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ミュージカル界に燦然と輝く不朽の名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が、新イライザに元宝塚宙組トップスター朝夏まなと、『キューティ・ブロンド』『1789』『屋根の上のヴァイオリン弾き』等、ミュージカル作品での大活躍を続けている神田沙也加を迎え、渋谷の東急シアターオーブで上演中だ(30日まで。後、福岡、広島、大阪、愛知、大分でも上演)。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は、ロンドンの下町の花売り娘が、言語学者によるレッスンを受けて美しい貴婦人に変身していく姿を描いて、1956年にブロードウェイで初演された作品。戦後のブロードウエイを代表するミュージカルとも称され、1964年にはレックス・ハリソンとオードリー・ヘップバーン主演で映画版も製作。珠玉のミュージカルナンバーと共に、今尚愛され続けている。日本ではこの映画版公開より1年早い1963年、江利チエミ主演で上演され、日本人が日本語で上演した初めてのブロードウェイ・ミュージカル、今日の日本のミュージカル界の祖を拓いた作品として、永遠に記念すべき存在となっている。
そんな作品が、日本初演50年を記念した2013年、演出、訳詞を一新したリボーン(再誕生)版として登場。今回はG2によるその新演出版の3回目の上演で、朝夏まなとイライザに、リボーン版初回から言語学者ヒギンズ教授を演じ続けている寺脇康文。神田沙也加イライザに、今回ヒギンズ教授として初登場の別所哲也という、昨今のダブル、トリプルの組み合わせの妙を楽しませる公演形態とは一線を画し、二組のカップルを固定するというある意味で新鮮な形が組まれたことによって、同じ『マイ・フェア・レディ』が、全く異なる色を見せる舞台として展開されている。

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【STORY】
ロンドンのコベントガーデン、ロイヤルオペラハウスの前。オペラ鑑賞を終え、母親(伊東弘美)の為にタクシーを拾うことに気を取られていたフレディ(平方元基)は、花売り娘のイライザ(朝夏まなと/神田沙也加)にぶつかってしまう。売り物の花が散らばってしまったことに大声で悪態をつくイライザは、ロンドンの下町言葉であるコックニー訛り丸出し。するとその言葉に耳を止め、熱心に書き取っている男がいた。彼は言語学者のヒギンズ教授(寺脇康文/別所哲也)で、居合わせたピッカリング大佐(相島一之)に、自分ならこの貧しい花売り娘の言葉遣いを矯正し、6ヶ月以内にバッキンガム宮殿の舞踏会で踊る貴婦人に仕立て上げることができると豪語して、意気投合したピッカリング大佐と共に去っていく。だが残されたイライザは、ヒギンズの言葉に夜な夜な街を歩いて花を売り歩く暮らしから脱したい、という長年の想いに火がつくのを感じていた。 
翌日、ヒギンズ邸の書斎に女中頭のピアス夫人(春風ひとみ)に案内され、精一杯着飾ったイライザが現われる。レッスン料を払うから、ちゃんとした花屋の店員になれるよう、上品な話し方を教えて欲しいというイライザに、ヒギンズはほんの思い付きだった「下町の花売り娘に、美しい話し言葉と淑女になるための礼儀作法を教える」ことを実行に移すと宣言。本当にそんなことができるなら、費用はすべてわたしが持とうというピッカリング大佐の提案で、イライザはそのままヒギンズ家に住み込み、くる日もくる日もヒギンズによる発音のレッスンに取り組むことになる。娘が玉の輿に乗ったと誤解したイライザの父親のドゥーリトル(今井清隆)は、結納金をせしめようとヒギンズ邸にやってくるが、ヒギンズはそんなドゥーリトルのレトリックに満ちた話しぶりも気に入り、彼が望んだ5ポンドを払ってやりイライザのレッスンに没頭する。
永遠に続くかと思えたレッスンだったが、ある夜イライザは遂に正しい発音をマスター。勝利の喜びに浸るヒギンズは、母親(前田美波里)がボックス席を持っている紳士淑女の社交場、アスコット競馬にイライザを連れていくことにするが……。

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日本初演から数えて55年を迎えるこのミュージカル『マイ・フェア・レディ』は、作品自体を知らなくても1度はどこかで耳にしたことがあるに違いない、すでにスタンダードナンバー化している幾多のミュージカルナンバーの魅力と同時に、人と人との営みの中にある、非常に普遍的なテーマが描かれている。イライザと言えばの、モノトーンの美しいドレス姿から、貧しい下町娘が上流階級の貴婦人となる、という所謂「シンデレラストーリー」として認識されることが多いし、実際にイギリスの階級社会なくしては成立しない物語なのは確かだ。だが、その根底に男女の永遠にすれ違う心模様の機微や、女性の社会進出といった今日的なテーマが横たわっていることが、作品に古さを感じさせないポイントになっている。特にイライザが、ただ上流階級の紳士に見初められる「いつか王子様が」だけを夢見ている女性ではなく、自ら学び、新たな人生をつかみ取ろうとする前向きなキャラクターなことが、現代の目線から見てもヒロインを魅力的に見せる効果になっている。

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そんな『マイ・フェア・レディ』の普遍性に着目した演出のG2が、日本初演50周年に際して演出だけでなく、長く親しまれていた脚本、訳詞を一新し、リボーン版として作品を提示したのは大きな冒険だったと思う。前述したようにすでにスタンダード・ナンバー化しているミュージカルナンバーに、全く新しい歌詞をつけるというのは、相当な覚悟と勇気がなくてはできることではないし、やはり今尚、オーケストラの演奏などを聞いていると、頭に染みこんだ旧バージョンの歌詞がよぎるのも事実だ。それでもイライザのコックニー訛りを、江戸弁にそっくり置き換えるという方法論による新たな歌詞も、これが3演目となる今回格段に馴染んできているのを感じるし、その3演目にして更に練り直されて、ダンスナンバーの要素も豊富になった新生『マイ・フェア・レディ』が、初登場となったシアターオーブの大舞台を、きっちりと支えていることは、次の50年を目指した作品に新たな命が宿っていることを感じさせた。
更に大きな収穫は、今回主演コンビのWキャストを固定するという初めての形で上演された、それぞれの『マイ・フェア・レディ』が全く異なる色と輝きを放ったことで、伝統ある王道ミュージカルの、作品自体が持つ懐の深さを感じさせる。

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まず朝夏まなとと寺脇康文のコンビは、言うなればブロードウェイ・ミュージカルらしい華やぎと明るさのあるペア。宝塚退団後この作品が女優としてのミュージカル初出演となる朝夏まなとは、宝塚時代から「太陽の子」と称されたほどに、伸びやかで明るいキャラクターが愛されてきた人だが、その持ち味をそっくりそのままイライザ役に投影していて、伸び伸びと闊達なヒロインぶりに目を奪われる。初登場時の思いっきりの良い弾けた演技から、徐々にしとやかな貴婦人になっていく様の変貌ぶりが、まさに男役から女優へと変化していく朝夏そのままで、このイライザ役に代々宝塚の男役トップスターが多く扮しているのに、改めて納得する思いがした。
その朝夏に対して、これが3度目のヒギンズ教授役になる寺脇康文が、グッとダンディーさを前面に出した役作りになったのも大きな強みになっていて、元々の持ち味にやんちゃさがある寺脇の演じるヒギンズ像としても、これは絶妙な匙加減。コメディ—風味も適度で、大型の華やかなコンビに仕上がった。

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一方の神田沙也加と別所哲也のコンビは、この作品がミュージカルとして生れ出るそもそもの元になったのが、イギリスの作家バーナード・ショーの書いた戯曲『ピグマリオン』だったことを、鮮やかに思い出させる知的でロジックなペア。長年この作品を愛し、出演することを目標にも念願にもしていたという神田沙也加のイライザは、優れた知性と才能を持ちながら、生まれた階級故に貧しい花売り娘の立場にいるしかなかった女性が、ヒギンズとの出会いから、水を得た魚のように花開いていく様を瑞々しく描き出している。元男役スターではないイライザというのは、初代の江利チエミ、雪村いずみ、栗原小巻、そして神田と4人目で、30年以上ぶりに生粋の女優が演じるイライザなだけに、まずサイズ感から愛らしいのがこの頭の回転が速い理知的なイライザ像を支えていて面白い。
対する別所哲也は、そもそもの持ち味が紳士な人だけに、言語学者としてのヒギンズのある意味奇矯な部分を強調しても、ヒギンズが子供っぽく映らない利点が生きている。彼なりの精一杯の愛情表現の不器用さが切ないほどで、終幕に至るヒギンズのナンバー「あたまから離れない」に、特段の味わいがあった。

二組のペアの在りようが全く異なることからラストシーンの描き方も全く違い、幕が下りたあとを想像させる朝夏・寺脇ペアと、劇中イライザがヒギンズ邸を訪ねた最初の二人のやりとりに帰結する神田・別所ペアと、ラストシーンただひとつを取っても、そのオシャレな色合いの違いに胸を打たれる。これほど贅沢なWキャストも珍しいと思える興趣があり、双方を活かしたG2の演出と共に、是非なんとしても二組を観て欲しいWキャストになった。

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その贅沢さという意味では、共演陣の座組の贅沢さが群を抜いているのも、今回の『マイ・フェア・レディ』を豊かにしている何よりの要因で、ビッカリング大佐の相島一之は、長くこの役柄を持ち役にしていた名優・益田喜頓以来とも思える、品位ある役作りで魅了する。コメディ—も上手く、どちらかと言うとエキセントリックな役柄の印象が強い人だったが、温かく味わい深い人物像を巧みに表出して見事だった。

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イライザの父ドゥーリトルの今井清隆は、飲んだくれで女好きで、俗物なのに憎めないという役の根幹に、そこはかとない哀愁を感じさせたのが今井ならでは。ビッグナンバーを持つ役どころが、ミュージカル経験の豊富な今井によって存分に表現され、イライザとの別れにホロリとさせられた。

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また、若手ミュージカル俳優の登竜門的役柄と言えるフレディに、平方元基が参加したのが効いている。正直キャスティングを聞いた時には、平方がフレディでまた登場してくれるのか?と驚いたほどで、大役を次々に務め存在感を増している平方が扮したからこそ、フレディが思いっきり世間知らずのお坊ちゃま風味でも成立するのは大きかった。「君が住む街」の朗々とした歌いっぷりも素晴らしく、ミュージカルとしての至福の時間を届けた功績に拍手を贈りたい。

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ヒギンズ邸の女中頭ピアス夫人の春風ひとみは、心根の誠実さと屋敷を取り仕切る人としての適度なビジネスライクさとの塩梅が絶妙。さほど多くないだけにソロパートの歌声に感嘆するし、絶妙なウイットも場を支えた。もう1人やはりミュージカル作品での活躍が多い伊東弘美が、フレディの母親はじめ数役を演じ分け、特にワンポイントの出番であるトランシルバニア女王の位取りの高さは貴重で、場を印象的なものにしていた。
 
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そして、ヒギンズの母に扮したスペシャルゲストスターとも呼びたい前田美波里がまさに圧巻。この役柄には持ちナンバーがなく、これまでにも新劇系や映像系の女優陣が出演することも多くあったが、ミュージカル女優として活躍してきた前田が登場しただけで、歌わないながらも「ザ・ミュージカル」の香りが一気に醸し出されたことに感嘆した。今回のキャスティングの贅沢さここに極まれりで、得難い存在となった。

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更に美しいソロを聞かせた石井雅登、ドレス姿の着こなしが群を抜く大月さゆ、王族の気品高さが実によく似合った小南竜平、個性派の面目躍如の辰巳智秋をはじめ、働き場の多いアンサンブルの面々も多士済々。休憩込み3時間20分近い舞台を、多くの才能が彩る王道ミュージカルとなっている。

【囲み会見】

初日を翌日に控えた9月15日、囲み取材が行われ朝夏まなと、神田沙也加、寺脇康文、別所哲也が公演への抱負を語った。

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──初日を前にした気持ちを率直に教えてください。
朝夏 舞台でのお稽古を終えていよいよ始まるんだなという気持ちで、ドキドキワクワクしていて、ミュージカルナンバーにもあるように「じっとしていられない」という感じでおります。
神田 お稽古もびっくりするほどあっという間で、まだまだお稽古したい気持ちもありましたし、早く皆様に観て頂きたいという気持ちもありましたので、劇場に入ってからは特に両方が半々でした。でも先に(朝夏&寺脇コンビが)初日を迎えられますので、まずは全力でエールを送って、その初日を担って二日目も頑張ろう!と気持ちを新たにしているところです。

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寺脇 稽古場で我々一生懸命芝居を創る訳ですけれども、いくら頑張っても60〜70%ということなんですね。やはりお客様に入って頂いて、お客様に栄養分を頂いて、どんな花が咲くのか?を、今、待っている時間です。今回は二つの花がありますけれども、全く違う花ですので、その二つの花がどういう風に咲いていくのかな?というのを、初日、二日目、大切に見ていきたいなと思っています。
別所 歴史ある伝統的なこの作品に加わって、その重みと素晴らしさを実感しています。やはり皆さんと一緒に劇場に入って、劇場の空気を吸いながら、お客様に育てて頂けるような想いで、今まで僕たちがやってきたものを全て出して、新しい『マイ・フェア・レディ』の姿をお届けできればなと思っています。

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──朝夏さんは製作発表の席では「自分は初心者マークなので、全力でぶつかっていって自分なりのイライザをみつけられたら」とおっしゃっていましたが、どんなイライザになりそうですか?
朝夏 共演者の皆さんとお芝居をやっていく上で本当に色々な発見があって。前半から後半にかけての外見の変化ももちろんなのですが、イライザの心の変化もお客様に伝わるようなイライザになっていたら良いなと思っているので、それを目指して演じたいと思います。
──神田さんは念願のイライザ役とのことでしたが、実際に演じてみていかがでしょうか?
神田 本当に今日までずっと幸せで、毎日歌を歌わせて頂くのも、お衣装を着させて頂くのも全てが幸せで。でも念願でしたけれども、たどり着いたところがゴールではなくて、そこからイライザという役はこういう気持ちでこう動いていたのか、という発見もお稽古の中でたくさんしていて。その中で芝居の面白さも感じましたし、このシアターオーブに立ってみてからは、原点に立ち返ったと言いますか「ミュージカルって良いな!」とすごく思いました。ですので、とても幸せな体験をさせて頂いているとつくづく思います。

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──寺脇さんはお1人だけ『マイ・フェア・レディ』の経験者でいらっしゃいますが、改めていかがですか?
寺脇 3回目ということで、一番怖いのは自分の芝居をなぞってしまうことで、それでは新鮮味がなくなっていくので。ですから台詞に血を通わせていくという意味で、新鮮な気持ちをもう一度取り戻すという時間がありましたし、G2さんの演出意図に、前回、前々回よりも大人っぽいヒギンズに作り替えようということがありましたので、その為の勉強など苦労はしましたが、なんとかたどり着いたなという感じです。一番忘れてはいけないのは、ヒギンズというのは明るい、陽気な部分が絶対にあるので、そこだけはなくさないでというつもりで演じております。
──別所さんは大作ミュージカルにも多く出演していらっしゃいますが、ヒギンズを演じた中で改めて感じた『マイ・フェア・レディ』の魅力はどうですか?
別所 ヒギンズ教授というのは言語学者なので、言葉へのこだわりというのがこれだけあるのか!というのはやらせて頂いて非常に感じているのですが、同時にイライザと出会ってだんだん言葉の向こう側にあるものに対する思い、本来当たり前のことに気づいていくんですね。言葉というのは言霊で、その心がどこにあるのか?ということなんだというのを、イライザとの出会いで逆に教えてもらっているところがあるんじゃないか?と思います。イライザもそうですが、ヒギンズも寺脇さんを含めて諸先輩方が演じてこられた、素晴らしい俳優の皆さんが演じ継いできている役ですので、僕も情熱を持って神田イライザと共に創り上げたいと思います。

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──下町の花売り娘が貴婦人になる物語ですが、その変化をどう表現しようと思っていらっしゃいますか?
朝夏 前半を如何にワイルドに、がさつになれるか?というところと、後半どれだけレディになれるか?という、両方のバランスを取りながら、1人の人間として説得力があるような人物として描きたいと思ったので、そのあたりを気をつけて創っていました。でもやっぱり舞台に行くと、寺脇さんもそうですし、相島(一之)さんや皆さんから受けたものを、その瞬間に心で感じたものをストレートにお芝居できたら良いなと思っているので、その辺りを心がけながらやっていきたいと思っています。
神田 『マイ・フェア・レディ』ってすごくサクセスストーリーですとか、シンデレラストーリーとして見られがちなのですが、イライザの変化と言っても、1人の魅力ある女性が正しい言葉遣いや知性を身に着けたことで、元々持っていた魅力が浮彫りになってきた、という構図が後半に見えてくるかどうか?が勝負だなと思っていて。イライザの言葉遣いや、着させて頂くものの部分ではなく、イライザの普遍のものが見えてくるように、それをいつも持っているようにしようと思っています。ですから狙って何かをするとか、面白くしようとかではなくて、いつも全力で、いつも目の前にあるものに一生懸命な女性であれば、もともとの素質や魅力が華やかに最後に花開くように見えるのではないかと思っているので、奇をてらったようなことは何もしないという気持ちです。

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──今回Wキャストが固定されたキャスティングですが、自分達のコンビの魅力を語るとすると?
寺脇 そうですね、自分たちの魅力というよりは、今回G2さんの配慮もあり、僕らお互いのペアの稽古もほとんど見ていないんですね。こっちが揃ったら、こっちは帰るという(笑)。そうしてシャットアウトしていたのが、やっぱり良かった面が大きくて、こうして舞台に来て「あぁ、こんなに違うのか」と思いましたし、僕は別所君を見て「あー、こんな風にしているんだ、ここいただき!」(笑)みたいなところもあって。本当に全く色の違う花が咲いていると思いますので、僕らのというよりは、双方がとても魅力的なチームになったので、是非両方観て欲しいです。
別所 同じことになるのですが、本当にそれぞれがそれぞれの色と言いますか、鳥類と魚類くらい違うんです。同じ『マイ・フェア・レディ』なので、命としては同じなのですが、空に住むものと、海に住むものくらい違うので、それぞれの色が美しく出るように頑張りたいと思います。具体的には早口言葉の部分も違いますし。
寺脇 違うところが結構あるよね。
別所 色々な要素、要素で違うところがありますので、そこも楽しんで頂きたいですし、僕がやらせて頂く早口言葉は神田イライザが選んだものなので(笑)、その辺も両方ご覧頂いて、それぞれの『マイ・フェア・レディ』をお楽しみ頂きたいです。
寺脇 台詞も動きも全く違うよね。
神田 違いますね!
別所 そうなんです。
寺脇 あ、逆にいる!とかね。
朝夏 本当にそうですよね。
──では二組を是非観て頂きたいですね!
寺脇 てきれば!ちょっと、割引きはできませんけれども(爆笑)。

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──では改めてイライザのお二人から皆様にメッセージをお願いします。
朝夏 『マイ・フェア・レディ』55周年ということで、歴史のあるミュージカルに今回携わらせて頂けて本当に貴重な経験だなと思っております。シアター・オーブという素敵な劇場で、セットもお衣装もそしてオーケストラの音楽も本当に素晴らしいですし、その中で共演者の皆様と『マイ・フェア・レディ』の世界にイライザとして生きられることを幸せに思って、千秋楽まで頑張っていきたいです。まずは初日をしっかり開けて、(神田&別所の)お二人にお渡しできるように頑張りたいと思います。
神田 『マイ・フェア・レディ』が決まってから今日まで、そしてきっと千秋楽まで、これまでに感じたことのない感覚をたくさん味あわせて頂いて。一人間として、一女優として宝物を頂いたような気持ちでいます。スタッフの皆さんが私をイライザに変えてくれる、舞台の真ん中に立たせてくださる、という感覚もありましたので、たくさんの歌を歌いますし、たくさんの言葉も発しますけれども、決して独りよがりにならずに、共演者の皆さんの目をしっかり見て、台詞をしっかり聞いて、喜びを持ってステージに立てたらなと思います。皆さんに感謝して務めたいです。

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〈公演情報〉
ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
脚本・歌詞◇アラン・ジェイ・ライナー
音楽◇フレデリック・ロウ
翻訳・訳詞・演出◇G2
出演◇朝夏まなと・神田沙也加(ダブルキャスト)、寺脇康文・別所哲也(ダブルキャスト)、相島一之、今井清隆、平方元基、春風ひとみ、伊東弘美、前田美波里 ほか
●201/9/16〜30◎東急シアターオーブ
〈料金〉S席12,500円、A席8,000円、B席4,000円
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777 Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999
〈公式ホームページ〉https://www.toho.co.jp/stage/ 

〈全国ツアー公演〉
●10/6〜7◎福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
〈お問い合わせ〉ピクニックチケットセンター 050-3539-8330
●10/10〜11◎広島・上野学園ホール
〈お問い合わせ〉TSSテレビ新広島 事業部 082-253-1010
●10/19〜21◎大阪・梅田芸術劇場メインホール
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場メインホール06-6377-3800
●10/24〜25◎愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●10/31〜11/1◎大分・iichiko総合文化センター
〈お問い合わせ〉iichikoグランシアタ (公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団 097-533-4004


【取材・文・撮影/橘涼香】





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