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イベントレポート

ポップでロックなシェイクスピアの世界『お気に召すまま』マイケル・メイヤー&柚希礼音 取材会レポート

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東京日比谷で、数々の名作を世に送り出してきたシアタークリエの10周年記念公演として、2017年1月4日〜2月4日まで上演される『お気に召すまま』。シェイクスピアの数ある作品の中で「最も幸福な喜劇」と呼ばれるこの作品は、「この世界はすべてこれ1つの舞台、人間き男女を問わずすべてこれ役者にすぎぬ」の名台詞でも知られる傑作喜劇。
今回演出を手掛けるブロードウェイの鬼才マイケル・メイヤーは、作品の設定を1967年のサンフランシスコに移し、原作世界のアーデンの森を当時世界を席巻していたヒッピームーブメントのただなかで、10万人を集めたロックフェスティバル「Summer of Love」の会場に置き換えて、ポップでロックな喜劇として描き出すという大胆な着想にアプローチ。音楽もやはりブロードウェイの才気トム・キッドが担当するとあって、まだ誰も観たことがない新たな『お気に召すまま』の誕生に大きな期待が集まっている。

そんな作品合同取材会が11月下旬都内稽古場で行われ、マイケル・メイヤーと、ヒロイン・ロザリンドを演じる柚希礼音が作品について、また稽古について語りあってくれた。

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まず時代設定についてマイケル・メイヤーは「シェイクスピアは様々な後世の読み解きによって上演されていて、では自分の生きた時代に置き換えて、とことんアメリカンなものを創ったらどうだろうかと考えました。自分自身の子供時代、1960年代には父が政府の仕事をしていて、ベビーシッターがヒッピーだった。そこから今に至るまでの、アメリカ大統領の変遷があり、その中心地であるワシントンD.C.を宮廷に、ヒッピーの聖地・ヘイト・アシュベリーをアーデンの森にというアイディアが浮かび、このアイディアは何年も前から温めていたので、今回日本でどうだろうか?と提示した時に『是非』という話になり、今こうして稽古に取り組んでいます」と経緯を説明した。

そこから、話はマイケルと柚希がお互いに感じている印象へ。マイケルが「ちえさん(柚希の愛称)は才能豊かで、勇気がありかつチャーミング。私がかなり挑戦的なことをお願いしても、積極的に試してくれる。かなりクレージーなことにでも(笑)。そのスタンスに頭が下がるし、感謝でいっぱい」と述べると、柚希が「メイヤーさんの作品に出演できることは本当に光栄だと思っています。本当にすごい方だと毎日、毎日実感していて。思いつきと計算力の両方が混ざり合っていて、作品を深く理解しておられるので、違う場面の稽古をしていても『あ、そういえばあそこは面白くないね』というような新しいアイデアがどんどん出てきて、毎日が本当に楽しいです。
それでいて厳しい、それがとってもありがたくて。ロザリンドという役に向かうには何が足りないのかを、この部分を突き詰めていかなくてはならないんだなと注意してくださるんです。『その歩き方が嫌だ』とか『その靴は嫌だ』とか、見た目のことにもとってもこだわってくださいますし、なぜこのようにするのかの意味をすごく教えてくださるので、今は山積みで本当に大変ですけれど(笑)、本番までにここへ向かえばいいのだということを、しみじみと理解できるので出会えて本当に幸せだと思っています」と語り、早くも互いを認め合っている様子が伝わってきた。

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また、柚希が演じるロザリンドが、劇中で男性を装う場面があることから、宝塚での男役の経験が役立つのでは?という質問にマイケルが「男性の役しか演じたことがないと聞いていたので、私にとってはそれが逆に驚きだった」と素直な感想を吐露。アメリカにそうした文化や伝統がないことをあげて「通常女優さんがこの役を演じる時に、最も心配する必要がある『男性を演じる』ことについて何が必要かということをわかっていてくれているから、その点に何の心配もないのがありがたい。その分の時間を、台詞の中の繊細な言葉遊びなどに注力してもらうことができる。また、逆にちえさんが、シャネルのようなドレス姿になるのがとても楽しみで、これは皆さんにとってもそうなのではないでしょうか?」と女性としてのロザリンドの場面について触れる。
柚希も「ロザリンドとしている最初のシーンは短いとは言え、ダンスでは経験がありますが、お芝居でワンピースを着ることも初めての経験なので、どのように歩き、どのように立つかというところも、戸惑いました。でもマイケルさんからの提案がとっても可愛いので、刺激を受けながら挑戦しています。そこから男の子になる部分も、長年培った男役をお見せするのではなく、ロザリンドが身分を隠して、男に見えた方がいいからと頑張って男を演じているという意図があるので、そこをしっかりやらないとなと思っています。しかもお小姓姿の若い男の子に扮するので、しっかりとしたカッコいい宝塚での男役とは違った、愛らしくて、コケティッシュな魅力を感じてもらえるように、女の子としても男の子としてもできればいいなと思っています」と答える。
マイケルは我が意を得たりとばかりに「もちろんだよ、その通り」と何度も相槌を打っていた。更に、では男装と言っても宝塚の男役とは違った挑戦になるのですね?という質問が重ねられると、柚希は「宝塚の男役には、100年以上続いた伝統があります。皆さんが、こうしたほうがより男らしく見える、ということをたくさん教えてくださる中で育ち、それを真似して自分なりのものを作ってきました。そこから今、外に出てみると、やはり自分が腑に落ちた、自分本体の感情がどのセリフ、どの動きでも生きていないと、女をしても男をしてもダメなんだと痛感しています。なので、培ってきたことを使い分けるのではなく、ロザリンドがオーランドに好きになってもらえるように、一生懸命なところに観ている人が共感してもらえるような、女の子であり、男の子の扮装でありたいと思っています。私自身の感情が出せて、私が演じているならではのものにしたいです」と力強く語った。
 
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またトム・キッドの音楽が劇中にどのように使われるかについてマイケルは「『お気に召すまま』はシェイクスピア作品の中でも特に音楽が多く登場する作品なので、今回の設定に合わせてフォークロックな音楽を欲しいと言っています。1幕の終わりに特に音楽が集中しているので、音楽的にもそこは楽しんで頂けると思います。役者の方達も何人かは楽器を演奏してくれるので、あたかもそこで即興で演奏しているような感覚で作ってもらっています」と説明。更にダンスの名手である柚希のダンスシーンは期待できるのか?との問いには「結婚式のシーンでは踊りはありますし、素晴らしい振付師もいるので期待して欲しい」との嬉しい回答もあった。
続いて日本のカンパニーの印象を問われたマイケルは「ちえさんを含め素晴らしい方達ばかり、皆さん大変な努力家です。特に生身の人間が演じるということにおいて、違う部分よりも共通する部分を多く感じられています。初日に全員で本読みをした時に、本当に色々なアプローチがあるなと思いました。まるで黒澤映画『七人の侍』に出ている方のような、烈しい熱を持ったパフォーマンスを見せてくれた方がいる一方で、注意深く役を模索されている方もいらして、本当に幅が広くどの役者さんも興味深いです。稽古を通じて、全員を同じゾーンに持っていくようにしていきたいと思います。そういう中で、経験豊富な男性陣の方々が出ている場面では、彼らに頼ったり、判断を委ねることもあります。何年も何年も古典的なお芝居をされてきたからこその知識と経験には頭が下がりますし、そういうエキスパートな方がカンパニーに参加してくれていることは、とても嬉しいことですね」と、日本のカンパニーを絶賛。
また柚希の目から見たカンパニーは「自分にとって2本目のお芝居で、長く宝塚にいたのでまだ1つの公演毎に新しい人たちとやること自体に慣れていないけれど、前回はザ・ミュージカルだったので、ダンサーさんや、シンガーさんがいらっしゃいましたが、今回はお芝居がメインなので、まだ緊張しています。でも、自分が育ってきたところとは全く違うお芝居をする方がたくさんいらっしゃるので、すごく刺激的で毎日勉強になります。自分が思ってきた台詞の音量や、抑揚のつけ方などにも、そうではないアプローチがたくさんあることを肌で感じる毎日です。しかも、ロザリンドはシェイクスピア作品の中で最も喋る女だそうなので(笑)、頭が良い知恵がどんどん働く女性を、これだけ素晴らしいカンパニーの方々の中で更に前に行けないとなりませんから、頑張りたいと思います」と決意を語った。

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 中でも、膨大な台詞で言葉遊びなどの部分も多いシェイクスピア作品だけに、翻訳の苦労は大きいようで、マイケルが「日本の皆さんが持っている日本語の台本と、私が持っている英語の台本があるんですが、例えばちえさんは日本語の台本から、私は英語の台本から理解しますよね。その私の言葉を通訳した時、ちえさんは『日本語の台本に書いてあるのはそうではない』となる。するとそれを改めて通訳して、私に戻し、それをまたちえさんに投げるという繰り返しを続けて、最後に『この言葉だ!』と同意に達する。でもまた、次の台詞で同じことが繰り返される」という聞いているだけで途方もない作業を明かす。
柚希は「そのプロセスに責任を持ってくださって、この言い回しで日本のお客様は本当に面白いの?と、全部確認してくださっています。ロックでポップな世界ですが、台詞は日本で訳されたシェイクスピアを使うのが逆に面白いということで、古風な言い方をあえて使う部分もあります。この日本語で、英語では韻を踏んでいることが分かるかな?とか、字で読んだら面白いけど、耳で聞いたらあんまり面白くないなど、細かい作業を1つ1つしてくださっている最中なので、より大変です」と説明。
その作業の中でマイケルは「でも、それがうまくいくと、満場一致で楽しさを共有して、感じることができる喜びがあります。もちろん物語に必要がないと判断すれば削ることもあります。お客様には3時間のどの一瞬を、どの瞬間をとっても、しっかりと感じ取って頂きたい。古風すぎることにこだわりたくはないし、シェイクスピアの比喩を日本語で生かしてあげたい。それができた時はとても興奮する瞬間だし、その価値があったという達成感がありますね」と意欲的。
柚希も「あまりに言葉巧みすぎる表現になりすぎていないか、現代の人が笑える日本語になっているかを考えながら、でも、シェイクスピアの素晴らしい表現ってあるので、そこはきっちりと残されつつ、かと言って大仰にもならず、リアルとシェイクスピアの魅力がちゃんと混ざり合った舞台を、追求してくださっているのが面白いです。すごくリアルな、血の通ったシェイクスピアになればと思っています」と目標を語ると、マイケルから「本当に頭の良い、素晴らしい表現をされる方ですね」と改めて柚希に賛辞が贈られた。

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最後に柚希から「マイケル・メイヤーさんとトム・キッドさんのコンビで、ポップでロックなシェイクスピアを上演するという、アメリカの方も感嘆されるだろうほど贅沢なことを日本させて頂いています。自分としても勉強することばかりですが、山のような挑戦を乗り越えて1月4日までには、生き生きとしたロザリンドとしてお客様の前に立っていたいと思います。シェイクスピアと聞くと私自身も敷居が高いような気がしていたのですが、シェイクスピアの素晴らしさをとってもリアルに、難しいところもわかりやすい表現にしてくださっているので、是非楽しみにしていらしてください」。
マイケルから「ちえさんのおっしゃったことがすべてですが、『お気に召すまま』はラブコメディとして、史上最高のものだと思っています。私にとってはすでに色々ななことを学ばせてもらった作品ですが、日本の素晴らしい役者さんと今回一緒にやることで、アメリカでやる以上に、シェイクスピアに対する理解と知識が深まっているように感じています。稽古場での芝居を観て私が感じている喜びを、少しでも日本のお客様に感じてもらえれば。そして1月4日にはシアタークリエで盛大なパーティーが開かれるように願っています。アリガトウゴザイマス!」とそれぞれ挨拶。公演への大きな期待が高まる時間となっていた。


〈公演情報〉
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『お気に召すまま』
作◇ウィリアム・シェイクスピア
演出◇マイケル・メイヤー
音楽◇トム・キット
出演:柚希礼音、ジュリアン、橋本さとし、横田栄司、伊礼彼方、芋洗坂係長、平野良、古畑新之、平田薫、武田幸三、入絵加奈子、新川將人、俵木藤汰、青山達三、マイコ、小野武彦 ほか
●2017年1月4日〜2月4日◎シアタークリエ
〈料金〉11,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777


【取材・文・撮影/橘涼香】


柚希礼音主演『お気に召すまま』




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鮮やかな個性を際立たせ龍真咲宝塚に別れ ラストデーレポート

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2016年9月4日、宝塚100周年の祝祭を牽引した最後のトップスター龍真咲が、5名の同時退団者と共に宝塚に別れを告げた。

2001年『ベルサイユのばら2001〜フェルゼンとマリーアントワネット編』で初舞台を踏んだ後、月組に配属された龍は、その月組一筋の宝塚人生の中で際立つ個性派男役へと進化。生え抜きのトップスターとして4年あまり月組を率いて来た。しかもこの間に宝塚が100周年を迎え、月組が記念公演を担当したこともあって、各組トップスターゲスト出演による祝祭にあふれた興行や、宝塚全員が揃った大運動会など記憶に深く残る催しで、数々の雄姿を見せ続けてきた。特に、「男役」というものの神秘性が、ゆるやかにナチュラル志向に流れていく傾向がある宝塚にあって、突出した色濃さを持ち、どこかやんちゃで天真爛漫な横顔も覗く龍の個性は、強い輪郭を残し、フレンチミュージカルの本邦初演を担った『1789〜バスティーユの恋人たち』で、スターシステムを敷く宝塚で群像劇を上演するという、果敢な挑戦を成功させるほどの力を持ったものとなっていった。だからこそ龍のそんな個性が多面的に活かされた『DRAGON NIGHT!!』と『Voice』2つのコンサートが、取り分け魅力的だったのは得難い個性派トップとして当然のことだったのだろう。

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そんな龍のサヨナラショーは、『1789〜バスティーユの恋人たち』の「パレ・ロワイヤル」の、印象的な影ソロからスタート。龍の同期で専科の沙央くらま、月組一同が真っ赤な衣装で賑やかに踊る中、『DRAGON NIGHT!!』で、この衣装が着こなせるのは宝塚広しと言えども龍1人だろう…と、感嘆させられた白地の総スパンコールに真っ赤な薔薇柄が描かれたスーツ姿の龍が颯爽と登場。冒頭から熱いテンションと楽曲で場を盛り上げる。そのまま1人銀橋に残った龍が、同作品から「二度と消せない」を、独特のどこかねっとりとした節回しで切々と、更に『風と共に去りぬ』から「真紅に燃えて」を歌い継ぐ。己の信じる道に猪突猛進、火の玉のようにつき進む生命力にあふれたスカーレット役が、龍によく合っていたことが改めて思い出された。

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 いったん龍が引っ込むと、本舞台では『DRAGON NIGHT!!』の「ベルサイユのばら組曲」がトップ娘役の愛希れいかを中心に娘役たちで踊られる。愛希の凜とした自立した娘役像は、ある意味で龍の残したものでもありその凜とした踊りぶりが目に残る。。続いて大階段に男役たちが黒燕尾姿で登場。龍の光物で彩られた燕尾姿が美しい。退団公演本編では、シンプルな黒燕尾服姿を美しく披露してれた龍だが、こうして装飾のある黒燕尾姿を見ると、龍真咲というスターにはより相応しいのでは?という想いも去来した。

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そんな龍が力強い歌声で場を締めた後には、この日共に退団する萌花ゆりあ、有瀬そう、真愛涼歌、翔我つばき、夢羽美友により『TAKARAZUKA花詩集100!!』の主題歌が歌われる。この歌と共に、あの輝きに満ちた100周年の祝祭は、龍が率いた月組の記憶となって残るのだと思えば、殊更に感慨深い。
続いて白の衣装に着替えた龍が大階段に登場し、『GOLDEN JAZZ』から「God Song」を豊かな歌声で響かせる。歌はやがて珠城りょうに引き継がれ、龍と全員のダンスが舞台上に弾ける。今この時、このメンバーで創れる最後の舞台。龍の月組の思いが炸裂して、舞台は大きなヒートアップを見せた。
そのまま龍が1人舞台に残り、『DRAGON NIGHT!!』で披露されたミュージカル『モーツァルト!』のナンバー「僕こそミュージック」を歌い出すと、客席のすべてで灯された黄色の三日月をかたどった美しいライトが場内を包み込む。このままの僕を愛して欲しい、と訴える曲の真意が、まるで個性を際立たせた龍本人の心の声のように、しみじみと届いた。

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そして最後に用意されたのは、サヨナラショー冒頭と同じ『1789〜バスティーユの恋人たち』から「声なき言葉」。龍の月組での本邦初演後、作品は東宝版として新たに上演されたが、この「声なき言葉」は歌われなかった為、日本における『1789』の歴史の中では、文字通り龍の月組だけが歌い踊ったナンバー。サヨナラショーのクライマックスとして、これほど相応しい曲もなかっただろう。龍の歌声に舞台の全員のそれが重なり、高まる音楽の中下手花道を1人去る龍は、気迫のガッツポーズ。すべてをやりきった者だけが持つ、清々しさを残して龍時代のラストを飾るステージに幕が下ろされた。

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余韻の冷めやらぬ舞台からは引き続いて、やはりこの日限りで月組組長から専科へと異動する飛鳥裕により、退団者の履歴が語られ、やがて準備の整った舞台に、緑の袴姿で1人ずつ退団者が最後の大階段を降りてくる。そして、ラストに登場した龍もまた、緑の袴姿。組からと同期生から送られた白い胡蝶蘭の大きなブーケを手に「命をかけて走り続け、いまここにたどり着きました」にはじまる、一言一言を丁寧に噛みしめるような挨拶に劇場中が耳を傾けた。宝塚が龍にとって、夢を作り続ける意欲を与えてくれる場所だったこと。その夢が現実と重なったいま、宝塚を卒業するが、またその夢を育てる意欲がわいてきた時、皆様とお会いしたい、という趣旨の言葉が、龍の目指す明日を映す思いがして、深く印象に残った。
最後に用意されたのは、龍本人が大好きだと言う「タカラジェンヌに栄光あれ」。夢を売るフェアリーを讃えるこの歌が、これほどトップスターの退団に似つかわしいとはちょっと想像できなかった。最後の最後まで、新鮮な驚きを伝えてくれるスターだった。
名残尽きぬ客席からは、アンコールがとめ どなく続き、その度に涙の客席を笑いに包もうとする龍のサービス精神に、脱帽させられる。おそらくそう心に決めていたのだろう。龍本人に涙はない、爽やかなカーテンコールが繰り返された。

【退団記者会見】

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その後、劇場ロビーで龍真咲退団記者会見が行われた。 

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まず龍から「月組の龍真咲です。皆様本日はお忙しい中お越しくださいまして、誠にありがとうございました。そして温かく見守ってくださり、本当にそのお心を嬉しく思っております。あふれる思いばかりで、上手く言葉にすることがまだまだ難しいのですが、これから少しずつその想いをしっかりと皆様にお返ししていきたいと思います。何はともあれ、こうして無事に千秋楽を迎えることができましたこと、そして宝塚生活にピリオドを打つことができましたことに安堵しております。本当にありがとうございました」との、思いのこもった挨拶があり、続いて記者の質問に答えた。

──サヨナラショーの最後にガッツポーズをされたようにお見受けしましたが、あの時の心境を教えてください。
そうですね、もうこれで全てをやり尽くしたという思いでしょうか。
──改めて感じる宝塚歌劇の男役の魅力とは?
私自身の思いから言いますと、やはり(男性を)演じることが最大の魅力だと思います。男の方を目の前にして、お伝えするのはとも思いますが(笑)、やはり現実的ではない、理想の男性像を追い求め続けることが、芸名の私にしても、そして男役という意味においても極め続けるというところで共通点がありましたので、そこはやりがいのあるところでした。

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──そうした男役を極められて、後輩に残したものは?
私がこれを残しましたと言うのは、ちょっとおこがましくて言えないのですが、これを渡してきたということではなくて、私が残した足跡を月組生がどれだけ拾っていってくれるか?に期待しています。と言いますのも、私自身が、近年で言いましたら彩輝(なお)さんであったり、瀬奈(じゅん)さん、霧矢(大夢)さんの残して行かれたものを、足跡をしっかりとたどって拾ってきたつもりだったので、そういうものが、隠れている秘密のプレゼントということでしょうか。やはり、自分で経験してみないとわからないこともありますし、想像の中だけで理解するのは難しいことが多いので、その時々に色々なものを見つけた喜びがありましたから、これからしっかりとバトンを受け継いで行く皆にも、その喜びを経験してもらいたいという期待を持っています。
 
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──生え抜きとして過ごされた月組の魅力は?
数年前までは、個性が際立つ、団体戦にも強く、個人プレーにも強くという意味で、1人1人が粒立つことを目標にしておりましたが、100周年が過ぎて『1789』を過ぎたあたりから、1人1人の個性も出て来ましたし、団体の力にも色々な意味で応用力が出て来たのではないかと思っております。ただそれは私がいた時代、私のイメージの中での動物園的な月組の色でもあるので、今、卒業を迎えて思うことは、その基盤がある上で、これからどういう風に月組が変化して行くか?というところを楽しみに、さあどう出てくるかな?と思っております。今は、私が紡ぎあげたこの月組に、一片の悔いもありませんし、力強い組になったと思っています。

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そう、爽やかにきっぱりと語った龍は、言葉通り一片の曇りもない晴れやかな表情で、写真撮影に応じ、会見は和やかに終了した。

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すっかり日の暮れた東京宝塚劇場前には、8000人のファンが集結。残暑の中、その熱気が更に気温を高めていると感じられるなか、退団者が下級生から順にパレード。
その都度大きな拍手があたりを包み、惜別のセレモニーはいつしか最高潮に。その最後に龍が登場すると、一際大きな歓声と万雷の拍手が沸き起こる。舞台メイクを落とした龍は、更にスッキリと穏やかな笑顔を浮かべ、名残尽きぬファンに感謝の言葉を繰り返し、手を振りながら歴史を刻んだ馴染み深い劇場前を後にしていった。熱い風と共に、その余韻は長く残った。

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翌日から、歩みを止めぬ宝塚は新たな明日へと踏み出し、珠城りょう&愛希れいかを中心とした次回公演の制作発表が行われるなど、次のステップを刻んでいる。一方、その宝塚から巣立った龍真咲は、宝塚初演から20周年を記念した『エリザベート』ガラコンサートで、持ち役のルイジ・ルキーニとしてだけでなく、タイトルロールのエリザベートを演じることが発表された。如何にも龍らしいサプライズに、彼女の中で夢を育む意欲が再びあふれているのだと、嬉しく感じる。新しい道で紡がれるそんな龍の夢と、龍時代の足跡をたどって進む月組。双方の創り出す未来が、共に輝かしいものであることを祈り、期待している。



【取材・文・撮影/橘涼香 舞台写真提供/宝牴侶狠帖

  
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元宝塚スターが集結した華やかな“Festa”CDアルバム『麗人REIJINSeason2“Festa”』発売記念コンサート開幕!

全員
撮影:阿部章仁

元宝塚歌劇団男役トップスターたちによるカバーアルバムシリーズの最新作、2枚組CDアルバム『麗人REIJIN Season2 “Festa”』の発売を記念したコンサートが、赤坂ACTシアターで開催中だ。(24日まで)

『麗人 -REIJIN-』シリーズは、元宝塚歌劇団男役トップスターたちによる史上初のJ-POP男性ボーカリストのカバーアルバムとして、2015年1月21日に第1弾がリリースされ、男役経験者ならではの、味わい深い「男唄」の表現が大評判となり、『麗人REIJIN -Showa Era-』(2015年7月1日発売)、『麗人REIJIN -Season 2』(2016年1月6日発売)と回を重ねてきた。その最新作であり、初の2枚組CDアルバムである『麗人REIJINSeason2“Festa”』が、8月24日リリースされ、榛名由梨、汀夏子、峰さを理、高汐巴、剣幸、日向薫、杜けあき、安寿ミラ、涼風真世、久世星佳、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、彩輝なお、春野寿美礼、貴城けい、大和悠河という全員元男役トップスターの総勢17名が、洋楽をカバーしたDisc1 カルナバル、邦楽をカバーしたDisc2 祭りで、“Festa”というタイトルに相応しい、個性豊かな歌の競演を果たしている。

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今回のコンサートは、その発売を記念したもので、アルバムのみ参加の安寿ミラ、久世星佳を除く、元男役トップスター15名に加え、ゲスト参加としてそれぞれの相手役だった元トップ娘役若葉ひろみ、こだま愛、紫とも、麻乃佳世、大鳥れい、人気男役として活躍した初風緑、成瀬こうきが日替わりで参加。各公演の組み合わせにより、セットリストなども変化する豪華な祭典が繰り広げられている。

報道陣に公開された初日、9月21日の部には、汀夏子、峰さを理、高汐巴、剣幸、杜けあき、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、彩輝なお、貴城けい、大和悠河のアルバムメンバーと、こだま愛、初風緑、成瀬こうきがゲスト参加。それぞれのアルバム収録曲はもちろん、懐かしいコンビで、また意外な組み合わせでのデュエットなど、盛りだくさんなステージが展開した。

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第1部は『麗人REIJINSeason2“Festa”』で、Disc1 カルナバルに収められたラテンナンバーからのスタート。貴城けいが「ベサメ・ムーチョ」彩輝なおが「マシュ・ケ・ナダ」大和悠河が「エル・クンバンチェロ」と、牧勢海、月央和沙、舞城のどか、華月由舞らダンサーも共演して、華やかに進む。3人共抜群にキュートで、蠱惑的だ。続いて大和が今年リリースされるという自身のアルバムから「心の旅」、更に姿月あさとが「グラナダ」を抜群の歌唱力で歌いあげると、杜けあきが「ヴァーモス・ア・バイラール」を。宝塚で長年歌い継がれている名曲だが、初めて宝塚の舞台で歌ったのが杜本人で、25年ぶりという歌唱をバリバリの男役で決めてくれる。この曲は日替わりで真琴つばさ、姿月あさとも担当し、最終日には3人揃っての披露になるとのこと。盛り上がること必定だろう。

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そのまま稔幸の「You be so nice to come home」真琴つばさの「ボラーレ」と続き、この日のゲストこだま愛が「ビギン・ザ・ビギン」をしっとりと。それを受けるように剣幸が小粋なジャズを歌うと、公の場で歌うのはほぼ10年ぶりというゲストの成瀬こうきが「ナイト・&・ディ」をブランクを感じさせない颯爽とした姿で。やはりゲストの初風緑が「私はピアノ」を伸びやかな歌唱で響かせた。

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そのまま稔幸の「You be so nice to come home」真琴つばさの「ボラーレ」と続き、この日のゲストこだま愛が「ビギン・ザ・ビギン」をしっとりと。それを受けるように剣幸が小粋なジャズを歌うと、公の場で歌うのはほぼ10年ぶりというゲストの成瀬こうきが「ナイト・&・ディ」をブランクを感じさせない颯爽とした姿で。やはりゲストの初風緑が「私はピアノ」を伸びやかな歌唱で響かせた。

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そこから、汀夏子が登場。アルバム収録曲の「星はなんでも知っている」を、往時をしのばせる色濃い汀節で披露。情感たっぷりの台詞には万雷の拍手が上がった。峰さを理の「さよならはダンスのあとで」高汐巴の「エル・チョクロ」姿月あさと「鏡の中のツバメ」と、それぞれ熱唱が立て続き、第1部の幕が閉じた。

稔幸_真琴つばさ撮影:阿部章仁

休憩を挟んだ第2部はデュエットコーナーから。真琴つばさと稔幸の同期生コンビが、「ピンクレディーがカバーしたバージョンを意識した」という脚線美もまぶしいミニドレスで「どうにもとまらない」。現役時代のトップコンビだけに、双方が黒いドレス姿でのデュエットが、逆に新鮮な剣幸とこだま愛が「ウナセラディ東京」。高汐巴の退団公演に研1生として出演していたので、一緒に歌えるのが夢のようだと、高汐に幸せそうに絡む姿月あさと、との二人で「情熱の花」。

剣幸_こだま愛撮影:阿部章仁
高汐巴_姿月あさと撮影:阿部章仁

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白の衣装で息の合ったハーモニーを繰り広げた、峰さを理と彩輝なおの「恋のバカンス」。これぞ男役と娘役に徹した汀夏子と貴城けいの「二人の世界」と、この祭典ならではの組み合わせと選曲に、客席には和やかな空気が満たされる。
 
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ここから、『麗人REIJINSeason2“Festa”』で、Disc2 祭りに収められた男唄が中心のコーナーとなり、杜けあきの「ギザギザハートの子守歌」真琴つばさの「サムライ」稔幸の「熱視線」と、これぞ男役が歌う男唄がステージを盛り上げる。一方で彩輝なおの「星影の小径」、剣幸の「踊り明かそう」杜けあきの「涙そうそう」貴城けいの「夏の日の思い出」など、女優としての歩みを感じさせる歌唱披露も網羅され、これは元男役ならではの多彩さ。再びアルバム収録曲から、峰さを理が持ち前の歌唱力をフルに発揮した「愛のフィナーレ」、常に洒脱な高汐巴の独特の個性が光る「サヨナラと云わないで」、炎の妖精健在の汀夏子の「太陽は燃えている」で、クライマックスに達したステージはフィナーレに。「幸せを売る男」の明るいコーラスで、名残尽きぬ舞台は幕となった。

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休憩を挟んで2時間半のステージは、元タカラジェンヌだけが持つ独特の魅力に満ちた文字通りの“Festa”。ビッグバンドの生演奏もゴージャスで、日替わりの出演者によって、1回ごとがスペシャルなものになるのは間違いないと思える、華やかな時間だった。

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〈出演者代表コメント〉

尚この日、出演者を代表したメンバーから、このコンサートに寄せるコメントも届けられた。

榛名由梨「私にとって、最上級生OGとして麗人 Season2“Festa”に参加し、しかも記念コンサートに出演させて頂き、こんなに幸せな機会を頂きまして、感謝の言葉しかありません。この度は貴城けいさん、そして春野寿美礼さんとデュエットで唄うのも、とっても楽しみにしています!!こうご期待」

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杜けあき「男性シンガーの歌にこだわりを持って、最初のアルバム『麗人 -REIJIN-』から参加させて頂き、麗人“ REIJIN”の名の通り、男役を経験した我々にしか描けない世界をお魅せしたいです」

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真琴つばさ「初参加なので、ワクワクドキドキです!見所は、2曲のギャップ。アルバム収録曲「サムライ」はクールに!同期の稔幸さんとのデュエット「どうにもとまらない」は、二人でカラオケに行って決めました。気分はピンクレディー!?お衣装でも勇気を出して魅せます!!」

涼風真世「歌が好き。歌うことが好き。昔、妖精。今、妖怪。涼風真世です。今回のコンサートでは、松任谷由実さんの「真夏の夜の夢」と、9月7日に発売しました35周年アルバム『Fairy』から「空だけはそこにある」を歌わせて頂きます。今からドキドキ緊張しておりますが、精一杯、楽しみながら歌いたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します」

s_春野寿美礼撮影:阿部章仁
春野寿美礼「今回の麗人コンサートに出演させて頂くことを今からとても楽しみにしております。個性豊かで華やかなキャストの皆様との共演、そしてジャンルや世代を超えて繰り広げられる数々の音楽。私自身、久しぶりのステージとなりますが麗人 Festaでお客様とともに楽しいひと時を過ごしたいと思います」


〈リリース情報〉
2016年8月24日(水)発売 
CD『麗人 REIJIN Season2“Festa”』 
4,700円+税
 全17曲収録
VICL-64614〜5

Disc1 Carnaval
01 グラナダ / 姿月あさと 
02 ベサメ・ムーチョ / 貴城けい
03 恋人よ我に帰れ / 剣幸
04 シング・シング・シング / 日向薫
05 マシュ・ケ・ナダ / 彩輝なお
06 エル・クンバンチェロ / 大和悠河
07 わが死へのバラード(ブエノスアイレスで私は死のう) / 安寿ミラ

Disc2 Matsuri
01 少年時代 / 春野寿美礼
02 真夏の夜の夢 / 涼風真世
03 サムライ / 真琴つばさ
04 ガールフレンド / 久世星佳
05 君がいるだけで / 榛名由梨
06 ギザギザハートの子守唄 / 杜けあき
07 熱視線 / 稔幸
08 星は何んでも知っている / 汀夏子
09 愛のフィナーレ / 峰さを理
10 サヨナラと云わないで / 高汐巴 

〈公演情報〉
『麗人 REIJIN Season 2“Festa” CD発売記念コンサート』
(都合により、急遽出演者が変更となる場合があります)
会場:赤坂ACTシアター
●9月21日(水)18:00 開場18:30 開演
〈出演〉汀夏子、峰さを理、高汐巴、剣幸、杜けあき、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、彩輝なお、貴城けい、大和悠河
〈ゲスト出演〉こだま愛、初風緑、成瀬こうき
●9月22日(木祝) [昼] 13:30 開場14:00 開演2 
〈出演〉汀夏子、峰さを理、高汐巴、杜けあき、涼風真世、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、春野寿美礼、貴城けい、大和悠河
〈ゲスト出演〉麻乃佳世、大鳥れい
●9月22日(木祝) [夜] 18:00 開場18:30 開演
〈出演〉汀夏子、峰さを理、高汐巴、剣幸、杜けあき、涼風真世、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、貴城けい、大和悠河
〈ゲスト出演〉若葉ひろみ、こだま愛、紫とも、麻乃佳世
●9月23日(金)18:00 開場18:30 開演
〈出演〉榛名由梨、汀夏子、峰さを理、高汐巴、剣幸、日向薫、杜けあき、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、貴城けい、大和悠河
〈ゲスト出演〉紫とも、初風緑、成瀬こうき
●9月24日(土)16:00 開場16:30 開演
〈出演〉榛名由梨、汀夏子、高汐巴、日向薫、杜けあき、稔幸、真琴つばさ、姿月あさと、春野寿美礼、貴城けい、大和悠河
〈ゲスト出演〉若葉ひろみ、大鳥れい

ダンス◇牧勢海、月央和沙、ほか
演奏◇ニューハード・スペシャルビッグバンド
振付◇室町あかね、牧勢海
〈お問い合わせ〉る・ひまわり 03-6277-6622(平日11:00〜19:00)
〈麗人REIJIN〉オフィシャルサイト http://reijin-concert.com/
〈ビクターエンタテインメントオフィシャルサイト〉http://jvcmusic.co.jp/reijin

【取材・文・撮影/橘涼香】





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宝塚歌劇団専科の轟悠個展 第6回「心の旅」 レポート

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宝塚歌劇団専科で、数々の刺激的な舞台を生み出している轟悠のもう1つの顔である、絵画の世界での成果を披露する個展「心の旅」が、新橋の第一ホテル東京で開催中だ(25日まで。7月31日〜8月1日、大阪梅田のホテル阪急インターナショナルでも開催)。

幼い頃から絵画の世界に親しんできた轟悠が、初の個展を開いたのは2003年3月のこと。繊細でありながら、大胆さもあり、何よりもファンタジックな作風は、宝塚の男役スターである轟悠ならではの心象風景を表した、個展タイトル通りの「心の旅」として評判を呼び、回を重ねた。今回の第6回となる個展では、2010年10月に開かれた前回第5回の個展から6年を経て、描き続けられた日本一の山である「富士山」と、カトリックの巡礼地として知られる「モン・サン・ミッシェル」という、二つの世界遺産をテーマとした新作22点を含む、40点が展示されている。更に、轟が絵を描き始めるきっかけを与えたという、母堂の絵画と轟自身が少女期に描いた絵を交互に展示した「親子展」の一角も設けられるなど、充実した内容となっている。

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そんな個展初日を控えた24日、囲み取材が行われ、作者の轟悠から「本日はお忙しい中、朝早くからありがとうございました。第6回となりました個展、全部で40点という数になりました。あまり大きなものはないのですけれど、今回は富士山とモン・サン・ミッシェルをメインに新作22点を描きあげております。また、母が描いておりました絵と、私が小学生の時と中学生の時の油絵を親子展として展示させて頂いております。前回の5回目から間が開きましたので、40点という数でお客様に楽しんで頂きたいなという思いで描きました」という挨拶があり、引き続いて質疑応答となった。

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【囲みインタビュー】

──美しい絵ばかりですが、描く時には写生をするのですか?それとも写真などから?
写真を参考に致しますが、ただしそのままではなくて、ないものがあったり、あるものがなかったり、色々と手を加えておりますし、あとは想像の絵がほとんどでしょうか。ご覧になって頂いてお気づきかと思いますが、和紙、釘、糸、パスタ、ゴマ、卵のカラ、と6種類を諸々取り入れて描いております。100周年の時に逸翁美術館で展示させて頂いて、今回もクリアファイルなどになっている絵で、初めてゴマを使ってみて、これは次も行けるかも?と思い、今回はふんだんに使い過ぎたところがありますが(笑)、展示中に剥離しないか?が心配です。
──富士山とモン・サン・ミッシェルを新作のテーマにしたのは?
何か惹かれるものがあったのです。実はモン・サン・ミッシェルには行けていないんです。行こうとしたら気候が悪くて、現地の方のご判断でそのままブルージュに行っちゃったんです。ブルージュはベルギーのベニスと言われるくらいの水の都なんですが、やはりどうしても行けなかったモン・サン・ミッシェルに、今度は絶対に行こうという決意でおります。そして、今、前に立っておりますこの絵が、大天使ミカエル、このモン・サン・ミッシェルの尖塔に立っている像なのですが、宗教ですとか、平和を願う気持ちを、これも私のイメージとしてシルバーの絵の具を使って少し立体的に描いております。富士山は今年8月11日が「山の日」として国民の祝日になるという構想を2年前に聞きまして、なんと私の誕生日なんです。皆さんが私の為にと(笑)。それと世界遺産になりまして、私はアウトドア派ではなく、こうして絵を描くインドア派なので、タイプ的に山登りは不得意で富士山に登ったことはないのですが、やはり色々な姿を見せてくれる山なので、見えている時には必ず写真に納めるようにしています。やはり昔から神がいると崇められてきた山ですし、登った人に聞くと心が変わるそうです。そう言った意味でこの二つは、私の好きな題材として描きました。

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──6年ぶりの個展ということで、その間の思いが込められていますか?
描き始めたら夢中なので、6年間の思いというよりも、今の心情が込められていると思います。ちょうどディナーショーを9月の1日、2日、5日、6日に控えておりまして、その曲の譜面なども打ち合わせしたりしながらの(個展の)用意だったので、元気な曲もありますから冒険心のある絵もありますが、引きこもっていたという絵もあります(笑)。6年間の中では色々なことがあり、人生ってあっという間だなと思いますが、その中でもちろん舞台作品を含めて、様々な出会いと別れがありましたので、ご覧頂く皆様には、5回目と比べて「あ、こんな絵も描くんだな」という、遊び心のある自由な私も見て頂けるかな?と思います。
──お母様の絵、またご自身の子供時代の絵も展示されていますが、やはり絵を描くことはお母様の影響で?
母が習っている先生に、私も絵を習っておりました。幼稚園の頃からです。それで10歳、小学校の3、4年生の時に水彩画をやっていたのですが、油絵の方が良いと言われて、それは自分から望んだ訳ではなかったのですが、やってみなさいと言われて始めました。今回展示するにあたって劣化もありましたし、ちゃんと完成させていなかったので、それを修復も含めて、母の絵もなのですが、手を入れて完成させたということです。過去に母からも「自分も個展をやりたいから、その時あなたの絵を貸してくれる?」とよく言われていましたし、また小林公平先生とも「合同個展をしよう」というお約束をしていました。それが果たせなかったのが残念なのですが。
──では、今回はお母様との合作ということに?
そこまでではないのですが、やはり古いものは剥離してしまっていて、ニスなどを塗っていないとボロボロになってしまうので、その部分に手を入れるのに、母が創った色を自分が創り出せるか?が心配だったのですが、どうにかと。ただ、母のタッチは私とは全く違って豪快で男らしくて、そこにびっくりしながらの作業でした。実家には私の中学の頃の絵が飾ってあって、九州ですので椿と薔薇の絵なのですが、50号の大きなものなので、今回は持ってこられませんでした。

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──年々充実した舞台を創られている中で、こうした絵を描いている時間というのは轟さんにとってどんなものですか?
つい笑みが浮かんできたり、楽しくて鼻歌が出て来たりします。描いている時は時間を忘れるので、遅い時間になってしまったり、色々なオイルを使いますので、揮発性ですから吸い過ぎてしまったり(笑)もしています。絵を描くのは舞台の次に好きなことなので、楽しい時間でした。
──ご自宅の一角にアトリエが?
そうです。作っております。
──これだけの点数がありますと、保管などはどうしているのですか?
保管場所は頼んで置かせてもらったりもしていますが、家にあるものは湿気などもあって、劣化してしまっているものもあります。小さなものなどは、個展が終わったら処分しないといけないなと。
──そんなもったいない!
いえいえ、また新しいものをね。
──全体にとても穏やかな絵が多いと感じますが、中でも情熱的に描かれたものは?
どうでしょうか。確かに今回は心穏やかな時間が流れておりましたので、あまり激しいものはないですね。前回少しイラッとしている時に描いたものは、確かにイラッとしたものが出ていて(笑)。舞台もそうですが、皆例えば体調が悪くてもわからないように笑顔でやっておりますが、やはり正直に出ているのですね。ですが、今回はちょっと失敗したかな?というものは1点、2点ありますが(笑)、それはご愛敬と言うことで(笑)。

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──これから描いていきたいテーマなどは?
まだまだもっとイメージを膨らませて、富士山とモン・サン・ミッシェルは描き続けていきたいと思っております。人物画はまだ描けておりませんし、静物画をまた描いてみたいかな?と。小さい頃描いていたのは静物画ばかりなので、好きだったのかなと思うので。あとは、今回熊本方面の、九州の地震で大好きな熊本城が崩れてしまったことに心を痛めていて、実家にいる頃からお城の石垣を描いたりするのが大好きでもありましたから、昔の姿のカッコいい熊本城を描けたらいいかなと思っています。
──それは、被災された方にも励みになることでしょうね。
色々な県の方、学生の方なども、熊本城を、また熊本、九州を応援するという意味で様々なことをして頂いているので、熊本出身者として何かできないかという模索はいつもしております。
──これからも楽しみにしています。
ありがとうございます。

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舞台に立つ時のシャープな凛々しさとはまた別の、柔らかな笑顔で質問に応える轟の表情が印象的な囲み会見は和やかに終了。外には開場を待つ長い行列が作られ、6年ぶりの個展に集まる期待が現れた時間となっていた。

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〈開催データ〉
第6回 轟悠個展「心の旅」
●7/24〜25◎第一ホテル東京 4F プリマヴェーラ
11時〜19時 入場無料
●7/31〜8/1◎ホテル阪急インターナショナル 4F 花風
11時〜19時 入場無料
轟悠トークショー
●7/24 13時、15時半◎第一ホテル東京 5F ラ・ローズ
●7/31 13時◎ホテル阪急インターナショナル 6F 瑞鳥
〈料金〉6,000円(税込)
〈お問い合わせ〉宝塚歌劇インフォメーションセンター 0570-00-5100(10時〜17時・水曜定休)


【取材・文・撮影/橘涼香】
 





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午前十時の映画祭7『マイ・フェア・レディ』特別試写会 霧矢大夢・真飛聖・寺脇康文 トークショーレポート

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映画の黄金時代に燦然と輝く名作映画を大スクリーンで鑑賞できる貴重な機会である、「午前十時の映画祭7〜デジタルで甦る永遠の名作」が4月2日〜2017年3月24日まで、全国55館にての上映をスタートした。
本映画祭は「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」として2010年より始まり、今回が7回目を数える。あの名作をもう1度スクリーンで観たい、DVDでしか観たことがなかった名画を初めて大スクリーンで観られた、という様々な年代の観客の期待と感動を集め、各日午前十時から、上映期間1作品につき1週間〜2週間という上映形態の中で、累計動員数300万人を記録する大人気映画祭として定着。今も成長と発展を続けている。

そんな映画祭の作品の中から、ジョージ・キューカー監督、オードリー・ヘップバーン、レックス・ハリソン主演により1964年に公開されたミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』の特別試写会が、3月31日TOHOシネマズ日本橋で開催され、今年7月10日〜8月7日に、池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演される同作品のミュージカル版で、ヒロイン・イライザをWキャストで務める霧矢大夢と真飛聖、ヒギンズ教授を演じる寺脇康文が、舞台衣装で登壇。午前十時の映画祭の作品選定委員の1人襟川クロ氏の司会のもと、試写会に先駆けてトークショーを行った。

【トークショー】 

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霧矢 皆様こんばんは。霧矢大夢です。イライザ役をさせて頂きます。よろしくお願い致します。
真飛 皆様こんばんは。真飛聖です。短い間ですが、皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います。よろしくお願い致します。
寺脇 ヒギンズ教授をやらせて頂きます。寺脇康文です。よろしくお願いします。
襟川 実は『マイ・フェア・レディ』のミュージカル版の皆様による上演は2回目なんですね。前回は2013年。
寺脇 3年前ですね。
襟川 皆さんは、この「午前十時の映画祭」というお祭りイベントについてご存知でしたでしょうか?
寺脇 知ってました、もちろん!映画館に行けば必ず(宣伝が)出ていましたし、十時からというと「大人の時間」というね。
襟川 朝なんですが?
寺脇 その朝の十時と言うのが、大人が楽しめる時間じゃないですか。僕には、人生を生きてきたご夫婦が、朝日を浴びながら映画館に行って、ちょっとお食事をして帰る、というイメージがありましたので、僕もそんな大人になりたいなと思っていました。
襟川 ちょっとだけ大人になりましたか?
寺脇 かなりなっております(笑)。54歳になりましたからね。
襟川 とても見えないです!  ヒギンズ教授。霧矢さんと真飛さんは?
霧矢 本当に失礼ながら「午前十時の映画祭」は存じ上げず、7年間もこんな素晴らしい企画が行われていたとは。
真飛 言い訳になってしまうんですが、私達なかなか映画館に行く時間がね。
霧矢 映画館で映画を観るという時間が、現役時代も含めてなかなか取れなかったものですから。
寺脇 この人たちは稽古場も掃除しないといけないですからね(笑)。
霧矢 それは音楽学校時代だけなんですけど(笑)。どうしても、映画を観るのは映画館よりはDVDだったもので。
襟川 じゃあ、今日は初めての体験ですね!
真飛 皆様と一緒にこのまま観て帰りたいです。
霧矢 帽子がね… 

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真飛 邪魔ですね!邪魔なんですけど!(笑)
霧矢 この格好、結構帽子を取ると面白いことになってしまうので(笑)。
襟川 さっき打ち合わせの時にびっくりしました、可愛くて(笑)。「このまま出るんですか?」と言ったら「ちゃんとかぶります」と(笑)。
霧矢 取っておかないとかさばっちゃうので(笑)。
襟川 再びミュージカル版『マイ・フェア・レディ』に出演されるということになって、どんなお気持ちですか?
寺脇 前回、お互いにそうだったのですが、台詞の量が半端ではなくて。
真飛 ヒギンズ教授はすごいですよね!言語学者ですから。
霧矢 大変な量でしたよね。
寺脇 だからまず設定のハードルがすごく高いんです。言語学者だから言葉を間違えてはいけない。台詞を噛めない。それをすると設定が崩れてしまうので、そこが1番プレッシャーでね。
霧矢 私達(イライザ役が)2人いますから、倍お稽古もされていてね。
寺脇 だから逆に僕はたくさん稽古できるけれども、お2人共半分ずつになっちゃうから。やや焦っているような2人がいた時期もありましたが、一緒に何回も稽古しましたね。

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霧矢 おつきあい頂いて。
真飛 本当に!
寺脇 家に泊まりにも来ましたしね…嘘です!来ていないです!(笑)。
霧矢 (笑)その節はお世話になりました、は冗談ですが、お食事には連れて行ってもらいましたね!昭和のカラオケスナックみたいなところに(笑)。
真飛 そうでした!
霧矢 親交を深める為に「じゃあ食事にでも行こうよ」と言ってくださって。お食事に連れて行って頂いた帰りに、雰囲気の良いカラオケスナックがあって。
寺脇 オレンジの灯りの感じのね(笑)。
霧矢 寺脇さんが歌っている間に、私達がマラカスやら鳴らして(笑)。
寺脇 カラオケ大会みたいになったね!
真飛 その節はありがとうございました。
襟川 ミュージカルをご覧になった方が爆笑シーンがたくさんあったとおっしゃっていて「白い死体」ですか?
寺脇 本当は「広い額」と言わせたいのだけれど、言えなくて「白い死体」って言うから、怖いだろそれはと(笑)。
襟川 言葉の遊びが映画とはまた違うんですね。
真飛 そうですね。
寺脇 日本語でどうすれば面白くできるのかというところが難しいので。
霧矢 演出家のG2さんが苦心してくださいました。

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襟川
 「特許許可局」を3回言うなども?
真飛 ありましたね!早口言葉。
寺脇 ありました。
霧矢 それをやってくださる寺脇さんの潔さが。
寺脇 2回以上は間違っちゃいけないと言う(笑)。
襟川 映画版の『マイ・フェア・レディ』については、何か思い出は?オードリー・へップバーンバージョン。
寺脇 でもお2人は、宝塚にいらっしゃった時にはヒギンズ教授目線で観ていたんだよね。
真飛 そうなんです。私達男役だったので、どうしてもヒギンズの方を。
霧矢 私はわりと英国ものをさせて頂く機会が多かったので、その度に観返しましたが、やはり男性を中心に、スーツの着こなしなどもね。レックス・ハリソンさんを見ていたことが多かったかも知れません。
襟川 ご一緒に舞台をなさって、寺脇さんのヒギンズ教授はいかがですか?
真飛 とても素敵です!懐が大きくて。

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霧矢
 そしてヒギンズ教授というのは、少年の心を持っていて情熱に真っ直ぐで、そこが本当にピッタリでいらっしゃって。
真飛 可愛いところもあるんですよね。
寺脇 (恐縮して)いやいや。
襟川 そして、今年の「午前十時の映画祭」でも皆様に色々な作品をご覧頂くのですが、お三方が気になっている作品などはございますか?
寺脇 あります!この中にね、僕のベスト1映画が入っているんです!
襟川 ベスト1ですか?
寺脇 3部作まとめてなんですけどね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。僕は1番好きな映画は?と訊かれたらこれなんです。時間旅行をするというのが昔からすごく好きで、過去を変えたら未来が変わってとどんどんつながって、伏線も全部あって、ハラハラドキドキして、キュンときてワクワクして。エンターテイメントの粋を凝縮したような映画だと思っています。

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襟川
 選んで良かったですね!委員会の皆様!もう寺脇さんの瞳がキラキラして少年のよう!今回1週間ずつで3部作を一気に観られますから。
寺脇 本当に嬉しいです。
襟川 他にも日本の作品もありますし、霧矢さんと真飛さんが多分ご覧になっているだろう作品としては『ティファニーで朝食を』もあります。
真飛 先ほど霧矢さんがおっしゃったように、DVDでしか観ていないので、大きいスクリーンで観てみたいです。
襟川 霧矢さんはすごく映画フリークでいらっしゃるとか?
霧矢 好きですけど、今回のラインナップの中では『アマデウス』が好きで、宮殿の華やかな場面と、すごくドロドロした人間模様の場面にハマった思い出があります。
襟川 そして、『マイ・フェア・レディ』ですが、映画版とミュージカル版の違いなどは?
寺脇 映画版の元々にあったのがミュージカル版なのでね。やんちゃな下町の女の子が淑女になっていく成長と、そしてヒギンズは頭は良いんだけれども、どこか人の心がわからない、足りないところがある、そこも成長していく。お互いの成長物語で、カップルになるのかな?え?ダメなの?どうなっちゃうの?とやきもきさせられながら、いい感じで歌になる、その元が入っています。

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真飛
 そのもどかしさがね。
霧矢 イライザのいじらしさね。
寺脇 「壁ドン」の元祖みたいなものですから。
霧矢 イライザが?!
寺脇 いや、ヒギンズが!
霧矢 あぁ、そうですよね(笑)。
襟川 このままの雰囲気でお稽古をなさっていたんですね。
真飛 もうこのままですね。
霧矢 寺脇さんはすかさず突っ込んでくださるので。ムードメーカーと言いますか。
寺脇 霧矢さんは「名言」をいっぱい残していますから。
襟川 どんな言葉ですか?
霧矢 いえいえ、「迷う」の「迷言」なので(笑)。私の独り言とかを聞きつけてくださっていて、3年ぶりにお会いしてもまだ覚えてくださっていて。
寺脇 書き留めてるから(笑)。1つ言いますと、1番最初にこのドレスを着て記者会見をした時に「女のポーズわからん」って(笑)。
霧矢 そんな感じでしたね(笑)。で(真飛に)彼女の方が1年先に宝塚を退団していて、女の先輩だったのでアドヴァイスしてもらって。

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真飛
 宝塚では私が1学年下だったのですが、退団したのは霧矢さんより1年早かったので、女子の先輩として偉そうにね。
寺脇 でも真飛さんも「腰に手を当てといたらいいのよ」って(笑)。
真飛 安易な考えですよね!(笑)もう馬鹿の1つ覚えで(笑)。
襟川 いい雰囲気ですね〜!
寺脇 でもお2人は舞台が始まると別々だから。
霧矢 そうなんです。たまに楽屋で会うと「あ、久しぶり!」ってね。
襟川 Wキャストってそういうことなのですね。でも毎日毎日違うお客様を前に、プロのイライザが2人いるということで。。
寺脇 だから、全く同じ動き、同じ台詞なのに、全然違う印象の2人なので、僕は毎回新鮮に楽しくさせてもらっていました。2人共全く違った魅力があるので、是非両方観て頂きたいと思います。
襟川 皆様、チケットの発売は4月の16日からですよ!是非早めに良いお席をゲットしてくださいね。でも今日はこうして本番のドレスでフリートークをして頂けて、ありがとうございました。こういう機会は初めてですか?
寺脇 最初の記者発表以来、「女のポーズわからん」以来ですね(笑)。
襟川 これから本番に向けてまたご準備が。
寺脇 演出のG2さんが、また新しいものを作ろう!とおっしゃって、上演台本も書き直しておられるので、新しいものを観て頂けると思うので、また進化した姿をお見せしたいです。
襟川 楽しみにしております。では霧矢さんから締めくくりのご挨拶をお願い致します。
 
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霧矢
 本日はありがとうございました。これから皆様『マイ・フェア・レディ』の映画をご覧になるということで、オードリーの前に出てくるのは憚られるのですが、舞台の方の『マイ・フェア・レディ』にも足をお運び頂けたらなと思っております。本日はありがとうございました。
真飛 私は残念ながらこれまで映画館でこの「午前十時の映画祭」を拝見することがなかったので、これを機会に私も映画館に足を運びたいと思います。いつか皆さん映画館でお会いしましょう。ありがとうございました。
寺脇 名作を綺麗な映像で、大きなスクリーンでまた観られるということで、前に観て感動した方も、観たことがないわという若い方も、映画って素晴らしいということを年齢関係なく楽しんで頂ける映画祭だと思いますので、僕も観に行きたいと思います。その時には声をかけてください。

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〈上映情報〉
「午前十時の映画祭7」デジタルで甦る永遠の名作
●2016/4/2〜2017/3/24 毎朝10時開映
〈料金〉一般1,100円、学生500円
上映作品、スケジュール詳細 asa10.eiga.com


〈公演情報〉
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ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
脚本・作詞◇アラン・ジェイ・ラ—ナー
音楽◇フレデリック・ロウ
翻訳・訳詞・演出◇G2
出演◇霧矢大夢 / 真飛聖(Wキャスト)、寺脇康文
田山涼成 松尾貴史 寿ひずる 水田航生 麻生かほ里 高橋恵子 他
●7/10〜8/7◎東京芸術劇場プレイハウス
〈料金〉S席12,500円、A席8,000円全席指定・税込
4月16日(土)一般前売り予定
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-77779時半〜17時半
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/myfairlady/
〈全国公演スケジュール〉
●8/13〜14◎愛知県芸術劇場大ホール
S席 13,000円、A席 10,000円、B席 7,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466 (月〜土10時〜19時、日・祝休) 
●8/20〜22◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S席 12,500円 A席 9,000円 B席 5,000円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場メインホール  06-6377-3800(10時〜18時)



【取材・文・撮影/橘涼香】


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粟根まこと、松永玲子ほか、キーポイントQ&A【演劇人の活力源】など連載中!
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