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映画の黄金時代に燦然と輝く名作映画を大スクリーンで鑑賞できる貴重な機会である、「午前十時の映画祭7〜デジタルで甦る永遠の名作」が4月2日〜2017年3月24日まで、全国55館にての上映をスタートした。
本映画祭は「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」として2010年より始まり、今回が7回目を数える。あの名作をもう1度スクリーンで観たい、DVDでしか観たことがなかった名画を初めて大スクリーンで観られた、という様々な年代の観客の期待と感動を集め、各日午前十時から、上映期間1作品につき1週間〜2週間という上映形態の中で、累計動員数300万人を記録する大人気映画祭として定着。今も成長と発展を続けている。

そんな映画祭の作品の中から、ジョージ・キューカー監督、オードリー・ヘップバーン、レックス・ハリソン主演により1964年に公開されたミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』の特別試写会が、3月31日TOHOシネマズ日本橋で開催され、今年7月10日〜8月7日に、池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演される同作品のミュージカル版で、ヒロイン・イライザをWキャストで務める霧矢大夢と真飛聖、ヒギンズ教授を演じる寺脇康文が、舞台衣装で登壇。午前十時の映画祭の作品選定委員の1人襟川クロ氏の司会のもと、試写会に先駆けてトークショーを行った。

【トークショー】 

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霧矢 皆様こんばんは。霧矢大夢です。イライザ役をさせて頂きます。よろしくお願い致します。
真飛 皆様こんばんは。真飛聖です。短い間ですが、皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います。よろしくお願い致します。
寺脇 ヒギンズ教授をやらせて頂きます。寺脇康文です。よろしくお願いします。
襟川 実は『マイ・フェア・レディ』のミュージカル版の皆様による上演は2回目なんですね。前回は2013年。
寺脇 3年前ですね。
襟川 皆さんは、この「午前十時の映画祭」というお祭りイベントについてご存知でしたでしょうか?
寺脇 知ってました、もちろん!映画館に行けば必ず(宣伝が)出ていましたし、十時からというと「大人の時間」というね。
襟川 朝なんですが?
寺脇 その朝の十時と言うのが、大人が楽しめる時間じゃないですか。僕には、人生を生きてきたご夫婦が、朝日を浴びながら映画館に行って、ちょっとお食事をして帰る、というイメージがありましたので、僕もそんな大人になりたいなと思っていました。
襟川 ちょっとだけ大人になりましたか?
寺脇 かなりなっております(笑)。54歳になりましたからね。
襟川 とても見えないです!  ヒギンズ教授。霧矢さんと真飛さんは?
霧矢 本当に失礼ながら「午前十時の映画祭」は存じ上げず、7年間もこんな素晴らしい企画が行われていたとは。
真飛 言い訳になってしまうんですが、私達なかなか映画館に行く時間がね。
霧矢 映画館で映画を観るという時間が、現役時代も含めてなかなか取れなかったものですから。
寺脇 この人たちは稽古場も掃除しないといけないですからね(笑)。
霧矢 それは音楽学校時代だけなんですけど(笑)。どうしても、映画を観るのは映画館よりはDVDだったもので。
襟川 じゃあ、今日は初めての体験ですね!
真飛 皆様と一緒にこのまま観て帰りたいです。
霧矢 帽子がね… 

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真飛 邪魔ですね!邪魔なんですけど!(笑)
霧矢 この格好、結構帽子を取ると面白いことになってしまうので(笑)。
襟川 さっき打ち合わせの時にびっくりしました、可愛くて(笑)。「このまま出るんですか?」と言ったら「ちゃんとかぶります」と(笑)。
霧矢 取っておかないとかさばっちゃうので(笑)。
襟川 再びミュージカル版『マイ・フェア・レディ』に出演されるということになって、どんなお気持ちですか?
寺脇 前回、お互いにそうだったのですが、台詞の量が半端ではなくて。
真飛 ヒギンズ教授はすごいですよね!言語学者ですから。
霧矢 大変な量でしたよね。
寺脇 だからまず設定のハードルがすごく高いんです。言語学者だから言葉を間違えてはいけない。台詞を噛めない。それをすると設定が崩れてしまうので、そこが1番プレッシャーでね。
霧矢 私達(イライザ役が)2人いますから、倍お稽古もされていてね。
寺脇 だから逆に僕はたくさん稽古できるけれども、お2人共半分ずつになっちゃうから。やや焦っているような2人がいた時期もありましたが、一緒に何回も稽古しましたね。

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霧矢 おつきあい頂いて。
真飛 本当に!
寺脇 家に泊まりにも来ましたしね…嘘です!来ていないです!(笑)。
霧矢 (笑)その節はお世話になりました、は冗談ですが、お食事には連れて行ってもらいましたね!昭和のカラオケスナックみたいなところに(笑)。
真飛 そうでした!
霧矢 親交を深める為に「じゃあ食事にでも行こうよ」と言ってくださって。お食事に連れて行って頂いた帰りに、雰囲気の良いカラオケスナックがあって。
寺脇 オレンジの灯りの感じのね(笑)。
霧矢 寺脇さんが歌っている間に、私達がマラカスやら鳴らして(笑)。
寺脇 カラオケ大会みたいになったね!
真飛 その節はありがとうございました。
襟川 ミュージカルをご覧になった方が爆笑シーンがたくさんあったとおっしゃっていて「白い死体」ですか?
寺脇 本当は「広い額」と言わせたいのだけれど、言えなくて「白い死体」って言うから、怖いだろそれはと(笑)。
襟川 言葉の遊びが映画とはまた違うんですね。
真飛 そうですね。
寺脇 日本語でどうすれば面白くできるのかというところが難しいので。
霧矢 演出家のG2さんが苦心してくださいました。

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襟川
 「特許許可局」を3回言うなども?
真飛 ありましたね!早口言葉。
寺脇 ありました。
霧矢 それをやってくださる寺脇さんの潔さが。
寺脇 2回以上は間違っちゃいけないと言う(笑)。
襟川 映画版の『マイ・フェア・レディ』については、何か思い出は?オードリー・へップバーンバージョン。
寺脇 でもお2人は、宝塚にいらっしゃった時にはヒギンズ教授目線で観ていたんだよね。
真飛 そうなんです。私達男役だったので、どうしてもヒギンズの方を。
霧矢 私はわりと英国ものをさせて頂く機会が多かったので、その度に観返しましたが、やはり男性を中心に、スーツの着こなしなどもね。レックス・ハリソンさんを見ていたことが多かったかも知れません。
襟川 ご一緒に舞台をなさって、寺脇さんのヒギンズ教授はいかがですか?
真飛 とても素敵です!懐が大きくて。

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霧矢
 そしてヒギンズ教授というのは、少年の心を持っていて情熱に真っ直ぐで、そこが本当にピッタリでいらっしゃって。
真飛 可愛いところもあるんですよね。
寺脇 (恐縮して)いやいや。
襟川 そして、今年の「午前十時の映画祭」でも皆様に色々な作品をご覧頂くのですが、お三方が気になっている作品などはございますか?
寺脇 あります!この中にね、僕のベスト1映画が入っているんです!
襟川 ベスト1ですか?
寺脇 3部作まとめてなんですけどね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。僕は1番好きな映画は?と訊かれたらこれなんです。時間旅行をするというのが昔からすごく好きで、過去を変えたら未来が変わってとどんどんつながって、伏線も全部あって、ハラハラドキドキして、キュンときてワクワクして。エンターテイメントの粋を凝縮したような映画だと思っています。

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襟川
 選んで良かったですね!委員会の皆様!もう寺脇さんの瞳がキラキラして少年のよう!今回1週間ずつで3部作を一気に観られますから。
寺脇 本当に嬉しいです。
襟川 他にも日本の作品もありますし、霧矢さんと真飛さんが多分ご覧になっているだろう作品としては『ティファニーで朝食を』もあります。
真飛 先ほど霧矢さんがおっしゃったように、DVDでしか観ていないので、大きいスクリーンで観てみたいです。
襟川 霧矢さんはすごく映画フリークでいらっしゃるとか?
霧矢 好きですけど、今回のラインナップの中では『アマデウス』が好きで、宮殿の華やかな場面と、すごくドロドロした人間模様の場面にハマった思い出があります。
襟川 そして、『マイ・フェア・レディ』ですが、映画版とミュージカル版の違いなどは?
寺脇 映画版の元々にあったのがミュージカル版なのでね。やんちゃな下町の女の子が淑女になっていく成長と、そしてヒギンズは頭は良いんだけれども、どこか人の心がわからない、足りないところがある、そこも成長していく。お互いの成長物語で、カップルになるのかな?え?ダメなの?どうなっちゃうの?とやきもきさせられながら、いい感じで歌になる、その元が入っています。

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真飛
 そのもどかしさがね。
霧矢 イライザのいじらしさね。
寺脇 「壁ドン」の元祖みたいなものですから。
霧矢 イライザが?!
寺脇 いや、ヒギンズが!
霧矢 あぁ、そうですよね(笑)。
襟川 このままの雰囲気でお稽古をなさっていたんですね。
真飛 もうこのままですね。
霧矢 寺脇さんはすかさず突っ込んでくださるので。ムードメーカーと言いますか。
寺脇 霧矢さんは「名言」をいっぱい残していますから。
襟川 どんな言葉ですか?
霧矢 いえいえ、「迷う」の「迷言」なので(笑)。私の独り言とかを聞きつけてくださっていて、3年ぶりにお会いしてもまだ覚えてくださっていて。
寺脇 書き留めてるから(笑)。1つ言いますと、1番最初にこのドレスを着て記者会見をした時に「女のポーズわからん」って(笑)。
霧矢 そんな感じでしたね(笑)。で(真飛に)彼女の方が1年先に宝塚を退団していて、女の先輩だったのでアドヴァイスしてもらって。

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真飛
 宝塚では私が1学年下だったのですが、退団したのは霧矢さんより1年早かったので、女子の先輩として偉そうにね。
寺脇 でも真飛さんも「腰に手を当てといたらいいのよ」って(笑)。
真飛 安易な考えですよね!(笑)もう馬鹿の1つ覚えで(笑)。
襟川 いい雰囲気ですね〜!
寺脇 でもお2人は舞台が始まると別々だから。
霧矢 そうなんです。たまに楽屋で会うと「あ、久しぶり!」ってね。
襟川 Wキャストってそういうことなのですね。でも毎日毎日違うお客様を前に、プロのイライザが2人いるということで。。
寺脇 だから、全く同じ動き、同じ台詞なのに、全然違う印象の2人なので、僕は毎回新鮮に楽しくさせてもらっていました。2人共全く違った魅力があるので、是非両方観て頂きたいと思います。
襟川 皆様、チケットの発売は4月の16日からですよ!是非早めに良いお席をゲットしてくださいね。でも今日はこうして本番のドレスでフリートークをして頂けて、ありがとうございました。こういう機会は初めてですか?
寺脇 最初の記者発表以来、「女のポーズわからん」以来ですね(笑)。
襟川 これから本番に向けてまたご準備が。
寺脇 演出のG2さんが、また新しいものを作ろう!とおっしゃって、上演台本も書き直しておられるので、新しいものを観て頂けると思うので、また進化した姿をお見せしたいです。
襟川 楽しみにしております。では霧矢さんから締めくくりのご挨拶をお願い致します。
 
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霧矢
 本日はありがとうございました。これから皆様『マイ・フェア・レディ』の映画をご覧になるということで、オードリーの前に出てくるのは憚られるのですが、舞台の方の『マイ・フェア・レディ』にも足をお運び頂けたらなと思っております。本日はありがとうございました。
真飛 私は残念ながらこれまで映画館でこの「午前十時の映画祭」を拝見することがなかったので、これを機会に私も映画館に足を運びたいと思います。いつか皆さん映画館でお会いしましょう。ありがとうございました。
寺脇 名作を綺麗な映像で、大きなスクリーンでまた観られるということで、前に観て感動した方も、観たことがないわという若い方も、映画って素晴らしいということを年齢関係なく楽しんで頂ける映画祭だと思いますので、僕も観に行きたいと思います。その時には声をかけてください。

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〈上映情報〉
「午前十時の映画祭7」デジタルで甦る永遠の名作
●2016/4/2〜2017/3/24 毎朝10時開映
〈料金〉一般1,100円、学生500円
上映作品、スケジュール詳細 asa10.eiga.com


〈公演情報〉
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ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
脚本・作詞◇アラン・ジェイ・ラ—ナー
音楽◇フレデリック・ロウ
翻訳・訳詞・演出◇G2
出演◇霧矢大夢 / 真飛聖(Wキャスト)、寺脇康文
田山涼成 松尾貴史 寿ひずる 水田航生 麻生かほ里 高橋恵子 他
●7/10〜8/7◎東京芸術劇場プレイハウス
〈料金〉S席12,500円、A席8,000円全席指定・税込
4月16日(土)一般前売り予定
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-77779時半〜17時半
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/myfairlady/
〈全国公演スケジュール〉
●8/13〜14◎愛知県芸術劇場大ホール
S席 13,000円、A席 10,000円、B席 7,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466 (月〜土10時〜19時、日・祝休) 
●8/20〜22◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S席 12,500円 A席 9,000円 B席 5,000円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場メインホール  06-6377-3800(10時〜18時)



【取材・文・撮影/橘涼香】


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