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今年の7月5日に宝塚に別れを告げた、宙組トップスターの大和悠河。まだ3か月ちょっとなのに、すっかり綺麗な女性に戻った姿を『カーテンズ』の制作発表で見せてくれた。来年2月のこの公演のあとは、もう1つ大きな話題作『戯伝写楽』も控えていて、好調なスタートを切った“女優”大和悠河にインタビュー。
宝塚にいた頃から、そのファッションセンスのよさやこだわりは知られていたが、今回の取材にも、『カーテンズ』の役柄である若手女優ニキ・ハリスのイメージで登場。さまざまなをポーズをとってくれたので、その楽しいショットもお楽しみください。

 

ーーまず『カーテンズ』で女優デビューすることへの、今の気持ちは?_MG_5455

もともとブロードウェイ・ミュージカルは大好きなんですが、これはサスペンスありコメディあり、そしてラブロマンスもありと見どころ満載で、これぞアメリカのミュージカルという作品ですから、そんな作品で女優としてスタートできるのは嬉しかったです。歌劇団にいたときも『雨に唄えば』をはじめ、すごくたくさんブロードウェイ・ミュージカルに出させていただいて、その面白さにも触れられました。もちろん作っていく過程ではハードだったり、ジョークを日本語にする難しさなどもあったのですが、今になるとどれも楽しかった思い出しかないんです。そういう舞台にまた出られるのが幸せですし、東山紀之さんと一緒というのもすごく嬉しいです。

ーー男役から女優にすぐに転身、ためらいはありませんでしたか?

男役は宝塚で満喫しましたから。宝塚を退団しようと思った時、では自分は何をしたいのかなと、その時にまず宝塚の舞台で培ってきたものを生かしたいなと思いました。歌って踊って芝居をするは大好きだから、それはできる限り続けていきたいなと。

ーーブロードウェイ・ミュージカルはもともと縁がありますよね。宝塚では、確か5、6本出演してました。

いちばん最初は『WEST SIDE STORY』(1999年)でした。演出のアラン・ジョンソンさんの稽古場がいつもと全然違って、上級生も下級生もなくて「あなたはこの役」「あなたはシャーク団」とキャスティングしていって、オーディションもたくさんあって、1人1人の力をすごく見てくださっている稽古場でした。丁寧に丁寧に1場面を作ってくださるから、ハードでもあったんですけど毎日が楽しかったです。踊りも一部分女性用に変えただけで、ほとんどオリジナルの振りを踊ってました。

ーーたしか金網もみんなでよじのぼってましたね。

決闘の場面でした(笑)。ダンスやアクションもここは絶対こうしなさいと叩き込まれて、そのクオリティを東京を含めて3か月間、絶対に崩さないでやるんだっていう誇りを持って舞台に立ってました。

ーーミュージカルの本当の面白さに触れたわけですね。次が2001年『ガイズ&ドールズ』で、ネイサンの役でヒゲがよく似合ってましたが、まだ7年目ぐらいでしたね。

中年の役でしたね(笑)。あれ以来、何度かヒゲとか中年はやってますけど、あの時が初めてで、よし思い切りやるぞと、自分でも気合いが違いました(笑)。あのときもアメリカン・ジョークをどう伝えたらいいか、演出の先生や月組の皆さんといろいろ頭を絞って考えていた記憶があります。


_MG_5197ーーそして次が星組に特出した『雨に唄えば』(2003年)でした。

すごく大好きな作品で、去年宙組でまたやらせていただいたんですが、本当に楽しい作品でした。初演はコズモでソロナンバーの「笑え!」がめちゃくちゃハードな曲でした。今でも忘れられないのが、『雨に唄えば』の制作発表のときで、最初が私の「笑え!」で始まることになってて、どうしょうと(笑)。物語の中ではドンを励ますために歌うんですけど、前後の場面なしで歌うわけですから、その楽しさを伝えるためにはもう恥ずかしがってる場合じゃないと思って、勢いつけて歌いました。たぶん自分で振りも考えたと思います。

ーー会場中大拍手でした。ああいうときの悠河さんは思い切りがいいですね。

本番に強いんです(笑)。

ーーこれは2008年の宙組の再演では、ドンの役で主演しましたね。

すごく好きな作品でしたから、また出られることは嬉しかったです。雨にびしょびしょに濡れながら、でも楽しそうに歌い踊るシーンを実際にやれて嬉しかったです。濡れるのも全然平気でしたし、毎日楽しくてしょうがなかった。コズモもドンもどちらも好きな役でしたから、なおさら忘れられない作品です。

ーーそしてちょっと戻りますが、2006年に博多座で『コパカバーナ』にも出ましたね。

リコというギャングの親分で、それまでチンピラの役はあってもここまでワルでキザでめちゃくちゃみたいな役はやったことがなくて、でもそういう役が実はやってみたくて仕方なかったので、本当に面白かったです。とことんクサくやれるし、すごく発散した舞台でこれも忘れられない作品でした。_MG_5187

ーーそんなふうにさまざま男性をブロードウェイ・ミュージカルで演じてきた悠河さんですから、『カーテンズ』での可愛い変身ぶりにはちょっとびっくりしました。

宝塚時代もショーでは何回か女役をさせていただいてましたけど、確かにあれほどのフリフリの服は着なかったですね(笑)。フリフリの服もですが、髪も初めてといっていいくらいクルクル巻いてて嬉しかったです(笑)。本番のニキの衣装もブルーで可愛いものらしいので楽しみです。

ーー東山さん扮するチョーフィ警部補の憧れの若手女優なんですよね。

清純派で可愛い女性で、でもちょっと天然で(笑)、好かれてることもあまりわかってないんですが、一緒に調べていくうちにどんどん警部補を好きになっていくんです。

ーーいきなり東山さんの恋人役ですごいですね。

本当に素敵なかたで、かっこよくて紳士ですね。宝塚にいて男役をやっていたときは、絶対に現実にいないような理想的な男性をめざして演じていたんですが、東山さんにお会いしたら理想の男性そのままという感じで、宝塚の男役さんの目標にできるようなかたでした。

ーー女優デビュー作で美しい男優さんが相手なら、ちょっとファンも安心するでしょうね。

(笑)、そのぶん私も美しい相手役にならないといけないし、東山さんと並んで美しいカップルと言っていただけるように頑張ります(笑)。

 (vol.2は11/13に掲載します) 

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ブロードウェイ・ミュージカル『カーテンズ』

●2010/2/6〜24◎東京国際フォーラム ホールC

   2/27〜3/1◎ 梅田芸術劇場 メインホール

   3/7◎愛知芸術劇場 大ホール

演出・振付◇ビル・バーンズ

出演◇東山紀之、大和悠河、鳳蘭、マルシア、鈴木綜馬、大澄賢也、岡千絵、芋洗坂係長 他

<料金>

全公演共通  SS席¥12000/S席¥11000/A席9500(全席指定/税込)

<チケットに関するお問い合わせ>

東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

大坂公演/キョードーチケットセンター 06-7732-8888

愛知/キョードー東海 052-972-7466

                               

               http://www.curtains.mu/

                                                         【取材・文/榊原和子 撮影/岩村美佳】