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日本初演から50年目を迎える名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が、いよいよ5月5日に日生劇場で幕を開ける。その初日前日の5月4日、メインキャストが舞台稽古の合間に抱負を語った。

囲みインタビューには、20世紀初頭ならではのエレガントなドレスをまとったWイライザの霧矢大夢と真飛聖、そして黒エンビという正装の、ヒギンズ教授役の寺脇康文、ピッカリング大佐の田山涼成、ドゥーリトルの松尾貴史の5人が登場、記者からの質問に答えた。


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松尾、寺脇、霧矢、真飛、田山

【囲みインタビュー】
 

──明日いよいよ初日ですが、それぞれ今の心境を。

霧矢 ここまできたら、あとは幕が開くのを待つのみということで、緊張と不安いっぱいですけれど、皆さんにとても楽しんでいただけるミュージカルに仕上がっていると思いますし、強い自信を持って挑みたいと思っております。

真飛 私はイライザとして生きられることが本当に幸せで、稽古しながら涙が出るほど幸せな時間というのを過ごしているので、それを明日幕が開いて、お客様にも同じような時間を味わっていただける。そういう舞台を作り上げていこうと思っておりますので、楽しみしていただきたいと思っております。

寺脇 来るべき時が来たというか、昼間、長嶋茂雄さんと松井秀喜さんが国民栄誉賞を受賞したので、我々も、ぜひ日生栄誉賞というのを(笑)。

松尾 そんなのあるの? あ、心の中でね(笑)。

寺脇 いただけるように(笑)、力を合わせてがんばっていきたいと思っています。

松尾 皆さんは、もう落ち着いて初日を迎えるのみという感じみたいですけど、私は今日から明日にかけてが追い込みです。これからがんばって皆さんに追いつこうと思ってます(笑)。
寺脇 一夜漬けだね(笑)。

田山 私はミュージカルは初めてに近いんですが、それでいっぱいいっぱいで付いてまいりました。ところがですね、ここにきてすごく楽しくなってまいりましたですね。はーい! 明日が早く来ないか、もう待ち遠しい限りでございます(笑)。

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──2人のイライザはどうですか?

寺脇 最初からそれぞれ素晴らしい魅力があったんですが、面白いのは、最初は入れ替わっても「あれ?いつ入れ替わってたんだ」というくらい同じようなイライザだったんですが、途中から、がぜん、ぶわーっと分かれまして、魅力が全然違うんですよ。でもイライザの根本は持ってらっしゃるんですが。本当にこれは商売抜きで(笑)2人のイライザを両方観ないと損だなというくらい、2人とも魅力的です。

──寺脇さんについてはいかがですか?

霧矢 どのように、私たちがボールを投げてもキャッチしてくださる度量の大きな方で、本当に伸び伸びやらせていただいてます。

寺脇 日生栄誉賞に推薦しておきます(笑)。
──宝塚の男役出身のお2人ですが、寺脇さんから見て?

寺脇 長くトップを張っていらしたお2人なので、多少はね、職業病というのがあるようで(笑)。ダンスするところで、いつも男の手になってますね(笑)。こちらが女になってる?みたいなところもありますが(笑)。でも逆に男性のポーズを教わったり、ね?

田山 寺脇さん、ポケットに手を突っ込んでこうやったほうがいいよとかね(笑)。

寺脇 そうそう、たまにありますね。

真飛 はい、ずうずうしく(笑)。
──やっぱり苦労してますか?

霧矢 はい、それは。やはり全然ちがうものだなと。根本的なものは1人の人間の役を演じるということでは、心情の作り方なんかは同じなんですが、やっぱり表現方法が違うなと実感しました。なので今回、そちらを。

真飛 そちらを(笑)。

霧矢 (笑)クリアできればと思っております。

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真飛 同じですね。今まで男心を追求していたので。

霧矢 ははは(笑)。

真飛 男ならこうであろうとか心情を考えてきたので、元が女性なんだから素直にやればいいのに、なんかこう鍵を掛けすぎちゃってて、出てこないんです、女心が(笑)。やっとこの間、鍵を見つけまして(笑)、ようやくちょっと「あ、私も女だったんだな」と。

田山 いえいえ、女性でしたよ!素晴らしいですよー! ただね、セットの裏側を歩かれるときとか早替えされるときは、凛々しい男のようですね(笑)。いや、僕も忘れていました、演劇人というか、サッサッという、あれは美しいです!その落差が楽しいです(笑)。まあ、商売抜きでお2人を、両方観ていただきたいですね。

寺脇 2パターンですよ、皆さん(笑)。

田山 "演劇史"的にも両方観ておいたほうがよろしいと(笑)。

松尾 本当は、各2回ずつくらい観ていただくほうがいいですね(笑)。

寺脇 ええ、そうしないと分かりません!

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──松尾さんはミュージカル初挑戦ですね?

松尾 はい。初めてのミュージカルで、今まで舞台上ではコミックソングしか歌ったことないんです(笑)。オーケストラの皆さんが演奏してくださるうえに、大勢の方たちがコーラスと踊りで出てくださってるし。僕はこの頃ほんとにもの覚えが悪くて、体のほうを優先すると歌詞がおろそかになるし、どうしようかなと思っていたら、霧矢さんと真飛さんが協力して、僕が稽古しているところを録ってくれて、これを新幹線の往復の間に見なさいと(笑)、そうすれば覚えられるからと。僕のシーンには出ていらっしゃらないので録ってくれて、そのおかげでなんとか外枠だけでもできたかなと(笑)。本当に2人とも優しいんです。こんな主役いないですよ(笑)。

寺脇 あとは今夜がんばればね!

松尾 それを見ながらね(笑)。

──松尾さんを手伝ってあげたんですか。

霧矢 いえ、手伝ってあげたなんて、ねえ。

真飛 本当は優しいパパなんです。愛を込めてパパと呼ばせていただいてます。役としても、どうしようもない親だけど本当は愛のあるパパという役ですから。

──今回の見どころについてですが、どんなところが?

寺脇 G2さんの演出ということで、普通の大劇場芝居にはならないだろうという思いがあったんですが、もちろん大劇場の持つセットとかオケとか醍醐味は、もちろんありながらも、僕らの新バージョン、リボーンされた『マイ・フェア・レディ』は、もっとイライザとヒギンズの恋愛模様の部分がもう少し深く入っている気がします。大劇場を見た興奮と小劇場で役者の顔を間近に見た興奮というのが、ない交ぜになったような感想を持っていただけるのではないかと思っています。

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霧矢 今、おっしゃった通りです。それと、見どころでいえば私は宝塚を退団して初めての公演で、このような綺麗なドレスも着ておりますし(笑)、女役は初めてなので、そういった新鮮さとか見ていただければ。

真飛 よく話すのですが、イライザが花売り娘から淑女に変わっていく姿というのは、女性ならやはり綺麗になりたいとか願望とかあると思うんです。この舞台を見て、忘れかけていた思いとか取り戻していただきたいですね。それから、いろいろな人に助けられ、守られ、教えられて、人間って心もこんな風に美しく変わっていくんだなと、内面まで変わっていくのがよく描かれている作品だなと改めて思ったんです。イライザがいろいろな人との出会いをきっかけに変わっていく姿を見ていただきたいし、周りの人間模様もとても温かく描かれているので、そういうところはかなり見どころではないかなと思います。

──最後にお客様に向けて。

寺脇 新生『マイ・フェア・レディ』、リボーンいたしました『マイ・フェア・レディ』。我々、この仲間で、皆様に楽しんでいただける、今までのファンの方も、新しく観られる方も楽しんでいただける作品作りを目指してがんばってまいりました。休憩入れて3時間ですけど、現実を忘れて夢の時間を持っていただければと思っておりますので、劇場にぜひ足をお運びください。お待ちしております。

霧矢・真飛 素晴らしい!(笑)


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日本初演50周年記念公演

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』

脚本・作詞◇アラン・ジェイ・ラーナー

音楽◇フレデリック・ロウ

翻訳・訳詞・演出◇G2

出演◇霧矢大夢(Wキャスト) 真飛聖(Wキャスト)/寺脇康文 田山涼成 松尾貴史 
寿ひずる 平方元基 麻生かほ里 江波杏子 ほか

●5/5〜28◎日生劇場

〈料金〉S席¥9,500 A席¥7,000 B席¥4,000(全席指定・税込)

金沢、福岡、名古屋、大阪公演あり

〈問合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

〈公式HP〉 http://www.tohostage.com/myfairlady/index.html



【取材・文/榊原和子】



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