えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

舞台『刀使ノ巫女』

東京でのお披露目公演開幕!雪組『ロミオとジュリエット』

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雪組の新トップスター、音月桂のお披露目公演『ロミオとジュリエット』の東京公演初日が2月17日に幕を開けた。フランス発のこのミュージカルは2001年の初演以来、世界各地で上演され続け、2010年、星組にて日本初演。梅田芸術劇場、博多座で行われた星組公演は好評を博し、今回は、大劇場公演として雪組での再演が決定した。主人公のロミオを演じる音月はこの公演がトップお披露目公演であり、またジュリエットがWキャスト(舞羽美海/夢華あみ)で演じられる点でも注目を集めている。初日前の舞台稽古を終えた音月は、モンタギュー家のテーマカラーである青の衣装に身を包み、爽やかに囲み取材の場に登場した。

【囲み取材】

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──大劇場での公演を終えられて、いよいよ東京でお披露目という今の心境は?
東京のお客様の前で公演するので、少々緊張しております。やはり宝塚と東京とは反応が違ったり、私たちも感じる空気が少し違うので、実は緊張しています(笑)。

──作品に関してはいかがですか?
よりブラッシュアップされて、東京公演に向けてフィナーレナンバーが少し新しく変わりましたので、その辺もまた新たな気持ちで、お客様にも楽しんでいただければと思っています。一ヶ月大劇場での公演を終えてから、東京公演にむけたお稽古が何日かあったんですけれども、また新たな発見をロミオについてもありました。周りのキャラクターもすごく個性豊かなメンバーが多いので、親友達はより親友らしく、敵はより憎しみを込めてというか、それぞれが濃厚になったような感じがします。

──ロミオについては?
ロミオというのはほかのキャラクターに比べて、少し大人しいというか、ドリーマー…夢見心地な面がすごく強くて、演じるのが難しいなと最初は思っていたんですけれども、東京公演の舞台稽古を終えて「あ、なんかこれかな?」というまた新たなものを掴んだ気がします。

──掴んだもの…具体的には?
ロミオという人物をすごく愛せるようになりました。大劇場公演中に、ロミオという人物に対してどんどん、どんどん愛着がわいてきたんですけど、更に気持ちが共有できるというか、本当にトキメキとかそういう物を見つけながら、探しながら、人生を送っているというところに、共感できるようになった、というか。お客様にも恋してみたいなって思ってもらえるような役になればいいなと思ってます。

_MG_9935──フィナーレナンバーはどのように変わった?
赤い衣装を着て踊る場面なんですが、前は男役と娘役ちょうど半分半分ぐらいのナンバーがあったところを、男役は次の燕尾の場面にむけて準備ということで…。娘役と私と、あと何人か男役が残ったんですけれど、だいぶ減りまして、その分、フィナーレの燕尾の男役は豪華に、大階段を使ったナンバーになりました。

──ジュリエット役のWキャストはいかがですか?
大劇場のときも感じたんですが、やはり一番近くで芝居をするので、私は本当に二人の違いが如実にわかりますけれど、お客様からは「ジュリエットも違えば音月も違う。」と言っていただいて。ジュリエットを愛する気持ちは変わらないので、自分ではそんなに違うのかな?とも思うんですけれども、見ている方にはロミオも違うし、組のカラーも変わるとおっしゃっていただきました。



──トップお披露目公演ということで、改めて羽根を背負って大階段を降りたときの気持ちをお願いします。
前トップの水さんに大階段を降りるときに、その降りる瞬間を噛み締めて、踏みしめておきなさいとすごく言われたんですが、実際、大劇場公演の初日のときは、気持ちもドキドキするのと、バタバタせわしなく始まってしまったのとで、そこを実感するというよりも大階段を降りるときに、暖かくお客様が…いや、暖かくというか、どちらかと言うと同じぐらい緊張感を持ってらっしゃって、その空気と、組子が全員舞台で待っていてくれる暖かさが、すごく幸せというか、それだけでは語れない、なんとも言えない気持ちになりました。それをすごく覚えているので、今日の初日はしっかり水さんがおっしゃった「一歩を踏みしめながら」というのを感じてやりたいと思います。




【舞台写真】


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雪組公演
『ロミオとジュリエット』

●2/17〜3/20◎東京宝塚劇場

〈料金〉SS席¥11000、S席¥8500、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 03-5251-2001 東京宝塚劇場



【取材・文/岩見那津子】【撮影/岩村美佳】
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大空祐飛が第32回松尾芸能賞を受賞

宝塚歌劇団宙組のトップスター大空祐飛が、第32回松尾芸能賞を受賞、他の受賞者とともに2月22日、正式に発表された。

松尾芸能賞とは、財団法人松尾芸能振興財団が日本の伝統ある劇場芸能を助成し、振興し、我が国独自の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的とするもので、劇場芸能出演者、助演者並びに研究者や、演出、舞台・用具等所要施設関係技能者、音楽関係技能者、劇場芸能の公開、海外出演その他諸企業、などに与えるために、昭和54年に創設された芸能賞である。

沿革は昭和543月、故松尾國三が私財を投じて設立。振興事業内容は以下のようなものになる。

1.劇場芸能出演者、助演者並びに研究者に対する援助、褒賞。

2.演出に対する援助、褒賞。

3.舞台、用具等所要施設関係技能者に対する援助、褒賞。

4.音楽関係技能者に対する援助、褒賞。

5.劇場芸能の公開、海外出演その他諸企画に対する援助、褒賞。

6.その他本財団の目的を達するために必要な事業。

今回の大空祐飛のように、宝塚歌劇団在団中にこの賞に選ばれたものには、第25回(平成16年)の安蘭けい、第30回(平成21年)の柚希礼音がいる。

大空祐飛は平成4年(1992年)に宝塚歌劇団に入団。月組から花組を経て、平成21年(2009年)7月より宙組のトップスターとして活躍中。

●受賞理由は以下の通り
平成年の初舞台から頭角を現し、「クール・ビューティー」と騒がれ、平成21年満を持してのトップスター就任後は話題作にも恵まれ、ヒットが続き同年11月からのお披露目には、アメリカの古典的名作『カサブランカ』の世界初のミュージカル化に演出家の期待通りの好演、平成22年は『誰がために鐘は鳴る』を32年ぶりに上演し、成功する。亡くなったつかこうへい作「蒲田行進曲」をもとにした『銀ちゃんの恋』など、宝塚らしからぬ役も独自の表現方法で新しい男役として創造し、今輝いている男役である。

32回松尾芸能賞受賞者(2月22日決定 3月29日贈呈式)

大  

[歌謡]北島三郎

[文楽]豊竹嶋大夫

[演劇]中村翫雀

[テレビ]香川照之

[舞踊]花柳輔太朗

[演劇]大空祐飛

[

[邦楽]藤原道山

[演劇]瀬戸摩純

[歌謡]植村花菜

[演劇]渡辺美佐子

研修助成賞

[演劇]劇団すぎのこ

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大空祐飛(左)
宙組1月東京宝塚劇場公演『誰がために鐘は鳴る』

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再び巡りあうひととき『DREAM TRAIL〜宝塚伝説〜』

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鳳蘭、安奈淳、杜けあき、麻路さき、春野寿美礼、初風諄、風花舞、大鳥れいら錚々たる宝塚OGが集まった、まさに夢の舞台、夢の列車が走り出した。まもなく100周年を迎える宝塚歌劇団。100周年に向けた記念公演の一つとして上演が決まったのがこの『DREAM TRAIL〜宝塚伝説〜』である。
スタッフ陣も監修に宝塚歌劇団から酒井澄夫、演出に元宝塚歌劇団演出家の荻田浩一、音楽・吉田優子、振付・名倉加代子、御織ゆみ乃といった宝塚に縁のある顔ぶれが揃った。また日替わりのゲストとして、こちらも宝塚卒業生の紫苑ゆう、稔幸、姿月あさと、湖月わたる、朝海ひかるの出演もあり、更に今現在も宝塚歌劇団の生徒である涼紫央らも出演する。宝塚ファンにとってはまさに見逃せない舞台である。

一幕は「宝塚」という夢の舞台を意識させる、ゆるやかなストーリー性のある作りになっている。
電車から駅に降りてきた、鳳、安奈ら、卒業生たち。彼女たちは、もう宝塚ならではの化粧もしていないし、男役でもないのでスーツではなくドレス姿で登場。そこに真っ白なスーツ姿に濃い化粧、金髪を綺麗にリーゼントにまとめた、まさに宝塚な空気を放つ、涼がやってくる。

懐かしい、けれど今の自分たちとは違う。
懐かしさとともに感じる愛おしさ。
そこはもう戻れない夢の世界。

舞台の上の卒業生たちも、観客も、一緒にDREAM TRAIL、夢の電車に乗って、「宝塚」のその軌跡を確かめる。過去と未来の間にある一つの幻のような駅に、つかの間降り立つような、そんな一幕だった。

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二幕はショーの形式が強くなり、各々が宝塚時代の持ち歌を存分に聞かせる。安奈・杜・春野、宝塚時代では絶対にあり得なかった3人のハーモニーを堪能できたりもして、新鮮な喜びもあった。元トップスターたちだけでなく、現役時代も歌手として名前を馳せた出雲綾や、未来優希も歌で魅せ、朝澄けいは、その独特な透き通った存在感でミューズ的役割を担う。舞城のどか、大真みらん、南海まり、彩海早矢、真波そら、瑠音舞佳、大月さゆもダンサーとして様々な場面に登場しショーを盛り上げ、どこを見ても楽しめるものに仕上がっている。

また例えば、ゲストで元星組トップスターの湖月が登場したら、元星組だった出演者がその場面に主だって登場したり、同じように元雪組の朝海だったら元雪組生が登場・・・と昔を思い出させるような演出が随所に見られたのも嬉しい。

宝塚歌劇団100周年まであと3年。その間に宝塚から生まれた魅力的なスターたちとの邂逅。それぞれが共有した思い出が一時だけ蘇る、愛おしい時間を過ごすことができた。

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※安奈淳は急病のため、2月7日の公演から全公演を休演する。
公演中止、振替公演について詳しくは、こちら。
梅田芸術劇場 http://www.umegei.com/schedule/6/

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TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY
DREAM TRAIL 〜宝塚伝説〜』

監修◇酒井澄夫(宝塚歌劇団)
構成・演出◇荻田浩一
音楽◇吉田優子(宝塚歌劇団)・斉藤恒芳
振付◇名倉加代子・御織ゆみ乃・原田薫・港ゆりか

出演◇鳳 蘭、安奈淳、杜けあき、麻路さき、春野寿美礼
初風諄、風花舞、大鳥れい
出雲綾、未来優希、朝澄けい、舞城のどか、大真みらん、南海まり、
彩海早矢、真波そら、瑠音舞佳、大月さゆ

(宝塚歌劇団)
紫央、逢月あかり、真衣ひなの、綺咲愛里、五條まりな

スペシャルゲスト◇紫苑ゆう、稔幸、姿月あさと、湖月わたる、朝海ひかる
ゲストメンバーは公演日時によって変わります。
 

【東京公演】1/231/30◎青山劇場
【大阪公演】2/32/8◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ


<料金>
【大阪公演】全席 11,000円(全席指定・税込)


<問い合わせ>
梅田芸術劇場 06-6377-3888

 

 

【文/岩見那津子】
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小林公平没後1周年・チャリティスペシャル『愛の旋律〜夢の記憶』を開催

昨年5月1日に82歳で死去した故小林公平氏。
宝塚歌劇団との関わりでは、1966年に宝塚理事に就任、1974年6月〜1980年6月、1984年1月〜1985年6月の2度、理事長をつとめた。1987年からは宝塚音楽学校の理事長、1996年からは校長も兼任、4月に両職を退任。理事長時代には、『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』などのヒット企画で宝塚歌劇団の発展に力を尽くした。公文健のペンネームで作詞や脚本なども手がけ、現在、中日劇場で公演中の『愛するには短すぎる』もその作品の1つである。

その小林公平氏の没後1周年・チャリティスペシャル『愛の旋律〜夢の記憶』が、5月30日に『愛の旋律〜夢の記憶』として開催される。 このイベントは、その収益を寄付するチャリティ・イベントとして実施されることになっている。
出演は専科生、各組トップ、そしてOGなどが予定されている。

小林公平没後1周年・チャリティスペシャル

『愛の旋律〜夢の記憶』

日時◇5月30日(月) 18時30分開演

会場◇宝塚大劇場

出演◇

専科/松本悠里、轟悠

花組/蘭寿とむ、蘭乃はな

月組/霧矢 大夢、蒼乃夕妃

雪組/音月桂

星組/柚希礼音、夢咲ねね

宙組/大空祐飛、野々すみ花

OG/初風諄、鳳蘭、安寿ミラ、真琴つばさ、紫吹淳、姿月あさと、湖月わたる(予定)他

〈料金〉SS席11000円、S席8000円、A席5500円、B席3500円(全席指定・税込)

〈一般前売〉4月23日(土)開始(販売方法につきましては、決まり次第案内)

〈問合せ〉宝塚歌劇インフォメーションセンター 0570-00-5100(10:00〜17:00/水曜定休)

 




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