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不朽のSF漫画として1977年の連載開始以来、多くの人々を魅了し続ける松本零士の代表作『銀河鉄道999』。日本の漫画史、そしてアニメーション史に残るこの大ヒット作品の、原作誕生から40年目を記念した、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜が、6月23日〜30日の東京・明治座を皮切りに、7月21日〜22日に北九州芸術劇場大ホール、7月25日〜29日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。

『銀河鉄道999』は、裕福な人々が機械の身体を手に入れ、永遠の命を謳歌する未来世界を舞台に、機械伯爵に母を殺された主人公の少年・星野鉄郎が、謎の美女メーテルと共に「銀河超特急999号」に乗り込み、機械の身体をくれる星を目指して宇宙空間を旅する間に、星々で出会う人々を通じて成長していく物語。今回の舞台版は、1979年に公開された劇場版第1作のストーリーをもとにオリジナルシーンも交えて、星野鉄郎が宿敵機械伯爵と時間城で対決するまでの物語が描かれていく。

そんな作品の制作発表記者会見が3月末都内で開かれ、幸運なオーディエンスも多数見守る中、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役のハルカ、クイーン・エメラルダス役で特別出演する凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基、トチロー役の入野自由、リューズ役の矢沢洋子、そして、原作者の松本零士が登壇。公演への抱負を語った。

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まず、会見はプロデューサーである、株式会社エイジグローバルネットワークの田口智博が「今から40年前、私たちが子供の頃、大宇宙をSL蒸気機関車が走っているアニメや漫画を目にして憧れや感動を抱き、星野鉄郎をはじめとした登場人物達が残した言葉がその後の人生のあらゆる局面で大きな支えとなりました。そんな『銀河鉄道999』を後世に語り継ぎたいという思いの丈が集結し、原作者の松本零士先生が80歳を迎えられた本年、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜という形で実現しました。この「999」の求心力は、超豪華キャストという言葉では言い足りないほどの、奇跡的な素晴らしいキャストの揃い踏みを叶えてくれました。本日登壇するキャストたちは実際にはリアルタイムで「999」を観ていない世代ではありますが、私共の想いに共感して頂き、この舞台に登場してくれましたので、舞台で限りある命の美しさを後世に広めてくれると信じております。この舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜は、原作の持つ世界観やメッセージ性を忠実に尊重した上で、オリジナルの設定も書き加えミュージカルが本来持つ、上品さ上質さを兼ね備えた音楽劇の創造を目指していきます。原作ファンの皆様をはじめ、キャストのファンの皆様、その他多くの方々に劇場に足を運んで頂けますよう願っております」と熱く挨拶。

続いて、脚本を担当するアニメ『プリキュア』シリーズや、ドラマ『コウノドリ』等を手掛ける人気脚本家・坪田文が「舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜で脚本を担当させて頂きます。まず大好きな「999」の世界に1クリエーターとして関わらせて頂けることに感謝と幸せな気持ちでいっぱいです。松本零士先生の描かれる物語は、現代でも変わらないばかりではなく、永遠に変わらない普遍的なメッセージが込められているなと感じています。脚本を書く中でそのきらめきをどうやって舞台の上に表せばいいのか?を一番悩みながら書きました。演出家の児玉明子さん、映像演出のムーチョ村松さん、音楽監督の久保田修さん、皆さんと話し合って、何しろ宇宙の物語ですので、それを舞台でどう表現できるんだろう?という思いはありつつも、やはり原作の素晴らしい部分はすべて入れたいと思い、無理を押して台詞を書いた部分もあったのですが、そこにも皆さんが応えてくださって、鉄郎とメーテルと一緒に皆さんも、本当に上質な宇宙の旅をして頂けるのではないかと思います。とにかく脚本家として一番言いたいのは、中川晃教さんの鉄郎が見たい!彼だったらきっと間違いないだろう!という思いで、普段映像の仕事が多い私が、原点である舞台の仕事に復帰する勇気を頂きました。私自身どういう場面が繰り広げられるのか?がすごく楽しみです!」と思いのこもった言葉を述べた。

更に、音楽監督の久保田修が「音楽劇の音楽という重責を与えてくださった関係者の方々にまず心から御礼申し上げます。僕の頭の中はお客様のことでいっぱいです。お客様が舞台を観て楽しんでくださるか。ワクワクした気持ちでちょっと良いものを観たな、という笑顔で帰ってくださるか、そのことばかりを想像しています。40年という長きに渡る物語。3代くらいの世代の人たちが見ている物語だと思います。これがこの先また40年、この素晴らしい物語と共に、音楽も語り継いで頂けるようなことができたら、本当に幸せだと思います。でもそんな自分の夢よりも、とにかくお客様のお顔が笑顔になってくれることが願いなので、今日ここにいらっしゃる皆様のお顔も劇場で笑顔になってくれることを楽しみにしています」と大きな夢と共に願いをこめて語った。

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そしていよいよキャストが登壇。矢沢洋子、入野自由、凰稀かなめ、平方元基、ハルカ、中川晃教の順番に呼び込まれ、会場は大きな拍手に包まれた。更に、原作者であり舞台の総監修も務める松本零士が登場。喝采の拍手の中、布のかかったメインビジュアルが運びこまれる。「3、2、1、どうぞ!」の声と共に除幕されたメインビジュアルは、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜の個性的な登場人物たちが勢ぞろい。漫画、アニメの世界から抜け出してきたかのような再現率に、思わずため息がもれる。松本零士も「この写真を見ただけで涙が出るほど嬉しい」と語り、思いの深さが伝わってきた。ここから登壇者それぞれの挨拶に続いて、全員によるトークショー形式の会見へと続いた。

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【登壇者挨拶】

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中川
 本日はお越しくださって本当にありがとうございます。星野鉄郎役をやらせて頂きます中川晃教です。16歳の少年がキャプテン・ハーロックに憧れ、宇宙の旅に出ようとする。星野鉄郎には憧れだけではなくもうひとつ目的がある。母の仇を取ること。永遠の命を求めて今「999」に乗る。なんとも16歳とは思えない、でも16歳の少年の確実な旅のはじまり。そして旅を経て彼が何に気づき、彼の中で何が変わるのか。成長物語という意味でも、星野鉄郎を演じることができて、本当に嬉しく思っております。35歳です!(場内笑)16歳を演じます!ここの辺り、是非期待して頂けたらと思います。どうぞ応援を宜しくお願い致します。(笑) 
 
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ハルカ
 鉄郎と一緒に宇宙の旅をするメーテル役をやらせて頂きますハルカと申します。今中川さんがおっしゃっていたように、鉄郎は若い少年、そしてメーテルはその母のように見守りながら一緒に旅している女性なのですが、私にとってもまだメーテルは謎が多くて、自分でもメーテルについて研究しながら役を創っていこうと思っているのですが、まだまだわからないことがとても多いので、皆さんにも舞台を通して、この人は鉄郎にとってどういう存在なんだろう?がわかるような、そういう舞台にしていきたいと思っています。精一杯演じたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
入野 トチロー役をやらせて頂きます入野自由です。この役はこの作品を好きな人ならば、皆思うことだと思うのですが、男の中の男、皆が憧れる存在、強い芯を持っている、それがトチローだと思うんですね。今回の作品では、鉄郎が悩み苦しみながら、最初に旅立つと決めた時には機械の身体を持つという目的があります。でも生きるということは、お腹が空くことであったり、どこかが痛いことでもあったりではないか?それと裏腹なことを望んでいる自分と、どっちが正しいのだろう?と鉄郎が悩んだ時に、トチローがこうなんじゃないか?という提示をしてくれる。導き手となる大切な役です。僕自身も初めてのことだらけで、すごく緊張はしているのですが、楽しんで演じていきたいなと思います。よろしくお願いします。

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 矢沢 リューズ役を演じさせて頂きます矢沢洋子です。リューズはですね、本当に今日このメンバーの中で言うと唯一の機械化人ということで、皆様とは別の次元にいる女性です。そしてまたリューズは歌手ですので、舞台中もギターを持って歌うシーンがあるということで、今から緊張もしているのですが、楽しみにしています。非常にミステリアスな女性だと感じているので、上手くできるか不安ではありますが、精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

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凰稀 一匹狼の女海賊クイーンエメラルダス役をさせて頂きます凰稀かなめです。まだ作品がどうなるのかはわからないのですが、まず演じる私たちが楽しみながら作品を創り、観て下さるお客様に楽しんで頂けるものにしていきたいと思います。初日まで皆で頑張ってお稽古して、良い舞台を皆様にお見せできたらいいなと思っています。よろしくお願いします。
 
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平方
 皆の憧れ平方元基です!(会場爆笑) 
中川 違う、それはハーロック!(笑) 
平方 そうそう(笑)。鉄郎をはじめ子供たちの憧れの的、キャプテン・ハーロック役をさせて頂きます平方元基です。今自分がここにこうしているのもまだ信じられないのですが、親戚や、知り合いから「お前は世界で一番幸せ者な代わりに、世界で一番危険だぞ!ハーロックを愛している世界中の皆さんに、お前がハーロックをやることでボコボコにされないか、とても心配だ」と言われたんですが(笑) 、ボコボコにされずに、無事に劇場の初日で皆さんにお会いできますことを心より祈念しております…って、皆さんがとても緊張していらっしゃるのを感じます。僕は「銀河超特急999号」には乗らないんですけれども、自分の船に乗りながら鉄郎を見守り、宇宙の世界に皆様を誘っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

【トークショー】

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──松本先生、今回は『銀河鉄道999』40周年記念での舞台化ということですが、改めてお話を聞かれた時にはどんなお気持ちでしたか?
松本 とても嬉しかったです。「999」は私が18歳の終わりに、出版社に呼ばれて上京する時に乗った機関車なんです。C-62の48号でした。C-62は49号までしかないのですが、そのひとつ前のに乗ったということで「999」というタイトルを考えておりました。これは自分の成長記です。18歳の後半でした。当時我が家は父親が公職追放になっていた為に、極貧に悩んでおりまして、質屋に何もかもを持ち込んで、行きの切符だけを買い、画材だけを持って上京したんです。その時その汽車に乗っていなけれは、私の運命は変わっていました。そういう想いを込めて描いたのが「999」。「999」というのは「未完成」という意味です。1000になると『1000年女王』を描きましたように女王になるのですが、「999」は青春です。ですから未だにその中で走り続けている、自分の夢です。
──その夢がいよいよ舞台になる、今日出演者の皆さんもお揃いですが、どんな舞台を期待されていますか?
松本 皆さん素晴らしい方たちで、心から感謝しております。旅立つ時にはこんなことは想像もできませんでした。自分がどうなるかわからない。「俺は死んでも帰らん」と言って出て来た訳ですから。それがこのような形になって、心から嬉しく楽しみです。ありがとうございます。お客様にも感謝致します。皆さんどうかご覧になってください。
──出演者の皆さん、メインビジュアルの撮影について伺いたいのですが、この撮影の時にはどんな思いが?
中川 コスチュームを見た時に「おっ、結構リアルに再現したな!」と思いました。今回の舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜は、『銀河鉄道999』40周年記念の年に、舞台版のオリジナル、新たに生まれる舞台で、それに対して松本先生が「いいよ」と言ってくださって、総監修という立場で、謂わばお墨付きを頂いて僕たちの舞台がはじまる訳です。今まで色々な作品を経験させて頂いてきましたが、今回は挑戦するという心持ちで撮影に挑みました。それで衣装を見た時に「35歳です!」と思ったのですが(笑) 、でも身にまとった時に、これから何がはじまるのかわからないけれども、でもきっと良いことが待っているんだろう、と思えた。前向きになれると思った時に、考えてみれば子供の頃ってそんなに悩みってなくて、暑い夏でも走り回ったりして「暑さなんてへっちゃらさ!」みたいな、目の前のことに、今の瞬間に突き進んでいく力ってやっぱりあったなと。そういうものに気づかされるというか、余計なものを排除して、鉄郎になこることができました。どうですか?かなめさん?
凰稀 えっ!いきなり!?(会場爆笑)、私は単純にすごく嬉しかったんです。「あ、エメラルダスになっちゃった!」って(笑) 。でも結構(顔の)傷が大変で。傷の位置を松本先生の描かれた絵を見ながら忠実にやっていくのが、かなり大変でした。鼻の横から流していって。だからこれは本番どうしようかな?という悩みはありますね。

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──撮影は皆さんバラバラだったんですか?
凰稀 バラバラでしたが、中川君とハルカちゃんと自由君と私は同じ日だったので、すれ違ったりはしました。でも、そんなに皆で話したりはできなかったですね。
入野 僕は本当にかなめさんが撮り終わった時にすれ違って、その時に中川さんもいらっしゃって、三人で記念写真を撮ったのですが、その写真を見て衝撃を受けました。かなめさんがエメラルダスが似合うとかなんとかではなくて、もうそのまんまだったから!ね、すごかったですよね?
中川 そう!そしてトチローもすごかったよね?トチローもまんまトチローだった。
入野 そうですか?

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中川 僕たちってやっぱり衣装を身にまとうとスイッチが入るよね。
入野 すごく完成度の高い衣装を用意して頂いているので。
凰稀 そうね。
入野 身にまとうと、確かにスイッチが入りましたね。
凰稀 小道具にもすごくこだわりがあって、漫画、アニメの通りのサイズになっているんですよ。
平方 銃をさす向きとかもそうでしたよね。ひとつ、ひとつ。
凰稀 向きもそう。だから全部先生に見て頂きました。
平方 完成されたものが絵として存在するので、助けにもなりつつ、プレッシャーにもなる。
入野 プレッシャーでしたよね、ハーロックとか特にそうでしょ?
平方 汗ビショビショでしたから!(笑) ハーロックになれるんだ!とワクワクしながら現場に入るんだけれども、自分の身体にピッタリの衣装を着た時に、期待してくださっているお客様にちゃんと返せるだけの自分でいられるのか?というプレッシャーがありました。今まで色々なお衣装を着させて頂いたんですけれども、中でも一番重いものが撮影にあたってありましたね。
──メーテルのハルカさんはどうでしたか?
ハルカ 私はすごく暑かったです(笑) 。頭が金髪で長いのと、ロシア帽をかぶりケープをかけているので、とても暑かったです。

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──撮影したのは暑い時期だったんですか?
中川 去年ですよね。
凰稀 冬です。
──冬でも暑かったんですね!大丈夫ですか?本番は6月〜7月ですが。
ハルカ そうですね!でも皆さん歌ったり踊ったりなさいますが、メーテルはそんなに激しい動きはしないんじゃないか?と予想しているので、そこは安心しております。
──矢沢さんはいかがですか?
矢沢 私自身はこの舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜が初めての舞台経験なので、衣装というものをしっかり着るという経験も初めてでしたから、まずこんなに時間がかかるものなのだな、というのにびっくりしました。あとは個人的にはブルーの、初カラーコンタクトをつけたので、鏡に映るブルーアイの自分を見るのが面白かったです。
──その感想はいかがでしたか?
矢沢 似合わないな、と思いました(爆笑) 。
──そんなことはないと思いますが!
矢沢 (笑)でも、とても楽しみにしております。
 ──こちらも楽しみです!ではそれぞれ今回の舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜のどんなところが見どころか?を教えてください。
中川 ねー、どうなりますかね?まず楽しいものになるんじゃないか?と思います。僕らはよく「現場」という言葉を使います。稽古場も「現場」だったりするんですが、その現場でこの物語が苦しい内容かと言うとそうではなくて、とてもリアリティーのある作品なんだということ。先ほどの松本先生のお話からもわかるように、実体験がこめられている。そして本当に幸せなことに、松本先生は80歳になられた今も尚、この物語を描き続けていらっしゃる。
松本 そうです。80歳です。
中川 終わらない旅を描き続けていらっしゃるので。
松本 まだ終わらないのでね。終わってしまうとあの世に行きそうなので(笑)まだ頑張りたいです。
中川 そういう先生と僕らが出会ったことで、僕も『銀河鉄道999』の星野鉄郎になれた。先生が出会った人たち、更にお母さん、お父さん、先生が今いる前にいた方々。全ての過去も、現在も、そして未来も、先生が出会った人たち皆がこの「999」の主人公であり、旅を続けている人たちなんだって思った時に、はじめは星野鉄郎を演じることに、ちょっと気負う気持ちがあったのですが、僕らはここで出会ったんだ!と思わせてくれる大きな作品ですし、先生がいてくださることで、また稽古場でもわからないことがあった時に直接聞くことができる、最高の環境だなと思っています。

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──中川さんのこの作品に懸ける思いは本当に熱いですね!
平方 熱い!後ろで汗かいてた(爆笑)。でも先ほど先生がおっしゃっていたように、「999」終わらない青春というか、人間、どんどん大人になっていくんだけど、でもどこかに青春に対する懐かしい想いや、思い出すと涙してしまうような、青春時代の思い出ってあると思うんです。それが今回ハーロックの台詞を自分で読んでみると、青春時代の僕に聞かせてあげたいな、というような、心に響く言葉が散りばめられているので、そこはひとつひとつ丁寧にやっていきたいです。なので、その辺りも聞き逃さずにご覧頂けたらより楽しめるんじゃないかなと思います。
入野 青春であるとか、リアリティーであるとかも、もちろん大きな見どころではあるのですが、違う面から見るとするならば、今回の舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜には現在の技術だからできるものが詰まっていると思います。そういう部分も楽しみにして頂ければ。銀河鉄道がどういう形で出てくるのかな?とか、特に、彼らが宇宙を旅する訳ですから、色々な場面が出てくるのですが、それらがどんな表現で出てくるのか?実際、今僕自身がそれを楽しみにしているので、皆さんにも楽しみとして待って頂ければと思います。
ハルカ メーテルは完璧に見えているのですが、鉄郎と旅をすることで、自分の意志が揺らぐことがあったり、迷うことがあって、私自身がそれを重ねあわせるところがあります。私は舞台の経験がほとんどないので、メーテルをやらせて頂くことで迷うことがあると思います。でも、現代社会に生きている人は皆迷うことがあると思うし、私自身も迷った時に漫画を見返すと、メーテルの台詞に救われたり、メーテルに「メーテルはこういう風に演じれ良いんだよ」と導いてもらっているような、そんな気がしているので、私自身が迷いながらメーテルを創っていくことで、最終的にはメーテルが完成するのではないかな?と思って、怖いですけれども必死に頑張ってやっていきたいと思います。
松本 これはひとつの奇跡なのですが、メーテルというのはラテン語のマザーの語源なんです。これは偶然の一致なので、不思議な運命を感じます。また、僕は子供の頃「エメラルド」は赤い宝石だと思っていたんです。だからクイン—・エメラルダスと名付けたのですが、実はエメラルドは緑の宝石だった(笑)。でももうこれは赤にしてます!(爆笑)。そして「ハーロック」は小学生時代に僕が行進する時の号令で「はー、ロック、はー、ロック」と言いながら歩いていたのを、名前につけました(爆笑)。ですから、この作品のすべてが僕の青春です。
──では平方さんが「はー、ロック、はー、ロック」と号令かけながら歩く姿が見られるかも知れません(爆笑)。エメラルダスは緑の衣装は観られないですよね?
凰稀 でも瞳の色はエメラルドなので。緑色です!

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和気藹々としたトークが終わり、この日が初披露となる、中川晃教が書き下ろした主題歌、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜テーマ曲が、中川を中心に歌われた。

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「銀河超特急999号」が、宇宙への旅に出る希望と興奮が込められたリズムとメロディーに、中川の力強い高音の歌声がピッタリ。旅の先に希望があることが目の前に広がるような歌声に、全員が加わり、新たな『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜の誕生に、心躍るテーマ曲となっていた。
原作者の松本零士も「少年の時からの夢の舞台に今立っていると思うと、俺の旅はまだ続いているんだ!と元気になります!本当に心の底から嬉しいです!」と感慨深い様子。中川は「僕たちのミュージカルが今生まれました。やっぱり音楽という意味でこの舞台『銀河鉄道999』を考えた時にゴダイゴのあのメロディーは頭にあります。でも先生が今も描き続けられている想いを、エネルギーを受けて、舞台版としてオリジナルなものを皆様にお届けすることが叶います。そういう意味では、音楽を含め、色々なクリエーターの皆さん、演出の児玉明子さん、映像演出のムーチョ村松さん等、クリエーターの方々もそして私たちも挑戦だと思っています。音楽監督の久保田修さんも、一色の音楽ではなくて、ロック、ポップス、クラシック、ラップ、様々な音楽を用いて音楽劇、ミュージカルとして、舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜を、全員で生み出します。僕が書いたこの音楽も旅立ちの瞬間を歌った曲です。この劇の中でしっかりと音楽の力も含めてお届けしたいと思っています。今日、集まったオーディエンスの皆さんも記者の皆さんも、松本先生とここで出会ったことで、皆さんの中で舞台『銀河鉄道999』の旅がはじまったということだと思います!どうぞよろしくお願い致します!」と力強く挨拶。作品への期待が高まる時間となっていた。

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〈公演情報〉
「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜」
原作・総監修◇松本零士
脚本◇坪田文
演出◇児玉明子
映像演出◇ムーチョ村松
出演◇中川晃教、ハルカ、染谷俊之、矢沢洋子、雅原慶、美山加恋/入野自由/お宮の松、小野妃香里、塚原大助/凰稀かなめ(特別出演)/平方元基 ほか
●6/23日〜30日◎東京・明治座
〈料金〉999シート 12.500円、A席 11.000円、B席 7.000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666 (10時〜17時)
●7/21日〜22日◎福岡・北九州芸術劇場大ホール
〈料金〉指定席9.300円/U-25シート5.500円(全席指定・税込)
●7/25日〜29日◎大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
〈料金〉999シート 11.500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東京音協 03-5774-3030(平日・11時〜17時)


【取材・文・撮影/橘涼香】

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