えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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春野寿美礼の歌声を満喫!『サロンコンサート』インタビュー

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1月8日、新春の賑わいのなかで、豪華な料理と歌声を楽しむ『春野寿美礼サロンコンサート』が催された。場所は青山劇場に隣接したビルの地下にある有名シェフのレストラン。参加者は春野が一緒にプロデュースしたという料理を堪能したのち、約1時間近い春野のトークと歌を楽しんだ。

ゲストとして花組時代にトップコンビを組んでいた大鳥れいも登場。スタンウェイの9万台目を記念して作られたという特別モデルのデコラティブなピアノのそばで、1月23日に青山劇場で幕を開けるオリジナルショー『DREAM TRAIL〜宝塚伝説〜』の新曲も披露された。

 

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●春野寿美礼インタビュー●

【懐かしい曲でうるっと】

ーー今日は男役時代も思い出したりして聞いていたのですが、『DREAM TRAIL』では男役っぽい声で歌ったりするのですか?

私自身は意識してなかったのですが、稽古場で過去の宝塚のショーやお芝居の曲などを歌うところは、そのキーによって自然に男役っぽく変わってるみたいです。でも高いキーの部分などは男役の硬めの声でなくて、今の私の声で柔らかめに出ていて、そこが現役時代との違いかもしれません。

ーー今日は大鳥れいさんとのデュエットもあって懐かしかったです。

みどり(大鳥)がとくに歌いたかった曲があって、それを歌ってるときは私も懐かしくて、ちょっとうるっとしてしまいました。

ーー『DREAM TRAIL』の新曲も一部歌っていただきましたが、すごく胸にくるものがありますね。

自分たちがたどってきた道を思い出させる歌詞があるので、歌っている私たちもけっこうジーンとするんです。でもこの曲はものすごーく長いんです(笑)。流れの中でちゃんと起承転結があって、初風諄さんなど本当に可愛らしく歌われてたりしますし、動きがあったりダンスがあったりするので、ご覧になっているとあっという間かもしれません。メインキャストの全員で歌い継いでいって、最後は大合唱になります。本当に今日歌ったのは一部だけですので、もっともっと盛り上がりますから楽しみしていてください(笑)。

 

【ジャズアレンジでいろいろな曲を】

ーービルボードライブの内容はどうなりそうですか?

私はジャズも勉強していきたいと思っているのですが、ジャズそのものを歌うというのではなくて、私がいつも歌っているものや好きな曲をジャズ風に歌えたらいいなと思っているんです。今回もビルボードでのライブということで、その場に相応しいようにジャズアレンジしたショーを作るという発想なんです。できれば宝塚の曲もジャズアレンジで歌いたいし、これまで何回か歌ってきて皆さんに耳馴染みのある曲でも、ジャズアレンジしたらまた違うイメージで聞いていただけるかなと思っているんです。

ーーソウルみたいな歌い上げるものにもチャレンジしていただきたいですね。

これからもいろいろなジャンルにチャレンジしたいと思っています。だからといって本格的なジャズだけ歌うのではなくあくまでも私の音楽というのを追求していきたいと思っていて、クラシックもそうですが春野寿美礼が歌うクラシックでありジャズを目指しています。

ーーさまざまにジャンルも広がって、歌っていることが楽しいようですね。

楽しいです。歌はのめり込んでいくほどに奥が深くてゴールというものがないなと感じます。リズムとか表現の仕方とか声の出し方、すべてが勉強していけばいくほど、まだまだ習得しなくてはいけないことがあったんだなと感じさせられます。

 

【いろいろな挑戦をしたい】

ーー機会があったらミュージカルなども?

これからもやっていきたいと思っています。宝塚退団後の2つの作品と役が、すごく素敵だったこともあるのですが、ミュージカルに挑戦することですごく大きなものを得るんです。人間的な意味でもそうですし、喜びとか苦しみとか、時には痛い思いもしますけどいろいろ経験できて、学ぶものが大きいので、どんどん挑戦して自分を高めていきたいと思っています。

ーーミュージカルにも歌にも、ますます意欲的ですね。

いつも今のままの自分でいいと思ってなくて、上を見れば本当に素晴らしい方がたくさんいるので、そこに少しでも近づきたいと思っていて。それにはやはりたくさんの経験が必要だなと思います。そして何よりも、やはり歌をちゃんと歌い続けていきたいという思いが強いんです。最初にやめるなんて言ってしまって、でもそんなこと絶対に言ってはいけないなと今は思ってます。どんな状況であれ歌は歌えるのだから、いつでも歌えるように勉強しておきたいし、歌える人でありたいなと思うんです。

 

【100年に繋がる舞台】

ーー最後にまた『DREAM TRAIL』の話をうかがいます。サブタイトルが宝塚伝説ということで思われることは?

ここまで1つの劇団が続くのはなかなかないことだと思います。それはたくさんの方たちが繋いできたものだし、またこの先も引き継がれ残っていくものだと思います。それが「伝説」であり、私たちはそれを大切にして、また100年先の未来に繋げようとしている。それをこの作品で観ていただければと思ってます。

ーーショー形式ですかお芝居が多いのですか?

荻田先生の演出なので、ショーのようなお芝居のようなという形で、曲が流れながら人の動きがあって、色々な次元の人がいて1つの場面が出来上がっている、そういう独特な世界です。使われる曲も既存の曲が主ですが、何曲かオリジナルがあります。それからOGと現役生の場面も面白くできていて、今まではこういう形はなかったと思いますので、その部分はお客様も微笑ましく観ていただけるんじゃないでしょうか。ショーの中に芝居の要素が詰まってるという、どちらも楽しめる舞台です。どうぞ期待して観にいらしてください。

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TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY

『DREAM TRAIL〜宝塚伝説〜』

監修◇酒井澄夫(宝塚歌劇団)

構成・演出◇荻田浩一

音楽◇吉田優子(宝塚歌劇団)・斉藤恒芳

振付◇名倉加代子・御織ゆみ乃・原田薫・港ゆりか

出演◇鳳蘭、安奈淳、杜けあき、麻路さき、春野寿美礼/初風諄、風花舞、大鳥れい/出雲綾、未来優希、朝澄けい、舞城のどか、大真みらん、南海まり/彩海早矢、真波そら、瑠音舞佳、大月さゆ
【宝塚歌劇団】涼紫央、逢月あかり、真衣ひなの、綺咲愛里、五條まりな

【スペシャルゲスト】紫苑ゆう、稔幸、姿月あさと、湖月わたる、朝海ひかる(ゲストメンバーは公演日時によって変わります)

●1/23〜30◎青山劇場
●2/3〜8◎梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

〈料金〉

東京/S席11000円 A席9000円

大阪/S席11000円

〈問合せ〉梅田芸術劇場 06-6377-3888

 

『春野寿美礼 Billboard Live』

出演◇春野寿美礼 他

●4/1〜6◎東京Billboard Live
●4/17〜18◎大阪Billboard Live 
〈料金〉サービス席10,000円 カジュアル席(セルフサービス席)8,000円

〈前売り〉一般発売・3月19日(予定)

〈問合せ〉梅田芸術劇場  06-6377-3888


【取材・文/榊原和子】
演劇キック演劇情報コーナー http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

『誰がために鐘は鳴る』フォトレビュー

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宙組公演

ミュージカル『誰がために鐘は鳴る』

●1/1〜1/30◎東京宝塚劇場

〈〈料金〉SS席¥11000、S席¥8500、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 03-5251-2001 東京宝塚劇場


【撮影/岩村美佳】



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『スカーレット・ピンパーネル』レビューシネマが1月15日より全国ロードショー

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2010年、月組トップスター霧矢大夢のお披露目公演として連日超満員という記録を生んだミュージカル
『スカーレット・ピンパーネル』が、「タカラヅカ レビュー シネマ」の第3弾として映像化され、2010年10月の先行上映を経て、いよいよ全国上映が決定した。

このミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』は、2008年に星組が初演、ブロードウェイ版を宝塚流にアレンジした小池修一郎の演出の力と安蘭けいをはじめとするキャストの熱演により、宝塚歌劇ならではの力を十ニ分に発揮したエンターテイメント作品として大好評を博した。
そして2年後に再演されたこの月組版も、霧矢大夢と蒼乃夕妃のコンビお披露目に加えて、敵役であるショーヴランをWキャストで演じた龍真咲、明日海りおのそれぞれの魅力で大きな話題となった。
この映画版は、2010年6月東京宝塚劇場での収録で、ショーヴランが明日海りおのバージョン、龍真咲はアルマン・サン・ジュスト役で出演している。

物語は18世紀末、フランス革命後のパリとロンドンが舞台。罪なき人々をギロチンの刃から救いに現れる義賊スカーレット・ピンパーネル、実はイギリス貴族のパーシー・ブレイクニーの胸のすくような活躍ぶりを描きながら、妻マルグリットとの愛の葛藤、そして彼女に横恋慕する革命政府のショーヴランとの闘いが、フランク・ワイルドホーンのドラマティックなメロディに乗せて華やかに展開される。

宝塚の舞台が映像化されるのは『ソロモンの指輪』(2008年雪組公演)、『太王四神記verll ー新たな王の旅立ちー』(2009年星組公演)に続いて3作目。この『スカーレット・ピンパーネル』も、数々の映画を世に送り出してきた東宝映画のスタッフによって、舞台とはまた違う視点と面白さが味わえる作品となっている。

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映像版 ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』

潤色・演出◇小池修一郎

出演◇霧矢大夢、蒼乃夕妃、龍真咲、明日海りお、他 宝塚歌劇団月組

映像監督◇清水俊文

映像制作プロダクション◇東宝映画

配給◇東宝映像事業部

映像製作・著作◇宝塚クリエイティブアーツ

上映時間◇155分(途中休憩なし)

料金◇当日2500円(ペア割引4000円)

公式サイト◇http://www.tca-pictures.net/movie/sp/

●1/15〜

TOHOシネマズ(お台場メディアージュ)/西新井/ららぽーと横浜/川崎/八千代緑が丘/宇都宮/サンストリート浜北/名古屋ベイシティ/ファボーレ富山/西宮OS/岡南/トリアス久山/MOVIX(仙台)/伊勢崎/恵庭東宝シネマ8 他映画館でも順次上映予定。

 

【文/榊原和子】
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心躍るスタート。雪組公演『ロミオとジュリエット』公開舞台稽古

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12月30日、宝塚大劇場にて雪組公演『ロミオとジュリエット』の公開舞台稽古が行われた。去年、星組によって梅田芸術劇場、博多座で上演されたのも記憶に新しい『ロミオとジュリエット』であるが、今回は新しい雪組のトップスター、音月桂のお披露目公演として宝塚大劇場と東京宝塚劇場で上演される。

フランス発のミュージカルとして人気の演目で、美しい音楽と迫力ある若者群像など見所の多い作品だが、今回はジュリエットがWキャストで演じられるということでも注目を集めている。そのジュリエットは、今までも新人公演やバウホール公演でヒロインをつとめてきた舞羽美海と、研1にして大劇場公演のヒロインに大抜擢された夢華あみが回替わりで演じていて、この公開稽古は舞羽のジュリエットで行なわれた。

まだ舞台稽古の段階だが、すでに完成度の高い舞台を作り上げていた印象を受けた。トップスターが変わったことで、それぞれが今までより一回りも二回りも大きな役柄を与えられているのだが、みなよく応えている。また、チームワークの良さが舞台全体の落ち着きに繋がっていたのも良い点。初日が開いたらこれに新生雪組のスタートという勢いや疾走感が加わり、更に進化していくだろう。

キャストは、まず音月桂のロミオだが、爽やかな美しさがあり音月にはぴったり。歌では「死」への恐怖や、内に秘めた繊細さを感じさせ、すでにロミオとして生き、トップお披露目公演というプレッシャーを感じさせない堂々とした舞台姿。何よりもこのミュージカルに必要な歌う技術を持っているので安心感がある。
舞羽美海は最近の彼女の著しい成長が反映されたジュリエット。今までの舞台を見る限り唯一の課題だった歌の安定感が増し、音月とのデュエットも心地よく響く。結婚を夢見ていた少女から、ロミオを通じて愛を知り、女性として成長していく様子をよく演じている。可憐さや清潔感もジュリエット役にふさわしい。
この公演から雪組の2番手となる早霧せいなは、ロミオの親友・マーキューシオ役。逆立てたヘアースタイルもよく似合い、ぱっと目につく華がある。気に食わないものにはすぐに噛みついていくような、若さと勢いのある演技も魅力的だ。
ロミオのもう一人の親友・ベンヴォーリオには花組から組替えしてきた未涼亜希。未涼が入ったことによって、歌の面も大きく強化された。ソロの「どうやって伝えよう」は技術を越えて、ロミオを心配する心情と、親友だからこそ何よりも辛い事実を自分の言葉で伝えようという決意がひしひしと伝わってきた。
モンタギュー家のロミオの敵役、キャピュレット家のティボルトを演じた緒月遠麻は人間味のある演技で、大人たちによって植え付けられた憎しみに燃える自分と、そうではない生き方もできたかもしれない本当の自分との間に生まれた葛藤を見せる。従兄妹であるジュリエットを愛しながら、運命に飲み込まれ命を落とすこととなるティボルトの一生には拭うことのできない悲しみがあるのだが、その部分を内面から感じさせてくれる。

乳母役の沙央くらまは男役であることを生かした豪快な乳母像を作り出して、作品に貢献。パリス役の彩那音は、ジュリエットの婚約者候補として一人場違いな空気感を漂わせなければいけないのだが、その役割りをしっかりと果たしていた。物語の象徴的存在として現れるのが、愛と死。愛の大湖せしるも沙央と同じく男役だが、その中性的な面が女役に最大限生かされていて、しなやかで美しい。死の彩風咲奈は、物語を司るような牽引力を見せるにはまだ若いが、ヘアメイクや表情などに工夫が見られ、妖しい雰囲気を漂わせていた。
ヴェローナの大公役の大凪真生には、対立するモンタギューとキャピュレットを抑える威厳が、ロレンス神父役の奏乃はるとには、ロミオとジュリエット、二人の愛を認め、平和を願う、大きな優しさがある。飛鳥裕のモンタギュー卿は渋くまとめ、モンタギュー夫人の麻樹ゆめみは母性的。キャピュレット夫人の晴華みどりは色気と貴族の気品、叔母という立場をこえてティボルトを愛する心情をうまく見せ、星組公演から続いて出演しているキャピュレット卿の一樹千尋とともに、歌と芝居で舞台に厚みを与えていた。
その他にも、モンタギューとキャピュレットに分かれて対立するメンバーたち、そしてヴェローナの町の人々が、各場面でエネルギッシュに歌い踊る。その群舞やコーラスの迫力もこの作品の大きな見どころだ。

今回は大劇場公演ということで、星組版にはなかったフィナーレがついている。早霧の銀橋での歌から始まり、そのあとは可愛らしい天使のロケットが続く。赤い衣装に身を包んだギャルソンの音月を中心にした群舞があり、衣装を変え、沙央と大湖がドレス姿で登場して踊るナンバーも。なお役替りとなっている舞羽と夢華は、ジュリエットとして出演しない回はフィナーレナンバーのみの出演となる。パレードのエトワールは舞咲りん。高音の伸びが綺麗だ。階段降りは蓮城まこと・香綾しずる・愛加あゆ→彩那・夢華(舞羽)→緒月→未涼→早霧→舞羽(夢華)→音月の順。音月が一人大きな羽根を背負って降りてくる姿を見ると、新しい雪組がスタートしたという実感が湧いてくる。このミュージカル『ロミオとジュリエット』は、歌も芝居も難易度が高く、挑み甲斐のある作品である。しかし、それぞれが与えられた役の重みをはね返した時、確実にレベルアップしていることだろう。音月を中心にした雪組のこれからに大きな期待を感じられる『ロミオとジュリエット』、心躍るスタートだった。

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雪組公演
『ロミオとジュリエット』

●1/1〜1/31◎宝塚大劇場
●2/17〜3/20◎東京宝塚劇場

<料金>
宝塚大劇場 SS席 11,000円、S席 8,000円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込)
東京宝塚劇場 SS席 11,000円、S席 8,500円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込)

<問い合わせ>

宝塚大劇場 宝塚歌劇インフォメーションセンター 0570-00-5100

東京宝塚劇場 03-5251-2001


【取材・文/岩見那津子】【撮影/岸隆子】

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