えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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花組公演『愛のプレリュード Le Paradis!!』

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花組トップスター・真飛聖の退団公演となる、
『愛のプレリュード/Le Paradis!!』の東京公演が3月25日に開幕した。
『愛のプレリュード』はこれまで『THE SECOND LIFE』(07年宙組)や『逆転裁判』(09年宙組)、
『摩天楼狂詩曲』(10年星組)を作・演出してきた鈴木圭の大劇場公演デビュー作品。
デビュー作品がトップスターの退団公演となるのは初めてのことである。

ボディーガードの仕事をしているフレディー(真飛聖)は、
発明家であるドイル(悠真倫)の依頼を受けてサンタモニカにやってくる。
ドイルの一人娘・キャシー(蘭乃はな)の命を守ることがフレディーの仕事。
しかし、キャシーはフレディーがボディーガードに付くことを頑なに拒む。

まずは、嫌々ボディーガードを続けるフレディーと、
勝気なお嬢様であるキャシーの丁々発止のやり取りが見所、といった感じ。
蘭乃が、ちょっと背伸びをしているけれど、
実は子供好きだったり、可愛らしい一面をもったキャシーを等身大の魅力でみせていた。
真飛のフレディーは、キャシーに皮肉をいったり、からかったり、と対応がひとつひとつ上手で、
キャシーと一緒にいることで余計に大人っぽさや、クールさが際立つ。
退団を意識しての衣装だろうが、真飛の白いコートの似合いっぷりが、もはや憎い。

ボディーガードとしてドイルの屋敷を訪れたフレディーは、
そこで、捜査員時代、無二の相棒であったジョセフ(壮一帆)と再会する。
偶然の再会に喜ぶフレディーだが、ジョセフにかつての面影はなく、
心ない彼の対応に、困惑するフレディー。
ジョセフは捜査員をやめ、不動産を扱う実業家に転身していた。
しかも、その裏で銀行強盗など、
たとえ悪事に手を染めてでもお金を手に入れようとする組織をつくり、活動を続けている。
ジョセフが変わってしまった、その理由は?

キャシーとの恋物語と平行して、ジョセフとの友情が描かれているこの物語。
終盤、娘役の蘭乃とではなく、壮と真飛のデュエットダンスがあることに驚いたが、
トップ娘役との恋、2番手男役との固い友情、とまさに王道の展開をみせる。
ジョセフの部下、マロウ(華形ひかる)、デューイ(朝夏まなと)、ゲイリー(望海風斗)として、男役スター陣も登場。
それぞれ黒いスーツに身を包み、悪さ漂う男役の色気と、仲間であるジョセフを思う熱さをみせる。
この辺りは、ちょっと『ベルサイユのばら』の衛兵隊たちの場面を思い出した。

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愛音羽麗はフレディーの同僚、スティーブ役。
フレディーを支えつつ、彼の生き様を見守り続ける役どころ。
真飛のほかにも退団が決まっている、真野すがたや、天咲千華、眉月凰らにも、
それぞれ見せ場があり、作者の愛情が感じられた。

最後に真飛演じるフレディーが、サンタモニカへの思いを告げる場面があり、
その台詞はそのまま、「真飛聖と宝塚」に重なっていく。
最後の最後まで王道の宝塚で、ここまで王道を突き進んでくれると、
小さなほころびを気にしても仕方がないか、という気分にさせられる。
フレディーは、引くに引けない大きな思いと影を常に抱えた男。
風のようにみんなを包み去っていく、真飛の男役最後の姿を味わいたい。

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ショー『Le Paradis!!』は藤井大介、作・演出。
賑やかな場面から、軽いタッチのストーリー性のある場面、最後は正統派な男役黒燕尾で締め…
と、飽きずに楽しくみていられた。
もう大劇場のショーはお手のものなのでは?というぐらい、
安心して、ワクワクし続けられる作品だ。
同じく藤井大介演出で、真飛の花組トップ時代を代表するショーといっていいだろう、
『EXCITER!!』と比べると派手さはないかもしれないが、
その分、パリの香りを感じられる、大人っぽい作品に仕上がっている。
銀橋を生徒が通る場面がたくさんあるのは、ファンにとっても嬉しいことだろうし、
途中、壮がドレスに身を包み、真飛と絡む色っぽい場面があったり、
クラッシクに面白い場面と、意表をつく場面とのバランスも楽しい。
もちろん退団する生徒への見せ場も盛り込まれていて、そこも見ていて嬉しくなるショーだった。

この公演で退団するのは、眉月凰、真飛聖、真野すがた、祐澄しゅん、天宮菜生、
天咲千華、鳳龍アヤ、朝陽みらいの8人。
無事に、そしてたくさんの幸せに包まれて、宝塚を卒業できるように、と願いたい。

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花組公演
ミュージカル・ロマン『愛のプレリュード』
レビュー『Le Paradis!!(ル パラディ)−聖なる時間(とき)−』

『愛のプレリュード』
作・演出◇鈴木圭

『Le Paradis!!』
作・演出◇藤井大介

3/25〜4/24◎東京宝塚劇場

<料金>
SS席 11,000円、S席 8,500円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込)



【文/岩見那津子】 【撮影/岩村美佳】

雪組公演『ロミオとジュリエット』千秋楽報告

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2月17日から始まった、
雪組東京宝塚劇場公演『ロミオとジュリエット』の千秋楽を3月20日に観劇。

奇跡みたいな思いの受け渡しが、劇場の中では起こりうる。

舞台の熱気、
それをさらに盛り上げる客席からの拍手、
拍手を感じたタカラジェンヌたちから、
また熱い演技が返ってくる。
その繰り返しだった。

非日常×非日常

が作り出した千秋楽の舞台だったと思う。
宝塚の舞台は、もともと非日常の色が濃い。
さらにどんな公演でも千秋楽というのは、
“最後の1回”という思いが加味されて少し空気が変わるものだけれど、
地震の影響を受けての公演中止、そして再開を経ての千秋楽。
その点でまた舞台上も、客席も空気が違った。

特にそれを実感したのが、客席から手拍子が入る場面。
一幕の「世界の王」では明るいエネルギーが劇場全体に広まり、
その力の大きさには、ただただ単純に勇気づけられた。

キリキリと高まっていく出演者の集中力と熱気に、
胸が熱くなったのと同時に、
もしここでギリギリ保ってきたものがプツンと切れてしまったら、
演技の流れも何もかも取り返しがつかなくなりそうだ、
という恐怖感のようなものも実は感じていた。
決して広くはない道を、全力で駆け抜けていくような疾走感。
前しか見ていない。
少しでも足を踏み外したら、そこはもう崖。
そんな怖さ。
でも、だからこそ、最後の一回に込める思いも大きくなる。
そのことで生まれる感動も広がった。

最後まで無事に駆け抜けたのを見届けて、
一緒に駆け抜けられたような達成感と安堵感を、
客席にいても味わうことができた気がする。

この日で宝塚を卒業した、
花夏ゆりん、凰華れの、希世みらの、千瀬聖、鈴蘭まあやの5人も、
無事、袴姿でファンの前に登場し、
温かな拍手に見送られ宝塚の舞台をあとにした。

演じる側と観る側の思いが一つになる瞬間がある、
“劇場”という空間の怖さと最大の魅力を、宝塚の舞台でも実感した。
そんな、千秋楽の舞台だった。



雪組公演
『ロミオとジュリエット』

●2/17〜3/20◎東京宝塚劇場

〈料金〉SS席¥11000、S席¥8500、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 03-5251-2001 東京宝塚劇場 


 【文/岩見那津子】

白羽ゆりさんからのお願い。

被災地である福島県出身の白羽ゆりさんからのお願いです。
所属するホリプロでは、次のような形で義援金のご協力をすることになったそうです。
まだまだ余震と原発の恐怖の中で毎日を送るかたがたへの祈りを込めて、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

「あの鐘を鳴らすのはあなた基金」

義援金窓口のための特別口座を、「希望」「信じあう心」を歌詞に込めた、ホリプロの代表的楽曲である「あの鐘を鳴らすのはあなた」(唄:和田アキ子) にちなんで「あの鐘を鳴らすのはあなた基金」と名付け、17日付で下記口座を開設しました。

口座名:「あの鐘を鳴らすのはあなた基金」
口座番号:三井住友銀行 目黒支店 普通7119559


基金に集まった浄財は、すべて日本赤十字社を通じて、被災地の復興資金に充てることになっているそうです。
よろしくお願いいたします。

演劇キック/宝塚ジャーナル編集部

演劇キック演劇情報コーナー http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

朝海ひかるさんからのお願い。

3月11日に東北地方を中心に襲った「東日本大震災」は想像を絶するような被害と、多数の被災者のかたがたを生み出すという大きな爪あとを残しました。そして、今なお続く余震と原子力発電所の事故などの恐怖にさらされている現地の皆様を思うと言葉もありません。
一刻も早い平穏な日常と安全な生活を、切に切にお祈り申し上げます。

このたび、その被災地出身の朝海ひかるさんから以下のメッセージが届きました。その思いに(株)えんぶ、演劇キック、宝塚ジャーナル編集部として賛同し、ここに掲載させていただきます。

【朝海ひかるさんのメッセージ】

3月11日14時46分

この時から数時間も置かず、私を赤ん坊の時から育ててくれたふるさとの土地が跡形もなく消え去ってしまいました。

いまはただ、テレビから流れてくる映像に呆然としています。

自分が被災地に行って動く事が出来ないもどかしさに苦しみました。

今、こんな私にも出来るかもしれない、なにか、何が出来るか色々考えました。

とにかく何か始めようと「朝海ひかる<ふるさと義援金>を設立することを決めました。

私一人では微々たる力でも、ご賛同頂ける方々のお力を頂ければきっと大きな力になると確信しております。皆様に直接お話しを出来る機会こそありませんが、どうかどうか!被災地の方々にお力をお貸し下さい。                 

朝海ひかる

 

※朝海ひかる<ふるさと義援金>では、東北関東大震災で大きな被害を受けた宮城県の被災地の皆さんへの義援金のご協力を受け付けております。振込先口座は みずほ銀行 世田谷支店 (普)1230898 with K  です。
皆様の善意は、宮城県災害対策本部を通じて被災地の支援に役立てて頂きます。ご協力よろしくお願いいたします。

※ご注意:お振込み金額・回数はご自由です。
振込手数料は、ご自身でのご負担となります、ご了承下さい。
領収証の発行は致しかねます

 

 

皆様、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

演劇キック/宝塚ジャーナル編集部 



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