えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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イベントレポート

橋本さとし、石井一孝、岸祐二が全力でパフォーマンスした『Mon STARS Concert 〜Again〜』レポート

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橋本さとし、石井一孝、岸祐二の3人によるコンサート、cube三銃士『Mon STARS Concert 〜Again〜』が2月20日から22日まで、Bunkamura オーチャードホールにて開催された。

 “Mon STARS”は、 2011年、ミュージカル『三銃士』で、橋本、石井、岸が、タイトルロールの三銃士、アトス・アラミス・ポルトスを演じ、交友を温めたことから生まれた3人のユニット。お互いロック好きで意気投合、いつしか同じ事務所、キューブの所属となりコンサートを企画、2015年に草月ホール、2016年にグローブ座で、各日華やかなゲストを招いて開催してきた。
このコンサートでは、ミュージカルナンバーや歌謡曲、ロックなど、彼らの愛する楽曲を堪能出来、それだけでなく体を張ったダンスやコントへのチャレンジ、さらに毎公演日替わりで登場するゲストとのコラボレーションを楽しめるとあって、毎公演ファン層が広がっている。
そして今回、3度目にして、クラシックの殿堂、Bunkamuraオーチャードホールに進出しコンサートを行なうことになった。
 
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オープニングは、Mon STARS Concertの定番となっているオリジナル曲「The Theme Of Mon STARS」で幕を開けた。「こんな神聖な場所で、歌う事が出来て嬉しい」と感慨もひとしお。
2曲目以降は、「クリスタルの天使」(ミュージカル『三銃士』)、「The Show Must Go On」(QUEEN)、「ブイ・ドイ」(ミュージカル『ミス・サイゴン』)など、3名のコーラスと歌唱力が遺憾なく発揮されるパワフルな楽曲が畳み掛けられ、会場の温度は一気に上昇。

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さらに続いて「The Music Of The Night」(ミュージカル『オペラ座の怪人』)では、何故か怪人が3人登場し、天井から降りて来る裸電球をしげしげと眺めたり、「One Day More」(ミュージカル『レ・ミゼラブル』)では、多くのキャストのパートをたった3人で全部歌い演じ切るなど、そこはやはりMon STARS、ただの美しいコンサートには終わらない…。会場は拍手と爆笑の渦となった。

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その後も、3人のソロの歌唱や弾き語りのコーナー、昭和歌謡や男性アイドルメドレー、オリジナル曲、ミュージカルナンバーなど、Mon STARSの歌いたい歌、やりたい事が一杯詰まった、客席も本人達も“楽しい”という思いが溢れたステージとなった。

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Mon STARSの初のミニアルバム『Lights and Shadows』が、コンサート初日の2月20日に発売されたが、そのタイトル曲「Lights and Shadows」が今回のライブで初御披露目となった。この作品は作詞を森雪之丞が担当した贅沢なナンバーだが、ライブで聴くと、より歌詞とメロディーがぐっと胸にくる、”男のバラード”という感じの楽曲に仕上がった。

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Mon STARS Concertの楽しみといえば、3人の歌唱とともに、ゲストとのコラボレーションも大きな見所のひとつ。今回も、1日目に小西遼生&壮一帆、2日目に井上芳雄、3日目に中川晃教、という豪華ゲストが結集した。

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1日目は、まず壮一帆が鮮やかなブライトイエローのドレスで登場。「Anything Goes」(ミュージカル『エニシング・ゴーズ』より)をMon STARSと共に歌唱。そしてスタイリッシュな衣裳に着替えソロ曲「Exciter!」(宝塚歌劇『EXCITER!!』より)を披露。オーチャードホールが一気に柔らかく華やいだ空気になった。

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続いて登場した小西遼生は、I'm Alive(ミュージカル『next to normal』より)を、Mon STARSとともに歌い、続いて玉置浩二「行かないで」をソロで歌唱。ハスキーで伸びのある声が会場を満たし観客はうっとりと聞き入る。そして、この日は偶然にも小西遼生の誕生日。突然サプライズでケーキが登場し、恥ずかしがる小西だったが、最後はケーキに顔を突っ込むハプニングもあり、大爆笑とともに会場全体で誕生日を祝った。
 
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2日目のゲストは、井上芳雄。Mon STARSの3名と井上芳雄は、ミュージカル『三銃士』を通して生まれた“三銃士とダルタニャン”という切っても切れない縁。他でも多数共演歴と長い交友を持つメンバーだけに、歌唱もトークも丁々発止。絶妙なチームワークで会場を盛り上げた。本家?“StarS”のナンバー「今ここにいること」をStarSリーダーの井上と、Mon STARSとで歌唱するというレアなコラボーレーションで会場を湧かせたとともに、橋本と井上が初めて出会った作品、ミュージカル『シンデレラストーリー』のナンバー「本当の愛」を井上がソロ歌唱。さらに、この日は3人がアンコール歌唱をしているミュージカル『三銃士』メドレーのスペシャルバージョンとして「今日がその日」「ひとりはみんなのために」を、井上を交え4名で歌唱し『三銃士』の世界を完全再現した。

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最終日3日目。この日のゲストは中川晃教。登場のナンバーは、中川が主演し第24回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のナンバーでもあるフォー・シーズンズの「Sherry」。フランキー・ヴァリを演じた中川の、独特なスタイルで美しいヴォーカルが会場を包む….が、その横には、赤・青・黄のジャージをINにして着こなす坊主頭が3人…..。

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中川から「最強に安定感のあるフォー・シーズンズ」と言われる程の、鉄板のハーモニーを響かせながら、坊主頭で歌うMon STARSに、会場も感嘆してよいのか爆笑してよいのかわからない歓声が。「ジャージー・ボーイズのナンバーをやるなら、ジャージに坊主だな。」という橋本の思いつきで実現した、何とも言えないフォー・シーズンズの様子と、Mon STARSに新メンバー加入か?と思える程の中川のサービス精神に、一気に会場は湧いた。続いて中川は思い出深い作品の曲、ということで「The Sun And The Rain」(ミュージカル『OUR HOUSE』より)をソロ歌唱し、その類い稀な歌唱力を遺憾なく発揮した。
 
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アンコールでは、各日ゲストを交え、「We Are The Champions」(Queen)を熱唱、そして最後は、Bring Him Home (『レ・ミゼラブル』より)をしっとりと三声で聴かせ、観客席は、3名の揺るぎない実力に支えられた、”全力の大人の遊び”の2時間に、大きな喝采を送った。
橋本さとし、石井一孝、岸祐二、3人の大人のミュージカルスター達が、その枠にとらわれず、やりたいことを、好きな音楽を全力で観客に届ける『Mon STARS Concert』は、回数を追う事に、ファンを増やしている。贅沢な気持ちと楽しい気持ちが一気に味わえるコンサートは、3人の絆とともに今後も続くに違いない。

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今後、橋本さとしは本年7月、橋本にとっては21年ぶりの劇団☆新感線出演となる新感線☆RS『メタルマクベス』《disc1》という主演の舞台が控える。石井一孝は6月にミュージカル『シークレット・ガーデン』、岸祐二は現在公演中の『リューン』が終わると、4月にミュージカル『In This House』、7月にミュージカル『ナイツ・テイル−騎士物語−』が控えるなど、それぞれが、作品を通してファンに魅力的な姿を見せる予定だ。

〈公演データ〉
cube三銃士『Mon STARS Concert 〜Again〜』
演出◇Mon STARS  
音楽◇立川智也
出演◇橋本さとし 石井一孝 岸 祐二
中谷優心、岩橋 大、村上貴亮 吉岡麻由子、樋口真央、黒須 遥、谷川陽菜
<ゲスト>小西遼生 壮 一帆 井上芳雄 中川晃教  (出演日順)
2/20〜22◎Bunkamura オーチャードホール
2月20日(火)19:00 ゲスト:小西遼生 壮 一帆
2月21日(水)19:00 ゲスト:井上芳雄
2月22日(木)19:00 ゲスト:中川晃教


【資料提供/キューブ 撮影/桜井隆幸】 





帝劇ミュージカル『1789』
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歴代トップスターが集結して華やかに 宝塚歌劇団宙組誕生20周年イベントレポー ト

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 (c)宝塚歌劇団  
前列左から、美風舞良、朝夏まなと、大空ゆうひ、貴城けい、星風まどか、姿月あさと、真風涼帆、和央ようか、大和悠河、
凰稀かなめ、寿つかさ 

1998年に宝塚5番目の組として誕生した「宙組」創設から20年を迎えた節目を祝う「宙組誕生20周年記念イベント」が、2月19日兵庫県の宝塚大劇場で、歴代トップスターと現宙組トップスター真風涼帆以下、宙組生の出演のもと、華やかに執り行なわれた。
花組、月組、雪組、星組に続く第5番目の組として宙組が誕生したのは1998年1月のこと。それまで宝塚歌劇団の本拠地である、兵庫県の宝塚大劇場のみで行っていた宝塚歌劇の通年公演を、東京宝塚劇場の建て替えを契機に、東京でも実現するべく、東西での通年公演実施の為に創設された、宝塚歌劇65年ぶりの「新組」だった。この新しい組は、初代トップスターの姿月あさと、トップ娘役の花總まり、二番手男役スターの和央ようかをはじめとした既存4組からの選抜メンバーで構成され、香港公演を経て、1998年3月に宝塚大劇場公演『エクスカリバー』『シトラスの風』で船出した。
特に長身の男役が多く集められたダイナミックさと、伝統を一から創り上げる新組ならではの未知数の輝きと、歌唱力に秀でた初代トップスター姿月あさとのもとで培われたコーラスの厚みに個性を発揮。今日まで20年の歩みを進めてきた。
そんな「宙組誕生20周年」を記念して行われた祝祭のイベントは、宙組創設メンバーであり、現在宙組組長を務める寿つかさの司会でスタート。舞台中央に映し出される映像で、お披露目から現在まで35公演59作品の中から、歴代トップスターの変遷を盛り込んだダイジェストが紹介される。姿月あさとの、宙組発足の口上が緊張感にあふれ、あれから20年の感慨を早くも深くするものがある。

そこから、やはり宙組創設メンバーで、現在宙組副組長の美風舞良が加わり、ゲストの歴代トップスターが1人ずつ登場して、懐かしい思い出を語るコーナーへ。
最初に登場したのは昨年11月19日に宝塚を卒業したばかりの、七代目トップスター朝夏まなと。寿が「朝夏まなとさんです」と敬称付で紹介するのにむしろ違和感を覚えるほど、現役時代があまりにも間近なOGだが、グレーのブラウスに黒のパンツスタイルの朝夏は、実に可愛らしい雰囲気を醸し出していて、寿組長が「まぁ君と呼んでもいいの?」と問いかけたほど。「今日はいいです」とにこやかな本人は、「今日2月19日が退団からちょうど3ヶ月目の記念日です」と挨拶し、ピンヒールの歩き方も初々しい。
映像は『王妃の館』の朝夏演じる北白川右京と、現トップスターの真風涼帆が演じるルイ14世がベルサイユ宮殿へと向かうシーン。自身が演じる北白川を「変な人でしたね」と語る朝夏に客席にも笑いが巻き起こり「ベルサイユーへ〜♪」と3人が歌い出すのが、記憶に新しい公演らしさを表している。続いて映像は朝夏退団公演のショー『クラシカルビジュー』の、黒燕尾のダンスシーンとなり「宙組全員のパワーを背中に受けて踊っていた」と振り返る言葉に、男役朝夏まなとがこだわり抜いた、黒燕尾のダンスシーンの美学が思い出された。
続いて登場したのは六代目トップスター凰稀かなめ。ゴールドのフォーマルでドレッシーなパンツスタイルが美しく、舞台中央で挨拶する声もふんわりと優しいが、一転、寿組長、美風副組長のもとに駆け寄る姿に茶目っ気があるのが、凰稀らしい。2015年2月の退団から丸3年で、朝夏が3ヶ月、私が3年、と椅子に座る朝夏に話しかけながら語る姿は、トップ二番手の盟友関係にあった二人ならでは。
映像は『風と共に去りぬ』のレット・バトラーで「眉毛が太い!もみあげも太い!」と、そこに大きなこだわりがあったことを凰稀が賑やかに語ると、寿も美風から「稽古場からその太さに違和感がなかった!」というエピソードも。一転して『ベルサイユのばら〜オスカル編〜』の、オスカルのラストシーンが映し出され、これが同じ人かという宝塚ならではの変身の妙が映像からも伝わる。本来アンドレが迎えにきてガラスの馬車に乗るラストシーンが多い『ベルサイユのばら』だが、発表こそしていなかったものの、上演時すでに次公演での退団が決まっていたことから、オスカルの一生を男役スター凰稀かなめの来し方になぞらえた「花のいのち」の歌詞が書かれたという秘話を凰稀が披露。「その花は女として生まれ、男として生き、人として宙に還る」という歌詞を初めて聞いた時に、サヨナラショーのようだと瞬時に連想したことが蘇った。

次に五代目トップスター大空ゆうひ(在団時は祐飛)が登場。黒のどこかアバンギャルドな出で立ちが、いかにも大空らしく、さりげないけれどもカッコいい、独自の世界観が健在なのを感じさせる。
映像はお披露目公演『カサブランカ』。寿が「1幕のラストシーンですね」と語ると「よくわかりましたね!私、どこかな?と思った!」と笑わせる。役柄が孤独な役だったけれども、店の従業員たちを演じるメンバーが盛り立ててくれたことや、映画で有名な「君の瞳に乾杯」を舞台でやるかやらないか、演出の小池修一郎と何度も話し合ったが「舞台の台詞としてなんとか成立させました!」という納得の言葉に、客席からも大きな拍手が贈られる。
また、退団公演のショー『クライマックス!』の映像が映る中、「私の役はお亡くなり率がすごく高くて、相手役の野々すみ花さんを守ってお亡くなりになることが多かった」と笑わせつつ、「学年が上になってからの主演男役就任、更にトップスターとして宙組にくるという形だったけれども、ずっと下の下級生たちまでが甘やかしてくれて、たぶん一番甘えていられた時期だった」という趣旨の思い出を語り、遅咲きの花だったからこそ、ダンディーな大人の男性を演じられる魅力を放っていた大空トップ時代の、宙組の温かさを改めて感じさせていた。

その後に登場したのが四代目トップスターの大和悠河。現在はモデル並みの体形を誇るキュートな大和だが、この日はイベントの趣旨に見事にマッチしたアイボリーのパンツスーツ姿。「すぐに戻れそうですね」と話しを振られて「戻れますよ!」と男役風の足の組み方を瞬時に見せて、男役のDNA健在ぶりを披露しつつ「大劇場、やっぱり広いですね!」と手をかざして劇場を見回す様が、大和らしいチャーミングさにあふれる。
映像は退団公演の『薔薇に降る雨』。「実はものすごくキスシーンの多い公演で、8回もキスシーンをしているんです。折角最後なのだからとこだわって、様々なバリエーションを考えました」との大和の語りに呼応するように、相手役陽月華とのキスシーンすべてが編集された映像に、場内は笑いに包まれる。また、大和のトップ披露が宙組誕生10周年の記念だったことから、その祝賀も兼ねたお披露目のショー『宙FANTASISTA!』の大階段では、「10年の歴史を引き継いでいくぞ、との思いをこめて振り返っています!」というキメポーズへのエピソードや、冒頭の卵の中から誕生するシーンの話では、寿と美風が「コスモ、コスモ」と、当時のままの呼びかけを披露して、宙組の歴史を創ってきたメンバーならではの会話が美しい。

続いて三代目トップスターの貴城けいが白のふんわりしたブラウスに、同じ白のパンツ姿で登場。「センターに立つだけで圧倒される」と大劇場への里帰りに感慨深げ。ライトのまぶしさにも改めて感嘆しながら、宙組創設20年の祝意を語る。
披露公演の『コパカバーナ』は著作権の関係で、静止画像での紹介だったが、「この公演から宙組に組替えしたけれども、三日くらいでもうずっと前から宙組にいたような気持ちになっていた」と、ここでもまた宙組の温かさが語られる。公演が星組からの続演だったことから、小さなテレビを囲んで星組の映像を見ながらの振り起こしが大変だったエピソードや、ドラマシティでのコンサートで、ジーンズ姿で歌い踊る貴城という、ノーブルで美しい男役だった彼女のアクティブな面も回顧される。
更に退団公演のショー『ザ・クラシック』では、出る場面、出る場面軍服だったという、宝塚の男役の美意識がつまった、様々な軍服姿が映し出され、千秋楽では「I LOVE CHOPIN、I LOVE CHOPIN」の歌詞を、宙組メンバーが貴城の愛称に置き換え「I LOVE かしさん、I LOVE かしさん」と替え歌で歌ってくれた、という宝塚ならではのアットホームなエピソードに、宙組の、宝塚の美点が浮き彫りになった。

そして、宙組創設メンバーであり、歴代最も在任期間の長かった二代目トップスター和央ようかが、白のパンツスーツで登場。客席で見守る、つい先日雪組公演『ひかりふる路』で宝塚に楽曲を書き下ろしたばかりの、夫君フランク・ワイルドホーン氏を紹介。今思い返せば運命の出会いともなった、ワイルドホーン楽曲の退団公演『NEVER SAY GOODBYE』の映像を見ながら、思い出を披露する。
その中で「ワン・ハート」というナンバーで和央が「ひとつの」と歌うと宙組メンバーが「ひとつの」と呼応する歌だったにも関わらず、歌詞を間違い、完全に創作したのに組のメンバーが同じように唱和してくれたという、有名なエピソードを語り、改めて寿と美風に謝る1幕も。二人は「全然大丈夫だった、余裕だった」と返したが、「それは二人が優しいからで、退団後下級生たちに会う度に『あの時は大変でした!』と言われた」と語り、笑わせる。また宝塚での初演を担当した『ファントム』では、顔面に障害を負っているという宝塚では難しい表現が、初演だっだだけに大変だったが、エリックという役柄のピュアで少年のままの心を、自分の大好きなブルーで表現したいという思いを受けて、ブルーのクリスタルで仮面を創ってくれたスタッフの心配りに感謝も寄せられ、宝塚のキャスト、スタッフ一丸となった舞台創りを彷彿とさせていた。

最後にいよいよ初代トップスター姿月あさとが登場。寿と美風と抱き合ってこの特別な日を喜び合う一コマも。組長、副組長として現在の宙組を支える二人が、一瞬にして下級生の顔になることも宝塚ならではだ。
お披露目公演『エクスカリバー』の映像と共に当時を振り返りながら、やはり、65年ぶりの新組の初代トップスターという責任は当然ながら相当に重いもので、「今だから言えるけれども大変だった」と語りながら「大変という暇さえないほどで、とにかくやるしかなかった」という言葉に、姿月が背負っていたものが偲ばれる。また、オペラ「カルメン」を題材にした『激情』では、格闘に近い激しい殺陣があり「戦ったよね〜大変だったよね」と姿月が和央に語りかけ、今や宙組を語るになくてはならない名シーンとなった『シトラスの風』の「明日へのエナジー」でも、「たかちゃん(和央の愛称)、やっぱり汗かいてる!」と指摘して笑いあい、新組の創設時に、組のトップと二番手だった二人の固い絆が感じられた。更に「もうすぐ映ります!」と、群舞の中の寿を示す場面もあり、今でも色敵役をこなせる若々しい組長である寿が、中堅時代の溌剌とした表情に注目が集まり、宙組の歴史を感じさせた。

ゲスト全員のトークが終わると、公募から選ばれた組名お披露目式で、書道家望月美佐氏が書いた見事な「宙」という大パネルと共に、3月に大劇場お披露目を控えた現宙組トップコンビ真風涼帆と、星風まどかも呼び込まれる。傍目にも、このシチュエーションで緊張するなという方が無理だろう、という状態でセンターに立った真風と星風の、直立不動の固くなった姿が初々しい。
パネルを見ながら姿月がお披露目式を振り返る。当時、式に参加していた姿月と和央にも組名は知らされておらず、望月氏がまず一筆目をチョンと置いた時点で、噂されていた「虹」や「夢」ではないな、とわかり、じゃあ何?何?と思いながら、筆運びを見つめていたが、あまりにもパネルの近くに立っていたこともあって「えっ?『寅』!?」と思ったという、姿月の言葉に場内は大爆笑。「宙組に決定!」と聞き、「ああ、『寅組(とらぐみ)』じゃなくてよかったと思った」と振り返り、「空」という字は「空席」にもつながることから、縁起面も合わせて「宙」の字が使われたという経緯を説明し「でも当時はパっと読めなかった」という思い出に、この20年でこの文字が「そら」の予測変換にも登場するようになったのには、宝塚の存在もあったのだろうと思うと、その重みが更に感じられる。

そして、現在お披露目公演稽古中の真風と星風から、『シトラスの風—Sunrise—』〜Special Version for 20th Anniversary〜でアドバイザーを務めているという姿月への謝辞が語られたが、真風ですら挨拶に固さがあったほどだから、星風の御礼の言葉はどうしても滞り勝ちのものに。そんな星風とリアルタイムで舞台を共にしていた凰稀と朝夏の子供を案じるような表情と共に、星風がようやく話し終わった時、隣でガッツポーズをした大空の様子がなんとも温かい。これが宝塚という花園で育った人同士の絆なのだなと、改めて感じさせる瞬間だった。
姿月の「今の宙組らしい、新たな『シトラスの風』を創り上げて欲しい」という言葉と共に、歴代トップがエールを贈る中で、貴城に「真風さんが本当にカッコイイ」と讃えられた真風が、「ドリンキング・バード」もかくやとばかりに、頭を下げ続ける姿にも微笑ましい笑いが場内に広がる。大和が、宙組創設時に月組にいて感じていた「ダイナミックでエネルギッシュで、とてつもない可能性がある組だと思って見ていました。これからもどこまでも羽ばたいて、飛躍して欲しい」と語れば、大空が「20年と言えば成人式。これからもっと熟成していくでしょう。宙組のカラーはすでにあると思いますが、伸びしろがあるところが面白い魅力」と、組の発展に期待した言葉が聞かれ、宙組の軌跡を振り返るイベントはいよいよクライマックスの歌唱披露に。

まず、宙組創設メンバーの姿月、和央に真風が加わり「夢・アモール」を歌いながら3人が銀橋を行く夢の共演が披露され、そこから姿月がソロを取り、現宙組生全員とのコラボレートによる「明日へのエナジー」へ。宙組を象徴する楽曲として、凰稀、朝夏時代にも再演が繰り返されてきたが、やはり初代の姿月のあくまでもソフトでありながら豊かな歌声の為に、この曲は創られたのだと感じさせる歌唱が圧巻。手振りの範囲に納まる振付で、この日は歌唱のみの披露だったが、各組の個性的な面々が集まってできあがった、宙組の新しい組としての団結を、見事に果たしたこの曲のルーツが、現在の宙組へと引き継がれるコーラスの厚みに、ここから30年、40年へと歩みを続ける「宙組」の栄光の明日が見える思いだった。
イベントの最後は、出演者全員で「シトラスの風」を大合唱。「先輩方の熱い思い、情熱を絶やさぬよう、これからも精進して参ります」との真風の決意宣言で、夢のようなイベントの幕が下りた。
更に鳴りやまぬカーテンコールに応え、もう一度幕が上がり、姿月が「宙組の歴史には、今日は参加していないが、花總まり、紫城るい、陽月華、野々すみ花、実咲凜音の歴代トップ娘役、客席にいる初代組長・副組長の大峯麻友さん、出雲綾さんをはじめとした、宙組に在籍したすべてのメンバーの思いがこもっている。今日ここに集った私たちは、親戚のような家族のような絆で結ばれていて、ずっと宙組を応援しているから、初日に向けて頑張ってください」という趣旨の言葉が現宙組生全員に贈られ、20年という節目を刻んだ宙組の歴史と、歴代トップスターが1人も欠けることなく大劇場に集った、この輝かしい瞬間に、熱い思いがこみ上げる時間となっていた。

『宙組誕生20周年記念イベント』
構成・演出◇岡田敬二
出演◇(GUEST)姿月あさと、和央ようか、貴城けい、大和悠河、大空ゆうひ、凰稀かなめ、朝夏まなと(就任順)
真風涼帆、星風まどか 寿つかさ、美風舞良、ほか宙組
●2/19◎宝塚大劇場 


〈公演情報〉
宝塚歌劇宙組公演
ミュージカル・オリエント
『天は赤い河のほとり』
原作◇篠原千絵「天は赤い河のほとり」(小学館)
脚本・演出◇小柳奈穂子
ロマンチック・レビュー
『シトラスの風—Sunrise—』〜Special Version for 20th Anniversary〜」
作・演出◇岡田敬二
出演◇真風涼帆、星風まどか、ほか宙組
●3/16〜4/2◎宝塚大劇場
●5/11〜6/17◎東京宝塚劇場
〈お問い合わせ〉宝塚歌劇インフォメーションセンター 0570-00-5100



【取材・文/橘涼香 写真提供/宝塚歌劇団】 



帝劇ミュージカル『1789』
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龍 真咲がワールド・ミュージカル・コンサート『ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ』でブロードウェイキャストと夢の共演!


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元宝塚歌劇団月組トップスターの龍 真咲が、10月9日、渋谷・東急シアターオーブにて行われたワールド・ミュージカル・コンサート『ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ』の最終日に、日本人スペシャルゲストとして登場し、本場の錚々たるキャスト陣とともに、圧巻の歌唱力を披露した。

このコンサートは、今まさにブロードウェイやウエストエンドで活躍中の旬なキャストを招き、本場ニューヨークやロンドンで行われているミュージカルの名曲を、日本に居ながらにして鑑賞できるという非常に貴重なコンサートで、今回は「東急シアターオーブ5周年記念公演」と銘打ち、新たな試みを加え、満を持して開催されたミュージカルファン熱望のオリジナル・コンサートだ。

今回の新しい試みは、演出・振付として、ブロードウェイで現在活躍中のマーク・スチュアートを招き、本場の振付を体現するダンサー達もともに来日。スピーディーでアクロバティックなコンビネーションダンスを得意とするマークの振付を、究極のボーカルとともに味わえるという贅沢なステージが実現。まさに『ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ』というタイトルにふさわしいコンサートとなった。

今回、メインキャストとして来日したのは4名。『レ・ミゼラブル』ジャベール役でも名高く、日本にも多くのファンを持つアール・カーペンター。2016年に、ハリウッドを代表する女優グレン・クローズが出演し話題となった『サンセット大通り』で、ブロードウェイデビューを果たしたシボーン・ディロン。『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など日本でも有名な作品でブロードウェイの常連でもあるエリック・クーンジーは、今回が初来日。『ウィキッド』のエルファバ役はこの人が世界一との呼び声も高いウィレマイン・フェルカイックは、ディスニー映画『アナと雪の女王』のエルサ役(オランダ語版・ドイツ語版)でも世界中から注目を集めた。

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この奇跡の4人で贈る今回のコンサートは、2部構成となっていて、ACT1は、ニューヨークを体感して欲しいという想いがダイレクトに伝わる演出で、2017年トニー賞のミュージカル作品賞を受賞し、ベン・プラットがミュージカル主演男優賞など6冠を獲得した話題作、『ディア・エヴァン・ハンセン』の「ウェイヴィング・スルー・ア・ウィンドウ」からスタート、一気に気持ちが高まる。その後『オン・ザ・タウン』『エニシング・ゴーズ』『フォッシー』『42ndストリート』などの名曲がずらり。メインキャストが代わる代わるコミカルに楽しませる構成が続く。

ACT2は、各ボーカリストの持ち歌を存分に聴かせる構成で、ウィレマイン・フェルカイックが、日本でもファンの多い『エリザベート』から「魂の自由」を情感豊かに、また深く力強く歌い上げたのが印象的だった。その後、通訳を交えて、メインキャストの自己紹介が行われ、本日のスペシャルゲスト、「ワンダフルでビューティフルなMasaki Ryu」と紹介があり、拍手の中シルバーのドレスに身を纏った龍 真咲がゆっくりとステージに登場する。少し緊張した様子で龍が、「今まで宝塚の男役として、『ロミオとジュリエット』、『1789』、『ミー&マイガール』などの作品に主演として出演して参りましたが、今日は女の子で歌います」とゆっくり噛みしめるように話すと、通訳が英語でその言葉を伝える。すると4人のキャストからは驚きのリアクションが。「男役」で演じていたという事と、目の前にたたずんでいるどこからみても女性らしい龍の姿に、不思議そうに何度も通訳に尋ねながら確認をしている光景がファンを和ませた。

龍真咲 ソング&ダンス 

期待に満ちた1曲目は、『ウエストサイドストーリー』より「トゥナイト」。エリック・クーンジーがトニー役を務め、龍はマリアを唄う。二人が向き合いエリックのリードで手を取り合いながら歌う龍の姿は初々しく、まさにマリアのときめきを感じさせる。デュエットのハーモニーが繊細で美しく、龍の伸びの良い高音が劇場中に響き渡る。昨年末に『エリザベート スペシャル・ガラ・コンサート』で「私だけに」を熱唱し、客席を驚かせたソプラノが更に進化しているようだった。歌い終わると、何度も何度もエリックに笑顔でお礼を伝えている姿も印象に残る。

龍真咲 ソング&ダンス

そして、いよいよソロ曲に。龍が選んだ曲は、自身が6月にNYで感動し、2度も観劇に足を運んだというミュージカル『アナスタシア』より、「ジャーニー・トゥ・ザ・パスト」。ステージのセンターに立ち、正面を見つめて力強く歌う姿に、龍の歌に対する並々ならぬ想いを感じる。8月には自身のファーストアルバム「L.O.T.C 2017」をリリースし、歌手として歩み始めた勇気と挑戦とも重なり、客席からは万雷の拍手が起こる。「人生は挑戦と夢と希望のパレード」と彼女は言う。今回のこのコンサート出演は、まさに挑戦であったと思う。そしてきっとその向こうには、夢と希望が待っているに違いないと、そう確信させる熱唱であった。彼女の歌は聴くものに勇気と希望を与えてくれる。来日したメインキャストと通じる大切なものを彼女は表現し、スペシャルゲストとしてふさわしく素晴らしいステージであった。

龍真咲ソング&ダンス

そして、いよいよコンサートはクライマックスへ。
エリック・クーンジーは『ミス・サイゴン』より「神よ何故」、シボーン・ディロンは『キャバレー』より「キャバレー」、アール・カーペンターは『レ・ミゼラブル』より「スターズ」、ウィレマイン・フェルカイックは『ウィキッド』より「ディファイング・グラヴィティ」と、それぞれのキャストが最高の持ち歌を、ブロードウェイの劇場さながら、作品の1場面を見ているかのような臨場感たっぷりに惜しげもなく聴かせる。どの曲もステージと客席が一体となり、張りつめた空気が満ちる。歌い終わるとブラボーの連続、そして、拍手が鳴りやまない。
まさに渋谷がブロードウェイとなったコンサート。素晴らしい歌声を聴けた興奮と、心地よい余韻が贅沢な、夢のようなコンサートであった。(ライター:YUMA)



【写真提供/スペースクラフト 撮影/下坂敦俊】



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ハロウィンシーズンのみなとみらいに、あのおばけ一家現る!『アダムス・ファミリー』製作発表&楽曲披露イベントレポート!

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10月28日からKAAT神奈川芸術劇場ホールで開幕するブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』の製作発表&楽曲披露イベントが、ハロウィンシーズン到来にわく横浜みなとみらいで華やかに開催された。

ミュージカル『アダムス・ファミリー』は、映画などでも広く親しまれているアメリカを代表する漫画家チャールズ・アダムスの一コマ漫画を基に、2010年、『ジャージー・ボーイズ』のマーシャル・ブリックマン&リック・エリスの台本、『ビッグ・フィッシュ』のアンドリュー・リッパの作詞・作曲により創作されたブロードウェイ・ミュージカル。日本では白井晃の演出により2014年青山劇場で初演。ゴシックテイストにあふれたユニークなおばけ一家を演じるキャストと、心に残る優れた楽曲が大きな喝采を集めた。

そんな作品の3年ぶりとなる再演がこの度実現。ミュージカル界の豪華新メンバーも加わって、更にオールスターキャストで白井晃が芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場の舞台にパワーアップして登場することとなり、その製作発表を兼ねた楽曲披露イベントが10月1日に催された。

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みなとみらい線のみなとみらい駅に直結するMARKS IS みなとみらい1階のグランドガレリアは、観覧スペースはもちろんのこと、吹き抜けになった2階、3階にもこのイベントを心待ちにする人、人、人でぎっとりと埋まり、熱気は最高潮。そこへ「オーバーチュア」も高らかに、ゴメスの橋本さとし、モーティシアの真琴つばさ、ウェンズデーの昆夏美、バグズリーの庄司ゆらの、フェスタ—叔父さんの今井清隆、グランマの梅沢昌代、執事・ラーチの澤魁士が舞台と全く同じ扮装で登場。ミュージカルの開幕を飾る「我らアダムス」が歌い踊られ、早くも会場は「アダムス・ファミリー」の世界一色。観覧者からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。

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続いて、モーティシアをWキャストで演じる壮一帆、おばけ一家であるアダムス・ファミリーに対峙する人間の一家、ルーカスの村井良大、アリスの樹里咲穂、マルの戸井勝海、そして演出の白井晃も登場。全登壇者が揃ったところで、それぞれの挨拶、更に質疑応答が行われた。
 
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戸井勝海 樹里咲穂 梅沢昌代  澤魁士  真琴つばさ 橋本さとし 壮一帆 今井清隆 村井良大 白井晃
手前/庄司ゆらの 昆夏美

【登壇者挨拶】

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白井晃
 皆さん、今日はたくさんご来場いただきましてありがとうございます。演出を担当します白井晃でございます。10月の28日から11月12日まで、この「みなとみらい」の二つ先の駅「日本大通り」にあります神奈川芸術劇場で、いよいよ『アダムス・ファミリー』の幕が開きます。この作品は世界的に有名になった映画『アダムス・ファミリー』のあとに、ブロードウェイでミュージカルになったものを、2014年、3年半前に、日本版として再構築しまして上演したものです。ブロードウェイ・ミュージカルで、お話も音楽もブロードウェイと同じなのですが、演出、振付は日本のオリジナルで作りました。おこがましいのですが、もしかしたら本家本元よりも面白いんじゃないか(会場から拍手)、あ、ありがとうございます、それくらい本当に楽しい舞台になりまして、そんな作品が私が芸術監督を務めますKAATで上演されることになり、非常に楽しみに致しております。この素晴らしいキャストの皆さん、どこからどう見てもアダムス・ファミリーにしか見えない、太平洋を渡ったら少しだけお茶漬け味になったかな?(笑)という感じはありますが、まったくもって日本でやるにはこの人たちしかいないという、素晴らしいキャストの皆さんに集まっていただきました。素晴らしい歌、素晴らしいダンス、おばけの話なのですが、とても楽しくて、何回観ても楽しめる作品になっているのではないかと思います。どうぞ皆様、よろしくお願いします。ありがとうございます。
 
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橋本さとし
 皆様ありがとう〜!!(会場から大拍手)。私たちはおばけです。本当はこの時間に出てきてはいけない者なんです。太陽の光にはものすごく弱いはずなんです(笑)。ですけれどもなんでここに出てきたのか、それは皆様に観て頂きたいミュージカルがあるからなんです!(拍手)最高のミュージカルです!劇場は二つ先の駅にあるKAATです。近くには中華街もあります。そしてちょっと行けば海を見ることもできます!いいですよ、最高ですよ、『アダムス・ファミリー』を観て、海を見て、そして中華街で美味しい中華料理を食べて帰る。最高のツアーが皆様を待っていると思いますので、是非劇場でお会いしたいと思います。さっき後ろで待っている時に蚊が飛んでまして(笑)、蚊が僕の耳を刺したみたいです。血が流れていないはずなのにかゆいんです(笑)。そしておばけなのに今、めちゃくちゃ汗をかいてます(笑)。ですけれども、それぐらいの情熱をもって皆様に是非観に来て頂きたいと思っているんです!皆さん、最高のミュージカルです!是非KAATでお待ちしております!

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真琴つばさ 再演に際して演出の白井さんよりテーマを頂きました、「妖艶」。妖しい美しさをお届けしたいと思います。そして、Wキャストということでこの面白い『アダムス・ファミリー』が百万倍面白くなります。是非ともこの横浜の地で私たちアダムス・ファミリーをどうぞ皆様応援してください!よろしくお願いいたします。

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壮一帆 はじめてのモーティシア役を演じます。先輩の背中を見習って、家族を大きな愛で包みたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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昆夏美 こんにちは、ウェンズデーです。(にこりともせず、役になりきっての話しぶりに笑いが巻き起こる)大好きな家族と過ごしていたのですが、人間の男の子を好きになりました。観に来てください(拍手と笑)。

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 村井良大 人間その1、ルーカスを演じます。ウェンズデーと結婚できるように頑張りますので、どうぞ皆様観に来てください。よろしくお願いします。

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樹里咲穂
 人間その2、アリス役の樹里咲穂です。「息子好き、亭主元気で留守がいい」(笑)よろしくお願いいたします。

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戸井勝海
 人間その3、戸井勝海です。「頑固者、妥協の文字は見つからず」(笑)よろしくお願いします。

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 澤魁士 ウーオー(うなり声のみ・司会者が通訳し「高いところから失礼します。ラーチ役の澤魁士です。よろしくお願いします」)

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庄司ゆらの パグスリーです。拷問が大好きです。お願いします(笑)。

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梅沢昌代
 初参加、最年長、百歳を超えて人生ひと花咲かせたい。グランマです。

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今井清隆
 見た目と裏腹に誰よりも心優しいフェスタ—です。誰よりもこの再演を心待ちにしておりました。新メンバーが加わって更にパワーアップした『アダムス・ファミリー』になっています。是非観に来てください!よろしくお願いします。

【質疑応答】

──大変ヒットした初演ですが、再演に際して新たに気づかれたこと、またここは変えたくないというところなどありましたら教えてください。
白井 演出的には初演で楽しませていただきましたので、その形を遵守しながらやっていきたいなと思っているんですが、新しいメンバーも加わって、アダムス家と人間であるルーカスの家族とが融合していく様が、もっと明確になっていくといいなと思っています。ナンバーも同じなのですが、更にパワーアップしておりますので、その辺が見どころではないかと思います。この作品の初演は今はなくなってしまった青山劇場だったんです。ただ、この作品を再演するにあたり、関東ではKAATだけで上演するということになりまして、KAATは舞台と客席がとても良い関係にありますので、むしろ青山劇場よりもKAATの方が最終的には良い作品になるんです。はい、絶対になるんです。本当にそうなんです!なので、そこを目指してやっていきたいと思います。

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──再演が決まられた気持ち、また初参加の皆さんは出演が決まられた時の気持ちを教えてください。
橋本 再演が決まった時、ゴメス役、僕で良かったなと思いました。よくあるんですよ、再演だけど他の人がやっているパターンって(爆笑)。あぁ橋本さとしだった、ということでひとつ役者としてはとてもホッとしました。このゴメスという役は自分にとってすごく大事な役ですし、稽古場からこのメンバーにファミリー感があって、皆さんがこの作品の為に一丸となった気持ちっていうのは、初演も再演も変わらない中で、自分がいられるのがとても嬉しいです。その良い空気感をKAAT、そして大阪、富山とそのまま皆さんに伝えていきたいなと思います。
真琴 (モーティシアになり切って)あら嬉しい(爆笑)。
 初演からやっていらした皆様の輪に入るのは、想像以上に大変だなと思っているところですけれども、とにかく人の倍稽古をして、1回1回集中して演じていきたいと思っています。参加できて嬉しいです。
 初演の思い出は本当にたくさんあって、毎日本当に楽しかったので、再演が決まった時は「やったー」と思ったのですが、新しいキャストの方々と初演よりもパワーアップしなければならないという思いで、ここにいるファミリー、そして今ここにはいないけれども「祖先」というアンサンブルの皆さんとも一丸となって、皆様にお届けします!
村井 僕は今回からの参加となります。僕らの家族は全部初参加ですので、家族一丸となってアダムス・ファミリーに立ち向かっていく力と、全員でこの作品を楽しみながら、『アダムス・ファミリー』にしかない空気感をとらえながら、劇場に持っていけたらいいなと思っています。
樹里 私はブロードウェイで初演の『アダムス・ファミリー』を偶然観ておりまして、本当に純粋に楽しんでいたのですが、中でも印象に残っていたのが「あの黄色い服を着たお母さんの役いいな」と思っていて。そんなことを漠然と思ってきたら、ふいに私の前にアリス役がやってきて、幸せなんてものではないくらい嬉しかったです。頑張りたいと思います。
戸井 今、途中まで立ち稽古をしているんですが、観ていると本当に普通の人がいないんですよ。我々人間としては、お客様目線で、舞台の上でアダムス・ファミリーに翻弄されたいなと思っています。
庄司 私も初参加させていただくのですが、参加させていただくと決まった時に、皆さん豪華な方々でこの中で本当にできるのかな?と不安だったのですが、とても楽しい現場なので、皆さんにも楽しい舞台をお届けできるように頑張っていきたいなと思います。
 ウー(司会者から「頑張りますとおっしゃっています」)。
梅沢 稽古場で皆さんの稽古を観ていると観客になって笑っています。橋本さん本当に面白いです。私も珍しい役なので、新しいジャンルが開けるように頑張りたいと思います。是非観に来てください。
今井 (ここで司会者が誤って質疑応答を打ち切ろうとして、平謝りするのに)大丈夫です!頑張ります!(明るい気遣いに大きな拍手)。

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ここから再び歌唱披露が行われ、ウェンズデーの昆夏美とルーカスの村井良大のおばけと人間の恋に横たわる障害に立ち向かう「狂ってる」がパワフルに歌い上げられる。
続いてアリスの樹里咲穂、マルの戸井勝海が歌い継ぎ、やがて4人の大迫力の歌唱へ。全員が歌えるメンバーの、力強さと楽しさが爆発するナンバーに大きな拍手が贈られた。

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更に「死ぬまで生きよう」をゴメスの橋本さとしと、モーティシア壮一帆というこのイベントで初お目見えとなるコンビが披露する。壮の佇まいは美しく微かに退廃的で、真琴つばさのブラックな戯画的造形とはまた一味違う面白さがあり、このWキャストは絶対に双方見逃せない!という気持ちが高まった。

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ここから舞台のクライマックス「愛のタンゴ」につながるところで、楽曲披露はお開きに。「ここからがすごく盛り上がるところなんです!」と訴える橋本の言葉を受けて、「是非それを楽しみに劇場にいらしてください!」との司会者の言葉を、橋本が「うまく締めますね!」と褒めたたえながら楽しい会見は終了。会見の様子を「#我らアダムス」のハッシュタグつきでSNSに投稿した観覧者に記念のキャンディーが配られるなど、今の時代ならではの盛りだくさんな内容に、公演への期待が高まる時間となっていた。

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〈公演情報〉
アダムスPR
PARCO Produce ブロードウェイミュージカル
『アダムス・ファミリー』
台本◇マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
作詞・作曲◇アンドリュー・リッパ 
原案・原作◇チャールズ・アダムス
翻訳◇目黒条/白井晃
訳詞◇森雪之丞 
演出◇白井晃
出演◇橋本さとし 真琴つばさ/壮一帆(Wキャスト)  昆夏美 村井良大
樹里咲穂 戸井勝海 澤魁士  
庄司ゆらの 梅沢昌代  今井清隆 他 
●10/28〜11/12◎KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉 
〈料金〉S席12,000円 A席9,000円 U-25チケット6,000円(全席指定・税込) 
大阪、富山公演有り
〈お問い合わせ〉パルコステージ 03-3477-5858




【取材・文・撮影/橘涼香】


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龍 真咲デビューアルバム「L.O.C.T 2017」発売イベントレポート

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元・宝塚“男役トップスター”を昨年9月に惜しまれつつも退団した、龍 真咲が音楽の世界へと転身した。
先月8月23日にアルバム「L.O.T.C 2017」で鮮烈なデビューを飾り、間髪入れずに渋谷・オーチャードホールでの初コンサートを、26日、27日、計3回行い、6000人の動員を果たした。
そして9月10日は、龍 真咲の慣れ親しんだ関西、大阪でアルバム発売記念イベントが開催された(観覧無料)。
 
ここ阪急西宮ガーデンズは、西日本では最大級のショッピングセンターで休日ともなれば大勢の客でにぎわう。そんな中、木の葉のステージには、始まる前から龍 真咲目当てのファンが整理券をもとめ長蛇の列を作っていた。
宝塚を退団したスターたちにとって、歌を歌うことはそれほど難しいことではないと思われがちであるが、龍 真咲は男役であったため歌い方も一種独特なものだった。しかし今、龍 真咲は“J-POP”に飛び込んだのだ。勿論男役でもなければ舞台でもない、シンガーとしての龍 真咲である。“女性J-POPシンガー龍 真咲”なのである。
退団後、ボイストレーニングを重ね、宝塚特有の歌い方からポップスシンガーとしての発声を短期間に習得し、レコーディングに臨み、ここまでたどりついたのだ。が、人前で歌うのはこれが4回目、しかもホームグランドと言ってもいい関西では初めてなのである。

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午後4時、多くのファンの前に、“LANDING on the CITY”で龍 真咲が登場した、と同時に「うわぁー!」と感嘆にも似た歓声とともに拍手が沸きあがった。
1曲目の “Silly game”を歌唱、アルバムのリード曲でもあるので会場は盛り上がり、改めて「皆さんこんにちは。暑いですね〜。今日は、ここ私が宝塚時代18年間過ごした地元に帰ってこれて本当にうれしいです!」と話し、ファンとの距離を引き寄せた。そして3曲目“Miss you always”を歌い、最後の“ヒーロー”では「皆さん、一緒に手を振ってくれませんか?」と簡単な手振りを観客に教え、会場をひとつにして終えた。ライブ後、記念撮影を集まった観客を背に撮影し、ステージは終了した。

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龍 真咲も初めてだが、関西で見るファンもシンガーとしての龍 真咲を初めて見る人も多い。1曲1曲大きな歓声と拍手が巻き起こり、会場は大盛り上がり、フリーステージなので龍 真咲を知らない偶然に居合わせた人々も何事かと立ち止まり会場は1000人にも膨れ上がり熱気にあふれていた

ライブ後は当日CD購入者への特典として“龍 真咲の生写真渡し会”が行われた。購入者1人1人に龍 真咲は向き合い写真を直接手渡し、イベントは終了した。
初めてのイベントに対し、「これからもしっかりとアピールしていろんなことにチャレンジして頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」と語った龍 真咲。今後の活動に注目していきたい。

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【商品内容】
「L.O.T.C 2017 (える おー てぃー しー 2107)」
VICL-64921 / \2,037+税 (発売中)

【収録内容】
M1「LANDING on the CITY」 作曲:巴川貴裕・松井喬樹/編曲:Integral Clover
M2「Silly game」 作詞:濱名 琴/作曲:orange spotting/編曲:南田健吾
M3「Get by me」 作詞:濱名 琴/作曲:岡本武士/編曲:南田健吾
M4「Merrily Mode」 作詞:濱名 琴/作曲:石松領平/編曲:Integral Clover
M5「Miss you always」 作詞:濱名 琴/作曲:田中隼人/編曲:山佳祐
M6「Long Island Icetea」 作詞:濱名 琴/作曲:岡本武士/編曲:山佳祐
M7「ヒーロー」 作詞:濱名 琴/作曲:長沼 良/編曲:小山 寿

ビクターエンタテインメント龍 真咲 HP http://www.jvcmusic.co.jp/ryumasaki/

【配信情報】
配信情報:iTunes Store、レコチョク他、各配信サイト、また LINE MUSIC、Apple Music、AWAなど主要定額制音楽ストリーミングサービスでも絶賛配信中

【コンサート情報】
金峯山寺ご奉納 龍 真咲『世界遺産コンサート』
●9月16日 18:00 開演
会場@吉野山「金峯山寺」蔵王堂前 特設ステージ
〈お問い合わせ〉オフィシャルサイトhttp://www.ryumasaki-scp.com/



【資料提供/スペースクラフト】



『SWAN 2017』


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