宝塚ジャーナル

えんぶ4月号

世界が心を奪われた奇跡の舞台、いよいよ日本上陸! ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』製作発表会見レポート

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不況に喘ぐ英国北部の炭鉱の町を舞台に、バレエダンサーになる夢を叶えようとする少年と、彼を取り巻く大人たちの姿を描き、2005年のロンドン初演以来、1000万人以上の観客を魅了し続けているミュージカル『ビリー・エリオット〜リトルダンサー』が、東京・TBS赤坂ACTシアターでの7月19日から23日までのプレビュー公演を経て、7月25日に日本初演の幕を開ける(10月1日まで。のち、10月15日〜11月4日まで、大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演)。

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ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』は、スティーブン・ダルドリー監督による映画『BILLY ELLIOT』(邦題『リトル・ダンサー』)を基に、映画版と同じリー・ホール脚本・歌詞、スティーブン・ダルドリー演出、に加えポップス界の生ける伝説と称されるエルトン・ジョンを音楽に迎えて、ミュージカル化を果たした作品。数年前に母を亡くした少年ビリーが、長引く不況の中炭鉱で働く父と兄、そして祖母と先の見えない生活を送っていたところ、偶然彼の才能を見出したバレエ教室教師、ウィルキンソン先生の勧めにより、名門ロイヤル・バレエ・スクールの受験を目指して歩み始めようとし、その姿にはじめは猛反対していた父や兄をはじめとした、周囲の人々の心に変化が生まれていく。夢を叶えようとする熱い心が生んだ奇跡の日々を描いた物語だ。その圧倒的なパフォーマンスと、感動の波が観客を魅了し、2006年英国ローレンス・オリビエ賞4部門、ブロードウェイ進出後の2009年には、トニー賞で10部門を受賞するなどの快挙を成し遂げて来た。

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そんな作品の日本上演に向けて、ビリー役の募集がスタートとしたのが2015年11月。翌年4月には海外よりクリエイティブ・スタッフが来日し、応募総数1346名の中から10名のビリー候補が選出され、バレエ、タップ、アクロバットの、日本を代表する第一人者たちによるレッスン形式での1年間のオーディションが進められてきた。

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その中から、見事ビリー役を勝ち取った4名、加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹、こちらもオーディションで選ばれた大人キャストの中から、ビリーの父親役のダブルキャスト・吉田鋼太郎と益岡徹、ウィルキンソン先生役のダブルキャスト・柚希礼音と島田歌穂、ビリーのおばあちゃん役のダブルキャスト・久野綾希子と根岸季衣、大人になったビリー=オールダー・ビリー役のダブルキャスト・栗山廉(Kバレエカンパニー)と大貫勇輔が集い、2月都内で製作発表会見が華やかに行われた。

まず会見は、4人のビリーによる、この会見だけの特別ステージ、劇中ナンバー「Electricity」のパフォーマンスが披露されてスタート。イギリスのロイヤル・バレエ・スクールを受験したビリーが、試験監からの「踊っている時にはどんな気持ちになりますか?」という問いに答えて、訥々と語りながら歌い次第に熱く踊りはじめる姿が大きな感動を呼ぶ、劇中の大切な山場のシーンだ。4人揃って演技し、歌い、踊る姿はこのパフォーマンスだけの機会とあって、公の場でのパフォーマンス初披露を、少年たちが力を合わせて成し遂げる姿に会場からは大きな拍手が沸き起こった。

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続いて、主催者を代表してホリプロ代表取締役社長堀義貴が挨拶。この作品を日本で上演したいという長年の思いが、時には頓挫した時期もありながら、粘り強く交渉を重ねて今日に至ったこと。1300人以上の中から選ばれ、1年間のオーディションをくぐりぬけて、ビリー役に決まった4人のパフォーマンスに感慨無量なこと。この作品は決してファミリー・ミュージカルではなく、大人も子供も誰もが観終わった後に、明日も頑張ろうと思えるものなので、是非多くの方に劇場に足を運んで頂きたい。幸いにして好評を得て再演となっても、今の4人の子供たちが演じることはなく、また1年のオーディションを経なければならないので、早くても2年、3年先の話になる。このメンバーでの『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー』を観られる機会はこの3ヶ月しかないので、まさに作品にピッタリの大人キャストが集ったことでもあり、この夏是非この作品をご覧ください、という熱い言葉が語られた。
そこから、会見に集ったキャスト全員が登壇。それぞれの挨拶から質疑応答へと引き継がれた。

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【登壇者挨拶】

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加藤航世
 (パフォーマンスの)舞台に出る前はすごく緊張していたんですけど、踊っていたら楽しくなってきて、最後は拍手をもらえてすごく嬉しかったです。

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木村咲哉
 僕も航世君と同じで、最初はすごく緊張してたんですけど、踊っている間に緊張を忘れていって、自分でもいい踊りが出来たと思うので良かったです。

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前田晴翔
 緊張していてあんまり覚えていないのですけれど、でもイイ気分でした(会場から温かな笑い)。

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未来和樹
 これまでの長い間、4人でコツコツと練習を頑張ってきて、それが今日こういうひとつの形となって皆さんに披露できたことに、すごく感動しました。

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吉田鋼太郎
 ビリーのお父さんをやります吉田鋼太郎です。今、僕らも上で彼らの踊りを見ていたのですが、皆泣いていました。世界で絶賛されたくさんの賞を獲っているすごいミュージカルに、なぜ僕がいるのか?というこのアウェイ感は(笑)、一昨年『DEATH NOTE THE MUSICAL』というミュージカルに出させて頂いた時にも、すごいアウェイ感があったのですが、でも非常に光栄なことだと思っています。ビリーがお父さんから絶対に踊るな!と言われた時に、ほぼ絶叫しながらタップを踊り狂うというシーンがあるのですが、そのシーンが僕は大好きで、やはりイギリスはシェイクスピアを生んだ国だなと思います。嵐の中で咆哮しながら叫ぶリア王の姿だったり、父親を殺されたことを亡霊に告げられて復讐を誓うハムレットの姿だったりが重ね合わせられます。その踊りっていうのは、自分がここから抜け出したい、今の状況をなんとか打開して、飛び出していきたい、という気持ちの自然な発露としての踊り、歌、というものをきっちりと捉えたミュージカルなので、ただ踊るだけではなく、ただ歌うだけではなく、今自由になりたい、今何かを主張したい、今何かを叫びたいというそういうものが出るような芝居になれば良いなと思います。よろしくお願いします。

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益岡徹
 ビリーの父親役をやらせて頂きます益岡と申します。僕は吉田さんよりももっとアウェイ感と言いますか、ミュージカルに出るのは初めてです。そもそも去年の1月にWOWOWで劇場版を撮った映画を放送しているのを見て、途中からだったのに惹きつけられたのが、初めての出会いでした。でも、ミュージカルというのは自分とは別の世界にあるものだと思っていたところに、オーディションを受けてくれないかというお話を頂いて、しかもそれが1月に観ていた作品だったので、こういうことがあるんだなと、どこか第三者的な視点で眺めていました。いい年齢になってオーディションを受けるという、そのことが幸せだなと思いましたし、受かるか受からないかわからない状態でオーディションを受けるというのは、この歳になってもドキドキするものなのだなとか思いながら、色々と考えながら経過してきまして、あと3ヶ月で稽古がはじまる。さっきの4人のビリーの踊りを見ていて、もうこんなに気持ちが高揚していて、吉田さんもおっしゃいましたが、僕も何か涙ぐむというか、自分の世界になかったどころではない、これから自分がその中に生きて行くんだという実感を感じています。何しろ初めてなので、良い練習と、良い稽古を積み重ねていきたいと思っています。よろしくお願い致します。

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柚希礼音
 柚希礼音です。ビリーのバレエの才能を見抜くウィルキンソン先生をさせて頂きます。私もこの作品を観た時に、本当に色々な場面で涙して、なぜ人が夢を持っている姿を見ると、こんなに心か動かされるのかと思ったほど感動したので、この作品に関われることを本当に幸せに思っています。ビリーをはじめとするすごいキャストの皆様にいっぱい刺激を頂きながらたくさん稽古したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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島田歌穂
 ウィルキンソン夫人をさせて頂きます島田歌穂です。私は初めてこの作品を観たのは、ブロードウェイでこの作品がスタートしたばかりの頃でした。チケットがなかなか取れなくて、やっと2階の奥の方の席で観たのが出会いでした。『リトル・ダンサー』の映画は観ていましたが、あの映画がこんなにすごいミュージカルになったんだ!と、感動し過ぎてしばらく席から立ち上がれなかったのを覚えています。この作品はすごく辛辣な社会背景を描きながら、親子の愛や、師弟の愛など、色々な深いドラマが描かれていて、また音楽も素晴らしくて遊び心とアイディアたっぷりのナンバーがたくさん散りばめられていて、こういうミュージカルは他には絶対ないなというくらい衝撃的な作品だと思います。とにかくビリーの存在が歌と芝居はもちろん、タップとバレエとアクロバットと、これだけのスキルが求められる役はないんじゃないかと思います。今も大感動しておりましたが、いっぱいビリーたちから元気、勇気、力をもらいながら、私も精一杯頂いたチャンスに感謝をして演じさせて頂きます。よろしくお願いします。
 
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久野綾希子
 ビリーのおばあちゃん役をやります久野綾希子です、よろしくお願いします。私もこの作品はニューヨークで2階の5列目くらいから観て、こんなに遠いところからなんでこんなに号泣しているんだろう、と思いながら観たのをよく覚えています。去年お話を頂いてオーディションを受けてくださいということで、オーディションか!と私もドキドキしながら何十年ぶりかのオーディションだと思って受けたのですけれども、改めて作品を見てこんな作品に関われる、この歳になっておばあちゃん役ができる、こんなに嬉しいことはないと思っていましたので、結果を待っている間はやっぱりドキドキしていましたが、受かったと聞いた時には「やった!」という思いでいっぱいでした。でも日本人のキャストでオーディションに受かった人たちは1年近くも稽古をして、今日はじめて4人の孫たちを見た時には「ちっちゃい!」とまず思って大丈夫かなと思いましたが、パフォーマンスを観たら本当に感動して、この孫たちを誇りに思います。これからまだまだ3ヶ月以上稽古して、もっとすごくなっていくのがとても楽しみです。ただ、そうか、吉田さんと益岡さんのお母さんなんだと思うと(会場爆笑)、すごいところに来ちゃったなという感慨はあるのですが、でもここまでこられてすごく嬉しいです。どんな年齢の人が観ても、誰と一緒に観ても絶対にすごい舞台だ!と感じて新しい明日を迎えられる力になる舞台なので、本当にこの作品に参加できることが嬉しいです。皆に観て欲しいと思います。ありがとうございます。
 
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根岸季衣
 根岸季衣です。今久野さんがおっしゃったことと全く同意見で、鋼太郎さんと益岡さんが息子?というところにはひとつ抵抗があったのですが(笑)、今のビリーのパフォーマンスを見たら、孫は許せる(笑)、息子はともかく(笑)、この孫だったら良いおばあちゃんになる!と思いました。ましてダブルでやらせて頂く久野さんはずっと(ミュージカルを)やっていらした方なので、こんなに素敵な方とダブルキャストをやれるなんて、これはまた幸せだなと。ダブルキャストという経験は初めてなので、稽古場で今までになかったどんな経験ができるのだろう、それだけでも期待でいっぱいです。パフォーマンスを観たあと「これ毎日観られるんだ!幸せ!」と言いましたら、鋼太郎さんに「出るんだからね」と言われましたが(笑)、本当にきっと皆からいっぱい色々なものがもらえるんじゃないかと、ご覧になられる皆様以上にミーハーになって今楽しみで仕方ありません。是非ご喧伝よろしくお願い致します。
 
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栗山廉
 今回オールダー・ビリー役で出演させて頂く栗山廉と申します。この『ビリー・エリオット』のお話に初めて触れたのは、僕がバレエをはじめて間もない頃で、当時は英国ロイヤル・バレエ団に所属していたアダム・クーパーがオールダー・ビリー役をやっていて、その役に衝撃を受けてとても憧れたので、今回もビリーの皆に憧れてもらえるような踊りをしたいと思っています。このミュージカルを通してバレエ、そしてバレエダンサーの魅力も披露していきたいなと思っています。初めてのミュージカルへの出演なのですが、しっかり頑張って務めたいと思います。よろしくお願いします。

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大貫勇輔
 オールダー・ビリー役をやらせて頂きます大貫勇輔です。僕は4年前にたまたまロンドンでこの作品を観させて頂いて、さっき鋼太郎さんがおっしゃっていた1幕最後のビリーが1人で踊りはじめるシーンで動けなくなった、その感動を今のパフォーマンスでも感じられたので、まだ3ヶ月一緒に稽古をしていってますます進化していくんだろうなと思うと、自分の背筋もスッと伸びたような気持ちになって、勇気と元気をすでにもらいました。僕も残り3ヶ月もっともっとトレーニングして、憧れてもらえるようなダンサー、俳優になれるよう精進するので(ビリー役の4人に)よろしくお願いします。そしてたくさんの方に観て頂きたいと思います。よろしくお願いします。

【質疑応答】

──ビリー役の4人の皆さん、これまでの日々をどう過ごしてきて、ここから本番までの日々をどう過ごしていきたいですか?
加藤 僕はバレエしかやったことがなくて、タップやアクロバットは初めてでした。これからも素晴らしい舞台にできるように頑張っていきたいです

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木村
 僕はまだバレエが少し弱いので、毎日練習して皆に追いつけるようにしたいです。
前田 今まで色々なジャンルを習えてすごく楽しかったです。4月に中学生になるんですけど、勉強とビリーのレッスンを両立していきたいです。
未来 僕は熊本から来ているんですけど、今までのオーディションの時は熊本の方に明るいニュースを届けたいという気持ちで頑張ってこれたのですが、これからは観に来てくださるお客様の期待を裏切らないように精一杯頑張りたいと思います。 
──ビリー役の4人の皆さん、劇中のビリーは踊っていると自由にになれると歌っていますが、皆さんは踊っている時にはどんな気持ちになりますか?
加藤 何も考えていないです(笑)。舞台に出る前はここを気をつけなきゃとか、色々意識しているのですが、踊りはじめると全て忘れちゃいます。
──さっきのパフォーマンスはどうでしたか?
加藤 出る前は緊張しましたけど、踊り出すと忘れちゃいます。
木村 僕はすごく考えちゃう方で、考えちゃうと色々なことがすごくぐちゃぐちゃになって、踊りもめちゃくちゃになっちゃったりします(会場笑い)。
 
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──今日踊った時も何か考えましたか?
木村 少し考えました。
──でもめちゃくちゃになっていなかったよ、踊り素晴らしかった。
木村 ありがとうございます。
前田 僕も、踊っている時の記憶はないです(会場笑い)。
──今日はどうでしたか?
前田 今日も同じです。
──覚えてない?
前田 忘れます。
 
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──さっきそこで踊ったことももう覚えてない?
前田 それはちょっと覚えてます(会場爆笑)。
未来 僕も皆と一緒なんですけれど、踊っている時には目の前に何があっても見えなくなったりとか、音楽しか聞こえてこなくなったりとかして、本当にビリーがミュージカルの中で歌っている歌の歌詞と同じ気持ちです。その同じ気持ちだっていうことが、僕がこのオーディションを受けようと思ったきっかけにもなったので、本当に何も見えなくなります、自分がどこにいるのかわからなくなるような不思議な感覚になります。

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──お父さん役のお2人、ウィルキンソン先生役のお2人、皆さんキャリアのある方々ですが、このオーディションを受けられた時のエピソードなどあれば教えてください。
吉田 オーディションの時は精一杯だっのであんまり覚えていません(会場爆笑)。私はオーディション自体が何十年ぶりかだったのですが、オーディションの時には自分が誰とも会わないように段取りをしてくださっているんですね。なので誰が受けているのかとか、何人の方が受けているとかがわからないんです。ビリーは1300人以上の方が受けているということが公開されているし、多くの人が受けているという実感があったのかも知れないですが、大人のオーディションは自分しかいないから、誰ともすれ違いもしないようにデリケートに運んでくださっているんだという実感がありました。もし落ちていても、そのことが誰にもわからないんだろうなという、細やかな感じをよく覚えています。
 
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──ということは、吉岡さんと益岡さんもお互いがオーディションを受けていることは知らなかった訳ですね?
吉田 もちろん知りませんし、新鮮でしたね。密室で行われているので、僕はもう色々なことをやってきていて、緊張などもあまりしないはずなのですが、いつになく緊張しましたね。やはり外国人スタッフなので、言葉では伝わらないかも知れない、演技をさせられた時に「今、ここをもう少しこうしたかったんです」という言い訳ができない(笑)というのが辛かったですね。本当に正真正銘の演技を見てもらった感じです。
益岡 課題曲が2曲あったのですが、1曲歌ったら「もういいよ」みたいな話になって、その時若干ショックで(会場爆笑)、これはそういうことかな?(笑)と思ったことを覚えています。
柚希 私も宝塚時代はオーディションを受けたことがなく、オーディションがあった時にも、受けるところにいないようなことが多くて、オーディションを受けたことがなかったので、すごく緊張しました。歌も踊りもタップもお芝居もオーディションがありまして、すごく緊張しながらやったのですが、お芝居が何度も、まるでお稽古みたいになって「ちょっとこういう風に変えてください」ということがあって、皆さんもありました?(周りがうなずくのを見て)、あ、皆さんそうだったんですね? あ、良かった。これは、私があんまりだから何回も「もっとこうして」と言われているのかな?と、ちょっと心配になるくらい、芝居の稽古を何度も何度もして、どのように変わっていくのかも見られているのかな?とすごく印象的でした。歌ったり踊ったりそういうものを見せるだけではなく、ビリーとの場面や、お父さんの場面を何度もお芝居して、オーディションなのにこんなに稽古みたいなことを言ってくださるんだというのが、とても印象に残っています。

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島田 私も柚希さんと全く同じことをお話しようと思っていました。やはり芝居の部分で私がやったことに対して、ちょっとこういう風にやってみてと(柚希に)一緒だったんですね、私だけかと思っていました。でもやっぱりそこでものすごくたくさんヒントを頂いて、ウィルキンソン夫人の役作り、私は相当強い女性という思いで演じましたが、まだ足りなかった、もっと強い、もっと強いんだ!といういっぱい発見をさせて頂いて、その場でお芝居のお稽古をして頂いているような感動的なオーディションでした。あとはダンスの場面のオーディションがとにかく次から次とで、タップシューズも履いて短時間でどれだけ汗をかいたかというくらいの感じでした。

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──お父さん役のお2人、ウィルキンソン先生役のお2人、ビリー役の4人の印象をお聞かせください。
島田  (ウィルキンソン先生からと振られて)では逆回りにしましょうか(笑)。彼らとは今日初めてやっと会えたんです。ご挨拶をした時には思ったよりも「ちいちゃい!」と思いまして、久野さんもおっしゃっていましたが、この子たちがあれをやるんだ!とずっと思い描いていたのですが、私自身が子役でデビューしたのが10歳くらいだったもので、その時を思い返してもこんなことは絶対にできない、まさに奇跡のような4人が揃ったなと思って見させて頂きました。
柚希 ビリー役って歌も歌えないといけないし、踊りも、アクロバットもと、やらなければいけないことがいっぱいで、オーディションとはいえこれをどうやってやるんだろうと思っていたのに、すごいね〜これ(4人に)、これ元々できたことじゃないんだもんね?1年間でこれをね、すごいです。でも本当にすごい人数が受けた中で勝ち抜いた4人は、やっぱり魅力的で、何よりもピュアなものをすごく感じて一緒にできるのがとても楽しみです。
益岡 先ほどのパフォーマンスでは思わず涙ぐんでしまいましたが、今日から遡って何日か前に「たくさんのオーディションに落ちた仲間たちの分も頑張る」という言葉を聞いて、そういう気持ちを持っている子供たちと親子として向き合える幸せを実感しています。世界で高い評価が定まった作品の中で、うんと高いところまで行かなければならないんだけれども、きっとできると思いました。一緒に頑張っていきましょうね。

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吉田
 皆さんがおっしゃる通りだし、見ていて羨ましいと思います。この頃に戻りたいなっていう気が
すごくします。尊敬します。勉強もしなければいけないだろうし、友達と遊びにもいかないといけないだろうし、好きな女の子もできる頃だし(笑)、色々なやりたいことがある中で、それを置いてこれをやって、これだけ踊れるようになってね。僕は今この頃に戻りたいなんて言いましたけれども、戻ってもこの子たちのような努力はしないと思います(会場爆笑)。すごいなと思います。僕も教えてあげられることがあればと思うし、僕も目の前の子供たちから学んでいきたいと思います。
──吉田さん、蜷川さんからシェイクスピアを受け継いだ方として、この作品をイギリスに持って行きたいという気持ちは?
吉田 すごいことおっしゃいますね(笑)。それができたらこれは本望なんじゃないかと思います。僕個人の思いとしては是非行きたいね、行きます!

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──おばあ様役のお2人、ビリー役の4人へのエールと、大人のビリー役のお2人からはダンスの魅力なども含めて、ビリーへのエールをお願いします。
久野 これがスタートラインというところで、よくぞここまで!と思いますし、これから稽古なので、どこまでいくのだろうと思うのですが、たぶんこれから何回もしんどい山がくるんだろうなと思います。私はオーディションの時に、イギリスのスタッフの方達がなんてフレンドリーなんだろうと思って感動したのですが、これからはきっと半端なく要求してこられるだろうと思うので、今のベースがここまで来ているから、何があっても絶対自分はできる、自分を信じることが一番初日を迎えられることなので、ここまで来た人たちに言うことではないでしょうが、自分を信じたからここまで来られたはずだから、一緒に怒られながらやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
根岸 踊りとかタップとかは彼らの方が素晴らしいので、おばあちゃんとしてできることは、2人の芝居の時に安心してできるように、そこでは心配なことがないように、この場面にくるとちょっとホッとするというようにしてあげられたらいいなと思います。あとは無事これ名馬でね、とにかく怪我のないように、それは自分にも言えることですけれども、頑張りましょう!

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栗山
 僕は彼らが去年まだ役が決まっていない時に稽古をしている姿を見ているのですが、それに比べても今日見た踊りはバレエ面でもアクロバットでも成長していて、僕は全くアクロバットはできない人なので(笑)、そこは純粋に尊敬します。更に本番ではタップや演技もたくさんすると思うので、僕が勉強になることもたくさんありますけれど、僕も今所属させてもらっているKバレエカンパニーでの経験を生かして、バレエの良さを彼らにもっと伝えたいですし、テクニックも教える機会があればいいなと思っています。一緒に頑張っていきましょう!
大貫 僕は元々バレエダンサーではなくて、去年のオーディションの時も緊張が走ったのですが、その時から毎日僕もバレエを勉強しているんだけれども、本当にこの子たちはこの1年でよくここまでやったなというのが、率直な感想として感じたので、僕も負けないようにもっともっと頑張らなければと思いました。一緒に踊りの楽しさを僕も皆に伝えながら、共に成長できたらと思います。よろしくお願いします。

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〈公演情報〉
ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』
 
ロンドンオリジナル・クリエイティブ・スタッフ
脚本・歌詞◇リー・ホール
演出◇スティーヴン・ダルドリー
音楽◇エルトン・ジョン
振付◇ピーター・ダーリング

日本公演スタッフ
翻訳◇常田景子
訳詞◇高橋亜子
出演◇加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹 / 吉田鋼太郎、益岡徹 / 柚希礼音、島田歌穂 / 久野綾希子、根岸季衣 / 藤岡正明、中河内雅貴 / 小林正寛 / 栗山廉、大貫勇輔 ほか

●7/19〜23(プレビュー公演)7/25〜10/1◎ TBS赤坂ACTシアター  (東京)
〈料金〉プレビュー公演 S席12,500円、A席8,500円(全席指定・税込)
    東京公演 S席13,500円、A席9,500円(全席指定・税込)
●10/15〜11/4◎梅田芸術劇場 メインホール  (大阪)
〈料金〉S席13,500円 A席9,500円 B席5,500円(全席指定、消費税込)
〈お問い合わせ〉ホリプロチケットセンター 03-3490-4949(平日 10:00〜18:00/土曜 10:00〜13:00/日祝・休)
〈公式ホームページ〉 BillyJapan.com



【取材・文・撮影/橘涼香】



『細雪』 




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女優芝居の金字塔『細雪』に姉妹役で初出演! 紫吹淳、壮一帆インタビュー

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昭和10年代の大阪船場の老舗木綿問屋を舞台に、戦争へ向けて大きく動いていく時代の中にあって、あくまでも優雅に美しく生きる四姉妹の姿を描いた不朽の名作『細雪』。
数々の名女優たちによって演じ続けられてきたこの作品が、3月明治座公演の初日に、上演回数1500回を達成する。
そんな記念すべき今回の舞台で、初めて名作『細雪』に参加する2人。内気で繊細な性格の中に芯の強さを秘めている三女雪子には紫吹淳。現代に通じる積極的で活発な四女妙子に壮一帆。この2人の元宝塚トップスター同士が、名作に挑む今の思いを語り合った。
その対談で、2人は宝塚入団以前からの知り合いだったという秘話も明かされるのだが、そちらはえんぶ4月号(3月9日発売)の本誌にて! そして、お互いの女優としての現在や、新たな『細雪』への思いなどを、この宝塚ジャーナルでお楽しみください!

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デコラティブでお姫様のようなリカさんの世界
 
──名作『細雪』の舞台に出演が決まった時の気持ちはどんなものでしたか?
紫吹 宝塚時代からこの舞台の看板はいつも観ていた記憶があります。その舞台に自分が立たせて頂けるということが不思議な感覚で、さらに、姉妹の中でも三女の雪子役をさせて頂けるということを伺って、背筋が伸びるような、緊張感を感じています。
 女優であれば誰しもが出たいと思う作品に、今回出させて頂けることになって、「私も女優の仲間入りをさせて頂けたんだ」と感じました。退団後の芸能生活で演じた役が男役とかお坊さん、それにSM嬢と、個性的な役ばかりをさせて頂いていたので。
紫吹 そうなの?
 はい。初めて頂いた女優らしい役です(笑)。
紫吹 退団して3年目くらいまでが一番大変な時期よね。女性になろうと努力はするけれど、でもどうしたらいいのかわからない。これはたぶん宝塚で男役をして、しかもトップとして過ごしたという人にしか理解してもらえない悩みだと思うから。
 それをわかっていてくださるリカさん(紫吹)と、ご一緒できるのが本当に心強いです。
──お二人は宝塚入団以前からのお知り合いだそうですが、お稽古中にも様々なお話で盛り上がりそうですね。
紫吹 もうすでに色々話しているのよね。
 稽古場の席も隣同士で、リカさんの前にすごくデコラティブなペン立てがあるんです。すごく綺麗で、リカさんの前だけお姫様の部屋みたいなんです!
紫吹 そんなことはないけど(笑)、バッグに入れたままだとペンがスッと出ないでしょう?だからお稽古バックの中に入っているケースごとポンって出しただけ。ペン立てにツッコまれたのは初めて(笑)。
 えっ?私だけですか?(笑)。本当にペン立てがとても素敵で、もうその空間がすでにドリームで、さすがリカさんだなと思いました!

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雪子役でまた新たな発見や引き出しを

──ところで紫吹さんは、先日デビュー30周年コンサートで男役封印宣言をされましたが、今改めて女優の仕事の面白さをどう感じていますか?
紫吹 宝塚を退団して13年が経ちましたが、それでも男役の方がキャリアの方が依然として長いので、まだ女優としての面白さを存分に感じるところまでは行っていないなと思います。男役の方がまだ余裕があると自分の中では感じるので、やはり女優としても早く余裕が持てるようになりたいですね。でも今回の雪子のような、自分の個性にない役柄をさせて頂くことによって、また新たな発見や、研究をしていく中で引きだしが増えたらいいなと思います。
──自分の個性と遠い役と近い役では、演じる上で面白さ、難しさに違いはありますか?
紫吹 私は男役の時もそうだったのですが、根本的に演じている時には自分がいないんです。どちらかというと憑依体質系で、役が降りてくるまでに時間はかかりますが、一度役に入ってしまえば、そこに自分、「紫吹淳」というものはあまりいないので、「今日の演技は良かった!」と言って頂いても困る時があります。演じるということにも色々なタイプがあって、冷静に作りこんでいかれる方もいると思いますが、私は役が乗り移ってくる方なので。
──それはお稽古期間に掴んでいく感覚ですか?
紫吹 最終的にはお客様の前でないと、降りてこない気がします。自分では変えているつもりは全くないですし、お稽古場でも同じ気持ちでやっているのですが、舞台に出て憑依するらしく、「お稽古場からちゃんとやってくれる?」と後からよく言われます(笑)。
 
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表現者としては迷わず思い切ってやること
 
──壮さんは先ほど女優の仲間入りをしたというお話がありましたが、女優の面白さはいかがですか?
 私は女優としてまだ確立していない分、今の不安定さがある意味面白いです。ふわふわしている自分も面白いなと客観的に見ているところがあります。
紫吹 それは妙子という役には生かせるわね。
壮 そうなんでしょうか?
紫吹 たとえば今、雪子をやれと言われたらキツイでしょう?
 そうですね。相当作り込まないとできないでしょうね。
紫吹 私が、もし退団して3年くらいのところで雪子をやれと言われたら、ちょっと無理ですという感じになっていたと思う。13年経って、『風と共に去りぬ』のメラニー役なども経ての今だから、まだ自分の中には腑に落ちるものがあるけれど、3年目だったらどうかなってしまったかもしれない。
 私、まだ多分、そこまですらいってないんだと思います。きっとあと何年かしたら、女優としての壁にぶつかることもあるでしょうし、その時リカさんがおっしゃっているようなこともわかるのかも知れないです。そういう意味では、今の私の妙子も、後から振り返ったらイタイところがあると思うんです。

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紫吹 そんなことない。今はピッタリだと思う。
 そう言ってくださるのはリカさんの優しさです(笑)。でも今は、わからなくてもとにかく楽しんでやってしまおうと。宝塚時代から私のことを観てくださっている方は、「あぁ、こういう風に変えていってるのね」と見てくださると思うのですが、初めて『細雪』で「女優・壮一帆」をご覧になるお客様も沢山いらっしゃいます。その方たちに「どうも座りが悪いわね」と観られたとしたら、表現者として失格だと思いますから、たとえ自分の中で、男役と女優との境界線がまだはっきりしていない状態であったとしても、まずは迷わずに思い切ってやるしかないと思っています。
──壮さんは宝塚時代に日本物の経験を沢山重ねられていますね。そこは強みなのでは?
紫吹 それはすごいことよね。
 有り難いことに色々演らせていただきましたので、役立つことは多いと思います。妙子は化粧変えがたくさんあるのですが、それには慣れていますし、自分自身に女性としての所作を深く意識したことはないのですが、素晴らしい先輩の方々を身近に拝見していたことは大きいと思います。
紫吹 そうね、すごく勉強になったわね。
 もっとちゃんと見ておけば良かったと思うところもあるのですが、やはりその経験に助けていただいています。

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全く新しい四姉妹で『細雪』に新しい風を

──新たな舞台に期待が膨らみますが、では改めて公演への意気込みをお願い致します。
紫吹 雪子役をさせて頂くことによって女優としての一皮剥けて、新たな引き続き出しが増えたらいいなと思っています。また、これまで色々な『細雪』の形があったと思いますが、今回このキャストで、また新たな『細雪』をお届けいたしますので、その醍醐味をお客様に感じて頂けたらと思います。
 私も同じで、また新たなジャンルに挑戦させて頂くので、引き出しが増えるといいなと思いますし、昨年のストレートプレイを観てくださった方に、「一緒に芝居をする人によって変わるね」と言われたのがとても印象的だったんです。私は自分で役を作り込む部分もあるのですが、人とのキャッチボールで表現の仕方が変わるんだなと。今回も三人のお姉さま方とそれぞれに芝居をするところがあるので、そこでまた新たに感じるものや、表現できるものをお観せできたらと思っています。そして今回は、これまで次女を演じてこられた賀来千香子さんが長女・鶴子役に、三女を演じてこられた水野真紀さんが次女・幸子役に、そして初参加の紫吹さんと私、全く新しい四姉妹になりますから、作品に新しい風を吹かせることがでるように頑張りたいです。
 
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壮一帆・紫吹淳

しぶきじゅん○群馬県出身。86年宝塚歌劇団入団。01年、月組トップスターに。04年、宝塚を退団。女優として舞台、テレビで活躍を続けながら、バラエティ番組でも親しまれている。最近の主な舞台は、ミュージカル『王様と私』ミュージカル『グッバイ・ガール』SHOW HOUSE『GEM CLUB』など。16年11月にはデビュー30周年記念コンサート『Le histoire』を開催した。

そうかずほ○兵庫県出身。96年宝塚歌劇団に入団。12年、雪組トップスターに。14年、宝塚を退団。コンサート活動などを経て、16年ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』で本格的に女優活動をスタート。以後、舞台『Honganji〜リターンズ〜』『扉の向こう側』と順調にキャリアを重ねて活躍中。


〈公演情報〉
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『細雪』
原作◇谷崎潤一郎
脚本◇菊田一夫
潤色◇堀越真
演出◇水谷幹夫
出演◇賀来千香子 水野真紀  紫吹淳 壮一帆 他
●3/4〜4/2◎明治座
〈料金〉S席(1階席・2階前方席)13,000円 A席(2階後方席)9,000円 B席(3階2階前方席)席)6,500円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666(10時〜17時)



【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】


花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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井上芳雄主演で新たに生まれるミュージカル『グレート・ギャツビー』製作発表レポート

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20世紀の文学史における最高傑作の一つとされ、これまで幾度の映画化を生んできた名作『グレート・ギャツビー』。この作品を宝塚歌劇で、世界初のミュージカル化に成功した小池修一郎が、主演に井上芳雄を迎え、脚本・演出を新たに再び名作に挑む、ミュージカル『グレート・ギャツビー』が、5月8日〜29日まで、日比谷の日生劇場で上演される。(のち、6月3日15日名古屋中日劇場、7月4日〜16日大阪梅田芸術劇場メインホール、7月20〜25日福岡博多座での上演)

原作は、F・スコット・フィッツジェラルドの代表作であると同時に、アメリカ文学をも代表すると称される傑作同名小説。経済、文化が大きく発展し、大バブル時代を迎えていた1920年代のニューヨークで、真実の愛を求め続けた男が、破滅へと向かう悲しくも美しい物語は、時を超え今も輝き続けている。1974年にロバート・レッドフォード、2013年にはレオナルド・ディカプリオ主演による映画化がなされていて、世界初のミュージカル化が、小池修一郎による宝塚歌劇団での上演で、1991年に杜けあき主演で初演(「華麗なるギャツビー」として上演)、更に2008年に瀬奈じゅん主演で、1本立ての公演として改訂されて再演された、小池修一郎の代表作でもある作品だ。

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そんなミュージカルが、新作『BANDSTAND』でブロードウェイ・デビューを果たすリチャード・オベラッカーによる全曲書き下ろしの楽曲と、小池自身の新たな脚本、歌詞、演出によって、また新しく生まれ出ることになり、1月末製作発表記者会見が都内で行われて、脚本・演出の小池修一郎、主演の井上芳雄をはじめとしたメインキャストの面々、夢咲ねね、広瀬友祐、畠中洋、蒼乃夕妃、AKANE LIV、田代万里生が登壇。公演への抱負を語った。 
 
【登壇者挨拶】

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小池修一郎
 皆様本当に朝早くからお集りくださいましてありがとうございます。宝塚歌劇で『華麗なるギャツビー』を上演したのは26年も前のことになります。私自身の『グレート・ギャツビー』との出会いは、「夢淡き青春」というタイトルで翻訳されていたものをおそらく高校生位の時に読んだのだと思います。それから映画が来まして、文字だけだとピンこなかったところが映像で見てこういう感じなんだという風に思い、僕の中では1920年代はもっと華やかだと思っていたのですが、映画には現代的な印象を持ちました。原作本はタイトルに惹かれて読んだのですが、こういう物語をいつかミュージカル、舞台にしたいという気持ちを持っておりました。それから宝塚に入り、1986年に演出家デビューさせて頂いたのですが、その時にもこの作品と『ヴァレンチノ』をやりたいと思っておりましたが、著作権の問題でギャツビーは見送りとなり、『ヴァレンチノ』が上演されました。それから5年後に念願かなって『華麗なるギャツビー』をやらせて頂きました。その時にご好評を頂き、菊田一夫演劇賞を受賞しました。そのことが私がこうして宝塚以外の、外部の仕事もさせて頂けるきっかけになったと思います。色々な思い出深い作品です。次は今から9年前の2008年に日生劇場で上演させて頂きました。この時は、宝塚の組単位で全員が出るものではなくて、また2本立ての1本でもなくて、1本もので宝塚の生徒40名位でやりました。大劇場でやった時のものをベースに手を加えてやりましたが、なかなか難しさを感じました。物語をもう1度構築し直すということが大変な作業だったと記憶致しております。
今回、東宝と梅田芸術劇場さんで井上芳雄さんを主演に上演したいと言うお話を頂きました。アメリカを代表する物語なので、音楽をアメリカの方に書いて頂いたらどうかという話になり、どのような方にお願いするか検討して参りました。何人かの候補の方が手を上げてくださいましたが、その中で、この人ならという方がリチャード・オベラッカーさんで、これからブロードウェイに出て行く新しい作曲家です。その方に依頼して全曲を書いて頂きます。1曲をこれから井上君が歌いますが、それらの曲をどのように劇中に使うかを考えながら台本を書く作業をしている最中でございます。『グレート・ギャツビー』を新たに日生劇場で、井上君を中心としたこのメンバー、割とフレッシュだと思いますが、フレッシュじゃないですか?(笑)顔合わせとしては割と新しいかなと思います。私自身昔からやりたかった物語で、過去に2度やっておりますが、再び取り組む訳ですが、ある意味一番プレッシャーを感じているのは、井上芳雄君という存在です。それはどういうことかというと、2000年に『エリザベート』、2002年に『モーツァルト!』をやった後、彼とは15年間新作をやっておりません。先日まで『エリザベート』でトートをやってくれていますが、何かこれは、帰ってきたという感じがあり、すごく未知のことを一緒にやっている感覚はなかったです。そういう意味では私の知っている井上君は2002年で止まっています。再演を重ねるごとに成長して行ったのは皆様よくご存知だと思いますが、見た目はそんなに変わらないです。でも改めて見ると俳優として確固たる地位を築いていて、ミュージカルでもストレートプレイでもかなり難役と言われるものに挑戦し、若手俳優として日本の演劇界を見渡してもこれほどキャリアを重ねている人はいないのではないかと思います。色々な役を演じ、本数も充実度も彼は着実に歩んで達成している。そう思って見ると、彼の良さが出るギャツビーとはどういうものなのかを非常に悩みつつ、構築を考えているところでございます。
音楽はこれから聞いて頂くとわかるのですが、すごくオーソドックスなイメージです。他に候補になった方の中には、ソンドハイムの遺伝子を持つような人、オフブロードウェイの流れをくむ音楽を創られる方、様々におられましたが、中でリチャード・オベラッカーはスケールが大きくオーソドックスな感じの音楽で、聴き方によっては少し古く感じますが、いい意味でクラシカルで、ノスタルジックな要素があります。その音楽と井上君を始めフレッシュなメンバーでどういう『ギャツビー』になるのか、私自身楽しみにしているのと同時に、恐れとおののきもあります。というところで、5月を皆様お楽しみにと申し上げたいところですが、私自身がちょっと怖いです(笑)。スリルと興奮を覚えています。是非劇場にお運び頂ければと思います。 

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井上芳雄
 ギャツビー役をやらせて頂きます井上芳雄です。打ち合わせではひとりひとりのコメントは1〜2分という話だったのですが、小池先生と同じくらいしゃべらないといけないのかと思うとプレッシャーです(笑)。小池先生がギャツビーへの想いや僕への身に余るコメントを下さいました。小池先生には初舞台の時から手取り足取り教えてもらってここまで来たので、その小池先生からこんな風に言って頂けるなんて、僕も逆に怖いなという思いです。初舞台から今までなんとか舞台を続けさせてもらって今日に至るのですが、今先生の話を聞いていて、色々な作品の経験があったのはこのギャツビーの為だったんだと言えるように、もしくは皆様にそう思って頂けるようにしたいなと思っておりました。小池先生の宝塚歌劇での代表作ですし…、今、隣で小池先生が大変深いため息をつかれましたけれども(笑)、それをもう一度今のこのメンバーで新しく創ろうと思って下さったことがまずとても光栄であり、すごいことだなと思います。このフレッシュなメンバーでそれに応えたいと思います。
ギャツビーという役は、男優ならば、もしくは宝塚を入れれば女優でも、誰もががやりたいと思う素晴らしい役だと思いますので、プレッシャーを感じますが、全部を受けとめながらこのメンバーで新しい作品を創れたらいいなと思います。どうなるかはわからないのですが、小池先生と翻訳物ではない新作をご一緒するのは初めてなんです。全然稽古が終わらないというのを噂に聞き「あー大変だね」とこれまでは人ごとのように言っていましたが(笑)、今回経験出来るので、とにかく同じ船に乗った運命共同体だと思いますので、まだ誰も観たことがない『グレート・ギャツビー』を皆さんにお見せすることが楽しみでなりません。最後に今回素晴らしいチラシ写真を撮って下さったChagoonさんという韓国の方は(チラシ写真を)だいぶ盛って創って下さって(笑)、僕なんか「あれ、これ誰だろう?」と自分で思いました(笑)。なので、舞台を観て「あのチラシの人最後まで出てこなかったね」と言われないように(笑)、チラシに負けないように、外見も中身も充実させて頑張りたいと思います。 よろしくお願いします。

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夢咲ねね
 デイジー役を演じます夢咲ねねです。私は宝塚在団中に小池先生のこの作品を観て初めて『ギャツビー』という作品を知り、そこから興味が沸いて小説や映画を観て、どんどん「ギャツビーに出てみたい」という気持ちが自分の中で高まっていたのですが、在団中にはご縁がなかったので、卒業して素敵な方たちと『グレート・ギャツビー』という作品にご縁を頂き、出演させて頂けることを幸せに思います。演出や曲も新しくなると言うことで楽しみにしておりますが、たくさんの方が演じて来たデイジーという役を、新しく創れるようにフレッシュに頑張りたいなと思います。 

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広瀬友祐
 トム・ブキャナン役を演じさせて頂きます広瀬友佑と申します。本日はお集まり頂きましてありがとうございます。今回この作品に出演出来ること、小池先生演出の元、井上芳雄さんを始め素晴らしいキャストの方とご一緒出来ることを嬉しく思っております。初日を迎えるまでに越えなければいけない高い壁がたくさんあると思いますので、やれることは全てやってフレッシュに頑張りたいと思います。 どうぞよろしくお願い致します。
 
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畠中洋
 ジョージ・ウィルソン役をやらせて頂きます畠中洋と申します。すみません一人だけこんな恰好ですが衣装です(笑)。そういう役です。まだ手元に何もない状態なのでここで何を話したらいいのかなと思いましたが、みなさんがお話されるのを聞いてそうなのか!と思いました。小池先生とは20年ぶり位にご一緒させて頂けるので嬉しく楽しみにしておりますし、このようなキャストの方とご一緒出来ることを幸せに光栄に思います。ウィルソンによってギャツビーがああいう結末を迎えてしまうのですが、だからこそ楽しんで、真摯に役や作品と向き合って深めていきたいなと思っております。どうぞ楽しみに待っていてください。ありがとうございました。 

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蒼乃夕妃
 マートル・ウィルソンをさせて頂きます蒼乃夕妃です。本日はお越しくださりありがとうございます。今回この作品に参加出来ることを嬉しく思っております。今日ここに座っている男性の方々は始めましての方ばかりで、女性の方はお久しぶりの上級生の方ばかりで、今からわくわくしております。小池先生とご一緒させて頂くのは、トップお披露目公演だった『スカーレット・ピンパーネル』以来、7年ぶりなので、今から正直とても怖いのですが、いい意味でイメージを打ち破っていけるように頑張りたいと思います。マートル・ウィルソン役はとてもセクシーでかわいらしい女性だと思います。宝塚も卒業したのでとてもつもなく女らしく演じられたらと思っております。よろしくお願いします。 

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AKANE LIV 
ジョーダン・ベイカー役をやらせて頂きますAKANE LIVです。このジョーダンという女性はかしこくてプライドが高く、あの時代に女性プロゴルファーとして活躍していたので、結構気の強い女性なのかなというイメージがあったのですけれども、この作品に出演させて頂くということで原作を読み直したら、シーンによっては繊細な部分も持ち合わせている女性だと思うので、小池先生の新しく創られる台本を読んで、この素晴らしい皆様とどういうふうに作っていけるかを楽しみだなと思っています。そして小池先生とは2011年の『MITSUKO〜愛は国境を越えて〜 』以来なので、私も同じく怖くもあり、ドキドキしているのですが、一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いします。 
 
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田代万里生
 ニッキュ、ニッキュ(噛んでしまい)、あ、まだ練習が足りていませんでした(笑)。ニック・キャラウェイ役を演じさせて頂きます田代万里生です。本当にとてつもなく大きな役を頂いてしまったなと、大きな責任を感じております。この原作『グレート・ギャツビー』はとても名作というイメージがあったので、どんな大御所の方が書いたんだろうと思ったら、 F・スコット・フィッツジェラルドさんは29歳の時に出版されているんですよね。僕より年下の方が書いたんだと思いますと身近に感じられます。またニックという役が、物語の中で29歳から30歳の誕生日を迎えて、その2年後に『グレート・ギャツビー』の話を語り出す、という流れになっているので、僕の実年齢にも近い役なので、原作者にも、そしてニックという役にも、これからたくさん共通点を見付けられるんじゃないかなと思っております。物語はニックの語りではじまり、ニックの語りで終わる形になっていて、今回のミュージカルではどのようになるかまだこれからですが、今まで『サンセット大通り』という作品で、ジョーというストーリテラー役をを務めた際の感覚と、原作を読んだ時の感覚がすごくマッチするところがあるので、今までの経験が活かせたらなと思います。小池先生とは『エリザベート』のルドルフとフランツ、『MITSUKO』のコンサートバージョンでご一緒させて頂きましたが、。僕も今回、新作と言う意味では初めて挑戦させて頂きます。たくさん登場人物はいますが、多くの登場人物がニックを通して心情をお客様に伝えたり、ニックにしか本音を言わなかったりというシーンもたくさんありますので、そういうところも丁寧に演じさせて頂きたいなと思います。よろしくお願いします。

リチャード・オベラッカー(メッセージ代読)
 人生には夢がめぐりめぐってくる瞬間があります。私にとってはこのプロダクションこそがまさにその瞬間なのです。小学生で初めてこの小説を読んだ時、自分のミュージカル第1作目はこれにしようと心に決めました。この物語には時代を越える不朽の教訓が描かれています。それらが観客の皆様のお耳に届き、心に残ることを願っています。もしも私の音楽がそれに貢献できるとしたら、その時こそが遥か昔に生まれた私の夢が実現する瞬間なのです。

【質疑応答】

──キャストの皆さん『グレート・ギャツビー』についてこれまで持っていた印象、またご自分の役について今の時点でどう思っていますか?
井上 最初に観たのは、小池先生が創られた宝塚版の初演の映像だったと思うのですが、主演の杜けあきさんの「背中デカいな」というのが(笑)。肩パットが入っていたとは思うのですが(笑)、そういうことではなくて、もちろん女性だと知って観ていましたが、背中で語るという印象がすごく強くて、女性なのにと言いますか、女性だからなのかも知れませんが、それが出せるということがすごいと思いました。後はギャツビーという役は男性の象徴と言いますか、あらゆる男性のロマンティックなエキスをギュッと凝縮したらギャツビーになるのではないかという気がしています。僕は小池先生という方もすごくロマンティックな方だと思っていて、隣にいるのに言うのもなんですが(笑)、小池先生の創る作品はすべてロマンティックで、ギャツビーという役もすごくロマンティックです。基本的に男性って馬鹿なロマンチストばっかりだと思うのですが、少しでも賢く生きたいと僕たちはもがいているのですが、ギャツビーはただただ自分のロマンの為だけに色々な嘘をつく、だから男性は馬鹿だけれども1つこの嘘をつくと決めた時のエネルギーってすごいと思います。女性はもっと賢く生きていると思うので、男性のある種の理想、結末がどうであれ、彼は生ききったと思うので、すごくロマンティックな人だなと。それを自分がどう演じられるかはわかりませんが、今はそう思っています。

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夢咲 
パーティの場面などもたくさんあるのですが、ただ楽しいだけではなくて少し毒気もあると言うか、どこかに剣山のような針がチクッとするような、何かがある浮かれ方だと思います。退廃的なムードを感じます。デイジーに関しては、最近のヒロインは芯が強かったり、闘う女性が多いと思うのですが、デイジーは真逆ですごく弱く、誰かにいつも頼って、誰かが傍にいて助けてくれないとダメな、精神的に弱い女性かなと思うので、そういう揺れる女心みたないものも出せるようになったらいいなと思います。あと、今、芳雄さんもおっしゃったのですが、デイジーも「綺麗なおバカさんでいたい」という台詞があるので、デイジーにも綺麗なおバカさんに隠れていたい、そうあった方が楽だというところもあるのかなと思うので、そういうところも出していきたいと思います。

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広瀬
 僕は『グレート・ギャツビー』は映画で見たのですけれども、作品の印象としては今芳雄さんが言ったようにロマンティックだなと言うのと、どこにベクトルを向けるかで印象が変わってくるのかなと思います。トム・ブキャナンという役は本当に傲慢で、好色と言うのか、嫌味な奴だという印象があるので、僕自身はすごく真っ白ですごく良い人なので(笑)共通点は見つからないんですけれども。
井上 そろそろ俺が突っ込んだ方がいいのか?(会場爆笑)、ただの良い人で終わるのか?(笑)
広瀬 はい、そういうことです(爆笑)。

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畠中 作品は僕もまだ映画でしか観ていないのですが、皆さんおっしゃっていますがロマンティックな作品だなと思いました。ただ僕の役に関しては、ギリギリ感がすごくあって、一生懸命働いて、働いて、働いて、自分の奥さんをギャツビーに殺されたと勘違いしてしまって、結局ギャツビーを撃ち殺してしまうという、とっても可哀想な男の役なんです。そのギリギリ感が狂気に変わって1歩を踏み出してしまう、その感じをすごく上手に映画ではやっていらしたので、真似るではないのですが、そこを目指して深めていきたいと思います。すみませんトークは苦手なので、これで勘弁してください。

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蒼乃
 私はこの作品を最初に観たのは、小池先生のミュージカルの瀬奈じゅんさん主演の時で、映画もロバート・レッドフォードさんと、レオナルド・ディカプリオさん主演のものを2本観ましたが、とても退廃的でありながら、出てくる人全員がすごく上り詰めたいという野望を抱いているイメージがありました。マートルという役は、デイジーやジョーダンのように洗練された女性ではないと思うのですが、自分の生きる境遇の中で、できるだけオシャレで、できるだけイカした自分でいたいという彼女の欲求をすごく感じたので、そこが彼女の生きる意気込みと言いますか、上流階級の女性への憧れがすごくあって、トムのような方の愛人になっているのかなと思います。その心の中で渦巻いているギラギラした野望のようなものを、たくさん表現して行けたらいいなと今思っております。

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AKANE
私は最初に本を読んだのですが、その時はあまり理解できなくて、面白い本だと言われていたけれども、私にはまだちょっと早いのかな?と思って読んでいました。その後映画を見たら、看板などが象徴的に使われているのが印象に残って、アメリカのバブルの時代に上流社会の人たちはハーティをしたりして楽しんでいるようでいて、実は仮面をかぶっていて心の奥では満たされない部分を1人1人が抱えていて、そういう面をニックを通して、私の演じるジョーダンも色々な面を見せて行くのが面白いなと改めて思いました。これが舞台になったらどうなるのか、楽しみだなと思っております。

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田代
 作品に関しては、イメージとしては何か制約がすごくあって、それは結婚や、恋愛、禁酒法などから、開放されたいという思いがすごく強い印象を受けました。勢いのあったアメリカと、衰退していくアメリカの両方が混ざったような年代なので、ジャズの音楽もすごく変化をしていった時代でした。ということは、まさにミュージカルに打ってつけなんではないかという気持ちです。そしてニックという役は、登場人物の中では、他のキャラクターがすごくアクの強い役ということもあって、最初の第一印象としてはすごくマイルドな役に感じていたのですが、読み進むにつれて結構皮肉なことも思っていたり、恋愛のシーンでもタジタジしながらも皮肉な態度を取ったりもしているので、偏った人間というよりは、人間的な要素が色濃く、魅力の詰まったキャラクターなのかなと思います。

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──本日歌唱披露をされる井上さん、現時点でリチャード・オペラッカーさんの音楽にどんな印象を持たれていますか?
井上 何故僕だけが歌わされるのか?と思っていて(笑)、皆にも歌って欲しいなと思っているのですが、代表して歌わせて頂く曲は、小池先生もおっしゃったように壮大なイメージではありました。他の曲のデモも聞かせて頂いているのですが、曲によって当然ですが印象が違いますが、でもどの曲もとても綺麗な、安定した心地の良いメロディを書かれる方だなと感じています。それを僕たちが物語の中で歌う時には歌詞を乗せていかなければならないので、今から歌う曲もそうなのですが、メロディの素敵さと共に、感情ですとか、ここで歌う意味というものを強く打ち出していって初めて完成するのかなという風に感じています。後はまずレベルが高い、アメリカ人は凄いなっていう感じはします。ただ、今回は一方的に出来上がったものを頂いてやらせてもらうというのではなくて、一緒に作っていって、場合によっては「こんなんじゃないだろう!」とラスベガスに突っ返して…絶対しませんけれども(爆笑)、気持ち的にはそういう風に喧々諤々とやり合いながら、一緒に作れるのが今回のエポックだなと思っているので、大切に歌わせて頂きたいと思います。

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続いて歌唱披露が行われ、井上芳雄がリチャード・オペラッカーの新曲「夜明けの約束」が歌い上げた。裏の顔も持って生きて来たギャツビーがデイジーに再会し、裏社会とは決別して、新しい人生を生きて行こうと決意するナンバーで、井上自身の言葉通り、如何にも現代のミュージカルらしい壮大なメロディの楽曲が繰り広げられた。

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歌唱披露を終えた井上からは「本番はこれの5割増しに良いと思うので、今歌った曲を含めて是非劇場にいらして楽しんで頂けたら嬉しいです。これから僕たちで小池先生のリードのもと形を作っていきますので、まだ未知の世界ではありますが、日本のミュージカル界にとっても非常に重要な作品になると思います。日米の作品がタッグを組んで作って行くエポックになればと思っておりますし、ゆくゆくは『エリザベート』や『レ・ミゼラブル』のように、再演を重ねる、日本のミュージカル界を支える作品になっていければいいな、という意気込みを持って頑張ります。是非応援をよろしくお願い致します。本日は本当にありがとうございました」という力強い挨拶があり、公演への期待の高まる時間となっていた。

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〈公演情報〉
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ミュージカル『グレート・ギャツビー』
原作◇ F・スコット・フィッツジェラルド 
音楽◇リチャード・オベラッカー 
脚本・演出◇小池修一郎 
出演◇井上芳雄、夢咲ねね、広瀬友祐、畠中洋、蒼乃夕妃、AKANE LIV、田代万里生  他
●5/8〜29◎日生劇場
〈料金〉S席 13.000円、A席 8.000円、B席 4.000円
〈お問い合わせ〉帝国劇場日生公演係 03-3213-7221(10時〜18時)
●6/3〜15◎中日劇場
〈料金〉A席 13.000円、B席 7.000円
〈お問い合わせ〉0570-55-0881(10時〜18時オペレーター対応 24時間音声自動対応)
●7/4日〜16◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉S席 13.000円、A席 9.000円、B席 5.000円
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3800(10時〜18時)
●7/20〜25◎博多座
〈料金〉A席 13,500円 特B席 11,000円 B席 8,000円 C席 5,000円
〈お問い合わせ〉博多座電話予約センター 092-263-5555(10時〜18時)
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【取材・文・撮影/橘涼香】


花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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凰稀かなめ待望の退団後初主演作!ミュージカル『花・虞美人』詳細発表!

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紀元前3世紀、中国の楚漢戦争を舞台に繰り広げられるミュージカル『花・虞美人』が、3/26からの東京・赤坂ACTシアター公演を皮切りに、名古屋、大阪で上演される。

中国では有名な「項羽と劉邦」の物語をもとに、虞姫にスポットをあてた新しいストーリーで、男の戦いの陰にあった美女・虞姫(ぐき)=虞美人の運命にスポットをあて、虞姫の別れ、怨み、愛をミュージカルとして描き出す。
 
虞姫には、元宝塚歌劇団宙組トップスター凰稀かなめが、待望の退団後の初主演として挑む。劉邦には、ユナク(超新星)、そのほかに若手人気俳優・松田凌や、ベテラン高橋由美子や大澄賢也など豪華なキャスティングとなっている。そして、このほど項羽役に出演を予定していた清水良太郎の降板に伴い、新たなキャストがダブルキャストとして決定した。1人は音大卒の高身長イケメンヴォーカルグループ「LE VELVETS」の黒川拓哉、そしてもう1人は2000年に「新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜」で応募総数52,005名の中から最終選考の10人に残った池田努。このダブルキャストの出演スケジュールもこのほど確定した。

【あらすじ】
美しい娘・虞姫と、青年・劉邦ほは、永遠の愛を誓い合う。だが、幸せの絶頂だった結婚前夜、秦の始皇帝の軍が村を襲い、虞姫は連れ去られてしまう。劉邦は決死の覚悟で虞姫を救いに行くも、すでに虞姫の姿は無い。引き裂かれる二人。そこに現れる一人の男 項羽。別れ・復讐、そして愛。はたして虞姫の運命は…。

【キャスト】
凰稀かなめ・・・・・・・虞姫
ユナク(超新星)・・・・劉邦
黒川拓哉 (LE VELVETS)・・・・項羽
池田努・・・・・・・・・項羽
松田凌・・・・・・・・子期
岡田亮輔・・・・・・・・樊噲
石橋直也・・・・・・・・韓信
桑野晃輔・・・・・・・・趙高
今井ゆうぞう・・・・・・宗義
小野健斗・・・・・・・・懐王
奥田圭悟・・・・・・・始皇帝
高橋由美子・・・・・・・呂雉
大澄賢也・・・・・・・・范増

※えんぶ4月号(3/9発売)では、凰稀かなめインタビューを掲載します。お楽しみに!

 
〈公演情報〉
ミュージカル『花・虞美人』
脚本・演出◇岡本貴也
音楽◇鎌田雅人
出演◇凰稀かなめ ユナク(超新星) 黒川拓哉(LE VELVETS)・池田努(Wキャスト) 松田凌 岡田亮輔 石橋直也  桑野晃輔 今井ゆうぞう 小野健斗 奥田圭悟/高橋由美子 大澄賢也  他
〈料金〉プレミアムシート 13,000円 S席 11,000円 A席7,000円(全席指定・税込)
●3/26〜31◎東京・赤坂ACTシアター
●4/15〜16◎名古屋・愛知県芸術劇場大ホール
●4/22〜23◎大阪・森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉(株)ジェイロック 03-5485-5555



花・虞美人 凰稀かなめ、ユナク出演 




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