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『エジソン最後の発明』明日から開幕! 瀬奈じゅん・青木豪インタビュー

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歴史劇から漫画まで幅広く脚本化するかと思えば、シェイクスピアから日本の若手作家の注目作まで演出してしまう、幅広い才能で活躍する青木豪。彼が久々にオリジナル脚本を自ら演出する新作、『エジソン最後の発明』が4月2日からの東京公演を皮切りに、名古屋、大阪で上演される。
主演は元宝塚月組トップスターで女優として活躍中の瀬奈じゅん。下町の小さな工場を背景に描かれる、「かなりおかしくて、ちょっぴりせつなくて、相当ハッピーな、大人たちのお話」。この作品について青木豪と瀬奈じゅんに話してもらったえんぶ4月号の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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ラジオのパーソナリティーが似合う声

──お二人の並びが新鮮です。
青木 今日で3回目でしたね?
瀬奈 そうですね。打ち合わせを含めて。
青木 僕は当て書きしかできないので、まずお会いしたいと言って、東山(義久)さんと3人で食事したのが最初でした。最初に声を聞いたとき、ラジオのパーソナリティーが似合いそうだなと直感して、そこから今回の作品全体の着想を得ました。
瀬奈 私は自分の声にコンプレックスを持っていたんです。でも、青木さんがおっしゃってくださったように、声が印象的だと他の方にもよく言われるので、自分のコンプレックスと人の印象とは違っているんだな、紙一重だなと。このお芝居で自分の声が好きになれるかもしれません。
──『エジソン最後の発明』というタイトルはどこから?
青木 エジソンのことを調べたことがあって、最後に発明していた機械が「死者と話せる機械」だと知って、印象に残っていたんです。そして町工場の話にしたいと思ったとき、エジソン・工場・ラジオと3つが結びついたんです。落語のお題を出されたように(笑)、それをつないで台本を膨らませました。
瀬奈 私は「死者と話せる機械」のことは知らなかったし、そんなことありえないでしょう! というタイプの人間なので、どう町工場とつながって、どうラジオパーソナリティーが出てくるのか、青木さんの思考を覗いてみたいと思いました(笑)。その中で自分の心がどう変化していくのか、とても楽しみです。
 
セナ・青木

自分の常識でも人から見ると非常識!?

──この舞台はコメディなんですね。
青木 そうです。みんなが勝手なことを思って、勝手なことを言って、噛み合わない人たちの話です。軸は、瀬奈さんと東山さんが結婚しようとしていて、小野武彦さん演じる瀬奈さんのお父さんが反対するんです。
瀬奈 でも、ものすごく反対するわけではなくて、無理難題を出して、それが可能なら結婚していいよという、反対しているんだか賛成しているんだか、よくわからない(笑)、そういう日常会話がごく面白いんです。実は台本の台詞と同じようなことを、私も父から言われたことがあって。
青木 えーっ?(笑)
瀬奈 小野さんの台詞で、「だったらお前を育てるのにかかったお金を返してくれ」というのがあって、あ、似たような言葉を聞いたことがある! と(笑)
──父親が言いがちな台詞ですね。
瀬奈 きっとお客様も色々な台詞に、「あるある!」と思っていただけるのではないかと。
青木 どこの家庭でもあることが出てきますからね。みんなそれぞれに自分を貫こうとするけど、自分の常識って人から見ると非常識だったりしますからね。ケーキは絶対にフォークで食べるものと思っている人もいるけど、スプーンの人やお箸の人だっている。とくに家庭を新たに持とうとすると違う常識が入ってくるんです。
──コメディということで、演じるうえで心がけることは?
瀬奈 私はコメディとつくものに関しては、逆に大真面目にやろうと思っているんです。面白いことをやろうと絶対に思わないように。
青木 書く側も同じです。狙うと外します(笑)。ちょっと話はそれますが、この間、瀬奈さんに「書くの恥ずかしくないですか」と聞かれて、確かに自分の意見を書くのは恥ずかしいんですが、この人だったらこんなこと言うだろうなと思って書いているから、恥ずかしくないんです。
──青木さんはシェイクスピアの喜劇も演出していますが、書くうえで影響を受けたりしますか?
青木 影響というより、これは翻訳家の松岡和子さんがおっしゃったんですが、「シェイクスピアの悲劇は結婚で始まり、喜劇は結婚で終わる」と。喜劇は恋人同士から始まって結婚でハッピーエンド、悲劇は結婚から物語が始まるそうです。
──ではこの作品は、結婚しようとする2人が出てきますから、ハッピーエンドですね?
青木 さあ、どうなるでしょう(笑)。
 
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客席まで息づかいが届くくらいの距離感で
 
 
──瀬奈さんは、ミュージカルだけでなくストレートプレイでも活躍していますが、作品のスタイルで意識することは?
瀬奈 ストレートプレイもミュージカルも、フラットにその人を演じるという点ではなにも変わりないと思っています。ただその表現方法が歌になったり、劇場の大きさに合ったものになったり、日本ものだったら所作とか、技術的なことに違いがあるだけですね。今回のようなお芝居は、あまり大きくない劇場の方が楽しい気がします。
青木 客席まで息づかいが届くくらいの距離がいいですよね。その意味でシアタートラムはとてもいい劇場だと思います。
──観客と近い場合、役になりきるのが難しいとかいうことはありませんか?
瀬奈 私はいつも頭の近くにもう1人の自分がいて、役に入りきらないんです。逆に入りきっている人のお芝居を見ると引いてしまうタイプで。もっと陶酔できたらいいな、ナルシストになれたらなと思う時もあります。でも、あまり入り込みすぎない方が、観ている方に考える隙間があっていいのではないかと。
青木 僕もそういう役者さんの方が好きですね。物書きや演出もそうで、俯瞰して作っていないと壊れちゃう気がするんです。
──最後にこの作品の意気込みをぜひ。
青木 今、僕が書きたいものを精一杯書きました。書きあがったら演出家スイッチが入るので、稽古場で台本を共有しながら、ライブなものをお客さんに届けるために、全員で突っ走ろうと思っています。
瀬奈 台本を読ませていただいて、色々な役の台詞を想像しながら楽しんでいました。その台詞を、自在に受けて返すことができる自分でいたいし、稽古場でキャッチボールするのが楽しみです。青木さんの脚本の日常会話の面白さを、しっかり表現できるように、皆さんと一緒にしっかり作っていきたいと思っています。

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あおきごう○神奈川県出身。97年に劇団グリングを旗揚げ、09年の活動休止まで作・演出をつとめる。以後は多くの公演に脚本を提供、演出家としても活躍中。最近の主な舞台作品は、『ガラスの仮面』『八犬伝』『断色』『鉈切り丸』『9days Queen』『天鼓』『ブルームーン』『花より男子The Musical』(以上脚本)『往転─オウテン─』『The River』Dステ19th『お気に召すまま』(以上演出)など。

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せなじゅん○東京都出身。92年に宝塚歌劇団入団、05年から月組トップスターとして絶大な人気を誇る。09年に退団。以後は女優として活躍中。退団後の主な出演作品は『エリザベート』『アンナ・カレーニナ』『今度は愛妻家』『シスター・アクト〜天使にラブソングを〜』『ア・フュー・グッドメン』『貴婦人の訪問』など。第37回菊田一夫演劇賞、第3回岩谷時子賞などを受賞。

〈公演情報〉
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『エジソン最後の発明』
作・演出◇青木豪
出演◇瀬奈じゅん 東山義久 岡部たかし まりゑ
安田カナ 武谷公雄 八十田勇一 小野武彦
●4/2〜23◎東京 シアタートラム
〈料金〉7,500円 学生券3,500円(全席指定・税込) 
5/1◎名古屋 青少年センター アートピアホール
5/2・3◎大阪 サンケイホールブリーゼ
〈お問い合わせ〉キューブ 03-5485-2252(平日12:00〜18:00)




【文◇竹下力 撮影◇岩村美佳】

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神田沙也加の魅力が弾けるハッピーミュージカル!『キューティ・ブロンド』

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勉強も仕事も全力投球!のピンクをこよなく愛するキュートなブロンドガール・エルのポジティブな生き方を描いたハッピーミュージカル『キューティ・ブロンド』が、日比谷のシアタークリエで上演中だ(4月3日まで。のち名古屋、高松、大分、福岡、広島、静岡、福井、大阪の全国公演もあり)。

ミュージカル『キューティ・ブロンド』は、2001年に公開され喝采を集めた映画『Legally Blonde』(邦題『キューティ・ブロンド』2002年日本公開)を原作に、2007年に誕生したブロードウェイミュージカル。ハッピーで爽快なストーリーと、ポップな音楽は多くの観客の心を掴み、トニー賞7部門ノミネート、イギリス・ウェストエンドではオリヴィエ賞3部門を受賞するなどの、大ヒット作品となった。その後、オーストリアや韓国をはじめとした世界で上演され、いずれも成功を収めている。今回のシアタークリエでの公演は、そんな作品の本邦初演であり、持ち前のポジティブさで、周囲の偏見や困難を吹き飛ばしていくヒロイン・エル役に神田沙也加が扮したのをはじめ、強力な出演者が揃い、明るくハッピーなパワーを漲らせている。

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【STORY】

オシャレが大好きな美しいブロンドの女子大生エル(神田沙也加)は、学生寮デルタ・ヌウで友人たちと自由な学生生活を謳歌していたが、ある日、婚約間近!と信じていた彼氏のワーナー(植原卓也)に突然フラれてしまう。しかもその理由たるや「上院議員を目指す自分の妻にブロンド娘は相応しくない」という一方的かつ、偏見に凝り固まったものだった。
到底納得が行かないエルは、一念発起して猛勉強の末、ハーバード大学のロー・スクールに見事合格する。しかしブロンドで、テーマカラーであるピンクのファッションに身を包むエルは、学内でも偏見の目にさらされ、黒髪の美女ヴィヴィアン(新田惠海)や、クラスメイトから学業に真剣ではないと非難を浴びる。しかもワーナーが生涯の伴侶にと選んだ女性はヴィヴィアンだった。
失意のうちに自分も黒髪に染めようと、短気を起こして飛び込んだ美容院で、エルは良き理解者ポーレット(樹里咲穂)に出会う。また、ハーバードで教鞭を採るキャラハン教授(長谷川初範)の助手を務める、ハーバードの卒業生エメット(佐藤隆紀)から、元カレを取り戻したいだけが目的で、ロー・スクールに通うことは間違っていると諭されたエルは、エメットの助けにより、真剣に法律を学び始める。
かくして外見も内面も磨きをかけたエルは、キャラハン教授の弁護士事務所のインターン生に選ばれるが、担当することになったのはなんとデルタ・ヌウの先輩であるブルック(木村花代)が被疑者となった殺人事件。デルタ・ヌウの固い絆で、エルはブルックから鉄壁のアリバイを聞きだすが、それは決して口外できない秘密だった!エルは果たして、秘密を守ったままブルックの無罪を証明することができるのか?そして、元カレのワーナー、更に次第に心を通わせていくエメットとの恋の行方は?

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舞台は冒頭からエルの人生を象徴する、つまり作品のテーマカラーであるピンクに彩られて、まず何を置いても目に楽しい。「ピンク愛好」は元々多くの女の子の通過儀礼と言っても過言ではないものだし、とにかく色そのものがハッピーなオーラを持っていて、単純に言えば気分がアガる効果がある。特にこの春は、もう何回目になるのかわからない、ピンクの大ブームが起きていて、どこのブランドもこぞってピンクの新作を発表しているし「大人女子がイタく見られないピンクの取り入れ方」などという特集がファッション雑誌を席巻している。まさにそんな春に、これだけ前向きで、恋にも、勉強にも、仕事にもへこたれない全身ピンクをまとったヒロイン・エルの活躍するミュージカルが、本邦初演の幕を開けたのには、何かのはからいとしか思えないタイムリーさがあった。
作品の明るさと、どこか劇画チックで夢いっぱいの魅力を、てらわずに直球で提示してくれた翻訳・訳詞・演出の上田一豪の仕事ぶりも爽やかで、東京公演のチケットが瞬く間に全席完売、追加公演も、当日券も争奪戦という状況も、むべなるかな。確かにこんなにポップで楽しいミュージカルには、ここしばらくお目にかかっていなかったように思う。重厚な悲劇ももちろん堪能するし、哲学的なテーマや深い心理描写を長く反芻もするけれど、一方で、明るく、楽しく、キュートでハッピーも、実にイカしているものだ。
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そんな作品そのものが持つパワーを十二分に客席に伝えてくれたのが、とびきりキュートなブロンドガール・エルに扮した神田沙也加の存在に違いない。劇中で様々にエルが着こなすピンクを基調とした衣装は実に17着! そのどれもが、夢のように似合っている。しかも、もともと日本人が一番挑戦しにくい髪色はプラチナ・ブロンドなのだが、その髪色さえ持って生まれたものかと見紛うほど自分のものにしていて、まるで可憐なお人形が目の前で動き出したかのよう。そこに豊かな表情と、華やかで明るい声質で歌われるミュージカルナンバーが相まって、一も二もなくヒロインを応援したくなる、タイトル通りのキューティ・ブロンドぶりが鮮やかだった。まさに当代の当たり役を引き当てた格好で、ミュージカル女優神田沙也加にとっても、『キューティ・ブロンド』という作品にとっても、そしてもちろん観客にとっても、これはピンク色に染まった幸福な出会いだった。

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そのエルの良き協力者となるエメットの佐藤隆紀は、ミュージカル界での経験を重ねて、豊かな声量でねじ伏せる類いのグランドミュージカルとは全く異なる、こうしたウィットと軽さを必要とされる作品にも、きちんと対応できるようになった、俳優としての進化に顕著なものがある。どこか朴訥とした温かさがある個性も役柄によく合っていて、この経験で役幅も更に広がることだろう。更なる活躍を期待したい。

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「ブロンド=綺麗なおバカさん」という、古典的すぎる概念に凝り固まっているエルの元カレ、ワーナーの植原卓也は、1歩間違うととてつもなく嫌な奴になりかねない役柄を、本人の二枚目ぶりが救っている。持ち味にシャープさがある人だけに、思いこみと勘違いが大きく笑いに転換されて、嫌味にならなかったのはたいしたもの。こうした役回りを綺麗に決められる人は貴重で、植原にとっても今後につながる舞台になったと言えるだろう。

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もう1人のエルの良き理解者ポーレットの樹里咲穂は、歌って踊れる実力派なことはもちろんだが、宝塚時代から変わらずに持ち続けている良い人オーラが、こうした温かい姉御肌の役柄にピッタリと生きている。ポーレットが美容師であることが、のちの展開にちゃんと関わってくる脚本の巧みさと、ポーレット自身にも恋の成就が訪れる温かさとが、このハッピーミュージカルを更に彩り豊かなものにしていて、目が離せない存在感を放ったのが素晴らしい。

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優等生の黒髪の美女であり、ワーナーの現彼女ヴィヴィアンの新田惠海は、このところ活発化する一方である声優界からミュージカル参入を果たした1人。もともと音楽大学在学中はミュージカルに没頭していたという経歴の持ち主でもあって、こうしたクロスオーバーは、本人も望むところなのではないだろうか。ピンクが正義の舞台で、黒1色という役柄はなかなかに難役だったと思うが、これをきっかけに是非幅広く活動を続けて欲しい。

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エルがロサンゼルス市立大学時代に会長を務めていた社交クラブ「デルタ・ヌゥ」の先輩で、ある事件の被疑者となるブルックの木村花代は、カリカチュアした役作りで視線をきっちりと集めて堂に入ったもの。2幕冒頭のアクロバティックなダンスナンバーも見事にこなし、劇団四季時代の可憐なヒロイン女優というイメージから、キャラクターも演じられる良い女へと変貌しているのが頼もしい。

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ハーバード大学で教鞭をとるキャラハン教授の長谷川初範は、登場した刹那から食わせ物感があるのが、役柄を立体的に構築している。エルにセクハラまがいの行為もする、ある意味型にはまった問題ありの権力者を、物語が求めた通りに描写していて手堅い。場面によってはコミカルな動きもあり、それをちゃんと面白く見せて尚、単純な良い人には決して見えないのがベテランならではの妙だった。

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他に現実の友人としてだけでなく、エルの心象風景のコロスとしても登場するセリーナの中村百花、マーゴの真瀬はるか、ピラーのダンドイ舞莉花、イーニッドの武者真由、他、青山郁代、エリアンナ、北川理恵、濱平奈津美、上野聖太、加藤潤一、高世雄史、古川は隼大のアンサンブルの面々が、八面六臂の活躍をするのが、このミュージカルの楽しさでもあって、全員にそれぞれの形で大きな見せ場があり、それが有機的に機能しているのに驚かされる。カンパニー全員にさぞやり甲斐があるだろうし、誰が欠けても成立しない舞台だからこその、弾けるエネルギーがなんとも明るい。総じて、これぞ適役の神田沙也加以下、充実したピンクの魔法にかけてもらえるハッピーなミュージカルの誕生を喜びたい


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〈公演データ〉
ミュージカル『キューティ・ブロンド』
音楽・詞◇ローレンス・オキーフ&ネル・ベンジャミン
脚本◇ヘザー・ハック
翻訳・訳詞・演出◇上田一豪
出演◇神田沙也加、佐藤隆紀(LE VELVETS)、植原卓也、樹里咲穂、新田惠海、木村花代、長谷川初範 他
●3/21〜4/3◎日比谷・シアタークリエ
〈料金〉10.800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777
●4/5〜6◎愛知県芸術劇場大ホール
〈料金〉S席11.000円 A席7.000円(税込)
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●4/8◎高松・レクザムホール 大ホール
〈料金〉7.200円 親子ペア席 10.000円 (税込)
〈お問い合わせ〉県民ホールサービスセンター 087-823-5023
●4/12◎大分・iichikoグランシアタ
〈料金〉S席7.000円、A席5.000円、B席3.000円、U25割(25歳以下)各席種半額(税込)
〈お問い合わせ〉大分県芸術文化スポーツ振興団体 097-533-4004
●4/15〜16◎福岡・キャナルシティ劇場
〈料金〉S席9.800円、A席8.000円(税込)
〈お問い合わせ〉キャナルシティ劇場 092-271-6062
●4/18◎広島・JMSアステールプラザ大ホール
〈料金〉8.500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉TSS事業部 082-253-1010
●4/20◎浜松市浜北文化センター大ホール
〈料金〉S席1.1000円、A席7.000円(税込)
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●4/23◎越前市いまだて芸術館
〈料金〉前売り5.000円、当日5.500円(税込)
〈お問い合わせ〉越前市文化振興・施設管理事業部 0778-42-2700
●4/27〜30◎メルパルクホール大阪
〈料金〉10.800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3888


【取材・文・撮影/橘涼香】



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歴史大河ドラマの中に浮かび上がる悲恋物語。凰稀かなめ初主演ミュージカル『花・虞美人』

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元宝塚宙組トップスターで、女優として活躍中の凰稀かなめの、退団後初主演作品であるミュージカル『花・虞美人』が、TBS赤坂ACTシアターで開幕した(31日まで。のち4月15〜16日愛知県芸術劇場大ホール、4月22日〜23日大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演)。

『花・虞美人』は、中国の群雄割拠時代の興亡の歴史を描いた『三国志』で知られ、「四面楚歌」の語源ともなった項羽と劉邦の物語から、絶世の美女として語り継がれている謎多き実在の人物、虞美人を主人公に、空想の翼を広げて彼女の波乱万丈の人生と貫いた愛を描いたオリジナルミュージカルだ。

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【STORY】

紀元前221年、史上初の中国統一を成し遂げた奏の始皇帝(奥田圭悟)の時代、圧政に苦しめられ、苦役を強いられる庶民の不満は日に日に高まる一方であった。そんな時代にありながらも、小さな村で穏やかに暮らす村一番の美貌の持ち主と謳われる娘・虞(凰稀かなめ)は、劉邦(ユナク)との結婚を明日に控え、幸福の絶頂の中にあった。だが、そんな2人を見た老婆は、劉邦はやがて世の民の為軍を率いて戦い、虞はその美しさ故に結婚はできず、苦難の人生を歩むと予言する。
その忌まわしい予言通り、翌日、まさに結婚式が執り行われようとしている最中に、始皇帝の軍隊が現れ、皇帝の慰み者にと、虞をはじめとした村の娘たちを連れ去ろうとする。必死で虞を守ろうとした劉邦だったが、多勢に無勢の軍隊を阻むことは叶わず、虞の父親は殺され、泣き叫ぶ虞は兵士たちに連れ去られてしまう。

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虞の美貌は始皇帝の目に留まり、気に入りの女人として傍近くに置かれるが、虞は一言も言葉を発さぬまま恨みを募らせ、ある夜始皇帝の暗殺を試みるものの失敗。今しも殺されかけた寸前、楚の旗を立てた項羽(黒川拓哉、池田努Wキャスト)が攻め込み、始皇帝を討ち果たす。項羽は虞に、もう自由の身なのだから案ずることなく故郷に帰れ、と告げるが女性の貞節が最も重んじられていたこの時代、穢れた身で劉邦の元に帰ることなど考えられない虞は死を望む。その様子を見た項羽はそれならば自分と来い、面白い世界を見せてやろうと虞を誘い、行くあてのない虞はその言葉に従う。だが、その直後、燃え盛る宮殿に駆けつけたのは劉邦と手勢だった。なんとか虞を探し出そうとした劉邦だったが、見つけ出したのは、かつて自分が虞に送ったひなげしの髪飾り。この戦闘の中で虞は亡くなってしまったと思いこんだ劉邦は、ただ悲嘆にくれる。

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始皇帝が倒れ、楚の国の王となった懐王(小野健斗)を頂き、項羽は天下統一へと立ち上がる。そんな項羽に、軍師范増(大澄賢也)は、懐王の血縁の女性呂雉(高橋由美子)との縁組を勧めるが、項羽は断る。項羽の中には虞の存在が日増しに大きくなっていたのだ。一方、項羽軍から逃亡していた韓信(石橋直也)は、劉邦に軍師として迎えられ、呂雉との政略結婚を劉邦に進言する。虞は死んだとばかり思いこんでいる劉邦はその提案を受け入れ、懐王から将軍に任ぜられる。
互いに大きな勢力となった項羽と劉邦は、天下統一に向けて義兄弟の契りを交わすが、懐王は2人に奏の国の皇帝が拠とする関中を別方向から攻めさせ、勝利した方を関中王とすると告げる。そこには皇后になろうとする野望に燃えた呂雉の計略が隠されていた。
そんな権謀術数が渦巻く戦いの中、虞は今尚愛し続けている劉邦への思いと、命の恩人である項羽への恩義とを抱えたまま項羽につき従うが、ついに長くすれ違っていた劉邦との再会の時が訪れて……

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作品に接してまず感じるのは、激動の群雄割拠の時代、更に国名、地名、人名、が数多く乱れ飛ぶ物語世界にあっても、ストーリーが実にわかりやすく伝わってくる嬉しい驚きだった。特に虐げられた民衆の描写からはじまる数々のミュージカルナンバーが、場面場面に効果的に取り入れられ、猛スピードで進んで行くドラマ世界を支えたのは、音楽がドラマを運ぶミュージカルならではの方法論を、作劇がきっちりと押さえているからこそのことだ。長く「三国志」を愛し、いつかはその世界観を音楽にしてみたいと念願していたという、作曲・音楽監督の鎌田雅人が、脚本に描かれる人物と場面をよく理解して、幾多の楽曲を書き下ろしたことも功を奏していて、オリジナルミュージカルならではの強みを感じさせた。

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そして、何よりもこの物語を波乱万丈なものにしているのは、項羽の寵姫として常に項羽と共にあり、所謂「四面楚歌」の中、最期の戦いに趣く項羽が憂いを残さぬように自害した、という記述だけが知られている虞美人を、元々は劉邦の許嫁の娘であった、とした発想の豊かさだ。これによって、多くの小説などで取り上げられてきた「項羽と劉邦」、2人の武人の国盗り物語に、「虞」という絶世の美女をめぐる三角関係が横たわることになったのは、優れた仕掛けだったと思う。
中でも劉邦だけでなく、計略によって虞も、項羽と凌ぎを削っている劉邦は同名の別人であり、許嫁の劉邦は亡くなったと思いこまされている、つまり互いが互いを亡くなったと思いながら、それでも尚愛し続け、あと一足のところで顔を見ることなくすれ違いを続けているというもどかしさが、全く不自然でなく劇中に展開されていたのに感心した。これによって、クラシックな時代劇に相応しいロマンスの香りが立ち上り、王道の悲恋物語が描かれていく様が美しい。全体が中央から上手、下手に広がる階段だけのセットによって進んで行くのも、舞台面のスペースが広く取れる利点となって、殺陣の迫力が増していて、衣装の豪華さも際立ち、思い切った簡略化がむしろ想像力を喚起させる面白い効果をあげていた。

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そんな作品のヒロインとして登場した凰稀かなめの美しさが、舞台の根幹を支えている。まず何よりも美貌の持ち主でなければ成立しないだろう、劉邦、項羽をはじめ、作中の人物たちからことごとく愛される役どころを素直に納得させたのは、宝塚時代から広く知られていた凰稀の美しさあってこそだ。更に、その美貌の中に柔らかさが備わっている持ち味が、流転の人生をたどる「虞」という女性の中に生きていて、常につきつめた表現を示してきた深い芝居心と共に、愛と恩義の中で揺れ動きながら、自らの進むべき道を選び取って行く虞の芯の強さを十二分に表している。特に、劉邦に対してはどこまでも可憐な乙女であり、項羽に対しては荒ぶる魂を守る聖母のようである、それぞれの居方が明確だから、虞が決して単純に劉邦から項羽に想いを移したのではないことが、台詞で説明されるまでもなく伝わるのは素晴らしい美点だった。これによって、虞という女性の生き様が、非常に健気で共感の抱けるものになっていたと思う。それらを含めて、女優としては2作目の舞台にして、凰稀が全く違和感なく自然体で舞台に位置し、しなやかな姫役者ぶりを発揮したことを喜びたい。数々の衣装の着こなしも実に美しく、「女優・凰稀かなめ」の今後の活躍に、更なる期待が高まった。

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そんな虞をひたすら思い続ける劉邦を演じたユナクは、優しく温かい好青年を想起させる個性が、戦さに向かうことすらも虞への深い愛故という、この作品世界の中の劉邦像に打ってつけ。長髪の鬘や、赤を基調にした衣装も良く似合い、長身で甘い二枚目というビジュアルの良さも手伝って、悲恋物語のプリンスとしての存在感が抜群だった。ほぼ初めてだという殺陣シーンも果敢にこなし、「超新星」のリーダーとしてだけでなく、舞台俳優としてのユナクが、作品を重ねるごとに成長している頼もしさも感じさせた。

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一方の雄、項羽は黒川拓哉と池田努のWキャスト。この日は池田の出演だったが、登場シーンから非常にワイルドで豪胆な役作りで、ユナクの劉邦と好対照なのがまず面白い。そういう人物が虞にだけ見せる弱さや、脆さがきちんと表現できているのが、次第に項羽を見守らなければならないと虞が思い至る過程を、すんなりと納得させる一助にもなっている。「21世紀の石原裕次郎を探せ!」オーディションをきっかけにこの世界に出てきた人ならではの、豪快なアクション、殺陣シーンも見事で、歌唱力が伸びてくれば十分ミュージカルにも進出できる人材になるのではないか。今後に期待したい。一方の黒川拓哉は、音楽大学声楽科出身者のみで構成されるボーカルグループ「LE VELVETS」のメンバーだけに、劇中項羽が虞への秘めた恋心を歌うナンバーなどは、さぞ素晴らしく映えることだろう。見比べる妙味も大きいWキャストになること必定だ。

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また、若い俳優たちが多く躍動している座組にあって、貴重な重石になっているのが項羽の軍師范増の大澄賢也。大澄と言えば、まずは何を置いてもその秀でたダンス力が1番に思い出されるが、今回はそのダンスをほぼ封印して尚、いぶし銀の存在感と台詞術とで、策謀に長け項羽と共に天下を獲らんとする軍師を、堂々と演じていて感嘆させられる。特に項羽と袂を分かつソロナンバーを、切々と歌い上げた歌唱力は瞠目すべきもので、大澄が優れたダンサーであると同時に、優れたミュージカル俳優であることを再認識させてくれる好演だった。

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もう1人、愛に殉じる虞との対照として描かれる、ひたすらに大望を抱く女性呂雉の高橋由美子は、権力への欲望を漲らせた燃え滾るような表現が、小柄で愛らしい外見とのギャップを生んで、強烈に目を引く力になっている。今回の作品世界の中で、非常にわかりやすい敵役のキャラクターを凄味をもって演じきり、脚本が求めた役割を堂々と果たしていた。

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他に、有名な「韓信の股くぐり」の場面も用意されている、劉邦の軍師韓信の石橋直也の理知的な役作りが光るし、虞の弟で姉を思うあまり波乱も引き起こす、子期の松田凌の生一本なひたむきさ、劉邦の親友、樊かい(※口へんに會)の岡田亮輔の実直さと共にある爽やかさ、宦官・趙高の桑野晃輔の二転三転する役柄の豊かな表現、意に染まない命令を下さざるを得ない懐王の小野健斗の、美しき鬱屈、暴君始皇帝の奥田圭悟の狂気、そして、宗義の今井ゆうぞうの「歌のお兄さん」としてのイメージを見事に覆す悪役ぶり等々、多彩なキャスト陣も充実。歴史ドラマの大河の中に、切ないロマンが浮かび上がる見応えあるミュージカルとなっている。

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 初日を翌日に控えた3月25日、通し舞台稽古を前に、ヒロイン虞を演じる凰稀かなめと、劉邦を演じるユナクが、それぞれ囲み取材に応えて、公演への抱負を語った。

【凰稀かなめ 囲みインタビュー】

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凰稀 皆様、本日はお忙しい中ありがとうございました。いよいよ明日から始まります。スタッフの方々、出演者一同、精一杯頑張っていきたいと思いますので、温かいご声援よろしくお願い致します。
──初日を迎える心境はいかがですか?また、稽古中に新たな発見などはありましたか?
突きつめてやっていたので、発見は山ほどありました。本当に演出家、出演者とぶつかりあいながら今日まで稽古をしてきたので、その成果が出るのではないかと思います。とてもシンプルな舞台なので、皆の魅力がすごく発揮される舞台になっていると思います。その辺も楽しんで頂けたらと思っています。
──演じられる虞姫という役とご自分との共通点はありますか?
共通点ですか?(笑)そうですね。温かく、大きく、見守るところじゃないかなと思います。
──項羽役は黒川拓哉さんと池田努さんのダブルキャストですが、それぞれの魅力は?
お二人ともワイルドなんですけれど、池田さんはワイルドさの中にも温かさがある熱い男ですが、最後に向かっていくにつれて弱さが出てくるんです。それでも必死にやっていく、とても人間らしい項羽になっていると思います。黒川さんは身長も大きいですし、ワイルドはワイルドなんですけど、たぶん黒川さんの人間性、純粋な優しいところが、今回のお芝居の中に出てきていて、一生懸命なところとか、そういう部分がとても項羽っぽいなと。逆に黒川さんの方が最初は可愛い感じなんですけど、後半に向けてどんどん男らしく成長していく項羽になっていると思います。
──ユナクさん演じる劉邦についての印象はどうですか?
ユナクさんは普段からお優しいです。色々とやってくださいます。今回恋人同士の役で、結婚して夫婦になる直前という関係なので、色々なお話をして普段からそういう風に見えるように接したりしていて。本当にレディーファーストなんです。それが劉邦様にすごく合っているというか、劉邦様そのものという感じです。
──宝塚退団後初主演ということですが、意気込みは?
宝塚ではトップスターという立場にいさせて頂いて、毎公演そうだったんですけれど、自分がトップだからといってどうこうというのはあまりなくて。作品の中でどういう風にこの組をとか、自分を、相手をということばかりを考えていたので、「座長」という言葉に気負いを感じないように自分で意識しつつも、皆さんとコミュニケーションを取りながら舞台上で一緒に戦っていきたいなと思います。 
──作品への手応えはどうですか?
手応えは十分あります。でもお客様が入ったらまた空気も変わってくると思いますし、お客様と一緒にこの先、また新たに作っていきたいなと。今は自分たちの中で色々やっていますけれど、絶対に空気って変わるものなので、一緒に楽しんで一緒にその時代を過ごしていけたらいいなという風に思っています。

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【ユナク囲みインタビュー】

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──初日を迎える心境は?
初めて時代劇を演じるのでプレッシャーもあるんですけど、皆とすごく仲良く1か月半くらい頑張って稽古してきたので、やっと見せられる、良かったなと思いました。ただ、今の心境はちょっと緊張しています。
──凰稀さんが、「レディーファーストな優しい方で、ユナクさんは劉邦にピッタリ」とおっしゃっていましたが、劉邦を演じるにあたって心がけたことは?
台本をもらって、今回虞美人が主人公なので、項羽と劉邦という話よりは、テーマは「虞」という女性がどうやって生きてきたかなんですね。それを演出家さんが想像して創られたので、僕も劉邦がどういう恋愛してきたのか、自分なりに色々研究しました。項羽と差があった方がいいかなというのもあったし、項羽がストレートで激しい部分があるので、僕はロマンチックな感じでいきたいなと思って、そういう感じでやっています。 
──項羽は黒川拓哉さんと池田努さんのダブルキャストですが、それぞれ違いはありますか?
池田さんの項羽は、暴れた感じというか激しい項羽。黒ちゃん(黒川)は強さを内面的に持っている項羽です。池田さんは強さを外に出しているんですけど、黒ちゃんは心に持っている強さというか。だから話し方とかアクション、仕草も全然違うので面白いですよ。まったく違うんです。真逆なので。僕も両方楽しめるので楽しいです(笑)。二人とも身長も大きくてカッコいいので、ライバル的な存在でいいなと思ってやっています。
──ユナクさんご自身のおすすめのシーンはありますか?
そうですね。劉邦という役の僕にとっては、ラストシーンに気持ちがすごく入っています。想像するだけで考えるだけで涙がでるくらい悲しいシーンがあって、そのラストシーンが一番オススメです。
──今回の髪型と衣装についての感想は?
こういう衣装は初めて着たんですけど、僕が台本を見たときのイメージも劉邦は「赤」だなって思ったんですよ。赤って、(超新星の)グループの中のカラーも僕はレッドなので、リーダーシップもあっていいなと思うし、僕だけけっこう厚着なんですよ。皆、けっこう薄着で涼しいと思うんですけど、僕カーペットみたいな感じで(笑)。着るだけで暑がっているくらい厚着なんですけど、これを着ているだけで劉邦になったなと思います。ロングの髪はジャケット写真では撮ったことがあったんですけど、あれも鬘だったので今回は2回目ですけど、うーん、ちょっとなんていうか仕草が女性ぽくなるというか…(ロングの髪を指にくるくる絡ませながら)ちょっとこうなるのが、自分でも面白いです(笑)。頑張りますので、よろしくお願いします。

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〈公演情報〉
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ミュージカル『花・虞美人』
脚本◇岡本貴也
脚本協力◇長谷川晃示
演出◇花・虞美人製作委員会
演出協力◇本間憲一
演出協力補◇西祐子 
作曲・音楽監督◇鎌田雅人
振付◇麻咲梨乃
出演◇凰稀かなめ、ユナク(超新星)、黒川拓哉(LE VELVETS)・池田努(Wキャスト) 、松田凌、岡田亮輔、石橋直也、桑野晃輔、今井ゆうぞう、小野健斗、奥田圭悟、高橋由美子、大澄賢也 他
●3/26〜31◎東京・赤坂ACTシアター
●4/15〜16◎名古屋・愛知県芸術劇場大ホール
●4/22〜23◎大阪・森ノ宮ピロティホール
〈料金〉プレミアムシート 13,000円 S席 11,000円 A席 7,000円 (全席指定・税込)
http://www.hana-gubijin.jp/




【取材・文・撮影/橘涼香】 






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柚希礼音の新たな魅力が多彩にきらめく!ソロコンサート『REON JACK2』開幕!

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柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』が、3月23日から大阪・梅田芸術劇場メインホールで幕を開けた。(26 日まで。その後、東京公演・パシフィコ横浜国立大ホール、福岡公演・福岡市民会館が開催)

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今回のコンサートでは、音楽プロデューサーにポルノグラフィティやいきものがかりなどを手掛ける本間昭光、国内外のアーティストを手掛けるクリエイティブスタッフも加わり、柚希の今までの楽曲全て、そして世界的バレエダンサーの上野水香との「リベルタンゴ」、様々なジャンルで活躍している大貫勇輔&世界で活躍するタンゴダンサーのクリスティアン・ロペスとのタンゴナンバーなどを披露。柚希の新たな魅力を存分に楽しめる内容になっている。

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初日を前にした23日昼、報道陣にプレスコールが行われ、3月1日にリリースした柚希の1stミニアルバム『REONISM』の楽曲より、女らしく妖艶な世界観をダンサー達とともに魅せる「Witch’s Mirror」、大貫勇輔とのコラボレーションによるリード曲「僕は何を探してるんだろう?」を披露した。そのフォトコールの写真と囲み取材の柚希礼音のコメントをお届けする。

柚希礼音囲み取材㈪

【コメント】

──地元・大阪で初日を迎えられるお気持ちをお聞かせください。
本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。大阪で初日を迎えることができ、本当に嬉しいです。張り切っていきたいと思います。
──公演の意気込みをお願いいたします。
『REON JACK2』をやることができるのも、応援してくださる皆様のおかげだなと
感謝の気持ちでいっぱいです。今回は、よりクールでアーティスティックに、そして挑戦ということをテーマに作り上げてきました。稽古場でも、毎日毎日挑戦をしてきました。ぜひ楽しみにしていていただければと思います。
──どんなところに期待して観ていただきたいですか?
今回、各ジャンルで活躍されている素敵な方々と様々なダンスでコラボさせていただいております。共演の皆様にも挑戦していただいていて、日々稽古場でも挑戦の連続でした。皆様にいいもの観たぞ!と思っていただけたら幸いです。
──照明・映像もすごいとお伺いしましたがいかがですか?
在団中から、ずっとこんなことしてみたいと思っていたものが今回実現できて映像・照明・バンドも素晴らしく、感動が多い稽古だったので、そこにお客様が更に加わってくださることで、素敵なステージが完成すると思います。

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──先ほど挑戦ということをおっしゃっていらっしゃいましたが…。
上野水香さんとはどういうステージにするか散々悩んだ結果、上野さんも私自身も、お互い挑戦するということをやりたく「リベルタンゴ」を披露させていただきます。良いシーンに仕上がったのではと思います。
──大村俊介さんに初めて振付をして頂いた際、衝撃を受けたとおっしゃっていましたが、他の方とどういった点が異なりましたか?
宝塚の男役の振りをこうした方がカッコいいいなど、色々な方に教わって経験を積んでいくのですが、SHUN 先生がいらしたときは、男役がやったら新たな魅力が出るような振りで、色っぽくて、隙のない動きがたくさんありまして、なんとかマネをしたいと思って必死に稽古しました。自分の男役像もSHUN 先生の振りが加わったことによって、新たに作られたように思います。退団公演も、退団してからも全部知っているSHUN 先生に、今回出演だけでなくステージングも構成も全部入って頂いて、ステージ上で2人で踊ることになり感動しています。

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──プレスコールで披露する2曲「僕は何を探してるんだろう?」「Witch’s Mirror」に思い入れなど何かございますか?
「僕は何を探してるんだろう?」は、3/1(水)にメジャーデビューしましたミニアルバム『REONISM』に入っている曲で、これから進んでいく、希望のある曲になっております。今の自分にとてもしっくりくる曲なので、昨年はあえて僕という一人称は使わずCD を出したのですが、退団から2年弱経った今回は、あえて僕ということで、男役の僕とは違う、僕と歌うことで純粋に自分に問いかけるような気持ちになるので、そこも楽しみにして頂きたいのと、コラボしている方も凄いので、そこも楽しんで頂ければと思います。「Witch’s Mirror」は、前の自分ではきっと歌えなかった歌だと思います。恋愛のダークサイドを描いた楽曲です。今回披露させていただく歌は、今の自分が凄く入っていると思います。
──上野さんと待望の共演ということで、実際共演されてみて新たな発見・こんな自分を見つけたという何かありますか?
上野さんの身体は毎日の努力によって出来上がっていると、日々痛感致しました。簡単そうに踊っているようで、凄まじい努力の方だなと痛感したのと同時に、刺激を頂いたので、日々これからも努力しようと思いました。
──最後に一言。
今まで現役中からREON シリーズをたくさんやってきましたが、今回はガラリと変えて、しっかり観て頂けるものになっているんじゃないかなと思っております。皆さま、是非楽しみに、また多くの方に観て頂けたらと思います。

柚希礼音囲み取材㈰
 

※この公演の稽古場レポートはこちら
http://takarazuka-j.blog.jp/archives/1878090.html


〈公演情報〉
柚希礼音ソロコンサート 『REON JACK2』
音楽プロデューサー◇本間昭光
ステージング◇大村俊介(SHUN)
振付◇大村俊介(SHUN)/YOSHIE 他
出演◇柚希礼音
上野水香 [大阪・東京公演]
大貫勇輔、大村俊介(SHUN)、YOSHIE [福岡公演] 
クリスティアン・ロペス
●3/23〜26◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S 席 10,000円、 A 席 7,500円、B 席 5,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10時〜18時)
●3月30〜31◎パシフィコ横浜国立大ホール
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 6,500円、B 席 4,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999
●4/19〜20◎福岡市民会館
〈料金〉S 席 10,000円、A 席 7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー西日本 092-714-0159(平日10時〜19時/土曜10時〜17時)
〈公式ホームページ〉http://www.reonjack2.com/




【資料提供/梅田芸術劇場】



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