アニー本データ

演出もキャストも一新されたミュージカル『アニー』が、4月22日から新国立劇場 中劇場でいよいよ開幕する!
人気ミュージカル『アニー』も今回で32年目、演出を16年間担当してきたジョエル・ビショッフに代わり、日本のミュージカル界で次々にヒット作を手がけている山田和也が演出を手がける。それとともにオーディションで選ばれた2人のアニーはもちろん、大人キャストも全員新しくなり、フレッシュな新生『アニー』の誕生となる。

【ものがたり】
舞台は1933年のニューヨーク。世界大恐慌直後の街は、仕事も住む家もない人であふれていました。誰もが希望を失っているなか、11歳の女の子アニーだけは元気いっぱい。11年前、孤児院の前に置き去りにされたというのに、いつか両親が迎えに来ると信じて、逆境にひるむことなく前向きに生きています。
そんなある日、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースに気に入られたアニーは、クリスマスの2週間をウォーバックスのもとで過ごすことに。明るいアニーに孤独な心をなぐさめられたウォーバックスは、アニーを養女にしたいと思うようになります。しかしアニーは、本当の両親と暮らすという夢をあきらめきれません。その強い気持ちに打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけて彼女の両親を捜すことにします。
ところが、それを知った孤児院の院長ミス・ハニガンと弟ルースター、その恋人のリリーは、懸賞金目当てに悪だくみを始めて……。アニーの夢はかなうのでしょうか?
 
この舞台で、孤児院院長のミス・ハニガン役を演じるのはミュージカル界きっての実力派マルシア、そして秘書グレース役は元宝塚月組トップ娘役で舞台を中心に活躍する彩乃やかなみが扮する。まさに適役であり、ともに圧倒的な歌唱力を持つ2人の参加で、ひときわパワーアップしたミュージカル『アニー』。2人に初参加の抱負を聞いた「えんぶ4月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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必死になればなるほど面白いミス・ハニガン

──この作品についてはどんな形でご存じでしたか?
マルシア 映画版を観ているので物語はよく知っています。でも舞台はまだ拝見したことがないんです。今回、出演できるのでとても楽しみです。
彩乃 私は昨年、宝塚で同じ組にいた遼河(はるひ)さんが、ハニガン役で出演したので、初めて拝見して感動しました。テレビなどでオーディション風景は見ていて、泣きながら「トゥモロー」を歌っている子供たちの姿が印象的でした。
──お2人の役ですが、マルシアさんは孤児院長のミス・ハニガンですね。
マルシア 怖い女性みたいに言われますけど、ハニガンなりにがむしゃらに生きてきただけなんです。1930年代のアメリカは荒廃した時代だったので、みんなが必死で生きている中で、ハニガンも強くなってしまったのかなと。でも男性には愛想がよかったり(笑)、そういうギャップも面白いですね。
彩乃 チャーミングな部分がありますよね。子供たちにからかわれたり、厳しいけれど、ただ怖いだけではないという気がします。
マルシア 映画版を観たとき、ハニガンがおかしくてずっと笑ってました(笑)。必死になればなるほどどこか抜けている部分もあるのかなと。グレースとの掛け合いも、そういう感じで面白くなればいいですね。
彩乃 そうですね。
──グレースはどう演じたいですか?
彩乃 ウォーバックスさんの秘書でアニーを支える女性ですが、キャラクターとしてはあまり強い個性ではないので、周りの個性的な皆さんの中で、どう存在感を出していくかが大事かなと。アニーを見つけ出す先見の明や直感力に優れた、知的な女性を素敵に演じたいと思います。

良い時代に生きていることをアニーで確認してほしい

──ダブルキャストのアニーと共演することはいかがですか?
マルシア 私は『レ・ミゼラブル』でトリプルキャストを演じましたが、相手がダブルというのは初めてです。でも今回のアニーたちは、背の高さとか見た目が違っていて、それぞれ魅力があるので楽しみです。
彩乃 私もダブルの方とお芝居するのは初めてです。製作発表のときなど、2人とも話すことがしっかりしていて、それだけ『アニー』に出演するという夢を持って、ここまで頑張ってきたのだなと感動しました。私のほうが貰えるものがありそうです。
──歌声には定評のあるお2人ですが、ミュージカルの魅力、『アニー』の魅力を語っていただきたいのですが。
マルシア 私はほとんどミュージカルしかやっていないので、音楽があって当たり前と思っていますし、劇中の音楽は心を語る時間だと思っているんです。この『アニー』は楽曲もとても素晴らしくて、だから31年間も愛されてきたわけだし、その魅力をきちんと伝えて、ミュージカルを好きな人にとっても、たまらない『アニー』を作りたいですね。
彩乃 これだけ長く続いている理由の1つに、お子さんが主役で、親子で観られるミュージカルだということもあると思います。一生懸命生きているアニーや孤児たちの姿に、大人も力をもらえるんです。
マルシア 本当にそう! お子さんも大人も、どれだけ今平和で良い時代に生きているかを、アニーで確認してほしいです。アニーは必死で親を探します。その姿に自分の今の幸福を感じていただければ。そういう意味でも、これはとても優れたミュージカルだと思います。

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マルシア、彩乃かなみ

まるしあ○ブラジルサンパウロ出身。日系3世として生まれる。1989年「ふりむけばヨコハマ」で歌手デビュー。女優・タレントとしてミュージカル、ドラマ、バラエティなど幅広く活躍中。01年、ミュージカル『ジキル&ハイド』で01年度第56回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、05年度第31回菊田一夫演劇賞を受賞。最近の出演舞台は『青い種子は太陽のなかにある』『マハゴニー市の興亡』など。

あやのかなみ○群馬県出身。97年宝塚歌劇団に入団、05年に月組のトップ娘役に就任、08年退団。以後は、女優として幅広く舞台で活躍中。最近の主な作品は、ミュージカル『何処へ行く』『セレブレーション100! 宝塚』『マホロバ』『SUPER GIFT』『クリエンターレ!』『夜の姉妹』ロシア文化フェスティバル2016『バレエ ガラ 夢 コンサート 2016』『オフェリアと影の一座』など。

〈公演情報〉
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丸美屋食品ミュージカル『アニー』
脚本◇トーマス・ミーハン 
作曲◇チャールズ・ストラウス 
作詞◇マーティン・チャーニン 
演出◇山田和也 
出演◇野村里桜/会百花(ダブルキャスト)  藤本隆宏  マルシア 彩乃かなみ  青柳塁斗 山本紗也加  ほか 
●4/22〜5/8◎新国立劇場 中劇場
8/10〜15◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
8/19・20◎仙台・東京エレクトロンホール宮城
8/25〜27◎愛知・愛知県芸術劇場大ホール
9/3◎上田・サントミューゼ大ホール 
〈お問い合わせ〉東京公演/キョードー東京 0570-550-799 
http://www.ntv.co.jp/annie/



【取材・文/吉田ユキ 撮影/岩田えり】




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