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宝塚歌劇団100周年の華やぎを先頭に立って牽引し、惜しまれつつ退団後、1人の表現者として新たな歩みを続けている柚希礼音が開催する、柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』が3月23日〜26日梅田芸術劇場メインホール、3月30日〜31日パシフィコ横浜国立大ホール、4月19日〜20日福岡市民会館で開催される。

昨年春に大好評を博したコンサート『REON JACK』を、更にゴージャスに発展させた今回の『REON JACK2』は、進化し続ける柚希礼音に相応しく、スタッフ陣を一新。音楽プロデューサーに本間昭光を迎え、国内外の著名アーティストのライブを手掛ける面々が、新たな『REON』の魅力をステージに振りまくべく結集した。

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共演者には、モーリス・ベジャールに直接指導を受け『ボレロ』を踊ることを許された、世界でも数少ないダンサーの1人で、世界のトップターンサーたちとの数多の共演歴を誇る、東京バレエ団の上野水香が大阪・東京公演に参加するのにはじまって、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の“死のダンサー”役で注目を集め、バレエ、ジャズ、コンテンポラリー、アクロバット等、ジャンルの壁を飛び越える活躍で、世界的にも高い評価を得、この夏『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』でも柚希との共演が決まっているている大貫勇輔。更に、柚希の振付をこれまで多数手掛け、今回ステージング・ 振付も担当する大村俊介(SHUN)、前回の『REON JACK』で柚希とのタンゴ が絶賛された記憶も新しい、東京を拠点に世界各地で活躍するタンゴ・ダンサー・クリスティアン・ロペス。そして、福岡公演には、日本のみならず世界で注目を集めるストリートダンサーの YOSHIEが参加するなど、まさに様々なダンスのスペシャリストたちが一堂に会し、柚希との夢のコラボレーションを繰り広げる、贅沢なステージが繰り広げられる。

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そんな、いやが上にも期待が高まるステージの開幕を前に、3月2日公開稽古が行われ、スペシャルな内容の一部が公開された。

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1曲目は、発売されるやいなや、2月28日付オリコンデイリーアルバムチャートにて10位を記録した、柚希礼音1stミニアルバム『REONISM』から、恋愛のダークな部分を描いた歌「Two Snakes〜feat. NAOTO」が、柚希の歌、更に大村俊介(SHUN)とのダンスで披露される。柚希と大村が妖しく絡み合うようなダンスナンバーは、大村俊介(SHUN)自身の振付でもあり、柚希のハスキーボイスと相まって、新たな柚希礼音の表情を存分に見せてくれる。

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続いて、アストル・ピアソラ作曲のタンゴの楽曲として、ピアソラの代名詞的存在である「リベルタンゴ」が、柚希礼音と上野水香の共演で展開される。
 
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これまで数多のダンスシーンにおいて、幾つもの名場面を生み出してきた「リベルタンゴ」だが、宝塚とバレエという異なる世界で頂点を極めた者同士の、時に鋭く、時に誘い合うような、身体表現の交感から生まれる情熱には、また独特の妙味があり、場所がある意味無味乾燥な稽古場だということをしばし忘れさせるほど。柚希のリードは男役時代を彷彿とさせながらも、上野の自立した愛らしさが、やはり互いの呼吸、雰囲気を全く新たなものにしていて、この場面に衣装、照明などの効果が加わった本番のステージの熱量は如何ばかりかと、嬉しい想像が膨らんだ。

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その後、柚希と上野によるフォトセッションが行われ、引き続いて、柚希が単独フォトセッションのあと囲み取材に応えて、コンサートへの抱負を語った。

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【囲み取材】
 
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──今回のコンサートにかける意気込みをお願いします。
本日はお足もとの悪い中お越し頂きありがとうございます。次は『REON JACK2』ということで、1回目の『REON JACK』をして皆様がたくさん観にいらしてくださって本当に幸せだったので、『REON JACK2』が出来ることになりありがたいなと思っております。『REON JACK2』は前回とはガラリと変えて、スペシャルなダンサーの方々にもたくさん出て頂いて、多くの挑戦になるような「いいもの観たぞ〜!」と思って頂けるようなショーにしたいなと思っています!
──本当に豪華な共演者の方々ですね。
まず、今一緒に踊って頂いた上野水香さん。バレエを知っている人なら誰もが「上野水香さんと踊れるなんて信じられない」とお思いになると思いますが、私も信じられない一人です。こうして上野さんも挑戦、私も挑戦というような、2人で挑戦する場面を創って頂き、本番までたくさん稽古をして不思議な化学変化が出たらいいなと思っています。
──稽古場で刺激は受けますか?
すっごく刺激的で「こういうところはこうした方がいいんじゃない?」とか「もうちょっとこうしたらやりやすくなるよ」とか、バレエ的なことは教えて頂きますし、私もきっとこの方が素敵に見えるんじゃないかなと思うことは教え合ったりして、2人にとってとても刺激的な稽古場になっています。
──本番がだんだん近付いてきて、熱が入ってきている感じでしょうか?
そうですね。本番、お客様の前でするのは緊張しますが、益々稽古を重ねて挑みたいと思います。

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──前回は退団後初のソロ、今回は2回目ということで思いも変わってくると思いますが、その違いは?
前回はやはり、宝塚歌劇団を退団して初めてのコンサートだったので、お客様とたくさんコラボレーションをしたり、自分としても外に出て挑戦している部分も何ヶ所か創らせて頂きながら、アットホームな温かい雰囲気のコンサートにしたかったのですが、今回は2回目なので、思いっきり、しっかりと見応えのあるような中身の濃いショーをしてみたいなと思ったので、そのように創りました。でも最後の方では、お客様とのコラボもしたいなと思っています。
──この1年でご自身の中で変化はどういったところですか?
今まで宝塚時代に歌っていた自分の持ち歌も今回歌うのですが、あの時歌っていいたのとは、歌い方も心情もちょっと違うので、今の自分の歌う曲になっているのがすごく不思議です。やはり退団して2年弱、色々なミュージカルにも挑戦した今の柚希礼音がそのまま詰まっているものになっているんじゃないかなと思っています。
──今日公開された最初のナンバーでは、女性らしさも出ているなと思いました。
出ていましたか?(笑)出ていたかどうかは分からないのですが(笑)前回の時だったらちょっと挑戦出来なかったようなことにも、この1年で色々なことを経験して、変化していく自分を恐れず、思いきってやってみようというところに今はいるので、他の様々な曲も、素敵なんじゃないかと思うことには勇気を持って挑戦しようと思いながら創っています。
──色々な柚希さんの顔が見られるのですね?
はい、そうです!

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──今回、横浜で行なわれる公演では、ファンからのリクエストを募集したそうですが、結果をご覧になっていかがでしたか?
たくさんの方がリクエストしてくださって、すごく嬉しかったです。いっぱいあったので。そして自分としてももこの曲なんじゃないかな?と思うものが、上位3曲に入っていたので、「わ〜みなさんと心が通じているな〜」と思いました。またそれ以外は「この曲をリクエストなんだ」という驚きのものもたくさんあって、自分が思っていたものと、「これを選ぶなんて信じられない!」と思うものにも、結構数が集まっていて、そういうことを知ることが出来たのは面白かったです。コメントも色々書いてくださっていて嬉しかったです。是非楽しみにしていてください。
──今年の限らず、来年以降の参考にもなりますか?
はい。「これって結構前に歌った曲だ!」ということもあって、なるほどと思いました。
──宝塚音楽学校の卒業式がありましたが、音楽学校のころを思い出していかがですか?
宝塚音楽学校という制度もすごく好きだったので、毎日朝から晩まで授業で芸事を習えたので、それがなくなるのは寂しいなと思いましたが、いよいよ舞台に立てるという嬉しさもありました。初舞台生の公演を観に行くのが楽しみです。
──宝塚音楽学校卒業生にエールを。
そうですね。色々大変なこともあると思いますが、ライバルは自分なので自分とたたかって頑張ってください。
──同じ曲でも宝塚時代とは感覚が違うとおっしゃっていましたが、そのあたりもう少し詳しくお願いします。
今回の5曲入りのCDを出させて頂いたことで、自分の持ち歌が10曲になりました。その中には、宝塚の現役中に出したCD、去年の『REON JACK』のCDもありますが、去年のものもすでに今とは違うし、現役中に出していたものは自分で聞いても(声が)「低っ!」と思いました(笑)。 声を出す場所が違うのか、声のあたる場所も違うのか、あの頃とは違う声なので、どのように創っていくか悩んでいるところです。先程お聞き頂いた「Two Snakes」などは、今までだったらああいう表現にはしなかったかもしれないですね。そのあたりも含めて、かっこいいけどかっこいいだけではない、というところを目指してみたいと思います。

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──上野さんとのタンゴは柚希さんがリードするところも多かったですね。
そうなんです!
──憧れの方をリードしてみていかがですか?
上野さんは私がバレエコンクールに出ている頃に、いつも1位を獲られていた素晴らしい方で、自分が一緒に踊ることでさえすごいことだと思うのに、リードするなんて!バレエの「リベルタンゴ」にはもともとああいうリードする振りがあったようで、そこからアレンジを加えているのですが、こういう風に組んで踊るのも久しぶりで、どうやるんだっけ?と思った自分もいます(笑)。こういう振りになると思わなかったのですごく新鮮ですし、でも相手が上野水香さんというすごさに感激しております。
──男役の血が騒ぎますか?
(囁くように)そうですね、ちょっと(笑)。
──思い出しますか?
こういう振りがせっかく入ったので、どっちもやるぞ!と思います。
──お客様にメッセージを。
本当にお稽古して場面が付くごとに感動で、このようにすごいメンバーの方々とご一緒出来ることが凄いなと毎日思っています。公演期間としてはそんなに長くないので、是非楽しみに、たくさん観て頂けるといいなと思っています。頑張りますのでよろしくお願いします。

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コンサート本番では、柚希礼音×大貫勇輔×クリスティアン・ロペスの3人がアクロバティックに魅せるタンゴナンバーや、柚希の持ち歌全曲、さらにはカバー曲も披露される予定。また、この日は非公開だった、柚希が披露する東京公演でのリクエスト曲も発表され、3月30日14時の部は平井堅の「even if」。同日19時の部は『ロミオとジュリエット』の「僕は怖い」で、宝塚でロミオ役を演じた柚希と、同作品の一般公演で死のダンサーを演じた大貫勇輔とのスペシャルコラボが実現する。更に31日14時の部では、柚希の宝塚時代の愛らしい作品『めぐり会いは再び…』で歌われた平井堅の「LIFE is…」が披露されるなど、各日程スペシャル感満載。柚希が新たなパフォーマンスを繰り広げるコンサートに、更に大きな期待と注目が集まりそうだ。

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〈公演情報〉
柚希礼音ソロコンサート 『REON JACK2』
音楽プロデューサー◇本間昭光
ステージング◇大村俊介(SHUN)
振付◇大村俊介(SHUN)/YOSHIE 他
出演◇柚希礼音
上野水香 [大阪・東京公演]
大貫勇輔、大村俊介(SHUN)、YOSHIE [福岡公演] 
クリスティアン・ロペス
●3/23〜26◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S 席 10,000円、 A 席 7,500円、B 席 5,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10時〜18時)
●3月30〜31◎パシフィコ横浜国立大ホール
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 6,500円、B 席 4,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999
●4/19〜20◎福岡市民会館
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー西日本 092-714-0159(平日10時〜19時/土曜10時〜17時)
〈公式ホームページ〉http://www.reonjack2.com/




【取材・文・撮影/橘涼香】



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