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宝塚歌劇の月組東京公演が10月22日に初日を迎えた。

ヨハン・シュトラウスIIの同名のオペレッタをミュージカルにアレンジした、谷正純脚本・演出の『ジプシー男爵−Der Zigeuner aron−』と、中村一徳が演出したショー『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』で、霧矢大夢と蒼乃夕妃のトップコンビには初めてのオリジナル作品とショーになる。

『ジプシー男爵』は、18世紀ハンガリーを舞台にした幻想的な一面を持つドラマティックなミュージカルで、霧矢は自由に生きる亡命者のシュテルク・バリンカイを演じる。相手役でジプシーのザッフィに扮する蒼乃とのデュエットダンスや、ジプシーたちとの合唱や群舞などで月組の団結力が見どころ。

一方のショー 『Rhapsodic Moon』は、月の持つ神秘的な美しさや輝きを幻想的な音楽や情熱的なダンスで表現するグランドレビュー。華やかに歌い踊るプロローグ、都会的な場面ありロマンテックな場面ありのスピード感あるショーで、ダブル二番手といった感じの龍真咲と明日海りおも場面を受け持っている。

この日の午前中に始まった舞台稽古を終えて、主演の霧矢大夢と蒼乃夕妃が、記者団の前に現れた。

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【挨拶と一問一答】

まず2人から挨拶がある。

霧矢「皆様、本日はお集りくださいましてありがとうございます。本日より新生月組第二弾となります『ジプシー男爵』と『Rhapsodic Moon』が開幕致します。新生月組のための初めてのオリジナルのお芝居とショーということで、みんなの力を結集して、皆様に、お客様に喜んでいただけるように努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」

蒼乃「オリジナルの作品ということで、今回新たな気持ちで取り組みたいと思っておりますので、どうぞ皆様楽しみになさってください。どうぞよろしくお願いいたします」

ーー今回の作品はオペラからですが、そのことで取り組みは?_MG_4972

霧矢「ヨハン・シュトラウスのオリジナルの楽曲もたくさん使用されておりますし、でも宝塚用にすごくアレンジされておりまして、ストーリーもずいぶん脚色されていて、宝塚らしい本当におとぎ話のような、すごく夢のある作品に仕上がったのではないかと思っております。一番のメインである楽曲のほうはソロをはじめとして、アンサンブルもコーラスもたくさんあって、月組みんなの気持ちがどんどん上昇してるので、さらに力をつけていきたいと思っております」

ーー役作りについてもお願いします。

霧矢「あ、役作り、はい(笑)。オリジナルに近い部分もあるんですが、私の演じるシュテルク・バリンカイは、放浪の旅を続けてきた孤児なんですが、そういう事情はともかく明るく前向きに生きてきたんですが、故郷のハンガリーのテメシュバールに帰ってきまして、その現地の人々が、ジプシーの人達が中心なんですが、彼に周りの人々が影響され、自由奔放な生き方に刺激されるのですが。最終的に周りの人たちがシュテルク病にかかってくれるといいなと思ってやっています」

蒼乃「ザッフィというのはジプシーの娘なんですけど、すごく野性_MG_4968的な女の子で、すごく真っ直ぐで、そういうところを稽古場から素敵だなと感じていたので、そういう部分を。そしてもっともっと霧矢さんを信じてついてきたいなと思ってます」

ーー2作品とも群舞や群唱がすごく多いのですが、『スカーレット・ピンパーネル』を経ての月組のまとまりを。

霧矢「先ほども申しましたけれど、群衆劇というか、そういうものへの意識が前作を経て皆の中で高まっておりますし、やはり芝居の月組という伝統のようなものを浮けついでいきたいと思っております。群衆場面がたくさんある中でいかにそれぞれが個性を発揮して、皆様の目にいかにとまるかという、そういうことで深みも違ってくると思いますし、2作目としてはすごくいいタイミングでこの作品に出会えたと思っています」

ーーデュエットダンスもたくさんありますね。

霧矢「今回は、蒼乃とのデュエットダンスがふんだんに盛り込まれていて、芝居のほうでも珍しくプロローグから蒼乃とのデュエットダンスからスタートということで。蒼乃とは実質2作目ということでいいコンビネーションをお見せしていけたらいいなと思っております」

 

新生月組2作目らしい落ち着きを感じさせながら、気合いの入った顔できりりと答える霧矢大夢と、信頼感を漂わせて横に並ぶ蒼乃夕妃。会見が終わると初日の楽屋に向かう2人に記者団の拍手が寄せられた。11月21日まで東京宝塚劇場で公演中。

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(舞台写真は後日掲載)

 

宝塚歌劇月組公演

ジプシー男爵 −Der Zigeuner Baron−ヨハン・シュトラウスII世 喜歌劇「ジプシー男爵」より
『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』

●10/22〜11/21◎東京宝塚劇場

〈問合せ〉03-5251-2001



【取材・文/榊原和子 撮影/岩村美佳】

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