IMG_6732

専科の轟悠が18年ぶりの再演に挑んだ傑作ミュージカル宝塚歌劇雪組公演かんぽ生命ドリームシアター ミュージカルプレイ『凱旋門』─エリッヒ・マリア・レマルクの小説による─と、雪組トップスター望海風斗のイメージからインスパイアされたショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』〜ガート・ボニート、美しい猫のような男〜が、日比谷の東京宝塚劇場で上演中だ(9月2日まで)。

ミュージカルプレイ『凱旋門』は、エリッヒ・マリア・レマルクの小説を基に、祖国を追われた亡命者たちが集う、第二次世界大戦前夜のパリで、ドイツから亡命してきた医師ラヴィックが、友人ボリスに助けられながら、運命的に出会った女性、ジョアンとの鮮烈な恋を軸に、過酷な運命に翻弄されつつも懸命に生きる人々を、シャンソンをモチーフにした音楽を絡めて描いた柴田侑宏脚本、謝珠栄演出による作品。2000年に当時の雪組トップスターだった轟悠主演で初演され、轟が文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞するなど絶賛を博した。今回の上演は、そんな傑作ミュージカル18年ぶりの再演であり、同じ轟悠主演で、望海風斗と真彩希帆以下、現雪組生の出演による、宝塚歌劇としては非常に稀な形での邂逅になっている。

IMG_6043

【STORY】

1938年、第二次世界大戦前夜のヨーロッパは、ファシズム台頭の暗雲に覆われ、革命や内戦、ナチスの選民思想による迫害等から逃れた亡命者たちが、わずかに灯を残すパリに集まりはじめていた。そんな一人に、ゲシュタポに追われている友人を匿ったという容疑で激しい拷問を受け、ナチスの強制収容所から辛うじて脱出したドイツ人の医師ラヴィック(轟悠)がいた。彼は旅券も身分証明書もない亡命者たちの事情を汲んで、宿を提供しているフランソワーズ(美穂圭子)の経営する「オテル・アンテルナショナール」に、様々な事情を抱える亡命者たちと共に身を置き、私立病院の院長でラヴィックの医師としての能力を高く買っているヴェーベル(彩凪翔)のあっせんで、モグリの医師として生きていた。
ある雨の夜、ラヴィックはセーヌ川にかかるアルマ橋の上で、憔悴しきり今にも身投げせんばかりの女性ジョアン(真彩希帆)に出会う。イタリアからパリに来たばかりだというジョアンは、連れ合いの男性がホテルで死んでしまい、どうしてよいのかわからないと錯乱していた。行きがかりから彼女を助ける形になったラヴィックは、ロシアからの亡命者であり親友のボリス(望海風斗)に託し、ボリスがドアマンを勤めるナイトクラブ「シェーラザード」でジョアンが働けるよう取り計らう。
それから三週間。ようやく「シェーラザード」を訪れたラヴィックを、今やクラブの人気歌手となっていたジョアンは、全身に喜びを表して迎え、ラヴィックに生きる希望を与えられ自分は生まれ変わったと、真っ直ぐな愛情をぶつけてくる。寄る辺ない亡命者という自覚から、自らの心を押し殺していたラヴィックも、そんなジョアンのひたむきさに惹かれていく気持ちを抑えることができなくなっていた。
激しく愛し合うようになる二人。だが戦争の暗い影は日一日と濃くなり、束の間の安らぎを求めて旅立ったアンティーブでジョアンは、彼女のファンだという俳優アンリ(彩風咲奈)の歓待を受け有頂天になるが、そんな安らぎに満ちた生活を彼女に与えることは、今のラヴィックにできようはずもなかった。折も折、ジョアンと共にパリに戻ったラヴィックは、義侠心から通りすがりの怪我人を助けたことで、亡命者の身の上が発覚し国外退去を命じられてしまい……

IMG_6157

2000年に初演され高い評価を得たこの作品は、迫りくるファシズムの足音の恐怖に苛まれながら、明日への希望を見出せずにいる人々が、尚懸命に生きようとする心の在りようを描いた柴田侑宏の繊細な脚本に、回り舞台を多用した舞台転換と、ダイナミックなダンスを持ち込んだ謝珠栄の演出のエネルギーが加わった、骨太な仕上がりが特徴的なミュージカルだった。特に、宝塚で通常描かれる男女の、美しく至高の恋愛像とは相当に異なる、嫉妬や妄執や独占欲といった、人間臭い愛憎を絡めながらも、これが遺作となってしまった宝塚のモーツァルトとも称された寺田瀧雄の「パララ、パララ、パララー」のフレーズが殊更印象的な主題歌「雨の凱旋門」をはじめとしたオリジナルの佳曲と、数多のシャンソンの名曲の見事な融合が彩りを添え、暗く重い時代を描きながら適度に現代的なミュージカルナンバーを挿入させるバランス感覚が、作品を宝塚の舞台に着地させていたのが印象深い。何よりも主演の轟悠と月影瞳のコンビが、当時の宝塚全体の中でも突出して大人の雰囲気を持っていたことと、香寿たつき、汐風幸、安蘭けい、朝海ひかる、成瀬こうきなど、男役の層が特段に厚かった雪組の陣容が、作品に群像劇の香りも醸し出していて、フィナーレ付の後もの作品だった初演での、パリ解放のシーンを挟み、華やかなパレードに突入する流れに、希望が感じられたものだ。
その一方で、この作品は翌年の2001年博多座でも上演されていて、この時には荻田浩一の傑作ショー『パッサージュ』との二本立てによる前ものになったことから、ラヴィックの「灯火管制か。あまりに暗くて凱旋門も見えない」の台詞のあと、背中を見せた轟のシルエットに幕が下りてくるという終幕になり、この時点で雪組トップスターとして充実の時を迎えていた轟が、背中で幕を切った見事さが深い印象を残している。しかもこの公演には更なるサプライズがあって、休憩後ショーの開演直前に戦闘の音が響き、やがてそれが去っていくと同時に『パッサージュ』の幕が上がり、場面が進行したのち、最後のパレードだけが初演の『凱旋門』のパレードに準拠したものに入れ替えられて、『パッサージュ』自体が戦禍を経た後のパリの姿、というひとつの大きな世界観の中に二作品が納まるミラクルが仕掛けられていた。ここにもやはり、『凱旋門』の時代を生きた人々が辿る艱難辛苦の果てに、パリが解放され平和な時代を迎える、希望を見出すことができていた。

IMG_6521

だが、2018年の今改めてこの『凱旋門』という作品に接して感じるのは、長引く戦乱と、それが生む膨大な難民を抱えながら、世界全体が保護主義という名の排他的空気に覆われている今の時代が、初演時より遥かにこの作品の時代に生きた人々の苦悩に、現実感を与えてしまっているという事実だった。本来ならば、20年近い時の流れの間に、この空気は更に遠く、歴史のひとコマに近づいていってくれていることが、世界の理想だったはずだ。それがむしろ身近になっている事態には暗澹とするばかりだが、だからこそ今回2018年版の『凱旋門』の描いたラストシーンには、今のこの時代に生きる人々が為すべきことが描かれている。終幕ラヴィックは万感の思いを込めて舞台の奥の暗闇に沈む凱旋門を見つめ、銀橋から花道に去り、本舞台でボリスをはじめとしたパリに残る人々がもうひとつの主題歌とも言える「いのち」を歌い上げる。どのような不安の中でも、絶望の中でも、人は光を求め、自由を、明日を信じて生きるのだと、祈りのように、誓いのように歌われる、信じる心があれば明日はくる、決して希望は潰えはしないというコーラスの中、2018年版のミュージカル『凱旋門』の幕は下りる。胸を鷲掴みにするこの終幕に、2018年の今『凱旋門』が再演された、この作品を宝塚が改めて世に問うた意義のすべてが詰まっていた。どんな時代であっても、どんな空気の中にあっても理想を語ること、希望の未来を信じることの尊さを、この終幕は見事に伝えてくれている。

そんな2018年版の『凱旋門』を初演の主演者である同じ轟悠が務めているのは、宝塚歌劇という世界の中ではほとんど奇跡に近いものだ。時分の花を咲かせて潔く散ることを美学としている宝塚のトップスターの任期は、ここ最近では3年〜長くても5年程度で、男役としての充実を見ることは多くあっても、成熟を見ることは少ない。現に轟自身を思っても、この『凱旋門』の博多座公演で幕を切った背中には、客席にいて男役の本懐を遂げたものが見てとれて、もういつ花道を飾っても悔いがない次元に到達しているやに感じられたものだ。けれどもその感触が全く的外れなものだったことを、2018年再びラヴィックを演じる轟から教えられた想いがする。それほど轟のラヴィックは、人間味に溢れ、自らに禁じていた恋に溺れ、嫉妬に狂い、また一方で自分の運命を暗転させたゲシュタポへの復讐に燃える、ドロドロとした感情を全てさらけ出して尚、宝塚の男役だった。そこには寸分の隙もない、スタイリッシュなこの世のものではない男性像を追求する男役道を極めて、それらを意識の中から完全に外しても美しい、という境地に達した人だけが持てる究極の自然さがあって、ただ目を瞠る。実際轟のラヴィックはここまで宝塚の男役が、しかも大劇場の主人公がボロボロになった姿を露わにしたことがかつてあったろうか?と思うほどの迫真の演技を見せたのち、ラストシーンで花道に去る直前、涙を浮かべながら微笑む。この瞬間に微笑むラヴィックというのは、どこか想像の外にあって、虚を突かれたような思いがしたが、ボリスが用意したパリで生き延びる唯一の手段を若い恋人たちに譲り、強制収容所に入る道を選ぶラヴィックが、ジョアンとの恋の果てに見たもの、明日への希望を託した思いを、微笑みとして集約し得たのは、時分の花を咲かせて散ることを選ばなかった轟にだけ許された表現だったろう。春日野八千代が男役として成熟していく過程には立ち会えなかった世代にとって、スターとしての男役芸が円熟していくのを見たのは初めてのことだ。このラヴィックが宝塚の舞台に再び現れてくれたこと、企画と轟の存在、そして共に舞台を創り上げた雪組メンバーすべてに感謝したい。

IMG_6329

その筆頭がもちろんボリスに扮した望海風斗で、ここまで巨星と言える存在になった轟のラヴィックに対峙して、ちゃんと親友だったばかりか、むしろ懐深くラヴィックを包み込む存在としてボリスを演じきった望海の力量には、尋常ならざるものがある。当代きっての実力派スターだということは周知の事実であるとしても、ここまでその深さが絶大だったことには、改めて感服するしかない。ストーリーテラーとしての要素が書き加えられているとは言え、トップスターとしてはもちろん、二番手の男役が演じる役柄としても決して出番が多い方ではないボリスを、望海の存在感が十二分に膨らませ、多彩なミュージカルナンバーを時に洒脱に、時に切々と歌いあげたことが、作品にどれほど大きな効果をあげたかは計り知れない。特に終幕の「いのち」の想い深い絶唱が、望海の豊かな歌唱力によって届けられたことは、作品にとってもちろん観客にとって何より幸福なことだった。

一方ジョアンを演じた真彩希帆も、宝塚のヒロインとしては非常に難しい役柄に、情熱のすべてで飛び込んだ潔さが際立っている。自分の欲望に正直で、極端に孤独を恐れるジョアンが、手を差し伸べてくれたラヴィックに一途に恋するのも、そのラヴィックが突然目の前から消えてしまった恐怖を埋める為にアンリに走るのも、どこかで仕方がないなと思わせたのはたいしたもの。この女性の持つ心許なさを表わし、嫌な女に見えかねない危険をはらむジョアンを、ヒロインとして支えた真彩の果たした功績にも大きなものがあった。

そのジョアンを嫌な女に見せなかったことに大きく寄与したのが、アンリを演じた彩風咲奈の存在。彩風がアンリ役というキャスティングが発表された段階では、初演のイメージもあって相当意外な思いがしたものだったが、アンティーブのシーンで彩風のアンリが颯爽と登場した時の、舞台がパッと明るく輝いた効果の大きさにすべての得心がいった。パリの暗い空の下ではなく、この太陽の下の豪華な暮らしや、安定した身分が保証されているアンリに、ジョアンの心が動くことを決して責められない。そう思わせるに足る彩風の力量とスター性を見事に活かした起用になった。

また医師としてのラヴィックを信頼し、パリでの生活をある意味で保証してもいる病院長ヴェーベルの彩凪翔も、轟のラヴィックの友人として過不足ない大人の男を表出して目を引く。ある意味の利害関係があることで、同じ友人とは言ってもラヴィックに対して、ボリスとは明らかに立ち位置が異なるヴェーベルを、パリジャンの粋も含めて描き出していてますます力をつけている。

IMG_6260

彼ら主要人物の存在感が大きいだけに、初演では群像劇と感じられた部分がやや後退してはいるものの、亡命者グループにもそれぞれ大きな役割があるのがこの作品の豊かさ。その中でラヴィックが未来を託すハイメの朝美絢とユリアの彩みちるは、『レ・ミゼラブル』のマリウスとコゼットに当たる役柄に説得力を与える、あくまでも仲睦まじいカップルであることを、歌やダンス、更に台詞がないところでも体現していて美しい。ゴッホの絵を片時も手放さないローゼンフェルトの永久輝せあは、恐らく本公演でここまで大きな役がついたのは初めてだと思うが、そのことの方にむしろ驚かされる安定感。どこかで茶目っ気があるのもこの役柄を活かしている。一方その逃げ足の早さで「死の鳥」とあだ名されるマルクスの煌羽レオは、笑顔の中に眼光の鋭さを秘めたマルクスの、ナイフのように冷ややかな内面をよく表現している。この人も本公演でここまでの大役は初めてだと思うが、全く危なげないばかりか、望海、永久輝と三人でのナンバーも遜色なく務め、改めて優れた力量を示していて頼もしい。ゴールドベルクの真那春人の誠実さ故の不幸と、夫人の朝月希和とヴィ—ゼンホーフの縣千との人目を憚る余裕もなくなっている浮き立つ恋との対象を、三人が巧みに演じ互いに照らし出している。また、フランスに亡命しているユダヤ人家族というだけで、ドラマに悲しみを加えるビンダー一家の久城あす、早花まこ、潤花の存在が切ない。

他にもヴェーベルの病院の看護婦長ウ—ジェニーの梨花ますみ。ラヴィックの仇のゲシュタポ・シュナイダーの奏乃はると。ラヴィックに命を救われる娼婦リュシェンヌの舞咲りん。そのヒモのペペの綾凰華。命を長らえることだけが生きていることではないとラヴィックに語る重要な役柄ケートの沙月愛奈。ラヴィックを利用している病院長デュランの透真かずき。パリ警察のアベールの桜路薫。粋なバーテンの橘幸。回想シーンのラヴィックのかつての恋人シビールの星南のぞみなど、雪組のひとりひとりが働き場を得ているのが作品を底支えしているし、更に特筆すべきがオテル・アンテルナショナールの経営者フランソワーズで専科から特出した美穂圭子。義侠心を持ち、危険を冒して亡命者を守るが、あくまでも商売ですと振る舞う、劇中最も大きな心根を持つ人物を美穂が見事に描き出し、その滋味深い豊かな歌声で作品に寄与した力が素晴らしかった。

総じて、今何故『凱旋門』なのか?の答えを、轟悠と望海風斗以下出演者全員が、舞台から発している見事な仕上がりで、宝塚歌劇の持つ力を最大限に示した再演となっている。

IMG_6681

そんな重厚な作品のあとに控えたのがショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』〜ガート・ボニート、美しい猫のような男〜で藤井大介の作。クールでしなやかで、なついたかと思うとプイっと背を向ける気まぐれさが人を魅了してやまない猫のイメージと、男役・望海風斗のミステリアスでシャープな持ち味とを重ね合わせた熱いラテンショーになっている。
 
冒頭からあっと驚かされる仕掛けの連続で、彩風以下銀橋にズラリと並んだ男役たち、やがてまさに猫のように横たわる望海と、たたみかける登場の迫力に惹きつけられる。特に「コパカバーナ」の望海と真彩の掛け合いが、歌えるトップコンビの特性を十二分に活かしたフルパワーのぶつかりあいで、宝塚としては極めて珍しいデュエットに爽快な醍醐味があふれる。

IMG_6814
 
彩風と朝月を中心にしたシーンはピアノをモチーフにしたセットも美しいし、彩風、彩凪、朝美、永久輝が望海に妖しく絡むシーンもカラフルで、スターを寄って見た時はもちろん引いて全体を観ても美しい場面の連続。タンゴクラブのANJU、サバンナのアフリカンなダンスの中塚皓平と、振付陣の仕事にも目を引くものが多い。

IMG_6849 
 
何より、雪組のスターというスターが上級生から下級生まで実にバランスよく場面を担っていて、目に耳に楽しく、その上で歌える人が歌い、踊れる人が踊る藤井の目配りの巧みさには感嘆する。ラテンショー=黒塗りという発想は、そろそろ打ち止めにしても良いのでは?と思わないではないものの、日焼けにヒョウ柄がトレードマークのショー作家・藤井大介の優れた仕事を目にすると、まぁ黒塗りもたまには良いかな?と思わされる、望海風斗が率いる雪組のパワー全開の、何度でもリピートしたくなる魅力にあふれたショー作品だった。

IMG_6926

初日を前に通し舞台稽古が行われ、雪組トップコンビ望海風斗と真彩希帆が囲取材に応えて公演への抱負を語った。

IMG_7267

まず望海が「本日は暑い中、朝早くからありがとうございました。台風も来ていて心配なんでですけれども、9月2日まで皆でどんどん熱い舞台をお客様にお届けしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」

IMG_7195
 
また真彩が「皆様本日は東京宝塚劇場に足をお運びくださいまして、本当にありがとうございます。暑い中、来てくださるお客様にも、毎日楽しい舞台をお届けできるように、私自身も体調に気をつけて精一杯頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」とそれぞれ溌剌とした挨拶を。

IMG_7221

続いて質問の中で、作品の見どころを問われた望海は、初演出演者の轟悠さんと美穂圭子さんが空気を作ってくれるのに、雪組一同が如何に食らいついていけるか。この作品を通して、人間本来が持っている命を輝かせる美しさをお届けできたらと芝居への意欲を語ると、真彩も轟さんのお力を頂きつつ、映画のような作品の世界観をお伝えしたいと思いを語る。

IMG_7244
 
またショーについて外のジメジメとした暑さを吹き飛ばすような、カラッとした熱いショーにと望海が述べると、真彩もお客様にも「もう終わってしまったんだ」と思って頂けるようなショーになっているので楽しみにして欲しいと言葉を揃える。

IMG_7261

更に、ショーのモチーフが猫であることに関連して「空前の猫ブームですが、猫の魅力についてどう感じますか?」という問いには望海が「人懐っこさもありつつ、すべてを委ねない感じが追いかけたくなるんじゃないかなと思います。ちょっと凛としているイメージがあります。飼ったことないのですが(笑)。猫って暑さに強いイメージがないので、猫×夏×ラテンというのが、なかなか想像つかないですけど、でも『ニャー』とか言って、人間が使わない言葉を使うとテンションが上がるというか、猫の力を今回は借りているなと思います」答えると真彩も「演出の藤井大介先生が書かれた配役名にたくさんの猫の名前が書いてあって、皆さんもパンフレットをご覧になったらわかると思うのですが、どの猫も演者の皆さんにピッタリだなと私はとても感動して、ぜひ時間があったら調べて頂きたいです。猫の魅力は愛らしいところもありつつ、でも捕まえられないというか、懐いたなと思ったらすぐにプイッとしてしまうという、私も猫を飼ったことはないのですが(笑)。猫の力をかりてプラス『猫のような』なので、自分も演じている中で猫から要素を頂いて演じられたらと思っています。可愛いので、猫大好きです」と、熱く猫の魅力を語りつつも、お互いに猫を飼ったことはない!と答えて笑いを誘う、和やかな時間になっていた。

IMG_7271

尚、囲み取材の詳細は、9月9日発売の「えんぶ」10月号にも舞台写真の別カットと共に掲載致します。どうぞお楽しみに!

〈公演情報〉
宝塚歌劇雪組公演 
かんぽ生命ドリームシアター ミュージカルプレイ『凱旋門』─エリッヒ・マリア・レマルクの小説による─
脚本◇柴田侑宏
演出・振付◇謝珠栄
かんぽ生命ドリームシアター ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』〜ガート・ボニート、美しい猫のような男〜
作・演出◇藤井大介
出演◇轟悠(専科・『凱旋門』のみ)、望海風斗、真彩希帆 他雪組
●7/27〜9/2◎東京宝塚劇場
〈料金〉SS席12.000円 S席8.800円 A席5.500円 B席3.500円
〈お問い合わせ〉0570-005100 宝塚歌劇インフォメーションセンター
〈公式ホームページ〉 http://kageki.hankyu.co.jp/


【取材・文・撮影/橘涼香 】 


座・ALISA『キセキのうた』
kick shop nikkan engeki