えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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早霧せいな、退団後初となる主演ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』上演決定!


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今年7月に宝塚を惜しまれて退団した元雪組トップスターの早霧せいな。その退団後初となる舞台、ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』の上演が決定した。

この作品は、『シカゴ』『キャバレー』『蜘蛛女のキス』など数多くのミュージカルを手掛けたジョン・カンダー&フレッド・エッブの華やかな楽曲と、笑いにあふれるラブロマンスで、トニー賞最優秀スコア賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞の4冠に輝いたコメディミュージカル。
2018年5〜6月に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティと、東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演され、早霧せいなは、バリバリのキャリアウーマンを演じる。

【STORY】
その年の最も輝いた女性に贈られる賞“ウーマン・オブ・ザ・イヤー”の授賞式を控えた人気ニュースキャスターのテス・ハーディング(早霧せいな)。お互い一目惚れでスピード結婚した風刺漫画作家サム・クレイブ(相葉裕樹)との新婚生活をスタートさせ、公私共に順風満帆の筈だったが・・・!?
バリバリのキャリアウーマン<バリキャリ>道まっしぐらのテスは、何よりも仕事が最優先。気付けばサムとの関係には亀裂が生じ、早くも離婚危機に陥ってしまう。愛するサムの事は大切にしたい、でも今まで築き上げてきたキャリアは絶対的なもの。そんな時、テスが取材をした亡命中の有名バレエダンサーの思いがけない決断が、彼女の心を大きく突き動かす。家庭と仕事、女性の本当の幸せは、果たしてどちらにあるのか?
キレっ切れのテス・ハーディングが目指すパーフェクトな人生とは・・・

【早霧せいなコメント】
宝塚歌劇退団後、一人の役として舞台に立つ事はこれが初めての挑戦になります。今まで男性のキャラクターを演じてきた経験の方が圧倒的に多いので、これから乗り越えなくてはならない色々な苦労が待っていますが、演じる性別が違っても、作品の中で役を生きる過程は、宝塚歌劇の現役時代と変わらず今まで通りやっていきたいと思います。いち演技者として、この作品の中で自分が何を感じ取っていくのかを楽しみにしています。まだまだ未知の世界ですが、今しか出せないぎこちなさも良い形となって、お客様に楽しんで頂ければと思います。

〈公演情報〉
ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』 
作詞◇ジョン・カンダ―
作曲◇フレッド・エッブ
上演台本・演出・訳詞◇板垣恭一
出演◇早霧せいな/相葉裕樹  今井朋彦 春風ひとみ  原田優一  樹里咲穂/宮尾俊太郎(Kバレエ   カンパニー)  他
●〔大阪〕2018/5/19〜27◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
●〔東京〕2018/6/1〜10◎TBS赤坂ACTシアター
〈チケット発売開始〉2018年2月17日(土)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場(10:00〜18:00)〔大阪〕06-6377-3888  〔東京〕0570-077-039




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老舗デパートの中にある三越劇場で繰り広げられる新作オリジナルミュージカル『デパート!』上演中!

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老舗中の老舗デパート、三越百貨店日本橋本店の中にある、今年、開場90周年を迎えた三越劇場で、デパートを舞台にした新作オリジナルミュージカル『デパート!』が上演中だ(7日まで)。

この作品は、かつてデパートでの買い物が憧れだった時代から、若い世代にファストファッションや、ネットショッピングが主流となっている今の時代を迎えて、なお燦然と輝くデパートを舞台に、働く人々、お客様、様々な思いと事情を抱えた「人の集まる場所」で繰り広げられる人間模様を描いたミュージカル。
演出にミュージカル俳優として活躍中の原田優一、脚本に緻密で軽快な会話劇を得意とする脚本家・演出家の登米裕一、作曲・音楽監督にミュージカル『Color of Life』の伊藤靖浩と、いずれも新進気鋭の若きクリエーターたちが集い、日本の新しいオリジナルミュージカルの創造に力を注いだものとなっている。

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【STORY】
創業130年を迎えるスクエアデパート。そこにはいつも変わらぬホスピタリティーあふれた接客と、格式あるここでしか手に入らない逸品を備えた品ぞろえの、風格ある老舗デパートならではの日常が続いている。
だが、従業員たちは笑顔の下でそれぞれに、異なる悩みを抱えていた。
お得意様係のモリス(太田基裕)は、社長のファーガソン(畠中洋)の息子。つまりゆくゆくはこの老舗デパートの経営に関わるべき青年だが、真面目一方で要領が悪い。今日もモリスは「季節に叶ったここにしかないものを売ってくれ」という常連客オズマン(浜畑賢吉)と、その妻ミセスオズマン(出雲綾)への対応に四苦八苦。そんな息子にこのデパートが守っていけるのかと、ファーガソンも頭を抱えている。
一方、フロアマネージャーのビビ(シルビア・グラブ)は、スクエアデパートの伝統と格式を重んじるあまり、大胆な改革には極めて慎重。時代に合わせた新たな企画が必要だと主張する部下のナミ(前島亜美)と、意見の対立が続いていた。そんなデパート内の微妙な空気をすべて察知しているインフォメーション係のマリ(愛加あゆ)は、今日も噂話に花を咲かせているが、地方からデパートを訪ねてきたピート(染谷洸太・橋本真一Wキャスト)が、売り場に案内した自分に一目惚れをしたことには全く気付いていない。それだけでなく、役者を志すもオーディションに落ち続け、警備員のアルバイトがやめられないイギー(岡田亮輔)も、マリをイケてるなと、軽く意識している。
そうした人間模様をデパートの創業者の霊であるトト(畠中・二役)が見つめている中、デパートが1年で最も忙しいクリスマスセールに向けて、あらゆる問題が連鎖し、ついに大騒動に発展してゆき……。

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かつて「デパートに行く」という行為自体が、紛れもなく「ハレの日」だった時代があることを、知らない世代も多くなっているのかも知れない。けれども確かに「よそゆき」のお洋服を着て(この「よそゆき」という言葉自体すでに極めて死語に近いと思うが)、家族揃ってデパートに出かける1日、そこでの買い物や、食事、屋上での遊具遊びなどのすべてが、特別な贅沢と、家族の幸福の象徴だった時代が、そう遠くない過去には確かにあったのだ。それは、テレビも電話も音楽も、すべてが家族のだんらんの中ではなく、個々それぞれの閉じた楽しみとなっている現代、洋服はファストファッション、買い物はスマホやパソコンからネット通販が、当たり前になっている今となっては、まるで別の世界に思える郷愁だ。
そんな、デパート栄光の時代の風格を今も残す日本橋三越本店にある、三越劇場。世界初の百貨店の中の劇場として誕生し、創立90年を迎え、創設当時のままのロココ調の内装を守り続ける劇場で、デパートを舞台にしたオリジナルミュージカルを創ろう。この原田優一が発想した粋な仕掛けが、作品の根幹を支えている。風格あるデパートの中を通って、デパートの中にある劇場で、デパートの物語を観る。「アテガキ」という言葉は通常演じる役者を想定して書かれた役柄や、脚本に使われるが、この作品はまさに、三越劇場そのものに「アテガキ」されている、居心地の良さがある。デパートを愛する創業者の霊が今もここにとどまっているという設定が、全く突飛に感じられないのは、この劇場が持つレトロさと重み故のことだ。

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そして、デパートが今抱えている、栄光の時代が過ぎていった現代に、それでも買い物はデパートでなければならないと、顧客に思ってもらえる最大の方策は何か?という問題が、この作品の人間関係の中にも、きちんと投影されているのが絶妙だ。登場人物が抱える世代間ギャップ、思いの違い、対立が、守るべきものと変えていくべきもの、更に、決して変えてはいけないものを浮かび上がらせていく。その最後に残るのは、人と人が対面することでしか育まない体温のあるぬくもりと、愛。あらゆる世代の異なる考え方を持つ「デパート」が舞台だからこそ、この真意が無理なく浮かび上がる様が美しい。

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そう思って観れば、ここに集った役者たちの経歴や年齢もまた、見事に多岐に渡っている。東宝ミュージカル、宝塚歌劇団、劇団四季、音楽座、2.5次元等々。日本が、現在のミュージカル全盛時代を作り上げるのに、欠かせなかったカンパニーや、ジャンルのベテランから新進までが、新しいオリジナルミュージカルを創る為にそれぞれの力を発揮し、想いをつなげている。しかも誰もが見事に歌い、踊る力も持ち合わせているから、全編の多くが歌で綴られるミュージカル創りに無理がない。基本的に群像劇だから、すべての人に見せ場があり、役者個々のやり甲斐も大きいだろうし、人と人が創り出すぬくもりがダイレクトに伝わってくる良さは、舞台作品ならではのものだ。

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その中で太田基裕の華と繊細な持ち味が、文句なしに応援したい青年像をきちんと描いたし、前島亜美の歯に衣着せぬ物言いが嫌味にならないのは、本人のアイドル性の賜物。クルクルとよく変わる表情がコケティッシュでありつつロマンチックなのは愛加あゆならでは。幻想シーンのダンスも美しい。

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また、現代を代表している役柄の岡田亮輔が見せる変化が、作品のロマンにつながれば、染谷洸太の一本気さが役柄の純真をよく支えている。個性の異なる橋本真一がどう演じるのかも楽しみだ。彼ら若手の活躍を受け留める面々も、畠中洋が二役を八面六臂の活躍で見せれば、シルビア・グラブはこれぞショー・ストップ!の大ナンバーを歌い上げる。そんな彼女に負けず劣らずの美声披露する、出雲綾の温かさも厚みを加え、ミュージカルの生き証人浜畑賢吉の存在が見事な重石となる。十全なカンパニーが日本のオリジナルミュージカルの創造に寄与している。

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生演奏による音楽もミュージカルの良さを伝えていて、新しいオリジナルミュージカルの創造の、第一歩が刻まれたことを何よりも尊びたい舞台となっている。
 
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〈公演情報〉
チラシ表面

ミュージカル『デパート!』
演出◇原田優一
脚本◇登米裕一
音楽◇伊藤靖浩
出演(50音順)◇出雲綾、太田基裕、岡田亮輔、シルビア・グラブ、染谷洸太(Wキャスト)、橋本真一(Wキャスト)、畠中洋、浜畑賢吉、前島亜美、愛加あゆ
●11/1〜7◎日本橋・三越劇場(日本橋三越本館6階)
〈料金〉S席8,500円 A席7,000円(全席指定・税込)
〈劇場お問い合わせ〉三越劇場 0120-03-9354(10:30〜18:30)



【取材・文・撮影/橘涼香】


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Japanese Musical『戯伝写楽 2018』メインビジュアル公開!

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2018年1月12日より東京芸術劇場プレイハウスで開幕し、久留米、名古屋、兵庫で上演される舞台、Japanese Musical『戯伝写楽 2018』のメインビジュアルが公開となった。またコメント映像&オフィシャルサイトも公開された。

たった10ヶ月の間に、145点余の作品を残し忽然と消えた浮世絵師・東洲斎写楽。「写楽は女だった・・・?!」という大胆な着想から、写楽の謎に迫り、喜多川歌麿、葛飾北斎、十返舎一九、太田南畝(別号・蜀山人)など、寛政の時代に、才を競い熱く生きた芸術家達の姿を、中島かずき・作、立川智也・音楽のオリジナル・ミュージカルとして2010年初演、大好評を得た『戯伝写楽』。8年の歳月を経て、新たに、演出に河原雅彦、作詞に森雪之丞を迎え、新版、Japanese Musical『戯伝写楽 2018』として帰ってくる。

キャストには、橋本さとし(斎藤十郎兵衛)、小西遼生(喜多川歌麿)、東山義久(与七/Wキャスト)と、初演からのメンバーに加え、新たに、中川翔子(おせい)、壮一帆(浮雲)、栗山航(与七/Wキャスト)、池下重大(鶴屋喜右衛門)、山崎樹範(鉄蔵)、吉野圭吾(太田南畝)、村井國夫(蔦屋重三郎)他、という強力なメンバーが加わり、大江戸を賑やかに彩る。

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壮一帆・中川翔子・橋本さとし・小西遼生
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東山義久・栗山航・池下重大
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山崎樹範・吉野圭吾・村井國夫

また、キャストと、作の中島かずきのコメント映像も公開された。
作品を心待ちにしている様子が伝わってくる。

●橋本さとしコメント映像
●中川翔子コメント映像
●小西遼生コメント映像
●壮一帆コメント映像
●中島かずきコメント映像


〈公演情報〉
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Japanese Musical『戯伝写楽 2018』
 
作◇中島かずき 
作詞◇森雪之丞 
音楽◇立川智也
演出◇河原雅彦
出演◇橋本さとし、中川翔子、小西遼生
壮一帆、東山義久(Wキャスト)、栗山航(Wキャスト)、池下重大
中村美貴、華耀きらり、大月さゆ
染谷洸太、馬場亮成、岩橋 大
山崎樹範、吉野圭吾、村井國夫
●[東京公演] 2018/1/12〜28◎東京芸術劇場 プレイハウス
●[久留米公演] 2018/2/3〜4◎久留米シティプラザ ザ・グランド
ホール
●[名古屋公演] 2018/2/7◎日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
●[兵庫公演] 2018/2/10〜12◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
〈前売り開始〉2017年11月18日(土) 各地一斉発売開始
 



誰か席に着いて
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いよいよ初日間近! 明治座11月公演『京の螢火』稽古場公開&囲みレポート!

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後列/深沢敦、沢田亜矢子、河相我聞、伊藤正之
前列/桜乃彩音、藤木隆宏、 黒木瞳、筧利夫、渡辺大輔、田村芽実

幕末の動乱に揺れる京都・伏見を舞台に、維新の嵐が吹き荒れる激動の時代を生き抜いた寺田屋お登勢とその夫伊助を描いた物語、『京の螢火』が、11月3日〜26日まで、日本橋浜町の明治座で上演される。

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『京の螢火』は1971年に明治座にて上演された『京の螢火〜お登勢と竜馬〜』を元に、脚本家・演出家として活躍するわかぎゑふが、初演の舞台の良さは残しつつ、2017年に相応しい幕末ものとして新たに書き下ろした新作。黒木瞳演じる伏見の船宿「寺田屋」の女主人お登勢と、筧利夫演じるその夫伊助を中心とした夫婦の物語を軸に、藤本隆宏演じる坂本龍馬、のちにその妻となる、田村芽実演じる若き日のおりょう、渡辺大輔演じる幕末の志士ら、多彩な登場人物たちが織りなす、スピード感と華やかさを備えた人間味あふれるドラマが展開されていく。

そんな舞台の公開稽古と囲み会見が、10月都内稽古場で行われ、黒木、筧をはじめ、主要メンバーが勢ぞろい。白熱した稽古の様子が公開された。

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演じられたのは、劇中の二つの場面の抜粋。最初に一幕第三場から、寺田屋に嫁いできたお登勢が、沢田亜矢子演じる姑のお定、桜乃彩音演じる義妹のお椙に辛く当たられる日々の中で、絶対に開けてはならないと言い含められて預かった箱を、勝手に開けて中を見たという嫌疑をかけられるシーンが披露される。
河相我聞演じる五十吉が、この箱には仕掛けがしてあった、開けたのは明白だとお登勢に迫り、中の人形が証人だと攻め立て、お定もお椙も嵩にかかってお登勢を責めるが、伊藤正之演じる医者玄庵が、これとそっくりのゆすりたかりの話を聞いたことがあると話し、やがて五十吉はお椙の思い人だということがわかってくる。

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潔白を主張するお登勢の黒木に、凜とした中の可憐さがきちんとあり、お定の沢田、お椙の桜乃もこの場に必要な権高さを出していて、女性たちの対比が鮮やか。そんな中で、ひたすらあっちもこっちも汚いと掃除を続けている伊助の筧の、飄々とした演技が絶妙だ。

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場面転換の間に、演出のわかぎゑふが細かい指示を出し、続く場面は二幕第三場。
寺田屋の女将として立派に成長したお登勢が、渡辺大輔演じる薩摩藩士・中村藤次郎と談笑していると、新撰組のご用改めが踏み込んでくる。

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藤次郎を奥の間に隠したお登勢は、怪しい者など誰もいない、奥の間には夫がいるだけだと新撰組をあしらおうとするが、納得のいかない新撰組の面々は奥の間に踏み込む。と、そこにいたのは確かに夫の伊助。

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変わらぬ飄々とした態度の伊助に肩すかしを食った新撰組は、お登勢に憤懣をぶつけようとし、その理不尽な態度に憤った田村芽実演じるおりょうが飛び出してくるのを、またお登勢がかばい、ようやく事なきを得る。

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駆けつけた藤木隆宏演じる坂本龍馬、お登勢、伊助、おりょう、中村藤次郎、それぞれの思いが交錯して、立場を異にする登場人物たちが幕末の嵐の中でどう生きるか、この後の展開に期待が高まる中、公開稽古は終了。新撰組や、坂本龍馬といった幕末の著名人を登場させながら、市井の人々を中心として描かれる新たな物語の、全容が待たれる時間となった。
 
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続いて囲み取材が行われ、黒木瞳、筧利夫、藤木隆宏、渡辺大輔、桜乃彩音、田村芽実、深沢敦、伊藤正之、河相我聞、沢田亜矢子が登場。黒木、筧を中心に公演への抱負を語った。

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【囲み取材】

──報道陣の前で稽古を公開していかがでしたか?
黒木 初日が近いのだなと、緊張感が高まって参りました。
 良い本番の予行練習ができたなと。皆さんのおかげでございます。ありがとうございます。
黒木 ありがとうございます。

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──今回の舞台の見どころは?
 見どころですか?見どころは黒木さんです!黒木さんを観て頂ければそれでいいんです。今自分が喋ってますけれども、あまり喋らなくてもいい、出てなくてもいいくらいで(爆笑)黒木さんを観てちょうだい!(黒木を示してポーズを決めるので、全員爆笑)
黒木 こうおっしゃっていますが、本当に私を支えてくれている旦那様なので、頼もしく思っております。皆が織りなす物語なので、全員それぞれに見どころがあります。(沢田に)嫁イジメもありますし、(桜乃と我聞に)駆け落ちもしますし、(藤本に)坂本龍馬もおりますし、(田村に)おりょうもいますし、(渡辺に)「寺田屋騒動」であなたは大活躍をしますね。
渡辺
 はい!そうですね。
黒木 その寺田屋騒動のあと、日本の夜明けの前に、女たちが見動きの取れないもどかしさを男たちが支えてくれるという、見どころ満載でございます。

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──黒木さんと筧さんは夫婦役で、初顔合わせでしょうか?
 「初」ではないです。ドラマも映画も一緒にやっていますので。
黒木 舞台が初めてということです。
──黒木さんから見て夫役の筧さんは?
黒木 返答に困るくらい(笑)、まだお稽古の量が少ない状態で、夫婦の愛が深まるのはこれからなんですが…。
 でも私は色々とテクニックを持っておりますので、喜ばせ方はよく知っております(爆笑)。もちろんお客様にお見せできる上のことで、という意味ですが(笑)。
黒木 衣装のことなど「こういう風にしたらどうですか?」と、ものを作っていく上での親密な話もしております。
 私は本番の衣装は黒木さんに選んで頂いていますし、(黒木を示して)今日はこれは稽古用ですけれども、この人の本番の衣装はすごいですよ!はい、見どころは黒木さんです!(再びポーズ)。
黒木 見どころは皆です!(笑)
 はい、そうですね(笑)。

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──大変和気藹々とした雰囲気ですが、皆さんで食事に行かれたりなども?
 いや、まだそういう時間はね。
黒木 追い込みなので。今こうやって皆笑顔でおりますけれども、心の中は闘っていると思いますので。
──では、これから筧さんがお食事に誘ったりなどは?
 特に予定はないです(笑)、というか、本当にまだ今日よくやれたもんだ!というくらいなので(爆笑)。皆さん本番に強いです!びっくりしました。カメラの前でやると皆すごいから!
田村 本当に皆さんすごいです。
 ねぇ、本番もカメラが回っている方がいいんじゃないのかって(笑)。

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──黒木さんは昨年映画監督もなさいましたが、監督を経験してまた舞台に戻られて何か変化などは?
黒木 舞台はやはり私が育ったところですので、初心に戻りますね。宝塚時代を思い出します。(桜乃を示し)後輩もおりますので。新鮮な気持ちで板の上に立ちたいと思います。
──時代劇の舞台で、宝塚の先輩後輩で共演することについては?
黒木 頼もしいです。
桜乃 私は黒木さんの何気ない仕草ですとか、目線の使い方ひとつひとつに私自身がとりこになっていて、何かひとつでも今回勉強させて頂こうと思って、いつも前のめりで稽古を拝見しております。頑張ります。
 いいですね。ですから皆ね、見どころは黒木さんです!(ポーズ・笑)

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黒木
 見どころはラストにもありますね!
 あります、あります!
黒木 演出のわかぎ先生の了解を得て、カーテンコールを演出させて頂きましたので、カーテンコールも見どころのひとつなので、お楽しみになさってください。
──ネタバレにならない程度に、どんなカーテンコールなのかを教えてもらえませんか?
黒木 ここは筧さんでしょう!
 派手で和風でありながら、ちょっと洋風感のあるカーテンコールで「歌手・黒木瞳」でございますね、すべては。
黒木 ちょっと宝塚みたいなカーテンコールです。
 そうですね(周りを見て)皆、うなづいております。
黒木 羽根は背負わないですけどね(笑)。楽しんで頂ければと思います。

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──桜乃さんはご出産後の舞台復帰作ということですが
全員 (拍手)。
桜乃 でも黒木さんに伺ったら(出産後)1ヶ月半で復帰なさったとお聞きしまして、私は1ヶ月半の時はまだ(横になる仕草をして)こんな感じでしたし、体力もなかったのですが、今は子供も10ヶ月になりまして、頼もしく成長してくれているので、心置きなく稽古に集中させて頂いております。
──黒木さんに舞台のことだけでなく子育ての面での相談なども?
桜乃 今は舞台の稽古に集中していて、あまり私生活のお話をする時間もないですし、役作りを深めていきたいので、子育てのことよりも勉強したいところがいっぱいありますので、まずはそちらからと思っております。

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──では黒木さんから舞台を楽しみにされている方達にメッセージを。
黒木 11月3日初日の明治座公演『京の螢火』です。是非皆さん明治座にお越しください!よろしくお願いします!
全員 よろしくお願いします!


〈公演情報〉

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明治座11月公演『京の螢火』
原作◇織田作之助「螢」司馬遼太郎「竜馬がゆく」脚本 北條誠より
脚本・演出◇わかぎゑふ
出演◇黒木 瞳、筧 利夫、藤木隆宏、渡辺大輔、桜乃彩音、田村芽実/深沢 敦、伊藤正之、河相我聞、沢田亜矢子   ほか
●11/3〜26◎明治座
〈料金〉 S席(1階席・2階前方席)12,000円 A席(2階後方席・車椅子スペース)8,500円  B席(3階席)6,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666(10時〜17時)



【取材・文・撮影/橘涼香】




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