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ゴージャスボイスが紡ぐ珠玉のミュージカル・ショーとして好評を得てきたステージ『DRAMATIC MUSICAL COLLECTION』。その2016年バージョンが、9月14日〜18日、天王洲銀河劇場で上演される。
この作品は、華麗なるミュージカルナンバーを、全キャストで歌い継ぎ、また踊り、ミュージカルコンサートの域を越えた「ミュージカル・ショー」として構成する、文字通りのドラマティックなステージ。2016年版の今年は、実力派の出演者に加え、日替わりゲストで宝塚OGの面々も登場。更にパワーアップされた舞台が期待されている。
そんなステージを牽引する東山義久と、日替わりゲストの1人となる元宝塚雪組トップスター壮一帆が、公演に賭ける意気込み、初めての共演に用意された期待の高まるデュエット、更に互いの印象などを語り合ってくれた。

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壮一帆・東山義久

新鮮な顔合わせで歌われる珠玉の名曲

──コンサートの域を超えたミュージカルショーとして好評を集めているステージも、回を重ねましたが。
東山 2014年から始めさせて頂いたシリーズで、今年が3回目になります。ミュージカルナンバーを集めたコンサートは今、多くの方がやっておられると思うのですが、そこにもう少しショーの要素を加えて、タイトルの通りにドラマチックにできないか?というプロデューサーからのコンセプトでスタートしました。1回目、2回目、そして今回と僕とDIAMOND☆DOGSのメンバーは全員出演していて、元々DIAMOND☆DOGSは色々なダンスもしますし、ボーカルも2人いるので、色々な歌も歌いますし、日頃からショー的なステージを多く創っていますけれど、そこを皆さんが良くご存知のミュージカルナンバーに特化して、ブロードウェイのショーのようなものになれば、という思いで積み重ねてきました。2014年の1回目は、本当に手探りで始めて、荻田浩一先生に構成・演出をお願いしてのステージでしたが、2015年の2回目を経て、今回はDIAMOND☆DOGSの森新吾が演出・振付を担っていますので、今、森もバタバタしながら懸命に創っているところです。
──そんなミュージカル・ショーに今回ゲスト出演となりましたが。
 久しぶりに歌って踊ってのステージなので、まず楽しみですし、私自身、本格的に女優として活動を始めて1年ほどで、毎回新しい方と共演させていただけるのも本当に嬉しいです。東山さんとも今回はじめましてで。
東山 そうですね。初めて共演させて頂きます。
 しかも恐れ多くも『ロミオとジュリエット』をご一緒に歌わせて頂くということで!
──お2人でということですか?
東山 そうなんです。日替わりのゲストの方と、僕とで『ロミオとジュリエット』の「エメ」を歌わせて頂きます。今日ちょうど、そのステージングがついたところで。
 あ、そうだったんですか?
東山 今日は姿月(あさと)さんとお稽古させて頂いていたのですが、ちょっと恥ずかしかった(笑)。というのも、壮さんとのように「はじめまして」の方となら全然大丈夫なんですけれど、姿月さんとはこれまでも一緒にショーを創ったりしていて、お互いによく知っている仲なので(笑)。「この2人で『ロミオとジュリエット』は厳しい(笑)」と森新吾に言ったら否定もせずに「そうですね」と(爆笑)。でも周りで結構踊ってくれて、単純に2人だけで歌うのではなく、ミュージカル・ショーとして場面を再現するような形なので。歌いこそしませんけれど、乳母のところに峰(さを理)さんが、神父のところに戸井(勝海)さんが入ってくれていて、ご覧になっているお客様にも「あぁ、あのシーンをやってるんだ」とおわかり頂けると思いますから、少しはやりやすくなりました。

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 あー、でもそれを私もやるんですね! 大変緊張します!
東山 壮さんに緊張されたら、僕もめちゃくちゃ緊張しますから! もう預けますので(笑)!
 いえいえ、私こそ身を委ねます! もともと私、譜面を頂いた時に、ロミオの方を見ていたくらいなんです(笑)。で、「えっ?私がジュリエット!?」って(笑)。ファンの方がさぞびっくりするだろうと。
東山 それは大丈夫ですよ。ちゃんと女性らしいです。
 うっかりリードしないように気をつけます(笑)。他にも私にとって初めての挑戦となるミュージカル・ナンバーを歌わせて頂きますので、この作品に少しでも鮮やかな彩りを添えることが出来るるように頑張りたいと思います。
──日替わりゲストの方の持ちナンバーはそれぞれ異なるのですか?
東山 そうです。『ロミオとジュリエット』のデュエットは、姿月さん、壮さん、悠未(ひろ)さんと、それぞれと歌わせて頂くのですが、他は皆さんの個性を活かした曲を歌って頂きますので、バンドが間違えないかな?とそれだけが心配なくらいで(笑)、毎日、違ったショーとして楽しんで頂けると思います。
 
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宝塚OGも加わって華と彩りが高まるショー

──壮さんは今回、宝塚の大先輩の峰さを理さんとの共演もありますね。
 私は峰先生とお呼びしていて。
東山 あ、先生なんですか?
 宝塚時代の私がトップになってからの作品で日本物の振付は、すべて峰先生にして頂いているんです。
東山 そうだったんですか!『心中・恋の大和路』もそうですか?
 はい、そうです!
東山 僕は残念ながら拝見できなかったのですが、プロデューサーが観て、素晴らしかったと絶賛していたので、拝見したかったなと。
 ありがとうございます!ですから、そんなご縁のある峰先生と共演させて頂けるのはすごく嬉しいですし、また戸井さんはつい先日までご一緒させて頂いていたので。
東山 『Honganji』ですね?
 そうです!ですから、また同じステージに立てるのも嬉しいです。
──特に今回のステージで、前回までより更に力を入れている点などは?
東山 ゲストの方達との稽古も始まったばかりなので、これからまだまだ盛りだくさんになっていくと思いますが、現時点でショー的な要素が更に強くなって、ダンスシーンもより多くなっています。このあとまだカットする可能性もあるものの、今の段階で相当数やっているので、かなりのボリューム感でお届けできるかなと。また、今回はゲストが全員宝塚出身の方達なので、より華やかさも増して、先ほど壮さんがおっしゃってくださったように、華と彩りを添えて頂けるショーになると思います。

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──ダンスシーンが多いということですと、リハーサルにも熱が入りますね。
東山 今、DIAMOND☆DOGSのメンバーは、汗だくになりながらやっています。ゲストの方達の歌にもダンスをからめていくので。
 すごく楽しみです。私、男性ダンサーの方と一緒に踊るのは、去年の自分のコンサート以来なんです。久しぶりなので嬉しいです。
東山 壮さんには3曲やって頂けるんですよね。
 デュエットを入れて3曲ですが、でもそれ以外のシーンもきっと袖からワクワクしながら拝見していると思います。男性が踊られる迫力って素晴らしいし、それを客席からでなく同じステージ上で観ることが出来るってすごいことですから。
東山 そう言って頂くと僕らも嬉しいです。実は、うちのメンバーに宝塚ファンがいて、中塚皓平というんですが、すでに「え?峰さんに壮さん?悠未さん?姿月さん?」とソワソワしていますから(笑)。
 そうなんですか!お会いするのが楽しみです(笑)。
東山 『サザン・クロス・レビュー』というショーがありますよね?
 私、下級生の時に出ていました。
東山 それを今回、カーテンコール前に踊るのですが、彼が「振付を僕にやらせてくれ!」と言いまして(笑)、どうも宝塚チックな振りをつけるつもりらしいです(爆笑)。
 いいですね! すごく楽しみです!
──ミュージカルファンの方、宝塚ファンの方、DIAMOND☆DOGSファンの方、様々な方達に楽しんで頂けるショーになりそうですね。
東山 是非そうしたいと思って取り組んでいます。とにかく観て、聞いて、楽しいものにしていきたいです。

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新しい出会いと夏の終わりの楽しい思い出を

──お2人は今日が初対面なのですね?
 そうなんです。初めてお会いしました!
東山 実は、壮さんはもっとある意味、スター、スターした方かな?と思っていたのですが、想像よりフレンドリーな方だったのが嬉しいし、ホッとしています(笑)。
 わぁ、良かった!
──これまでお互いの舞台を観たりなどは?
 色々拝見していました。私こそ東山さんはスターさんだ!と思っていました。
東山 いやいや(笑)。僕も宝塚はよく拝見していて、とにかく『CONGA!』というショーが大好きで。
 『CONGA!』出てました!
東山 黒塗りのショーでね。DVDも借りて何回も観ました。
 嬉しいです。『CONGA!』は私も大好きで、一番好きと言ってもいいくらいのショーです。黒塗りするだけでテンションが上がりますし、ラテンの音楽がまたワクワクするんです。すごくハードなショーでもあったのですが。
東山 体力的には大変でしょうね。
 心臓破りです(笑)。出ずっぱりで。
東山 今年4月の『RHYTHM RHYTHM RHYTHM』というショーで、蘭乃はなさんと一緒だったのですが、『CONGA!』ではミュージックの天使という役で。
壮 あの役は、みんなで汗だくになりながら踊ったあとに、ポンと出て来るので、「もう〜楽なところ出てきて!降りて踊りなさいよ!」と思いました (笑)。
東山 決めポーズの「ぷん!」をやってほしいと言ったらやってくれました(笑)。
 やったんだ(笑)。あー、だったら出来ることならデュエットは『CONGA!』でお願いしたかったですね(笑)。
東山 そうですね!それもよかったですね(笑)。今後もまた、色々な機会が持てたらと思いますので、これを機に是非よろしくお願いします。
 こちらこそよろしくお願いします。
──では改めて、公演に賭ける意気込みをお願いします。
東山 3回目ということで、メインキャストの方も変わっていますし、豪華なゲストの方々も参集してくださっているので、前回、前々回を超える作品にしていかなければと思っています。共通しているナンバーもあるのですが、全く違うショーになっていると思いますので、ドラマチックな、他にはないコンサートとして、夏の終わりの楽しい思い出を作れればと思います。
 今お話を伺っていて、すごく勢いを感じるので、私はピンポイントの出番ですが、皆さんの作られる空気に乗って、更に加速していただけるように頑張りたいと思います。

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ひがしやまよしひさ○大学卒業と同時にミュージカル『Shocking Shopping』で初舞台。00年『エリザベート』のトートダンサーで一躍注目を集める。03年に結成した「DIAMOND☆DOGS」ではリーダーを務め、総合演出も手掛ける。その後も新プロジェクト「BOLERO」の始動など、幅広いジャンルで多方面に表現活動を展開中。11月には『BOLERO 2016〜モザイクの夢』への出演が控えている。

そうかずほ○兵庫県出身。1996年宝塚歌劇団に入団。12年、雪組トップスターに。『若き日の唄は忘れじ』の牧文四郎、『ベルサイユのばら』のフェルゼン、『心中・恋の大和路』の亀屋忠兵衛役などで大きな成果をあげ、14年『一夢庵風流記・前田慶次』の前田慶次とショー『My Dream TAKARAZUKA』にて宝塚を退団。コンサート活動などを経て、16年『エドウィン・ドルードの謎』で本格的な女優活動をスタート。舞台『Honganji〜リターンズ〜』に出演するなど活躍中。11月に『扉の向こう側』、17年春に『細雪』への出演が控えている。


〈公演情報〉
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『Dramatic Musical Collection 2016』
構成・音楽監督◇宮崎誠(崎は旧字です)
演出・振付◇森新吾
出演◇峰さを理、木村花代、吉田萌美、東山義久、戸井勝海、法月康平、イ・ヒョン、DIAMOND☆DOG
ゲスト◇悠未ひろ(9月14日・15日)/姿月あさと(9月16日)、壮一帆(9月17日・18日)
●9/14〜18◎天王洲 銀河劇場
〈料金〉S席¥8,800 A席¥6,500(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉公演事務局 03-3492-5300(平日14:00〜18:00)
 http://www.gingeki.jp/archives/2757


【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】
 


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