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フレンチミュージカルの金字塔として日本でも愛され続けている大ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の、新キャストと新演出による新たな公演が、1月15日東京赤坂ACTシアターで開幕した(2月14日まで。のち、2月22日〜3月5日まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演)。

シェイクスピアの不朽の名作が、ジェラール・プレスギュルヴィックの神が宿ったとしか思えない、数々の名曲に彩られたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』としてパリのパレ・デ・コングレで初演されたのは2001年のこと。たちまちにして熱狂によって迎えられた作品は世界を席巻。全世界で500万人以上を動員し、CD&DVD売り上げ700万枚以上という、大ヒットミュージカルとなった。

日本では、2010年に宝塚歌劇団星組が本邦初演。その後、雪組、月組、再び星組で上演される宝塚歌劇団にとっても財産と言えるレパートリーに成長している。この宝塚バージョンの潤色・演出を担当した小池修一郎が2011年と2013年、新たに日本オリジナルバージョンとして男女版の公演も担当。こちらも計16万人を動員する大ヒットを記録した。今回の上演は、その日本オリジナルバージョンから、演出プラン、振付、美術、衣装を一新。オーディションによって選ばれた新鮮なキャストも得て、新たに生まれ変わった『ロミオ&ジュリエット』となっている。

そんな作品の初日を控えた15日、ロミオ役の古川雄大と大野拓朗(W キャスト) 、ジュリエット役の生田絵梨花(乃木坂46)と木下晴香 (W キャスト) 、ベンヴォーリオ役の馬場徹と矢崎広(W キャスト) 、マーキューシオ役の平間壮一と小野賢章(Wキャスト) 、ティボルト役の渡辺大輔と広瀬友祐(Wキャスト) 、そして潤色・演出の小池修一郎が、囲み取材に応えて公演への意気込みを語った。

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【出演者挨拶】

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古川雄大
 ロミオ役の古川雄大です。本日はお集り頂きありがとうございます。いよいよこの日が来たという気持ちです。僕自身前にロミオをやらせて頂いて、千秋楽を迎えた時にもう1回この役をやるんだと、密かに強く深く思っておりました。その思いをこの初日から千秋楽まで、長い期間ですけれどもぶつけて行きたいと思っております。稽古の段階でだんだん精度が上がって行くのを目の当たりにしましたし、僕自身も感じていましたので、早く皆様にお届けしたい気持ちと、新演出になって新しい『ロミオ&ジュリエット』で皆様を驚かせたいなと思っております。よろしくお願い致します。
 
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大野拓朗
 ロミオ役をやらせて頂きます大野拓朗です。本当にこんなにたくさんの方が集まってくださるとは思わず、すごくびっくりなのと同時に光栄です。本当にありがとうございます。僕自身の初日は明日なのですが、このカンパニー自体は今日から初日と言うことで、本当に休む間もなく毎日毎日夜遅くまで稽古してきて、皆一生懸命闘ってきて、その成果を舞台上で早く皆様に届けられたらいいなと思い、僕はこの後は何にもないんですけれど(笑)すごくドキドキしています。皆頑張ってねっという思いで、ちょっと気楽ですけど(笑)。僕自身も初演の2011年の公演も何度も観させて頂いて、再演でも雄大さんのロミオを観させて頂いて、本当に僕が今まで観た中で1番好きなミュージカルで、ずっと憧れの舞台だったんですけれど、その舞台でまさか自分がロミオをやらせて頂けるとは思いませんでした。舞台稽古に入って衣装をつけて、扮装の皆さんと装置に囲まれて本当に改めてロミオをやらせて頂ける幸せを感じています。この幸せとロミオを演じられる楽しさのすべてを、16日の初日にぶつけられたらいいなと思っています。よろしくお願い致します。
 
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生田絵梨花
 ジュリエット役をさせて頂きます生田絵梨花です。この役が決まったのが1年くらい前で、半年前に制作発表があり、稽古があって、と、1年を通して作品をやるというのが、私の人生の中では初めての経験なので、やっと今日幕が開くというので、ワクワク感と緊張で心臓がこの辺に(喉元を示して)来ちゃうくらい緊張しています。でも本当にエネルギーいっぱいの熱い舞台なので、それを自分自身も感じながら発せられるように精一杯頑張りたいと思います。何よりこの役をやれるという喜びを毎日噛みしめながら、1歩1歩進んでいけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。
 
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木下晴香
 ジュリエット役をさせて頂きます木下晴香です。私もジュリエット役をさせて頂けることが決まった時には、まだまだ1年くらい先だなという思いがあったのですが、本当にお稽古が始まってからは今日まであっという間で、私も今朝緊張して起きたくらいドキドキしています。でも今までお稽古場でたくさん小池先生や先輩方に指導して頂いて、積み重ねて来たものを舞台上で思いっきり発揮できるように、精一杯ジュリエット役を演じてお客様に喜んで頂けるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
 
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馬場徹
 馬場徹です。ようやくこの日が来たなという気持ちでいっぱいです。早く舞台に立って初日を迎えたいという気持ちが強いです。ベンヴォーリオという役はここにいる皆さんと違って最後まで生き残らせて頂いているもので(笑)、本当に幕が閉まるところまで舞台上で楽しめる役なので、精一杯舞台上で楽しませて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

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矢崎広
 ベンヴォーリオ役を演じます矢崎広です。怒涛の稽古を経て劇場に入り、遂に幕が開くんだなという気持ちでいっぱいです。あとは稽古でやっていたことを、小池先生、スタッフ、そしてここにいる皆、キャストの皆を信じてぶつけるだけだと思っているので、それをお客様に観て頂いて一緒に千秋楽の最後まで楽しんで行ければなと思います。皆様よろしくお願いします。

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 平間壮一 平間壮一です、よろしくお願いします。『ロミオ&ジュリエット』という作品は物語が有名で、観た時に「その話知ってるよ」という方が多いと思うのですが、この個性的な素敵なメンバーの中でやらせてもらって、今回のメンバーにしかできない『ロミオ&ジュリエット』が出来たのではないかな?と僕は思っております。その中で僕が目標としているのは、自分らしいマーキューシオがやれるように、色々挑戦してやっていきたいと思っているので皆様楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
 
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小野賢章
 マーキューシオ役の小野賢章です。本当に今日初日ということで、ここまであっという間だったなという思いがとても強くて、僕も明日が初日なのですけれども、気持ちは皆さんと一緒で今日が初日ということで、臨みたいなと思っています。本当に若者のエネルギッシュな作品なので、そこをすごく全面的に出して、千秋楽まで怪我なく務められるように頑張りたいと思います。どうぞ皆様よろしくお願いします。
 
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渡辺大輔
 ティボルトを演じます渡辺大輔です。やっと来たなという皆と一緒の気持ちなんですけれど、本当に稽古場から和気藹々と、時には切磋琢磨して、時にはぶつかりながらやってきて、皆たぶん自信はついていると思います。ここでそれを発揮するのは当たり前なのですが、スタッフさんの力をお借りして、小池先生の指導の元、1日1日楽しんで進化していければいいかなと。そして最後にはお客様が「楽しかったな」「また観に来たいな」と思ってもらえる作品になっていれば、これは大成功じゃないかなと思っております。頑張ります!よろしくお願いします。
 
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広瀬友祐
 広瀬友祐です。僕は前回の『ロミオ&ジュリエット』を観させて頂いて、密かに、強く、深く(笑)誰よりもティボルトを演じたいと思ってきました。明日が初日ですけれども、今日迎える初日メンバーと共に、アンサンブルメンバーさん全員で千秋楽まで突っ走りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

【質疑応答】

──作品の見どころは?
小池 今皆が言いましたけれども、実際に舞台に出ているのはこの半分ずつですけれども、その他のメンバーたち、またここにいないアンサンブルダンサー、また「死」のダンサーなど、皆が醸し出すエネルギーで、エネルギッシュな舞台になっております。また昨日ゲネプロ、通し稽古を行ったんですけれども、それは古川、生田コンビで、生田絵梨花のジュリエットに新しい日本のミュージカル女優の誕生を見ました。彼女は本当に忙しいスターさんなので、ミュージカルの舞台をどこまでやっていけるのかはわからないけれども、そこに向かった時には日本のミュージカルをリードする女優さんになると思って、非常に感心しました。楽しみにしていてください。

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──新しいというのはどういうところが?
小池 清純と言いますか、今時いないような感じがあって、テレビで観ていた時には失礼ながら営業用と言いますか、作ってやっていらっしゃるものであるのかな?(笑)と思っていたのですが、実際にやってみて日々本当にきちっとした生き方をしている。まだ19歳で公演中に二十歳になるんだけれども、本当に今時いない人で、そういう彼女がジュリエットをやるということで、役とオーバーラップしていく、強い意志を持って目標に向かっていくところが、ジュリエットと合っているかなと思います。
──きちっと、と言うのはどんなところで?
小池 それは1つ1つのことを、出された課題をクリアして行こうとするし、2人のちょっと心許ない相手役の(笑)男性陣のリードに対して動じないで、やっていくところの度胸と集中力が素晴らしいです。

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──生田さん、新しいミュージカル女優ということですが?
生田 この後力んでしまってできないかも知れない(笑)、でもすごく嬉しいですし、自分もやっぱり常に満足せず高みを目指してやっていきたいと思います。
──仕上がりはいかがですか?
小池 とても良いと思います。そして今、生田絵梨花がそうなのと同時に、新人ですけれども木下晴香もおそらくこれから日本のミュージカルのジャンル、或いは音楽のジャンルなどで大変な活躍をすると思っています。とても楽しみです。あと、このなんと申しますか、世間的にはイケメンなんですか?(笑)の彼らは、それぞれ色々なフィールドで歌い踊ったりですとか、声優として活躍していますが、なかなか皆、ミュージカルというジャンルはやってくれないんです。おそらく面倒くさいんですよね、歌も踊りも芝居もやらなければならないし、時にコスプレもしなければならない。ですから、ミュージカルをしなくてても俳優をやっている方、歌手をやっている方がたくさんいらっしゃる中で、よくぞ集まってくれたという素晴らしいメンバーです。

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──特にここを観て欲しいというところは?
木下 見どころは全部と言ってもいいのなら、全部と言いたいところなのですが、お稽古場からすごく迫力を感じていたのは、ダンサーさんが全員参加しているナンバーです。エネルギーとパワーがものすごく伝わってきて、実際に劇場に入って、セットと照明の中で衣装をつけてやられているのを観て、迫力が何倍にもなっていたので、皆さんのエネルギーやパワーを感じられるナンバーに注目して頂きたいと思います。
──具体的にこのシーンと言うのは?
木下 1番迫力を感じるのは、2幕の決闘のシーンです。ジュリエットは出ていないシーンなんですけれども、決闘のシーンは皆さんもびっくりされるくらい凄いものになっていると思うので、注目して頂きたいです。
大野 僕自身が初めて拝見させて頂いた時に感じた、ものすごく曲が綺麗で、ダンスもカッコよくてというところでこのミュージカルが大好きになったのですが、それから5年間、僕は毎日、毎日、初演の時に買ったCDを聞いていたんですけれど、全く飽きなくて毎回毎回感動できるものなので、その曲たちにまず聴覚から感動して頂けると思います。また今回新たにダンスの振付も全部変わって、そのダンスもものすごくカッコいいので、視覚でも聴覚でも楽しんで頂けるということと、もちろん『ロミオ&ジュリエット』という素敵なお話にそれが加わるので、2倍3倍に膨れ上がって素晴らしい舞台になるんじゃないかなと思います。あとは皆が言っているように若いエネルギーというところ、岡(幸二郎)さんはじめベテランの皆さんが土台を固めてくれて、その上で僕たちは精一杯一生懸命動き回らせて頂いていて。やっぱり若いからこそ1日、1日成長していけるのかなと思いますし、日々の公演でどんどん進化していく幅が広いと思いますので、そこも観てくださった皆さんが、次に観て「もっと進化してる!」という風に日々の成長も楽しんで頂けるんじゃないかな?と思っています。

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古川 『ロミオ&ジュリエット』の音楽というのは魅力の1つで、音楽に乗せるダンスも今回の魅力だと思います。KAORIaliveさん、AKIHITOさん、小尻健太さん、それぞれ、ジャズ、ヒップホップ、コンテンポラリーのトップの方々が創るダンスでの表現力が今回の魅力の1つだと思います。そしてあとベンヴォーリオ、マーキューシオ、ティボルト、この後ろにいらっしゃる方々の魅力ですね。この3役は本当にこの『ロミオ&ジュリエット』で大切な役なので、それをWキャストで、人が変わるとこんなにも違うものかというものになっていますし、また組み合わせによっても出来上がってくるものが違いますので、そういった部分も魅力かなと思います。
生田 見どころは全部と言いたいところなのですが、私が好きなシーンを1つあげるとしたら舞踏会のシーンで、どこを観てもストーリーがある、出会っては離れてまたすれ違ってというところを、本当に目が足りないくらい動きがありますし、踊りもセットも全て華やかで、何度も来てくださる方がもしいらしたら、今回はこの役というフォーカスを決めながら目で追ってもらえたらより楽しいのではないかと思います。

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──生田さん乃木坂46のメンバーから「普段の仕草がジュリエットっぽくなってきたよ」など言われることはありますか?
生田 色々なメンバーやスタッフさんから「強くなったね」とすごく言われるようになりました。だからもしジュリエットの強さというものが自分にだぶって見えているのだとしたら、それはすごく嬉しいなと思います。
──強さというのは具体的には?
生田 詳しくはわからないのですが、「たくましい」とか言われます(笑)。
──乗り移っているような感じなのですか?
生田 そうかも知れないです。
──上演中に誕生日を迎えて二十歳になられますけれど、19歳の生田さんと二十歳の生田さんに変わりそうなところは?
生田 結構大きな境目だと思っていて、今まではある程度自分のイメージが決まっていたところがあると思うのですが、これからはどんどん広げて行きたいですし、皆さんが驚いたりするようなこともできるくらい、枠をはみ出して行きたいなと思います。

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全員の強い意気込みが感じられる会見はこれで終了。公演への期待が膨らむ時間となっていた。尚、公演レポートも近日中に掲載致します。どうぞお楽しみに!

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〈公演情報〉

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
原作◇ウィリアム・シェイクスピア 
作◇ジェラール・プレスギュルヴィック 
潤色・演出◇小池修一郎(宝塚歌劇団) 
出演◇古川雄大・大野拓朗(Wキャスト)/生田絵梨花(乃木坂46)・木下晴香(Wキャスト)/馬場徹・矢崎広(Wキャスト)/平間壮一・小野賢章(Wキャスト)/渡辺大輔・広瀬友祐(Wキャスト)/大貫勇輔・宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)(Wキャスト)/ 
香寿たつき/シルビア・グラブ/坂元健児/阿部裕/秋園美緒/川久保拓司/岸祐二/岡幸二郎/他 
●2017/1/15〜/2/14◎赤坂ACTシアター (東京)
 〈料金〉S席13,00円、A席9,000円、B席5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 0570-077-039(10時〜18時)
●2017/2/22〜3/5◎梅田芸術劇場 メインホール (大阪)
〈料金〉S席13,00円、A席9,000円、B席5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3800(10時〜18時)
〈公式ホームページ〉http://romeo-juliette.com



【取材・文・撮影/橘涼香】



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