えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『不徳の伴侶 infelicity』

ミュージカル界に革命を起こした、あの作品が帰ってくる!ミュージカル『1789─バスティーユの恋人たち─』製作発表レポート

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フランス人が創ったフランス革命を描いたミュージカルとして、初演時全席完売の熱狂を巻き起こしたフレンチ・ロック・ミュージカル『1789─バスティーユの恋人たち─』が、4月9日〜5月12日、東京・有楽町の帝国劇場で待望の再演の幕を開ける。(6月2日〜25日大阪・新歌舞伎座、7月3日〜30日福岡・博多座でも上演)

『1789─バスティーユの恋人たち─』は、『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』等の話題作を次々と世に送り出してきたプロデューサー、ドーヴ・アチアとアルベール・コーエンの手によって2012年にフランスで開幕すると同時に大評判を呼ぶメガヒット作品となった。日本では2015年に小池修一郎潤色・演出により宝塚歌劇団月組で初演。更に、2016年男女版としての上演となった帝国劇場での東宝版初演も、鮮烈な音楽と演出、魅力的なキャスト陣の好演が熱狂を生み、開幕するや否やチケットが全日程ソールドアウトするという伝説的な舞台となった。

そんな作品が、多くの続投キャストに一部新キャストを加えて、遂に待望久しい再演の運びとなり、2月に都内のライブハウスで、多くのメディアと激戦を勝ち抜いた幸運なオーディエンスが見守る中、製作発表会見が行われた。会見には、主人公ロナン役のWキャスト小池徹平と加藤和樹、ロナンと恋に落ちるオランプ役のWキャスト神田沙也加と夢咲ねね、王妃マリー・アントワネット役の凰稀かなめと龍真咲、革命家ロベスピエール役の三浦涼介、ダントン役の上原理生、デムーラン役の渡辺大輔、そして潤色・演出の小池修一郎が集い、公演への抱負を語った。
 
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製作発表は、まずキャストによる歌唱披露のパフォーマンスからスタート。初演からマリー・アントワネットを続投する凰稀かなめと、今回新たにマリー・アントワネット役に加わる龍真咲のデュエットという、この製作発表記者会見だけの特別バージョンで、マリー・アントワネット登場の華やかなナンバー「全てを賭けて」が歌われる。凰稀と龍は共に宝塚歌劇団創立100周年の節目の年にトップスターだった絆の深い間柄。特に龍は、宝塚版『1789─バスティーユの恋人たち─』でロナン役を演じていて、女優としての初仕事が同じ作品のマリー・アントワネット役となる、めぐり合わせの妙味も加わり、二人のチャーミングな姿が新鮮だ。
 
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続いて革命家たちで歌われる力強いナンバー「自由と平等」が加藤、三浦、上原、渡辺の組み合わせで歌われる。ロベスピエール役で初登場の三浦を交えて、新たな化学反応が起こることが早くも予見される歌声に、ライブハウスの熱量が一気に高まった。

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そこからロナンとオランプの想いの丈が詰まった「この愛の先に」が小池、加藤、神田、夢咲の、こちらもこの製作発表記者会見だけのスペシャルバージョンとして、二組のロナンとオランプが、曲の中で相手を入れ替えながら歌われる。本編でもそれぞれの組み合わせによって作品の景色まで変わってくることの妙味が大きなWキャストが、目の前で入れ替わるという特別感が、なんとも貴重だ。

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そして、今度は小池、三浦、上原、渡辺の組み合わせで、愛し合う者同士の誓いが高らかに歌われる「サ・イラ・モナムール」へ。フレンチ・ロック・ミュージカルとしての『1789─バスティーユの恋人たち─』を代表すると言っても過言ではない楽曲にライブハウス全体が熱狂。あの、興奮のるつぼの舞台が帰ってくることへの期待がいやが上にも高まった。
 
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そんな、熱い、熱い、楽曲披露の興奮も冷めやらぬステージに、小池徹平、加藤和樹、神田沙也加、夢咲ねね、凰稀かなめ、龍真咲、三浦涼介、上原理生、渡辺大輔、そして潤色・演出の小池修一郎が登壇。それぞれの挨拶から質疑応答へと引き継がれた。(文中では小池修一郎は小池、小池徹平は徹平と表記)

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【登壇者挨拶】

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小池 
大雪などもあった東京で今日こんなに晴れたのは、皆が集まることを祝してくれたんだと思います。天候によってはできなくなっちゃうのかな?と心配していたので、本当に晴れて良かったです。この作品は2年前に東宝で初演致しました。男女、一般バージョンと言いますか、宝塚から来て。その時に僕も初めての方も多かったし、初めてミュージカルに出るとか、初めて女性を演じるとか(キャストが凰稀を見て笑い)の方もいらして、初めてのことが多かったんですけれども、皆で力を合わせて、この作品のカラーと同じく、今日ここには来ていないキャストの方たちも、ものすごく熱のこもった稽古で、1つの舞台を創ることができたかなと思っております。そういう時の盛り上がりをもう1度というのは、ちょっとなかなか難しいものがあります。でも、今日さっきのパフォーマンスを観ていて、このメンバーだと、前の熱を取り戻すというより、新たな熱を生み出すことができるんじゃないか、と感じました。ご存知のようにこの物語はパリで作られた、フランス人が作ったフランス革命のミュージカルなんですけれども、やや私たち、日本ですとか、アメリカ、ロンドン等で作られるフラン革命のイメージから見ると、ある種軽やかなところがある。でも別の意味ではすごく熱血なところもあって、おそらく私たちにとっての明治維新とかに似ているのかな?と思います。昨今は明治維新のミュージカルも、たくさん作られているように思います。若い方たちのやる作品としてですね。また、大河ドラマ的なものなどもありますね。この『1789』はフランスの方たちが作った、結構ポップで弾むような流れで行き交う作品だと思うのですが、それを新たに日本人がイメージするフランス革命と、フランスの人たちの作ったフランス革命との接点を、もう1度洗い直しながら作っていきたいと思います。よりパワフルになった『1789』を期待してください。
 
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徹平
 ロナン役の小池徹平です。今日ちょっとお腹の調子が悪いんですけれども、ちゃんと歌えて良かったと思います(笑)。本当に久しぶりに皆さんの顔を見て、懐かしい、帰って来たな!という感じがすごくしていますね。2年ぶりにこの歌を歌わせて頂いて、改めてパワーのある楽曲だなというのを感じて、この2年間で皆がパワーアップしたものであったり、新キャストが入って、新たな風が吹いてどんな作品になっていくのかな?という、非常に楽しみが増した今日ですね。僕も楽しみにしておりますので、是非皆さんも楽しみにして欲しいなと思っています。今日はよろしくお願いします。
 
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加藤
 ロナン役をやります、加藤和樹です。革命の足音が近づいているというか、この『1789』は、小池先生がおっしゃった通り初演の時に、本当にすさまじいエネルギーを持って皆で創りあげた作品です。わからないこと、できないことに皆1人1人向き合って、特に歌のナンバー、ダンス、クラップなども取り入れたものに皆で葛藤しながら取り組んで、身体全体で表現する、このエネルギーをまたやれるということは、更にそのエネルギー量を超えていかなければならないという覚悟も必要だと思っております。なので、初演をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、また更にパワーアップした熱量の『1789』というものを、劇場で体感して頂きたいと思います。ご期待ください。よろしくお願いします。
 
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神田
 初演に続いてオランプ役を演らせて頂きます。初演の時は私自身初めて帝劇で上演されるバージョンの、一部になることで精いっぱいだったのですけれども、オランプという役は話をグイグイ引っ張っていくような役ではないかも知れないのですが、再演ということでよりその人物像を深めて、物語が起こす大きな竜巻の一部になれるように頑張りたいなと思っております。初演の皆さんとお会いして、(小池)徹っちゃんとも言っていたのですが、「帰ってきたね!」という思いがありますし、ナンバーを歌っていても時間が戻るような「あぁ懐かしいな、でも始まるんだな!」という新しい気持ちも感じていて楽しみにしています。初演よりも強く、芯が1本キリッと通ったオランプを演じられるように頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。

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夢咲
 オランプ役を演じます夢咲ねねです。私ももう1度この役にチャレンジできるということが、本当に嬉しくて、皆さんも言っているのですが、こうして再び皆さんに会って、懐かしい曲を聞くと、袖でもあの時の振りなどが蘇ってくると言うか、本当に私の中で大切な作品なんだなと改めて実感しました。2年前には見えなかったものを、今回また新しく発見して、自分なりに成長できるように、一生懸命皆さんと1つのものを作りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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三浦
 ロベスピエールを演じます三浦涼介です。僕は今回が初参加となります。去年小池先生にお会いして、オーデイションという形で歌を披露させて頂いて、選んで頂きました。今日は小池徹平君がお腹の調子が悪いと言いましたが、僕はそのオーディションの日から2日の間病院に3回ほど通いまして、得体の知れないストレスと言われました(笑)。でも今は本番が楽しみでなりません。一生懸命務めさせて頂きます。よろしくお願いします。

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上原
 ダントン役の上原理生です。またこのダントン役に戻ってくることができて、すごく嬉しく思っています。ご存知の通り僕だいぶフランスで革命をやってまして(笑)、そこからすると本当に時代を遡っていっていまして、この『1789』はフランス革命勃発の話なんですね。色々な作品で扱われているフランス革命のまさに始まった瞬間を切り取ったこの作品に、色々な経験をした後また戻ってきた時に、どんな景色が見えるのかな?が今からすごく楽しみです。2年ぶりに皆に仲間として会って、初めて会う人もいますけれどもストレスを与え過ぎないように(爆笑)。すごく楽しかった思い出があって、辛いこともたくさんあったのですが、皆がいるから乗り越えられたなということをすこぐ感じましたので、また皆と一緒に新たなこの作品を作っていく過程が、どんなものになるのかを楽しみにしています。パワーアップした作品を届けられるように頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
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渡辺
 カミーユ・デムーラン役の渡辺大輔です。皆さんがおっしゃっていますが、この場に戻ってくることができて本当に幸せという気持ちでいっぱいです。また小池先生の下で鍛えられ、この長いロングランを皆で乗り切る、この素晴らしい道をまた皆と歩いて行けるんだなという思いがいっぱいです。先ほどストレスを与えないようにとダントンが言いましたけれど、その間にデムーランが入って(笑)、中立を自分が保っていけるように(笑)、頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。

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龍 
今回マリー・アントワネット役をさせて頂きます龍真咲です。再びこの作品にめぐり合いましたこと、とても幸せに思っておりますし、皆さんは色々な意味で懐かしいとおっしゃるんですけれども、私も違う意味でとても懐かしく、さっきも「自由と平等」をちょっと(歌い踊りそうになった、というジェスチャーで笑いが起こる)。今回はロナンではなく、マリー・アントワネットにちゃんと集中して頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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凰稀
 マリー・アントワネットを演らせて頂きます。以下同文です(笑)。皆さんが言ってくださいましたので。新しいメンバーが入りますので、新たな気持ちでこの作品、役を深めて参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

【質疑応答】

──小池先生、宝塚の『1789』に続いて東宝版の初演も感動の舞台でしたが、今回その再演に際して、新キャストも迎えて、今考えていらっしゃる新たな方向性がありましたら教えてください。
小池 これはやはりライセンスのものなので、新しい曲が入るとか、筋が変わるとかそういうことはございません。でも今皆が言ったように、前回は皆はじめましてで、皆で作っていくというのは、面白いし刺激的なことではあるのですけれども、観客の皆さんにもおそらくこの人とこの人が一緒に出るのを観るのは初めて、というようなことがたくさんあったと思うんです。そのパワーで皆で1つのものを作っていった訳ですけれども、今回はやっぱり前にやった人たちは、2年間の間に色々な仕事を経験していて、皆さん伸び盛りというと失礼かも知れないですけれども、でも皆さんどんどん進化していると思います。進化というのは進む進化もあれば、深く掘り下げる深化もあると思っています。そういったそれぞれが積み上げたキャリアというものがあるので、お互いがそれぞれのカードを出した時にレベルが上がっていると思うので、そこはすごく楽しみです。例えば小池君なども、それまではミュージカルにはあまり『デス・ノート』くらいしか出ていなかったと思うんだけど、出ていらした?
徹平 出てました(爆笑)。

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小池
 あぁ(笑)、でもこの後に4本くらいやっているよね?それから凰稀さんはなんと言ったって初めて女をやった(笑)というところから、テレビドラマなどもやってきましたから、習熟してくるというものはたくさんあると思います。やはり前演った時とは感覚が違うと思うので、そこは面白いところですね。そして今回初参加の三浦君は、過激な人だと前任者の古川雄大から聞いていたのだけれども(笑)、とても良い人なんです。オーディションでも結構いってたので大丈夫だと思います。また凰稀さんではありませんけれども、初めて女性を演じる龍真咲さんという方がいて、それはどうなるのか。前ロナンだから、ロナンの部分が出てくるのではないかとか(爆笑)、ロナンだったらどうなんだ、と遂言ってしまうことがあるかも知れないけれども(笑)、でもそういったそれぞれの人たちから出てくるものを活かして、ましてWキャストですから、組み合わせに対してどう動いていくか?を打ち合わせしながら、この作品の場合はビビッドなと言っていいかなと思います。新鮮に、ピュアに革命の時代を生きた人々。マリー・アントワネットを含めて、まだ比較的若い人たちの魂の声みたいなものが、ポップに表現できたら良いなと思います。それが改めてこのメンバーで新たな舞台を創る側からすると、コース料理のようなものだと思っておりますので、何か新鮮さを感じれるコース料理ができればなと思っております。

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──キャストの皆様、続投の方たちには前回の思い出と、今回新たに挑戦したいことを。また新キャストのお二人には(三浦が「はい!」と挙手)ありがとうございます。この作品に臨まれる意気込みを教えてください。
徹平 前回は僕は初めてのWキャストだったので、それがすごく新鮮だったのを覚えています。(加藤)和樹と共演するのも初めてだったので、色々どういう距離感で役を作って、普通の話をして、同じ役をどう作っていくんだろう、というのをすごく悩んだのですが、和樹の性格上(加藤を示して)こういう人なので(爆笑)、ご覧の通りの人なので、すごく話しやすいですし、本当に細かく皆の芝居を見て、気遣いができるバランサータイプなので、本当に助けられたなという思い出があります。ですから今回も何も心配していないですし、むしろ前回深まった絆をより高め合っていって、良いロナンを作っていきたいなと思っています。新たに挑戦したいことはなんでしょうね、自分で挑戦したいと言っても小池さんにダメと言われたらダメなので(爆笑)。現場に関しては小池さんの演出はきちんとしたものを持っていらっしゃるので、皆ともっと飲みに行きたいなと思います(笑)。

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加藤
 前回はナンバーの中に踊りがあるものがかなりありまして、(小池)徹平ちゃんとダンサーの皆に教えてもらいながら、本当に悪戦苦闘したのを覚えています。なので新たに挑戦したいことは、ガッツリダンス!と言いたいところなのですが、ダンスの精度を上げて、もっと見栄えが良いものに高めていけたらと思っております。
神田 今回もそうなのですが、メインキャストの女性が私以外皆さん宝塚出身の方でいらっしゃるので、その中に入るのにすごく緊張しました。皆さん女性としての立ち居振る舞いですとか、所作も綺麗なので。ですから目を皿のようにして何かを盗もう!という感じて見ていたのですが、今回は前回学んだことを活かし、所作ですとか、改めてスタッフさんのような目線で、客観的に自分が演技をした時に舞台にどう立っているか?をもう少し把握しながら、挑戦していきたいなと思っております。
夢咲 私もWキャストが初めてだったので、公演が始まった時に、決まった時間に自分の公演ではないというのが、新しかったです。時間を間違えそうになると言いますか。毎日公演するのではなくて、2日休んでその後公演とかになると、すごくドキドキして台詞なども大丈夫だろうか?と心配になりながら公演していたのを覚えているので、今回はもう少し自分に余裕を持って、頑張りたいと思います。

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三浦 今回のこの製作発表の歌稽古で、皆さんの素晴らしい歌声とオーラに魅了されっぱなしで、すごく緊張したのですが、前回のロベスピエール役の古川さんに「後を継がせて頂きます」と連絡をしたところ「りょんりょんだったら大丈夫」という素敵な言葉を頂けたので、本当に精一杯今自分ができることと、小池さんに与えて頂いたことを(小池修一郎と小池徹平が同時に振り返るので笑いが起き)小池先生に与えて頂いたことを(笑)、精一杯やっていきたいなと思います。よろしくお願い致します。
上原 大変だったところは相当踊りまして、それが大変だったなというのはあって、身体のケアとかね、シングルキャストでもあったので、健康に保つということが大変でした。もちろん何を届けられるか?ということを考えて全力投球でやったのですけれども、今回は1度やった作品ですし、アイテムは絶対ありますし、小池先生もおっしゃいましたが今日すごく天気が良くて。朝、会場に入る前にカフェに行ってコーヒーを飲んでいたら、朝日が差し込んできて、それがすごく綺麗で。この作品って、新しいフランスの夜明けに、ドキドキワクワクする、どんな世界がくるんだろう?という作品なので、そういうのを掘り下げて焦点を当ててやっていきたいかなと思います。それが新たな挑戦です。
渡辺 大変だったと言えば、全部が大変だったのですが、今皆さんのお話を聞いていて感じたのは、自分たちも大変でしたが、何よりアンサンブルの方たちが1番大変でして、何十回も着替えて、踊ってはハケて着替えてと、すごく激しいんです。なので、自分としては新たに何かに挑戦したいというよりは、観にこられる皆さんにそういうところにも是非注目して観て頂けると、より一層『1789』のフランス革命の世界が広がると思いますので、是非注目して見てください。お願いします。
 今、お聞きして色々考えるのですけれども、何はともあれとにかく女に見えるように務めたいなと(笑)。とにかくそこを頑張りたいと思います。
凰稀 以下同文なんですけれともね(爆笑)、最後だからね。本当に皆さんがおっしゃったことと同じなのですが、ポップな音楽だからこそ中身の芝居をしっかりやらなければいけないな、と思っておりますので、そこもしっかりと深めていきたいです。

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──革命というテーマの作品ですので、男性キャストの皆さん、最近ご自身に起こった革命的なもの、或いはこれから起こしていきたいご自身に対する革命があれば教えてください。
小池 (男性陣ということですから、先生も是非、と司会に振られて)最初に言うんですか?革命ですか?うーん(考えて)そうですね、加齢に負けずね、今ひょっとしたらこの会場内で自分が最年長ではないかという気がしていて、そういうことが多いんです、この頃。そういう中で若い人たちからのエネルギーを吸い取って、老体に鞭打って頑張っていきたいというところと、たまたまですけれども最近腸の内視鏡検査をしまして。カメラの映像を見せてくれて説明されるのですが、どうしても歳だし、さぞや臓器というのも古びて酷いものじゃないかと思っていたのですが、そういうところの細胞ってどんどん生まれ変わっているので、ちゃんとした綺麗なピンク色だったので、結構まだいけるんじゃないかと(笑)。細胞を活性化させて動脈硬化しないように頑張っていきたいと思います。
徹平 先生の内臓がピンク色というのが(笑)、ええと、なんでしょうね、あぁピンクが離れない(爆笑)、ええと革命ですね。最近飲む時間を早めにすると、長く飲めるなということに気づきまして(笑)、マチネの後すぐ飲もうかなと(爆笑)。飲む時間を早くするという革命を起こそうかなと思います(笑)。すみませんちょっと、内臓が離れない(爆笑)。

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加藤 ええと、内臓から離れまして(笑)。先ほども言いましたけれども、僕は踊りが自分の課題だなと思っているので、革命的に上手くなるということはいきなりはないと思いますが、少しずつでも革命ができるように、自分の中では深めていきたいなと思っています。
三浦 僕は子供の頃から母に「帝国劇場に立って欲しい」とずっと言われていまして(全員から「へ〜」という感嘆の声と共に拍手)、選んで頂いてありがとうございました。ですのでそこに立って、しっかりお芝居とダンスを頑張りたいなと思っております。
上原 僕に革命を語らせたら長いですよ(爆笑)。長くて良いですか?あ、短く?難しいな(笑)。個人的なことなんですけれども、僕は元々声質で言うとバリトンだったのですが、最近だんだんテノールになってきて、声の出し方が変わってきているんですね。聞こえ方はあまり変わっていないのですが。その上でまたこの作品に戻してもらうので、1度歌った曲なんだけれども、でもたぶん違う感じ方をするんだろうなという、そういう革命が起きたので、更にその革命を続けてこの作品のように成就したいですね。死んでばかりはいられないので(笑)。
渡辺 以下同文なんですけれども(笑)。凰稀さんの気持ちがわかりました(笑)。革命、なんですかね?自分の中で特にそこまではないのですが、世界的に調べてこの『1789』という作品をやっていく、作品自体の中でも革命が起こっていますけれど、作品を大勢の方々に観て頂きたいというのがあるので、『1789』旋風という革命を起こしたいなと自分達では思っています。知らない方にも『1789』を広めて、外でも多くの方たちに革命を起こしたいです。

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──では最後にロナン役のお二人からご挨拶をお願いします。
徹平 今日の雰囲気で感じてもらえたと思いますが、ものすごく空気の良い、仲の良いカンパニーなんです。仲が良いというのは僕はとても良いことだと思っていて、コミュニケーションが取りやすかったり、作品に対して全員が同じ方向を向きやすい、1つのものを作るには大切なことなので、新キャストの皆さんを含めて、この空気をより一層、2年前よりも高めて最高の革命を起こしたいなと思います。是非皆さん楽しみにしてもらえたらなと。よろしくお願い致します。
加藤 初演の時も感じたのですが、この作品に対しての小池先生の思いや、演出の意図をもう1度皆で考えて、小池先生のおっしゃっていた進化と深化を1人1人がしていって、生まれ変わった『1789』を皆様にお届けできれば、と思っていますのでご期待ください。ありがとうございます。

〈公演情報〉
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『1789─バスティーユの恋人たち─』
潤色・演出◇小池修一郎
出演◇小池徹平/加藤和樹(Wキャスト)、神田沙也加/夢咲ねね(Wキャスト)、凰稀かなめ/龍真咲(Wキャスト)
三浦涼介、上原理生、渡辺大輔、ソニン、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐、岡幸二郎 ほか
●4/9〜5/12◎帝国劇場
〈料金〉S席13,500円  A席9,000円  B席4,000円
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
●6/2〜25◎大阪・新歌舞伎座
●7/3〜30◎福岡・博多座
〈公式サイト〉www.tohostage.com/1789/



【取材・文・撮影/橘涼香】



水夏希・彩吹真央出演。夢幻朗読劇『一月物語』


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斬劇『戦国BASARA』に初登場の新キャラクター京極マリア役に挑む! 大湖せしるインタビュー

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大人気アクションゲームの舞台版として愛され続けている斬劇『戦国BASARA』最新作、斬劇『戦国BASARA』第六天魔王が渋谷のAiiA2.5Theater Tokyoで3月2日〜11日まで上演される(のち16日〜18日まで大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演)。
歴史に名だたる戦国武将たちが、その歴史の枠を超えて闘いを繰り広げる斬劇『戦国BASARA』シリーズは、戦国アクションゲームの決定版として、長きに渡り熱い支持を受けてきた。その舞台版の最新作であるこのステージは、各地で戦火の上がる群雄割拠の日ノ本で、禍々しいまでに圧倒的な力でその名を轟かせる第六天魔王・織田信長が創る、恐怖の世をなくす為に、奥州筆頭・伊達政宗、武田軍大将・真田幸村をはじめ、様々な者たちが立ち上がる、というストーリーとなっている。
そんな作品で、舞台版の斬劇『戦国BASARA』には初登場となる新キャラクター、京極マリアを演じるのが、元宝塚歌劇団雪組で活躍した大湖せしる。宝塚歌劇の新人スターの登竜門である「新人公演」で主演をした男役としては、極めて異例の女役への転向を果たし、男役、女役双方で次々と大役を務め、現在女優としての歩みを進める大湖が、アクションに次ぐ、アクションの斬劇『戦国BASARA』の世界に挑む意気込み、また宝塚での異色の経験が生きているという、女優としての現在について語ってくれた。

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殺陣、殺陣、殺陣の圧倒的な舞台

──斬劇『戦国BASARA』に初参加ということになりますが、まず作品に接していかがですか?
とにかくなんと言っても殺陣がすごくて。殺陣、殺陣、殺陣という状態です。前回の舞台を観させて頂いた時にも、ただただ殺陣の凄さに圧倒されて、更にその間に皆さんお芝居もしながらですから、あっという間に時間が過ぎて、気が付いたら終わっていたという状態だったんです。ですから、この世界に私自身が出るとなった時にも、まず「殺陣!!」と思いました。私は宝塚時代に男役を11年間させて頂いていましたから、一応殺陣はいくつかやってはいたのですが、そうは言ってもバサラのようなすごい長モノ等は使った事が無かったので、どうなることかという思いがまずありました。でも今回は、前回の舞台以上に結構お芝居の部分もしっかりとあって、それぞれの関係性もお芝居として見せているので、私もお芝居の方が多めなんですけど、もちろん殺陣もさせて頂くので、とても盛りだくさんな作品になると思います。ここからいよいよ追い込みですね。
──本当に、殺陣に続く殺陣に圧倒される熱量の高い作品ですが、演じる京極マリア役については?
まず役を頂いた時に、キャラクターの描き方から色っぽい感じを受けて、動画を見てみましたら、やはり声の感じ等もすごく色っぽくて。その声優さんが沢城みゆきさんなんです。今、『ルパン三世』の不二子ちゃんの声優もされている方で。
──宝塚時代に大湖さんも演じた役ですね!
そうなんです!「あぁ、みゆきちゃんだ〜」と思って、私が宝塚で峰不二子を演じさせて頂いたご縁で、お知り合いになっているので、またみゆきちゃんが声優をしている役ということは、つまりとても色っぽい女性、魅力的な女性の役だと思って。実際に台本上でも、結構皆さんをかき混ぜるというか、ちょっと小悪魔的だったりもしますので、舞台の良いスパイスになればいいなと思っています。自分の欲望に素直で、正直な人で。この作品の登場人物は皆、自分がこれがやりたい!っていう方向に迷わず向かっていきますけど、それプラス自分が一番大切という考えの、自分にこそ一番価値があると思っている人なので、皆をかきまわしていく感じが出たらいいなと思いながら、作っています。まだまだ探求中ですが、今はとりあえず殺陣がついて、立ち稽古もついて、通してという状態なので、そこから深めていきたいと思います。

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イメージを大切にしながら、私風味を加味して

──宝塚でもキャラクターものの作品に多く出演されましたが、アニメーションや今回のゲームなど、キャラクターがある作品の楽しさ、また難しさはどうですか?
宝塚でさせていただいた『ルパン三世』にしても『るろうに剣心』にしても、舞台化は初めてでしたし、今回も俳優が演じるのは私が初めてなので、自分のインスピレーションを大事に作っていけるという利点はあります。一方で、原作ファンの方々がキャラクターに持っているイメージは厳然とありますから、そのイメージにどれだけ近づけられるかが難しいですね。ポーズの角度だったり、声質も声優さんが創られた世界観は踏襲しつつも、ただ声優さんの声真似になってしまってはいけないと思うので、役柄を内面からしっかり作っていって、キャラクターが出来上がるようにしていきたいです。
──イメージは大切にしながら、大湖さんが演じるならではのものも?
そうなんです。既存のものにただおさまってしまうのではなくて、そこに、私風味をちゃんとチョイスしながら入れていければと思います。
──そんな新しい舞台で、共演する方たちの印象はいかがですか?
宝塚を退団してから出演した舞台には、必ず元タカラジェンヌ、宝塚OGの方がいたんです。だから誰かしら知り合いがいたんですけど、今回は誰もいなくて。アンサンブルに知っている人はいるのですが、芝居で絡むキャストの方々は皆「はじめまして」なんです。私、実は結構人見知りなので、どうしようかなって思っていましたし、今回から入る初めてのキャラクターは、私と明智光秀の瀬戸祐介さんとお市の高柳明音さん、3人だけなので、出来あがっているカンパニーに入るドキドキ感があったのですが、皆さんウエルカムでホッとしました。特に私は前の舞台があって、お稽古に入ったのが遅かったので、今、必死についていってます。これからどんどんコミュニケーションを取っていけたらいいなと思っています。
──では前の舞台中にも、台詞を入れる準備などを?
していました! 前の舞台は博多弁で全然違う役柄だったので逆によかったのですが、セリフの量がすごかったんです。ですから、こちらをどうしようかと思ったのですが、終わって2、3日で覚えられるものでもないので、やっぱり同時にやらなければと。今日はこちら、次の日はあちらとか、切り替えながらやりました。今まで同時進行っていうのはなかったので、こういう大変さがあるんだなと。皆さん色々掛け持ちで出ていらっしゃるので、すごいなと改めて感じました。宝塚でも新人公演はありましたけれど、作品は一緒でしたし、基本的に同時進行というのはあり得なかったので、新しいチャレンジになりました。

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男役と女役、双方を経験したことが糧になっている

──宝塚退団後、バラエティに富んだ舞台を務めていますね。
もともと宝塚時代から型にハマらずにいたいと言いますか、色々なキャラクターが出来る役者になりたいという気持ちは強くありました。例えば、色っぽい役しか出来ないとかではなく、元男役でもあるので、その部分も活かした強い女性もやってみたいです。だから色々なものに挑戦していきたいですし、今回も2.5次元の世界って、人じゃない事をやってもいいと言うか(笑)、動きだったり見せ方などに誇張したものがあるのが、宝塚で培ってきたものと共通するので、やりやすかったりもします。  
──大湖さんは男役から女役に転向して、両方を幅広く経験していることが、色々な面で役に立っているのでは?
それはもう大いにありますね。自分が男役の時に女役さんを見ていて、女役さんのカッコいいはやはり可憐なカッコよさで、男役のカッコいいとは違いますよね。でも私には男役の引き出しがあるので、女役さんのカッコいいプラス大人のカッコいいを目指して作っていけたらと思っているので、今は両方させて頂いていて良かったと思います。
──しかも、双方で大役を演じてきました。
今思うと激動の青春時代だったなと思います。もう必死すぎて目の前のことしか見えていませんでした。だから今、宝塚を観に行って、「あぁ、すごいな。こんなことをしてたのか〜」と思いますね。もう無理だなって(笑)。舞台裏の事とかも知っているので、余計にすごいなと思います。自分のいた雪組は必ず観に行きますが、下級生の子達がどんどん立派になって、知らない下級生も増えましたが、皆堂々とやっているなと感動します。

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舞台は私の人生になくてはならないもの

──宝塚を退団してから、時間の過ごし方は変わりましたか?
変わりました! 自由な時間がすごく出来て、舞台と舞台の間のお休みもしっかりあることに、どうしたらいいかわからなかったんです。宝塚の時は休みが本当に少なくて、そのちょっとした休みにも何かしていないと、自分が怠けてるみたいで「すいません、申し訳ない、どうしよう」(笑)というのがあったんですけど。今は、お休みはちゃんとプライベートの自分のリフレッシュとして使えるようになりました。
──では、今は余裕も?
そうですね。じゃあこの日にこれをしたから、次の休みにはあれをしようとか。してみたいことや趣味も増えました。
──そんな日々の中で、女優として目指しているものや、夢などはありますか?
今でも模索中ではありますね。退団して1年半経ちましたけど、舞台をやりつつ色々なことにも挑戦してみたいと思っています。でもやっぱり変わらないのは、舞台は外せないということです。私の人生に舞台はなくてはならないということはすごく感じるので、そこはしっかりしてるんですけど。具体的にどうなっていきたいとかは、まだ見定めていないというか。宝塚時代も、新人公演で主役をさせて頂いた時に、色々取材を受けさせて頂いて「これからの目標はトップスターですか?」と訊かれたりもしましたけれど、「何も考えてないです」と言っていました。先の事が考えられないというか、夢がないっていうのではなくて、今目の前の事をしっかりと、与えられたことをやっていれば、きっと自然に進むべき道が見えてくるなと思っていたし、今もそれは変わらないです。色々な役に挑戦できる女優にはなりたいとは思いますけど、「絶対にこう!」というのではなく、私の性格上「こうかな?ああかな?あ、でも違う、あ、そうだな」と試行錯誤していく中で「あ、ここかな」が見つかるのではと。ゆっくりなんですよ私、色々な意味で。でもそれが私らしくていいのかなと思います。特に宝塚と違って外の舞台は一期一会ですから、1つの作品が終わったらもう二度と会えない人もいますよね。最初はそれに慣れなくて、1作目の時には「この人たちともう会えないんだ」と思ったら、もう前楽ぐらいから泣きそうになっていたんですけれど。でも今は、だからこそ毎日が貴重だと思いますし、皆さんと連絡を取り合ったり、舞台を観に行ったりもできるので、これからもそういう出会いが沢山あるといいなと思います。
──では、その出会いの1つである斬劇『戦国BASARA』への意気込みを。
「戦国BASARA」と言っただけで、皆さんが「ああ、バサラ」とすぐ反応があるほど知られている舞台なので、責任を持ちつつキャラクターと向き合って、如何にイメージに近づけるように出来るか、しっかりとやっていけたらいいなと思います。皆が全力で毎日稽古に取り組んでいるので、その情熱やパワーを、直接感じて頂きたいです。公演期間が1ヶ月もないので、「観られなかったら残念だよ!生で観るべき舞台だよ!」と言いたいです。是非劇場にいらしてください!

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だいごせしる○兵庫県出身。02年宝塚歌劇団に入団。同年雪組に配属、以後、期待の男役として活躍。08年『マリポーサの花』新人公演で初主演。11年『ロミオとジュリエット』の「愛」役を務めたあと男役から娘役に転向。13年『春雷』で初ヒロイン。15年『ルパン三世』の峰不二子役は当たり役となる。16年『るろうに剣心』で惜しまれつつ退団。『グレート・ギャツビー』のジョーダン役を皮切りに、女優として多彩な活躍を続けている。近年の主な舞台に30-DELUX『新版 国性爺合戦』A NEW MUSICAL『クロスハート』ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』〜暁の調べ〜等がある。

〈公演情報〉
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斬劇『戦国BASARA』第六天魔王
原作◇CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
構成・演出・映像◇ヨリコジュン
企画・原作監修◇小林裕幸(CAPCOM) 山本真(CAPCOM)
出演◇眞嶋秀斗 松村龍之介 中尾拳也 沖野晃司/椎名鯛造 井上正大 瀬戸祐介/汐崎アイル/斉藤秀翼 桜田航成/高柳明音 大湖せしる/伊藤裕一/唐橋 充
●3/2〜11◎AiiA 2.5 Theater Tokyo
●3/16〜18◎森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉
東京公演 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
大阪公演 キョードーインフォメーション 0570-200-888



【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】



水夏希・彩吹真央出演。夢幻朗読劇『一月物語』


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赤澤遼太郎主演、蒼乃夕妃らも出演! 人気マンガの舞台化決定!『クレスト☆シザーズ』

クレスト最終ビジュアル

累計950万DL突破の大人気マンガ配信サービスのコミックスマート「GANMA!」で絶賛連載中のマンガ「クレスト☆シザーズ」、その舞台化が決定した。5月9日から東京・サンシャイン劇場、そして5月17日から大阪・サンケイホールブリーゼにて上演する。

【クレスト☆シザーズとは】
イケメン美容師たちの日々の戦い、成長、出世を描いた作品で、webコミック雑誌「GANMA!」にて2016年1月より好評連載中。元ホストの主人公・勇希が入店した美容室は競争が激しい有名店だった。芸能人の来店等華やかな世界の裏側では深いダークサイドがあり、 そこはまさに昼間のホストクラブ。そんな厳しい環境の中、主人公はトップスタイリストを目指していく…

主演の新田勇希役を務めるのは、2015年舞台『CHaCK-UP-Episode.0-』でデビューを果たした俳優の赤澤遼太郎。2017年には舞台『おそ松さんon STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』にも出演し、活動の場を広げている。また、戸川那智役は映画「仮面ライダー」で人気の松田岳、松原洋平役は舞台・映画と多方面で活躍する小南光司に決定。また咲野翠役に松本ひなた(Candy Boy)、吉田ケイ役に櫻井圭登、岡昭彦役に川村玲央、中嶋基役に佐藤信長、花谷夢役に大原優乃、白波高正役に吉岡佑、真季エミリアン役に井深克彦、そして一葉蘭役には元宝塚月組トップ娘役の蒼乃夕妃など、賑やかな顔ぶれが揃った。脚本・演出は、自身も俳優を務める山本こうきが手がける。

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赤澤遼太郎・松田岳
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小南光司・松本ひなた

蒼乃夕妃 メイン
蒼乃夕妃
 
〈公演情報〉
舞台『クレスト☆シザーズ』
原作◇ hekiyu『クレスト☆シザーズ』(コミックスマート「GANMA!」所載)
監修◇GANMA!  chekiyu/COMICSMART INC.
脚本・演出◇山本こうき
出演◇赤澤遼太郎/松田岳 小南光司 松本ひなた 櫻井圭登 川村玲央 佐藤信長/大原優乃/吉岡佑 井深克彦/蒼乃夕妃
●5/10〜13◎東京・サンシャイン劇場
●5/17〜19◎大阪・サンケイホールブリーゼ
〈発売開始〉3月 




水夏希・彩吹真央出演。夢幻朗読劇『一月物語』


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ミュージカル「陰陽師」で不老不死の占い師・八百比丘尼に挑む! 舞羽美海インタビュー

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本年春に中国での公演を予定しているミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜が、3月9日〜18日、東京・日本青年館ホールでプレビュー公演の幕を開ける。
ミュージカル「陰陽師」は、中国のゲーム会社ネットイースゲームズが制作し、2016年9月に運営が開始されたソーシャルゲームが原案。細部まで描き込まれた美麗なグラフィックと豪華声優陣の起用で話題となり、全世界で2億ダウンロードを突破している。プレイヤーは妖が蠢く美しき平安時代を舞台に、様々な式神とともに魑魅魍魎と戦い、謎を解き明かしていく。
その舞台化となるミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜は、演出・脚本・作詞をミュージカル『薄桜鬼』や『黒執事』シリーズ『Messiah メサイア』シリーズなどの毛利亘宏が手がけ、天才陰陽師・晴明役に良知真次、黒晴明役に佐々木喜英が扮するのをはじめ、豪華キャストが揃った。また、公開されたビジュアルにも絶賛の声が集まるなど、初日に向けてますます期待が高まっている。
そんな舞台で、人魚の肉を食べ不老不死となってしまった名高い占い師・八百比丘尼(やおびくに)役を演じるのが、元宝塚雪組娘役トップスターで、現在女優として活躍する舞羽美海。可憐な容姿と、醸し出される抜群の愛らしさで、明るい元気な役どころを数多く演じてきた舞羽にとって、ミステリアスな八百比丘尼役への挑戦は、新たな魅力が観られるに違いない刺激的な機会となる。間近に迫る公演を前に、舞羽美海がこの舞台への意欲を語ってくれた。

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ゲームに忠実でありつつ、生身の人間のエネルギーもある舞台に

──ミュージカル「陰陽師」に出演ということで、とても素敵なビジュアルが公開されていますね!
ありがとうございます!実はビジュアル公開の前は、かなり不安があったんです。自分もアニメやゲームなどは元々大好きなので、その世界観を崩してはいけないという気持ちがすごくあって。まずこのお話を頂いた時点で「私は八百比丘尼になれるでしょうか?」とお尋ねしたくらいです。撮影の時も八百比丘尼的なポーズ等には相当心を配ったのですが、ビジュアル解禁がこんなに怖かったのは初めてでした。これまでは自分でも情報解禁が楽しみだったのですが、今回は「あぁ、出る、どうしよう!」と思って(笑)。最初に解禁された、晴明の良知真次さんと神楽の伊藤優衣さんがとっても美しかったので、ここに並んで大丈夫かな?とドキドキしました。
──いえ、本当に素敵です!
そうですか?八百比丘尼ファンの方もとても多いので、皆さんに受け入れて頂けていたら嬉しいです。こういう世界に入らせて頂くのは初めてなのですが、衣装や小道具など、忠実に再現しようとされているスタッフの方々の熱意が素晴らしかったので、そこに乗せて頂いて頑張りました。
──参加するミュージカル「陰陽師」という作品については、今どんな印象を?
思った以上に壮大な世界になっています。台詞や内容もゲームに忠実なところがたくさんあって、胸が熱くなるシーンや、鳥肌が立つようなところもたくさんあります。作品の魅力に生身の人間が演じるエネルギーがプラスされた「陰陽師」の世界観になっているなと。また、音楽がとても面白いんです。「陰陽師」の世界ならではの曲ももちろんたくさんありますが、ロック調とか意外な曲もあったりして一筋縄ではいかないです。スピード感のある場面とじっくり見せる場面のさじ加減も絶妙なので、飽きさせないものになっていると思います。演出の毛利さんが「Wow!ファクター」と称して、観て下さるお客様が3分間に1度「Wow!」と発してしまうようなものを作ることを目指していて、心が3分間に1回動くような創りになっています。確かに曲を入れ込むところも、曲によって芝居が進むものとキャラクターに合わせたものとがあるので、「Wow!ファクター」がどう結実するのか楽しみです。日本でのプレビュー公演、中国公演での反応がそれぞれどんなものになるのか今からワクワクしています。

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ミステリアスで妖艶な八百比丘尼役で新たな挑戦を

──演じる八百比丘尼についてはどんなふうに捉えていますか?
まず美しい人だなと思います。妖艶な部分と、何百年も生きている彼女の心の部分、いわば外から見える部分と内面の部分とがあるので、内にあるものを垣間見せたり、また秘めたり、そのミステリアスな部分をどう表現するかだと思います。今まで頂いてきた役柄は明るく元気なものが多かったので、今回は私にとって新しい挑戦になりますし、八百比丘尼を通して新たな発見をしていければと。ゲームで八百比丘尼の声を担当されている沢城みゆきさんが大好きなので、雰囲気は踏襲しつつ、私なりの八百比丘尼になれたらと。今まで出したことのないテンションの声も出てくると思うので、八百比丘尼を好きな方にも納得して頂けるものにしていきたいですし、このカンパニーの方々との舞台上での化学反応も楽しみです。ストーリーがしっかりしているので、まず忠実に、そしてお客様の心を動かせるようにしていきたいです。
──宝塚時代にも『JIN─仁』など漫画原作の作品に取り組んでいますが、原作ものの楽しさと難しさについては?
やはり原作があるものには、作品のファンの方がいらっしゃるので、その方達にも納得して頂けるものであること。そして、舞台ならではのオリジナリティーを感じて頂きたいです。何よりも原作のイメージは大切に、その上で舞羽美海が演じさせて頂く意味や、作品を舞台化する意味も感じて頂けるものにと。八百比丘尼についてもそれは同じで、キメ台詞等は本当に忠実に台本にも出てきて「やっぱりここはそのまま使うんだ!」と思いましたし、映像や音楽のエネルギーも感じるので、舞台ならではの「陰陽師」、そして八百比丘尼を観て頂けるように頑張りたいです。
──共演者の皆さんも豪華なメンバーで、先ほどお話に出た化学反応も楽しみですね。
多方面で活躍されている方々ばかりで、私にとっては初めてご一緒させて頂く方が多いので、顔合わせは本当に緊張したのですが、本読みの段階で皆さんの個性やキャラクターが見えたので、新しい世界が広がっていく楽しさを感じています。オープニングのミュージカル・ナンバーも、重厚感がありつつスピード感もあり、エネルギーがダイナミックで、冒頭から作品の世界観に入ってきて頂けると思います。私自身ゲーム原作の舞台は大好きでよく拝見させて頂くのですが、冒頭のキャラクター紹介の場面になると「キタ、キタ!」という気持ちでテンションが上がるので、そこから楽しんで頂きたいです。

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宝塚というルーツと絆は一生消えない

──新しい出会いがたくさんある今回の座組ですが、昨年末には宝塚OGの方が沢山出演した『Pukul』にも参加しましたね。OGの方達が集結した舞台の経験はいかがでしたか?
すごく楽しかったです。OGの方達がメインの公演に出させて頂いたのは初めてで、最初は上級生の方々とご一緒するということで緊張したのですが、皆さん本当に優しくて。やはり同じルーツを持った方達との絆は一生消えないということを感じました。カンパニーの中では下級生でしたから、皆さんが気にかけてくださって、とくに水夏希さんや彩吹真央さんは雪組時代に本当にお世話になったのですが、今回も1つ1つご相談させて頂き、とても心強かったです。
──舞羽さんが新進娘役だった頃のトップスターが水さんでしたね。
そうなんです! ほかの方も私がファン時代にスターでいらした方々ばかりで、稽古初日はファン時代に戻ってドキドキしていました(笑)。そして、そういう方々がすぐにアドバイスしてくださるのが、何より宝塚の良さだなと。1人の俳優として色々な公演に参加している時も、伺いにいけば皆さんこころよく教えてくださいますけれど、あちらから言ってくださるということはあまりないので。今回は、必ずどなたかが見ていてくださって「あそこなんだけどね」と言ってきてくださるんです。そのおかげで色々なことを吸収することが出来ましたし、同時に「あぁ、私はまだまだだ!」と痛感しました。
──難しそうな新しいダンスがたくさんありましたね。
筋力や精神的な面で、まだまだ変われる、もっともっとやれると思いました。最初のお稽古から筋肉痛が何日も続いて、新しい振付がつく度に新たな筋肉痛になって、「もう立てない!歩けない!」と思うこともありましたが、曲がかかると動いている自分にも驚きました(笑)。色々なジャンルのダンスや音楽に触れる機会をもらえたことは財産ですし、人生で一番踊った公演でした。1曲を踊るだけでもいっぱいいっぱいだったのですが、通し稽古の数がとても多かったおかげで身体も慣れましたし、衣装や小道具によって動きが規制される中での、美しさ、ビジュアルを追求する、それが宝塚だなと改めて感じました。観に来てくれた同期生に「水を得た魚だね」と言ってもらえましたし、久しぶりのダンス公演がすごく嬉しくて、思いきり踊ることができました。自主稽古もたくさんしました。稽古場で一瞬で揃えられるのが宝塚ですから。ディスカッションにも参加させていただきましたし、上級生の方々の見せ方などを側で見せていただき、多くを学ぶことができました。

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ビジュアルにこだわり演劇のファンを増やしたい

──『Pukul』で様々なダンスや美しさの追求、小道具使いを経験した後、この「陰陽師」というのは、最適な流れですね。
すごく活かせると思います。杖の持ち方や、手の角度などビジュアル面でのこだわりがたくさんありますし、カラーコンタクトも生まれて初めて使用したので、すごく時間がかかったのですが、それ1つで自分が変われました。鬘や衣装の繊細なこだわりも素敵ですし、原作の世界からそのまま抜け出てきたという2.5次元の良さの中で、自分自身に発見があるのも楽しいです。八百比丘尼の美しさにも、とことんこだわりたいです。
──2.5次元と呼ばれる舞台がたくさん生まれて、それまで舞台そのものを観たことがなかった方も劇場に足を運ぶきっかけになっていますね。
舞台を観たいと思っても最初の1歩を踏み出すのにパワーがいりますから、そのきっかけになってくれているのは本当に嬉しいですし、ライブビューイングや、アリーナのようなところでのライブなど、若いお客様が観たい!と思ってくださるような工夫が様々にされているのもすごいなと。特にフライヤーのクオリティが高くて、絶対に目に留まるし、手に取って開きたくなるように作られているところも素晴らしいなと思います。
──では改めて、公演を楽しみにされているお客様にメッセージをお願いします。
ゲームに親しんでいらっしゃるお客様もこの壮大な世界を絶対に楽しんで頂けると思いますし、日本と中国で公演することも素晴らしいことで、どんどん演劇を好きになってくださる方が増えたらいいなと思います。また、ゲームをご存知ないという方にもきっと楽しんで頂けますし、観てからゲームに触れてみるのも新しい世界が広がると思います。この壮大なプロジェクトに関われたことがとても嬉しいですし、斬新な、今まで観たことがない世界をご覧頂けると思いますので、是非劇場に足を運んで頂きたいです。そして、ミュージカル「陰陽師」がこれからシリーズ化していく作品になってくれたらいいなと夢見ているので、精一杯頑張ります!


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まいはねみみ○兵庫県出身。07年に宝塚歌劇団入団。11年から雪組トップ娘役を務め、様々な作品で可憐な魅力を発揮した。12年『JIN─仁─』『GOLD SPARK─この一瞬を永遠に─』で惜しまれつつ退団。以後は女優として活躍中。主な出演作品は、映画『マザー』『超高速!参勤交代リターンズ』、ドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』『プリンセスメゾン』『山女日記〜山フェスに行こう/アルプスの女王〜』、舞台『道頓堀パラダイス〜夢の道頓堀レビュー誕生物語』『ドリアン・グレイの肖像』『ダンス オブ ヴァンパイア』『Pukul』など。

〈公演情報〉
 
ミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜
s_ミュージカル「陰陽師」_メインビジュアル

原案◇本格幻想RPG「陰陽師」より (NetEase Inc./All Rights Reserved)
演出・脚本・作詞◇毛利亘宏
音楽◇佐橋俊彦
振付◇本山新之助
出演◇
良知真次/三浦宏規/伊藤優衣/舞羽美海/矢田悠祐/君沢ユウキ/遊馬晃祐/平田裕一郎/内海啓貴/片山浩憲/七木奏音/門山葉子/佐々木喜英/
西岡寛修 笹原英作 服部 悠 杉山諒二 松ヶ谷ほのか 渡邉 南 光岡茉美 佐竹真依 SATOCO
●プレビュー公演/3/9〜18◎東京 日本青年館ホール
●本公演/3/30〜4/22◎深セン、上海、北京〈料金〉プレビュー公演/S席 8,800円 A席 7,800円(前売、当日共・全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉ネルケプランニング  03-3715-5624(平日11:00〜18:00)




【取材・文/橘涼香 撮影/友澤綾乃】




水夏希・彩吹真央出演。夢幻朗読劇『一月物語』


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