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宅間孝行の代表作の1つとしてドラマ化もされた人気作『歌姫』が、“タクフェス”第4弾として、9月の大阪公演を皮切りにスタート、ただいま東京で上演中だ。(16日まで。このあと福岡、仙台、新潟公演あり)
 
東京セレソンデラックスの代表作の1つでもある『歌姫』は、2004年に初演。07年には1カ月間の長期公演にパワーアップして待望の再演を果たした。さらに同年、TBS系列にて長瀬智也・相武紗季主演でドラマ化をされ、大きな話題を呼んだ。また 14年3月には、松本利夫(MATSU)を主演に劇団EXILE版『歌姫』が上演された。そして今回、タクフェス名義では初の『歌姫』上演となっている。 

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【物語】 
土佐の漁場町にひっそりと佇む映画館「オリオン座」。時代の流れには逆らえず、ついに迎えた閉館の日、小泉ひばりが東京から息子を連れて訪れる。そこで最後に上演されたのは、1960年代に作られた「歌姫」という作品であった。それは戦後のドサクサで記憶喪失になった男と彼を愛する女性の純愛物語。この映画を最後に上演する事が、先月亡くなったこの映画館の持ち主、松中鈴の遺言であったという。この作品には一体どんな意味があるのか…そしてひばりがこの映画を観に来た理由は…。

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昭和30年代の高知・土佐清水、そこにある古い映画館オリオン座を背景に、戦後のドサクサで記憶喪失になった男と彼を愛する女性の純愛が笑いと涙、満載の中で描かれる舞台で、今回は主役の宅間以外は、ほとんどが初役で、新鮮かつ豪華な顔ぶれとなっている。

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記憶を亡くしてオリオン座の夫婦に助けられ、今は映写技師をしていて、「土佐清水一の暴れん坊」と言われるほど喧嘩に強い主人公の四万十太郎には、初演以来この役を演じてきた宅間孝行。太郎といつも喧嘩しながらも惹かれ合っているヒロイン、オリオン座の次女・鈴には今回が舞台初挑戦となるAKB48の入山杏奈が扮している。

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また町のチンピラで鈴に片想いするクロワッサンの松に阿部力、漁師頭で太郎のライバルのゲルマンに北代高士といった暴れん坊たち。
お遍路の途中でこの町に逗留することになる神宮寺くんに黒羽麻璃央、近所でバーを営むメリーに樹里咲穂、その恋人のロシアに滝川栄治、オリオン座のそばで旅館を営む安田カナの鯖子などがオリオン座に入り浸る。

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家族の日常を描き出すのは、鈴の姉で東京に嫁いでいる小日向泉に原史奈、夫の小日向晋吉に越村友一、オリオン座のオーナーで鈴の両親、岸田浜子と勝男にはかとうかず子と斉木しげるといった面々でそれぞれ芸達者な顔ぶれだ。
また、わけあって東京から太郎を訪ねてくる及川美和子に酒井美紀、美和子の父の相良金蔵に藤木孝が扮して物語の核を担っている。

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昭和30年代の荒っぽい漁師町で繰り広げられる人間模様、それぞれの恋、想い。背景には戦争の影もさして、変わりゆく時代の中で、束の間の光のように輝くオリオン座の日々。人と人の出会いと別れを愛おしく切なく描いて、まさに名作中の名作ラブストーリーである。

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〈公演情報〉
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タクフェス第4弾『歌姫』
作・演出◇宅間孝行
出演◇宅間孝行 入山杏奈 阿部力 黒羽麻璃央 酒井美紀 樹里咲穂
原史奈 滝川英治 越村友一 北代高士 安田カナ かとうかず子 
斉木しげる 藤木孝 ほか
●10/5〜16◎サンシャイン劇場
●10/22〜23◎キャナルシティ劇場
●10/29◎仙台・電力ホール
●11/3◎りゅーとぴあ・劇場
〈お問い合わせ〉
東京/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ 03-5545-9703(24時間自動音声)
http://takufes.jp/utahime/



【文/榊原和子 写真提供/エイベックス・ライヴ・クリエイティブ】


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