えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『暗くなるまで待って』

レビュー

朝夏まなとの魅力が弾ける!冬の熱いラテンミュージカル『オン・ユア・フィート!』上演中!

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80〜90年代のヒットチャートを席巻した、世界の歌姫グロリア・エステファンの、栄光と挫折、波乱万丈の半生を熱いラテンミュージック&ダンスに乗せて描くミュージカル『オン・ユア・フィート!』が、日比谷のシアタークリエで上演中だ(30日まで)。

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ミュージカル『オン・ユア・フィート!』は、全世界でのレコード売上1億枚以上、『CONGA!』『1-2-3』など数々のヒットソングを生み出し、80〜90年代のヒットチャートを席巻した「グロリア・エステファン&ザ・マイアミ・サウンド・マシーン」のヴォーカル、グロリア・エステファンの半生を、馴染深いラテンミュージック&ダンスに乗せて描くミュージカル。ブロードウェイで2015年11月に開幕するやいなや、幅広い世代の圧倒的支持を受け、780公演のロングランを続け、2017年8月に閉幕したのちも現在全米ツアー真っ最中だ。今回の上演はそんな作品の本邦初演であり、元・宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏まなとが、『マイ・フェア・レディ』のヒロイン・イライザ役に続き、退団後2作目で初の単独主演となるグロリア・エステファンに扮し、グロリアの夫・エミリオにミュージカル界で進境著しい渡辺大輔、グロリアの母に元宝塚歌劇団雪組トップスターで、女優として数々の大作に主演してきた一路真輝が参加する等、豪華な顔ぶれによる舞台が展開されている。

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【STORY】
歌の大好きなグロリア(朝夏まなと)はキューバ移民の両親のもと、開放的なマイアミで暮らしていたが、戦争によって身体が不自由になった父・ホセ(栗原英雄)や、家族の世話に追われる日々を過ごしていた。だがある日、グロリアの歌の才能にいち早く気づいていた祖母・コンスエロ(久野綾希子)の計らいで、地元で名の知れたバンドのプロデューサー、エミリオ・エステファン(渡辺大輔)の前で歌を披露することになる。はじめは恐れをなしていたグロリアだったが、妹・レベッカ(青野紗穂)に励まされ、キーボードに向かって歌いはじめるうちに、歌う喜びを爆発させていく。そんなグロリアが自分たちバンドを地元の人気グループから全米のトップグループに押し上げる力を持っていると確信したエミリオは、彼女をバンドのボーカルとして活動を展開しようとする。仕事上のパートナーとしてだけでなく、人間同士としても次第に惹かれていくグロリアとエミリオ。だが、グロリアの活動が広がっていくに連れて、そもそもグロリアが歌手になることに、自身の苦い経験から反対していた母・グロリア・ファハルド(一路真輝)との亀裂は大きなものになっていき……

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既成のヒット曲を使用して紡がれるジュークボックス・ミュージカルには大きく分けて、このジャンルの勢いを世界的に拡大させる起爆剤ともなった『マンマ・ミーア!』をはじめ、来年3月日生劇場での再演が決まっている『プリシラ』等、既成の楽曲を新たに創作した物語に当てはめて構成されるものと、シアタークリエに熱狂を巻き起こした『ジャージー・ボーイズ』や、帝国劇場で上演され話題を集めた『ビューティフル』のように、楽曲を歌った歌手の伝記を本人の曲で紡いでいくスタイルとがある。いずれも、楽曲自体がすでに高い知名度を誇っていることが、作品の価値を音楽が左右するミュージカルにとってこの上ない利点であり、この系譜の作品が次々に世に出ているのも、当然だと言えるだろう。
その後者の系譜に属する『オン・ユア・フィート!』は、現在も活躍しているラテンミュージックの歌姫グロリア・エステファンの半生を、「エミリオ&グロリア・エステファン&ザ・マイアミ・サウンド・マシーン」制作のヒット曲、オリジナル楽曲を基に構成されている。その全編がラテンミュージックに溢れていることそのものが、同じ系譜の作品たちとこの作品を大きく色分けする個性になっていた。もちろんジュークボックス・ミュージカルのもうひとつの側面でもある、楽曲を物語に当てはめる為にSTORYがジャンプする傾向がこの作品にも大きく、キューバ革命やアメリカとの関係等の背景を理解していた方がよりグロリアの物語に入りやすい部分はあるのだが、そうした細部にあまりこだわらなかったとしても、作品のテンポの良さと熱気に浸ることができるのが、客席にいて心地良い。

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それは、プロのラテンダンサーを加えるなど、徹底的に熱いラテンの風にこだわった翻訳・訳詞・演出の上田一豪の、リズミックなサウンドで押してくるポップな作品運びのテンポの良さはもちろん、これがミュージカル単独主演デビューとなったヒロイン・グロリアを演じる朝夏まなとの個性に由来するところが大きい。宝塚歌劇宙組のトップスター時代から、太陽のスターとも称された朝夏の持ち前の明るさ、あくまでもポジティブな真っ直ぐさが、グロリア役の、引いては作品の根幹を見事に支えた効果は見逃せない。しかも、ある意味で神に選ばれた者の運命なのかも知れないが、グロリアがスターに上り詰めていく過程は、決して単純なサクセススト—リーとは言い難い。母親との確執、有名になっていくに連れて生じるプロデューサーでもある夫との方向性を巡る差異の果てに、更に大きな困難が彼女を襲う。それでも舞台に重苦しさがないのは、朝夏の持つ太陽のようなパワーと、ラテンミュージックの歌姫であるグロリアとが、見事にシンクロしたからに他ならない。長い手足のスラリとしたプロポーションで着こなすジャンプスーツも、なびかせるロングヘアも抜群に似合い、宝塚退団後わずか1年で、女優としてここまで個性を活かせる役どころに巡り会った朝夏の、やはり選ばれし人である力を感じさせた見事な主演ぶりだった。
 
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グロリアを見い出し、のちに人生のパートナーになるエミリオの渡辺大輔は、英語があまり上手くないという表現が訛りで再現されている難しい台詞もある中で、登場した瞬間から目を惹きつけるスター性と、何よりも常にこの人からこぼれ出る誠実な温かさとで、エミリオ像を構築している。夫であると同時に優れたプロデューサーでもあるエミリオが、要所要所で下していく決断がグロリアの運命を変えていくのだが、そこに計算高さや怜悧さといったものをほとんど感じさせず、熱い情熱と愛情をにじませるのが渡辺ならではで、グロリアが惹かれるのも最もだと思える魅力的なエミリオ像になった。非常に残念ながら休演となった相葉裕樹の不在を渡辺が埋めたことは、すべての救いにもなる頼もしさで、相葉の一日も早い回復を祈ると共に、渡辺の貢献に心からの拍手を贈りたい。

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また、グロリアの家族がスペシャルに豪華な歌い手揃いなのも今回の座組の特徴で、その中でもやはりグロリアと意見を異にする母・グロリア・ファハルドの一路真輝は、スペシャルゲストスターとも呼びたい存在。自身がスターダムに乗る可能性を父親に阻止され、家族の為に生きてきた過去があるという設定で、ともすれば娘の成功に嫉妬を抱いている母親という、非常に難しい母娘関係に見えかねない役柄だ。けれども一路が演じることによって、自分が選択せざるを得なかった人生を否定されることの焦燥と同時に、穏やかな暮らしの中に平凡な幸せを見出しているからこそ、娘を案じている母という色が出たのは、一路の穏やかで柔らかい持ち味あったればこそ。回想シーンのショーステージも鮮やかにキメて、宝塚の後輩である朝夏の主演デビューに大きな華を添えていた。

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娘が世に出るチャンスを摘んでしまったことを深く悔やんでいるからこそ、孫のデビューを後押ししようとする祖母コンスエロの久野綾希子、病床のシーンが大半の父ホセの栗原英雄というミュージカル界の重鎮が脇を固め、グロリアの妹レベッカにも歌唱力抜群の青野紗穂が揃い、それはこの家族の血を引けば歌姫も生まれるだろう…という説得力には絶大なものがある。

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それだけに、作品中はなんと贅沢な役者の使い方か…と思わせるが、だからこそラストシーンでそれぞれがナンバーを歌い継ぐ「MEGAMIX」で盛り上がれること請け合い。最大の困難にぶつかったグロリアにカンパニー全員が想いを送る「REACH」が心に染みるだけに、ラストのパワフルなテンションの最高潮ぶりがなんとも楽しい。それを支えるひのあらたをはじめとしたアンサンブルメンバーも実力派揃いで、クリスマスシーズンにやってきた本格的な冬の寒さを吹き飛ばす、劇場でしか体験できない熱気に満ちた舞台となっている。

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初日を控えた12月8日囲み取材が行われ、朝夏まなと、渡辺大輔、一路真輝が公演への抱負を語った。

【囲み取材】
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──遂に開幕する今のお気持ちを聞かせてください。
朝夏 皆様本日はお忙しい中ありがとうございます。グロリア・エステファン役の朝夏まなとです。いよいよ今日幕が開きますが、今日まで本当にあっという間に時間が過ぎていって、キャスト・スタッフの皆さんが一丸となって日本初演を熱く盛り上げようという気持ちが高まっているので、皆様に熱い舞台をお届けしたいと思いっております。よろしくお願いいたします。
渡辺 今まーちゃん(朝夏)がほとんど言ったのですけれども(笑)、本当に熱い舞台で2018年の締めくくりに相応しい舞台になっているので……(少し言い淀み、役柄のエミリオの台詞に訛りがあることを指して)最近は訛りが酷くなっているので、ちょっとおかしくなっているのですが(笑)、2018年に鬱憤がたまっているな!と思っていらっしゃる方は是非おこしください!発散できます!よろしくお願いします。
一路 暖冬と言われたこの2018年の冬、なんと今週末から冷え込むそうで(笑)。それとは反対にシアタークリエは熱く燃え上がっておりますので、是非皆様楽しみにして欲しいなと思っております。
──実在の人物を演じるに当たっての役作りはいかがでしたか?
朝夏 今現在も活躍されているグロリア・エステファンさんの半生を演じさせて頂くのですけれども、やはり歌手でいらして、私もこうして人前に立って表現する仕事をしていますので、すごく共感できると言いますか、わかる、理解できるというところがたくさんあって。挫折や色々な問題を抱えながらも、周りの人の助けがあってステージに立つグロリアの半生に、良い時も悪い時もあることが劇的に描かれている作品ですので、そのあたりを丁寧に繊細に演じたいと思ってやっていました。皆様に共感して頂けるような役作りができているといいなと思いますので、楽しみに観て頂きたいです。
──渡辺さんは、更に訛りがあるということでしたが。
渡辺 今も訛りを入れて話した方が良いですか?(爆笑) 
朝夏 なんで!(笑)
一路 そんなわけない!(笑)

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渡辺 そうですね(笑)。エミリオという方は、後に(グロリアの)旦那になり、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンのプロデューサーでもあるのですが、とにかく明るいです。そして意志が本当に強くて目上の人に対しても折れない、周りに対する影響力があるという部分と、愛する人に対して、家族に対しての愛情は120%で、真正面からぶつかっていく形の、すごく熱い男性です。たぶんこの日本でも観に来てくださった男性の方に共感して頂ける人物だと思いますし、自分もエミリオに習ったことがたくさんあります。ですから男性のお客様にはエミリオという男に憧れてみても良いのでは?と思いますね。確かに訛りもあるのですが、そこはちょっと愛嬌、コメディタッチになっているので、おおいに笑って楽しんで頂きたいと思っています。
一路 私は世界の歌姫グロリア・エステファンの母親のグロリア・ファハルドをさせて頂きます。朝夏さんが演じているグロリアをずっと見ていて、この子が世に出て行くことを止めるべきか、押すべきかという悩みがすごくある母親です。お母さんも葛藤しながら、でも心の底では娘を温かく見守っている、ラテンのキューバ出身のお母さんの熱いものというのを、今までの私の役とはちょっと違うのですが、本当に朝夏さんのグロリアと渡辺君のエミリオが素敵なので、私もそれに乗っかってラテンの熱い血をお見せしたいと思います。

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──稽古を重ねていく中で発見した、お互いの魅力はどうですか?
朝夏 初共演の渡辺さん、大ちゃんはすごく真面目で(渡辺が笑うので)えっ?ダメ?(笑)エミリオのことをずっと考えていて、とても真面目な方だと思っていたら、エミリオになった時の素晴らしきコメディセンスと、パパ感がすごくて!
渡辺 ほぅ〜!
朝夏 こんなに大きい私をちゃんと包んでくれる包容力を持っていらして、素敵だなと思っております。
渡辺 ありがとうございます!(記者に)ここは絶対残してくださいね!(笑)。
朝夏 そして一路さん、私はいずみさんとお呼びしているのですが、お母さんとの場面はいつも対立していて、ケンカしているような間柄なんですが、普段はとても気さくで、ちょっと…いえ、ちょっとどころじゃない天然で!(爆笑)。
一路 すみません!(笑)
朝夏 数々の面白いエピソードがあるのですが、ここで話すとあと1時間くらいかかってしまうので(笑)、おいおいにまた話していきたいと思いますが(笑)、本当に素敵なお母さんで、宝塚を卒業してこうやってご一緒させて頂けて幸せだなと思っています。 
──渡辺さんから見た朝夏さんは?
渡辺 1番はじめにお会いしたのは『1789』の舞台を観に来てくださった時だったのですが、その時の印象とずっと変わらないのが常に笑顔で、太陽のような存在というのが変わらない。例えて言うと自分が花だとしたら、太陽の朝夏さんがずっと照らしてくれていて、その太陽がないと自分は咲けないという存在の方です。またグロリアになった時の自分を見つめる目が、本当に愛してくれている目で自分は幸せなんです!(笑)。ですから、それが皆様に伝わればなぁ…と思いますし、話が前後しますが、お二人のグロリア家の家族の物語というのがとても好きで、その中心にいるグロリアに紆余曲折ある、精神的にナイーブな部分をしっかりと演じられていて、エミリオを演じていない時にもフォローしてあげたくなります!

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──一路さんとは役柄としては対立してしまうとのことですが。
渡辺 そうなんですけど、本当に優しいんですよ一路さん!気配りが皆に対してあります。前にコンサートでご一緒させて頂いていて、役を演じるという意味では初めてなのですが、自分としてはあの対立するシーンもすごく楽しみにしていて、あそこはコミカルにお母さんとのコミュニケーションをとりたいですし、その後に、お母さんとなかなか分かち合えないという部分があるのですが、その関係性も自分としては興奮材料のひとつで。やっと分かち合えた!という時に、本当に目頭が熱くなるというか、稽古場から涙を流してしまっていました。すべてを包み込む愛という、母親ここにあり、母親というのはこういうものというね。このくらい情熱ある母親を日本の皆さん目指しましょう!と言いたいくらいの、温かさで。娘が見ていないところでスッとフォローを入れる、本当に一路さんありきのグロリア家だと思っているので、そこをお楽しみになさってください。
──一路さんはどうですか?
一路 本当に上げられたり、下げられたりしていますが(爆笑)。今回私は宝塚の後輩の朝夏さん、20年離れているのですが、その朝夏さんを母親目線、元上級生目線で見ているのですが、本当にこの格好を見て頂ければわかるように「朝夏まなとここにあり!グロリア・エステファンここにあり!」という舞台なので、宝塚ファンの方にも、ミュージカルファンの方にも喜んで観て頂けると思います。もうそのまま稽古場でも皆の太陽であり、それをフォローしている大ちゃんが、ちょっと(朝夏の)喉がガラっとしたら、すぐに水を持って行っちゃう(笑)、というすべてが微笑ましくて。その中で私がいつも怒っているお母さんというのがちょっと辛いのですが、そんなことは通り越して、二人が素敵だからこのカンパニーもすごく温かいので良いと思います。「若者たち頑張れ!」みたいな。
朝夏 カッコいい!

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──グロリア・エステファンの曲の中で、特にお好きなものは?
朝夏 ええ〜?
渡辺 難しいね!
朝夏 全部良い曲なんです!バラードもノリノリの曲も全て良い曲で。
一路 選べないね!
朝夏 選べないですね。どうしましょうか(笑)。
──ではこの作品の中での見どころは?
朝夏 他のキャストの皆さんも素晴らしい迫力ある熱いダンス、今回本格的にラテンダンスをやられているペアの方も出演されるのですが、本当にキレッキレで。
一路 ラテンの世界にどうぞお越し下さい!というね。
朝夏 更にグロリア・エステファンの名曲が詰まった「MEGAMIX」というシーンがカーテンコールについていますので!
一路 各キャストがそれぞれ歌い継いでいくメドレーがあるのでね。
朝夏 そこは特に見どころですね。
渡辺 あと個人的にはアンサンブルの皆さんが色々な役を演じられている中で、本当に終盤に出てくる「REACH」、皆の想いがグロリアに届けというところが、色々な人たちへの想い、家族への想いに全部当てはめられる曲になっているので、そこが素晴らしいと思うので全員に注目して欲しいです。

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──では最後に朝夏さんからメッセージをお願いします。
朝夏 今三人の話しを聞いて頂いてもおわかり頂けたと思いますが、楽しい楽しい舞台になっています。キャストの皆が和気藹々と助けてくれますし、この日本初演の『オン・ユア・フィート!』が、1人でも多くの皆様に観て頂けて、平成最後の冬を皆で盛り上がりたいと思いますので、どうぞ千秋楽までよろしくお願い致します!シアタークリエで千秋楽を終えたあとには、博多、愛知、大阪・梅田へと参りますので、そちらの方もどうぞよろしくお願い致します。

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〈公演情報〉
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ミュージカル
『オン・ユア・フィート!』
脚本◇アレクサンダー・ディネラリス
音楽・歌詞・編曲◇グロリア・エステファン/エミリオ・エステファン(エミリオ&グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン制作のオリジナル楽曲より) 
翻訳・訳詞・演出◇上田一豪 
振付◇TAKAHIRO/藤林美沙/金光進陪 
出演◇朝夏まなと 渡辺大輔(Wキャスト) 青野紗穂 栗原英雄 久野綾希子 一路真輝 ほか 
●12/8〜30◎シアタークリエ 
〈料金〉11,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
 https://www.tohostage.com/onyourfeet/

〈全国ツアー公演〉
●2019/1/4〜6◎福岡・博多座
〈お問い合わせ〉博多座電話予約センター 092-263-5555
●1/9〜10◎愛知・刈谷市総合文化センターアイリス大ホール
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●1/17〜20◎大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティ
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3888



【取材・文・撮影/橘涼香】 

 


『暗くなるまで待って』


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美しすぎる武将を描く宝塚ならではの物語世界!宝塚花組公演『蘭陵王』

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宝塚歌劇団専科の凪七瑠海を主演に迎え、類い稀なる美しさで中国の歴史に名を残す皇族・高長恭の数奇な人生を描いた宝塚歌劇花組公演ロマンス『蘭陵王─美しすぎる武将─』がKAAT神奈川芸術劇場で上演中だ(10日まで)。

ロマンス『蘭陵王─美しすぎる武将─』は、6世紀の中国にそのあまりの美貌故に、戦場で兵士たちの士気が下がることを恐れ、仮面をつけて戦ったという伝説で知られ、京劇はもちろん、日本では雅楽の演目としても親しまれている。その蘭陵王の謎多い人生に想像の翼を広げた木村信司の作品だ。フィナーレナンバーの作曲、また本編の楽曲演奏録音に雅楽師の東儀秀樹が参加し、「昔語り」とも呼びたい作品世界が展開されている。

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【物語】
今から1500年前の中国、斉と周が争っていた頃。身寄りも行くあてもない美貌の少年(凪七瑠海)は、繰り返される戦いの中で常に勝った者から類稀なる美しさを愛でられ、命の保証と引き換えに我がものにされるという運命に甘んじて生きていた。幼い彼にはこれが自分だけに起こっていることなのか、誰にでも起こっていることなのかさえはっきりとはしていなかったのだ。そんなある日、北斉軍に捕らえられた少年は、行方知れずになっていた高家の王子・高長恭であることがわかる。この日を境に激変した生活の中で、強い者だけが生き残るという現実を知る高長恭は武術の鍛錬に励み、彼を見つけ出した将軍・斛律光(悠真倫)や、段韶(舞月なぎさ)が一目も二目も置く武術を身につけていく。
そんな最中再び戦乱が始まり、皇太子・高緯(瀬戸かずや)率いる軍の一員として初陣を果たした高長恭は、彼の美しさを見た途端に一瞬ひるみを見せる敵兵を次々に倒して軍を大勝利に導く。その功により皇帝から蘭陵の領地を与えられ「蘭陵王」となった彼は、同時に国中から集められた二十人の美女を下賜されるものの、ただひとり洛妃(音くり寿)のみを賜る。洛妃の振る舞いから彼女が周の間者であることを見破っていた蘭陵王は、正体を言い当てられ自害しようとした洛妃に生きろと命じる。
その後も武勲を立て続ける蘭陵王のずば抜けた強さ、兵士はおろか馬までもが彼の美貌に見惚れ、戦いを忘れてしまうことから、面で顔を覆って戦う将軍として、民の間でも伝説が語り継がれる存在になっていく。他でもない皇太子・高緯すらも蘭陵王に夢中になるが、その人気ぶりがいつか皇太子の立場を危うくすることを恐れた、重臣・逍遥君(帆純まひろ)ら、皇太子の取り巻きたちは蘭陵王を排除すべく画策をはじめる。だがその企みにいち早く気づいたのは、自身も蘭陵王の命を狙った過去を持ちながら、自分と同じように陰惨な幼少時代を過ごしていた彼に、いつしか惹かれていた洛妃で……

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物語は京三紗が語る、のちの蘭陵王=高長恭の幼少時代からはじまる。名も、身よりもない美しい少年だった高長恭が見舞われる過酷な運命は、宝塚歌劇での表現としてはかなり珍しいと思えるほどストレートに描かれているが、状況や本人の感情が直接交わされる台詞以上に、京の「語り」と歌で説明されることがひとつのクッションになっていて、目を覆うという陰惨さを巧みに回避している。その後、少年が実は高貴な身分の生まれであることが判明し、斉の国で立身出世を遂げていく過程や、その絶大な人気故に巻き込まれる陰謀術数の過程でも、常にこの「語り」が舞台を運んでいく為に、作品自体に「日本昔ばなし」ならぬ「中国昔ばなし」と表現したくなる、絵巻物的な物語性が保たれる独特な質感を与えていた。これによってあまりの美しさ故に敵兵ばかりでなく、味方の兵士や馬までもが戦意を喪失する、という主人公の伝説や、皇太子の立場に生まれながら性自認は完全に乙女という、これも宝塚の二枚目男役が演じるにはかなり難しい設定の登場人物が歌う、ある意味ぶっ飛んだ歌詞も「物語」の中に収斂されていくのが興味深い。可能な限りそぎ落とした現実感の薄い装置も、所謂「白髪三千丈」に通じる中国独特の誇張表現の壮大さを、限られた舞台空間に出現させる効果になっていて、何よりそこから最後の最後に「人が嫌がることをしてはいけません」という現代につながるテーマが、ポンと投げ渡されたのには、虚を突かれたような想いがした。
誰もが自由に意見を発することができ、しかも事件性と認められない範囲では匿名性も保たれるネット社会が、あまりにも急速な広がりを見せたが故に、個々の良心や倫理観だけが頼みでは様々に起こる問題に制御が効かなくなっている現代で、最も大切なことは、「自分がされて嫌なことはしない」「面と向かって言えないことは書き込まない」「自分と同じではない他者の感性を認める」等を一人ひとりが心に置くことだと思う。けれどもこうした正論というのは、実は正論であるが故に声をあげにくい面を確かに有している。それを正面から言い切れるのが、『王家に捧ぐ歌』の「世界に求む」から連綿と続いている、木村信司という劇作家の稀有な個性であることが、今回の作品で改めて浮き彫りになった。作品の展開にある種の強引さや、つじつまの合わなさがないではないが、そうした細部を超えた真っ直ぐさがそれらを覆う様はなんとも清らかだ。

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そんな作品の色合いを決定的にしたのが、主演の凪七瑠海の清廉な個性なのは論を待たない。こういった物語の場合、少年時代は小柄な娘役が演じるというのが宝塚歌劇の定石だが、凪七は冒頭から自身で主人公の幼少時代を演じていて、しかもあれだけ長身の人でありながらまるで違和感がなく、澄んだ歌声を聞かせるのに驚かされる。しかも美しすぎるが故に怒涛の人生を送るという、非常に高いハードルの役柄を、感情の起伏を最低限に抑え、透明感のある美しさを保って演じてのけたのは、蘭陵王ここにあり!=凪七ここにあり!に他ならないベストパフォーマンスだった。タイトルロールを演じた『エリザベート』は言うまでもなく、これまでむしろ女役にヒットの多かった凪七が、専科に移籍後決して多いとは言えなかった出演機会の中で地力を蓄え、男役スターとしての代表作を勝ち得たのが喜ばしい。

蘭陵王と深く結びついていく洛妃の音くり寿も、単純な恋愛関係ではないだけに宝塚の娘役としては難しい役柄を巧みに演じている。武器である美声だけでなく、複雑な感情表現にも長足の進歩を見せていて、新進娘役の台頭が著しい花組の中で、子役が最も似合う娘役から、大人の女性が演じられる存在へと見事に脱皮した音の力量が確かに示されたことも、この作品の大きな収穫だった。

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皇太子・高緯の瀬戸かずやは、性自認は女性と言うよりも、やはり乙女と言いたい難役中の難役に体当たりで取り組んだ様に目を奪われる。元々明日海りお率いる花組で、ダンディーで大人な役柄が似合う男役として重用されてきた人だけに、面食らったに近い感覚に陥ったが、だからこそのインパクトは絶大。高緯の抱える悲しみもきちんと表現し、ラストシーンにつなげる役割も果たしていて、実はあとから振り返るとさほど出番が多くないことに再び驚かされる存在感だった。

その高緯を常に庇護している重臣・逍遥君の帆純まひろが、蘭陵王への複雑な感情をにじませ、学年差のある凪七、瀬戸と互角に渡り合って見応えがある。煌びやかなこの時代の装束もよく似合い、凪七とはタイプの異なる美しさが舞台に際立った。将軍・斛律光の悠真倫の、人に心を閉ざして生きてきた蘭陵王が信頼を寄せるのもうなづける、温かな舞台ぶりは貴重だし、武術の師となる段韶の舞月なぎさが、専科勢に位負けしなかったのも作品を支える力になった。蘭陵王に下賜される美女たちの美花梨乃、若草萌香、桜月のあ、詩希すみれ、美里玲菜、の娘役陣は男性役の兵士も務めるし、人の好い皇帝の航流ひびき、皇太子の取り巻きとして陰謀を巡らす澄月菜音、和礼彩、翼杏寿、南音あきら、颯美汐紗、珀斗星来、刺客の青騎司、礼哉りおんをはじめ、それぞれ何役も演じる男役陣が、最下級生に至るまで働き場を得ているのは、こうした少人数の公演ならではの妙。様々な経験がのちに活かされることだろう。

分けても「語り部」としてこの作品を静かに牽引した京三紗の滋味深い語り口と、広寧王の妻という役柄ではあるが、実質的にはもう1人の語り部である花野じゅりあの、目に見えない戦闘と大軍勢を確かに舞台上に具現させた迫力の語りとの対比も効果的だった。もちろんフィナーレナンバーを含めた、東儀秀樹の音楽と演奏も作品に雅さと共に異空間を演出する材料となっていて、「美しかったが、悪いか」とさらりと言ってのけた凪七と、言わせた木村双方に感嘆する作品となっている。


〈公演情報〉
宝塚歌劇花組公演
ロマンス『蘭陵王─美しすぎる武将─』
作・演出◇木村信司
出演◇(専科)凪七瑠海、ほか花組
●12/4〜12/10◎KAAT神奈川芸術劇場
〈料金〉S席 7,800円 A席 5,000円
〈お問い合わせ〉宝塚歌劇インフォシメーションセンター[東京宝塚劇場]0570-00-5100
公式ホームページ http://kageki.hankyu.co.jp/



【取材・文・撮影/橘涼香】


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明日海色に輝くホリデーシーズンのスペシャルステージ!宝塚歌劇花組『Delight Holiday』

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心躍り街中が華やぐ、クリスマスを間近に控えたホリデーシーズンをテーマに繰り広げる、宝塚歌劇花組公演スペシャルステージ『Delight Holiday』が、舞浜アンフィシアターで上演中だ(9日まで)。

スペシャルステージ『Delight Holiday』は、宝塚歌劇団のトップスターとして円熟の時を迎えている花組の明日海りおを中心に、トップ娘役仙名彩世をはじめとした18名で繰り広げられる、クリスマスシーズンにフューチャーしたコンサート。エンターテイメントの一大拠点ディズニーランド、ディズニーシーにほど近い、大型シアター・舞浜アンフィシアターでの宝塚歌劇初の公演で、アメリカ生まれの夢の聖地に、「宝塚」という日本が誇る夢の世界が降り立つ魅惑的なステージとなっている。

東京宝塚劇場とほぼ変わらないキャパシティーを持つ舞浜アンフィシアターは、駅からは少し距離こそあるものの、煌びやかな店舗の中を抜けていってこの夢のステージに到着する過程が、宝塚大劇場の花の道を歩いている時に通じる効果になりワクワク感をかきたてられる。更に劇場ロビーにはスターのメッセージ付きのクリスマスツリーや、明日海りお&仙名彩世が帽子を掲げて向かい合うフォトスポットも用意され、この季節ならではの特別感が満載。しかも客席がステージを三方からぐるりと取り囲む円形ステージ、という特徴を持ったシアターだから、座席によっては宝塚ファンにはお馴染みの「宝塚GRAPH」誌上で、長く掲載されている「Side Shot Selection」でしか見られない、ステージサイドからのスターを観られるというここにしかない醍醐味がある。

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そんな夢×無限大の中で繰り広げられるステージは、こうしたトップスターを中心としてきたコンサートステージ、近いところでは柚希礼音、龍真咲、朝夏まなとなどが展開してきたそれとは確かに異なる、どこかほんわかと柔らかい空気に包まれているのが印象的だった。

もちろんこうしたコンサートの定番とも言える客席がペンライトを持って振付にも参加する趣向や、平成最後のクリスマスシーズンに贈る平成30年を振り返るヒットソングメドレーや、明日海や仙名が華やかなトロッコに乗って客席通路を行く演出等々が、次々と繰り出されるのは変わらない。更に円形のステージを利用した多方向にグループを分けて踊られる振付など、本当に18人しか出演者がいないのだろうか?と思うような、たたみかけるダンスシーンもあれば、舞浜だからこそ抜群の効果を生むディズニーの名曲メドレー、明日海の代表的な作品からの佳曲が2パターンで展開される贅沢なコーナーと、内容はなんとも盛りだくさんだ。

でもどこかで、「行くぞ〜!ついて来い!」とでも言うべき、こうしたコンサートに常にあった疾走感とは違う空気が、このステージを包んでいる。それはギラギラではなく、確実にキラキラとしていて、ふわふわと温かな、シャボン玉に映る虹色のような美しさだ。

この空気感はなんなのだろう、と考えればすぐに思い当たる。それは明日海りおというスターが本来持っている、彼女にしかない特別の色合い、謂わば明日海色とも言える輝きに他ならない。トップスターとしての経験を重ねた明日海は、この人がスターとして注目を集めたはじめに持っていた中性的な香りや、瑞々しい王子様感を、男役の色気と艶とカリスマ性に塗り替えて成長を続けている。その日々の中で、本来の持ち味とは違うと思われていた骨太な役柄も手中に納めているし、更に役者としての突き詰めた表現にも磨きをかけてきた。

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そんな明日海が男役として獲得してきた大きさを超えるもの、素の魅力が、このコンサートという形式からこぼれ出たのには、改めて目を開かれる想いがした。役を演じる芝居とはもちろん、花組を率いる男役トップスターとしてのショー作品とも確かに異なる、「明日海りおコンサート」だからこそ、本人の個性そのものに作品が染まっていくのは、非常に興味深くまた嬉しいことだった。こんなに立派な男役に成長した明日海りおに、もう1度『Romeo & Juliette』のロミオ役か観たい!と望むのは観客のエゴに近いのかも知れない、そうどこかで戒めていた思いを、このコンサートが口にしても良いような心境にさせてくれた。明日海りおにはやっぱりロミオが似合う!王子様が似合う!、再演自体が叶う、叶わないではなくて、そんな夢をみることは決して大トップに成長した明日海に対して失礼なことではない。なぜなら明日海はこんなに柔らかく、ふんわりした、ほのぼのとしたスターなのだから。そう思えたのは『Delight Holiday』がもたらしてくれた、何よりのクリスマスプレゼントだった。稲葉太地の構成が奇をてらわない、極めてオーソドックスなコンサート形式だったことも、この効果につながったひとつだと思うと、もう少しだけトークを絞って、若手中心のシーンでつないでも良かったのではないかな?との気持ちも、ギフトボックスの片隅にしまっておこうという気にもなる。

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そんな中で、来年4月での退団を発表している仙名彩世の、清々しさがやはりひと際目を引く。明日海との数々のデュエットも魅せるし、ディズニーコーナー『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」の熱唱は圧巻。大舞台を1人で支え切る実力派が、この地位を得たことを改めて嬉しく感じた。男役をリードする鳳月杏のシャープな持ち味と、抜群のプロポーションはこうした舞台でいや増しに際立つし、優波慧、聖乃あすかも力量を発揮。城妃美伶のヒロイン感はやはり貴重だし、芽吹幸奈の歌唱力も活かされた。

何より前述したように、本当に18人なのか?と見まごうほどに、花組選抜メンバーひとりひとりがステージの空間を埋めた力が大きく、平成最後のホリデーシーズンを明日海色に染めた、記憶に残るステージとなっている。

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〈公演情報〉
宝塚歌劇花組公演
スペシャルステージ『Delight Holiday』
作・演出◇稲葉太地
出演◇明日海りお、仙名彩世 ほか花組
●11/30〜12/9◎舞浜アンフィシアター
〈料金〉 8,800円 
〈お問い合わせ〉宝塚歌劇インフォシメーションセンター[東京宝塚劇場]0570-00-5100
公式ホームページ http://kageki.hankyu.co.jp/



【取材・文・撮影/橘涼香】



『暗くなるまで待って』


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訳アリの男たちの可笑しくも深い物語、森新吾presents『アクトカンタービレscene1〜 Smoky Dog 〜』開幕!

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先日掲載のインタビューで2つのカンタービレを語ってくれた森新吾。その1つ、森新吾presents『アクトカンタービレscene1〜 Smoky Dog 〜』が、九段のサイエンスホールで開幕した(25日まで)。 
※インタビューはこちらhttp://takarazuka-j.blog.jp/archives/1900538.html 
 
この舞台は、DIAMOND☆DOGS(D☆D)のメンバーとして活躍するかたわら、優れたクリエーターとして構成・演出・振付のジャンルでも才能を発揮している森新吾が新たなステージに挑む意欲作。昨年5月に森自身の主演作品として発信したショーアクト『ダンスカンタービレ』大成功を受けて、「カンタービレ=歌うように」と名付けられたシリーズとして、新たに森がストレートプレイの芝居に取り組んだ。脚本・演出に米山和仁(劇団ホチキス)を迎え、町田慎吾、水谷あつし、入山学、小寺利光、神永圭佑、宇佐見輝(劇団スタジオライフ)、若松渓太という、森を含めた8人の男優陣だけで演じられる、粋なワンシチュエーション作品となっている。

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【STORY】
とある波止場に建つ立ち入り禁止の第三倉庫。タバコをふかしながら1人の男(町田慎吾)が現われる。男は裏社会で「死神」と恐れられる敏腕の殺し屋で、今日の彼のターゲットは「同業者」だ。この倉庫はその同業者たちのアジトであり、お互いをタバコの銘柄で呼び合う彼らの中に、新入りとして潜入し合図が出たところでターゲットを抹消する、というのが依頼内容だった。そんな謎だらけの依頼に男が応えたのは「同業者」という言葉に強く惹かれたからだった。だが「セブンスター」と名乗った男の前に次々に現れたのは、如何にも中間管理職らしい気遣いでいっぱいの「ホープ」(森新吾)、彼を補佐しているらしい「ラッキーストライク」(小寺利光)、物腰の柔らかい「クール」(宇佐見輝)、アメリカ帰りの「マルボロ」(神永圭佑)、まだ年若い「わかば」(若松渓太)、そして強面だがノリの良い「ピース」(水谷あつし)という、とても同業者とは思えない面々。混乱する「セブンスター」は、ケーシー峯村(入山学)の深夜ラジオ番組『真夜中の死に物狂い』が流れる倉庫の中で、なんとか彼らの素性を知ろうとするが……。

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下手高みに倉庫の入り口。デスクにソファ、そしてダンボール箱が積まれた一室という、場面が動かないワンシチュエーションの中で物語は展開するのだが、こうした設定の作品としては目を瞠るほど、作品の自由度が高い。それは、1人部屋に流れるラジオ番組のDJ、異次元の存在である入山学が上手前に位置しているばかりでなく、この部屋に集まった7人の男たちが、それぞれのある「過去」を語るという流れで、時や場所が無理なく飛翔していく様が作品に広がりを与えていく効果が大きい。しかもタイトルといい、タバコの銘柄の役名といい、更にひとつ、ひとつのエピソードや設定が、クライマックスに向かって綺麗に回収されていくカタルシスは感動的で、8人の出演者全員の個性を役柄に活かし、笑って、笑って、でも最後に長いものに巻かれない男たちの信念が浮かび上がる、米山和仁の筆が冴え渡る流れに脱帽だった。

そんな作品で躍動する出演者たちは、何を書いてもネタバレになりそうで難しいのだが、とにかく全員がこの作品になくてはならない人材として、舞台に生きているのが素晴らしい。
 
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まず、そもそもストレートプレイに熱い想いを抱いてこの『アクトカンタービレ』シリーズを立ち上げた森新吾の、芝居への情熱がストレートに伝わってくる。D☆Dの作品群の中では比較的アクの強い役柄を演じることが多かったが、クリエーターとしての鋭い感性や知性が、穏やかな人となりに現れる素の魅力が役柄に生きていて、新たな境地を感じさせてくれている。踊れる人ならではの身体能力の高さが、コミカルな動きにも活かされ目にも楽しい。

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その森が新たなプロジェクトの盟友としてタッグを組んだ町田慎吾は、冒頭の登場から作品の世界観や設定を客席に語っていく語り部の役柄も併せて、物語を牽引していく。元々憑依型の演技者で、華やかな容姿からは想像できない表現も見せる人だが、今回の役柄はその変身の妙だけでなく、時に二枚目、時にものすごく三枚目と振り幅も豊かで、森が託した作品の芯となる男を十二分に演じている。客席に語り掛けるモノローグにも実は…が隠されているので、ここにも是非注目して欲しい。

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また、D☆Dのメンバーとして、森と共に15年間共に走ってきた小寺利光が、D☆D卒業後「役者」として作品に参加し、端正な良い男という小寺本人の資質が役柄に存分に活きていることもあって、森が役者小寺を必要とした理由がよくわかる。森との間にある仲間感にも当然ながら突出したものがあり、作品の味わいを深めた。
 
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カリカチュアされた役柄のカラーが、端正な二枚目の外見とのギャップを生んで、どこにいても目が離せない神永圭佑。立ち居振る舞いの柔らかさと、所属する劇団StudioLifeでの女役経験も巧みに活かされた宇佐見輝。溌剌とした明るさはもちろん、持ち前の歌唱力もまさかの形で披露してくれる若松渓太。と若手メンバーも充実していて、それぞれにとってこの作品が新境地になっているだろうことが嬉しい。

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そんな若手を包み込むように、舞台にどっしりとした重厚感を与えつつ、軽やかさもある水谷あつしの演技力が舞台に奥深さを加えたし、1人全く違う形で物語世界に関わっていく入山学の軽妙さの中に潜む凄味が、二転三転していくドラマのどんでん返しに次ぐどんでん返しを担って、二人の存在が作品を底支えした力は計り知れない。森が熱い信頼を寄せたベテラン勢が、この新たなプロジェクトを成功に導く立役者となったのがなんとも頼もしく、早くもシリーズ化への夢が広がった。

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何よりストレートプレイでありつつ、芝居に必要な要素としてアクセントのように入る極く短いダンス的な動きを含めた、全体の絶妙なテンポ感が「森新吾presents」の名に相応しいカラーを打ち出して絶妙。やはりD☆Dを卒業したTAKAが音楽を担い、森が作りたい世界を瞬時に理解できるクリエーターとして作品に寄与した力も大きく、おそらく物語の結末を知ってからもう一度観ると、更に作品の心地よさを感じられるだろう爽快な舞台になっている。

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〈公演情報〉
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森新吾presents
『アクトカンタービレ scene1 〜 Smoky Dog 〜』
総合演出◇森新吾
脚本・演出◇米山和仁(劇団ホチキス) 
出演◇森新吾 町田慎吾/小寺利光 神永圭佑 宇佐見輝(劇団スタジオライフ) 若松渓太/水谷あつし 入山学
●11/22〜25◎九段 サイエンスホール 
〈料金〉 7,500 円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13時〜18時)
〈D☆D HP〉http://diamonddog-s.com




【取材・文・撮影/橘涼香】



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珠城りょうトートと愛希れいかエリザベートにより原点に帰結する宝塚歌劇月組公演『エリサベート』

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トップ娘役愛希れいかの退団公演であり、宝塚歌劇『エリザベート』10回目の節目の上演でもある宝塚月組公演ミュージカル『エリザベート〜愛と死の輪舞〜』が東京宝塚劇場で上演中だ(18日まで)。

1996年に宝塚雪組によって初演されたこのウィーンミュージカルは、宝塚歌劇に歌だけで綴るミュージカルの可能性を拓き、上演回数1000回、観客動員数250万人を突破する人気演目として成長を遂げてきた。今回の月組公演はその10度目となる再演で、実に10回目にして、これまでの宝塚バージョンとは明確に異なる顔を作品が見せたことが、非常に大きな驚きと見応えを表出させるものとなった。

とは言え、その宝塚バージョンは2002年春野寿美礼トップスター時代の花組公演で、トートとエリザベートが互いの勝利を確信して歌い競うナンバー「私が踊る時」が加えられて以降、細やかな芝居や演出の調整はあるものの、大枠としてはこれまでの基本路線が踏襲されている。今回の月組公演もその意味で、大がかりな変更が加えられた訳ではないのだが、それでいて確かにこれまでの宝塚バージョンとは違う色合いを示したのが興味深い。これは最も下級生でトート役を演じることになったトップスター珠城りょうと、『エリザベート』史上最も長い主演経験を持ってエリザベート役を演じることになったトップ娘役の愛希れいかという、これまでの宝塚歌劇『エリザベート』上演史で初となる、両者の取り合わせがたくまずして描き出した、2018年月組版だけのカラーと言える。

元々ウィーン生まれのこのミュージカルでは、タイトルロールの皇后エリザベートが死に魅せられる願望の象徴として存在していた「死=トート」役を、エリザベートを愛してしまった「黄泉の帝王」と位置づけたのが、小池修一郎の宝塚版潤色の大きな仕掛けだった。人間に対して絶対的な優位、完全な勝利を握っているはずの「死」が、生きたままのエリザベートに愛されたいという願いを持ってしまう。この「禁じられた愛のタブー」を描く「愛と死の輪舞」のパラドックスが、ウィーンミュージカル『エリザベート』をトップスターが男役であることが揺るがない宝塚歌劇のシステムに添わせることを成功させた、今日わが国の『エリザベート』人気の根幹になった出発点だった。だから初代の一路真輝から、トートは妖しい幽玄のイメージを纏ったこの世ならぬ者として舞台に位置していた。それは直近の宙組公演で、太陽のような明るさを誇った朝夏まなとが演じてさえも、変わらずに引き継がれているものだった。

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だが、珠城りょうのトートは、それら歴代のトートとは明らかに異なる質感を持って舞台に登場してきた。それはゴールドに様々なカラーのメッシュを入れた新たな髪色や、小池自らがトートのテーマカラーの変遷について宙組版の制作発表会見の折「トートに例えば赤という訳にはいかない、やはり寒色でないと」という趣旨の発言をしていたにも関わらず、結婚式の赤いロングコートや、「私が踊る時」の赤いスカーフなど、トートの衣装に赤が登場してきたこととも、恐らくは密接に関係があるだろう珠城トートだけの新しさだった。それほど珠城トートは熱く、剥き出しの感情を露わにし、どこかではむしろ抑制された生活をおくっている皇帝フランツ・ヨーゼフよりも人間的に見えるほどに、エリザベートを求めていた。その姿は珠城の男役として恵まれた大柄の体躯のイメージも手伝って、この世ならぬ者と言うよりもむしろカリスマのロックスターを思わせた。端的に言って赤を着せたいトートには、実に斬新なものがあった。
 
一方愛希のエリザベートの劇中に芯として立つ存在感にも、歴代の宝塚版エリザベートの枠には到底収まらない強さがあった。それは、冒頭の自由を求める詩の朗読シーンから顕著に表れていて、初代の花總まりから実咲凜音までのエリザベートが、自由な魂への少女らしい憧れを表現していたのに対して、愛希のエリザベートの自由への希求には、祈りとも言える切迫感があって驚かされたものだ。この朗読にすべてが象徴されている、愛希エリザベートが自由を求めるエネルギーには、仮に彼女がオーストリー皇后にならなかったとしても、魂が求める自由には到達できなかったのではないか?とさえ思わせる渇望があり、それがダンサーとしての評価が最も高かった「娘役・愛希れいか」が、近年では最長の6年間というトップ娘役経験で培った歌唱力、演技力と共に、舞台を覆いつくすパワーとなって迸っていた。やはり再び端的に言って、すでに宝塚のトップ娘役というカテゴリーから飛翔しているエリザベートがここにいた。

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この二人の関係性を俯瞰した時に、真っ先に思い出すのが本家ウィーン版の『エリザベート』の存在なのは、思えばあまりにも運命的だ。最も若いトップスターの珠城演じるロックスターのようなトートと、最もトップ娘役としてのキャリアを積んだのちの愛希演じる生命力の塊であるエリザベートとの真っ向勝負が、宝塚歌劇10回目の上演にして、作品を本家の趣に帰還させたことは、いったい何のはからいだったのだろうか。ただひとつ言えるのは、ミュージカル『エリザベート』は今も生きているということだ。そんな作品としてのしぶとさ、ひいては宝塚歌劇の奥深さを、この2018年月組バージョンは見事なまでに噴出させた。その作品と劇団の力がこの壮絶なチケット難を呼び、宝塚歌劇の財産演目としての『エリザベート』の価値を改めて知らしめる上演になったことは、愛希れいかの退団公演でもある10回目の『エリザベート』に、最も相応しい輝きを与えていた。珠城率いる宝塚歌劇月組と、宝塚のトップ娘役の立場から飛び立っていく愛希の双方の、今後の活躍に期待が膨らむ時間だった。

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また、今回は専科生の応援を頼むことなく、月組生だけでこの大がかりな作品が上演されていることにも、現在の月組の底力が感じられる。
その筆頭、皇帝フランツ・ヨーゼフの美弥るりかは、エリザベートを深く愛しながらも生まれながらの皇族であるが故に、古い仕来たりの矛盾や皇后の鬱屈に気づけない、高貴な生まれの人間だけが持つある意味の鈍感さを気品高く描き出している。元々初代の雪組のスター分布図が高嶺ふぶきと轟悠で、双方のカラーから必然的に二番手の男役がフランツを演じることになった、というはじまりのキャスティングがそれこそ宝塚の仕来たりとして踏襲されているだけで、二枚目男役としては相当な辛抱役であるフランツを、皇帝としての務めと皇后への愛の狭間で葛藤する人物として成立させた美弥の地力がここで改めて証明されたのは喜ばしい。大劇場公演での休演で案じられたが、東京では盤石に公演を務め、高音域の歌い方にも進化を感じさせて、月組の柱の一角としての存在感を示している。

一方大役中の大役であるルイジ・ルキーニの月城かなとは、深い芝居心で狂言回しでもある役柄を自在に活写している。ルキーニがイタリア人であることに説得力のある美貌も生きたし、客席への語り掛けも当意即妙。課題だと感じられたフィナーレのダンスシーンも東京公演で長足の進歩を見せて頼もしい。
 
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皇太子ルドルフの暁千星は、母の愛に飢えた青年皇族の面が際立つ。卓越したダンスに生命力があるのが、ルドルフ役としては難しさも孕むが、それ故に凝縮した出番のルドルフがより輝くのも事実で、役替わりの革命家エルマーも含めて暁のスター性はやはりまぶしい。フィナーレナンバーの踊りっぷりにも胸のすく思いがして、目を離せない魅力がある。
その暁との役替わりでルドルフを演じた風間柚乃は、オーストリー=ハンガリー帝国の行く末に心傷める憂国の皇太子の色が濃い。新人公演、また代役で演じたルキーニ役での縦横無尽な演じぶりといい、このルドルフ、そして革命家シュテファンいずれでも非凡な演技力を披露していて、稀有な若手実力派としての末頼もしさが光り輝く公演になった。

皇太后ゾフィーの憧花ゆりのもこの公演が退団公演。これまでも謂わばスター組長として数々の大役を演じてきた憧花の集大成に相応しい役柄を得て、君主制を守り抜こうとする皇太后、ただの嫁いびりの姑に堕ちては成立しない「宮廷でただ1人の男」を十二分に表現して有終の美を飾った。
エリザベートの自由への憧れを体現する父・マックスを、愛希の同期生の輝月ゆうまが演じられるのが月組の豊かさで、粋でダンディーな自由人をセンターにいない時にも闊達に表す輝月の芝居心と歌唱力が共に活かされた。同じく愛希の同期生の晴音アキがリヒテンシュタインに扮したのも手厚い布陣で、やはり歌唱力に秀でる晴音の力量が光る。またグリュンネ伯爵に紫門ゆりやが配役された時には、宝塚世界での時の流れに感慨も覚えたが、品良く姿も良いスターがこの役柄を演じる妙味はむしろ感動的。ヒューブナ—男爵の響れおな、ラウシャー大司教の千海華蘭、シュヴァルツンベルク侯爵の颯希有翔ら、ゾフィーの取り巻きの要人たちがそれぞれに個性的なのも良い効果になっている。 
また、各革命家エルマーとシュテファンを役替わりで演じた蓮つかさの非常に優れた役者ぶりが、このかなり難しいだろう二つの役柄の演じ分けでより鮮明になったのも嬉しいことだったし、夢奈瑠音以下黒天使も充実。中でもマデレーネの天紫珠李に注目株の勢いがある。ツェップスの光月るう、ヘレネの叶羽時が役柄を的確に表現し、マダム・ヴォルフの白雪さち花、少年ルドルフの蘭世恵翔もそれぞれの歌声で作品の重要なパートを支えた。
中でも特筆すべきはヴィンディッシュ嬢の海乃美月で、自分をエリザベートだと信じている精神を病んだ女性を歴代最もあざとさのない、美しい表現で描き出してこれは出色の出来。自由を追い求める真実のエリザベートと魂が確かに共振した場面は、この2018年版月組バージョンの大きな成果のひとつと言え、着実に力を蓄えて来た貴重な娘役である海乃を改めて大切にして欲しいと感じた。

更に、フィナーレナンバーで次期トップ娘役に決定している美園さくらを珠城と踊らせるなど、細かい配慮も行き届いていたが、ここのアレンジはいくら珠城が異色のトートを熱演しているにしても、やはりラテンでない方が良かったのではないか。これは音楽監督の吉田優子に一考して欲しい点だが(『エリザベート』のフィナーレナンバーにはそもそも定型の魅力があり、仮にアレンジも出尽くしたのであれば歴代の良かったものの再演でも全く問題はないと思う)。

宝塚歌劇10回目の『エリザベート』が、珠城と、大輪の花を咲かせて宝塚を去っていく愛希による、唯一無二のバージョンになったことが、長く記憶に残るに違いない舞台となっている。

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また初日を前に月組トップコンビ珠城りょうと愛希れいかが囲み取材で、記者の質問に応えた。

【囲み取材】

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まず珠城が「今の月組だからこそできる『エリザベート』をお客様へお届けしたいと思っておりますし、今回10回目の節目の公演でもありますので、『エリザベート』という作品への思いも大切に胸に留めながら公演を務めて参りたいと思います」と挨拶。

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続いて愛希が「私ごとではありますが、この公演で宝塚歌劇団を退団させていただきます。最後の日まで、皆様への感謝の気持ちを忘れずに精一杯務めて参りますので、どうぞよろしくお願い致します」と、自身の退団への想いも重ねての挨拶を述べて、特別な公演への想いが場に溢れる。

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その中で、歴代と違う自分ならではの役作りを問われて珠城が、一言で表すのはとても難しいと述べつつ、自身が身長もあり、男らしい男役と称されることも多いので、トートの絶対的存在を力強く出し、そのトートが感情を露わにするところを明確に出していきたい、という趣旨の方向性を語ると、愛希も私らしさとは何かを常に模索していて、エリザベートの強さと儚げな弱さを意識していると、それぞれに役柄のコントラストを追求していることが印象的だった。

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また、愛希の退団に際して、これまでお互いの気持ちや月組の仲間との気持ちの共有を大切にしてきたので、愛希との集大成を観て頂くのに、『エリザベート』はとても良い作品だったと感じていると珠城が語ると、珠城のトートの胸の中に終幕飛び込んでいける、安心してそこへ行けると愛希が答え、二人のトップコンビの集大成に相応しい作品への手応えを感じさせる時間になっていた。

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尚、囲み取材の詳細は、舞台写真の別カットと共に2019年1月9日発売のえんぶ2月号にも掲載致します!どうぞお楽しみに!
  
〈公演情報〉
宝塚月組公演
三井住友VISAカードミュージカル『エリザベート〜愛と死の輪舞〜』
脚本・歌詞◇ミヒャエル・クンツェ
音楽◇シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション◇ウィーン劇場協会
潤色・演出◇小池修一郎
出演◇珠城りょう、愛希れいか ほか月組
●10/19〜11/18◎東京宝塚劇場
〈料金〉SS席 12,000円、S席 8,800円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込)
〈お問い合わせ〉0570-005100 宝塚歌劇インフォメーションセンター



【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】


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