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GACKT主演の『MOON SAGA〜義経秘伝〜』の製作記者会見が、12月5日、講談社に於いて行われた。

講談社は、世界の若たちにリスペクトされる日本のポップカルチャー「クールジャパン」のスーパーアイコンであるGACKTとCLAMPという二つの才能が出会い、あやかしの世界を描くというスリリングなプロジェクトとしてこの作品を位置づけている。
今回は舞台をはじめ、映画、テレビ、小説、ラジオ、そしてさらに世界に拡げ、世界中で成功させたいという意気込みだ。

GACKT
は、初の主演舞台『眠狂四郎無頼控』を2010年2月から2011年5月まで全国で120ステージを行なって、約15万人を動員を記録した。その主演舞台第二弾であり、原案はGACKT、脚本は鈴木哲也、演出は河原雅彦が担当する。
来年の7月から東京の赤坂ACTシアターを皮きりに、名古屋、福岡、大阪と全国展開。現在、GACKTとCLAMPがプロットを製作中で、どんな作品になるのか期待が寄せられている。

物語は異能力を持つ主人公、源義経の苦悩しながら生きる姿を描く時代劇ファンタジー。源義経役にGACKT、巴御前を元宙組トップスター・大和悠河、作品のオリジナルキャラクターを大衆演劇の名手・早乙女太一が演じる。


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この日は、主演のGACKT、大和悠河、早乙女太一、演出家の河原雅彦らが登壇し、記者たちの質問に答えた。またCLAMPからのコメントも寄せられた。


【CLAMPからのコメント】
以前から、アーティストとして、ミュージシャンとして、そして創作者として尊敬していたGACKT氏と、このような形で一緒に「作品を作る」機会をいただけて、本当に嬉しいです。

打ち合わせを重ねる度、GACKT氏の豊なイマジネーションと素晴らしいプロ意識に触れ、私達にとってもこの上ない刺激となっています。

この出会いが良い化学変化を起こし、何より皆様に楽しんで頂ける「作品」ができますよう、CLAMP一同精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。



【挨拶と一問一答】
 

早乙女 早乙女太一です。よろしくお願いします。

大和 大和悠河です。この度は巴御前という役をさせていただきます。GACKTさんを筆頭とするこのような壮大なプロジェクトに参加できて大変光栄に思っております。よろしくお願い致します。

GACKT GACKTです。今回CLAMPと共に、今までずっと僕のソロ活動が始まってから描き続けてきたMOONという物語のソースともなる「義経秘伝」というものを、作品に落とし込んでいくことができる形になりました。それをまた舞台で表現したり、ゲームで表現したり、色んな形で展開していくことになると思います。この10年間、映画でも1度表現したんですが、ライブでずっと表現し続けてきたものを、ソロ活動12年目にして、こういうかたちで漫画アニメになることは僕にとっても非常に嬉しいことで、壮大な物語を皆に届けられるんじゃないかなと思っています。日本だけじゃなく、台湾、中国、そしてヨーロッパアメリカにこの作品が多く届くことを望んでいますし、まずこの舞台で、多くの豪華なキャスト陣が奏でる最高の舞台を、ファンのみんな、ならびにアニメファンのみんなに届けられることを嬉しく思っています。
 

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━━GACKTさんのMOON、月に対する思いはどんなものがあるのでしょうか?

GACKT 僕個人にとって月っていうのは存在意義みたいなものなんですけれども。自分が生きていくうえで、太陽みたいな存在、月みたいな存在、どちらになるのかっていわれると、自分は月のような存在として常に生き続けていきたい。他者にとってなにもかも照らし出す太陽ではなく、ほんの少し前を照らし出す、ほんの少し背中をポンと押し出す、そんな見守る月のような存在でありたいっていうのが自分の月に対する思いで、そこから、月に関する物語を12年前から描き始め、月に導かれしものたち、そして月のような存在で歴史を辿っていたものたちを、ずっと描き続けてきました。僕もそんなキャラクターのように生きていければと思っています。


━━CLAMP先生に対してどのような印象をお持ちですか?

GACKT こういう形で一緒にコラボレーションできるということが非常に嬉しくて。もちろん作品も全部知ってますし。ここにきて、こんな出会いがあるというのはきっと縁なんだろうなということ、時代も今、平安期・鎌倉期のことを表すものが世の中に沢山出ていると思うんですけど、偶然にも自分がそれをやろうと思ったのが、ちょうど4年、5年くらい前の話だったので、このタイミングでこれが出るっていうのは、1つの縁なんだろうなと思っています。非常に有能な先生方なので、打ち合わせしていくたびに、自分が投げたものがすごい勢いで返ってくる、このキャッチボールが今は楽しくていい作品届けられるんじゃないかと、そう思っています。


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━━共演のおふたりはGACKTさんの印象はいかがでしょうか?

早乙女 こんなに分かり易くオーラを感じたことがなかったので、隣に居るだけで、ちょっと体が押されるようなすごい何かを感じていますね。刺激的です。

大和 今日初めてお会いしたんですけれども、お会いした途端、目を見たらその瞳に吸い込まれてしまいそうな、そんな吸引力をお持ちの方です。今回GACKTさんが作られる世界観というものに、私自身楽しんで浸っていきたいなと思っております。


━━河原さんの今回の演出プランを教えてください

河原 今ちょうど台本の前のプロット、お芝居のあらすじをCLAMPさんとGACKTさんのやりとりで作ってくださっている最中です。その過程はその都度読ませていただいているんですけど、具体的な本が上がってきてから、演出プランを練っていこうかと思ってます。いつも関わっている俳優さんそれぞれの魅力であるとか人間性であるとか、そういうものを観に来るお客様に魅力的に伝えたいし、お客様にこの作品でしか見れないような俳優さんの顔というか演技というか。お芝居みたいなものを裏切るという意味でも、お客さんが望んでいるものであり、ちょっと裏切るようなものを役者さんに出していただけるようにと思っております。深く俳優さんたちを知ることが僕が大事にしている作業だったりするので、みんなが良い人だといいなぁって(笑)今そう思っています。GACKTさんは初対面だったんですけど、近付き難いパブリックイメージがあるんですけど、さっき楽屋でもきさくにお話させていただいて、良い人でよかったって(笑)。なので楽しみです。


━━月に導かれしものとして義経を扱っていますが、義経の魅力は?

GACKT 魅力はいっぱいあるんですけど。先ずは非常に多くの義経像が存在している。でも、義経をどう描くかっていうのは、作者だったり役者だったりが自分達の義経を描いていけるというところも義経の魅力だと思っています。今回もそうなんですが、多くの義経の姿のなかに共通して伝わっていることとして、「非常に仲間に恵まれていた、でも身内の愛を渇望しながらも身内に裏切られ最期は哀しい結末を迎える」というのは、起伏の激しい彼の人生を描いた1つのファクターじゃないかと思っています。そして、彼だけではなくて相まみえる相手、そして関わってくる仲間。それぞれが非常に濃いキャラクターが多いので、今回の舞台もいろいろと考えていて、まだ決定していない発表できないけれど、ほかに一緒にやろうとしているキャスト陣もかなり面白いキャストを選んできています。舞台というのは1人でやれるものではなくて。これは僕の舞台の考えですけど、ただ主役が立てばいいっていう考えはまったくなくて、それぞれの夜を彩る星のように1つ1つが輝いて存在できるのか。それが、舞台を観にきた人たちが泣いてくれるのか笑ってくれるのかに結びつくし そこが舞台の魅力だと思っています。今回、義経の深い魅力とともに義経と関わる時代をともに過ごした仲間たちの魅力も伝えられればいいなと、そう思います。
 

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━━GACKTさん、2012年ソロライブという形でこの「月の物語」に巡りあえるチャンスはあるのでしょうか?

GACKT さきほど述べたとおり、もともと僕のMOON SAGAという物語は音楽で表現しているものでした。そこから映画にいったり、小説にいったり、アートワークにいったりという展開をしているんですけど。今回は漫画アニメ、そして舞台を先行して始まって、そして音楽のステージのほうにも帰っていくということを考えています。その、通常僕が呼んでいるビジュアルライブという物語をコンサートで表現する方法ですけれど、それを用いたコンサートは、恐らく2013年の終りか2014年にやろうと。今同時進行でプランニングしています。


━━前回の舞台で立ち回りが大きな見所でしたが、今回は立ち回りはあり

GACKT もちろん殺陣・立ち回りが上手な方たちがいっぱいおりますので。僕がいつも思っていることなんですが、ただ単にアクションをと思っているわけではなく、あくまでも立ち回り、殺陣というものは、登場人物の感情表現の一番大きなところだと思っています。それぞれのキャラクターの感情表現の極みとしてアクションが入ってくるのが一番面白い形だと思っていて、ありふれた派手なアクションだけを見せたいわけではなく、それぞれのキャラクターの感情表現が上手に見せられるもの、キャラクターが生かせるもの。そういう意味で太一の立ち回りも、彼女(大和)の立ち回りも、僕自身非常に期待しているところです。それでふたりがやってくれるなら、僕は立ち回りしなくてもいいかな(笑)って思ったんですけど、その話をさっきスタッフにしたら、勿論やっていただきますっていう話だったので(笑)。非常に激しい立ち回りと、優雅な哀しい切ない物語のなかで、人を斬っていくことや、刀を合わせることが非常に切なく苦しく、最後は観ている人たちが涙を必ず流すような、胸を震わせて帰っていただけるような、そんな立ち回りも届けられるといいなと思っています。


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━━それを受けて大和さんと早乙女さんも一言ずつお願いします。

大和 立ち回りがあるということで、宝塚の男役時代に培ったものをまたここで使えるんだなと嬉しく思っています。GACKTさんがおっしゃったように、立ち回りって素敵なお芝居だなと私も思いますので、とにかく必死に全身全霊込めて挑んでいきたいと思っております。

早乙女 自分が持ってるものを別の環境のなかに入った時に、壊したり新しいものを見つけたりという、そういうことを僕は楽しみにしているんですが。今まで殺陣は色々やらせてもらったんですけど、GACKTさんのおっしゃったような感情表現としてやることが少なかったし、剣舞として綺麗にやることが多かったけど、最近はそれを崩すように崩すようにしていたので、また、この作品のなかで芝居も含めて自分を壊せて、また何かを見つけられたらいいと思っています。
 

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『MOON SAGA 義経秘伝』

原案◇GACKT

原作◇CLAMP
主催◇講談社
出演◇GACKT、大和悠河、早乙女太一 ほか 
製作◇MOON SAGA 舞台製作委員会
2012/7/15〜29◎赤坂ACTシアター

2012/8/3〜11◎名古屋・御園座
2012/8/14〜16◎福岡市民会館
2012/8/19〜26◎梅田芸術劇場 

〈料金〉SS席18000円 S席13000円 A席8000円

〈問合せ〉MOON SAGA 舞台製作委員会 03-5456-8229(平日11時〜18時)
公式サイト
http://www.dmm.com/moonsaga 

チケット販売サイト http://www.dmm.com/moonsaga/-/ticket/

【取材・文/佐藤栄子 撮影/冨田実布】

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