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月船さららの演劇ユニットmetroが、新作『青鬼の褌を洗う女』を7月27日〜29日、代々木能舞台にて上演する。

metroでは、これまでに乱歩の『陰獣』『孤島の鬼』、泉鏡花作品などの文芸作品、鮮烈なブラックユーモアに富んだ社会風刺作品などを発表し続けてきた。また出演者も毎回、一癖も二癖もある個性溢れる客演を招いて公演するスタイルで上演している。
 
今回、題材として取り上げるのは、坂口安吾が1947年に発表した短編小説「青鬼の褌を洗う女」。戦前から戦後という時代を背景に、1人の女性が生きる姿を描いていて、安吾の妻、坂口三千代をモデルにしていると言われている。作・演出はこれまでmetroの全作品に携わっている映画界の鬼才、天願大介。共演には、綾田俊樹と多田慶子という演技派のベテラン2人を迎える。

【天願大介 コメント】
「文学の芸能化」の試みで、今回は坂口安吾を選んだ。「青鬼の褌を洗う女」は嵐のような時代を生きる一人の女の物語だ。安吾らしい、太い筆で力まかせに書いたような作品だけど、せつなくて美しい。安吾の妻、三千代夫人をモデルにしたといわれる男と女の話だが、それだけではない。どんな運命も受け入れるヒロインは強く見えるが同時に孤独で弱い女にも見える。情熱的にも冷酷にも、娼婦にも聖女にも見えてくる。能舞台に安吾。危険な綱渡りだが、異質なものがぶつかり合うことこそmetroの原点でもある。真夏の能舞台に美しい火花が散る瞬間を、どうか目撃していただきたい。

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上演会場となる初台にほど近い代々木能舞台。
高層ビルを見上げる中庭にある有形登録文化財の能舞台で坂口安吾の世界が繰り広げられる。

〈公演情報〉
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坂口安吾×天願大介 metro第10回公演
『青鬼の褌を洗う女』
原作◇坂口安吾「青鬼の褌を洗う女」
演出・台本◇天願大介 
出演◇月船さらら 綾田俊樹 多田慶子
●7/27〜29◎代々木能舞台(京王新線 初台駅東口 または中央口(南口出口)より徒歩5分)
※会場は半野外なので暑さが予想されます(客席とステージには屋根があります)。個々で対策をお願いいたします。
 〈料金〉自由席 前売/当日共4500円(税込)
〈お問い合わせ〉ジェイ.クリップ 03-3352-1616(平日10:00~19:00)



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