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個性的な美男揃いの俳優たちが、ホストクラブのホスト役を演じ、観客席を巻き込んでNo.1の座を目指す大人気ライブエンターテイメントの最新作、舞台『私のホストちゃん REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』が池袋のサンシャイン劇場で上演中だ(28日まで。のち、愛知、広島、大阪公演もあり)

舞台『私のホストちゃん』は、自身の持つ才能を極限まで磨き、王子様系、オラオラ系、天然系、野性系など、それぞれの個性で売上No.1を目指すホストクラブのホストたちのガチンコ対決の世界を描く、大人気シリーズ。モバイルゲームからドラマ化を経て、2013年に実現した舞台化は、現実のホストクラブ同様「指名制」や「ランキングシステム」を導入し、観客がチケットやオリジナルグッズなどの購入額によって貢げる「ラブポイント」によって、日々舞台のホストたちのランキングが変動し、その日のNo.1に選ばれたホストが、栄光の白スーツを着て舞台のフィナーレの主役を飾る、という観客参加型の作品。実際に「推しホスト」を目に見える形で応援できたり、ホストたちが客席に降りてきて観客に直接語りかける「口説きタイム」など、ホストクラブを疑似体験できるようなライブ感が好評を博し、再演を重ねてきた。今回の舞台『私のホストちゃん REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜』は、主演の古屋敬多ら8名のニューホストちゃんたちに、先輩ホストちゃんが加わり総勢17名のホストちゃんたちと、個性的な共演陣が揃い、大阪ミナミを舞台に、ホストちゃんたちのNo.1をかけたバトルが繰り広げられている。

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【STORY】
大阪の繁華街ミナミ。この街で1番人気を誇るホストクラブ『WORLD』は、No.1ホストの珠輝(小坂涼太郎 ※休演中の代役・森田桐矢)のNo.1ホストには珍しい温和な性格が功を奏して、和気藹々とした空気の中営業が続けられていた。だが、その仲良しごっこ故に、結局自分達は珠輝の引き立て役になっていると感じたホストたちが、突然店を移ると宣言。ミナミに新設されるというホストクラブ『TOP STAR』は、かつて大阪では知られたアイドルグループ「TOP STAR」のリーダー・紫音(古屋敬多)以下、「TOP STAR 」のメンバーが勢ぞろいし、歌とダンスのアクティブなショーを売り物に、大阪の夜の街を制すると、謂わば殴り込みをかけてきたのだ。色めきたったホストたちは、次々に『TOP STAR』に移籍。『WORLD』にはたちまち閑古鳥が鳴く日々が続いてしまう。
 
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だが、珠輝に目をかけてきた大富豪の阿倍野ハルカ(野口かおる)は、『TOP STAR』に負けてはならじと『WORLD』を店ごと買い取り、自らオーナーとなって新宿歌舞伎町からホストを引き抜いただけでなく、ホストとして活躍する日を夢見ていながら、男性ではなく「男役」である為に、ホストにはなれないと、カリスマピザ宅配人として働いていた松風ちひろ(悠未ひろ)を交えての新たなショーも企画。『NEW WORLD』として、店を再出発させ『TOP STAR』に新たな勝負を仕掛けていく。

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二つの店が凌ぎを削ることで夜のミナミは更に活性化。噂を聞きつけたラジオの人気DJ夢・ジャネット(LiLiCo・大林素子 Wキャスト)が、潜入取材と称して『TOP STAR』に現れる。大金持ちのセレブでもある夢・ジャネットは、アイドルグループ「TOP STAR 」のかつてのファンで、本音は初めから紫音を永久指名する気でいたのだが、紫音に自分を口説かせたいあまりに、指名を引き延ばしていた。だが、紫音は本来絶対に獲得したいはずの太客(資金を潤沢に持っている客)の夢・ジャネットの歓心を得ることに身が入らずにいた。紫音は同じ元「TOP STAR 」の仲間である愛夜香(寺田拓哉)の姉で、ミナミの歌姫と呼ばれる心斎橋リリー(小柳ゆき)がした「10年頑張って目が出なかったら歌をやめる」という宣言を、どうしたら覆せるかで頭がいっぱいだったのだ。紫音はずっと昔から、リリーの歌とリリーその人を愛していた。

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だが紫音は、『NEW WORLD』の珠輝もリリーを愛していて、珠輝が歌をやめようとしているリリーに「歌手を廃業したら結婚してくれ」とプロポーズしていることを知り、なんとかリリーに歌を続けさせるべく、リリーのやる気を引き出す新曲を書いてもらおうと、かつて浪速のベートーヴェンと呼ばれた作曲家の行方を追っていた。
ところが、心ここにあらずの紫音に遂にキレた夢・ジャネットは、自らのラジオで『TOP STAR』に悪口雑言を並べ立て、それがきっかけで『TOP STAR』ばかりでなく、大阪のホストクラブそのものの客足が目立って落ちてゆき……

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舞台に接してまず驚くのは、古屋敬多をはじめとしたリアル男子たちの、多士済々の個性の煌めきだった。彼らを総称しろと言われれば、1も2もなく「カッコいい!」なのだが、そのカッコよさがそれぞれ見事にかぶることなくバラけていて、これはおそらく必ず誰かタイプの男子が見つかるだろうなと思えるし、そのタイプの男子を、STORYとはある意味無関係にフィナーレのセンターに押し上げることのできるポイントランキングにハマる気持ちもうなづけるし、華やかさに改めて目を瞠らされた。
更に今回は、歌って踊れる人材がとても多く、彼らが客席に口説きに来てくれるという、この作品ならではのライブ感や前述のポイント制だけでなく、所謂ミュージカル度もとても高くなっていて、アカペラのハーモニーを披露する場面まであり、舞台作品としてのレベルが着実にアップしているのを感じた。

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その上で、抜群の歌唱力を誇る小柳ゆきの歌や、テレビの映画コメンテーターとして、パンチの効いた解説が人気のLiLiCoや、元宝塚歌劇団男役スターの悠未ひろの特性を、きちんとドラマの中に活かした脚本もよく練られている。

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途中、バーチャル空間にハマる人々に、人と人との生身のつきあいは、面倒なこともあるけれどやっぱり他には代えがたいよ、と、とても大切なことを伝えてくれる場面もあり、それでいて決して主張を押し付けてくる感覚がないことにも感心した。しかも、よくぞここまで振り切れると、感動を覚えるほどパワフルな演技を見せる野口かおるの役名が、「阿倍野ハルカ」という近鉄阿倍野にオープンし人気を呼んでいる「阿倍野ハルカス」を丸パクリしていることでもわかる通り、突き抜け方が潔く、2幕に入って更にぶっ飛んでくる物語展開も、この世界観の中では全く気にならず、むしろツッコむのが無粋と思わせたのが見事だった。

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特に、最終盤で発表されるランキング上位7名の「神セブン」とその日のNo.1の順位で、芝居からダンスの位置まですべてが異なってくるのに、きちんと対応するホスト役の面々は見事で、初日から珠輝役の小坂涼太郎と、一真役の蔵田尚樹が休演というアクシデントに見舞われたが、珠輝役の代役に入った森田桐矢が急遽の代役とはとても思えない、如何にも甘く、優し気な雰囲気を持って珠輝を熱演したのも、こうした対応力の蓄積の賜物だろう。個人的にはポイントを捧げたくなる代演ぶりを見せた森田に拍手を贈りたいし、フルメンバー17名が勢ぞろいした「ホストちゃん」もまた楽しみだ。

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そしてもちろん言うまでもなく、紫音の古屋のキレのあるダンスは大きな見せ場になっていたし、リリーの小柳の歌は圧巻。夢・ジャネットのLiLiCoの体当たりの演技の、迫力とコミカルさも面白い。Wキャストで、元全日本女子バレーボールで活躍した大林素子の回にもまた違った期待が膨らむ。そして、宝塚時代から、素顔のチャーミングさからは想像もできないほど、一癖ある役や悪役も、実に堂々と大胆に演じてきた悠未ひろの、迷いない男役ぶりも堪能できるなど、見どころ満載。ふとした時に、「○○の声がなんとも魅力的だったなぁ」などと、反芻しているのに、してやられた!という気分になる、ここにしかない独特のライブ感が楽しめる舞台になっている。

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〈公演情報〉

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舞台『私のホストちゃん REBORN 〜絶唱!大阪ミナミ編〜』
総合プロデュース◇鈴木おさむ
脚本・演出◇村上大樹
出演◇
古屋敬多(Lead) 寺田拓哉 小坂涼太郎 三浦海里 小林亮太 釣本南(Candy Boy) 杉江優篤 TAKA(CUBERS)/
米原幸佑 松井勇歩 吉田広大 森田桐矢 佐々木和也(SOLIDEMO) 蔵田尚樹 糸川耀士郎 藤戸佑飛、橋本全一/
LiLiCo[Wキャスト]大林素子Wキャスト/悠未ひろ/緒方雅史 野口かおる 鬼頭真也(夜ふかしの会)/小柳ゆき/三ツ矢雄二
●1/19〜28◎東京・サンシャイン劇場
●1/31〜2/1◎愛知・東海市芸術劇場
●2/6◎広島・上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)              
●2/10〜11◎大阪・サンケイブリーゼ
〈料金〉V.I.P.シート¥15,500 ゴージャスシート¥8,800 カジュアルシート¥5,800(全席指定・税込)
お問い合わせ〉
東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
愛知公演/中京テレビ事業 052-957-3333(平日10:00〜17:00)
広島公演/広島テレビ イベントインフォメーションセンター 082-249-1218(平日10:00〜18:00)
大阪公演/キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00〜18:00)
〈公式HP〉 http://www.hostchan.jp/

 


 

【取材・文/橘涼香 資料提供/エイベックス・エンタテインメント 撮影/引地信彦】 





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