えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『暗くなるまで待って』

食べることの大切さと心の交流の美しさ ミュージカル『深夜食堂』上演中!

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国境を超えて世界中で愛され、第39回日本漫画家協会賞大賞を受賞した安倍夜郎の『深夜食堂』。ドラマ、映画も大ヒットを記録したこの人気作品が心温まるミュージカル作品となって、新宿シアターサンモールで10月26日から上演中だ(11日まで)。

日本で生まれ、メディアミックスの人気作品となった『深夜食堂』はお隣の国韓国で初ミュージカル化がなされた。脚本は第2回「韓国ミュージカル・アワーズ」で脚本賞を受賞したジョン・ヨンが担当。作曲は、日本でも話題となった『キム・ジョンウク探し( 『Finding Mr.DESTINY)』『オー!あなたが眠っている間に』など韓国ヒット作の常連となっているキム・ヘソンが担当。今回の公演は謂わばその逆輸入となる上演で、演出は重層的でミステリアスな作風と同時に、人間模様を細やかに描き分ける荻田浩一が手がけ、マスター役の筧利夫をはじめ、多彩なジャンルから集まったキャスト陣が、深夜にひっそりと開店する「めしや」に集う人々を、ユーモアとペーソスを加えて演じている。

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【STORY】 
深夜0時、看板もないその食堂は静かに店を開ける。メニューは豚汁定食だけだが、勝手に注文すれば出来るものは出してくれる。タネも仕掛けもないそんなマスターの素朴な料理を求めて、今日も「めしや(深夜食堂)」には、大勢の常連客が、それぞれの想いの中で、心の拠り所になるメニューを注文していく……
 
舞台は上手に「めしや(深夜食堂)」の店内。下手に夜の街のネオンというワンシチュエーションの中で進んでいく。様々な人の出入りはあるし、そこではケンカも、恋も、親子の情も、悲しい思い出も語られるが、決して派手なことは起こらない。それでも登場人物それぞれが抱える孤独、人のぬくもりを求める心が、大笑いしながら客席に共振していく様が見事だ。およそミュージカルらしからぬ筋立てだと思うのに、不思議なほどどのナンバーも世界観から浮くことなく、場面を飛翔させ、また何事もなかったかのように「深夜食堂」の店内に収れんされていく様は、ミュージカルならではの喜びに満ちている。原作はもちろん、様々なメディアで展開されているこの作品がミュージカルとして成立すると信じた、韓国のクリエーターたちの慧眼に驚かされるし、その「翻案ミュージカル」を生まれ故郷の日本の感覚に親和させた、荻田浩一の丁寧な仕事ぶりも光った。

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そんな「深夜食堂」で常連客を迎えるマスターを演じる筧利夫は、過去に何か大きな傷を負っていることが明らかで、だからこそ誰がどんな事情を抱えていても、黙々と料理を差し出すマスターを、飄々とした佇まいの中で演じている。台詞の声に独特の味わいと軽やかさがあり、それがミュージカルナンバーのソロで声を張った時のパワフルさとのよい対比を生んでいて、マスターの奥深い人物像がより一層表現されていた。動きの決して多くない中で、筧が放つ存在感が作品の要になっている。
 
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マザコンで、ストリッパーのマリリンにぞっこんの忠の藤重政孝は、一見およそ頼り甲斐がないようでいて、芯に揺るぎないものを持つ男を巧みに表出している。外見がカッコ良くなってしまうと違ってしまう忠を、思い切りよく具現化していて尚、母親に向ける眼差し、マスターに敢えて過去を尋ねる心根が実にカッコいい。歌唱力にも秀で、本人はもちろんキャスティングの妙に喝采だった。

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ゲイバーのママ小寿々の田村良太は、正直に言うとはじめにキャスティング表を見た時に、歌唱力抜群の若々しい田村が初老のゲイバーのママ役?と、二度見したほど驚きがあったのだが、初老という設定こそややぼかしていたが、舞台では実にしっとりとした落ち着きと、恋に一途な想いを表現した小寿々になりきっていて、これはもう脱帽もの。もちろん持ち前の歌唱力も活かされ、自分からは距離のあっただろう役柄に果敢に挑戦し、大きな成果を納めた田村に敬意を表したい。

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小寿々が恋するヤクザ剣崎竜の小林タカ鹿は、甘いマスクと抜群のプロポーションを駆使して、仁義を守り、強面だが心優しいヤクザをキリリと決めて演じている。こういう人物が突然歌い踊るのがミュージカルならではの可笑しみで、小林が大真面目だからこそ面白い効果を生んでいる。他にも多彩な役柄を演じ、時にはしばらく小林だと気づかなかったことさえあるので、是非注目して欲しい。

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剣崎の舎弟のゲンの碓井将大は、こういう役柄にありがちの虎の威を借る狐の小物さをふんだんに出しつつ、決して嫌味にならない可笑しみを醸し出して楽しめる。この人も他にもかなり印象的なキャラクターを演じ分けていて、その早替わり、変身の妙も楽しい。

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忠の永遠のマドンナ、マリリン松嶋のエリアンナは、ストリッパーという職業を天職だと信じ、プライドも実力も持ち合わせている女性を堂々と活写している。好きな人が変わる毎に本人の食べ物の嗜好も変わるという一途さもあって、エリアンナのパワフルボイスとチャーミングさが共に活かされた好演だった。

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路上で歌うシンガーソングライター千鳥みゆきのAMI(アミ)は、この役柄に必要不可欠な透明感が全身から感じられるのが何よりの魅力。ねこまんまが食べたいという彼女の思い出の味が、胸に迫る展開をよく支えていた。
 
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深夜食堂にいつも三人でやってきてお茶漬けを注文する「お茶漬けシスターズ」の「鮭」の谷口ゆうなは、ダイエットしなければ!という強迫観念に常にかられながら、美味しいものの誘惑に勝てないという役柄を、なんとも愛らしく演じている。豊かな歌唱力で食べることの幸福と誘惑を歌う姿は感動ものだった。

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同じくお茶漬けシスターズの「明太子」の愛加あゆは、この人が運命の人を待ち続けていて行き遅れているということは、よっぽど理想が高いに違いない!と見た傍から思わせるキュートさで、ドライな物言いとのギャップが面白い。宝塚時代に相手役だった壮一帆と、大げんかのシーンもあり、女優同士としての二人の相性の良さも再確認できるのが嬉しい。

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その「お茶漬けシスターズ」の「梅」の壮 一帆が、三人の中でも特に強烈な「いつか王子様が」思考を持ち合わせた女性を、嫌味なく思いっきりよく演じていて清々しい。愛加との言い合いでむしろ受け手になっているのも面白いし、二人が仲直りにいつも互いが頼んでいたお茶漬けを頼み合う姿にもグッとくる。元トップコンビが信頼感のある女優同士として互いにぶつかり合っている姿には、こちらも幸福にしてもらえる力があった。

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全体に、都会の片隅にそれぞれの生活には立ち入らず、でも1人ではない場所「深夜食堂」の存在が温かく、ミュージカルという演劇形態の懐深さと、人間賛歌が感じられる舞台になっている。尚、観劇中にお腹が空くこと請け合いの仕掛けもあるので、観劇帰りに大切な誰かと飲んだり食べたりもとても素敵だと思う。そんな食と心のふれあいを感じられる素敵なミュージカルだ。
 
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〈公演情報〉
AD深夜食堂
 
ミュージカル『深夜食堂』
原作著作◇安倍夜郎「深夜食堂」(小学館)
Book&Lyrics by JEONG, YOUNG 
Music by KIM, HAESUNG
演出◇荻田浩一
日本語上演台本・訳詞◇高橋亜子
出演◇筧利夫 
藤重政孝 田村良太 小林タカ鹿 碓井将大 エリアンナ AMI(アミ) 谷口ゆうな 愛加あゆ 壮 一帆
演奏◇熊谷絵梨(Pf)、相川瞳(Perc.)、中村康彦(Gt.)、中村潤(Vc.)
●10/26〜11/11◎新宿シアターサンモール
〈料金〉8,200円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉info@meshiya-musical.com
〈公式HP〉http://meshiya-musical.com
〈公式ツイッター〉@meshiya_musical



【取材・文・撮影/橘涼香】





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舞台『刀使ノ巫女』で学長役を演じる2人! 美羽あさひ&大湖せしる インタビュー

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今年6月までTV放送され話題を呼んだオリジナルアニメーション『刀使ノ巫女』(監督:柿本広大、シリーズ構成:盒粁玉蕁▲ャラクター原案:しずまよしのり)。その初の舞台化となるAiiA presents' 舞台『刀使ノ巫女』が、11月10日〜14日天王洲 銀河劇場で上演される。
「女子中高生×日本刀」をコンセプトに刀使(とじ)と呼ばれる女子生徒たちと、異形の存在「荒魂」との戦いを描いた作品で、刀使を演じるSKE48メンバーらが、歌あり、ダンスあり、バトルアクションありの舞台に挑む。
 
その舞台で、彼女たちが通う中高一貫校、美濃関学院と鎌府女学院の学長をそれぞれ演じるのが、元宝塚歌劇団宙組で娘役として活躍した美羽あさひと、元宝塚歌劇団雪組で男役から娘役に転向し、2倍の宝塚人生を送った大湖せしる。宝塚退団後、結婚、出産を経てこの舞台が3年ぶりの舞台復帰になる美羽と、宝塚退団後、「2.5次元」の舞台などで大きな存在感を示して活躍中の大湖が、共に取り組む舞台『刀使ノ巫女』への想いや、SKE48メンバーのこと、更に宝塚時代からのお互いの縁などを語り合ってくれた。
 
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 美羽あさひ 大湖せしる 

観始めたら止まらなくなった
原作アニメの魅力 

──作品に感じている印象から教えてください。
美羽 私はアニメを資料としていただいたのが最初だったのですが、観始めたら止まらなくて!子供たちが寝静まった後も、寝る間も惜しんで観続けてしまったほどでした。次の展開が気になって、気になって(笑)。そういう作品に出られるのがとても嬉しいです。私は宝塚時代に『逆転裁判』に出演しているのですが、その時の役柄は舞台のオリジナルキャラクターだったので。
大湖 あー!そうだったんですね!
美羽 そうなのよ!だからアニメのキャラクターを演じることが初めてなので、とても嬉しくて。また作品自体に楽しいだけではない、とても深いところもあるので、面白い舞台になれば良いなと思っています。
大湖 私もお話をいただいて初めて作品に接したのですが、最初「刀使=とじ」という言葉が聞き慣れないものだったので「えっ?『刀使ノ巫女=とじのみこ?』、すみません、もう1回お願いします」と言ったくらいだったんです(笑)。でもまさみさん(美羽の愛称)と同じで、アニメを観始めたらのめり込んでしまって、今回の舞台で描かれる12話までを一気に観ました。ファンの人が惹きつけられていく理由がよくわかる、とても面白い作品だと感じました。
──その中で演じる役柄については?
美羽 私は美濃関学院の学長、羽島江麻(はしまえま)を演じます。かつて「刀使」として戦っていたのですが、キャラクター的には皆に慕われている生徒のお母さん的な存在です。ふわっとした魅力のある人ですね。でも芯の強い女性ですし、主人公の衛藤可奈美の母・衛藤(旧姓:藤原)美奈都とは学生時代に同級生で、共に戦った様々な所縁があり、その想いの中で可奈美を助けたりするんです。今回の舞台の中ではそこまで深い関わりは描かれていないのですが、自分の中では原作にある役柄のバックボーンをきちんとつなげて、表現していけたら良いなと思っています。
大湖 私は鎌府女学院の学長、高津雪那(たかつゆきな)をさせていただきます。常に怒っていて、怒鳴っている、イメージ的にはキツい人なんですけれども、何故そういう態度になっているかと言えば、彼女の中で夢、希望、欲望、野望が様々にあるからこそ、そういう表現になっているので、ただ怖いだけではなく愛情の深いところを出していたけら良いなと思っています。
──では、お二人は先生同士ではありつつ、全く違うキャラクターなんですね。
美羽 全然違いますね。
大湖 真反対と言いますか、むしろ似ているところってあるのかな?というくらいです。
美羽 ですから、それぞれの個性を出してアクセントになっていけたら良いなと思っています。

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キャラクターを大切にしつつ、
生身の人間が演じるからこその魅力を 

──先ほど美羽さんからはキャラクターを演じるのが初めてというお話がありましたが、逆に大湖さんはキャラクターものを演じる機会が大変豊富ですね。
大湖 そうなんです。宝塚時代にも『ルパン三世』『るろうに剣心』がありましたし、宝塚を出てからの舞台でもたくさん演じさせていただいています。やはりキャラクターものはまずアニメをしっかりと観て、声優さんの口調の特徴なども把握して取り入れていきますが、一方で真似るだけでは人形のようになってしまいますので、それだけではいけないと私は思っていて。やはり舞台で生身の人間が演じ、生身の人間のお客様に観て頂く訳ですから、心に響かないと意味がないので、キャラクターに寄せつつ、私が演じるならではの見せ方もプラスしていけたら、面白さも出せるかなと思っています。
美羽 私はその作業がはじめてになりますが、やはり生身の人間だからこその繊細な動きというものができると思うので、アニメよりもよりリアルにその人物を演じられるのではないかな?と思っていて。もちろんキャラクターの動きの個性などは踏襲していきますが、アニメ以上に深い表現をしていけたらと思っています。
──舞台版としての見どころはどこだと思いますか?
美羽 やはり歌あり踊りありという、その点ですね! アニメのキャラクターは歌い踊ってはいないので、そこが舞台ならではの醍醐味かなと。
──お二人にも歌うシーンもあると伺っていますが。
美羽 はい、歌わせていただきます!
大湖 そちらも楽しみにしていていただきたいです。
美羽 あとはやはり殺陣にも迫力がありますし、観ていてワクワクするような感じに仕上がっていると思います。
大湖 おっしゃる通りです!ただストーリーを追うだけではなくて、皆がそこに色付けしていく作業をしているので、アニメファンの方の中にはひょっとしたらキャラクターが歌ったり、踊ったりすることに戸惑われる方もいらっしゃるかも知れませんが、是非そこが舞台の良さだということが伝わるように表現していきたいと思います。

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女子ばかりの稽古場で
蘇る宝塚時代

──SKE48の方達との共演で楽しみにしていることは?
美羽 まだあまり話せていないんです!
大湖 私もやっと、役柄としてではなくフランクに「おはよう!」と言えたかな?くらいなんですが(笑)、まさみさん直接絡みがあるのは?
美羽 柳瀬舞衣役の北川愛乃ちゃんが一番お芝居で絡んでいるのですが、まだ出身地を聞いたくらいです(笑)。
大湖 お互いまだまだですね!(笑)
美羽 でも私達も女子の中で育っているので、SKE48の方達が女子の中で切磋琢磨している空気感がとても懐かしいです。宝塚を思い出しますね。彼女たちも本当に頑張っているなと微笑ましいです。
大湖 私が一番絡むのは、糸見沙耶香役の竹内彩姫ちゃんなんですが、彼女も含めてアイドルの皆が、まるでお人形さんみたいに可愛いので、その子に向かってガンガン言っているのが申し訳ないような気持ちになります(笑)。私は女の子ばっかりの稽古場が逆にとても久しぶりで。
──大湖さんが紅一点という時もありましたね。
大湖 そうなんですよ!男性がほとんどという舞台に出させていただくことが多かったので、「あ、女子ばかりの稽古場!そうだ、こんな感じだった!」と思い出してきているところです(笑)。宝塚とどこか共通したような、もちろん細かくは違うのでしょうが、良い意味の上下関係も感じるので。
美羽 そう、それはすごく感じるから、これから交流がどんどん深まっていくと思うので、その点も楽しみにしています。
──お互いの魅力についてはどう感じていますか?宝塚時代は組も違っていたので、あまり交流は多くなかった?
美羽 ほとんどなかったと言っていいくらいなんです!もちろん舞台は観ていましたけれど、組が違うと本当になかなか会うことがないので。
大湖 もちろん舞台はめちゃくちゃ拝見していましたけれど、プライベートで話すという機会はなかったんです。私が88期でまさみさんが85期ですが、先に退団されたこともあって、男役時代の私しかご存知なかったんですよね?
美羽 「いつの間にか娘役になっていた!」と(笑)驚いたくらいでした。でも実は宝塚の受験スクールが一緒だったんだよね?
大湖 そうなんです!10代の頃に会っているんです!その頃から私にとっては雲の上の存在の方でしたし、まさみさんについては、「良い人」という話以外に聞いたことがない!というくらいでしたから、今回キャストが発表になった時に、「美羽あさひ」というお名前があったのを見た瞬間、勝手に「良かった!」と思いました。
美羽 まさかあの受験スクールからこれだけ年月が経って共演するとは!という嬉しい驚きがあったし、私もせしるのことは同期から「とっても良い子だよ」と聞いていたので、その人が今回一緒にいてくれるのは本当に心強いなと。特に私は久しぶりの舞台だから、本読みの時から「これどうしたら良いの?」ってすべて教えてもらって(笑)。いてくれてよかった!という安心感があります。 
大湖 ありがとうございます!私こそです。カンパニーの年齢層が離れているのもあるので、やはり1人だったらちょっと心細かったと思います。
美羽 私も!  だから本当に助かるし、宝塚の人って現役時代に全く接点がなかったとしても、「宝塚出身」という共通項があるだけで、会ってすぐに仲良くなれるのよね。
大湖 そうなんです!それは不思議なくらい!
美羽 やっぱり同じ場所で同じ経験をしているからね。私は舞台は3年ぶりで、何もかもがドキドキだったので、本当にホッとしてます。

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──舞台復帰について、ご家族が背中を押してくださったそうですね。
美羽 そうなんです!家族の協力なしにはできないので、今も大きな負担をかけていますが、でもやると決めたからには、きちんと集中して舞台を務めないと、共演者の方々やスタッフの皆さんお客様はもちろん、協力してくれている家族にも申し訳ないので、きちんと切り替えて頑張りたいと思います。
大湖 舞台に帰ってきてくださって嬉しいですよ!
美羽 ありがとう!よろしくね!
──色々な意味で期待が膨らみますが、では舞台を楽しみにしている皆様に意気込みとメッセージをお願いします。
美羽 楽しい、明るいだけではなく、仲間の大切さだったり、人間の愚かさなど深いところも含んでいる作品です。観終わって「あぁ楽しかった!また観たい!」と思っていただけるのと同時に、心に残るものが届いたら良いなと思っています。
大湖 「2.5次元」となると、「この漫画知らないし」と躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは原作をご存知なくても全く大丈夫ですので、是非気楽に観に来ていただけたらいいなと思います。キャラクターを観ていただけるのと同時に、生身の人間が演じるからこその魅力を伝えていけるように頑張りますので、まさみさんがおっしゃったように観終わってお客様の心に何かが残せるように、役作りを頑張っていきますので、是非劇場にいらしてください!

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■プロフィール
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みわあさひ〇広島県出身。99年宝塚歌劇団に入団。同年宙組に配属後、入団2年目の00年でベルリン公演に選抜され、同年『望郷は海を越えて』で新人公演初ヒロイン。以後次々と重要な役柄を務めて活躍。 08年『黎明の風/Passion愛の旅』のショーでは休演したトップ娘役の場面をつとめた。09年『薔薇に降る雨/Amour それは…』で退団。10年『CLUB SEVEN 6th stage!』で女優デビュー、玉野和紀演出・振付作品、音楽座ミュージカル等で活躍。結婚、出産を経て、3年振りに舞台復帰。

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だいごせしる○兵庫県出身。02年宝塚歌劇団に入団。同年雪組に配属、期待の男役として活躍。08年『マリポーサの花』新人公演で初主演。11年『ロミオとジュリエット』の「愛」役のあと娘役に転向。13年『春雷』で初ヒロイン。15年『ルパン三世』の峰不二子役は当たり役となる。16年『るろうに剣心』で退団。『グレート・ギャツビー』のジョーダン役を皮切りに、女優として多彩に活躍中。近年の主な舞台にA NEW MUSICAL『クロスハート』、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜暁の調べ〜、斬劇『戦国BASARA』第六天魔王、舞台『ジョーカー・ゲームII』などがある。

〈公演情報〉
main visual
 
AiiA presents' 舞台『刀使ノ巫女』
原作◇「刀使ノ巫女」
脚本・演出◇赤澤ムック  
音楽◇ 楠瀬拓哉&月蝕會議    
振付◇U★G
出演◇斉藤真木子(SKE48) 谷真理佳(SKE48) 北川愛乃(SKE48) 竹内彩姫(SKE48) 桑江咲菜 長谷川里桃/
北川綾巴(SKE48) 谷口莉緒 門田奈菜 愛わなび 百音/
春川芽生 美羽あさひ 大湖せしる/
陰山泰
●11/10〜14◎天王洲 銀河劇場
〈料金〉8,800円(前売・当日共/全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
〈公式Twitter〉@toji_stage
 
(C)伍箇伝計画/刀使ノ巫女製作委員会 
(C)舞台『刀使ノ巫女』



【取材・文/橘涼香 撮影/山崎伸康】



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舞台『刀使ノ巫女』で刀使の少女役に熱く取り組む! SKE48 北川愛乃&竹内彩姫インタビュー

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今年6月までTV放送され話題を呼んだオリジナルアニメーション『刀使ノ巫女』(監督:柿本広大、シリーズ構成:盒粁玉蕁▲ャラクター原案:しずまよしのり)。その初の舞台化となるAiiA presents' 舞台『刀使ノ巫女』が、11月10日〜14日天王洲 銀河劇場で上演される。
 
「女子中高生×日本刀」をコンセプトに刀使(とじ)と呼ばれる女子生徒たちと、異形の存在「荒魂」との戦いを描いた歌あり、バトルアクションありの作品で、刀使の少女たちを「SKE48 Passion For You〜愛と情熱は世界を救う〜」の連動企画として、リクエストランキングの上位になったSKE48メンバー5人が演じ、宝塚歌劇団OGの美羽あさひ、大湖せしるが共演することでも話題となっている。
 
そんな舞台で、主人公・衛藤可奈美の親友・柳瀬舞衣(やなせまい)を演じる北川愛乃。そして任務に忠実でありつつ、他者とのコミュニケーションを苦手とする糸見沙耶香(いとみさやか)役を演じる竹内彩姫。2人が公演への意気込み、また互いの魅力を語り合ってくれた。


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北川愛乃 竹内彩姫

魅力的なアニメから生まれた
カッコ良い舞台

──作品に感じている魅力から教えてください。
竹内 私は歴史がとても好きで、小さい頃から歴史に関する本はたくさん読んできたんです。ですから自分が実際に日本刀を持って演技をできるなんて!と感動しましたし、このタイミングで日本刀に関わることができてとても嬉しいです。またこの舞台には、ファンの方に投票で選んでいただいて出演できるようになったので、ファンの方への感謝の気持ちを持って頑張っていきたいです。
北川 私は元々アニメが好きで可愛い女の子が出てくるお話も大好きなんです。このアニメを観て、そんな可愛い女の子がカッコ良く戦う姿に魅了されて、夢を与えてもらえたし、ときめきも感じたので、舞台に出させていただけるのが嬉しいです。私が感じたようなときめきを舞台からお届けできたら良いなと思っています。彩姫さんもおっしゃったように、皆さんに選んでいただいてこの舞台に立てることになったので、私自身にとっては3回目の舞台なのですが、これまで以上に気合いが入っています。
──演じるキャラクターについてはどうですか?
北川 私は柳瀬舞衣役を演じさせていただくのですが、物語の中で癒し系の存在だと思うので、台詞を言う時もちょっとゆっくり話すなどして、可愛さを大切に演じていきたいなと思っています。物語が進むにつれて、舞衣ちゃんも成長していくのが台本からも感じられるので、その部分も大切にしていきたいです。
竹内 糸見沙耶香役を演じさせていただきますが、沙耶香ちゃんは身長も私と同じくらいで、血液型も一緒なので、結構同じ部分もあるのではないかと思っていたのですが、より深く性格を知っていくと、自分を出さない子なんですね。高津学長からの任務をとても忠実にこなす子で。大人数でワイワイするのが好きな私と、学長としか行動しない沙耶香ちゃんとは、かなりの部分で真逆だなと。そういう沙耶香ちゃんを演じることで、私の新しい面を見ていただけるのではないかと思います。それから私はこのお仕事の中でショートヘアにしたことがないし、髪を染めたこともなかったのですが、今回の役は白髪にショートヘアなので、普段の私とは違った見た目のギャップも楽しんでいただけたらいいなと思います。
 
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両親に「最初はわからなかった」
と言われて(笑)

──お二人の役柄は交流がありますね。
竹内 はい、あります。沙耶香ちゃんは学長以外にはあまり心を開いていなかったのですが、舞衣ちゃんと出会ったことによって変わっていく。舞衣ちゃんによって自分を出せるようになっていくので。実生活では私が先輩なのですが、この舞台では後輩を演じるので、役に成りきらないと!と思っています。「先輩!」って呼びかけるのがね (笑)。
北川 そうなんです! SKE48では彩姫さんが先輩の6期生で、私は8期生なのですが、入った年数で言うと5年以上離れているんです。しかも私は人見知りでガツガツ行けないタイプなので、いつも彩姫さんに引っ張っていただいているんです。普段と役の関係性が全く真逆なので難しい部分もあるのですが、ご飯に連れていってくださったり、私がやりやすいように彩姫さんが気遣ってくださるので、演技もしやすくなっています。
──ではお互いに新鮮な感覚も?
竹内 そうですね。この舞台に一緒に選ばれたからこそ、これまでよりもずっと話すようになりました。SKE48は大所帯なので、今までは仲間の中の1人でしたが、この舞台に出ることでとても親しい間柄になれたのは、投票してくれたファンの方のおかげでもあるなぁと感謝しています。
──キャラクタービジュアルの写真もとても素敵ですね。
竹内 自分では「これが私」とわかっているので、「ヘアメイクでこんなに変わるんだな」と思いながら見ていたのですが、家族はどれが私かわからなかったみたいで!(笑)「娘だよ!?」ってツッコんだんですけど(笑)。両親は「最初はわからなかった」と言っていて、祖父に至っては「本当にいるのか?」と(爆笑)。そうしたら握手会でファンの方からも、「ゴメン!ずっと推してきたけど、どれだかわからなかった」と言われて、「そんなことある?」と思って(笑)。でもそのくらい違う一面を引き出してもらえたのは、ヘアメイクや美術の方の技術の賜物で、その凄さに驚きました。
北川 私はアニメを観ていて、舞衣ちゃんのことを本当に可愛いなと思っていたので、本当に私にできるのかな?と不安が大きかったのですが、メイクさんが髪の毛1本にまで拘って表現してくださったので、とても嬉しかったです。出来上がったものを見て、少しは舞衣ちゃんに近づけたかなと思いました。

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演技面やプロ意識の高さに
刺激を受ける稽古場

──殺陣のお稽古はいかがですか?
竹内 私達は普段でも歌ったり踊ったりはしているのですが、殺陣となると使う筋肉が違うようで、いつもとは別のところが筋肉痛になっています。でもこの経験は今後にもつながると思いますし、歴史好きとしては出てくる名前だけでも楽しいので(笑)、もしこの作品をご存知なくても歴史が好きな人だったら観ていて楽しいと思います。
北川 殺陣のお稽古はまだ数少ないのですが、さっきもキャストの方に見せ方を教えていただいて、やはりカッコよさが全然違うなと。この舞台は殺陣がとても重要ですから、ひとつひとつの所作がカッコ良く見えるように研究していきたいです。
──アイドルとしてのライブ活動と、役を演じる舞台作品の魅力の違いはいかがですか?
竹内 違う仲間ができた感じです。普段SKE48のライブでは引っ張っていく立場なのですが、この舞台では演技の先輩の方がたくさんいらっしゃるので、その中に入れていただけたのも光栄ですし、これだけで終わるのがもったいないと思うくらい素敵な方達ばかりなので、お互いの仲を深めていきたいです。
北川 私も普段はSKE48としての活動をしているので、こういう舞台に出演させていただくことで、演技面でもすごく勉強になりますし、休憩時間もずっと自主練されている方達がたくさんいらして、プロ意識の高さからも学ぶものがたくさんあります。彩姫さんもおっしゃったように、折角この舞台に出演させていただくので、この機会に人見知りを克服して、色々な方と関わっていきたいです。
──学長役との絡みも多いということですが、元宝塚の美羽あさひさん、大湖せしるさんとの共演はいかがですか?
竹内 私は演技経験がまだとても浅いので、プロフェッショナルな「元宝塚の方」と伺っただけで背筋が伸びる思いでしたから、そんな方と一番関わりの多い役ということで、「どうしよう!」と最初はとても緊張しました。でもお会いしたらとっても優しくて、沙耶香は厳しくされて育つという役なのですが、演技が終わった途端にせしるさんが「ごめんね、怖かった?」と声をかけてくださって、「なんて良い方なんだろう」と。優しさに溢れた方々なので、今ではこちらからもお話にいけるようになって、とっても嬉しいですし光栄です。
北川 お稽古がまだ浅い状態で、私は台詞も入っていないし、役もつかめていない段階なのに、既にお二人は完璧で!本当にすごいなと思います。


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殺陣とお芝居はもちろん
歌ありダンスありの親しみやすい舞台

──お互いの普段の関係性はどんなものですか?
竹内 はじめに彼女がSKE48に入ってきた頃は、髪が長いなという印象でした。「先輩、先輩」とくるタイプではなかったので、関わることはそれほど多くなかったのですが「真面目な子」というのは、メンバーからもファンの方からもずっと聞いていました。そのイメージをずっと持っていたんですが、こうして同じ作品でお稽古したり、ご飯にいったりしていたら、実際はすごくポンコツで(爆笑)。有り得ないようなことをするんです!バッと見ただけで熱いってわかりきっているものを、無防備に触って「熱い!」って騒いだりとか(笑)。真面目、真面目と聞いていたので、全てにおいてしっかりしているイメージだったんですが、こんなに天然な子だったのか!という驚きがあって可愛いです。きっとこの天然な部分がファンの方にも愛されているんだと思いますし、この舞台を通してまた違う一面が見えてくるんじゃないかと楽しみです。
北川 私がSKE48に入って間もない時に、初めてのラジオの収録があって。名古屋から岐阜県まで行かないといけなくて、道中も長かったしとても緊張していたのですが、彩姫さんが緊張をほぐしてくださって。
竹内 ラジオでは伝えられないので、ちゃんと仲良くならないと楽しさを伝えられないなと思ったので、コミュニケーションを取らなきゃ!と必死だったんですが、それにちゃんと応えてくれる子だったし、仕事の面でもやりやすいなとすごく思いました。
北川 私は、ラジオでは伝わらないということが当時はわからなかったので、教えていただけたのがありがたかったです。それは今も変わらなくて、本当に色々なことを教えてくださる親しみやすい先輩です。
竹内 私は同期生の中では最年少で、後輩たちと年齢が近いんです。憧れの先輩がいることもとても良いことだと思いますが、後輩が友達感覚で接することができる先輩も必要かなと思っていて、自分がそういうポジションになれたらと思っているので、親しみやすいと言ってもらえるのはとても嬉しいです。

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──お二人が良い関係でこの舞台を創っていくのを楽しみにしています。では改めて舞台『刀使ノ巫女』を楽しみにしているお客様にメッセージをお願いします。
竹内 SKE48のファンの方には普段とは全く違う私達を観て頂けると思います。同時に、殺陣とお芝居はもちろんですが、歌ありダンスありの舞台なので、普段私達のライブを観てくださっている方には、親しみやすい舞台になっていると思います。原作ファンの方達がどう観てくださるかという不安もありますが、その方達にも楽しんでいただけるよう私達も必死で頑張りますので、是非劇場にいらしてください!
北川 アニメを元々知ってくださっている方はもちろん、舞台を観て初めて『刀使ノ巫女』を知ってくださる方にも、この作品を好きになって欲しいです。私達の舞台がこの作品の入り口になってくれたら嬉しいですし、そうして輪が広がっていって、今回の舞台だけではなくて、続編の舞台もできるようになったら良いなと思っています。
竹内 今は共演者の方々に圧倒される日々ですが、その状況も楽しめるように努力していきます!劇場でお待ちしています!

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北川愛乃 竹内彩姫

きたがわよしの〇大阪府出身。2016年、SKE48の8期生としてお披露目。17年、正規メンバーへの昇格とチームS所属が発表され、活躍を続けている。2018年5月に堤幸彦演出の舞台、劇団れなっち公演『ロミオとジュリエット』で「ばあや役」を演じた。

たけうちさき〇愛知県出身。2013年、SKE48の6期生として活動開始。15年チームKIIに昇格。16年「金の愛、銀の愛」でSKE48のシングル曲で、初の選抜メンバーとなるなど、躍進を続けている。

〈公演情報〉
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AiiA presents' 舞台『刀使ノ巫女』
原作◇「刀使ノ巫女」
脚本・演出◇赤澤ムック  
音楽◇ 楠瀬拓哉&月蝕會議    
振付◇U★G
出演◇斉藤真木子(SKE48) 谷真理佳(SKE48) 北川愛乃(SKE48) 竹内彩姫(SKE48) 桑江咲菜 長谷川里桃/
北川綾巴(SKE48) 谷口莉緒 門田奈菜 愛わなび 百音/
春川芽生 美羽あさひ 大湖せしる/
陰山泰
●11/10〜14◎天王洲 銀河劇場
〈料金〉8,800円(前売・当日共/全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
〈公式Twitter〉@toji_stage
 
(C)伍箇伝計画/刀使ノ巫女製作委員会 
(C)舞台『刀使ノ巫女』



【取材・文/橘涼香 撮影/山崎伸康】


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凰稀かなめ主演で新訳脚本の『さよなら、チャーリー』上演中!稽古場フォトとコメント

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1969年の越路吹雪による日本初演以来、愛され続けているロマンティック・コメディ—『さよなら、チャーリー』が、元宝塚歌劇団宙組トップスター凰稀かなめ主演で上演中だ(10月31日@兵庫芸術文化センター阪急中ホール、11月13日〜16日@東京・三越劇場)。

『さよなら、チャーリー』は、数々の浮名を流して浮気現場を目撃され、銃弾に倒れたプレイボーイのチャーリーが、天罰によって女性として転生したことから起こる、おかしくも切ないラブコメディー。これまでフランスで上演されたテキストが使われていたが、今回の上演の為にアメリカでの上演台本を小田島恒志が新たに翻訳。チャーリーの凰稀かなめ、チャーリーの親友ジョージの辰巳琢郎をはじめ、登場人物たちがペーソスとユーモアにあふれた長台詞を交わし合うのが特徴的な、より大人のロマンティックでちょっぴり切ないコメディ作品として新たな息吹が感じられる作品となっている。

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【STORY】
ハリウッドに近いカリフォルニアの海浜住宅地で、シナリオライターのチャーリーの葬儀が執り行われている。葬儀を仕切っているのは、親友で映画監督のジョージ(辰巳琢郎)だが、参列者はチャーリのマネージャー・アーヴィング(島崎義久)と、プロデューサー・ズイマーマンの夫人フラニイ(枝元萌)のたった二人。それもそのはず、チャーリーは数々の女性と浮名を流し、挙句の果てに人妻との浮気現場をその亭主に見つかり、ピストルで撃ち殺されてしまったのだ。
寂しい葬儀のあと、問題の人妻・ラスティ(松山メアリ)がとても式には出られなかったと訪れ、夫のアレックス(置鮎龍太郎)がチャーリーを撃った折の状況を訴え、チャーリーがあわててトレンチコートを着て、海に飛び込んだ音が聞こえたものの、まだ遺体も見つからないと嘆く。
たが、ラスティを慰め送り出したジョージの前に、突然トレンチコートを着た人物(凰稀かなめ)が入ってくる。姿は女性だが、動作と言葉使いは男性の人物に、驚くばかりのジョージに向って「どうしたんだ、俺だよ、チャーリーだよ!」とその人物は言う。どうやらチャーリーは数々の女性を泣かせた天罰で、この世に女として送り返されたようだ。チャーリーも自分が女になってしまった事に気づき二人はパニックに。しかし、そこはあくまでもポジティブなチャーリー。現実を受け止めジョージの協力を得て、女性の仕草を練習したチャーリーは、チャーリー未亡人として新たに出直そうとする。ところがそんな二人を見たジョージの恋人のジェニファー(帆風成海)が、誤解から嫉妬しジョージとの仲がまずくなってしまう。そうこうするうちにチャーリーは次第に、女性の気持ちに気づいていくが……

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この作品で主演を務める凰稀かなめから、宝塚ジャーナルへ意気込みのコメントが届いた。

【凰稀かなめコメント】
映画にもなっているとても有名な作品に出演させていただけることを光栄に思っています。今回、辰巳琢郎さんと初めて共演させていただききますし、他の共演者の方達とも初めての共演になります。色々な方面で活躍されている方達と、ストレートプレイのコメディ作品でお芝居をさせてもらっていて、刺激的な稽古を重ねてきました。これまでの舞台版ともまた違った新訳による上演になっていますので、笑いたくなったら、またちょっとホロっとしたくなったら、この作品をご覧いただければ。色々なものが集まっている作品になっていますので、日頃の疲れを癒しに是非劇場にいらしてください!お待ちしています!

〈公演情報〉
ロマンティックコメディー『さよなら、チャーリー』
作◇ジョージ・アクセルロッド
翻訳◇小田島恒志
演出◇岡本さとる
出演◇凰稀かなめ
松山メアリ、帆風成海、島崎義久、枝元萌
置鮎龍太郎
辰巳琢郎
●10/31◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈料金〉A席6000円・B席4000円
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10時〜17時)
〈公式サイト〉http://www.gcenter-hyogo.jp
●11/13〜16◎三越劇場(日本橋三越本店
〈料金〉 S席8500円・A席7000円
〈お問い合わせ〉アーティストジャパン 03-6820-3500 (月〜金の11時〜17時・祝日休み)
〈公式サイト〉http://www.artistjapan.co.jp
 
 
 

【取材・文/橘涼香 写真提供/アーティストジャパン】


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