えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

座・ALISA『キセキのうた』

姿月と湖月,魂のぶつかり合いで魅せる。『Diana ーディアナー月の女神』

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謝珠栄が演出して姿月あさとと湖月わたるが主演するTSミュージカルファンデーションの公演『Diana ー月の女神ディアナー』が、10月8日から幕を開けた。

テーマは重い。だが観たあとに大きなカタルシスがある。
それは“生命”を全肯定する謝珠栄のスピリットが、凝縮されて表現されていることと、出演者の5人の持つ作品への向き合いの真摯さからである。

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物語は湖月わたる扮するルーナが、留置場に入れられるシーンから始まる。追いかけて来た1人の男を突き飛ばし、運悪くそこに車が走ってきて、彼ははねられてしまったのだ。その留置所の中でルーナは不思議な女性エレンに出会う。どこか安らぎと懐かしさをもたらす彼女によって、次々と思いがけない記憶が蘇ってくるルーナ。留置場を出た彼女は、自分の誕生にまつわる真実を調べようと決心する。

今回、会場となっている東京芸術劇場の小ホールはキャパ300名ほどで、姿月と湖月という大物トップスター2人を見るには小さすぎる空間のようだが、作品の中身を知ったあとは、これだけデリケートで人間の根源に関わる内容なら場所を選ぶだろうとうなずける。

DSCF5737そんな、まさに作品のテーマそのもののような「母親に守られた」ような空間で、ルーナ(湖月)とエレン(姿月)が出会い、思いをぶつけ合い理解し合っていく。
その過程で2人の女性が、感情や心のうちをさらけ出し、裸になってぶつかり合う姿が胸を打ってやまないのは、姿月と湖月の間に確かにある“信頼感“という絆を感じるからで、かつて宝塚で宙組誕生の時期をともにしていた2人だからこそ成立する、無条件の信頼がそのまま物語の根底に見えるからだろう。

最初にテーマは重いと書いたように、ルーナの誕生の秘密をさぐるなかで明らかになってくる事件には、女性の身体に関わるエピソードが織り込まれている。だがそれが生々しさよりも人間とその愛への痛みや切なさとなって伝わってくるのは、ギリシャ神話の「太陽と月」に物語をうまく重ねたことと、出演者5人の品格の高さだろう。とくに男優たち3人、今拓哉、平澤智、水谷あつし清潔感と真摯な取り組みは、この作品をあらゆる側面から大きく支えている。DSCF5706









主演の姿月と湖月はほとんど出ずっぱりで、それぞれの役柄を全身全霊で生きている。
宇宙そのもののような深い存在感の姿月のエレン。彼女の「大丈夫よ」という言葉には命を包み込む温かさがこもっている。語りかけるようにルーナに歌うナンバーは愛に満ちているし、1人で歌う孤独な叫びは聞くものの心を引き裂く。エレンの抱えてきた愛も優しさも孤独も悲しみも、彼女の「歌」とともに伝わってくるのだ。
一方の湖月は、ルーナという役に捨て身でぶつかっている。ふとしたことから知ることになった現実に、押しつぶされそうになる1人の女性の弱い心、両親への複雑な愛憎、自分への嫌悪。真実を知れば知るほど自分の命を否定したくなる苦しみを、全身で生き、もがき苦しみ、そして闘う姿で観客を引っぱっていく。

DSCF5716そんな出演者を通してこの作品は、謝珠栄がライフワークにしている“家族愛”をベースに、その原点ともいうべき“誕生という奇跡“に迫っていく。“誕生という奇跡“を経てこの世に送り出される生命は、等しく“喜び”であるということを真正面から伝えてくるのだ。



31日まで30ステージというロングランで、内容の重さでも出演者には体力がいる舞台だ。だが少人数で小空間ならではの作品だけに、公演期間を重ねるにつれ、さらに緊密度が深まり迫力が増していくだろう。
また、改めて言うまでもないが、TSのミュージカルらしく場面のつなぎやラストに入るダンスのクオリティの高さも大きな見どころである。

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TSミュージカルファンデーション

『Diana ー月の女神ディアナー』

演出・振付◇謝珠栄

脚本◇篠原久美子

音楽◇林アキラ

出演◇姿月あさと 湖月わたる 今拓哉 平澤智 水谷あつし 他

●10/8〜31◎東京芸術劇場 小ホール1
●11/2◎富山オーパード・ホール
●11/2◎兵庫県立芸術文化センター 中ホール

[お問合せ]TSミュージカルファンデーション 03-5738-2567

http://dianaweb.tsmusical.com/

【文/榊原和子】


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フォトレビュー! 花組『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』


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【写真/岩村美佳】

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『Pal Joey』でいよいよ女優デビュ−。彩吹真央インタビュー

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雪組の人気男役として数々の役柄を演じ、歌い手としても優れた舞台を見せてくれた彩吹真央が、多くのファンに惜しまれながら宝塚を退団してから5カ月。まもなく女優としての初のミュージカル、『Pal Joey』が初日の幕を明けようとしている。
すでに外部での活動は、7月下旬に公演した『DRAMATICA/ROMANTICA』で、シンガーとしてデビュー。今のミュージカル界の若手実力者たちとともに、映画やミュージカルの楽曲をロックからクラシカルな曲調のものまで歌い上げ、まさにドラマティックで上質のステージを見せてくれた。
その熱い手応えを胸に『Pal Joey』のグラディス役に挑む彩吹真央に、公演への意気込みとこれからの活動への抱負を聞く。

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【負けず嫌いで実は女らしいグラディス】

ーー製作発表では宝塚音楽学校以来というスカート姿で、綺麗な脚を出していましたね。

製作サイドから「ぜひスカートを」と言っていただいたので履いたんですが、そうでなかったら自分からはなかなか履かなかったと思います。いいきっかけになりました(笑)。

ーー今回の作品の役どころを説明していただきたいのですが。

1930年代のシカゴが舞台のミュージカルなんですが、私のグラディスは坂本昌行さん扮するパル・ジョーイの恋人だった女性で、今は別れてシカゴでクラブの歌手をしています。そこにジョーイがやってきて再会しますが、彼がプレイボーイのせいもあって、すぐぶつかって喧嘩になってしまうんです。その喧嘩の中で、まだ彼を愛してるという複雑な女心を表現しなくちゃいけなくて。

ーーいわゆる向こうっ気が強い女性のタイプですね。

DSCF4583負けず嫌いで素直じゃないところがあったりするのかなと。そこがジョーイと似ていて、だからこそ反発しちゃうところもあるんでしょうね。でも実際はジョーイのことが、やっぱり好きで忘れられないんです。

ーーその女心の裏表をどう表現するかですね。

最初に台本をいただいたインスピレーションでは、ジョーイをめぐる3人の女性(彩吹、桜乃彩音、高畑淳子)の中では一番強い感じなんですけど、心の中はいちばん女らしい人だなと思いました。そこがちゃんと台本にも描かれているので、自分で無理に作っていかなくてもいいのが有り難いです。

ーー共演の方たち、坂本さんや高畑さんの印象はいかがですか。

坂本さんはとてもナイーブな方。だけど、リーダーとして皆を引っぱって下さる方です。高畑さんは舞台を拝見したこともあるのですが、素晴らしい女優さんだと思います。場を盛り上げてくださる心遣いなどは見習いたいなと。それから桜乃は花組時代に相手役などして縁があったので、また一緒の舞台に立ててすごく嬉しいです。

ーーいよいよ女優としてスタートというわけですが、当面の課題は?

やっぱり色気かな(笑)。本来持ってるはずの色んなものをどこかに置いてきてしまってるので(笑)。宝塚時代もふだんは一人の女性である自分を大切にしたいと思っていたのですが、やはり舞台=男役でしたから、すべての思考が男役へと向いていて「男ってなんだろう」といつも考えていた日々でした。これからは女優一年生なので「女ってなんだろう」と考える日々かもしれませんね(笑)。

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【最初から高みを目指して】

ーーそのアプローチとして『DRAMATICA/ROMANTICA』(以下『ドラロマ』)はいい機会でしたね。衣装もかなり大胆なのがありましたし。

ハハハ(笑)。私は外国の女優さんが持っている「かっこよく色っぽく」みたいな線がいいなと思ってたので、どうせなら思い切りよくと(笑)。これからもちょっとずつでいいから、私がいいなと思う色気の出し方を研究していけたらと思っています。

ーー退団して周囲の女性とか気になりますか?

それはもう(笑)。これまで100%男性ばかり見て研究してました。今は女性である自分の目で、女性も男性も見ています。

ーー歩き方などもすっかり直ってましたね。

かなり気をつけていました。それまでガツガツ歩いてたので(笑)。それでも観られた方から、まだ男らしいとたくさん批評をいただきました(笑)。

ーー『ドラロマ』は個々のプレーヤーの共演という感じでレベルの高いコンサートで、いろいろ刺激された部分も多かったのでは?

共演者から得た刺激は、本当に大きかったです。日本のミュージカル界で活躍されている方たちばかりですから、最初にお話をいただいた時には驚きました。でもその方たちの中で、私がどの程度のレベルなのか、どのように評価されるのかは分かりませんでしたから、不安はありました。ただ、宝塚の16年間で培っててきたものを無駄にしてはいけないし、まずは新しい第一歩を踏み出すしかないと。実際に共演してみて、ソリストとしてもミュージカルのメインでも経験豊富な方ばかりなので、さすがだなと思わせられることが沢山あって、とても刺激的でした。

ーー個々のキャリアを積んできたアーティストの中で、宝塚というカンパニーの一員として生きてきた彩吹真央が、1人のアーティス_MG_9487トに変わろうとする瞬間を見た気がします。

コンサートのお客様のなかには、初めて私を観る方もいらっしゃるわけですから、稽古場も舞台でも、から私なりに精一杯やりました。でも、本当にお客様に育てていただける部分がすごくあって、27日のCCレモンホールでできた表現を、クリエの初日にもできればよかったなと。できれば初日をご覧になるお客様にもそのクオリティで観ていただけるようになりたいと、すごく思いました。短い期間でしたが、ライブならではの変化があって、共演者間の空気とか、ご一緒に歌わせていただく時にどう並んでいけばいいのかとか、日々発見がありました。27日は会場も広くて解放感があったし、これが最後だというので、1つ突き抜けたものを自分の中で感じてました。ですから最初からもっと高みを目指してやっていかないといけない、それをすごく感じました。

ーー『Pal Joey』にしろ『ドラロマ』にしろ、彩吹さんに歌という武器があるのは強いなと。

歌とダンスとお芝居の中では、確かに歌がいちばん私らしい表現法かなと思います。でも、『Pal Joey』の中でも、音域とか表現とかいろいろ初めてのことに出会っています。もし『ドラロマ』での反省点を生かすとすれば、たとえば譜面をもらった時に、自分がこうだと思ったところにダイレクトに直球でぶつかっていくことだろうなと。それがグラディスとして表現していくうえで、もっと早くいいものが掴めることになるんじゃないかと思っています。

ーーダイレクトに行くために必要なこととは?

勇気でしょうね。私はのんびり型で「こうかな?」とか「ああかな?」とか探りながらやってた部分があったし、『ドラロマ』でも、この程度でいいのかな?みたいな手探りな部分もあったんです。でも実際にやってみて、違う時は「違う」と言ってくださるのがわかったし、まずやってみる、勇気を持ってやってみようと。

ーー16年間、彩吹真央が宝塚で培ってきたキャリアに自信を持っていいと思います。2000人以上のお客様と毎日向き合ってきたわけですから。それにAQUA5でライブ慣れもしてますしね。

AQUA5の経験は有り難かったなと思いました。『ドラロマ』も同じ5人で(笑)、ライブの雰囲気も似てる気がして。AQUA5では役をかぶった自分ではなく、彩吹真央という一表現者としてそこに存在することができました。ただ、あくまでも男役の彩吹真央だったんですが、今回は宝塚を卒業したので、より自分に近い彩吹真央になっていたと思います。

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【やっぱり舞台っていい!】

ーー退団してからの出演作は目白押しですから、あまり迷う余地などなかったと思いますが、この仕事をしていこうと決めたのは何時頃ですか?

宝塚を卒業しようと思った時も、発表してからも、宝塚の舞台だけを見つめて考える毎日でしたから、やめてから何をしようとか考える余裕もなかったんですが、出演のお声をかけていただく前から、漠然とですが音楽に携わる仕事をしたいなとは思っていました。もちろん歌は続けていきたいという思いもありました。でもそれが具体的にどんな形になるのかというところまでは見えてなくて、お話をいただいた結果としてこういう道が開けたというのが正直なところです。

ーー4月末に退団してから『ドラロマ』まで、わずか3カ月とはいえ現場を離れていたあとで、また稽古や舞台に関わることになった。その喜びはやはり特別なものがあったのでは?

その通りです。実際に譜面をもらって家で稽古するその時点で、まず嬉しくて「あー、歌っていいな」と思ったし、お稽古場に行って振りが付くと、また「ああ、楽しいな」と。そして初日のステージに立ってお客様の前で歌ったときは、「やっぱり舞台はいいな!歌うって最高だな」と。すべてが嬉しかったし、お客様の前で歌えることの楽しさを体中で感じていました。それも宝塚の彩吹真央を認めて、愛してくださった方たちがいたからですし、そのおかげで声をかけていただけた。本当に有り難いなと思いました。

ーーこれから色々な歌を歌っていかれると思うのですが、とくにやりたい方向などはありますか?

『ドラロマ』で課題となった英語の歌をまずちゃんと歌いたいですね。それから『ROSE』を日本語で歌わせていただいたんですが、あれは英語の歌詞がメジャーなので、最初は日本語で歌うことに戸惑いがあったんです。でも結局は日本語で歌おうということになったのですが、かえってダイレクトに聞いていただけたみたいで。

ーー日本語の言葉の強さというか、ドーンと心に沁みました。

_MG_9525それならよかったです(笑)。日本語の歌も大切にしたいなと思う気持ちもあるので、コンサートなどでチャンスがあれば日本の歌曲も歌ってみたいなと思っているんです。

ーー彩吹さんの声は深くて、温かいし優しいですから、その声を生かす歌をたくさん歌ってください。和物ミュージカルなどもいいのでは?

日本物のオリジナルミュージカルにも挑戦したいですね。まだ漠然という感じですが、日本語の歌をちゃんと歌える人になりたいなと。それが『ドラロマ』を経験して思ったことです。でも、今はとにかく目の前のあるものを着実にものにしていくことが大事だし、退団して1年目の今だからこそ出会える、沢山の「初めて」を大切にしながら、これからの方向を決めていきたいと思っているんです。まずは『Pal Joey』に打ち込んで、グラディスを演じている中で、きっとまた、具体的にやりたいことやできることが見えてくるのではないかと。そういうふうに自分の可能性を、1作1作ごとに探っていきたいと思っています。

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ブロードウェイミュージカル

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翻訳/訳詞・演出◇吉川徹

振付◇リチャード・ピークマン

出演/坂本昌行 彩吹真央 桜乃彩音 高畑淳子

10/217◎青山劇場  

10/2224◎シアターBRAVA!

〈料金〉

SS12000S11000A9500

〈問合せ〉

東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888

 

【取材/榊原和子   撮影/岩村美佳(製作発表を除く)】

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花組初日が新鮮にスタート。『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』

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9月17日、東京宝塚劇場で花組公演、『麗しのサブリナ』と『EXCITER!!』の初日が開いた。

オードリー・ヘップバーンの主演映画として名高い名作を、宝塚のミュージカルとしてアレンジ、脚本・演出は中村暁が手がけている。またショーの『EXCITER!!』は藤井大介の演出作品で昨年、花組で上演したものを一部改訂しての再演。どちらも花組らしい明るく楽しい2作品となっている。

『麗しのサブリナ』の映画版は、オードリーを囲む男優陣が、ハンフリー・ボガードとウィリアム・ホールデンという豪華さ、その役どころを今回の舞台で演じるのは、花組トップ男役の真飛聖と二番手男役の壮一帆となっている。物語はいかにもハリウッド映画らしいハートウォーミングなミュージカルで、アメリカの上流階級の兄弟とその邸宅のお抱え運転手の娘サブリナの恋愛模様が、おかしく楽しく切なく描き出される。

同時上演のショー『EXCITER!!』は、藤井大介らしいバラエティに富んだ構成で、男役だけでなく娘役もかっこいい現代的で弾ける魅力のステージ。昨年の初演『EXCITER!!』でも人気だった真飛演じるヘタレキャラ「Mr.Yuu」の場面は、よりパワーアップ。部署ぐるみハワイに飛ぶ営業旅行という豪華な設定で、さらに賑やかに笑えるシーンとなっている。

この公演は、7月に退団した桜乃彩音のあとを受けて花組トップ娘役に就任した蘭乃はなのお披露目作品で、新しいコンビならではの新鮮さが芝居にもショーにも溢れている。またこの公演後に雪組に組み替えする未涼亜希にとっては花組ラストの公演となる。

初日の午前中に行なわれた通し舞台稽古を終えて、真飛聖と蘭乃はなの新コンビが記者団の前に登場した。

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【真飛聖・蘭乃はな 挨拶と一問一答】

真飛「皆様、本日は朝早くからありがとうございます。新コンビ誕生ということでのお披露目公演でございます。2人で力を合わせて新たな風を吹かせて、千秋楽まで公演して参りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」
蘭乃「皆様本日はありがとうございます。今回初めてのことばかりで、とても緊張しておりますが、真飛さんに一生懸命付いていきたいと思います。精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」_MG_0113

ーー今回新コンビということですが、蘭乃さんはなかなか舞台度胸がある感じですね。お互いに舞台人として組んでみていかがですか。

真飛「おっしゃる通りで、私も初めて組んだとは思えないほど、わりと私が思うことをすぐ感じてくれたりして、すごく居心地がいいです。毎回、初めてなんだよね、でも初めてのような気がしないという感じで、いい意味で真剣なんですけど気持ちが穏やかでというか。でもたまに銀橋から落ちそうになったりするので(笑)、そういうヒヤヒヤもしながら新鮮な部分もあります(笑)。でも舞台に立ってしまったらドーンと落ち着いている、そういう彼女の、なんというのでしょうか、キュートな魅力? 上げておきますね、皆様の前なので(笑)。すごく可愛らしくて宝塚の娘役らしい子だなと思って毎日やっております。(蘭乃に)どうですか?(笑)」
蘭乃「本当に毎日緊張しているのですが、舞台に立っているときは真飛さんがドンと構えてくださって、私が何をしても受け止めて受け入れてくださるので、毎日安心して舞台を立たせていただいてます」

ーーお披露目で銀橋からウインクとかしてるのがすごいですね。 ^_MG_0107

真飛「本当?そんなことしてるの?(笑)」
蘭乃「あの、やらないと緊張してしまうので(笑)、思い切りやってしまったほうがいいかなと思って」
真飛「だそうです(笑)」

ーー今回は名作映画ですから、それが皆さん頭にあると思いますが、それを乗り越える苦労や役の演じ方などがあれば。

真飛「私は、ライナスを演じていた俳優さんがわりとダンディな方だったので、私の年齢ではとうてい及ばないというので、まず宝塚でやる意味を考えました。また蘭乃はなのお披露目公演でありますし、2人に合った、2人の年齢で無理のない役作りをしていこうと話し合いまして作っていったんですけど。わりとライナスというのは、私には初めての大人の役柄です。これまではわりと感情を出す役が多かったので。映画を観た印象では魅力的な男性だったので、ちょうど蘭乃を包み込む男を演じたいと思っていたし、お披露目だったから私が大人っぽく落ち着いて見えてるかなと(笑)。(蘭乃を見て)助かってます(笑)」
蘭乃「オードリー・ヘップバーンという素晴らしい女優さんがされた代表作の役をやらせていただくにあたって、自分自身ではとうてい及ばないこととプレッシャーを感じていたのですが、宝塚の舞台というふうに考えて、自分なりにサブリナという人物が、どのように気持ちが動いて、ライナスに惹かれていったのかということを大切に作っていきました」

_MG_0124ーーショーは再演になりますが『EXCITER!!』の見どころを。

真飛「全部なんですが(笑)。今、ちょっと「Mr.Yuu」という声が聞こえてきたので(笑)、今回ハワイに連れて行ってもらいまして光栄なんですけど、ハワイでも邪険にされて(笑)。あのキャラクター化してる役がまたできること、その前にまず『EXCITER!!』が同じ組でできて、光栄で毎日楽しくやっているのですが、「Mr.Yuu」が再びそして続編みたいな形で物語が続いていくというのが、本当に嬉しくて。皆様にもう1回受け入れてもらえるか心配だったんですけど、お客様が温かく迎え入れてくださるおかげで彼は元気に舞台に立っております。これからも1カ月、暑いんですが、宝塚らしい、今の花組だから作れるショーだと思いますので、存分に楽しんでいこうと思っております。(蘭乃に)見どころはウインクですか(笑)」
蘭乃「(笑)、自分自身ではデュエットダンスにとても憧れていたので、今回広い空間の中で真飛さんと2人きりで踊らせていただいてるのが、毎回とても幸せなので、ぜひその気持ちを感じていただけたら嬉しいです」

まだこういう場に慣れない蘭乃を気にかけて、質問を振ったり立ち位置を直してあげたりと包容力を増した真飛聖。それに応えるように初々しい可憐さの中にもしっかりと答える蘭乃はな。舞台でもすでに息が合ったところを見せている新コンビならではの、いい雰囲気を自然のなかに感じさせる。
最後に真飛が「皆様、千秋楽までどうぞよろしくお願いいたします」ときりっと挨拶、蘭乃をエスコートしながら記者たちの拍手の中を初日の楽屋に戻って行った。

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花組東京宝塚劇場公演『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』

9/17〜10/17

当日券等の問い合わせ/東京宝塚劇場 03-5251-2001

 

 【取材・文/榊原和子 写真/岩村美佳】




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