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露をだにいとふ倭の女郎花 ふるあめりかに袖はぬらさじ──
攘夷と開港の争いで、騒然とする幕末の横浜を舞台に、ひたむきに生きた人間たちの姿を描いた有吉佐和子の名作が、音楽劇という形でよみがえる。
主演に大地真央、共演に関西ジャニーズJr.の浜中文一、ベテランの鷲尾真知子、斉藤暁、佐藤B作、横内正、そして宝塚OGの中島亜梨沙、未沙のえるに加えて、桜一花、大月さゆ、美翔かずき、帆風成海らが顔を並べている。
潤色・演出を担当するのは、宝塚歌劇団演出家の原田諒。『白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』や『アル・カポネ -スカーフェイスに秘められた真実-』などを演出、2016年の『For the people―リンカーン 自由を求めた男―』は、第24回読売演劇大賞優秀作品賞、及び優秀演出家賞を受賞した気鋭の若手だ。
公演は7月7日から東京・明治座にて上演される。(8月6日まで)

【物語】
時は幕末。開港間もない横浜の港崎遊郭。
岩亀楼の三味線芸者お園(大地真央)は、旧知の花魁・亀遊(中島亜梨沙)を看病していた。お園のあたたかい励ましと、留学して医学を学ぶという夢を抱く通訳・藤吉(浜中文一)の薬のおかげで、亀遊はどうにか生色を取り戻す。
ところがある日のこと。久しぶりにつとめたお座敷に居合わせたアメリカ人・イルウス(横内正)に、亀遊は見初められてしまう。
岩亀楼の主人(佐藤B作)によって、法外な値段で身請けを決められた亀遊。藤吉への恋が叶わぬことを儚んだ彼女は、自らの手でその命を絶った。
数日後、亀遊の死の真相を偽って伝える出所不明の瓦版が現れた。そこには紅毛碧眼に身を汚されることを潔しとせず、懐剣で喉を突いた本邦婦女列伝に記されるべき烈女と書かれており、「露をだにいとふ倭の女郎花 ふるあめりかに袖はぬらさじ」という辞世の句まで添えられていた。
こんな嘘ーーというお園に、商売上手な岩亀楼の主人は、客が喜ぶ話をするよう命じる。やむなくお園は、亀遊の悲劇的な話を客たちに語り聞かせ始めた。
結果、「攘夷女郎」としてまつりあげられることとなった亀遊。岩亀楼は攘夷派の志士たちの聖地となり、お園のお座敷には客が連日押し寄せることに。亀遊の死を最初に見つけた生き証人として、一躍花形芸者になるお園だったが……。

この作品の初日に先立ち、稽古の様子をダイジェスト動画にして公開中。


〈公演情報〉
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』
作◇有吉佐和子
潤色・演出◇原田諒(宝塚歌劇団)
出演◇大地真央
浜中文一(関西ジャニーズJr.) 中島亜梨沙
大沢 健 崎本大海 三津谷亮 塩野瑛久 篠田光亮
鷲尾真知子/未沙のえる
桜 一花 大月さゆ 美翔かずき 帆風成海 春風亭ぴっかり☆
小山典子 山吹恭子 鈴木章生 伊吹謙太朗 永島敬三
斉藤 暁 佐藤B作 横内 正
●7/7〜8/6◎明治座
〈料金〉S席13,000円 A席9,000円 B席6,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター03-3666-6666(10:00〜17:00)