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『カリフォルニア物語』

堂本光一&井上芳雄、二大プリンス夢の共演が実現! ミュージカル『ナイツ・テイル〜騎士物語〜』製作発表記者会見レポート

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帝国劇場での『SHOCK』でミュージカル単独主演記録を更新し続けているKinKi Kidsの堂本光一と、ミュージカル界のプリンスとして活躍する井上芳雄が初共演を果たす、ミュージカル『ナイツ・テイル〜騎士物語〜』が、7月27日〜8月29日(7月25、26日プレビュー公演あり)、有楽町の帝国劇場で世界初演の幕を開ける(のち、9月18日〜10月15日大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演)。

ミュージカル『ナイツ・テイル〜騎士物語〜』は、ジョヴァンニ・ボッカッチョの「Teseida」、ジェフリー・チョーサー作「騎士の物語」、ジョン・フレッチャーとウィリアム・シェイクスピアによる「二人の貴公子」をモチーフとして、『レ・ミゼラブル』『ベガーズオペラ』『ダディ・ロング・レッグス』等で、日本でも高い評価を得ているシェイクスピアの権威ジョン・ケアードが、堂本光一と井上芳雄の初共演の為に用意した新作ダンスミュージカル。王女エミーリアに恋をした二人の騎士を中心とした物語が展開され、国内外の才能あふれるクリエイティブスタッフが集結して創られるオリジナルミュージカルとなっている。

そんな大型話題作の製作発表記者会見が、5月31日都内で開かれた。騎士アーサイト役の堂本光一、同じく騎士パラモン役の井上芳雄、二人が愛するアテネ大公の妹エミーリア役の音月桂、大公シーシアス役の岸祐二、森の楽団のダンス指導者ジェロルド役の大澄賢也、アマゾンの女王ヒポリタ役の島田歌穂。また脚本・演出のジョン・ケアード、振付のデヴィット・パーソンズ、ケアードの妻で日本語脚本・歌詞の今井麻緒子、東宝株式会社取締役演劇担当・池田篤郎が登壇、公演への抱負を語った。

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会見の冒頭に、稽古初日の和やかな映像がスクリーンに映し出されたあと、池田篤郎から、「2000年に『SHOCK』で帝劇に鮮烈デビューを果たして以来、全公演全席即日完売の公演は18年間で1630回を超え、日本のミュージカル単独主演記録1位を更新し続けている堂本光一さんの新たな作品に、同じく2000年にミュージカル『エリザベート』東宝版初演での皇太子ルドルフ役で、ミュージカル界に彗星の如く現れて以来、舞台を中心に大活躍を続けている井上芳雄さんがご一緒されるというのは、2000年というミレニアムというご縁で二人が結ばれていたのかも知れないと思う。新たなことをしたいというお二人の新作に、名匠ジョン・ケアードさんが力を発揮してくださり、二人に相応しい二人ならではのミュージカルの新時代を拓く作品が出来上がることを確信している。ご期待頂きたい」という挨拶があった。

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続いて脚本・演出のジョン・ケアードから、「東宝から光一さんと芳雄さんの二人に相応しい作品が作れないか、というオファーを頂いた。共にカリスマ性を持つこの二人が一緒に仕事をしたいという素晴らしい機会なので、二人が同等の活躍をする作品にしたいと思ったが、『ロミオとロミオ』という作品はなかなか見つからず難しかった」と笑わせ、「そこからボッカッチョの「Teseida」チョーサーの「騎士の物語」そしてフレッチャーとシェイクスピアの「二人の貴公子」にたどり着いた。三つの作品に共通するのは、友情で結ばれた二人が一人の女性に恋をし、決闘をするという筋立てだが、これらの原典には敬意を払いつつ現代にも通用するものを入れて脚色しようと思った。全体の中に三つのラブストーリーが入っているので、それを広げることによって、シェイクスピアの名だたる傑作に匹敵するものにできると考えた。様々な作品を演出してきたが、日本初演のミュージカルを創るのは初めての経験なので、だからこそ日本ならではの演出を考えている。物語を台詞と歌で伝えるのはもちろんだが、今回の作品ではダンスがとても重要になる。ストーリーを伝えるダンスシーンがふんだんにある。世界初演の作品を素晴らしいキャストとスタッフとで創っていきたい」と意気込みが語られた。

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夫君のケアードの挨拶の通訳も務めていた日本語脚本・歌詞の今井麻緒子は、「これまではどこかの国で上演された作品を訳す作業をしていたが、今回は日本初演なので、この仕事を引き受けた時点では台本も出来ていなかったので、どうなるかという想いもあったが、ダンスのワークショップにも参加する等、作品の立ち上がりから参加したことで、オリジナル作品を創る難しさと同時に楽しさを感じている。稽古場でも役者さんに合わせてどんどん脚本を変えていくので、ブロードウェイで初演の出演者を"オリジナルキャスト"と呼ぶのはこういうことだったのかと、彼らも作者の一部として、インスピレーションを与えていくのだと実感している。そういう意味ではもちろん今は脚本も出来上がっているのだけれども、私の仕事も初日までなくなりそうにない。ジョンのシェイクスピアらしい韻を踏んだ台詞もたくさんあるので、日本語に訳す作業は難しくもあるけれども、初日の幕が開くのを楽しみにしている」と現場にいるならでのエピソードが明かされた。

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振付のデヴィッド・パーソンズは、「日本初演の作品、尊敬するジョン・ケアードの演出する作品に携われることを光栄に思っている。この作品はダンスによって物語が進んでいくので、私にとっても大きなチャレンジがたくさんある。楽しいダンスミュージカルを創り上げていきたいと思う。素晴らしいキャストに期待している」と、ダンスが重要な作品の振付を担当することに意欲たっぷりの挨拶があった。
 
ここから会見はいよいよ出演キャストの挨拶、そして質疑応答へと引き継がれた。

【キャスト挨拶】

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堂本 堂本光一です。いや〜ここまでの空気が…、ここどこの国だったっけ?と(笑)。
井上 ちょっと流れがね(笑)。
堂本 こうして多くの方にお集まり頂きありがとうございます。本当に自分にとってはずっと芳雄君と一緒にやれるのが夢だと話していたのがこうして現実になったこと。そしてジョンがそれを稽古してくださって、少しずつ形になっていっているのを今、まだ信じられないような感じもしております。正直、自分で飛び込んでしまったものの、これは大変なことだな、できれば客席で観たかった(笑)、と言ったら怒られますけど、こうして右を見ても、左を見ても、本当に素晴らしい方たちと共演できるということを、嬉しいと同時に恐れ多く、そして怖いという気持ちもあります。先日から少しずつ稽古に入っているのですが、芳雄君はこの仕事よりも素敵な仕事を今やっているらしく…(笑)
井上 いや!もう口が悪いから…(笑)
堂本 (笑)でも稽古はまだだよね?
井上 まだだね(笑)。 
堂本 でも、明日から遂に一緒に稽古ができるというのも、楽しみのひとつだなと思っております。先ほどジョンさんもおっしゃっていましたけれども、この『ナイツ・テイル』という作品は、非常に形にするのが難しい作品だと最初から聞いておりました。アーサイトという役をさせて頂きますが、ポスターも新しく撮影したものがありますけれども、ステージ上でもああやって脱ぐ姿があるのか(笑)、芳雄君はそういうシーンがあれば降りるという風におっしゃっていました(笑)。でも本当に数日だけの稽古の間でも、ジョンがサジェスションしてくれることによって、今まで本当に遠い存在だったシェイクスピアの作品が、今まるでシェイクスピアがそこにいるかのような作品になるという想いがします。ジョンが色々教えてくださるのでそこについて行って、お忙しい役者の皆さんにもついて行って、なんとか食らいついていきたいなと思っております。どうか皆様の支えもよろしくお願い致します。

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井上
 井上芳雄です。この作品は24日に顔合わせがあったのですが、僕はその足でニューヨークに飛びまして、トニー賞をレポートしてくるという仕事がありまして、まだ全く稽古に参加できておらず、帰ってきたばかりなので、皆さんにも馴染めておらず、非常に感じの悪い人になっています(笑)。なので、これからだなと思っているのですが、でも今こうやって製作発表の場を設けて頂き、こうして皆さんとご一緒させて頂いて、本当にやるんだな、現実になるんだなということを感じております。僕はパラモンという騎士の役をやりますけれども、光一君とは従兄弟同士の騎士で、二人は親友でありライバルであるという役柄です。色々なことが起こってくるのですが、僕が唯一稽古に出られた顔合わせの日にジョンが言ったのは「彼らはお互いに、お互いのことを羨んでお互いになりたいと思っている。だからこそ信頼もするし、いがみ合うこともある」というのを聞いた時に、僕は光一君になりたいとか、そんな大それたことは思ったことがないですけれども、どこかではスゴイな、良いなって思っていたのは事実で。僕らが仕事で交わることがあるとは思っていなかったのですが、それが色々な方の力により、こうした形で交わることができたのを、まず第一に嬉しいなと思います。光一君は『SHOCK』を長年続けてきて、これからも現状の活動を続けていかれても何の問題もない成果を納めている方なのですが、そうじゃなくて、1歩新しい、どうなるかわからないところに踏み出してみようと、光一君が思ってくれた、それがすごいことだとなと思います。そこにはリスクもあるだろうし…。
堂本 後悔も…。
井上 後悔?もう遅いよ!(笑)、もう引けない、今日この場で引けない!(笑) そんな心意気にすごく共感するし、尊敬します。でももっと言えば、そうでなければ人生って面白くないし、生きている意味もないんじゃないかと僕は思うので、光一君がひとつ飛び出して良かったなと思えるように、僕も力のひとつになりたいなと思います。やっぱり踏み出すんじゃなかったという結果にならないようにしたいと思います。僕はどちらかと言えばホームグラウンドのミュージカルで光一君を迎え入れる立場で、今回は余裕でできるのかな?と思っていたら、ダンスミュージカルだと聞きまして。「ちょっとそれ聞いてないよ?」と思って(笑)。僕はダンスは得意分野ではないですし、今日見て頂いた新しいポスターですが、この素敵なポスターの裸、完全に僕の筋肉は盛って頂いているので(爆笑)、光一君はこのままの肉体ですけど、ちょっと今からそこはスタッフと話し合いをしないといけないと思うんですが(笑)。
堂本 いや、僕にとってもそんなに簡単じゃない!
ケアード 芳雄にもこのくらい筋肉つけさせますので。
井上 僕、筋肉つかないんです(笑)。
堂本 筋トレのことだけは俺に訊いて!
井上 じゃあ、お互い助け合いながら(笑)。とにかく新しいものを、苦しいこともあると思いますが楽しみながら創りたいと思います。ジョンと、またデヴィッドさんという新しい出会いもありますから、このカンパニーで、皆が何かしら新しいリスクを背負っているので、それを楽しんでやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 
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 音月 音月桂です、よろしくお願いします。今回は新作ミュージカルでアテネ大公シーシアスの妹のエミーリア役をさせて頂くことになりました。当時女性が結婚相手を自分で決めるということはなかなか難しい時代。特に位の高い女性であればあるほど、家の為、国の為に政略結婚という形を取らざるを得ないという状況の中で、今回演じさせて頂くエミーリアという女性は、すごく独立心の強い、自立したいと願っている女性という印象を、初めて台本を読ませて頂いた時に感じました。そして演出のジョンさんとお話させて頂いた時にも、まさにその通りで、そういう女性が二人の騎士に出会ったことによって変化をしていく。気持ちがどんどん豊かになっていく女性像だ、というお話を頂きまして、「あぁなるほど」と。現代の女性も皆さんどんどん自立しているので、観ている方々に共感して頂ける役なんじゃないかな?と楽しみにしております。私個人と致しましては、帝国劇場に立たせて頂くのが初めての経験ですので、今までは一観客として拝見する、客席にいた立場でしたので、憧れの劇場に立たせて頂くというのが今からとても楽しみでもありますし、不安でもあります。国民の王子様、国民のプリンスのお二人と共演させて頂ける、私は今までは、宝塚で王子様を演じて舞台に立つことが多かったので、女性でいいんだ!と。
堂本 音月さんもナイトやった方がいいんじゃない?(笑)
音月 いえいえ!(笑)
井上 三人でナイト!(笑)
音月 いえ(女性でいいことが)幸せなことだなと思いますので(笑)、その辺りを噛みしめながら、初日に向けて良い作品を創っていけるように、パズルのひとつのピースになれるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します。

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 アテネ大公シーシアス役をやらせて頂きます岸祐二です。できれば僕の名前を憶えて帰って頂きたいと思います(笑)。2003年の『レ・ミゼラブル』で帝国劇場にアンサンブルとして立たせて頂いて、今、15年経って、同じジョン・ケアードさんの作品で、メインキャストとしてこういうところに立たせて頂くことを本当に光栄に思っています。この私のシーシアスという役が、国を倒し、光一君と芳雄君、二人の騎士を捕虜にします。そして妹に素晴らしい音月桂さんを迎え、そして世界的な歌姫、僕にとっても伝説的な歌姫の(島田))歌穂さんを嫁にするという、こんな興奮する出来事は人生でもそうないのではないか?と思うくらいで、毎日稽古場で興奮しております。そして2007年の『レ・ミゼラブル』以来のジョン・ケアードさんとご一緒させて頂けるということで、ジョンさんの世界に、演出に飛び込めることをありがたく思っています。また先輩である大澄賢也さんとは、今年やった舞台でご一緒させて頂いて、すごく仲良くして頂いて、僕にとってお兄さんのような存在の方ですので、また共演できることを楽しみにしています。この作品は和洋折衷というか、色々な要素があると思いますので、楽しめること間違いないと思います。是非よろしくお願い致します。
 
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 大澄 大澄賢也です。今ここにいて、縁をすごく感じています。堂本光一君とは二十数年前に、まだ光一君が中学生でしたが「家なき子」というドラマで、僕が学校の先生という役で共演をして以来の舞台での初共演。そして井上芳雄君とは『ウェディング・シンガー』というミュージカルで共演させて頂き、その後もドラマ等でも共演させて頂いたご縁があります。今や1人1人が帝国劇場を1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月ソールドアウトにするような人同士が合わさった舞台というのは、いったいどんな風になるのだろうか?というほど、贅沢な作品だと思っています。そこに世界的な演出家のジョンさん、振付のデヴィッドさんに来て頂き、僕も三十数年舞台をやってきましたけれども、新人のつもりで、吸収するつもりで、精一杯務めたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 
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島田
 アマゾンの女王ヒポリタを演じさせて頂きます島田歌穂です。アマゾンと言いますと、皆様アマゾン川を連想されると思うのですが、今回のアマゾンというのはギリシャ神話に出てくる「アマゾン族」です。女性だけで構成された女戦士たちの一族で、その女王、アマゾネスです。シーシアス率いるアテネ軍と戦い、負けてしまいまして、妃になれと求婚されます。女王としてのプライドもありますし、女性としての揺れ動く心と、非常にエネルギーと威厳が求められる役です。私はジョン・ケアードさんに初めてお会いしたのが、32年前『レ・ミゼラブル』初演のオーディションでした。私の人生を大きく拓いてくださった、心から慕い、尊敬している、一生の恩人だと思っています。その後『ベガーズ・オペラ』という作品でご一緒させて頂きましたが、また時を経て、この度、大人が求められる女性役をやらせて頂けることになりました。新たなチャンスを頂けたことにすごく感謝しつつ、堂本さん、井上さんをはじめキャストの皆さん、そして素晴らしいクリエイティブスタッフの皆さんとご一緒に、新作ミュージカルが生まれる瞬間、瞬間を味わっていけることにワクワクします。全身全霊で臨ませて頂きます。よろしくお願いします。

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キャストの挨拶に続いて、この日スケジュールの都合で欠席となったもう1人のメインキャスト、牢番の娘役の上白石萌音からの、映像メッセージがスクリーンで写し出された。

上白石 (映像メッセージ)皆さんこんにちは。ミュージカル『ナイツ・テイル─騎士物語─』で牢番の娘役を演じます上白石萌音です。本日は製作発表に参加できずとてもとても残念に思っております。申し訳ありません。私は小さい頃からミュージカルが大好きで、ずっとミュージカルを観て、自分自身も楽しんで育ってきました。このお仕事をはじめるきっかけもミュージカルがあったからです。なので、その私にとって憧れの大先輩方と今回ご一緒させて頂けること。そしてジョン・ケアードさん、デヴィッド・パーソンズさんはじめ、世界的なスタッフの皆様とご一緒できること、大変光栄にそして楽しみに思っています。私にとって初めての帝国劇場ということもあり、今から緊張しているのですが、皆様の背中を見て追いかけて、たくさん学んで初日を迎えられるよう精進したいと思います。是非皆さんも作品にご期待ください。

【質疑応答】

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──ご出演の方々の中に邦楽の方たちがいらっしゃいますが、どのような音楽になるのでしょうか?
ケアード とても良い質問をありがとう。彼らに対して何も言わなかったですね。古典的なヨーロッパのものを、21世紀の日本でやる、しかも世界初演でミュージカルの手法でやるにあたって、何か日本の文化を入れられないかと思い、日本の和楽器の方たちが演奏しながら踊りに混じっていたら面白いのではないかと思いました。4人の和楽器奏者が常に舞台上にいます。西洋と東洋の二つの文化が出会うことは興味深いですし、非常に効果的になるのではないかと期待しています。
──ジョンさんから観た堂本さん、井上さんの舞台人としての魅力は?
ケアード 芳雄の魅力は『キャンディード』『ダディ・ロング・レッグス』の仕事を通じてよく知っていましたが、光一の『SHOCK』を観に行った時には驚きました。3時間あれだけ様々な仕掛けのある舞台を1日に2回やっていて、今生きていることが奇跡だと思います(会場、そして堂本も爆笑)。二人に共通している魅力は、舞台の真ん中に立った時に圧倒的なカリスマ性があることです。それが二人の騎士に存分に生きると思います。帝劇という大劇場に相応しい大きな力を出してくださる、二人だけでなくここにいる全員がそうです。
──堂本さん、井上さんからジョン・ケアードさんの演出の魅力は?
堂本 この企画が本格的にスタートする前に何度かお会いして、食事をご一緒させて頂いたりしたのですが、その時からジョンは何か僕の心の奥底を見ているな、という、そんな緊張感がありました。まだ稽古がはじまってそんなに経っていないのですが、実は出演者の僕らにとってはこのストーリーがまだ、すごく漠然としている部分がありまして、そういうところをジョンが紐解いていってくれるのです。そこから感じるのは、シェイクスピアが完璧に書ききれなかったものをジョンが完成させてくれていると、そう思います。芳雄君と僕の魅力をカリスマ性だと言ってくださり、僕が「生きているのが信じられない」という風におっしゃって頂きましたが、僕は身体を張るしかなかったので(笑)、違う意味で今回生きることが大変だなと思いますね。ですからそういう緊張感をもってやらせて頂かないと、ジョンの期待を裏切らないようにしないといけないなと思っています。

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井上 この物語の説明を聞いていても、ジョンはシェイクスピアと友達だったのかな?今何歳なの?ジョンは?(笑)というくらい、今、シェイクスピアから見て、聞いてきたというように話してくれるんです。ジョンは演劇の魔法を教えてくれる、魔法を使える人です。演出家は皆それぞれ魔法を使える人ではありますが、ジョンは例えば山があるシーンで、舞台に本物の山を出すわけにはいかない。そこで小さな山を皆で作ることが表現の全てではなくて、箱を積み重ねてその上に乗った時に、本当に山に登ったんだなと感じられる。その豊かさをはじめとして、色々なことを教えてもらって体感してきたので、今回大きなカンパニーで、大きな作品になると思いますが、その中にもたくさんの演劇の魔法がジョンによって施されるのではないかと楽しみにしています。シェイクスピアの作品を今の時代でやる意味というのを考えておられると思いますし、結末はネタバレになってしまうので言えないのですが、僕はすごく良い話、面白い話、今の時代にピッタリな作品だと思います。結局男が愚かだということなんですが、でもそれはすごく正しいんですよ。女性はいつも正しいなぁと!(笑)『ナイツ・テイル』って良い意味で帝劇のイメージと違うよね?
堂本 全然違う!
井上 帝劇でやるミュージカルでこの結末って革命だと思うし、それがすごく皆さんの心にフィットするんじゃないかと思って、その新しさにもすごく期待しています。

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──音月さん、島田さん、岸さん、大澄さん、ジョンさんとのエピソードや思い出を教えてください。
音月 私は『十二夜』というシェイクスピア作品でジョン・ケアードさんとご一緒させて頂いたのですけれども、今回の稽古場でもすごく思うのですが、今まで色々なお芝居を創らせて頂いてきた中で、稽古場の雰囲気ってどちらかと言うと自分の課題と取り組んだり、できなくて悔しいとかいう負の想いとの戦いも多くて、皆で一緒に切磋琢磨していく過程の全てが楽しいわけではないんですね。苦しいこともあるんです。でも『十二夜』の時も、今回もまるで一緒にお料理をしているような「お腹が空いたね、美味しいご飯が食べたいね」という、きっと皆さんがポジティブな気持ちでお料理を作られる時と同じに、稽古場の雰囲気が本当に楽しくて。私も初めて共演させて頂く方ばかりなのですが、初めての方同士が多くて、打ち解けるまでには時間がかかるかと思いきや、あっという間に、芳雄さんのおっしゃった「ジョンさんの魔法」がかかりまして、稽古場の皆がすごく仲良く、楽しいものになっています。もちろん曲の譜面と向き合う時間には「大変だな」と思う時もありますが、稽古場がすごく楽しいので、今日はどんな刺激がもらえるだろうか?というポジティブな気持ちで稽古場に向かえるというのが、私の印象です。
 2007年の『レ・ミゼラブル』で僕がアンジョルラス役をやっていた時、芳雄さんの言ったようにジョンさんの魔法にかかりました。役者に何かを指示するというよりは、話を聞いているうちにフワッと自分が役に変わってしまっているというか、役者がその世界に入り込めるように誘導してくださる。そういう大きな力があって。しかも最後の最後まで照明や、演出を作り変える勇気をお持ちで。良い意味で完成形を持たないと言うか、最後の最後まで良いものを創ろうとされるお力があるので、本当に信頼して毎日稽古をしていますし、これが絶対に良いのに仕上がると思って楽しみです。

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大澄 非常に女性にモテるんだろうなと思います(爆笑)。女性がこの人ならとついていきたくなっちゃうだろう、という方ですね。
島田 今回は井上さんと同じに稽古初日に参加できただけで、もうすぐ合流できるのですが、初日にジョンと再会した時には嬉しくてなりませんでしたけれど、今回の思い出はこれから紡がれると思っています。ですのでこれまでの思い出と言いますと『レ・ミゼラブル』の初演の初日の前に「歌穂、良かったよ!」と言ってくれるのですが、自分ではダメなような気がして「ダメ、ダメ」と首を傾げてばかりいましたら「歌穂いい加減にしなさい!歌穂は完璧主義者過ぎる。演出家の僕が良かったと言っているんだからそれを信じなさい!」と言ってくれて。それでやっと「ありがとう」と言えましたので、今回もたくさん「ありがとう」が言えるように頑張ります。
──堂本さん、今回の作品には演出には関わらずに一役者として稽古に入られていますが、いかがですか?
堂本 ジョンをはじめとして素晴らしいスタッフがいてくれるので、自分はただそこに飛び込んでいます。これから大変な戦いが待っていると思いますが、とにかくジョンについていかなければと思います。ここ1週間くらいでやった歌稽古、またその歌稽古の前に皆とちょっとしたワークショップ的なこともやりながら、コミュニケーションをはかっていって、顔を見て皆でやることで結果的に皆でステージに立つことにつながっていく、ということをやっています。もちろん先ほど皆さんもおっしゃっていたように譜面との戦いもあって、今回の曲は非常に難解な曲が多いんですね。それが稽古の中でアレンジされていく、それを見ていることもすごく楽しいです。こうやって物事がひとつずつ完成に向けて創り上げられていくんだなと。もちろん楽しいだけじゃなくやっていかなければならないですし、僕たちだけではなくてアンサンブルの方たち一人ひとりも、それぞれ輝きながら稽古をやっていて、この稽古の中ではアンサンブルもプリンシパルも関係ないという感覚があります。皆で創り上げていくということを、これだけ短い間に共有できたのは、芳雄君が言った通りジョンがかけてくれた魔法かな?と思っています。真面目に取り組みつつ、とても楽しみです。

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長時間に渡る熱のこもった会見が終了し、フォトセッションが行われたあと、キャストだけが登場しての囲み取材となった。

【囲み取材】

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──光一さんヤバいですね!

堂本 ヤバいですよ!この並びヤバいでしょう?
──実感が押し寄せているんじゃないですか?
堂本 本当にすごく学ぶことがたくさんあるでしょうし、ワクワクはもちろんあるのですが、それ以上に今は恐怖が勝っています。
──井上さんとの共演は初めてだと思いますが、存在を知ったのはいつ頃ですか?
堂本 僕が帝劇で2000年からやらせて頂いて、同世代で芳雄君が東宝の作品で素晴らしい爆発をしているというのは、その時から知っていました。
──井上さんは?
井上 僕はもちろん小さい頃からテレビでも拝見していましたし、それこそヤバいなというのが『SHOCK』がはじまって、お客様がいっぱいで最初から完売で、このままいくと僕たちいらなくなるんじゃないか?(笑)という危機感、ミュージカル俳優には皆、ジャニーズの方があそこまで芝居をしていたらヤバいぞという、戦々恐々としたものがありました。でもそれが敵ではなくて、一緒にやれる味方になれる、もちろんそうなれば良いなとは思っていましたけれど、それが本当に実現するなんて夢のようです。
──そもそもどういう形でこの話が実現に至ったんですか?
堂本 最初は東宝のスタッフの方に引き合わせて頂いて。
──それはいつぐらいに?
堂本 いつだった?
井上 3年前くらい?
堂本 そう、そのくらい前だったと思うんですが、僕は一方的に客席から観ていたりはしていたんですね。それでちゃんとお会いしても最初から知らない人ではない、という不思議な感覚があって。お話をしていても舞台というものを専門としてやってらっしゃる方ですから、そういう方の話を聞くのはすごく楽しいし、話しをするとおこがましいですけれど、何か共通点のようなものも見えてきて。だからやってきたことはお互いに違うかも知れないけれど、何か二人が一緒になったらすごく面白いんじゃないか?を周りの方も、そして僕らも自然に感じていったという形です。
──見えてきた共通点というのはどういうところですか?
堂本 ステージに立つ姿勢であったり、どう?(笑)
井上 これから更に深まると思いますが、僕もずっと東宝の方やファンの方から「光一さんと芳雄さん似てるんじゃないですか?」と言われていて。「言っていることが似てます、ファンの人のイジリ方が似てます」とかと(笑)。
──毒舌なところですか?!
堂本 そこか!(笑)
井上 そういう話を聞いて、キャラクターとしてはどちらかと言うと「王子様」とか言ってもらいがちなのですが、もう年齢的にそれだけじゃないぞ、それだけじゃダメだなと自分でも思っていたので、光一さんの話を聞いて「あ、光一君もそんな毒づいたりするんだ」(笑)と親近感を。話していても同年代でもありますしね。
 僕らの中では「腹黒王子」と呼んでいて(爆笑)。

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──その「腹黒王子」と(笑)、共演される皆さんはいかがですか?
音月 先ほど会見でジョンさんが「圧倒的なカリスマ性」とおっしゃっていて、やっぱり吸い込まれてしまうようなところがあります。芳雄さんとはまだお稽古していないのですが、お稽古場に光一さんが現れると皆ヒュッって。
堂本 嘘!
音月 いえ、ホントですよ! 
堂本 すごくボヨーンとしていて。
音月 違います!ボヨーンとしてない!
堂本 僕、すごくスロースターターなんです。
音月 えっ?そうなんですか?
堂本 今回の稽古が11時にスタートなんですが、皆さんにとっては違うんでしょうが、僕にとっては早いんです!
音月 あ、そっち?(笑)
堂本 「早ぇ〜」って思っていて、時差ボケで。芳雄君は本当に時差ボケだろうけど。
井上 うん、今、時差ボケ(笑)。
堂本 僕は毎日、時差ボケ状態でボヨーンとしてる(笑)。
音月 そうなんですね!(笑)でもお二人のご活躍は今まで一方的に観る側として楽しませて頂いたところに、今回共演させて頂けるというお話を頂いて「私で大丈夫ですか?」と言ったくらいなので、この幸せを噛みしめて頑張ります。
 
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──それも二人を虜にする訳ですよね?
音月 私は……ええと、頑張ります!(笑)
──島田さんはどうですか?
島田 そんなにぼんやりとしてお稽古場に入ってらしていたなんて今初めて伺いました(笑)。でもこの両プリンスとご一緒させて頂けるという、毎日色々なエネルギーを頂きながらやっていきたいと思います。
──大澄さんはお久しぶりということで。
大澄 そうですね。光一君は中学生でしたからね。本当に素晴らしく成長して。芳雄君もね、すごいじゃないですか。もう飛ぶ鳥落とす勢いの二人が合わさる訳ですからね。
井上 今愕然とした。心がこもってない(爆笑)。
大澄 いやいや!(笑)
堂本 でも、稽古場では賢也さんと岸さんが癒しなんです。皆、椅子に座っているんですけど、賢也さんと岸さんがチャッチャ、チャッチャしてるんですよ。
大澄 光一君の方が早いじゃない!
──ヤバいとか言いながら余裕な感じですね?
堂本 いえ、素晴らしい方たちの中にいさせて頂けるからです。
 それは僕らも同じ!
──ポスターでも皆さん、見事な裸体に注目されていると思いますが。
井上 僕のは盛ってるんで(笑)。光一君のはほぼほぼ現実のものと一緒らしいです。
──絵画のようですね?
井上 写真を元にね。
堂本 絵にしています。
──舞台上でも裸になるんですか?
井上 光一君はずっと裸らしいです(爆笑)。
大澄 あ、でも僕もちょっとね。森の一座はそんな感じで。女性もね?
島田 私はアマゾネスですので、かなり衝撃的な衣装で。ちょっと今は言えませんが(笑)。

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──では身体作りも?
井上 いや、光一君はできてるんで!
堂本 ずっと言うんですよ「これ以上鍛えないでくれ」って(笑)。
井上 『SHOCK』を観る度に「なんか大きくなってるな」って(笑)。
──じゃあ光一君はあまりガチガチにはせず?
堂本 この歌稽古が始まってから1週間、ちょっとサボってますよね。それどころじゃなくて。
井上 それくらいでちょうど良い!
──お互いを見てプリンスっぽいなと思うところは?
井上 見た目はもちろんですが、キャラクター的にも、スロースターターと言ってましたが、最初からウェルカムで「イェイ!」という感じでは全然ないんです。でもちょっとずつ心を開いてくれて、その「あ、俺に心を開いていってくれている」というのにキュンとするというか(笑)。ちょっとずつね「ツンデレ」とは言わないけど(笑)、僕も人見知りなところがあるので、このちょっとずつ開くという感じがたまらない。
堂本 芳雄君は立っているだけでもうね。この身長差ですからね。
井上 関係ないじゃない、王子と(笑)。

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堂本 声も素晴らしいし。だから腹黒い部分だけは共通しながら(笑)。でも今回の役としてもどっちが腹黒いのか?って感じだよね?
井上 そうそう、友情で本当に愛し合ってると思った次の瞬間には「お前を殺してやる!」みたいな。本当に情緒不安定ですよね(爆笑)。
堂本 音月さんがそうさせるんだよね。
井上 どっちが抜け出るか?という腹黒さかな。
──ジャニーズの皆さんとではなく、これだけの顔触れと共演することについては?
堂本 皆さんから受けるエネルギーがすごく勉強になります。本当に日々勉強です。
──では最後にお二人から皆さんへメッセージを。
堂本 『ナイツ・テイル』いよいよ始動します。芳雄君は明日から初稽古?
井上 そう、僕は明日から始動します!
堂本 1週間くらいフライングしてます。
井上 そう、皆さんに遅れを取ってますが。
堂本 本当にこうして始動したことがまだ信じられないような気持ちがありますが。
井上 そうですね。
堂本 今まで夢見ていたことが少しずつ形になっていくのを楽しみながら、本番へ…いつ?
井上 7月27日!
堂本 そこに向かって、日本初演…
井上 世界初演ね。このしどろもどろになっている感じから、皆さん色々察して頂ければ!(笑)
堂本 どうぞ皆さん、楽しみにしていて下さい!

〈公演情報〉
ミュージカル『ナイツ・テイル─騎士物語─』
原作◇ジョヴァンニ・ボッカッチョ「Teseida」、ジェフリー・チョーサー「騎士の物語」、ジョン・フレッチャー / ウィリアム・シェイクスピア「二人の貴公子」
脚本・演出◇ジョン・ケアード
作詞・作曲◇ポール・ゴードン
日本語脚本・歌詞◇今井麻緒子
振付◇デヴィッド・パーソンズ
出演◇堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、岸祐二、大澄賢也、島田歌穂 ほか
●7/27〜8/29◎東京・帝国劇場
〈料金〉S席 13,500円 A席 9,000円
※7/25〜26 プレビュー公演あり(料金同じ)。
●9/18〜10/15日◎大阪・ 梅田芸術劇場 メインホール
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/kt2018/


 
【取材・文・撮影/橘涼香】




『大人のけんかが終わるまで』
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更に快調なテンポで弾む舞台!早霧せいな主演ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』東京公演開幕!

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元宝塚歌劇団雪組トップスター早霧せいな退団後初の主演ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』が、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演を大成功のうちに終え、6月1日、TBS赤坂ACTシアターで東京公演の初日の幕を開けた(6月10日まで)。

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『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』は、人気女性ニュースキャスターが風刺漫画家の男性と電撃的な恋に落ちたことから、仕事と家庭の両立という問題に直面して起こす様々な騒動を、ジョン・カンダ—&フレッド・エッブによる心躍る楽曲で綴るラブコメディーミュージカルの傑作。1981年にブロードウェイで生まれた歴史ある作品だが、ヒロインのテス・ハーディングが抱える問題には、仕事を持つことがむしろ当たり前になった現代の女性にこそ理解しやすい今日性があり、板垣恭一のミュージカルのツボを心得た細やかな演出と、テス役の早霧せいな、テスと恋に落ちるサム役の相葉裕樹、テスの決断に大きな影響を与えるロシア人の世界的バレエダンサー・アレクセイ役の宮尾俊太郎をはじめとした、個性豊かな出演者たちの、適役&好演が揃い、何度でも足を運びたくなる上質なコメディー・ミュージカルとなっている。特に、大阪公演を経てパワーアップした舞台は、更にテンポ良く快調に弾み、一層心躍るものに進化している。

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そんな舞台の初日を前日に控えた5月31日、囲み取材が行われ、早霧せいな、相葉裕樹、宮尾俊太郎が登場。大阪公演での手応えや、東京公演に向けての抱負を語った。

【囲みインタビュー】

──まず、東京公演初日に向けての意気込みをお願いします。
早霧 テス・ハーディング役の早霧せいなです。今日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。大阪で幕を開けて1週間ほど公演をして、 東京にやって来たんですけれども、やはり場所が変われば自然とお客様の雰囲気も違ってくると思うので、 私たちも大阪公演でやってきたものを大切にしながらも、新たな気持ちで挑戦していきたいなと思っております。よろしくお願いします。

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相葉 サム・クレッグ役の相葉裕樹です。大阪公演をして、本番を経て、満を持して東京に来たという感じです。今まで自分たちを信じてやってきたもの、お客様に喜んできてもらったものを、更にまた今度はTBS赤坂ACTシアターで勝負するという形なので、自分自身も、もっともっと進化していけたら、そしてテスとの愛を育んでいけたらと思いますので、 皆さんに楽しんで頂けるラブコメディミュージカルをお届けしたいと思います。 是非是非、まだ迷っているお客様も、劇場へ遊びに来て頂けたらなと思います。 

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宮尾 (拍手を贈る) 
早霧 最後のコメントのようでしたね!(笑)
相葉 えっ?最後みたいだった?(笑)
宮尾 いやいや、良いことを言うなぁと。アレクセイ・ペトリコフ役の宮尾俊太郎です。大阪公演を終えまして、大阪のお客様がものすごく声を出して笑ってくださって。「あ、こんなに声を出して笑うミュージカルなんだ」と、 改めて幕が開けて完成したなという気持ちがしました。今度は東京のお客さまがどんな反応をしてくれるのか。 僕たちがそれにあわせてどう変化していくのかが、僕も楽しみです。歌うのも初めてでしたけれども、経験をして会場が変わって、色々微調整をして、三歩進んで二歩下がるような感じですが、皆様が良い時間を過ごせるようにやりたいと思います。よろしくお願いします。

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──とても楽しい大阪公演でしたが、実際にお客様が入ってからの手応えや、作品に対しての新たな発見などはありましたか?
早霧 やっぱりコメディ作品って特にお客様の温度が上がれば上がるほど、演者側の温度も必然的に上がるということを初日から感じました。カンパニー自体が、やっと舞台に立ったんだ!という喜びを感じながら舞台を務められたと思っているのですけれども、更に毎回お客様の反応が違ったんですね。ですからずっと新鮮な気持ちで千秋楽まで公演することができたので、ちょっと東京ではどういう反応になるのかな?と構えている部分も実はあったりしまして。予想と違ったり…良い意味で違うと嬉しいんですけれどね。
相葉 そうですね。
早霧 そういう意味でも、お客様と一緒に創る舞台だなということを特に感じているので、お客様にも遠慮なく反応して頂けると嬉しいなと。
──地域性でウケるところが違ったりもしますよね。
早霧 そうなんですよ!
相葉 稽古で苦しんできた分、お客様が入ってくださった時に「こんなに笑いが起きるんだ!」と本番に入ってわかることが多くて。お客様に「ここはもっとやってもいいんだ」等の答えを教えてもらっている感じがしました。それはコメディならではの感覚ですし、TBS赤坂ACTシアターは劇場も広くなるので、そこがどうお客様に届くか、やってみないとわからない部分もあるのですが、 楽しいラブコメディーが出来たんじゃないかと思っているので、自信を持ってやるだけです。
 
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──宮尾さんは、本格的なバレエシーンで踊る場面ももちろんあり、歌も台詞もあるということでいかがでしたか?
宮尾 喉の調子ですとか(整えることが)全くわからなかったので、とにかく練習してやったら、2公演終わった後に声がカスカスになってしまって、「どうしよう」ということもあったのですけれども。やりながらひとつひとつ毎日課題を見つけて、次はそれをクリアしようという形でやっていって、徐々に自分の中では形が出来てきましたね。ただ、自分たちだけで稽古をしている時には、予想もしなかったところで突然笑いが起きたり。
早霧 そうですね!
宮尾 僕に至っては何故か登場しただけで笑いが起きて(笑)。でもそれは前半戦が上手く組み立てられているということでもあるから、良いのかなと。
相葉 宮尾さんが登場するとやっぱり空気が変わるんです。ガラッと変わるんで、それはさすがだなと。空気を変える男!
宮尾 いや、僕は一生懸命やっているだけで(笑)。
──やはりそれは「プリンシパル登場!」という。
相葉 そうですね。「待ってました!」感があります。
早霧 うん、うん。
宮尾 あれ?何か可笑しいのかな?と思うんだけど(笑)、そのまま一生懸命やります。

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──早霧さんは男性とのお芝居が初めてで、やってみて何を感じるのか?とおっしゃっていましたが、実際にこうして舞台を創られていかがでしたか?
早霧 お芝居って楽しいなということを再度確認した公演で、これから東京公演が始まりますけれども、男性、女性、一緒にお芝居をやるという意味では全く関係ないんだな、ということを感じました。それと共に、女性同士だったという緊張感とは全く違う緊張感があるので、そこを新鮮に女子の自分のときめきを思い出してやっております(笑)。
──その女子の早霧さんとのお芝居はいかがですか?
早霧 それは答えずらいな〜(笑)。
相葉 いや〜、もうバチバチにときめいてますよ!毎回キュンキュンしながらやらせてもらっています。
早霧 (笑)。
相葉 お綺麗なので、ついついお稽古中とかはちょっと照れたりしてしまう部分があったりしたんですけれども、キスシーンも結構多かったりしますしね。
早霧 ね〜。
相葉 でも本番はバシッと男らしく、グッと抱きしめてギュッとしていきたいなという気持ちで、毎回ときめきながら、お客様にもときめいて頂けたら、キュンとして頂けたらなと思います。

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──美男美女でいらっしゃるので、ひと目惚れの説得力がすごくありますしね。
早霧 ひと目惚れのシーンも割とコミカルに描かれているので。
相葉 稽古場でもきっと笑いが起こってくれるだろうな、は予想できていたんですけれども。
早霧 本当?私、予想できなかったよ?
相葉 いや、だって!(笑)
宮尾 あそこ笑いが起こってくれなかったらキツイですよね?
早霧 キツイよね!
相葉 ちょっとヤバい人たちみたいな(笑)。
早霧 稽古場では慣れちゃっていたから。反応があって嬉しかった。
相葉 そう嬉しかったし、そういう意味では安心してお芝居ができたなと。初日に「あ、ここウケるんだ」と改めて教えて頂けたので。
──カンパニーの方たちも本当に個性的ですが、一緒に演じていらしてどうですか?
早霧 皆さん日に日に濃くなって!元々濃かったキャラクター設定が更に濃くなってきていて、一緒に共演していてワクワクドキドキします。東京の千秋楽ではどうなっているのかな?が更に楽しみですね。
宮尾 本当に達者ですよね。ミュージカルの舞台経験を積まれていらっしゃる方たちなので、笑いを取りにいかない中で変化しているんです。身内ウケとか悪ふざけに走らずに笑わせられるのが凄いなと思っていて。そうした意味では上質な笑いをお届けできていると思います。

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──特におススメの見どころ、ここだけは見逃さないで欲しいというシーンは?
相葉 僕らのシーンは敢えて置いて言うのであれば、「こりゃダメだ」というミュージカルナンバーなどは、二人は別れた方が良い、というすごくネガティブなことをむちゃくちゃ明るく楽しく歌っていたりして、それがすごくミュージカルらしいですね。本当に見ても楽しく、聞いても楽しい瞬間がたくさんありますので、そういうところも見どころかな?と思います。
早霧 ひとつのナンバー、ひとつの曲にカンパニー全員で参加することが多いので、色々なところに色々な方々が出演なさっているので、端から端まで、隅から隅まで観て頂ければ。ですから1回では観きれないと思うので、今日こっちを観たら次の回はこっち、という風に色々角度を変えて観て頂ければ、更にこの作品が楽しんで頂けると思います。 
宮尾 僕はいつも袖から見ているのですが、ラストシーンで早霧さんが相葉さんの言葉で…あ、いや、サム・クレッグの言葉で。
相葉 言い直しました!(笑)
宮尾 表情が変わっていって、二人のラブがグッと行くところを、是非しっかり見て頂きたいです。
早霧 アレクセイとしてはそこは見守りたいですよね!
宮尾 アレクセイは袖の中で見守っています!
相葉 そうなんだ!
宮尾 「そう、それで良いんだよ!」と。
早霧 はい!(笑)

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──大阪公演で何かハプニングなどのエピソードはありましたか?
宮尾 僕は初めて「台詞を噛む」という経験をして。ダンサーの振りが飛んだ瞬間と似ていて、いったん全ての空気がピタっと止まって、それが永遠の時間に感じるという恐怖を味わいました!1度だけです!
早霧 でもアドリブとかもやっているでしょう?
宮尾 そうですね。
早霧 初アドリブ?
宮尾 初アドリブ。
早霧 どうですか?
宮尾 早霧さんのアドリブ返しが上手なので。
早霧 いやいやいや(笑)。
宮尾 安心して色々投げています。

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早霧
 ええと、失敗ですよね?このお芝居すごくきっかけが多いんですよ。私の台詞で次の曲に変わったり。その曲の変わり目が出なかった時があって。
相葉 知らなかった!気づかなかったです。
早霧 本当?料理するところで。
相葉 あ!そういえばちょっと何か…。
早霧 細かい仕掛けがいっぱいあって。料理の手順をしながら変わっていくので。料理番組とか経験したことはないんですが、料理番組をやったらこういう大変なことになるんだなぁと思って(笑)。いつか料理番組が来たら、今回勉強できたと思おうと(笑)。
相葉 僕はなんだろうな。個人的なミスはあるんですけれどね。台詞噛んだり、言い間違ったり。でもさっき言ってくれたラストシーンで、早霧さんをクルクル回したりするんですが、大阪の後半くらいから「ちょっとブレてるよ」と言われて!
宮尾 回転が?(笑)
早霧 そんなこと、ここで言っていいの!?(笑)
相葉 で、さっきやった時に「この感じでどうですか?」って言ったら「OK!OK!」って(笑)。
早霧 バッチ(相葉の愛称)に「バッチリ!」
相葉 「バッチリですか?ありがとうございます」と(笑)。
宮尾 (爆笑)。
早霧 そう、そこ笑ってくれないと!(笑)

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 ──楽曲の魅力については?
早霧 オーケストラの生の演奏でこの楽曲たちを聞いた時に、元々素晴らしいのはわかっていたんですが、こんなにドラマティックで素直に人の心に入ってくメロディーがあるんだ!と感動したんです。そういう感動する楽曲がたくさんあって、それをお芝居の中で心情を含めてお客様に届けられる喜びをすごく感じるので、客席にお客様がいてくださればくださるほど、自分のこの曲を届けたいという気持ちが増えていくと思います。ですからお客様にお芝居だけではなくて、何も考えずに聞いていても心地よい曲があるんだよ、とお知らせしたいです。 
相葉 歌う側としては正直結構苦労したところもたくさんあったのですが、時を経て、稽古を経て、オーケストラと合わせ、実際に本番で皆様の前で披露するという段階を経るごとに、僕の中では曲の深みが更に増しているように感じています。スルメのような噛めば噛むほどという魅力があります。自分のソロ曲の「戻らない時間」に関しても、最初は本当に苦戦して、今も消化する作業はしているんですが、本番を重ねていくうちに、曲をこうやって伝えたいという想いが深まってきています。それはお客様もきっと一緒なのかな?という気がしているので、1度ではなく何回も、たぶん観れば観るほど「この曲いいな!」と知っていって頂けるのではないかな?と思っています。
宮尾 僕はやはりミュージカルの名作の条件は「お客様の耳に残ることだ」と思っていて、まさにこの曲たちは耳に残ると思いますので、そういった意味では説明の必要のない名曲たちなんだろうなと思います。「ステキな朝」(宮尾のソロ曲)なんか、ずっと頭を巡ってますから!
早霧 わかる!
相葉 あれは口ずさんじゃいますよね!
宮尾 非常に健康的な歌詞なのでね。いいと思います。
──では最後に、早霧さんから代表してお客様にメッセージを。
早霧 『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』、TBS赤坂ACTシアターで公演中でございます。是非、是非、劇場に足を運んで頂いて、私たちと一緒にこの空間で楽しんでください!お待ちしております!

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 〈公演情報〉
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ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』
作曲◇ジョン・カンダ—
作詞◇フレッド・エッブ
上演台本・演出・訳詞◇板垣恭一
キャスト◇早霧せいな、相葉裕樹、今井朋彦、春風ひとみ、原田優一、樹里咲穂、宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー) ほか
●5/19〜27◎大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
〈料金〉12.500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3888(10時〜18時)
●6/1〜10◎東京・TBS赤坂ACTシアター
〈料金〉S席12.500円 A席8.500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 0570-077-039(10時〜18時)
〈公式ホームページ〉 http://www.umegei.com/womanoftheyear/



【取材・文・撮影/橘涼香】



『大人のけんかが終わるまで』
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2組の新コンビを迎えて、東急シアターオーブに初登場する『マイ・フェア・レディ』製作発表記者会見レポート!

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ミュージカル界に燦然と輝く不朽の名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が、新イライザに元宝塚宙組トップスター朝夏まなと、『キューティ・ブロンド』『1789』『屋根の上のヴァイオリン弾き』等、ミュージカル作品での大活躍を続けている神田沙也加を迎え、この名作ミュージカル初見参となる、渋谷の東急シアターオーブで9月16日〜30日まで上演される(後、福岡、広島、大阪、愛知、大分でも上演)。

ロンドンの下町の花売り娘が、言語学者によるレッスンを受けて美しい貴婦人に変身していく姿を珠玉のミュージカル・ナンバーで描いたこの作品は、1956年のブロードウェイでの初演以来戦後のブロードウエイを代表する作品と称され、1964年にはレックス・ハリソンとオードリー・ヘップバーン主演の映画版も製作され、広く知られ今尚愛され続けている。日本では、この映画版公開より早い1963年、江利チエミ主演で上演され、日本人が日本語で上演した初めてのブロードウェイ・ミュージカル、今日の日本のミュージカル界の祖を拓いた作品として、永遠に記念すべき存在となっている。
そんな作品が、日本初演50年を記念した2013年、演出、訳詞を一新したリボーン(再誕生)版として登場。今回はその新演出版の3回目の上演で、朝夏まなとイライザに、リボーン版初回から言語学者ヒギンズ教授を演じ続けている寺脇康文、神田沙也加イライザに、今回ヒギンズ教授として初登場の別所哲也という、最近のダブル、トリプルキャストの組み合わせが多岐に渡る上演形態とは異なり、二組のカップルを固定するという新鮮な形が組まれたのも大きな話題となっている。

その2018年公演の製作発表記者会見が、5月下旬に都内で行われ、イライザ役のダブルキャスト朝夏まなと&神田沙也加、ヒギンズ役のダブルキャスト寺脇康文&別所哲也、ヒギンズの友でありイライザの理解者となるビッカリング大佐の相島一之、イライザの父ドゥ—リトルの今井清隆、イライザに恋する青年フレディの平方元基、ヒギンズの母の前田美波里、そして翻訳・訳詞・演出のG2が登壇。公演への抱負を語った。

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会見は二人の新イライザによる歌唱披露からスタート。まず神田沙也加が、街で花を売って生活しているイライザが、暖かい部屋でチョコレートを食べるようなそんな暮らしを夢見る「だったらいいな」を歌う。今の暮らしから抜け出したいという向上心を持ち、でもどこかでは乙女らしい夢見勝ちな気持ちもあるイライザをよく表現したこの楽曲が、神田の愛らしいけれども芯の強さも感じさせる持ち味にピッタリ。早くも新イライザとしての魅力を発揮した。

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続いて朝夏まなとが、永遠に終わらないかと思った訛りの矯正を遂に克服したイライザが、喜びを爆発させ、輝かしい未来を目の前にした昂ぶりを歌う「じっとしていれない」を。スタンダードナンバーとなった楽曲が目白押しのこの作品の中でも、最も有名なこのナンバーを、宝塚歌劇元男役の朝夏まなとが、思った以上にストレートな発声で披露する。高音域の発声への切り替えは元男役の誰でもがぶつかる課題だが、現時点でこれだけ声が出ていれば、本番までには更に良くなるだろう可能性が煌めき、こちらも新イライザ登場への大きな期待を抱かせた。

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そこから、登壇者全員が登場。それぞれの挨拶のあと質疑応答へと引き継がれた。

【登壇者挨拶】

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G2 今日はたくさんお集まりくださいましてありがとうございます。『マイ・フェア・レディ』、2013年からリボーン版、新しく生まれ変わったバージョンと呼び続けておりますG2です、よろしくお願いします。リボーンして、今回3回目、そして、キャストもほぼ一新して、2回目の方、或いはかなり前になさっていた方、またずっと前から見ている顔(寺脇が立ち上がるので、場内爆笑)、色々な方がいらっしゃいますけど、なかなか賑やかにキャストが入れ替わりました。このお仕事のオファーを頂いたとき、「50年続けてきたこの作品をあと50年、100年は続けたい」と東宝の方がおっしゃったというのが、僕の耳に入りました。あと50年とは大変だなぁと思いまして、そのために色々新しくして、今を生きる人の感覚に持っていきたいということで、2013年に歌詞、台詞を全部書き換えました。そして演出も、当時やっていないシーン等もあったのですが、それも復活させた上で、構成も大きく変えたり、色々工夫をして上演時間を短くしました。もともとイギリスのコックニー訛りという、ロンドンの訛りですね、全地球を見ても都心部で訛りがあるのは、江戸とロンドンだけらしいんです。そういうことで、江戸弁とコックニー弁を合わせた形でやりはじめました。初演からの歌詞と違ったりしたので、色々と賛否両論はありましたが、頑張ってやり続けております。今回もそれを続けていきたいと思っています。それに加えて、もう一つ人間ドラマを深くしっとりと、1人1人のキャラクターが皆様の胸に迫るような、そういう演出を加えていきたいと思っております。何卒宜しくお願いします。

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 朝夏 皆様本日はお集まり頂きましてありがとうございます。イライザ役をさせて頂きます、朝夏まなとです。昨年の11月に宝塚を退団致しまして、初めてのミュージカルです。この初めてのミュージカルが伝統のある『マイ・フェア・レディ』という作品で、本当に嬉しく光栄に思っております。女優さんとして、今までとは全く違うことに挑戦していくわけですけれども、今はその不安とワクワクで胸が一杯なんですが、G2さんと素晴らしい共演者の皆さまから、たくさん勉強させて頂いてまた新しい道をしっかりと頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

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 神田 今回イライザ役を演じさせて頂きます神田沙也加です。『マイ・フェア・レディ』は私にとって本当に特別な作品で、ずっと大好きで何回も劇場に足を運んで、何回観たことでしょうか。一緒になって台詞を言って、一緒になって歌を歌って、という風に楽しんできました。でも今回はお客さんとして楽しむだけではなくて、実際にイライザの扮装を着させて頂きましたけれども、この姿を皆さまにご披露できることも楽しみにしてきました。本当に素晴らしい先輩方とご一緒させて頂きます。そしてG2さんとも久しぶりにご一緒させて頂きます。皆様にご指導頂いて、誠心誠意、真摯に役と作品に向き合っていけたらと思っております。どうぞ観にいらしてください、よろしくお願い致します。

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寺脇
 G2演出になり、リボーン版になりましてから、3作連続で出させて頂くことになりました。ヒギンズを演じます寺脇康文です、よろしくお願い致します。最初にお話を頂いたときは台本をもらって、「あ、できないなー」というくらい、台詞の量がすごいわけですね。言語学者ですから、噛めませんしね(会場笑)。そういうわけで、できるのかなと思いながら、日々、台詞と格闘して。そして歌もヒギンズは結構歌っているんです。今までのヒギンズさんは、ほとんどセリフでやっていらしたところなのですが、音符もちゃんとあるんで、リボーン版ですので、では歌いますということで。新しい挑戦もさせて頂いた作品で、本当に楽しくやらせて頂きましたが、今回また呼んで頂きましたのでね、他は一新された中で、「お前はいいよ!」と言われないように(笑)、新しいヒギンズをまた頑張って作っていきたいと思います。G2さんの演出はきめ細かい、繊細な演出なので、それぞれのキャストの心情がしっかりと聴きとれるような、ミュージカルですけれども人間模様としても楽しめる作品になっております。とにかくもうすぐ、ワキワキ、ドキドキが始まるのが楽しみですが、前回ひとりでヒギンズを演じていたので、昼夜2回公演の日はヘトヘトになったものですが、今回別所さんに出て頂けるるということで、半分で良いのか!というね。ありがとうございます!(別所にお辞儀するので、会場笑)ということで別所さんにバトンタッチいたします、よろしくお願いします。

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 別所 皆さんこんにちは、別所哲也です。憧れのヒギンズをやらせて頂きます。寺脇さんから、「半分」バトンタッチをしております(笑)。どうぞよろしくお願いします。僕にとってミュージカルというのは、一つの表現の場として、大切にしてきた世界なんですけれども、東宝のミュージカルでいいますと、30代で『レ・ミゼラブル』と出会い、そして40代では『ミス・サイゴン』、『南太平洋』、そして50代と年齢を重ねて、この作品にこうやって参加させて頂くことができて本当に光栄です。と言いますのも、数々の憧れ、尊敬する先輩方もこの作品に携わっていらっしゃいました。たとえば、宝田明先生。宝田さんが出ていらっしゃった映画『ゴジラ』にも僕は関わりましたが、この作品にも出ていらっしゃって。名優の方々が歴史の中で重ねてきた役柄を、この役をどのように自分が演じられるのか、今から楽しみです。またG2さんとは初めてご一緒するので、きめ細やかな演出と共に、新しい自分がこの舞台上でどのように演じることができるのも楽しみにしていますし、それから(神田)沙也加ちゃんとは『レ・ミゼラブル』で親子役をやっていましたけれども、もう「沙也加ちゃん」なんて言っちゃいけませんね(笑)。「沙也加さん」と、こうやって新たな共演をさせて頂くことにも非常に喜びを覚えております。素晴らしい舞台を、ここにいる仲間と、そしてスタッフと作り上げていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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相島 皆様本日はありがとうございます。相島一之です。この話を初めて頂いたときに、ちょっとびっくりしました。「えっ?僕でいいんですか?」と。私は20歳くらいのときに大学で演劇を始めまして、小劇場でお芝居をやっていて三谷幸喜という人間と出会い、ずっと演劇をやっていたんです。それが去年『フランケンシュタイン』という東宝のミュージカル作品に初めて出させて頂きまして、それで、これでございますから「私でいいんですか」と!(会場笑)。50年という長い長い歴史の、この伝統ある素晴らしい『マイ・フェア・レディ』に、しかもピッカリングです!いい役なんです(爆笑)。いつも主人公の隣にいるんです!この4人の隣に、私がいる。しかも初演は益田喜頓さん、昭和の名コメディアンです。コメディアンにして、名俳優、その方がやられた役を、相島がやっていいのか!?……・やらせて頂きます!(爆笑)。どうか皆さん、楽しみにしていてください!ミュージカル初心者ですから、これから一生懸命勉強しますが、前回の映像なども頂いて家で観ていましたら、小学生の息子が一緒に観ていて「これ何?」と言うので、「今度お父ちゃんがやる芝居だよ」と、答えてまたしばらくして「じゃあ出かけるからな」と言うと、息子が「♪運がよけりゃ」と歌っているんです!なんということでしょう!どれだけこのミュージカルの楽曲は良いんだ!と。僕はあまり歌いませんが(笑)、でも1曲歌いますし、これだけ興奮しているわけです。皆さん是非劇場にいらしてください!一生懸命頑張ります!

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今井 その日暮らしの、舌先三寸で人をだましてお金を巻き上げて、無心して、全部それをお酒に変えてしまう、そんな役だというのを、昨日台本を読んで知り、びっくりしました(笑)。僕が初めてこの作品を観たときは、栗原小巻さんがイライザで、神山茂さんがヒギンズ教授でした。まだ僕も若かったんで、それを観たときには、「ああ、フレディ役、いつかやりたいな」と、ずっと思ってたんですけど、こんな感じになっちゃいました(会場笑)。(フレディは)今度生まれ変わったら、ということで。このドゥーリトルという役は私には向いてないといいますか、いい加減な親父の役なので、私は結構こう見えても生真面目で…(爆笑)、笑い過ぎですよ(笑)。本当に真面目に粛々と生きている人間なもんですから、この役は合っていないな〜、役作り大変だな〜と思ったんですけれども、先程、G2さんから「相島さんが『コメディや面白い役というのは、真面目な人じゃないと出来ないんだよって益田喜頓さんが仰ってた』と言っていた」と聞いて、「あ、そうか」と思いまして。キチッとした人じゃないと面白くできないなと思い、ちょっと安心しました。よろしくお願いします、頑張ります。

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平方 皆さんこんにちは!平方元基と申します。再びこの作品に出会うことができて、そしてG2さんの演出を受けることができて、とても嬉しく思います。2013年にフレディ役をやらせて頂いたんですけれども、その時「君が住む街」という名曲を歌わせて頂いたんですけれども、日に日に緊張も解けていき、幸せな気持ちで毎日舞台に立たせて頂いていたな、という記憶が蘇ってきました。また幸せな気持ちを皆さんと一緒に共有できるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。
 
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前田
 前田美波里でございます。今回はお二人の素敵なヒギンズさんの母親役をやらせて頂きます。私はちょっと考えてみましたら、芸能界に入ったのが15歳、その年やられていたミュージカルが、この作品『マイ・フェア・レディ』で江利チエミさんがおやりになっていました。初演ですね。わたくしはその翌年の『ノー・ストリングス』というミュージカルで、初舞台を踏ませて頂きました。憧れの、この『マイ・フェア・レディ』を拝見したときに、「あ〜やりたいなぁ」と思いつつ「声は自信がないな、あんな高いキーはとても無理だな」と思ったのを覚えています。今回は歌はないのですが、とても心優しいお母様で気品もありながら、母親として息子の素敵な相手をどこかでは探しているという、母親の気持ちというのを、今回表現できたらと思っております。これから素敵なメンバーの中で、更にこれまでたくさんのミュージカルをやらせて頂いた中で、温かく見守る役というのは、なかなか頂いたことがないんですが、実生活でも母親でございますので、そこは演じやすいかなと思いますけれど、この作品は英国ですからね、アメリカの血が入っている私には、ちょっと邪魔をするところがあるので(笑)、そこは抑えて気品よく、イライザと息子が上手くいくように、母親役として頑張っていきたいと思っております。どうぞ皆さんよろしくお願い致します。

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【質疑応答】

──朝夏さんは宝塚退団後初の主演舞台が、OGの先輩方が演じてきたイライザという、あまりにも有名なヒロインを演じることになりますし、また神田さんは今回念願のイライザ役と伺っていますが、それぞれどのようにイライザを作っていかれようとしているのかをお聞かせください。
朝夏 先ほどの歌唱披露でも1曲歌わせて頂いたのですけれども、誰もが知っている名曲揃いのミュージカルをさせて頂くので、本当に緊張していて震えていました。数々の大先輩がされてきて、皆さんそれぞれのイライザのイメージがあると思うのですが、私は初心者マークなのでこれから体当たりで、G2さんや共演者の皆さんにぶつかっていって、いろんな面を引き出して頂いて、そこから自分のイライザはこうですというのが、稽古を重ねていく中で生まれてくるといいなと思っていて。まずイライザという人は、とってもチャーミングな人というところが私の中で深く残りましたので、そこをベースに作っていきたいと思います。
神田 おっしゃる通りで、私はこのイライザという役を目指してミュージカルを志したというところがありますので、決まった時は本当に泣き崩れましたし、大声で叫びました。大人になってからそれだけ興奮できたり、目指せたりという目標であり続けてくれた存在だったんですね、イライザと『マイ・フェア・レディ』という作品は。なので、ここにこうして立っていられる、今日の初心というものをずっと持ったまま、そして、過去にイライザを演じられてきた先輩方への尊敬の気持ちを最後まで持ち続けていきたいなと。私はどこの劇団にいたわけでもなく、本当に私でいいのかなというところも一杯あるんですけれども、こうして立たせて頂くからには、私であった意味を自分でも見つけたいですし、皆さんにもきっちりと提示していきたいと思っています。お稽古はこれからですけれども、ファンだったということもあって、イメージトレーニングだけは何十回と勝手にしてきているので、そういうものが役立つか分からないんですけれども、決まりをつくらず、まずは自由にやってみて、G2さんとお話ししていけたらと思っています。

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──G2さん、新しいイライザを迎え、演出面ではどのようなプランをお考えでしょうか。
G2 結局、男と女の話というのが根本にあって、男と女というのは千差万別というか、たとえば他の夫婦のことに口を突っ込んだら絶対に変なことになっちゃいますよね。そういう意味で今回二つのカップル(朝夏&寺脇、神田&別所)が誕生しまして、このカップル同士で違う個性のカップルを作っていきたいと思います。今、ちょうど沙也加ちゃんが言っていましたけれども、「神田沙也加がやることの意味」みたいなものは各自にそれぞれ確実にあると思いますので、この二人でやることの意味、この二人でないとやれないヒギンズとイライザを、ディスカッションをしながら今回は作っていきたいと思います。
──寺脇さん、別所さん、今回はイライザとヒギンズは常に同じカップルで演じられるということですが、どのようなヒギンズとイライザを演じられたいとお考えか、また、それぞれにとってのお相手役となる朝夏さん、神田さんの印象も含めてお聞かせください。
寺脇 まだ朝夏さんとお会いして3度目で、僕は卒業時の公演を見に行かせて頂いて、ちょっとだけお話しさせて頂いたのと、僕がやっている舞台を2度観に来て頂いて、というくらいですから、どぶろく飲んだりはまだちょっとしてないんですけど(爆笑)。(朝夏に)お酒飲まれますか?
朝夏 (うなづく)。

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寺脇
 じゃあ一度飲んだりしながら、話したりして。まだ退団されたばかりで男役トップでいらした方ですから、女性としてはまだ初心者マークとおっしゃいましたが、がさつなイライザは絶対に二重丸で出来ると思うんです(笑)。ただ、そこから淑女になっていくイライザに少し不安を持っていらっしゃるようなので、その辺もフォローしながら二人で一緒に、僕は3回目ですけれど、また新たな気持ちでどぶろくでも飲みながら(笑)、なんでどぶろくか知らないですけど(爆笑)、これから作り上げていけたらと。(朝夏に)ね?どうですか?
朝夏 はい、お願い致します。
寺脇 どぶろくでよろしいですか?
朝夏 はい!
寺脇 まぁ、最初はビールいきましょう(笑)。そんな感じでよろしくお願いします。

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別所
 『レ・ミゼラブル』のあと、『ウーマン・イン・ホワイト』という別のミュージカルで、ちょっとご一緒することがありました、沙也加さんとの共演という意味では。今回は大人の男と、新しい女性像に向かう、非常に上昇志向のある女性という役柄で。神田沙也加さんは瞳がキラキラしていて、横にいるだけで吸いこまれそうなくらいお美しいですよね。僕らもまず飲みニュケーションから……。
神田 (別所に飲めないと示す )
別所 飲めない?!(会場笑)神田沙也加さんは飲めないんだそうです。なので飲みニュケーションではない形で、私たちはどぶろくではなく、お茶会でね? Have a cup of tea?ということで英国ばりな世界を、僕らこんなんでいいんですか?G2さん?
G2   (OK!と大きく示す)
別所 今、G2さんがそれぞれのカップルでと仰ったので、どんなカップル像が沙也加さんとG2さんの演出のもとに作っていけるのか、お客様には、それぞれ全く違う部分のある『マイ・フェア・レディ』の両方をお楽しみ頂けるんじゃないかなと思いますので、僕も大人の男をきちんと演じられるように、そして、沙也加さんの美しさに負けないように、素敵な作品にしたいと思います。

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和やかな雰囲気の中質疑応答は終了。
最後に朝夏から「本日はじっくりと共演者の皆様とお会いして、ますます本番への気持ちが強くなりました。9月16日の初日まで皆様とお稽古を重ねて、皆様に伝統を守りつつも新しい『マイ・フェア・レディ』をお届けできるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します」。
神田が「今日はお忙しい中お集まり頂きましてどうもありがとうございました。今日は初めて製作発表でこんなにいっぱい笑いました。すごくお稽古でも色々な刺激がたくさんな日々になるのではないかと思いました。目指していたものがひとつ形になって、夢が叶ったと喜んでいるばかりではなくて、皆様と共に精進して最後の11月まで公演をしていって、私と同じに『マイ・フェア・レディ』を大好きなミュージカルだと思っていらっしゃるお客様もたくさんいらっしゃると思います。その皆様にも納得して頂けるように、「新しい2018年版も良かったな!」と言って頂けるように頑張ります。今日はたくさんの方にいらして頂けて嬉しかったです。どうもありがとうございました」と挨拶。
新キャストによる公演への期待が高まる時間となっていた。

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〈公演情報〉
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ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
脚本・歌詞◇アラン・ジェイ・ライナー
音楽◇フレデリック・ロウ
翻訳・訳詞・演出◇G2
出演◇朝夏まなと・神田沙也加(ダブルキャスト)、寺脇康文・別所哲也(ダブルキャスト)、相島一之、今井清隆、平方元基、春風ひとみ、伊東弘美、前田美波里 ほか
●201/9/16〜30◎東急シアターオーブ
〈料金〉S席12,500円、A席8,000円、B席4,000円
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777 Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999
〈公式ホームページ〉https://www.toho.co.jp/stage/ 

〈全国ツアー公演〉
●10/6〜7◎福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
〈お問い合わせ〉ピクニックチケットセンター 050-3539-8330
●10/10〜11◎広島・上野学園ホール
〈お問い合わせ〉TSSテレビ新広島 事業部 082-253-1010
●10/19〜21◎大阪・梅田芸術劇場メインホール
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場メインホール06-6377-3800
●10/24〜25◎愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
〈お問い合わせ〉キョードー東海 052-972-7466
●10/31〜11/1◎大分・iichiko総合文化センター
〈お問い合わせ〉iichikoグランシアタ (公財)大分県芸術文化スポーツ振興財団 097-533-4004




【取材・文・撮影/橘涼香】



『大人のけんかが終わるまで』
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堤真一・安蘭けい・段田安則らでイプセンの社会劇『民衆の敵』改修後のシアターコクーンで上演!

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堤真一、安蘭けい、谷原章介、大西礼芳
段田安則、外山誠二、大鷹明良、木場勝己
 
“近代演劇の父”とも称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの代表作の1つ『民衆の敵』。『ペール・ギュント』『人形の家』『ヘッダ・ガーブレル』など、日本でもなじみの多い代表作を持つイプセンだが、その中でも1882年に発表されたこの『民衆の敵』は社会問題を扱った唯一の作品で、当時の社会に一石を投じた。ノルウェーからアメリカへ渡った本作は、アーサー・ミラーによって翻案され、ブロードウェイでの上演も高く評価されており、1978年にはスティーブ・マックイーン製作・主演によって映画化、2005年にはノルウェーで設定を現代に置き換え映画化されるなど、根強い支持を得ている。
この『民衆の敵』が、7月からの改修工事後、初の、そしてBunkamuraシアターコクーン開館30周年記念公演の第1弾として上演される運びとなった。今公演ではアーサー・ミラー翻案の戯曲ではなく、新たに戯曲を翻訳して上演に臨む。劇場の新たなスタートとともに新生『民衆の敵』が誕生する。

演出を手掛けるのは、シアターコクーンには2016年の『るつぼ』以来2年ぶりの登場となるジョナサン・マンビィ。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)出身で古典から現代劇まで幅広く精通し、2009年には『The Dog in the Manger』にてヘレン・レイズ賞最優秀演出賞候補にノミネートされるなど、常に世界中で作品を発表し続けている。日本でも『るつぼ』での演出が各方面で絶賛され、その実力は折り紙つき。本作にも高い注目が寄せられている。
そしてジョナサンとの2度目のタッグで主演を務めるのは堤真一。「真実の告白」という正義を志すばかりに、次第に「民衆の敵」となってしまう、正義が暴走しやがては家族との幸せも危ぶまれていく孤高の男、トマス・ストックマンをどのように演じるのか。そんなトマスの味方となり支え続ける妻カトリーネに安蘭けい、新聞「民報」の編集者でご都合主義のホヴスタに谷原章介、トマスとカトリーネの娘で教師のペトラに大西礼芳、カトリーネの養父で、水質汚染の原因である製革工場の主モルテン・ヒールに外山誠二、住宅所有組合の会長で印刷屋のアスラクセンに大鷹明良、トマスの唯一の理解者ホルステル船長に木場勝己、そしてトマスの実兄で市長にして警察署長、温泉管理会会長も務める町の権力者ペテル・ストックマンに段田安則など、魅力あふれる実力派が集結した。

自分の正義を貫き真実を追求する男と、己の利益や野心に固執する人間との確執、駆け引き、裏切り……。現代社会にも通じるテーマを鮮烈に描いた問題作!


〈公演情報〉
Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2018
DISCOVER WORLD THEATRE Vol.4
『民衆の敵』
作◇ヘンリック・イプセン
翻訳◇広田敦郎
演出◇ジョナサン・マンビィ
出演◇堤真一、安蘭けい、谷原章介、大西礼芳、外山誠二、大鷹明良、木場勝己、段田安則 他
●11/29〜12/23◎Bunkamuraシアターコクーン
●12月下旬◎森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉Bunkamura 03-3477-3244(10:00〜19:00)
http://www.bunkamura.co.jp/topics/cocoon/1510.html






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