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昨年9月、新キャストによって上演され、大きな話題を呼んだ『美少女戦士セーラームーン』が、今年も8月21日から渋谷のアイアシアタートーキョーにて上演中である。(31日まで。9月に大阪公演もあり)

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武内直子原作の少女マンガ「美少女戦士セーラームーン」は、1992年に「なかよし」で連載を開始。以来、国内だけにとどまらず世界中にその人気は、今も広がり続けている。
今年7月には『美少女戦士セーラームーン』のキャストたちが、ヨーロッパ最大規模となるイベントとしてパリで開催された「JAPAN EXPO」に出場。日本の伝統文化と肩を並べるポップカルチャーとして紹介され、トークショーとミニライブでステージを飾った。そのパフォーマンスでセーラー5戦士とともに大きな歓声を受けたのが、タキシード仮面(地場衛)に扮した大和悠河。マントを鮮やかにひるがえしながら3曲を歌い踊る姿でヨーロッパのファンを大いに熱狂させ、印象付けた。
 
いよいよ始まった今公演で、昨年に続いてかっこいい正義の剣士として、そして5人のセーラー戦士たちをまとめる座長役として活躍中の大和悠河に、この作品についてインタビューした。

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パリの「JAPAN EXPO」で熱い歓迎を受けて

──7月5日の「JAPAN EXPO」では、熱狂的な歓迎を受けたそうですね。
本当にすごい熱狂ぶりにびっくりしました。フランスの方々は日本のアニメやゲーム、マンガなどへの関心が高くて、この作品もファンの方がたくさんいらっしゃるんです。昨年の前回公演を日本まで観に来られたという方もいらっしゃいました。ライブでは3曲を歌い踊ったのですが、一緒に歌っている子供さんがいたり、コスプレした方たちもいっぱいいらして、こんなにもよく知られて、愛されている作品なんだと、改めて感動しました。
──世界中に『美少女戦士セーラームーン』のファンがいるんですね。
日本にいると外国での人気というのが今ひとつピンとこない感じなのですが、本当に海外で爆発的な人気の作品なのだということが、実感としてよくわかりました。アニメの動画も世界に向けて配信したら、2日で100万回も再生されたとかで、本当にすごいですよね。
──セーラー戦士とタキシード仮面が出るライブということで、パリのファンはさぞ待っていたのでしょうね。
すごく期待されていると聞いていましたし、あまりの盛り上がりかたに、イベント前はセーラー戦士の人たちと「プレッシャーだね!」と言っていたくらいなんです。
──イメージを裏切らないようにと?
やはりマンガやアニメでこの作品を好きな方々にとって、それぞれ抱いている自分のイメージがあるわけですし、世界観も焼き付いていると思うので、それを裏切ってはいけないと思いますから。去年のこのカンパニーでの初演のときも、その思いはすごくありました。私もセーラー戦士の人たちも、とにかく観客の人から「違う」と言われないように、イメージを裏切らないようにという思いが強かったですね。

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宝塚時代の技術が生きる
タキシード仮面

──その成果としてこの再演があるわけですが、悠河さんのタキシード仮面は、男優が演じたときよりさらに原型に近いと好評でした。
アニメの世界により近づけたかな、という気はしています。宝塚時代に、現実にはいないような素敵な男性をめざして男役に取り組んでいましたから、積み重ねてきたその技術と経験が生きたということでしょうか。マントのさばき方ひとつでも宝塚では当たり前のようにやっていたことが役に立ったし、周囲の方たちが1つ1つに驚いてくださるので(笑)、改めて「そうか、男役というのは普通にはないようなことをやっていたんだな」と。
──パリでは、女性タキシード仮面ということへの、観客の反応はいかがでしたか?
私が出ていったとたん「わーっ」と歓声が上がって、ウインクしたら「ウワオ!」と大きくリアクションしてくれるし(笑)、「あ、すんなり受け入れてくれているな」と。それに、私が宝塚出身だと知って「やっぱり!」というような反応があって、宝塚も知っている方が多いんだなと感じました。

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より大人で包容力を増した
地場衛に

──そして今回の再演ですが、ストーリーも変わるということですが。
前回は物語の1巻から3巻までだったのですが、今回は3巻から5巻あたりの物語になっています。「ブラック・ムーン」編ということで、30世紀の未来に行って、邪悪なブラック・ムーンたちと戦うのですが、地場衛はそこではキング・エンディミオンという名前になっていて、子供もいます。名前が衛(まもる)ですから、もともと「守る人」なのですが、それがより深く、愛情のある守り方になっています。父親としての包み込むような愛情を見せる場面もみどころのひとつですね。
──さらに包容力を増して、素敵なタキシード仮面になっているというわけですね。
今回の台本を読んだとき、より人間的に大人で素敵な地場衛になっているなと思いました。それはセーラー戦士も同じで、それぞれ成長しています。キャラクターみんなが成長しているので、さらに深くて面白い物語になっています。

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──5人のセーラー戦士は1人だけ新しくなりましたが、チームワークはいかがですか?
前回は皆が「初めまして」でしたから、1から作り上げていくところがありましたが、今回は新しいメンバーも含めて最初からぎゅっとまとまっていますね。パリでのイベントも一緒に楽しくやりとげましたし、息はぴったりだと思います。
──このシリーズ自体も、どんどん成長していますね。
周囲の反響が、去年より熱くなっているのを感じます。皆さんにこの素敵な作品がますます愛されるように、毎日の舞台を楽しみながらつとめていきたいですね。

【フォトレビュー】
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セーラームーン/月野うさぎ(大久保聡美) タキシード仮面/地場衛(大和悠河)
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プリンス・デマンド(麻尋えりか)ルベウス(立道梨緒奈)エスメロード(広村美つ美)サフィール(真波そら)
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セーラーちびムーン/ちびうさ(久家心)と地場衛(大和) 
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セーラープルート(石井美絵子) セーラーちびムーン(久家)
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 セーラーちびムーン(久家)セーラームーン(大久保)セーラーヴィーナス/愛野美奈子(坂田しおり)
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セーラームーン(大久保)とプリンス・デマンド (麻尋)
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ブラック・レディ(伊藤優衣)とタキシード仮面(大和)
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セーラーマーキュリー/水野亜美(小山百代)タキシード仮面(大和)
セーラーマーズ/火野レイ(七木奏音)セーラムーン(大久保)セーラージュピター/木野まこと(高橋ユウ)セーラーヴィーナス(坂田)
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 ルベウス(立道)エスメロード(広村)プリンス・デマンド(麻尋)サフィール(真波)
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<公演情報>
ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』-Petite Etrangere-
原作◇武内直子(講談社刊)
脚本・演出◇平光琢也
音楽◇佐橋俊彦
出演◇大久保聡美、小山百代、七木奏音、高橋ユウ、坂田しおり/久家心、神田愛莉、石井美絵子/麻尋えりか。真波そら、立道梨緒奈、広村美つ美/伊藤優衣/大和悠河 ほか
8/21〜31◎AiiA Theater Tokyo
9/5〜7◎梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
〈料金〉¥6,800(全席指定・税込)
〈問合わせ〉
チケットに関するお問い合わせ/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜19:00)
公演に関するお問い合わせ/ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00〜18:00)


【文/榊原和子 撮影/アラカワヤスコ】

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