『BLOODY POETRY』宣伝ビジュアル(撮影:山岸和人)
 
演劇ユニットunrato(アン・ラト)では、1984年にロンドンで初演された舞台『BLOODY POETRY』を日本で初めて翻訳上演する。この作品は1987年には、米ニューヨークのマンハッタン・シアター・クラブがオフ・ブロードウェイで上演。その後も英米各地で上演されている濃厚なセリフ劇だ。アン・ラトは演出家・大河内直子とプロデューサー・田窪桜子が立ち上げた舞台創作・企画ユニットで本作が第1回公演となる。

物語の舞台はスイス、レマン湖近く。1816年5月、英国の詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーは後に妻となるメアリー、メアリーの義妹のクレアとともに、詩人のバイロン卿と彼の主治医ポリドーリのもとを訪れる…。
1816年、実際に彼らが出会い怪奇譚を語り合ったという史実をもとに生まれた戯曲。このスイスでの出会いから、今年発表から200年を迎えた『フランケンシュタイン』(メアリー作)や『吸血鬼』(ポリドーリ作)が誕生したとされている。

詩人たちは自由に主張し、多くを語り合う。奔放にみえる恋愛感、人生感、そして芸術への思いは重なり合い、ある結末へと向かう。閉塞感が日に日に増す現代日本。その中でいかに自身をみつめ、自分らしく生きるのか?自由とは、表現者とは何か?詩人たちの生き方を見つめることで、現代社会へ問いかける。

演出の大河内直子はロンドンの英国王立演劇学校(R.A.D.A.)に留学中に、この
『BLOODY POETRY』に出会い、上演を熱望していた。上演にあたり、登場人物の実年
齢に近い20代、30代の若い俳優たちと、そしてバックボーンの異なる多彩なキャリアを
持つ俳優たちと創作したいと考えた。
詩人パーシーには劇団プレステージの猪塚健太が劇団外で初主演、初翻訳劇に挑む。バイロン卿には故蜷川幸雄の秘蔵っ子でさいたまネクストシアターの内田健司。ほかにDULL-COL0RED POPの百花亜希、元宝塚歌劇団雪組の男役として活躍した蓮城まこと、アイドルから舞台女優へと進境著しい前島亜美、そして『ウルトラマンオーブ』の宿敵ジャグラーで一躍注目を集めた青柳尊哉が2年半ぶりに舞台に出演。知的で情熱的な狂気を秘めた芸術家たちの物語を小劇場の濃密な空間で、現代に生きる若いキャストとともに挑む。

【登場人物・配役】
パーシー・ビッシュ・シェリー/猪塚健太
メアリー・シェリー/百花亜希
クレア・クレアモント/蓮城まこと
ジョージ・バイロン卿/内田健司
ウィリアム・ポリドーリ博士/青柳尊哉
ハリエット・ウエストブルック/前島亜美

登場人物は男女6人のみ。日本では親しみがないかもしれないが、詩人シェリーや作家メアリーもヨーロッパでは広く知られている。バイロン卿は日本でもロマン主義を代表する詩人としてよく知られている。自らを貫き生きた彼らの会話から、現代日本に生きる私たちも、自分たちの持つ言葉と命の力を見つめ直したい。

〈公演情報〉
舞台『BLOODY POETRY』
脚本◇ハワード・ブレントン
演出◇大河内直子
翻訳◇広田敦郎
出演◇猪塚健太 百花亜希 蓮城まこと 内田健司 青柳尊哉 前島亜美 
●2/8〜18◎赤坂 RED/THEATER
〈料金〉前売/一般 5,800円  学生2,800円  高校生以下2,000円(当日券は各 500 円増)(全席指定・税込)
 



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