、「でもそれ以外は愛している」と歌う「OUTSIDE OF THAT,I LOVE YOU」が聞き物だった。

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ナルシストのイタリア人デザイナー・アルベルトのセバスチャン・トルキアの周りがまるで見えていない勘違いさが、作品の良いアクセントになったし、大団円の鍵を握るホレスの執事ベイツのジョン・コンロイの、大真面目なおかしみは目が離せなくなるほど。彼らメインキャストばかりでなく、アンサンブルメンバーのいずれもが達者で、華やかな舞台を支えていた。

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全体にハッピーオーラがあふれるゴージャスなステージで、英国圏以外での初めての海外ツアー公演として、我が日本での初上演が実現したことを喜びたい仕上がりとなっている。尚、カーテンコールでは、出演者が客席通路に降りて歌い踊るという、今回の日本来日公演ならではの趣向があり、このカーテンコールのみ写真撮影も可能なので、是非カメラ持参の上、作品の楽しい思い出を記録して欲しい。

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ミュージカル『TOP HAT』〈来日公演〉
※英語上演/日本語字幕付き
作詞・作曲◇アーヴィング・バーリン
脚色・演出◇マシュー・ホワイト
振付◇ビル・ディ—マー
出演◇アラン・バーキット、シャーロット・グーチ、クライヴ・ヘイワード、セバスチャン・トルキア、ショーナ・リンゼイ、ジョン・コンロイ ほか
●9/30〜10/12◎東急シアターオーブ
〈料金〉S席¥13,000 A席¥9,000 B席¥5,000(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 0570-077-039(10:00〜18:00)
●10/16〜25◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S席¥13,000 A席¥9,000 B席¥5,000(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場06-6377-3800(10:00〜18:00)



【取材・文・撮影/橘涼香】


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「METライブビューイング2015」大和悠河トークイベントレポート

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写真提供/松竹

この秋から10周年を迎える「METライブビューイング2015」。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(通称MET)で、上演される世界最高峰のオペラを東京の東劇をはじめ全国の映画館で上映するという、オペラ好きな観客にとって魅力あふれる企画だが、秋からの新シーズンのラインナップを前に、東劇では8月8日から9月25日まで、これまで上映された人気作を一挙アンコール上映中である。
 
その東劇で、8月30日、不朽の名作として知られるヴェルディの『椿姫』の上映前に、元宝塚トップスター・大和悠河のトークイベントが行われた。
進行役はクラシックソムリエとして知られる田中泰。大和悠河は『椿姫』のヒロインのヴィオレッタが劇中で身に着けているものと同じ真紅のドレスで登場。メトロポリタン歌劇場はじめ世界中の劇場に足を運んでいるというほどのオペラ愛や、著作である『大和悠河のオペラとお菓子の旅〜愛のヒロインを生きて〜』(中央公論新社刊)の話、また「METライブビューイング」で観るオペラの魅力などを熱く語った。

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【大和悠河トーク】 

オペラとの最初の出会いはマリア・カラスの生き様に興味を持ったことからで、彼女の出演したオペラをDVDで観たり、アルバムを聴くうちにすっかり彼女に魅了され、そこからオペラにのめり込みました。
世界中の歌劇場に聴きに行くようになったのは宝塚を退団してから。様々な劇場を訪ねることで、同じ作品、例えば『椿姫』でも、オーソドックスなものから現代風までいろいろな演出があることを知りました。今年もメトロポリタン歌劇場で、今回ライブビューされる演出の『椿姫』を観てきました。オープニングから意表をつく演出で舞台には巨大な時計があるだけ。斬新な舞台で一気に引き込まれてしまいました。
メトロポリタン歌劇場は客席が3800という大きな劇場で、そこでマイクなしで生の声を響かせる歌手の方々は本当に素晴らしいなと思います。また「メトは世界のオペラの中心」と言われるだけあって、世界各国のスター歌手が集まっていて、「この役ならこの人」とオペラファンなら観たいと思う夢のキャスティングが観られるところです。

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『椿姫』という作品の魅力は、やはりヒロインのヴィオレッタの生き方で、私の本、『大和悠河のオペラとお菓子の旅〜』の中で対談させていただいた大野和士さん(リオン国立歌劇場の首席指揮者)が、「ヴィオレッタは高級娼婦なのだけれど、その歌声を聴くと彼女のピュアさが伝わるんです」とおっしゃっていたように、すごくピュアな心の持ち主だと思います。そして彼女の愛は身を引く愛なんですよね。そこが日本の観客に愛されるところだと思います。
この「METライブビューイング」では、そんな素晴らしいオペラを、大きな画面で臨場感いっぱいに味わえるんです。10台以上のカメラで収めたさまざまなアングルからのライブ映像や、5,1chサラウンドという全方向からの音楽。また日本語字幕が出ることによって物語がとてもわかりやすくなっています。さらに素晴らしいところは、いわゆる「幕間」にインタビュアーがバックステージに入り、歌い終えてきたばかりの歌手の方々にインタビューをしているんです。そのインタビュアーが、なんと現役の歌手の方なので、聞きたいことを聞いてくれるうえに専門家ならではの深さがあって、それにも感動します。
また、この「METライブビューイング」の凄さは、収録から数週間という短かさで世界各国に発信されていることで、10月31日から始まる新ラインナップは、これからメトで上演される舞台ですから、まだニューヨークの観客も観てないものなんです。まさにニューヨークにまで行かなくても、現在のメトのオペラを観られる。それがこの「METライブビューイング」の魅力だと思います。
私も今ではすっかり「METライブビューイング」のファンで、秋からの新ラインナップも楽しみなのですが、まずは9月25日までのアンコール上映の中にも、沢山観たい作品がありますので、きっと客席にしょっちゅう座っていると思います(笑)。

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写真提供/松竹



〈上映情報〉
『METライブビューイング アンコール2015』
●8/8〜9/25◇東劇
料金◇当日一般¥3,100 学生¥2,100(税込) 
※「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
一般¥4,600 学生¥3,200(税込)
特別鑑賞券4枚セット ¥10,400 
〈お問い合わせ〉東劇 03-3541-2711
〈METライブビューイングHP 〉  http://www.shochiku.co.jp/met/ 



【取材・文・撮影/榊原和子】 

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