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【東山紀之がミュージカルおたくの探偵に】

ブロードウェイ・ミュージカル『カーテンズ』日本版の制作発表が、24日昼、日比谷のホテルで開催された。

『シカゴ』『キャバレー』などでおなじみのブロードウェイを代表する作曲家ジョン・カンダーと、彼と名コンビを組んでいた作詞家、故フレッド・エッブによる2人の最後の共同作品がこの『カーテンズ』。2007年のトニー賞では8部門にノミネートされ、主演男優のデビッド・ハイド・スピアーズが最優秀主演男優賞を受賞している?。

物語の背景はボストンのコロニアル劇場、そこで起きた主演女優殺人事件の捜査と舞台のリハーサルが同時進行するという、ミュージカルファンにはたまらないシチュエーションで、ラブロマンスありサスペンスありのライブ感覚いっぱいの作品だ。
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この舞台の日本版で主演するのは東山紀之、殺人事件の担当になるが、実はミュージカルおたくで、リハーサルにも興味津々、やたら口を出すという三枚目のチョーフィ警部補に扮する。

若手女優でチョーフィと恋仲になるニキ・ハリスには、今年7月に宝塚を退団してばかりの元宙組トップスター大和悠河が扮して、この舞台で女優としてのデビューを飾る。

ほかのキャストも鳳蘭、マルシア、鈴木綜馬、大澄賢也、岡千絵、芋洗坂係長とミュージカル界の実力派や個性派役者が揃った。

この日の制作発表には、それぞれ役の扮装で現れ、警部補の東山紀之はモシャモシャ頭に眼鏡という冴えない探偵姿で現れた(東山紀之さんの写真は残念ながら掲載できません)。

またアメリカから駆けつけた演出・振付のビル・バーンズも制作発表の席に加わって、和やかな雰囲気のうちに会見が始まった。

 

【挨拶とコメント】

東山「今回はミュージカルの経験豊富な共演者にかたに囲まれて頼もしいんですが、僕もエネルギー出さないと負けてしまいそうです(笑)。皆さんに愛と勇気をいただいて、がんばっていきたいですね。ブロードウェイ版は観ていて、印象はアメリカが誇るミュージカルならではの底力を感じる作品です。
三枚目役でのミュージカルは初めてですが、とても完成された台本なので脱線しすぎないでやりたいですね。今回は警部補で踊れないという設定なので、そんなにハアハアしなくてすみそうですが(笑)、踊れない役ではあっても、踊らないとは違うので、ダンスの見せ場はもちろんあります。
大和さんと一緒のナンバーもあります。大和さんにとっては初めての男性共演者ということで、“初めての男”としての責任は重いですよね(笑)。あちらで観た『カーテンズ』は、とにかくクオリティも高くて、出演者も音楽も素晴らしいし、ハッピーな感じも素敵で、今の世の中にはこういうミュージカルが必要なんじゃないかと思っています。観にきた方はきっと楽しくハッピーになれると思いますので、お楽しみに」
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大和「今年7月に宝塚歌劇団を退団して、これが女優デビューになります。『カーテンズ』という作品は、サスペンスあり、ロマンスあり、コメディありのとても楽しいミュージカルで、そういう作品で女優としてのスタートを切れること、そして東山さんはじめベテランのかたがたと共演させていただけることを、心から嬉しく思っています。
女優としてのスタートということでは、これまでは男性を演じておりましたから、女優を演じる自分は想像がつかないのですが、自分らしく素直に演じたいと思います。最終的には、男役も女役も演じることでは一緒だと思うのですが、14年間やってきたことで身に付いた男性のしぐさを、いま修正中です。東山さんをダンスでリードしないように気をつけます(笑)。
東山さんは前から舞台を拝見していて、優しそうで素敵なかただなと思っていたんですが、実際にお会いしてみると、それ以上に紳士的で優しいかたなので、共演できるのが本当に幸せです」

マルシア「死んだ主演女優の代役をすることになるジョージアです。彼女は一度女優をやめて作詞家になって、また8年ぶりに舞台に戻るんですが、その間の女として、また仕事をする人としての変化を感じさせられたらいいなと思っています。元の旦那さまとの場面もあるのでそこはしっとりと演じたいですね」

大澄「劇中劇ではロビン・フッドも演じるボビーの役です。今回は踊って振付けをするというぴったりの役柄をいただいて嬉しく思ってます。振付のときは全体を俯瞰して見ることを意識していますが、役者のときはキャラクタ−に集中することを心がけています」

鈴木「作曲家のアーロンです。音楽家の役は一度やってみたいと思っていたので光栄です。作曲するかたって、たとえば飛行機に乗っていても言葉とか音とが降ってきて、気がついたら空港に着いていたというような、そういう熱い人かなと思ってます。劇中で東山さんに“曲が先なのか言葉が先なのか”みたいな質問をされて、それを訥々と説明するんですが、そこでうまく容疑者からはずしていただければいいなと(笑)」

岡「プロデューサーである母カルメンになかなか認めてもらえない女優のバンビです。私の母も舞踊家なので、この『カーテンズ』を初めて観たとき、バンビに感情移入しながら観てました。ただ私はバンビのようにキャピキャピしてなくて年齢より年上に見られるので、溌剌としたバンビを目指してがんばりたいと思います」

芋洗坂「強欲なプロデューサーのシドニー役です。プロデュサーといえば知り合いに1人、妙にテンション高くて怪しい笑顔で、“今度さー、バリ島に一緒に別荘買わない?”とかささやくかたがいるんですが、そのかたをモデルにしたいなと(笑)。本人には言えませんが(笑)」

鳳「ブロードウェイを目指すプロデューサーのカルメンです。ブロードウェイは宝塚のトップスターだった頃、出てみないかという話があったのですが、この外人顔は日本にいるからこそ目立つので(笑)、あちらでは埋もれてしまうのでイヤですと断りました。日本でも最近はブロードウェイに負けない素敵な若いスターが出てきているので、とても頼もしいなと思います」

ビル・バーンズ「コンニチワ(笑)。ブロードウェイのエネルギーを日本の皆さんにお届けしたいと思っていますが、この作品の舞台となるボストンの地域的な冗談とか言い回しをどう日本版では伝えようかと考えているところです。
ダンスの多いミュージカルで、社交ダンスもタップもありますから、それを楽しんでいただきたいし、最近オーディションをしたのですが、とてもいいアンサンブルのかたも揃ったと思います。とても素晴らしいスタッフとキャストに恵まれて、がんばって素敵なミュージカルを日本の観客の皆様に届けたいですね」

【おまけ/共通質問】

記者の1人から「超オタクな警部補にちなんで皆さんのオタクなものがあれば」という質問があり、その答えは以下の通り。

東山「マイケル・ジャクソンオタクです、大和さんの退団公演を一番前で拝見させていただいたんですが、一番前というのはマイケルのショー以来で、なんか感動しました(笑)」

_MG_1987大和「私はぬいぐるみが好きで、とくに外国のカワイイぬいぐるみを見るとすぐ買ってしまいます。綺麗な色のものが好きでピンクとかブルーとか、それにちょっと顔がぶちゃいくなものが(笑)カワイイなと思います」

マルシア「私はお掃除好きですから、まさにオタクですね(笑)。掃除は美容にも効果があります。疲れるくらいお掃除するのが私のエクササイズです」

大澄「いま圧力鍋にはまっていて、作ってるのはカレー、シチュー……カレー、シチュー(笑)を作ってます」

鈴木「そのカレーをぜひ食べさせてください(笑)。僕は冷蔵庫につけるマグネットを集めていて、世界中のをたくさん持ってます」

岡「私はダンスオタクですね。小さい頃から遊びに行くよりMTVを見てる子で、いろんな振りを一日中真似てました」

芋洗坂「水ですね。いろいろな水を取り寄せて、いかにこの体をこのままで内蔵や血をサラサラにするかで(笑)。最近いい水がありますよ」

鳳「私はゴルフです。今日もこの会見が夜なら絶対に出かけてました(笑)」

ビル「私は旅行と食べ物が楽しみです。大好きなのはアイスクリームです(笑)」

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ブロードウェイミュージカル『カーテンズ 』

2010/2/6〜24◎東京国際フォーラムホールC

2010/2/27〜3/1◎梅田芸術劇場メインホール

2010/3/7◎愛知芸術劇場大ホール

 

演出・振付◇ビル・バーンズ

出演◇東山紀之、大和悠河、鳳蘭、マルシア、鈴木綜馬、大澄賢也、岡千絵、芋洗坂係長 他

<料金>

全公演共通  SS席¥12000/S席¥11000/A席9500(全席指定/税込)

<チケットに関するお問い合わせ>

東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

大坂公演/キョードーチケットセンター 06-7732-8888

愛知/キョードー東海 052-972-7466

                     【取材・文/榊原和子 写真/岩村美佳】