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12月24日、『JIN−仁−』『GOLD SPARK!』の千秋楽を最後に、雪組トップスターの音月桂が宝塚歌劇団を卒業した。1998年に初舞台を踏み、その3年後、2001年には新人公演初主演するなど早くから注目を集め、爽やかな容姿と明るい笑顔、そして実力を併せ持つ男役スターとして活躍した音月。10年10月に雪組トップスターに就任してから約2年、まだまだ男役として様々な役を演じる姿を期待されていただけに退団は惜しいが、千秋楽後に行われた会見で充実の笑顔を見せた。
その会見の模様とあわせて、音月と同時退団となった雪組娘役トップスターの舞羽美海、花帆杏奈、詩風翠らのパレードの様子をお届けする。


<退団記者会見>
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みなさま、本日はお忙しい中、ありがとうございました。無事に宝塚歌劇団を卒業いたしました。本当に、15年間、たくさんの愛に包まれて、大好きな宝塚の舞台に立つことができて、本当に幸せでした。今までありがとうございました。

──宝塚での全ての舞台を終えられてみて、改めて宝塚はどういう場所でしたか?
 本当に私が入団、宝塚に入ることを決めたきっかけでもありましたけれども、すごく愛と夢に溢れていて、とりわけ退団公演になりますと様々な方の思いが本当に自分の胸の中に響いてきまして、やっぱりここは愛のある、素敵な、華やかな世界だなというのを実感いたしました。

──宝塚での卒業の時は黒燕尾で大階段を降りられましたが、今日、袴を選んだ理由は?
 大劇場では、今おっしゃっていただいたみたいに、男役ならではの、シンプルな燕尾を着ましたけれども、やはり、一番の正装といいますか、宝塚歌劇団の誇りを持って袴を着たいなと思いましたので、宝塚最後の日には袴で階段を降りました。

──今朝、目覚めたときどんなことを思ったか、そして最後の大階段を降りたときにどのようなことを感じたか。
 実はもっと緊張するのかなぁと。例えばこう、ひざがガクガクするのかな?とか、考えていたんですけれども、今日は本当に気持ちよく目覚めることができまして、先ほども言いましたけれども、晴れ男ということで(笑)、本当に素敵な、今日は本当にあたたかい朝を迎えることができたので、とても幸せでしたし、大階段を降りるときも、もう緊張とか不安というよりも皆様が、見ていてくださる温かさを今日は本当に感じて、すごく心の底から幸せでした。

0852_MG_1047──音月さんというと笑顔の印象が強いのですが、辛いときや、悲しいときもあったかと思います。笑顔をキープする秘訣は?
 そうですね、やはり、あの涙することも、役と向き合って出来なくて、自分に悔しくて、辛い時ももちろんありましたけれども、やはり、笑顔は笑顔を呼ぶなって、普段から私はそれをモットーと思っていまして、そういうときも、家で一人でこう泣いたりとか、考えたりとかして、次の日、稽古場に来るときに、みんなの顔を見るとき、舞台でお客様の顔を見るときには、笑顔でいたいなという気持ちから、ですかね。あとは本当に周りの方々が笑顔で見ていてくださることが、逆に私を笑顔にしてくれていたのかな、というのもあります。

──宝塚100周年が目前ですが、100周年までいたいというこだわりはありませんでしたか?また残していく後輩たちに向けて言葉を。
 もちろん宝塚歌劇100周年というものを迎えるまであと2年ございますけれども、現役生として迎えるのも、そして卒業して、外から宝塚歌劇を応援できる立場で100周年を迎えるというのも私は宝塚を愛するものとして一緒だと思いますし、今、最後緞帳が閉まったあとで、みんなの顔を見た時に、とってもいきいきとしていて、雪組の下級生、あとは専科のお姉さま方も本当に素敵な笑顔で迎えていてくれていて「ああもう、今、この雪組は100周年を迎えるにあたって、すごく充実しているな」というのを実感いたしましたし、それは私が卒業を決める前からも、本当にみんなが舞台に対してすごく真摯に向き合っていて、あの、ひとりひとりが、良い雪組にしよう、良い宝塚の舞台を作ろう、100周年を迎えるまで頑張ろう、という気持ちがすごく見えていたので、とても安心していましたし、このタイミングで卒業という、こだわりというのは、あの言われるとあれですけれども、私も卒業生として宝塚の100周年を迎えたいなと思います。

──最後のご挨拶のとき、「フォーエバー・タカラヅカ」で終わったり、作品の曲で終わるのは珍しいかと思ったのですが、そこにもこだわりが?
 「すみれの花咲く頃」で終わるパターンがもしかしたら多いのかもしれませんが、先ほど言っていただいたみたいに、本当に私は笑顔で元気に、みなさまにも幸せな気持ちで帰ってもらいたいなと思いましたので、少し明るい曲、「フォーエバー・タカラヅカ」にしました。

──今のお気持ち、また今後こういうことをやっていきたいというような長期的な展望をお聞かせください。
素直に、本当に幸せな気持ちが今、溢れています。みなさまに迎えて…なんか言葉では本当に表現しにくいんですけれども、宝塚を卒業するにあたり、本当にたくさんの方々が支えてくださいましたし、今日も本当に多くのお客様が温かい拍手で見守っていてくださったし、本当に幸せという言葉と感謝の気持ちでいっぱいです。今後はですね、ひとまず、少しゆっくり…したいなと思っています。なかなか実家の方に帰る機会もありませんでしたので、家族とゆっくり話をしたいなというのが今一番近い、私の予定と言いますか、ですね。

──今の質問とも関連しますが、今後舞台に立たれるかを含めて、現時点のご予定は?
まだ未定でして。やはり宝塚の公演中は宝塚の舞台一筋に生きたいと思っていたので、もしそういうお話がありましたら、あの、その時には考えると思いますけれども、今の所はまだ未定です。

──お気持ちとしてはある?
機会があれば、ですね。はい。

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<パレード>
詩風翠
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花帆杏奈
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舞羽美海
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音月桂
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【取材・文/岩見那津子 撮影/岩村美佳】

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