宝塚ジャーナル

えんぶ4月号

ミュージカル『アルジャーノンに花束を』アリス・キニアン役に取り組む! 水夏希インタビュー

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現代アメリカの作家、ダニエル・キイスの代表作として、日本でも長く愛され続けている『アルジャーノンに花束を』。知能を人工的に発達させた時、人は本当に幸福になり得るのか?という重いテーマから、平凡に生きていけることの幸福や、家族への愛が立ちのぼる作品は、様々な形で映像化や舞台化がされてきている。
そんな作品群の中でも、珠玉のミュージカル作品として高い評価を得ているのが、鬼才荻田浩一の手によるミュージカル版。浦井健治を主人公チャーリーに迎え、9人の出演者で紡がれる舞台は、2006年の初演時から美しい音楽と、幻想性も加えた演出があいまって大評判となり、2014年にも再演。傑作ミュージカルとして人々の心に深く刻まれている。
 
その舞台が新しく主人公のチャーリィ・ゴードンに矢田悠祐を迎えて上演される。主人公チャーリィを1人の人間として見守り続けるアリス・キニアンには、元宝塚雪組トップスターで女優の水夏希。
この新たなカンパニーによる作品作りもたけなわの2月初旬、その稽古場を訪ね、アリス役への取り組み、矢田を盛り立てるカンパニーの話、荻田演出の面白さ、そして、直近に出演した宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』で感じた思いなどを語ってもらった。

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今まで演じたことがない新たなキャラクター

──新生『アルジャーノンに花束を』が稽古に入って、進捗状況はいかがですか?
今回、結構本読み期間が多かったんです。私の今までの経験では、本読みはだいたい1回か2回ぐらいで立ち稽古になっていたのですが、今回は歌稽古もしながら、歌入りの本読みなども含めて2週間くらいありました。今回が再々演で、すでに出来上がっている作品ですから、しっかりと作品の全体像や、登場するキャラクターのイメージなども、荻田先生から詳しく教えて頂けたので、スタートとしてはスムーズに入れたかなと思っていました。ところが実際に立ってみると、座っていた時とは勝手が違うことがたくさんあって、改めて自分の中で構築していかなければと痛感しているところです。
──荻田作品は、メインで芝居をしているシーン以外にも、舞台に登場することが多いのでは?
そうなんです。すごく出ていますし、そのシーンでは空間を埋める必要があります。例えば病室とか研究室とかのシーンでも、セットがリアルに作り込まれているわけではなくて、すべてが抽象空間の中ですから、ここはどこで、手術から何日目で、私は何をしに、何の為に来たのかを、役者がすべて自分の中で作り込まなければならない。そこは丁寧にやりたいし、アリスとしての人生を埋めていく作業がたくさんあります。特にミュージカルなので、音楽とストーリーがリンクして折り重なるように進んで行くので、ひとつのミュージカルナンバーの間に時が経っていたり、シーンが変わったりすることがたくさんあります。自分の中で経過を整理してどんどん前に進まないといけないし、気持ちも変化していくので、難しいです。
──演じるアリス・キニアンという役柄について、稽古が進んでいる中だからこそ感じる思いや発見などはありますか?
今まで演じたことがないキャラクターだなと実感しています。これまでは、私が宝塚の男役出身ということもあって、男気があったり、気が強かったりなど自分の持ち味に近い役を頂くことが多かったんです。退団して6年半、今、7年目に向かっているところですが、今回は、今まで私が求められていた役柄とは全く別のキャラクターで、まず発声から違いますし、芝居をしている時のポジションも違います。そこで、役柄の構築の仕方、自分の中の何をピックアップしてアリスという人物を作っていくのかなど、これまでの経験とは全く異なるものを感じています。
──その意味ではチャレンジとも言えると思うのですが、そこから刺激を感じたり楽しさを見出したりという部分は?
まだ楽しいというところまでには至ってないのですが、自分と向き合って丁寧に模索していく中で、「あ、こんな面もあるんだ」とか「こういうところをすごく大雑把にやっていたんだな」とか、発見はすごく多いです。
──演出の荻田さんから、アリス役を演じるに当たって、こうあって欲しいなど要望はありましたか?
本読みでの細かい要望はなかったのですが、まだ稽古が始まる前、台本を読んだ段階で「台本のこの展開で、私ならアリスとは違う答えをすると思う」と相談したところ、「自分の持ち味とは異なるところで役作りをして欲しい」と。スタートからそれは意識して稽古に入りました。今のところ「アリス特訓・集中講座」みたいなことは特にないのですが(笑)、チャーリーとの対話や、ストラウス教授やニーマー教授とのシーンなど、関わる人たちのキャラクターを細かく説明してくださるので、そこからアリス像も浮かび上がってくるのを感じています。

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宝塚の時には見られなかった荻田さんの自由な一面!? 

──関係性を築いていくカンパニーの皆さんについてはどうですか?
矢田(悠祐)君と戸井(勝海)さんと(皆本)麻帆ちゃん以外は、とてもよく知っているメンバーばかりなので、やはり「はじめまして」の3人が非常に興味深いですね。あーこういう風にやるんだとか、例えば麻帆ちゃんの表現などは「私の引き出しの中に1ミリもないな」と思ったりするので、すごく刺激的で魅力的だなと思っています。チャーリーの矢田君は初主演のうえに本当に出ずっぱりで、歌も台詞も膨大だし、役柄もとても難しい。彼は今26歳ですけれど、ちょうど私もバウホールで初主演をさせて頂いたのがそのくらいで、急に場面や台詞が増えて必死だった自分と重なるところもありますね。今、稽古をしているところが、アリスがチャーリーを見守り、導くというシーンということもあって、チャーリーを心から応援する気持ちになります。ただこれから場面が進むと、チャーリーとアリスのパワーバランスも変わってくるので、その時に自分がどう居るべきなのか、自分がどう感じるのか、というのを、また丁寧にアンテナを張り巡らせていきたいと思います。
──水さんも1つの作品でほぼ出ずっぱりということを数々経験されていますから、矢田さんの気持ちがわかるでしょうね。
彼はそのうえ初主演で、「こんなに台詞を言ったことも、歌ったこともないんです!」と言うので、戸井さんや(小林))遼介君など先輩方も、「これがいいよ、こんな風にしてみたら?」とか、皆がかわるがわるあの手この手という感じで(笑)矢田君を応援しています。温かいカンパニーだなと思います。
──良い雰囲気で稽古が進んでいるのですね。荻田演出についてはいかがですか?
私は宝塚時代は、荻田先生とはショーでしかご一緒したことがなくて、お芝居は初めてなのですが、宝塚の時とは全く違う一面を垣間見るどころか「全然違う」(笑)、と感じるところが面白いです。
──具体的にどう違うと感じるのですか?
『アルジャーノンに花束を』という作品が再々演ということもあって、先生の中で、練り込まれて、膨らんでいらっしゃるということもあるのかもしれませんが、チャーリーをはじめとした役者たちへの要求もとめどなく出て来ますし、その合間に自分の頭の中にある「ボケ、ツッコミ」を全部自分でやるみたいなところがあって(笑)。「自由だぁ!」と思います(笑)。ご本人は「全然僕、自由になんかやってない」とおっしゃるかもしれませんが(笑)。宝塚の時には見せなかった面を開放していらっしゃるのが面白いなと思っています。特に今回、私は科学者、研究者の役なので、この世に生きている全世界の人たち、「人類」は、根本的にはだいたい同じフォルムと同じ内臓を持っているけれど、でも細かくは1人1人全部違いますよね。精神世界も違います。そういうことを扱っている作品に携わっているだけに、人間観察が面白いし、イマジネーションがどんどん膨らんでいく稽古場です。

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新たな回答を頂けた黄泉の帝王トート

──そうした新しい役柄を探求しながらも、先日まで宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』公演では久しぶりに男役で、トート役に取り組んでいかがでしたか?
退団直後は、男役をやることを封印していたのですが、6年経って、男役であったこととか、女性として生きていくことが、自分の中で自然に受けとめられるようになってきたので、今なら男役当時のままの扮装を作品を通してやることも、きっと自分にプラスになることが多いだろうと思って、チャレンジさせて頂きました。とはいえ舞台に立つ前には、フルバージョンで男役をやった時に自分がどうなるのか、当時に戻ってしまうのか、それとも男役はもういいなと思ってしまうのか、不安も多かったのですが、実際には、今の自分の変わらない日常の中で受けとめることができたので、とても面白かったです。
──ある意味、男役を女優として演じることとがこなれてきたのでしょうか?
いえ、最初に稽古をした時には、同期などから「もうちょっとカッコよくキザってやってね」と言われたりしました(笑)。自分ではキザってやっているつもりだったし、男役にはすぐ戻れると思ってもいたのですが、退団してから日常生活の中でも、芝居の中でも、男役でやってきたことをやらないように、やらないようにと、意識して意識して削ぎ落として来ていたので、やらないことが日常になっていたんだなと気づきました。なので、あの頃の目線ですとか、動き、芝居のやり方を思い出していく作業もしました。その結果、お客様が「男役だった時とは全然違うトート像でした」と言ってくださったり、お客様から新たな回答を頂けた、面白い時間でした。
──トートという役どころが、男役と言い切っていいのかという独特な役でもありますから、女優としての蓄積も加味されたでしょうか?
どうなんでしょう? それは自分ではよくわからないけれど、確かにトートは独特で人間ではない役柄なので、そういうところもあったのかもしれません。ただやはり、『エリザベート』という作品自体の難しさと、男役を演じるという非日常に対する難しさもあって、ものすごく神経を遣って疲れました(笑)。
──でもまた水さんのトートに出会えたことは嬉しかったです。ほぼ当時のままの雪組メンバーでの上演もありましたし。
ありがとうございます。やっぱり懐かしかったです。すごく色々なことを思い出しました。「となみ(白羽ゆり)大人になったなぁ」とか「相変わらず綺麗だな」とか、ゆみこ(彩吹真央)とは退団してからもよく食事に行ったりしているので、男役同士として向き合っている状態が可笑しくて(笑)、舞台稽古では思わず笑ってしまったりもしました。ジュリさん(樹里咲穂)やガイチさん(初風緑)は、下級生の時にご一緒させて頂いていた方達だったので、メインキャストで、しかも男役の扮装でご一緒できるとは思わなかったですし。また、ナガさん(飛鳥裕)やケイコさん(美穂圭子)は「現役の方の醸し出す空気感はすごい!」と感嘆しました。
──現役のタカラジェンヌの方は、水さんから見てもそこまで違うものですか?
全然違いますね。やはり俗世とは違う世界にいらっしゃる空気感があって「あぁ、私もあの中にいたんだな」と改めて思いました(笑)。久しぶりに観に行くからと、現役当時の写真を現像して差し入れしてくださった知り合いの方がいて、今見るとこんな格好普通しないよねというものなんです(笑)。薄茶色のサングラスに、ハンチングをかぶって襟にファーのついたコートを着ていて(笑)、街中を歩いていたら絶対に目につく、「この人は何?」と思われるような格好で(笑)。でも確かに普通にこういうのを着ていたなと思って、懐かしくも面白かったです。

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原点を見つめ直して挑む『アルジャーノンに花束を』

──やはり結論としてはいい経験でしたか?
もちろんです。本当にいい経験になりました。宝塚という団体の一部だった自分が、退団してから全くの一個人になってから、自分は何故舞台に立つのか?何故この仕事を続けているのか?を問いかけていましたし、男役ではなくなって、例えば挨拶ひとつにしても、どういう言葉を選ぶのか迷ったり、戸惑ったりしたこともありましたから。改めて自分の原点を見つめさせてもらえました。退団したのだから、もう宝塚には所属していないんだと、自分から切り離して考えていた時もあったのですが、やはり私の原点は宝塚で、今なお宝塚にすごく守られている。宝塚から与えられるギフトが今もあるんだということが再確認できて、そういう部分で迷い悩む必要はないんだなと改めて思えました。
──こうしてフルバージョンで再現コンサートができるのは『エリザベート』くらいですし、歴代のトップスターの方々でも、作品に関わっていないと出られない場ですから。
本当に『エリザベート』との出会い、ご縁には感謝しています。あとは『ベルサイユのばら』も、こうした形でやったらいいのにと思います。
──それは本当に豪華なメンバーが揃いますね!
そう、すごいですよ!『ベルばら』は予算がかかり過ぎるかな?と思いますけれど(笑)、やりたいですね。
──また夢が広がります。そんな素敵な経験の上に、この『アルジャーノンに花束を』が続いているわけですが。
ギャップがすごいんですけれどね(笑)、黄泉の帝王からアリス・キニアンって。歌のキーも全然違うので、この稽古に入った最初の数日は「そんなに怖い声を出さないで」と何度も言われました。「ドスが効いちゃってるから、もっと儚げでかぼそい声でお願いします」って(笑)。ですから本当にまた新たなチャレンジです。
──では、そんな新たな水さんに出会える『アルジャーノンに花束を』への意気込みをお願いします。
新しい水夏希を是非観て頂きたいなと。元男役水夏希ではなく、1人の女優として作品に携われたらと思っているので、フラットな状態で観に来て頂きたいですね。初めてお会いするお客様も多いと思いますので、「え?宝塚の人だったんだ!」と思って頂けるくらいの、新鮮なものをお見せできたらと思います。作品としては切ないお話という印象をお持ちの方も多いと思いますし、確かに切ないお話ではあるのですが、その中に、つい当たり前だと思ってしまいがちの、普通に生きていけるありがたさや、家族や友人の大切さを、思い出して頂ける作品になるのではと思っています。色々な意味で人生への刺激を持って帰って頂ける作品ですので、是非劇場にいらしてください。

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みずなつき○93年宝塚歌劇団入団。07年『エリザベート』のトート役で雪組トップスターに就任、10年に宝塚を退団。最近の舞台は、リーディングドラマ『サンタ・エビータ〜タンゴの調べに蘇る魂』音楽朗読劇『幸せは蒼穹の果てに』DANCE OPERA『マスカレード2015 〜 FINAL』30-DLUX『新版 義経千本桜』『Honganji』ENTERTAINMENT ORIGINAL MUSICAL SHOW『RHYTHM RHYTHM RHYTHM』DANCE LEGEND vol.3 BAD GIRLS meets FLAMENCO BOYS『FLAMENCO CAFE DEL GATO』ブロードウェイミュージカル 『CHICAGO 宝塚歌劇OGバージョン』プレミア音楽朗読劇『VOICARION〜女王がいた客室〜』『サラ・ベルナール』〜命が命を生む時〜など。宝塚OGによる『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』では、久々にトート役を演じた。3月28日、29日に越路吹雪 三十七回忌特別追悼公演『越路吹雪に捧ぐ』、5月にドラマティカルシリーズ リーディングvol.1『パンク・シャンソン』〜エディット・ピアフの生涯〜、7月にはミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』への出演が控えている。


〈公演情報〉

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ミュージカル『アルジャーノンに花束を』
原作◇ダニエル・キイス 
脚本・作詞・演出◇荻田浩一 
出演◇矢田悠祐 蒼乃夕妃 皆本麻帆 吉田萌美 小林遼介 和田泰右 長澤風海 戸井勝海 水夏希
3/2〜12◎天王洲 銀河劇場 
〈お問い合わせ〉銀河劇場チケットセンター 03-5769-0011(平日10時〜18時) 
3/16◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈お問い合わせ〉芸術文化センターチケットオフィス:0798-68-0255(10時〜17時)



【取材・文/橘涼香 撮影/安川啓太】




花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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龍真咲が『1789〜バスティーユの恋人たち』で帝劇デビュー!

龍真咲

2018年春に上演される『1789〜バスティーユの恋人たち』で、龍真咲が帝劇デビューすることが発表された。
 
本作は、フランス人が「フランス大革命」を描くミュージカルとして2012年に生まれたフレンチロック・ミュージカル。本国でのメガヒットし、2015年4月宝塚歌劇団月組での本邦初演を経て、2016年に同じ小池修一郎潤色・演出による東宝バージョンが帝国劇場で上演された。

2018年のキャストは、主役のロナンには、2016年から続投の小池徹平と加藤和樹、オランプも神田沙也加と夢咲ねねが引き続き演じる。そしてマリー・アントワネットには、2016年版のこの舞台で女優デビューした凰稀かなめ、そして新しく本作に出演する龍真咲が花總まりの後任として挑戦する。

龍にとっては、宝塚時代に、日本初上演としてロナン役で主演、成功に導いた作品。昨年末に行われた『エリザベートTAKARAZUKA20周年記念ガラ・コンサート』にて、3日間だけエリザベート役で出演し、好評を博した。女優として順調なスタートをきった龍真咲が、東宝の『1789〜バスティーユの恋人たち』の舞台で、どう花開くか注目したい。


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『1789〜バスティーユの恋人たち』
潤色・演出◇小池修一郎 
出演◇小池徹平/加藤和樹 (Wキャスト)、神田沙也加/夢咲ねね(Wキャスト)、 凰稀かなめ/龍真咲(Wキャスト) ほか
2018年春◎帝国劇場





花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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北翔海莉の女優デビュー作はミュージカル『パジャマゲーム』今秋、東京・大阪で上演!

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昨年11月に宝塚歌劇団を退団した北翔海莉の女優デビュー作の詳細が発表になった。
作品はミュージカル『パジャマゲーム』で、本年9月25日より東京・日本青年館ホール、10月19日より大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。

ミュージカル『パジャマゲーム』は、リチャード・ビッセルのベストセラー小説「7セント半」を元に、1954年ジョージ・アボットとリチャード・ビッセルが脚本を担当し、作詞・作曲をリチャード・アドラーとジュリー・ロスのコンビが手掛けた大ヒット作品。初演以来、ブロードウェイで1000回以上上演されトニー賞も獲得した。

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今回の演出は、トム・サザーランド。『タイタニック』や『グランドホテル』などを手がけ、今イギリスで活動中の、最もエキサイティングな若手演出家だ。

主演をつとめる北翔海莉は、元星組トップスターで、2016年11月に宝塚歌劇団を退団したばかり。これが女優デビュー作となる。 
共演には、大河ドラマ『真田丸』で豊臣秀次役の演技力で注目を集めた新納慎也をはじめ、ドラマ・映画・舞台で活躍中の大塚千弘、話題のミュージカルに多数出演して話題沸騰中の上口耕平、舞台・ミュージカルで活躍中の広瀬友祐、劇団四季25年のキャリアを持ち大河ドラマ『真田丸』で叔父の真田信尹役を演じた栗原英雄ら、多彩な顔ぶれが揃った。

歌、ダンス、演技に、実力派として定評のある北翔海莉が、退団後に演劇界でどのような活躍を見せてくれるか、そのスタート作に注目したい。
 
〈公演情報〉
ミュージカル『パジャマゲーム』
原作◇リチャード・ビッセル
脚本◇ジョージ・アボット、リチャード・ビッセル 
演出◇トム・サザーランド
出演◇北翔海莉/新納慎也、大塚千弘、上口耕平、広瀬友祐、栗原英雄 他
●9/25〜10/15◎日本青年館ホール
●10/19〜10/29◎梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
〈料金〉 S席11,500円 A席8,500円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場  東京0570-077-039 大阪06-6377-3888

元宙組トップスター貴城けいが、芸能生活25周年記念のディナーショーを華やかに開催!レポート

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2月12日にホテル椿山荘東京 ジュピターにて、元宝塚宙組トップの貴城けいが、芸能生活25周年、宝塚退団10周年を記念してディナーショーを開催した。

オープニングは退団公演となった『維新回天・龍馬伝!』から「風雲に生きる」。貴城は紫色の着物を着て、宝塚退団サヨナラ公演時と同じく桜の花を抱えて客席を歩きながら登場。客席からは拍手と歓声が沸いた。

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貴城から「ようこそお越しいただきました。貴城けいです。25周年ということですが、あっという間のような長いような長いような長いような…要は長いという結論です(笑)。初舞台当時は、こんなに長く続けさせて頂けるとは思っていませんでした。これもひとえに皆様のおかげです。ありがとうございます」と挨拶。
その後、宝塚時代の楽曲をメドレーで披露。

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そして貴城には内緒で瀬奈じゅん、大空ゆうひ(祐飛から改名)より音声でのお祝いのメッセージが届いた。突然そのコメントが流れると、「すごく褒めてくれてる(笑)。ありがとうございます」とコメント。
今回振付も担当したゲストの本間憲一とは、共演作『愛と青春の宝塚』から「踊ってあなたらしく/別れ」を披露。
同じくゲストの下村青とは共演作『Victor victoria』から「君と僕」を披露。3人でのトークでは、貴城本人の良いところをゲストから挙げてもらうと、下村からは「稽古場で初めてお会いした時、とても腰の低い人。知れば知るほど、温かい人だなと思いました。あと、お稽古着がいつも素敵(笑)」。本間からは「一見やる気なさそうに見えるけど、心にとても熱いものがある人」、貴城も「よく言われるの!15年くらいそういう感じ。でも直さなくていいかな(笑)」と楽し気にトークが弾んだ。

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その後、ミュージカルナンバーのメドレーでは、約30秒で白色のパンツスーツからセクシーな黒色のドレスに早替え、客席から再登場すると、客席から大きな拍手が沸き起こった。そして、貴城が客席に降りて、観客の手を取り一緒にダンスを踊るなど、会場全体で楽しめるコーナーとなった。
その後、「Someone Like You」、シャンソン「我が麗しき恋物語」などを熱唱した。

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ラストの新曲「Fragilite」の披露を前に、貴城は、「ディナーショーのタイトルのFragiliteは、フランス語で”弱さ”という意味。今年の目標が、人にやさしく自分にも優しくで、宝塚時代は男役で、こうでなきゃ、こうしなきゃとずっと思ってきたけれど、このへんで1回緩めてみようなかと。ネガティブな意味ではなく、弱さも受け入れつつ、強くありたいと思っています」という思いを語った。

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〈公演データ〉
貴城けい 芸能生活25周年 宝塚退団10周年記念 ディナーショー『Fragilite』
2/12(日)17:00〜ディナー/18:30〜ショー
@ホテル椿山荘東京 ジュピター
出演◇貴城けい
ゲスト◇下村青、本間憲一
    
 

【撮影/宮川舞子】



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