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野村萬斎の演出・出演による現代能『陰陽師  安倍晴明』が、9月に東京・新宿文化センター 大ホールにて上演される。
 
現代能『陰陽師  安倍晴明』は、2001年の東京・サントリーホールでの初演以来、海外公演を含め20 回以上の公演が行われている。現代劇や映画に用いられる手法、また、イリュージョンなどスペクタクルな仕掛けを起用した演出で、能の可能性を広げる作品として注目を集めてきた。
 
この度、藤間勘十郎の脚本補綴、野村萬斎の演出による新たな『陰陽師  安倍晴明』が誕生。野村萬斎の安倍晴明を中心に、大空ゆうひの葛葉姫、梅若実玄祥の葦屋道満との対決など、迫力ある三者の絡み合いを展開する。
 
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梅若実 玄祥・野村萬斎・大空ゆうひ

その合同取材会が、6月11日に東京・国立能楽堂 研修能舞台で行われ、人間国宝の梅若実玄祥、演出と晴明役を務める野村萬斎が登壇した。

【コメント】

梅若実 玄祥(うめわかみのる げんしょう)
本作はフランス、オランダなど海外でも上演いたしました。初演の頃、ちょうど萬斎さんが映画版に出られて、その萬斎さん人気にあやかって数多く上演させていただきました。今回は新しい視点、角度から見直したいということで、萬斎さんに全面的に演出をお願いしました。能では考えられないような趣向もあり、かなり面白い作品になると思います。

野村萬斎(のむらまんさい)
映画で私が晴明を演じたのはずいぶん前になります。晴明というキャラクターが、あまりにも私自身とセット感があって、自分と晴明の距離感を模索して、あえて避けていました。ただ、羽生弓弦選手がフリープログラムで「SEIMEI」をやり始めたのも、「映画版を観て触発された」とのことで、彼が晴明を演じたことで、私も呪縛から抜け出せたところがあります。そこに先生から趣向を変えてやってみたいという声をかけていただきました。本作は古典芸能、日本舞踊、歌舞伎的な表現が詰まった、非常に“ジャパニーズアイデンティティ”を醸しだすパフォーミングアーツです。今回は能ではあまり使われないような照明、音楽、マジカルな演出、そして、梅若実玄祥先生、私、元宝塚トップスターの大空ゆうひさんという「異形なる3人」が集まって『陰陽師』の世界をお見せします。大空さんには、我々の様式美に入ってこられる大きな勇気を感じます。デジタル技術と能をただ組み合わせるのではなく、その兼ね合いや塩梅を見極めながら、私も勉強するつもりで挑みます。音楽、舞踊、戦いのシーンもありますので、ミュージカルに負けない伝統芸能の深さを感じ取っていただきたいと思っています。
50歳を過ぎて晴明をやっていいのかということも考えましたが、舞台ならいいのではないか。魑魅魍魎が跋扈する平安の時代、百鬼夜行の怖さを出せるのはお能だからこそです。時代の闇を表現できるというところに、今、能として上演する意味を感じております。

〈公演情報〉
現代能『陰陽師  安倍晴明』〜晴明  隠された謎…〜
原作:吉田喜重
脚本補綴:藤間勘十郎
演出: 野村萬斎
出演:
葦屋道満(あしやどうまん)/梅若実 玄祥(能楽シテ方観世流・人間国宝)
安倍晴明(あべのせいめい)/野村萬斎(能楽狂言方和泉流)
葛葉姫(くずのはひめ)/大空ゆうひ(女優)
語り部 /桂 南光(上方落語家)
晴明の武神 / 綾月せり、初姫さあや、琴音和葉、花柳まり草、花陽みら、西尾萌 ほか
● 9/6・7◎新宿文化センター  大ホール
〈料金〉S 席 ¥10,000 A 席 ¥8,000円 B 席¥6,000(全席指定・税込) 
〈発売日〉 6 月 30 日(土)10:00〜(変更の可能性あり)
〈お問い合わせ〉 サンライズプロモーション東京  0570-00-3337(全日 10:00〜18:00)



【取材・文・撮影/佐藤栄子】


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