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10月23日、まもなく幕を開ける宙組公演『誰がために鐘は鳴る』の稽古場を、かつて同作品で主役をつとめた宝塚OGの鳳蘭と遥くららが訪問、稽古風景を見学した。

2人は1978年(昭和53年)年の初演で、ロバート・ジョーダンとマリアに扮して、名作文学にふさわしい舞台を作り上げた元星組トップコンビである。

DSCF5954当日は初演の演出家だった柴田侑宏、今回の演出を手がける木村信司とともに、演出席のそばの椅子に腰掛け、宙組生の稽古風景を見守った。

宙組生たちは、オープニングから全員でのダンスシーン、またロバート役の大空祐飛とマリア役の野々すみ花のラブシーンなど3場面を熱演した。

懐かしい主題歌で始まるプロローグ、そこで一気に名作の持つ熱さが稽古場を支配、続くフラメンコの群舞はまさに迫力がみなぎって、ぐいぐいと作品世界へと見るものを引きずり込んでいく。

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そのオープニングが終わると、中盤のロバートとマリア2人だけの登場シーン。有名な愛の告白と初めてのキスというくだりが始まる。「鼻はどうなるの?邪魔になるでしょ?」というマリアの疑問に笑いながらキスして応えるロバート。大空が優しく男らしく包容力を感じさせてくれる。そのシーンの終了で公開稽古も終了し、鳳蘭と遥くららから大きな拍手が宙組生に送られた。

その後、鳳、遥、大空、野々の4人を囲んで記者たちの取材が行なわれた。



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【コメント】

大空「とても緊張したんですけれど、とても温かく見てくださって、逆に安心してがんばって素敵な作品を作ろうと改めて思わせていただきました」

野々「今日の日をすごく楽しみにしていた部分と緊張してしまった部分と、両方ありましたけれども、今日、お二人に見ていただけてすごく幸せでした」

鳳「昔を思い出して涙が出ました。そして、私はやっぱり男役がしたいなと(笑)。本当に気持ちよく演じていらして、見ていて安心しました。私よりはるかに男くさくて素敵だと思います」DSCF5971

遥「こういう形でお稽古を拝見させていただくのも初めてですし、逆に感動させていただいて、私も幸せを感じさせていただけたので、皆さん、本当に頑張っていただければと思っております」

ーー稽古場に来られたのは?

鳳「初めてだと思います」

遥「私も初めてです」

ーー自分の出ていた作品をこういう形で見るのはいかがですか?

鳳「もう、本当にしあわせ。自分のやった作品を、また若い方たちがこういう形で再演してくださるのは光栄に思いますし、この『誰がために鐘は鳴る』を観た私たちの時代の方は皆さん感動してくださったので、今の時代の人たちにも感動していただけたらと思います。素晴らしい作品ですから」

遥「時ってつながっているのだなとすごく感じました。私も同じように、素晴らしい作品なのでやりがいがありますから、がんばってください」

ーー当時の思い出でとくに印象にあるのは?DSCF5975

鳳「とにかくもう可愛くて可愛くてしかたなかったんです、遥くららが(笑)。稽古で、ちょうど今のシーンで本当に鼻が当たったら、この人が体中でビクッとなって。それでますます可愛くて、本当に毎回骨が折れるくらい抱きしめてました(笑)」

遥「私は、そんな鳳さんの相手役をさせていただくというので、精一杯がんばっていた記憶が、バーッと甦ってきて。幸せでした(笑)」

先輩のエピソードに驚きながらも笑顔になる大空と野々コンビ。

最後に鳳と遥は「がんばってね」と宙組生を激励し、拍手で送られて稽古場をあとにした。

 

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宙組公演

ミュージカル『誰がために鐘は鳴る』

●2010/11/12〜12/13◎宝塚大劇場

〈料金〉SS席¥11000、S席¥8000、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 0570-00-5100 宝塚歌劇インフォメーションセンター

●2011/1/1〜1/30◎東京宝塚劇場

〈料金〉SS席¥11000、S席¥8500、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 03-5251-2001 東京宝塚劇場



【取材・文/榊原和子】

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