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浜木綿子主演の人気公演で、大和悠河などが出演する華やかな顔ぶれの舞台、喜劇『売らいでか!』が7月1日から博多座で幕を開ける。そのメインキャストの1人、左とん平が急性心筋梗塞の治療のため休演、同役は井上順が代わりにつとめることになった。

本作は岸宏子の小説「ある開花」を原作に、『細うで繁盛記』『あかんたれ』など数々の名作ドラマの脚本を手掛けた花登筺が劇化したもの。昭和43年に『喜劇“夫”賣ります!!』のタイトルで映画化、舞台でも、昭和43年7月の芸術座を皮切りに上演を重ね、今回の博多座公演で550回を超える息の長い作品となっている。
 
【あらすじ】
物語の舞台は伊賀上野。町一番の名家、神代産業の当主、里子さま(大空眞弓)は亭主運が悪く、未亡人。一人身の淋しさで情緒不安定気味の奥様に、支配人・石上(加藤 茶)らは振り回される日々。一方支配人の弟・弘(小野寺 丈)は野心家で、里子に男をあてがい、遠隔操作で神代産業を牛耳ろうと企んだ。そして目を付けたのが、長年里子に恋焦がれている杉雄(井上 順)。祭り囃子に町が浮かれている頃、弘の計略にハマった杉雄は里子の寝室に連れて行かれる…。
杉雄の妻、なつ枝(浜 木綿子)は明るく貞淑な働き者。姑ぎん(正司花江)の嫁イビリにも耐え、組紐の内職に精を出していた。折も折、ぎんの想い人である南出(荒木将久)の娘・敬子(山田まりや)のお腹が膨らみ始め、ちょっとした騒動に。どうやらお腹の父親は…?
なつ枝は弘の恋人で神代産業の女中・きく子(大和悠河)から組紐の儲け話を持ちかけられるが、どうも魂胆がありそうで…。さらに最近、夜勤続きで疲れていると言うが、杉雄の様子がおかしい。女の直感でピンときたなつ枝は、里子と対決するため、神代産業に乗り込んだ…。
「いらん所から、いる所へ」なつ枝は亭主を里子に売り払い、その金を元手に女だけの会社、株式会社伊賀組紐商会を設立。神代産業の事務員・節子(臼間香世)やきく子も加わり、なつ枝は社長に就任した。いよいよ浮気亭主と意地悪姑から離れた、なつ枝の快進撃が始まった!
売られた亭主とオマケの姑の行く末は?

“夫を売り飛ばす”なつ枝を演じるのは浜木綿子。陽気でバイタリティーに溢れちょっと慌て者のなつ枝を巧みな役作りで演じ、痛快な「にんげん喜劇」となっている。
ほかに気の強い神代産業当主・里子に大空眞弓、その里子に振り回される支配人には加藤 茶、嫁イビリが生きがいのなつ枝の姑役の正司花江、神代家の女中きく子に大和悠河、元校長の娘敬子に山田まりあなど多彩な顔ぶれで、色と欲の人間模様が笑いと涙たっぷりに描かれる。
博多座公演のあと北陸、東北公演、8月にシアター1010での公演も予定されている。

〈公演情報〉
原作◇岸 宏子(「ある開花」より)
脚本◇花登 筐
潤色◇野田 昌志
演出◇池田政之
出演◇浜木綿子 井上順 加藤茶 大空眞弓 正司花江 大和悠河 山田まりや 小野寺丈 荒木将久 臼間香世
●7/1〜16◎博多座
●7/19〜20◎北國新聞 赤羽ホール
●7/23◎秋田市文化会館
●7/25◎宮城・電力ホール
●7/27◎岩手県民会館
●8/8〜10◎シアター1010