えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

宝塚ジャーナルは2019年2月20日に引っ越しました。
新しい記事はこちらから読めます。

真飛聖が初仕事。「ネスカフェ エクセラ」CM制作発表会


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元花組トップスターで、今年の4月に宝塚を退団した真飛聖が女優として、約半年ぶりに公の場に姿を現した。

今回のイベントは「ネスカフェ エクセラ」のCM制作発表会。

ラテ好きのタレントが集まる「ラテ研」(石塚英彦所長)の「副所長」に就任した挨拶と、初仕事として「ラテカラー国民投票2011『ラテで116(イーイロ)はじめよう』キャンペーン」のPRを行なった。


イベントは、まずトークから始まり、会場には抽選で選ばれた100名ほどの真飛ファンがオーディエンスとして集結。

ワインレッドのドレスをまとった真飛がスリムな姿を現すと歓声と拍手が起きる。
また、CMのメイキングの中で見せる男役スタイルの映像と目線には「キャー」という悲鳴も飛ぶなど、場内は興奮状態。
 

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まずはスカート姿に関しての話で「宝塚に17年間在籍、公の場ではスカートをはいていなかったので、恥ずかしいやら嬉しいやらです(笑)」。
 

今回の「ラテ研」就任に関しては「今秋、芸能活動を始めるにあたり、初の仕事としてぴったりはまって嬉しいです。コーヒーは1日に3杯以上は飲みます。1日の始まりと終わりを教えてくれる存在ですね。甘めが好きなのでミルクたっぷりで7:3くらいの割合です」。
 

苦くて甘いエピソードは「あるイベントで“まとびひじり”と呼ばれたことがあって(笑)。間違えてくれたおかげで“まとぶせい”と、ちゃんと知っていただいたのでよかったのではないかと、苦いけれど甘い結果なので(笑)。今回もCMの中で名前を言っていて、覚えていただく機会になればと思っています」。
 

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CMのメイキングフィルムを見ながら、男性風と女性風の2つのキャラが映されると、
「1つのCMで2つの面を見ていただけるのでお得かなと。ボーイッシュな方はやりやすかったんですが、女性の方はやっぱり時間がかかりました。女子ってどうだっけ?とか(笑)。どうしても足を開いたりしてしまって。男役時代から髪型の分け目にもこだわりがありまして、こちら寄りで分けるとシャープに見えるとか、いろいろ工夫があるんです。このCMで宝塚の男役から女性になる過程をメイキングで見ていただけて嬉しいです」。


トークが終わると、セットのカウンターでコーヒー作りのパフォーマンス。
好みの「ラテカラー」は、「朝はこれから仕事と、きりっとするために深みのあるめ“シャープ”を飲み、帰宅したらほっこりするために“キャメル”を飲みます」。
今の気分で“キャメル”を選んでお湯を入れて、一口試飲。嬉しそうに「甘い! 優しいあじで本当においしいです」と満足気。


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その後、「ラテカラー国民投票2011『ラテで116(イーイロ)はじめよう』キャンペーン」を紹介するコーナーでは、机上のパソコンを使って5種類の「ラテ」から好きなものを選んで投票のシュミレーション。真飛は“キャメル”を選んで投票する。

このキャンペーンの賞品は、「イーイロ」ということで現金116万円(1名)、ネスカフェ50本(116名)、花束(50名)、この三択からチョイスできる。現金当選者と花束当選者(そのうち1名)には、真飛聖が直接そのお宅まで届けるという嬉しいオマケ付きになっている。

「こんにちわ真飛です。とうかがいますから(笑)」と真飛は会場を沸かせる。


イベントの最後は、この日、10月13日は真飛聖の誕生日ということでケーキのサプライズ。

ラテカラーのマカロンのグラデーションで飾られたバースディケーキと大きな花束が運ばれる。
このサプライズに大喜びした真飛は、マカロンを1つ口に運んで試食する。「おいしい! 皆さんあとで分けっこしましょうね(笑)」。

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この誕生日プレゼントで、この日のイベントはすべて終了。最後に真飛から挨拶がある。

「皆様、今日は本当にありがとうございました。これからも「ラテ研」の副所長として、いろいろなラテを楽しんでいきたいと思います。皆様もぜひいろいろなラテを楽しんでください。そして、これからもラテと私を、末永くよろしくお願いいたします」
 

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その後、真飛聖は集まった記者たちの囲み取材に答えた。


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【囲みインタビュー】


ーー今回のCMの話を聞いたときいかがでしたか?

ちょうど道を歩いてる時だったので、嬉しくてぴょんぴょん跳ねてしまいました(笑)。ちょっと涙も出て来ました(笑)。


ーーコーヒー好きなんですね。

本当に大好きで、毎日3杯以上は必ず飲んでます。


ーーお誕生日ということで、年齢を聞いていいですか?

大丈夫です(笑)。35歳になりました。 

ーー宝塚を退団されて、女優としてこれから活動されるんですね。

はい。男役をしていただけで、もとの性別が変わったわけではないんですが、女子としての居方がまだわからないというか、まず女子への道をリハビリ中です(笑)。
 

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ーー今日はファンの方が来ていて、「キャー」とアイドルのような感じでしたね。

私も思わず「誰か来てるの?」と自分の後ろを振り返ってしまいました(笑)。現役時代は「もっと言って!」みたいな感じでしたが、今はちょっと恥ずかしいというか、でも、今の私でもよかったら好きでいてね、という気持ちです。


ーー宝塚は思い残すことなく退団という感じでしたか?

だいたい3年くらいと決めていて、ビジョンもありました。1年目は花組の83人の組子と絆を作ること。2年目は真飛聖という男役を皆さんに見ていただくこと。3年目は自分の集大成を見せようと。それが達成できたと思えたので決断しました。


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ーーこれからの目標は?

女性として演技はまだしたことがないのですが、人としての演技には変わりないし、目標は皆さんに笑顔になっていただけるようなお芝居をすることです。それに、話すことも笑うことも好きなので、何が飛び出すかわからないオモチャ箱のような存在でありたいです。これからどうなるか自分自身すごく楽しみです。


ーー男役姿はもう見られないですか?

ないと思います。でも両方やれるので双子で男のほうもやるのは面白いかなと。その場合でも太い眉とかモミアゲはないと思います(笑)。


ーー「ラテ研」の所長の座を狙う気はありますか?

とんでもない。まだ石塚さんにご挨拶もしてなくて、このままご自宅に行って「ピンポン、真飛です」とご挨拶したいくらいです(笑)。ラテの話もしてみたいです。公開討論でどっちがラテ好きかを皆さんに判定していただいて、それで所長の座を(笑)すみません(笑)。
 

ーー今後について抱負を。

これから沢山の方と出会いたいし、いろいろな方と絆を結んでいきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
 

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「ラテカラー国民投票2011『ラテで116(イーイロ)はじめよう』キャンペーン」

Webサイト http://b.nestle.co.jp/nex/latte/

キャンペーン事務局 0120・241・555 


【取材・文/榊原和子】


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『BOYZ BALLET FANTASY』に出演!桐生園加インタビュー

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宝塚では名ダンサー、そしてぱっと周りを元気づける持ち前の明るさで役者としても欠かせない存在となっていた桐生園加。今年5月末に宝塚を卒業し、まず彼女が挑戦したのは東京會舘でのダンシングディナーショー。新たなダンス、そして人との出会いを経て、10月26日から銀河劇場にて上演される『BOYZ BALLET FANTASY』で次なる一歩を踏み出す。不安や緊張を抱えながらも、飾らず、前向きに作品に向かっていく、桐生園加の「今」をお届けします。


良いパフォーマンスができたディナーショー
 

%E5%86%99%E7%9C%9F──まずは9月18日、19日に行われたディナーショーについてお話を聞かせてください。
すっごく楽しかったです!MILLION DOLLAR ROUGEさん(DIAMOND☆DOGSの森新吾と和田泰右のユニット)との共演、踊りのジャンルの違い、歌う曲の違い、最初はどうしたらいいんだろうと思いました。でも振付の前田清実先生が「似たような空気感だから大丈夫」と言ってくださって、それで安心して臨めたのが稽古初日です。でも新しいジャンルの振りはなかなかできなくて。帰りの電車の中も、家に帰ってからも、とにかく気持ち悪いぐらいビデオで振りを見て(笑)、稽古場では和田君に「一緒にやりましょう〜」と教えてもらって、その間に森君が振付を考えるという、上手く3人のバランスがとれた稽古期間でした。

──稽古期間はどのくらいあったんですか?
3人でできたのは、実質1週間もないぐらいでしたが、中身はすごく濃かったです。宝塚で私は花組から月組へと組替えしているんですが、その時と同じで人との関係は年月じゃないなと改めて思いました。
 

──本番でのお客さんの反応は?
ファンの方々が喜んでくださったのはもちろん感じました。それに宝塚時代の先生方や仲間も見に来てくれたんですが「拍手するのを忘れるぐらい見入っちゃった」と言ってくださって。それは、そのぐらい良いパフォーマンスができたということだと思うし、最初の旅立ちとしてありがたい機会に恵まれて、本当に色々なことに感謝しています。
 

──スカートで踊るシーンもあったということですが。
男役だったので足が開いてしまう癖があって、よく注意されました(笑)。15年間、男役の服装や仕草に慣れ親しんでましたからね。瀬奈じゅんさんや、彩吹真央さんからも「もう男役じゃないんだから」と言われ…。パンプスやヒールで踊ることにも慣れなくちゃいけないし、普段がすっごく大事。でも上級生の方々が言ってくださるのは経験しているからこそのアドバイスなので、大事にしていこうと思ってます。かといって、すぐにフリフリしたスカートは着れませんので、あれなんですけど(笑)。


愛してもらった宝塚時代

s_004──宝塚時代のお話も伺いたいのですが、『Dancing Heroes!』拝見しました。この公演の話を是非。
懐かしい。今年の1月ですか、懐かしいです。『Dancing Heroes!』の時は、BUGS UNDER GROOVEのTETSUさん、KAZUMI-BOY先生、前田清美先生、あとタップ場面では今回の公演でお世話になるHIDEBOHさんのお弟子さんや、ほかにも倭(やまと)という和太鼓のグループにも入っていただいて、スタッフ陣をもうすごく固めていただきました。すごいパフォーマンスになるんだろうな、と思っていたらちょっと想像以上のものに(笑)。
 

──和太鼓をつかった一幕のラストなど、あのまま倒れてしまうんじゃないかと思うぐらい、ギリギリで立ってらっしゃるのを感じました。
ギリギリでしたねー(笑)。先日のディナーショーの演出が荻田浩一先生だったんですが、先生が「命賭けてるから素晴らしいと思ったり、元気を貰ったりするんだよね」とおっしゃっていて、私もそういう事だと思うんです。こんなに男性と同じぐらい体力が必要な作品は初めてでしたが、でも毎日、毎日楽しくて。身体は辛かったけど、また次の日公演があることに、子供みたいにわくわくしていました。

──二幕の最後はご自身の振付で踊られていましたね。
「奇跡」という曲で踊らせていただきました。この曲はあさこさん(瀬奈じゅん)がずっと大事にしていた曲で、その後ろで踊りたかったという思いがずっとあったんです。ここでその夢を叶えるチャンスに恵まれて…だから退団というか、サヨナラみたいな雰囲気になってしまったんですが、とにかく一つの夢でした。作品に巡り合えたこと、弱音を吐かずに付いて来てくれた下級生、先生方、スタッフさんたちにも感謝していますし、全力で支えてくださったファンのみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

──その後、退団公演となった『バラの国の王子/ONE』がありました。
さすがに千秋楽では大泣きしましたね。私はパレードでつけるコサージュを用意していなかったんですが、当日赤いバラのコサージュが衣装に付いていたんです。自分のじゃないと驚いたんですが、下級生の彩央寿音が用意してくれたもので。そこでも泣いて、銀橋に出て挨拶しようと思ってもお客さんの顔が見えて泣いて、もう泣き虫なんで(笑)。でも本当に愛してもらったなと実感しました。

──桐生さんから直接伺えたら嬉しいのですが、男役に悔いなく、宝塚ではやりきったという気持ちになれた?
はい。もし悔いが残っていたら、たぶん宝塚を嫌いになっていたと。まっすぐ、純粋に育ててもらったことにとても感謝しています。怒られたことも、苦しいこともたくさんあったし、達成できなかったこともいっぱいあるんです。でも叶えられたことも多かった。たくさん支えてもらっていた分、次に進む不安はすっごくありました。外に出たら自由だし、楽しみでもあったけど、これから一人でやっていけるのか、と。


期待しているから不安や緊張がある

s_001──そして今回の『BOYZ BALLET FANTASY』への出演となるわけですが。
知っている先生がいらっしゃったり、あと同期の舞城も出演しますし、ちょっと安心かな、と(笑)。もうこの稽古場に来るにも緊張しましたもん! 宝塚ではぎりぎりの時間で稽古に入ることはなかったんですが、でも宝塚と同じぐらい早く入ったら早すぎるだろうし…稽古場に来る時間も舞城と相談して(笑)。
 

──出演するにあたって一番期待していることは?
いや、もう不安ばっかりですよ。振りを覚えられるのかな?とか。だけど「緊張とか不安は期待でもあるから」と言われたことがあって、そう考えると確かにどこかで期待している部分もあるんだなと思います。緊張感がないといけない部分も絶対にありますし。


──ディナーショーで共演した森さんと和田さんの二人は心強い存在になりそうですね。
良い意味で全く遠慮しなくていいし、気をつかわなくて良いし、気をつかってもくれない2人です(笑)。歌稽古で歌を歌っている最中に、隣で逆立ちしはじめたり、ガンガン踊り出したり…宝塚ではあり得なかったことをするので、ものすっごく新鮮でした!でもそういうところで許してもらってるな、と感じられたりもしたし。不安だけど、期待がどこかにあるのは2人のおかげでもあるんだろうなって思います。


これから挑戦していきたいことは…

%E5%86%99%E7%9C%9F-1──やはり桐生さんの中にはこれからもダンスを続けていきたいという思いがありますか?
そうですね。名倉加代子先生みたいにならなきゃですよね(笑)。70歳になっても踊り続ける…もう本当格好良い。
 

──踊ってみたいダンスのジャンルは。
ディナーショーのときに東方神起さんの「Purple Line」という曲でヒップホップ系のダンスをさせていただいたんですが、もう本当に楽しかった!ジャズダンスもバレエも一つ一つの振りだったり型が決まっているけれど、またそうではないダンスを踊って「自由でいいんだ!」と改めて思えましたね。もっとダンスやらなきゃ、って。

──ご自身で振付をされることは考えてらっしゃらないんですか?
それは、お話があれば。『Dancing Heroes!』のときは自分だけの振付だったので、自分のパフォーマンスを考えれば良かったんですが、10人、20人の振付を考えるとなると、頭で構成することが必要になりますからね。でも現役時代から振付の先生の進め方とか、レッスンに行っても教え方とか意識して見るようにはしていたんですよ。先生ごとに振りの癖が違うので、自分もそういう所を武器に伸ばしていったらいいのかな、と。それに教えることで、自分自身を確認できたりするので、そういう意味でも振付をやっていきたいという気持ちはあります。

──桐生さんといったらダンスのイメージが強いですが、これから先、お芝居は?
お芝居は大好きですね。やりたいとは思っているんですが、どうやってやるんだろう女の人って!と(笑)。男役の引き出しには、青年からおじいちゃんまで色々とつまっているんですが、女性の引き出しはまだ…。「急に役が回ってきたときに、急にやれないんだから」と先輩にも言われますし、やっぱり普段から気をつけていかないと、思っています。


観て元気になる舞台を!
 

──最後にこの公演にかける意気込みを聞かせてください。
意気込み、いっぱいありますよ(笑)!ストーリーとしては『リトルダンサー』のような話だと伺っています。一人の少年がバレエを通して成長していく話。私と舞城しか女性は出ないので、華を添えられたらいいですよね。ダンスに関しては、男性に負けず劣らずやりたい!という部分と、ちょっと柔らかく出た方がいいところと…場面で必要なことを見極めていけたらなと。
 

──桐生さんの新たな一歩、楽しみにしています。
明日も頑張ろう!という気持ちになる、明日への活力になる舞台になればいいなと思ってます。観て、元気になってもらいたいというのが、私の一番の思いなので。本当に新しい旅立ちなので、少し不安もあるかもしれませんが期待を持って観に来て下さい、というところかな(笑)。

 
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桐生園加(きりゅうそのか)○神奈川県出身。98年に宝塚に入団。宙組公演『エクスカリバー/シトラスの風』で初舞台を踏み、翌年花組に配属される。幼少からレッスンを積み重ねてきたダンスを武器に活躍。06年に月組に組替えになり、ダンスシーンのみならず芝居でも存在感を発揮する。11年『Dancing Heroes!』で主演をつとめ、同年5月29日『バラの国の王子/ONE』東京公演千秋楽を最後に宝塚を退団。同年9月『桐生園加ダインシングディナーショー』を開催した。

 


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BOYZ BALLET FANTASY 2011 Loving SWAN LAKE

構成・演出◇竹邑類
音楽◇松本俊行・la malinconica sinfonia(マリンコニカ・シンフォニア)
振付◇ジャズ・ステージング:港ゆりか
    バレエ:瀬川ナミ
    タップ:HIDEBOH
    ヒップホップ:森新吾

出演◇  中河内雅貴
    桐生園加  天空の女神(ミューズ) 
    舞城のどか 天空の女神(ミューズ)
    宮下龍之介 地上の天使(エンジェル)

    東文昭・長澤風海・北川優佑・アクリ士門・清水夏生
    佐野朋太郎・長澤仙明・森新吾・和田泰右・石井伶治

10/2610/30◎天王洲 銀河劇場

<料金>
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席:8,000円 A席:6,500円(税込)

<問合せ先>
キョードー東京 0570-064-708
銀河劇場チケットセンター 
03-5769-0011(平日10時〜18時)

<HP>
http://www.gingeki.jp/special/bbf


【取材・文/岩見那津子 撮影/冨田実布】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

『王様と私』制作発表レポート

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ミュージカルの名作、 『王様と私』が松平健のシャム王、貴城けいのアンナ、はいだしょうこのタプチムという顔ぶれで上演される。その制作発表が、17日、行なわれた。


「ハロー・ミュージカル!プロジェクト」は、大勢の人にミュージカルに出会ってもらうという目的で、今まで四大都市(東京・名古屋・大阪・福岡)のみで上演されてきた「王様と私」を、北海道から大阪まで、東北・東日本を中心に上演する。期間は2012年7月3日から東京・ゆうぽうとホールで上演開始。その後、全国17都市で上演する予定。
 

主催の映画演劇文化協会の進行により、同協会の会長松岡功、演出の山田和也、役の衣装に身を包んだ松平健、はいだしょうこ。また、衣裳が間に合わないということで小道具を持って振付・出演の真島茂樹も登場。貴城けいは、残念ながら肺炎で入院中で欠席のまま会見が行われたた。


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【挨拶・質疑応答 】

 

松岡 被災地である東北のお子さんたちに、松平さん、貴城さんと歌ったり踊ったりして頂こうと考えて、仙台をベースに子役のオーディションを実施し、稽古をして東北・北海道公演で各地一緒に巡演をして頂く予定です。東北の子供たちに夏休みの特別な思い出をプレゼントできればと思います。


山田
『王様と私』はリチャード=ロジャースとオスカー=ハマースタインが5番目に手掛けた傑作ミュージカルです。1951年の初演時にはトニー賞5部門を受賞し、1956年には映画にもなった名作ですが、私自身は1980年の再演時に大学生で帝劇で観劇しました。当時の市川染五郎さんが王様役をやっていらしゃいました。これまで初演のバージョンがアレンジされながら続いてきましたが、今回は装いも新たに作っていきたいと思っております。


真島
何よりも、子供たちがどういう風に舞台で活躍するのかが楽しみです。バレエシーンから最後の『Shall We Dance?』まで、一つひとつ大切に。これから少しずつ考えながら、新しい王様と私を作っていけたらと思います。


松平
今、大変な時期ではありますが原作を知らない方でも、より多くの方にこのミュージカルを観て元気出して頂きたいという主旨に賛同し、今回引き受けさせて頂きました。『王様と私』に出演するのは22年ぶりですが、今回は新たなシャム王を演じられると思うので、楽しみにしております。


はいだ
この大きな作品に出演させて頂けることを大変嬉しく思っています。大好きな本田美奈子さんが演じられていた役をさせて頂けることがとても嬉しいです。大先輩の松平さんたちに頑張ってついて行って、今までのバラエティ番組やおかあさんといっしょのコンサートでは観ることのなかったはいだしょうこ、そしてタプチムを皆さんにお見せすることが出来たら嬉しいなと思っております。3500円なので(笑)ご家族みんなで来て頂けたら嬉しいです。 

 

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ーー松平さんは22年ぶりということで、変わった点と、変わらない点は?

松平 基本的には私自身は変わらないと思いますが、22年の歳月には人生的にも色々な経験がありますので、もう一回りも二回りも大きくなったシャム王が出来るのではないかと思って

います。


ーー演出の構想など具体的にありますか?

山田 どの劇場でもクオリティを保てることを最優先に考えております。輸送手段に関してなど、目に見えない困難があってこれまで出来なかったことを今回可能に出来たので、このプロジェクトに参加させて頂きました。これを逆手に取ってどれだけ柔軟性に富んだ舞台空間を作るか、観る側にも演じる側にも負担の少ない舞台を作るかという「柔らかな舞台」に、それでいて一本芯の通った、「美しい舞台」にならないかなと思っております。今までの『王様と私』に敬意を払って、見え方などは柔らかなものにならないかなと思っています。 

 

ーーハローミュージカルプロジェクトの第一弾としてこの『王様と私』を選んだ決め手は?

松岡 映画演劇文化協会が主催するミュージカルということで、東宝株式会社さんに製作協力という形でご協力頂いております。何故この作品が選ばれたかは、まず、まだミュージカルをご覧頂いたことのない沢山の方々に、その楽しさを分かって頂きたいというのがこのプロジェクトの出発点でした。色々な世代の方の心を打つ作品、ミュージカルの中でも馴染みのある作品が良いと考えました。劇中のクライマックスにある『Shall We Dance?』は、ミュージカルを観たことがない方でも必ずどこかでお聞きになっているのではないかと思います。また、この作品を体験した子供たちやそのお友達にも、自分も舞台で輝けるのではないかとミュージカルの世界を志すキッカケとなってくれることを期待して決定致しました。

 

ーー被災地である東北地方でも公演されますが、どういう風に東北の方々を励ましていきたいか?

松平 シャム王は沢山の元気の良い子供たちを引っ張っていくのですが、今まで独断でやってきた国に異文化のイギリス人家庭教師のアンナが入って来たことによって、生きてきた世界が徐々に変わっていきます。やがて育っていく次世代に希望を託すという物語なので子供たちも大変元気の出る作品だと思います。

 

ーー子役は何人くらいで、どの地方からなのでしょうか?

松岡 仙台と北海道を回るチームには、東北の子供たちをオーディションしようと考えております。王子・王女役などに7〜8名。東京から西に関しては東京でのオーディションで、ダブルキャストで2チームずつ、合計4つのチームを作ることになります。この中で、オーディションを開催致します。

 

ーー観に来られる全国のファンに作品への意気込みを。

松平 この『王様と私』は一番好きな作品です。文化的なことも、家族の物語もあり、色々な話の詰まった大変素晴らしい作品なので、ぜひとも親子で、家族で観て欲しいと思います。

 

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【囲みインタビュー】

 

ーー22年ぶりに復活ですが、もうライフワークのようなものでは?

松平 当時は36歳くらいで、60歳くらいになったらもう一度やりたいなと思っていたので実現して本当に嬉しいです。

 

ーー髪の毛を剃られたのは役作りで?

松平 剃ったのは昨日です。今日ポスター撮りなので。

 

ーー真島さんは王様役ということですが。

真島 この通り、悪い悪い王様です(笑)。一つの役を踊り続けられるというのはすごく幸せなことですね。ダンサーは日々足を上げたり、動かないとダメになってしまうのでそれも継続出来たというのは嬉しいことです。今回は振付もさせて頂けるので、すごくドキドキしております。

 

ーー振付はどんな感じに?

真島 そうですね、僕の感じだと野獣的になるかも分かりません(笑)。

 

ーーはいださんは今回初参加ですが

はいだ そうですね、ミュージカル自体も久しぶりですが、今回は自分の愛を貫く役なのでいつもとは違った感じで舞台に立てたらいいなと思います。
 

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ーー先ほど本田美奈子さんのお話をされていましたが。

はいだ 本田さんの舞台を拝見したのですが、可憐な中にも力強さがあって人を思う愛の強さも出ていて、自分も頑張らないといけないなという気持ちです。非常に光栄です。

 

ーー松平さん、はいださんは如何ですか?

松平 役にピッタリじゃないですか?

はいだ 今日初めてお会いしたんです。

   

ーー今日のご衣装は?

真島 僕ですか?(笑)。

松平 私のはポスター用ですね。

真島 僕は衣装が間に合わず、すみません私服で(笑)。

 

ーーちなみにその像はどのくらいの重さに?

真島 これはね、一番最後に王様をやっていた時に小道具で作ってくれたんですけど、それはものすごく重くて中に芯が入ってたんです。首が振られるくらいの重さがありました。でも今はすごく軽いですよ。自由に空中を飛び交って、悪い王様ぶりを出せそうな気がします。仮面を被るとこうなります。(軽く踊る)こんなか感じです。

 

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ーーじゃあその姿で意気込みを。

真島 声聞こえます?(笑)。先ほど申し上げましたが、特に東日本の皆様に元気と勇気と沢山の愛をこの怖い顔で届けたいと思います。聞こえました?

はいだ 本当に、3500円で(笑)、皆さんにミュージカルというものを身近に感じてもらえ作品になったらいいなと思っております。私も精一杯頑張りたいと思います。

松平 今おっしゃったように、低料金でみんなで観て頂けるスケールの大きなミュージカルを是非楽しんで頂きたいと思います。

 

ーー最後に貴城けいさんとの共演ですが?

松平 まだお会いしたことはないです。心配ですね。

 

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 ミュージカル

『王様と私』

作◇オスカー・ハマーシュタイン

作曲◇リチャード・ロジャース

演出◇山田和也

振付・出演◇真島茂樹

出演◇松平健、貴城けい、はいだしょうこ/平田愛咲(Wキャスト)、橋爪淳、花山佳子、藤岡正明 ほか

●2012/7/3〜7◎ゆうぽーとホール

●2012/7/10〜8/12◎宮城〜大阪

〈料金〉3500円

〈問合せ〉一般社団法人映画演劇文化協会 03(3591)8530 (平日10:00〜18:00 土日祝お休み)

http://hello-musical.jp/king.html

 

【取材・撮影/冨田実布】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

KREVAがシアタークリエで音楽劇、陽月華も出演。

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陽月華


日本のヒップホップ界を牽引するアーティスト、KREVAが11月30日、12月1日の2日間限り4公演の贅沢な音楽劇を上演する。


KREVAは02年、3人組ヒップホップユニット「KICK THE CAN CREW」としてスタート、04年からソロ活動。「愛・自分博」はオリコンウィクリーランキング初登場1位を獲得。全国のアリーナやホールコンサートで動員記録を塗りかえている音楽界のトップアーティスト。  

今年も、9月8日(クレバの日)に5枚目になるニューアルバム「GO」をリリース、10月28、29日には日本武道館2DAYSを行ない、来年1月15日からは全国ホールコンサートも予定している。


つねに新しいことに挑み続けている彼が、東宝とクリエからの要請を受けて、次は『新しい音楽劇ー最高はひとつじゃないー』で音楽監督と特別出演というチャレンジを行なう。

この舞台はヒップホップの音楽劇で、「最高はひとつじゃない」をテーマに3つのストーリーがオムニバス形式で進行していく。「音色」など自分のヒット曲をはじめ、未発表曲を含む約20曲は、KREVAの選曲やアレンジになる。 


共演は元宝塚歌劇団宙組のトップ娘役で映像と舞台で活躍する陽月華、声優でホールコンサートも完売する宮野真守、最近はミュージカルなどでも活躍する若手人気俳優の渡部豪太など。


KREVAはこの初挑戦について「(舞台、演劇に関しては)何も知らないので色々学びたいです」
また、シアタークリエの舞台で「自分らしさを少しでも出せたらいいなと思います。」と語っている。


『新しい音楽劇ー最高はひとつじゃないー』
●11/30〜12/1◎シアタークリエ
音楽監督・特別出演◇KREVA
出演◇陽月華、宮野真守、渡部豪太 ほか
〈料金〉9500円
〈前売開始〉10月22日
〈問合せ〉東宝テレザーブ03-3201-7777、各プレイガイド
HP
http://www.kreva-ongakugeki.jp/

KREVAオフィャルHP www.kreva.biz

 
【文/榊原和子 写真/岩村美佳】 

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