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『ウエスト・サイド・ストーリー』でお馴染みのレナード・バーンスタインのハッピーなミュージカル『ワンダフルタウン』が、10月23日、青山劇場で初日の幕を開けた。

ブロードウェイでは1953年に初演され、1969年、そして2004年とリバイバル上演されるたびに人気を博しているヒット作で、今年はバーンスタイン没後20年にあたる記念の年だけに、今回の日本初演は大きな話題になっている。

物語の背景となるのはNY。作家志望の姉ルースと女優志望の妹アイリーンが、オハイオから出て来て、その夢を叶えるために起こす騒動を明るく楽しく描いていて、『Conga!』『Swing』などのショーナンバーはダイナミックで見応え十分だ。

作家志望の姉の役には、昨年4月に宝塚を退団して以来、ミュージカルにコンサートに盛んなステージ活動を行なっている安蘭けいが扮し、初めてのコメディ・ミュージカルに挑戦する。また彼女と恋に落ちる編集者役には、ミュージカルには欠かせない実力派二枚目の別所哲也。女優志望の妹役にはストレートプレイにミュージカルに大活躍の大和田美帆と、華やかなメインキャストが揃った。日本版の演出を手がけるのは、安蘭と何度も共同作業をしている荻田浩一で、スタンダードなブロードウェイ・ミュージカルの楽しさを引き出している。

初日の公開稽古前に、主演の3人の囲みインタビューが行なわれた。

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【囲みインタビュー】

ーーこのミュージカルの魅力を。 

安蘭「素晴らしいバーンスタインさんの音楽、そして、とてもわかりやすい楽しい話になってて、その中でいろんな人との人間関係なども、ややこしくなくとても気軽にというか見やすい作品になってます」

ーー「Conga!」などダンスナンバーもあるそうですが、踊りやすいですか?

安蘭「踊りやすくはないというか、変拍子という音楽と拍子が合ってないような音楽で、天才の方が作った音楽なので、正直、カウントを取ったりするのが難しい」

別所「いやー、でも、難しいと言ってますけどね、安蘭さんも大和田さんも軽々と!かろやかです」

安蘭「そんなことはないですよー、ねえ」

大和田「必死です」

別所「明るい感じのミュージカルで、コメディで、どうやってNYでサバイバルするかというのをみていただければ」

ーー大和田さんいかがですか。1a193b61

大和田「ミュージカル大好きなんですけど、こんなに客席から観たいと思うミュージカルはなかったというくらい素敵なダンスナンバーがあって、そこは私も別所さんも出てないんですけど、袖で私も一緒に踊っちゃうくらいの素敵なナンバーばかりです」

ーー安蘭さんのダンスは? 

大和田「素敵ですよー!最高ですよ!」

別所「パワフルですよ、もう!パワフル&エレガント」

大和田「踊りっぱなしですから、一幕から二幕まで」

安蘭「ありがとうございます(笑)」

ーー別所さんは音楽が気に入って家でも歌ってらっしゃるとか?

^別所「気がつけば鼻歌まじりで歌いたくなるような素敵なメロディラインが、やっぱりバーンスタインさんだなと。今回ビッグバンドでオーケストラも全部舞台上ですし、その1つ1つの楽器の音もこのミュージカルの出演者ですから、音楽好きの方にも、ミュージカル好きの方にもNYにいるような気持ちになっていただけると思います。僕のベイカーのバラードチックな曲もそうですが1つ1つの曲も楽しんでいただきたいと思います」

ーー大和田さんはモテモテの役ですが。

大和田「本当に!出演者全員の男性が好きになってくれる役は、人生二度とないと思ってますので、普段からかわいらしく頑張っています」

別所「今まで抱きかかえられたこともないというんですよ、舞台で」

安蘭「ほんと?」

大和田「そうなんです。別所さんに抱えられてファーと回されるだけで、もうドキドキみたいな(笑)」

別所「芸歴長いからと思ってたのに」

大和田「いやいや」

安蘭「私と同じだね(笑)。あまりリフトとかされたことないんでDSCF5837(笑)」

大和田「男性に囲まれるシーンばっかりで、ちょっとどこを見ていいやら」

安蘭「まだ初々しい(笑)」

大和田「疑似体験を楽しみたいと思います」

ーーできる女は男性に嫌われるみたいなナンバーがあるとか?

安蘭「そうなんです。でもルースってそんなに嫌われるタイプかな?」

大和田「知識がありすぎるというのがちょっと。女の子は知らないフリがいい、みたいな」

別所「車の修理とかできちゃうんですよね。でもある意味、女の人だって、本当はなんでもできるんだよというお話でもあるんだよね」

安蘭「当時では珍しかったんでしょうね」

別所「そうそう、できる女性、仕事を追い求める女性、そういう女性にだんだん僕のベイカーが…というお話です(笑)」

大和田「ハッピーなミュージカルです」

ーー稽古中から今までで印象は変わりましたか?

別所「安蘭さんは大胆で繊細なんですけども、意外に天然で皆を笑わせてくれるところもあり(笑)」

安蘭「天然だよね、言われてる(笑)」

別所「この前も飲み会でお帽子をなくされて(笑)、私の帽子はどこー?と(笑)。意外とおちゃめな、誰かが守ってあげないといけない人なんだなって思いました」

大和田「本当に誰かが支えたくなるような。男役をされてたからもっとこう、さばさばしてらっしゃるんですけど、1人では歩いていけないんじゃないかみたいな。心配で(笑)」

別所「このルースと一緒ですごくがんばってるだけど、心は繊細でがんばってるという」DSCF5927

安蘭「私から見ると、2人は見たまんまですね。大和田さんは見た目が可愛らしくて、中身ももちろんそうなんですけど、実は男前で私よりさばさばしてます。姉として妹を守ってるつもりでいたら…という舞台での関係性が、そのままナチュラルに普通にやれる感じで」

別所「物語上で1日泊まればいい人を稽古で1週間と言ってみたり(笑)、いきなりTシャツをはさみで切りだしたり。どうしたのかなと思ったら長いのが気になったとかで」

安蘭「大胆でしょ?普通しないよね」

大和田「欲望のままに動く女なんです(笑)。アイリーンそのままに(笑)」

別所「アイリーンらしい(笑)」

安蘭「別所さんは。初めは私もテレビとかで見ていただけで知らなかったんですが、すごく普通の方で」

大和田「フレンドリー!」

別所「ガタイが大きいので2人を隠さないように気をつけてます(笑)」

安蘭「本当に大きい!」

別所「エンパイアステートビルの担当だから」

安蘭「聞いてなかった(笑)」

ーーいよいよ明日初日ですが。

大和田「本当に楽しい楽しいミュージカルなので、お客様には期待していただきたいなと思います」

別所「今までこの素敵な作品を日本で誰も演じたことがなかったその作品を、安蘭さん大和田さんをはじめ、ミュージカル界で活躍されてるかたとご一緒できるので、お客様と一緒に楽しみたいと思います」

安蘭「このミュージカルでどんなところで笑いがくるのかがすごく楽しみなんです。笑ってほしいところでちゃんと来るかなとか、ここで笑いが来るのかとか、そういうのを早く知りたいですし。私は個人的にミュージカルは約1年ぶりで、劇場やお客様の空気感を早く感じたいなと、それがすごく楽しみです」

 

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ブロードウェイ・ミュージカル

『ワンダフルタウン』

音楽◇レナード・バーンスタイン

演出◇荻田浩一

出演◇安蘭けい 別所哲也 大和田美帆  他

●10/23〜11/4◎青山劇場

●11/18〜24◎梅田芸術劇場メインホール

<料金>

東京/S席¥12000 A席¥10000 ワンダフルシート¥6000(全席指定/税込)

大阪/S席¥12000 A席¥9000 B席¥4000(全席指定/税込)

 

<お問合せ>

東京/チケットスペース 03-3234-9999

大阪/梅田芸術劇場 06-6377-3800

    http://www.umegei.com

【取材・文/榊原和子】




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