えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

宝塚ジャーナルは2019年2月20日に引っ越しました。
新しい記事はこちらから読めます。

一路真輝出演の『リタルダンド』公演にご招待!

元雪組トップスターとして活躍し、退団後は東宝ミュージカル『エリザベート』の初演からタイトルロールを6年間つとめた一路真輝。結婚・出産を経て『アンナ・カレーニナ』から復帰し、歌や芝居の才能を再び舞台で発揮しているが、その一路真輝が、初めての「音楽劇」、そして初めての「PARCO劇場出演」という話題の作品が『リタルダンド』。
題名は「だんだん、しばらく、ゆっくり」という意味の音楽用語で、最近多くなっている若年性のアルツハイマーにかかってしまった夫に対しての妻の思い、壊れていく最愛の人への願いを象徴している。
この作品で、一路は晩婚で結婚した妻となって、病気と向き合いながらも過ごす明るい毎日と、その陰で増していく病気への恐怖、くじけそうになる心などを表現、夫婦の愛を日常を通して描き出していく。
夫には蜷川幸雄作品などで活躍する吉田鋼太郎、ほかにも高橋由美子、伊礼彼方など「音楽劇」にふさわしい歌える演技派が揃っている。
脚本は家庭劇では定評のある中島淳彦、演出は売れっ子のG2とスタッフも充実。働く人たちとその家族にとって、いつ起こるかもしれない現実を前向きに描き出す舞台となる。

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◆公演ご招待!
音楽劇『リタルダンド』
演劇ぶっくが運営している「演ぶShop」がぜひ観ていただきたい作品として『リタルダンド』公演を、5名様にプレゼントいたします。

◇ご招待日
7月27日(水)13:30開演の回、7月28日(木)13:30開演の回

◇応募方法
本サイトのこちらのURLにお入りになってご応募ください。
【期間は7月15日(金)14時〜7月17日(日)14時の48時間です】

http://enbu.shop21.makeshop.jp/html/new_event.html?code=20110715132610

音楽劇
『リタルダンド』
作◇中島淳彦
演出◇G2  
出演◇吉田剛太郎 一路真輝 高橋由美子 伊礼彼方 松下洸平 市川しんぺー 山崎一
7/15〜31◎PARCO劇場
8/5◎名古屋 青少年文化センター アートピアホール
8/6〜7◎シアターBRAVA!
〈お問い合わせ〉
キューブ 03−5485−8886
http://www.cubeinc.co.jp/

チャリティオークションのお知らせ

このたび「演劇ぶっく」編集部では、東日本大震災の被災に対し演劇界有志の発案で

チャリティオークションを開催することになりました。

たくさんの演劇人の皆様にご協力いただき、私物をご提供いただいておりますが、

宝塚OGである姿月あさとさん、和央ようかさん、大和悠河さんにもご協力をあおぐことができました。

ぜひともこのチャリティオークションにたくさんの皆様のご参加をいただき、

被災地への募金のご協力が集まりますよう、心よりお願い申し上げます。


●チャリティオークション期間 7/15〜31

●「演劇ぶっく」152号にチャリティオークション情報掲載 (発売中)

●HP「演劇キック」にチャリティオークションページ掲載


このチャリティオークションについては、

以下のURLから演劇ぶっくのページへと入ることで参加することができます。

http://www.enbu.co.jp/kick/charity/


(株)えんぶ 演劇ぶっく編集部

大和悠河インタビュー Vol.2


【演じて面白かった『綺譚桜姫』


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ーーまた舞台活動の話に戻りますが、4月に名古屋御園座の『歌舞劇(オペラ)綺譚桜姫』に主演されて、とても好評でした。
 

鶴屋南北の『桜姫東文章』を荻田浩一先生がアレンジしてくださったもので、斉藤恒芳さんの音楽で、内容が深くて面白くて、演じていて自分でも楽しかったです。家が没落したお姫様が、最初は運命に流されるのですが、だんだん自分の強さに目覚めていって、人生を変えていこうとする。大きなうねりの中での桜姫の思いの変化みたいなものがちゃんと書き込まれていたので、演じていて充実していました。
 

ーー着物が豪華でしたし、袴姿は凛々しくて、女郎は仇っぽいという七変化で。
 

いろいろな格好ができました(笑)。着物は玉三郎さんのものを着させていただきました。時代物でしたが装置が抽象的で現代的で、御園座さんという由緒ある小屋だからこそ出来たチャレンジだったと思います。
 

ーー桜姫も『風を結んで』の大林由紀子もそうですが、演じる女性が大和悠河の延長上にあって共感されやすいのがいいなと。
 

男役の時代もそうですけど、1人の人間に自分を重ねながら生きることはすごく楽しいし、そこが好きなんです。また、外に出てからは自分でも思いがけない面を引き出してもらえる機会が多くて、ちょっと自分が目覚めていくような感覚があるので、これからもどんどんそういう舞台に巡り会いたいですね。


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【ライブ、ショー、レビュー】

ーーこのあとはちょっとライブやショーが続くそうですが。まずはこのオペラ本の中身をシリーズ化していく『YUGA OPERA CAHIER(オペラ カイエ)』がありますね。

 

本の中に出てくるオペラにちなんだライブで、第1回は7月10日の「薔薇の手帖」で『ばらの騎士』に絡めたものになります。一応、本の中に出て来る『椿姫』『トスカ』『蝶々夫人』などシリーズで定期的にやっていきたいなと思っているのですが。
 

ーー今回は燕尾服姿も見られるとか。
 

はい、久しぶりに(笑)。歌う曲はクラシックに限らず広く選んでいきますので、どんなものを飛び出してくるか、楽しみにしていただたきたいです。
 

ーーそして、8月と10月にショーとレビューですね。
 

8月に北海道と東京で公演する『100年のI love you 〜A CENTENARY』は、『まさかのChange?!』のときにお世話になった玉野和紀さんのミュージカル・ショーで、共演のかたたちも実力ある方ばかりなので、お稽古中から刺激的です。出番がすごくあるので、ちょっとたいへんなんですが(笑)。そして秋は、宝塚歌劇団100周年に向けての『DREAM FOREVER〜宝塚OGレビューツアー2011〜』です。鳳蘭さん、麻路さきさんなど、大先輩のかたがたとご一緒させていただきます。退団後に初めて参加するOG公演ということも嬉しいですし、全国の皆様にお会いできるということでも、とても楽しみにしています。




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※演劇キックから大和悠河の本をプレゼントします。


◇応募方法

本サイトのこちらのURLにお入りになってご応募ください。

【応募期間は7月10日(日)13時〜7月12日(火)13時です】


http://enbu.shop21.makeshop.jp/html/new_event.html?code=20110710130409



『大和悠河のオペラとお菓子の旅』

中央公論新社刊 

定価(税込)1,890円 

全国書店で発売中



『YUGA OPERA CAHIER(オペラ カイエ)』

「第一章 YUGA-Mon cahier de l’Opera〜薔薇の手帖 Le carnet rose」
音楽・演出◇斉藤恒芳

7/10 11時受付開始・11時30分〜お食事・12時30分〜開演
〈場所〉Aimee Vibert 東京都千代田区二番町14-1
〈料金〉27000円




ミュージカル・ショウ
『100年のI love you 〜A CENTENARY』

脚本・構成・演出・振付・出演◇玉野和紀

出演◇大和悠河、今井清隆、原田優一、井澤勇貴

●8/5、6◎幕別町百年記念ホール

北海道公演/ 北海道十勝芸術祭参加作品
●9/6〜11◎日本橋三越劇場
東京公演/ 日本橋架橋100周年記念作品
http://www.show-biz.jp/
http://www.facebook.com/100iloveyou



TAKARAZUKA WAY to 100th ANNIVERSARY Vol.2 
『DREAM FOREVER〜宝塚OGレビューツアー2011〜』

作・演出◇酒井澄夫(宝塚歌劇団)

出演◇鳳蘭、麻路さき・大和悠河、風花舞、星奈優里、初風緑 他
●10/29〜30◎日本青年館大ホール
●11/21〜23◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【全国ツアー】
11/2〜27◎下関市民会館(山口)〜江南市民文化会館(愛知)
http://www.umegei.com/schedule/52/



【取材・文/榊原和子  撮影/冨田実布(風を結んで) 写真提供/御園座(株)GOOGA】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

 

2冊目の本とこれからの舞台、大和悠河インタビュー Vol.1


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大和悠河が多彩に活動中である。

まず今年の6月10日には、2冊目の著書「大和悠河のオペラとお菓子の旅」という本を書き下ろした。

中身はイタリアのミラノ、ヴェネツィア、ヴェローナ、そしてウィーンやザルツブルク、プラハとヨーロッパのオペラハウスを巡り、巻末には世界的指揮者の大野和士氏とリヨンで対談するなど、贅沢な内容の旅本になっている。また「オペラ」と「お菓子」についての博学な知識を披露するだけでなく、自分のコンプレックスだった「歌うこと」についても率直に語るなど、読み応えのある1冊だ。
 

同時に舞台活動も盛んで、直近の6月の謝珠栄演出の『風を結んで』では、洋行帰りでエンターテイメントのパイオニアになる女性像を華やかに演じていたが、4月に主演した名古屋御園座の『歌舞劇(オペラ)綺譚桜姫』でも、鶴屋南北の世界に挑んで、新古典とでもいうべき舞台を作り上げていた。

この7月10日には新しいライブ・シリーズ、『YUGA OPERA CAHIER(オペラ カイエ)」の第一回「薔薇の手帖」が待っているという。そんな活動のあれこれと出版した本のことを、大和悠河にインタビューした。


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【みんなと一体化した『風を結んで』】
 

ーー終わったばかりの『風を結んで』では、洋行帰りというスケールの大きな女性で、出て来るだけで空気が変わるような感じでした。
 

演出の謝珠栄先生が、私の演じる大林由紀子は、津田梅子や小林一三先生のイメージだとおっしゃってくださったので、そのイメージを壊さないようにと思って演じました。一見強い女性なのですが、すごく心の広い女性で、単なる金持ちのお嬢様で終わらない信念とか思いの深さとか、そういうものを持った人として演じられたらと思っていたので、スケール大きく見ていただけたら嬉しいです。
 

ーーけっこう笑いの湧くところや、大胆なパフォーマンスも見せていただきました。
 

はい。出て来るとすぐドレス姿でのパフォーマンスがあって(笑)。いろんな仕掛けがあるので稽古場でたいへんでした。帽子の羽根が出ないとかスカートをどうしようとか、開脚するけれどズボンも伸びない生地だったので、ストレッチ素材に替えていただきました。

ーー
れにしても集まった元武士の男性たちは頑固ですよね。彼らとの闘いでは由紀子なりに挫折感もあったと思うんですが、前を向いて進んでいく。その姿がかっこいいなと

 

この舞台の稽古場の謝先生みたいな(笑)、悪ガキたちをまとめる学校の先生みたいな気分でした(笑)。でもその悪ガキたちが命を落としたり、また戦いに行ってしまったりする。本当につらいなと思いました。
 

ーー今回そのへんの感情がよく見えて、とても大人の女性だなと思いました。
 

男優の皆さんが動きとか殺陣がたいへんで、その姿が役に重なって、袖で見てて涙が出そうになりました。震災もありましたし、みんなとの一体感をとくに感じる毎日でした。私のいただいた歌に「幸せの種」というのがあるんですが、自分自身への応援歌にもなるなと思って毎日大事に歌っていました。

ーー音楽もテーマも本当に心に沁みる作品でした。
 

出て来る人たちの生き方がどれもわかるんですよね。女性2人もそうですし、男の人たちもそれぞれの立場がある。だからこそお客様がのめり込んで観てくださったんだと思います。実際に幕を開けてお客様が思ったよりも笑ってくださると嬉しいし、泣いてくださっているのが見えるとこちらの気持ちもまたそれに乗せられていく、そういう舞台でした。
 

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【いろいろなものが詰まったオペラ本】
 

ーー6月に出版された本「大和悠河のオペラとお菓子の旅」ですが、オペラを観に海外に何度も行かれているとか。
 

主にヨーロッパですが、時間を作ってはあちこちの歌劇場を訪ねていろいろな演目を観て歩いています。オペラは在団中から好きで、本場で聴きたいなと思っていたのですが、退団してから時間がとれるようになったので。
 

ーー好きになった動機は?
 

原点はマリア・カラスさんです。最初にCDで聴いたときはその良さがちゃんとわからなくて、皆さんが特別な歌手だとおっしゃるのは何故なんだろうと思っていたんです。もちろん生き方の激しさなどを知るとすごい方なんだなと思ってはいたのですが。それがだんだん他の方の歌を聴いたり、何度も何度も聴いているうちに、「あ、やはり別格なんだ」と。
 

ーーそれは表現力ですか?
 

まずは声の技術が飛び抜けてすごいんです。それをわかるまで時間がかかったんですけれど、声なんです。それとともに役の感情を表現する力がすごいんです。オペラってものすごく激しい感情を吐き出したり、叫ぶことが多いですよね。その吐き出し方も、ふだん絶対にあり得なさそうな激しさなんですが、マリア・カラスを聴いていると納得できるというか、人間ってここまで極限になるなというのが、すごくよくわかるんです。そういう、技と感情が一体となっている。だから聴くたびに感動するんです。
 

ーーやはり特別な方なんですね。

 

とにかくマリア・カラスはマリア・カラスでしかない。彼女だけしかないものがあるなと思います。生き方そのものが人を感動させるんだなと。

ーークラシックはとかく敷居が高いんですが、この本はお菓子のイラストが可愛いし、オペラへの切り口も自分なりの視点で書かれていて、とっつきやすいですね。
 

もともと絵を描くのも好きなので、どうせなら大好きなスイーツを描いてみようと(笑)、オペラを少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。何百年も残ってきた魅力的な作品ばかりだし、ヒロインもいつかは演じてみたい人たちばかりです。そんなヒロインたちに絡めて、自分なりのアプローチで「愛」とか「人生」について感じたことも書いてあります。

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ーー自分と歌との付き合いについても、すごく正直に書いているのに感動しました。
 

こんなにちゃんと語ったのは自分でも初めてだなと思います。
 

ーー歌がすごく好きなんだということ、だからこそコンプレックスもあったことなど、こういうふうに語れるのは、何かをちゃんと乗り越えたからだろうなと。
 

今すごくいい関係というか、自分の中の歌への思いとずっと付き合ってきて、自分なりに努力して進んできた。そういう思いを書いてみたかったということはあります。
 

ーーそんな歌への愛が、巻末の豪華対談に結びついたのでしょうね、世界的な指揮者の大野和士さんと膝を交えて2時間語り合ったとか。
 

すごく楽しい時間でした。リヨン国立歌劇場の首席指揮者でいらっしゃって、素晴らしい才能の方なのに、チャーミングでユーモアもあって、いきなりダンスルームでバランスボールに座って対談しましょうとか(笑)。劇場の解説をしていただいたり、指揮台なんて絶対に入れないところにまで入らせていただいたんです。その写真も載ってます。
 

ーーとても読み応えがありました。それに悠河さんのファッションがどのページも素敵で、カジュアルから着物まですごいなと。
 

その国、その土地の雰囲気を感じていただければいいなと思いながら、たくさん持っていって、がんばって着替えました(笑)。




【Vol.2へ続く】 

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