s_RIMG4802

4
29日、月組公演『バラの国の王子』『ONE』が初日を迎えた。『バラの国の王子』はボーモン夫人作の『美女と野獣』を原作としたラブストーリーである。魔法によって野獣に変えられてしまった王子と、優しい娘・ベルとの心の触れ合いが描かれる。宝塚でどう野獣を表現するのか?という疑問が演目が発表された時点でまず浮かんだが、野獣に見えつつも美しい、凝った霧矢の野獣姿が披露された。
ショー『ONE』は色々な意味をもつ“ONE”という言葉にスポットを当てたバラエティー豊かなショー。世界にたったひとつしかない宝塚歌劇への愛もこの作品には込められている。舞台稽古の後、囲み取材の場には霧矢大夢と蒼乃夕妃が登場し、作品の魅力や見所についてを語ってくれた。

【囲み取材】

s_RIMG4738
霧矢 みなさまお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございました。まだまだ東京も余震が続いておりまして、みなさま心休まる日がないかと思いますけれども、私たちは宝塚から東京に元気をお届けできたらと思ってやってまいりました。どうぞ一ヶ月間よろしくお願いします。

s_RIMG4739
蒼乃
 宝塚から色々なお話は聞いていたのですが実際に東京に来て、いろいろなことを私も感じました。この宝塚という空間で、みなさんに楽しんでいただけるように1ヶ月頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

──二作品の見所をお願いします。
霧矢 『バラの国の王子』は、みなさまがご存じの大変有名な『美女と野獣』が原作となっております。最初、野獣役と伺ったときには、あのメイクを想像してしまったんですけど、宝塚ならではの麗しい野獣に(笑)変身し、その中に流れるピュアな愛をお届けできたらなと思っております。
ショーの『ONE』は様々な意味を持つONEなんですけれども、オンリーワンである宝塚のすばらしさ、そして今本当に日本中、世界中でこの言葉が語られておりますけれども、みんなで心を一つにして、劇場空間のお客様も一つになって楽しんでいただけるショーにしたいと思っています。

蒼乃 『バラの国の王子』はベルの心の成長をたくさん感じ取れる場面を先生が丁寧に書いて下さってので、私も丁寧に演じていきたいと思っております。人との触れ合い、愛とは何かとか、そういうものがすごく感じ取れる作品になっているので、その部分を今だからこそ是非、感じていただきたいなと思います。ショーは宝塚らしい場面もありますし、素直に楽しんでいただける舞台になっていると思うので、そこを楽しんでいただきたいです。

──『バラの国の王子』には色々なメッセージが込められていますね。
霧矢 野獣はベルと出会うことによって身を引く愛であったり、様々な愛し方があるということを知ります。最終的には身分や地位、もちろん見た目ではなく真実の姿を一番大切に、というのを宝塚らしく表現している作品になっているのではないかと思います。周りの動物たちの描き方なども独特で、手にパペットをもって表現しているので、その辺も見ていただけたらなと。

蒼乃 霧矢さんがおっしゃったように家族の愛もありますし、家臣からご主人様への愛もありますし、ベルと野獣の愛もありますし、色んな形の愛が表現されていると思うので、そういうところを感じていただけたら嬉しいです。

s_RIMG4751
──愛は見た目じゃないとおっしゃいましたが、見た目が今回、爪が長かったり、被り物があったりとご苦労があるのでは?

霧矢 はい。今、見た目じゃないとは言いましたが、宝塚でございますのでやはり見た目も(笑)あの、美しくさせていただきたいと思ってやっております(笑)。宝塚のトップの男役がこのような格好をするというのは本当に珍しいことだと思うのですが、その異色なところにあえて挑戦するやりがいをも感じています。

──衣裳は何キロぐらいあるんですか?
霧矢 宝塚で身体測定をいたしまして(笑)、総重量は8キロございました、頭が2キロ弱ぐらいあって、靴もすごく重いんです。一応、バッファローとサイがミックスされたようなイメージだとデザインの先生がおっしゃっていたので、のしのしと見えたら良いなと思っております(笑)。


 

月組公演

ミュージカル
『バラの国の王子』
〜ボーモン夫人作「美女と野獣」より〜
脚本・演出◇木村信司

グラン・ファンタジー
『ONE』−私が愛したものは・・・−
作・演出◇草野旦

●4/29〜5/29◎東京宝塚劇場

<問い合わせ>
東京宝塚劇場 03−5251−2001 



【取材・文/岩見那津子】