えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

宝塚ジャーナルは2019年2月20日に引っ越しました。
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浦井健治主演のミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』ビジュアル発表!

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日生劇場で来年4月に上演される浦井健治主演のミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』、そのポスタービジュアルが発表された。
ミュージカル『笑う男』は、ヴィクトル・ユゴーの小説「The Man Who Laughs」をもとに、脚本をロバート・ヨハンソン(『マリー・アントワネット』の演出)が担当、音楽を『モンテ・クリスト伯』『デスノート THE MUSICAL』などのフランク・ワイルドホーンとジャック・マーフィーのゴールデンコンビが手がける、悲しくも無垢な愛を描くミュージカル。今回の日本版の演出は上田一豪が担当する。

【あらすじ】
1689年、イングランド、冬。“子ども買い”の人身売買組織によって口を裂かれ、醜悪な笑みを貼り付けられた少年、グウィンプレン(浦井健治)は、一行から放り出され、猛吹雪の中をさまよう。そのさなか、凍え死んだ女が抱える赤ん坊、のちのデアを見つけ、偶然たどりついた興行師、ウルシュス(山口祐一郎)の元へ身を寄せる。
青年となったグウィンプレンは、その奇怪な見た目で“笑う男”として話題を呼び、一躍有名人になっていた。盲目のデア(夢咲ねね/衛藤美彩・Wキャスト)とともに自らの生い立ちを演じる興行で人気を博し、二人はいつしか互いを信頼し、愛し合う関係となる。
そこへ彼らの興行に興味を持った公爵のジョシアナ(朝夏まなと)と、その婚約者、デヴィット・ヘンリー・ムーア卿(宮原浩暢)が来訪。醜くも魅惑的なグウィンプレンの姿に心惹かれたジョシアナは彼を呼び誘惑する。動揺するグウィンプレンはウルシュスたちの元へ戻るが、突然、牢獄へと連行され、そこで王宮の使用人、フェドロ(石川禅)より衝撃の事実が明かされる──。
本当に醜いのは、刻まれた貧者の笑顔か、それとも富める者の嘲笑か。
運命に翻弄される“笑う男”が辿り着く先に待っていたものとは── 

ドラマチックな運命を生きるグウィンプレンに、演技力と歌唱力で定評のある浦井健治、彼と愛し合う盲目のデアを夢咲ねねと衛藤美彩(乃木坂48)がWキャストで演じる。さらに宝塚退団後、次々に話題作が続く朝夏まなと、そして宮原浩暢、石川 禅、山口祐一郎らの実力派が顔を揃えている。 

公演は4月の東京・日生劇場を皮切りに、愛知・御園座、富山・新川文化ホール、大阪・梅田芸術劇場 メインホール、福岡・アルモニーサンク 北九州ソレイユホールで上演する。


〈公演情報〉
ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』
脚本◇ロバート・ヨハンソン
音楽◇フランク・ワイルドホーン
歌詞◇ジャック・マーフィー
翻訳・訳詞・演出◇上田一豪
出演◇浦井健治
夢咲ねね(Wキャスト)・衛藤美彩(Wキャスト)  朝夏まなと 宮原浩暢 石川禅 山口祐一郎 ほか
●2019/4/9〜29◎東京 日生劇場
〈料金〉S席13,000円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込)
〈一般販売〉2019年1月19日(土)
〈お問い合わせ〉 東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30) 
〈公演HP〉https://www.tohostage.com/warauotoko/
 
●2019/5/3〜6◎愛知 御園座
●2019/5/10〜12◎富山 新川文化ホール
●2019/5/16〜19◎大阪 梅田芸術劇場 メインホール
●2019/5/25・26◎福岡 アルモニーサンク 北九州ソレイユホール



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凰稀かなめが平成30年度文化庁芸術祭賞新人賞を受賞

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受賞対象となった作品『さよなら、チャーリー』

文化庁芸術祭は,広く一般に優れた芸術の鑑賞の機会を提供するとともに,芸術の創造とその発展を図り,もって我が国芸術文化の振興に資することを目的として昭和21年以来毎年秋に開催される芸術の祭典。
文化庁芸術祭の形態は,執行委員会もしくは執行委員会が委嘱した芸術家等が企画して行う主催公演,芸術祭の期間中に開催される優れた活動実績を持つ芸術家等が行う公演等のうちから,芸術祭にふさわしい内容と認めるものを執行委員会が委嘱する協賛公演,さらに,芸術祭に参加を希望する公演(演劇,音楽,舞踊,大衆芸能の4部門)や作品(テレビ・ドラマ,テレビ・ドキュメンタリー,ラジオ,レコードの4部門)のうちから執行委員会が芸術祭にふさわしいものとして参加を認めた参加公演および参加作品がある。
参加公演・参加作品については,それぞれの部門で公演・作品内容を競い合い,成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞,芸術祭優秀賞,芸術祭新人賞)が贈られる。


【平成30年度(第73回)文化庁芸術祭賞受賞一覧(参加公演)】
 

●演劇部門
 参加公演数/関東参加公演29公演・関西参加公演19公演 

○大賞
 (関東参加公演の部)
 藤山直美  『おもろい女』における演技
 (関西参加公演の部)
 該当なし
 
○優秀賞
 (関東参加公演の部)
 野村萬斎  狂言ござる乃座58thにおける『悪太郎』の成果
 (関西参加公演の部)
 一般社団法人SENDAI座プロジェクト  『十二人の怒れる男』の成果
 (関西参加公演の部)
 山本哲也  第24回照の会『山姥』における成果

○新人賞
 (関東参加公演の部)
 松下洸平  『母と暮せば』における演技
 (関西参加公演の部)
 凰稀かなめ  『さよなら、チャーリー』における演技


文化庁芸術祭HP http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/geijutsusai/h30/index.html 
    






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薮宏太主演の新作オリジナルミュージカル『ハル』北乃きい・安蘭けいが共演!

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薮宏太 北乃きい 安蘭けい 
栗原英雄 七五三掛龍也 梅沢昌代 今井清隆
 

平成最後の春を飾る新作オリジナルミュージカル『ハル』が、10年ぶりの主演舞台となるHey! Say! JUMPの薮宏太を迎えて、2019年4月にTBS赤坂ACTシアターで上演される。
 
この公演は、脚本・高橋亜子、演出・栗山民也、作曲・音楽監督に甲斐正人といった日本を代表するトップクリエイターが結集。主人公の石坂ハルを演じる薮宏太に加えて、舞台、映像、音楽、各方面で活躍する豪華俳優陣が顔を揃えている。
ボクシングに夢中で、ハルの生き方に大きな影響を与える真由役に北乃きい。近年は映像作品のみならず舞台作品にも積極的に出演している。ハルの母親・石坂千鶴役には元宝塚星組トップスターで注目作への出演が続く安蘭けい、ボクシングジムのオーナー神尾役には大河ドラマ「真田丸」で話題を呼んだ栗原英雄、ハルの幼馴染の修一にはジャニーズJr.として活躍する七五三掛龍也、ハルを見守る祖母役には演技派女優の梅沢昌代、千鶴が働く会社の社長・高野役にミュージカル界に欠かせない存在の今井清隆。若手からベテランまで実力派キャストが一丸となって、現代の日本で懸命に生きる人々への応援歌となるようなオリジナル・ミュージカルを作り上げる。

【あらすじ】
主人公は小さな田舎町に住む高校生、ハル(薮宏太)。子供時代に患った大病を乗り越え、母・千鶴(安蘭けい)と共に暮らしている。高野(今井清隆)が経営する会社で働きながら、女手一つでハルを育てる母からの期待と裏腹に、ハルは本音を話せる友人もおらず、虚しい日々を過ごしていた。流星を見に行くために同級生たちと集まった場でも、ハルが合流するとなぜか空気が変わってしまう。しかし幼馴染の修一(七五三掛龍也)だけはいつもハルの味方だった。思い悩んでいる様子のハルに、祖母(梅沢昌代)は「心から楽しいって思うことを探したらいいよ」と優しい言葉をかける。ある日、ハルはボクシングに夢中になっている少女・真由(北乃きい)と出会う。自分とは全く違う価値観でキラキラと輝いている真由と話すうち、だんだんとハルの中で何かが動き始める。「ボクシング…。好きになれるか分からないけど、やってみたい…。」真由に誘われ、ハルは神尾(栗原英雄)が経営する寂れたボクシングジムに通う様になる。少しずつ自分の人生に向き合い始めたハルに、試練が訪れる…。

【コメント】

薮宏太
ミュージカルは約10年ぶりなのでドキドキしていますが、お話しをいただいた時は素直に嬉しかったです。ボクシングに実際に触れるのは初めてで、ビジュアル撮影で初めてバンテージを巻いて、始まったんだな、と実感してワクワクしました。漫画「はじめの一歩」が好きで全巻持っていて、知識だけは豊富なんです!ただ体で動くのは初めてなので、撮影の際にポージングなどの監修に来ていた元日本チャンピオンに褒めていただけて嬉しかったです。僕が演じるハルは、閉鎖的で素直でなく斜に構えた性格だけど、17歳の等身大の部分もあり、多面性のあるキャラクター。僕自身も理屈っぽく現実的に物事を見る部分があるので、近いかもしれません。ボイストレーニングもスタートしているのですが、普段の歌とはのどの使い方や表現の仕方も違うので、終わったあとでHey! Say! JUMPの活動にも活かせるのではないかと思っています。
演出の栗山民也さんとは初めてご一緒させていただくのですが、数々の作品を手掛けている方なので光栄です。僕自身は栗山さんが演出された『デスノート THE MUSICAL」を拝見したのですが、あのような原作を題材にし、素晴らしいミュージカルを創られていて衝撃を受けました。今回のミュージカルはオリジナル作品ですが、僕が読んでいる台本が栗山さんの手によってどのような作品として生み出されるのか!? 今から楽しみです。平成最後に上演するミュージカル『ハル』に、“Hey! Say!”の名を持つグループのメンバー薮宏太として作品に関われるのが嬉しいです。観てよかったと思っていただける作品になるように、全力でぶつかりたいです。

北乃きい
私が生まれて初めて観劇した作品がミュージカルでした。幼少期から音楽が大好きでしたので、音と共にその作品の世界に入って行ける感じが楽しくて、その時に受けた衝撃を今でも忘れられません。そんなミュージカルに自分が出演できること、とても嬉しく思います。これから自分が演じる真由、そして作品に深く向き合っていく時間を大切にしていきたいです。現段階の台本でも、それぞれの人間の生の歩みが様々な形で表現されていて、とても興味深く、気付いたら、あっという間に読み終わっていました。読み終わった後もいろいろなことを考えさせられる物語でした。高橋さんの脚本、甲斐さんの音楽、そして栗山さんに演出していただけること、薮さんをはじめ大先輩の皆様と作品作りに参加出来ること全てが貴重で、大変嬉しく思います。“舞台だからこそ出来ること”というのがたくさんあると思います。生ものにしかない緊張感や達成感、そういったものを感じられる場所であり、改めて言葉の大切さやその場の空気の大切さに気付かされます。私はまだまだ舞台経験が少ないので、これからもっと舞台の魅力に気付かされていくと思います。真由もボクシングをする役なので、ボクシングの練習、歌の稽古、お芝居の稽古…と課題はたくさんありますが、課題がある程燃えるので楽しみです!

〈公演情報〉
ミュージカル『ハル』
作◇高橋亜子
演出◇栗山民也
作曲・音楽監督◇甲斐正人
出演◇薮宏太(Hey! Say! JUMP) 北乃きい 安蘭けい 栗原英雄 七五三掛龍也(Travis Japan) 梅沢昌代 今井清隆   
枝元萌 大薮丘 藤谷理子/岡 智 照井裕隆 安福毅 家塚敦子
新井俊一 岩橋大 高瀬育海 西田健二 羽賀悠仁 羽鳥翔太 りんたろう 
井上花菜 可知寛子 斉藤綾香 坂口杏奈 田口恵那 吉田玲菜 他
●2019/4/1〜14◎TBS赤坂ACTシアター
〈料金〉S席11,500円 A席9,500円(全席指定・税込) 
〈チケット発売日〉 2019年2月16日(土)AM10:00
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜18:00)
●2019/4/22〜~28◎全9公演梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S席11,500円 A席9,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888 (10:00〜18:00)
〈チケット発売日〉 2019年2月16日(土)AM10:00
〈公式サイト〉 https://www.ktv.jp/event/haru/   
〈公式ツイッター〉@musicalharu2019
 



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年末恒例笑って泣ける時代劇&豪華歌謡ショーでおくる『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』開幕!

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様々なジャンルのスターたちが勢ぞろいし、4時間に渡る豪華公演を繰り広げる『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』が日本橋浜町の明治座で上演中だ(31日まで。のち2019年1月19日大阪・梅田芸術劇場メインホールでも上演)。

この公演は演劇製作会社る・ひまわりと老舗大劇場の明治座がタッグを組み、2011年から続いている“祭”シリーズと呼ばれる作品の第8弾。日本の歴史に題材を求めた芝居と、出演俳優たちのキャラ祭りでもあるオリジナルユニットショーという、3部仕立てで構成された4時間超えの舞台は、「この舞台を観ないと年が越せない!」という多くのファンを生み出し続け、年末の風物詩ともなっている。
そんな公演の平成最後となる『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』は、武田の嫡男として生まれながら、戦いを嫌い、平安な世を願い続ける武田晴信(後の信玄・佐奈宏紀)と、異形として生れついた己の境遇を嘆き、無慈悲な世を恨み続けてきた山本勘助(内藤大希)との出会いが、戦国最強と謳われた武田軍誕生につながっていく秘話を描いた『風林火山す・る』と、芝居のキャラクターと演じる本人たちが融合したオリジナルユニットが繰り広げる熱いライブ『KAI ROCK FESTIVAL』の、明治座の伝統にのっとった1幕&2幕芝居、3幕歌謡ショーの2回の休憩込みトータル4時間越えで展開されていく。

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第1部『風林火山す・る』は、3人の少年(松本岳、近藤頌利、松村優)が廃墟となった古い劇場を探検に訪れると、劇場の番人(加藤啓)が現われ、舞台上に時が止まったように佇んでいた登場人物たちが動き出す…という凝ったオープニングからスタート。謎の男(槙尾ユウスケ)が1冊の本を手に、武田信玄と山本勘助の物語を読み進めていく。

ここからは“祭”シリーズ恒例となった、歌あり踊りあり笑いあり涙ありの歴史エンターテインメントが怒涛のように繰り広げられる。基本的に装束も話し方も時代考証無視の煌びやかさ満載だから、もちろんこの時代のことを全く知らなくても十分楽しめるのだが、学校で習う程度の知識があると「おっ!」と感心するくらいに、ハチャメチャな世界のようでいて、歴史の事実はきちんと押さえている脚本のほさかようの作劇が深い。特に今回の『風林火山す・る』は、戦国最強の武田軍の将・武田晴信(信玄)と軍師・山本勘助という、頻繁に映像化、舞台化がなされてきた、日本の歴史上でも人気の時代と人物たちが描かれているだけに、そのオールスターぶりが楽しい。演出の板垣恭一が出演者たちそれぞれの武器や個性を、ケレン味たっぷりに盛り込んでいることも活きていて、30人近い出演者全員に見せ場が作られ、作品全体はもちろん、誰をお目当てに客席に座っても満足できるエンターテインメントになっているのが素晴らしい。

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そんな公演でW主演を務める1人、武田晴信の佐奈宏紀は、鮮やかな薔薇柄のケープという、この衣装が着こなせる人もそうそういないだろう、と思わせる衣装に負けない華やかさで舞台に位置している。戦乱の世に生まれながら戦いを好まないという、この作品の武田晴信像に真実味を持たせているのも見事で、晴信の語るある意味の夢物語をいつしか信じたい気持ちにさせる主演ぶりだった。

もう1人の主演者山本勘助の内藤大希は、一転生まれついての異形の者として忌み嫌われているという立場からの登場だが、その暗い設定があるだけに、自らの境遇を嘆く「ひとりきりで生まれて」や、心の内を吐露する「夢は見ない」などのソロナンバーの圧倒的な歌唱力が光り輝く。まさに劇中の空気を一瞬で変えるショーストップの趣で、非常に効果的なW主演となった。

また勢いのある若手たちに混じって、各ジャンルの主演クラスの人材が参加しているのも“祭”シリーズの醍醐味で、ミュージカル俳優として多くの舞台に出演してきた泉見洋平が今川義元に扮し、持ち前の歌唱力はもちろん、思い切り振り切った役柄を体当たりで演じているのも目を奪う。

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一方、元宝塚宙組トップスターの貴城けいが、上杉謙信を演じて、男役経験者ならではの立ち居振る舞いと、女優として輝かせてきた美しさ双方を十二分に活かした、美しき毘沙門天に説得力を与えている。更に武田信虎の加藤茶がコメディアンの軽みを巧みに織り交ぜて、作品を支えて大きなアクセントになっていた。

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彼らを中心に登場人物が動いていくのだが、武田家では冒頭から賑々しく登場する武田軍の四天王・飯富虎昌の兼崎健太郎、板垣信方の中村龍介、小山田虎満のKIMERU、甘利虎泰の滝口幸広が、それぞれの役柄の個性をきっちりと造形しているし、晴信思いの弟・信繁の永田聖一朗は甘やかさ、天然な鋭さを持つ同じく弟の信廉の田中涼星の飄々とした佇まいも後の展開に生きていく。高坂弾正の松本岳、真田幸綱の近藤頌利、内藤昌豊の松村優は、冒頭の少年役から作品世界に入ってくる流れを面白く作り、晴信の正妻・三条の方の隅田美保のしとやかであろうとしながら、こぼれ出る破天荒も笑わせる。

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今川家軍師の太源雪齋の谷戸亮太と、家臣・庵原忠胤の二瓶拓也のカリカチュアされた動きの中にある本気。上杉家軍師の宇佐美定光の小早川俊輔、直江兼続の加藤啓の歴史上の人気キャラクター揃い踏みに説得力を与える個性。諏訪家の諏訪頼重の久ヶ沢徹が醸し出す歴史ものとしての重みと、その娘諏訪姫の井深克彦の茶目っ気の対比が生む絶妙なバランス。強いインパクトを残す村上家の村上義清の木ノ本嶺浩の登場シーンと歌等、各々の活躍が舞台を盛り上げる。語り部として登場する謎の男の槙尾ユウスケと、謎の青年の杉江大志も物語の展開をフォローしつつ、自らの存在でも話を引っ張る力になった。

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更に物柔らかだが、戦国の世に暗躍している顕如の辻本祐樹が醸し出す食わせ物感が実に巧みで、側近の下間信康の大薮丘とのかなり捻じれた関係性も目を引く。大薮丘は体調不良の為28日公演を残念ながら休演した井澤巧麻(29日以降の出演については追って発表)に代わって、山本勘助の弟・光幸も二役で務めたが、とても代役とは思えない見事な演じぶりで公演を支えた。井澤の1日も早い復帰を願うと共に大薮の健闘を称えたい。

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この全員が揃っての第1部1幕ラストの大ナンバー「正しい道」の盛り上がりには、グランドミュージカルさながらの趣があり、見てのお楽しみとなる第1部2幕と、更に盛り上がること間違いなしの第2部ショー『KAI ROCK FESTIVAL』と共に、平成最後の年末を是非劇場で彼らと共に熱く過ごして欲しい舞台となっている。

【コメント】 
初日を前にW主演の佐奈宏紀と内藤大希から公演への意気込みを語るコメントが届いた。

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佐奈宏紀
柄にもなくたくさんの不安を抱えながら稽古に入ったのですが、毎日稽古をしていく中で、漠然と悩んでいたことにも先輩が的確なアドバイスをくださり、皆さんに助けて頂きひとつひとつ具体的に解消されていきました。普段は同世代の共演者が多いので、先輩がいっぱいいて、惜しみなく頼っていい、皆さんが頼らせてくれる環境がる・ひまわり作品の良いところだと思います。そして何より(W主演の)大希君がいつもニコニコと受け入れてくれる感じが本当に支えになっています。
お芝居は歴史ものなので難しいイメージを持たれるかもしれませんが、言葉も現代にも置き換えられたり、物語も身近で誰でも当てはまる内容だったりするので、メッセージもガツンと届くと思いますし、感じてほしいと思います。また、二部のユニット「TONO&KERAI」は先輩に頼らず若手だけで何とかできないかと皆で試行錯誤して作り上げましたが、稽古で出し切った感じがするので、10公演最後まで同じテンションで乗り切れるかというのも見どころかもしれないです(笑)。

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内藤大希
去年初めて参加させて頂いた“祭”シリーズですが、W主演決定の発表から約半年(8月に上演した)リーディング公演ではお客様の前でお披露目があり、昨年W主演の安西・辻本両座長からバトンを引き継ぎ、日に日に実感しています。演出の板垣さんのもと、(W主演の)佐奈と二人で自分たちができることを頑張る、二人の力を出し惜しみせず全力で稽古から臨んで本番を皆様に観に来て頂くということを念頭に稽古に励んできました。たくさんのスタッフ・共演者に支えられて最終稽古を終え、これから皆様に観て頂くのが楽しみです。

〈公演情報〉
『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』
演出◇板垣恭一
脚本◇ほさかよう
出演◇佐奈宏紀(W主演) 内藤大希(W主演)/ 辻本祐樹 / 泉見洋平 / 貴城けい / 加藤茶 ほか
●12/28〜31◎明治座
〈料金〉S席12,000円 A席5,800円
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター03-3666-6666(10時〜17時)
●2019/1/19◎梅田芸術劇場 メインホール
〈料金〉S席12,000円 A席8,000円 B席4,000円
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場06-6377-3800(10時〜18時)



【取材・文・撮影/橘涼香】






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