えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

座・ALISA『キセキのうた』

『スミレ刑事の花咲く事件簿』舞台初日、囲みインタビュー


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5月2日に幕を開けた『スミレ刑事の花咲く事件簿』の公開舞台稽古のあとに、主役の水夏希、そして共演者の徳山秀典、中山麻聖の囲みインタビューが行なわれた。


ーー水さんは、退団後の初舞台ですが、いかがですか?


水 この舞台の前にドラマをさせていただきまして、ドラマよりはラクにできるんじゃないなとたかをくくっていたんですけど、まったくもって宝塚にいたときの引き出しが使えないというか、使えたのは挫けない根性だけでした(笑)。あとはもう演出家の先生を信じて託して、そしてやって今日の初日を迎えました。


ーー女性役で、その同じ舞台に男性もいらっしゃるというのは?


水 男性ねー(笑)。いや、でも、美しいのであまり変わらないんですよ。なんか宝塚のときの気分でやってて、いけないいけない男性だ、みたいな。あまり違和感なく。


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ーーそれではお2人に水さんの女っぷりをうかがいたいのですが。


徳山 すごく可愛らしいと言ったら失礼なんですが、最初はしっかりしてる、その芯の強さの奥に、ものすごい可愛らしさを持った人です。

水 いやー。ほんとにしっかりしてるとか頼りがいがあるとか、そういう強いイメージばっかりだったので、ちょっと嬉しい!っていう感じです(笑)。

中山 僕は、役もそうなんですが、ほんとに頼れる大人の女性という感じがすごいので、僕はそれにくっついてくっついて引っ張ってもらってます。


ーー女性としての水さんのいちばん印象に残ったシーンは?キュンときましたみたいなところを。


中山 水さんが女性姿で出て来るところがまずそうですね。あと女の子女の子してる芝居があって、そこにちょっとキュンとしました。

徳山 僕は胸をむにゅってところです(笑)。

水 ああ、あり得ない、宝塚ではあり得ないシーンです、あれこそ。外に出た証しかな、みたいな。


ーーライブで、奇しくも日本を応援するような。


水 本当に偶然なんですけど、ガイズ(GUYS☆FROM THE EARTH)が発足して、まだ半年なんですが、ガイズの思いとして、皆さんが元気になっていただけるような曲をこれからも作っていきたい。その思いで作りましたが、たまたま今の日本に送るエールとして歌わせていただいてます。


ーーその曲の配信が義援金に?


水 はい。今後もそれはすべてそうしたいなと。


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ーーこの舞台の見どころなどをぜひ。


徳山 僕らは演者なので、演じることだけがパワーになると思っているので、舞台全てに全力を出し切っていきたい。全体を見ていただきたい。


ーー徳山さんの役はミステリアスに見えたのですが、心がけていることは?


徳山 最後まで、大どんでん返しまで、どう見せていくかとか。あとは水さんとの細かい息の合い方、その駆け引きをどうやっていくかですね。

水 超キザですよね。

徳山 えっ、そんなことないぴょん。

水 (爆笑)


ーー階段とかありますが。


水 そうですね、やっぱり懐かしいなみたいな感じですが、お稽古場はもう少し小さいものでしたから、舞台に来て、ああ階段だ!と(笑)。これ、絶対につまづかずに下を見ずに降りなくてはというものなんですが、今回、カーテンコールだけはここで転んではなるまいと(笑)慎重に降りてます。でもお芝居の中では宝塚のプライドにかけて階段を見ないで降りたいなと。


ーー宝塚時代はもちろん見ないで?


水 当然です(笑)。


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ーー伊原すみれという人の魅力を皆さんに。


水 そうですね、とても真っ直ぐで芯の強い女性なんですけど、四角四面に規則を守ることだけが全てじゃないとわかっていて、人間としての包容力とか温かさで、罪は罪であるということとは別に罪人を包んであげる。最後まで、本当に罪を償って戻ってくるまでちゃんと見放さない。ただ罪で縛るだけでなく本当の温かさと大きさというものを持つ。なかなかできないことだなと、演じてて感じます。


ーーあのガシッという抱擁は、それですか? 男役がちょっと見えるような。


水 あれは昨日の稽古までは女性の包容力でやってたんですけど、あそこは、最後は男同士くらいな勢いでその強さでということで。女性の芯の強さみたいなところをちょっと狙ってます。宝塚の男役を生かした感じで、男役にならない程度に。


ーー今後どのような姿を見せていただけるのでしょうか?


水 宝塚はいつも同じメンバーですが、これからはいつもそれぞれのセクションの方が集まってきて、今回だけのカンパニーというか、今回だけのメンバーなので、その心を1つにしたものをお客様に届けるというか。今しかない、そういうかけがえのない、今の一瞬しかない時間を共有できるように、正直に真摯に生きていきたいなと思います。


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『スミレ刑事の花咲く事件簿』

原作◇石平ひかり(「スミレ刑事の花咲く事件簿」講談社刊)

脚本◇樫田正剛

演出◇星田良子

出演◇水 夏希、徳山秀典、中山麻聖、壤晴彦ほか

●2011/5/2〜7◎東京 新国立劇場 中劇場

●2011/5/12〜15◎大阪 森ノ宮ピロティホール

●2011/5/17〜18◎名古屋 中京大学文化市民会館・プルニエホール

〈料金〉全会場 S席\8,000 A席\7,000(全席指定・税込)

〈問合せ〉

東京/SUMIRE LABO 公演事務局  03-5500-2151 (24時間音声案内)

大阪/キョードーインフォメーション  06-7732-8888 (10:00-19:00)

愛知/東海テレビ放送 事業部  052-954-1161






【取材/榊原和子 撮影/冨田実布】

女優・水夏希、ナチュラルにスタート!『スミレ刑事の花咲く事件簿』

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小説、CSオンエアドラマ、DVDドラマ、そして舞台という複数メディアによるプロジェクト「SUMIRE LABO」。

昨年末に原作本が講談社から発売され、3月にCSドラマがフジテレビONE TWO NEXTでオンエア、5月2日にDVD-BOXが発売という展開を行なってきたが、その舞台版が5月2日に幕を開けた。

マニッシュな女性刑事の伊原すみれが難事件を解決していくという刑事ミステリーで、主役の伊原すみれには、昨年9月に宝塚を惜しまれて退団した元雪組男役トップスターの水夏希が扮し、脚本は樫田正剛、演出は星田良子という顔ぶれで、映像版とは異なる舞台版としてのオリジナルストーリーを立ち上げてある。


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今回の舞台の背景となるのは、あるライブハウス。連続殺人未遂事件を追うために管理官の伊集院(飯田基祐)とともに潜入したすみれ刑事、だがそこで目にしたのは、メンバーの朝比奈(徳山秀典)と佐伯(西ノ園達大)の言い争い。どうやらこのバンド「L-BLOW」には隠された秘密があるようだ。そこに、すみれを慕う宝塚オタクの光矢刑事(中山麻聖)、プロダクション社長(平澤智)や舞台監督の太田黒ヤス(壤晴彦)と彼にそっくりな兄弟3人、そして舞台監督助手(麻尋えりか)が絡んで、事件は余計混乱していく。


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これが宝塚退団後の初舞台になる水夏希は、いきなりエプロン姿で登場するが、その日常感が思ったより違和感がない。

後半ではマニッシュなカッコよさも見せて、ナチュラルな女優デビューとなった。

シチュエーション・コメディ風に進んでいく舞台のリズムにもうまく乗って、ドタバタ場面やギャグも体当たり、かつスマートにこなしている。

一転シリアスに変わる後半では、ヒューマンな魅力を全面に押し出す。劇中でダンスのオーディションでは、変わらぬキレのいいダンスも見せてくれる。


謎を秘めたイケメンミュージシャンの徳山秀典は、すみれとの対決や感情を吐露するシーンで一気に観客を引き付ける。

光矢刑事の中山麻聖は宝塚オタクに照れずに徹し、きちんと愛されキャラにしている。

その他のメンバーも演技力のある役者ばかりで、とくにコメディシーンを引っ張る飯田基祐と壤晴彦が、ときにはベタな場面を突き抜けた笑いへと拾っていく力はさすが。

事務所社長の平澤智は巧みにボケを入れ、バンド仲間の西ノ園達大や舞監助手の麻尋えりかも見せ場では存在感を示している。


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背後に起きている事件のサスペンス感をひきずりながら、後半の犯人逮捕という大詰めに向かっていくストーリーは、やがて伊原すみれの抱えている心の傷、また、彼女が刑事という「人と向き合う」仕事を選んだ理由へと落とし込まれる。

そこから最後にかけて語られるいくつかのモノローグは、人と人がどう関わっていくかを問いかけるもので、己の内面を覗こうとするすみれの姿に、水夏希がかつて演じてきたいくつかの役柄が蘇り……その男たちのやむにやまれぬ心がふと重なった。


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この舞台には芝居の終わりには、GUYS☆FROM THE EARTHのミニライブがついていて、爽やかな白い衣裳で登場した水夏希は、Mizとしてのソロも含めて4曲、「立ち上がれ日本」「Fortune」「RUN」「きっと夢がある」を楽しく歌い踊る。

ライブでの水には、宝塚の舞台で身につけた圧倒的な華やかさがある。この夏にはコンサートも予定されているという。また舞台でそのスターぶりを見せてくれるだろう。


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『スミレ刑事の花咲く事件簿』

原作◇石平ひかり(「スミレ刑事の花咲く事件簿」講談社刊)

脚本◇樫田正剛

演出◇星田良子

出演◇水 夏希、徳山秀典、中山麻聖、壤晴彦ほか

●2011/5/2〜7◎東京 新国立劇場 中劇場

●2011/5/12〜15◎大阪 森ノ宮ピロティホール

●2011/5/17〜18◎名古屋 中京大学文化市民会館・プルニエホール

〈料金〉全会場 S席\8,000 A席\7,000(全席指定・税込)

〈問合せ〉

東京/SUMIRE LABO 公演事務局  03-5500-2151 (24時間音声案内)

大阪/キョードーインフォメーション  06-7732-8888 (10:00-19:00)

愛知/東海テレビ放送 事業部  052-954-1161




【文/榊原和子 撮影/冨田実布】

香寿たつきインタビュー

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『アニー』の子供パワーに押されないように!


赤のワンピースにもじゃもじゃヘアー、元気な女の子が主役の、とってもハッピーなミュージカル『アニー』。

これまでもたくさんの観客を惹きつけてきたが、26年目の今年はキャストを一新、よりフレッシュで活気のある舞台に生まれ変わっている。

その新キャストの1人として活躍しているのが、元宝塚歌劇団星組のトップスターだった香寿たつき。

大金持ちのウォーバックス氏の秘書で、優しく賢いグレースを適確な演技で演じている。毎日大勢の子供たちに囲まれている今回の舞台のこと、そしてこの夏に行なうという舞台生活25周年のライブについて話を聞いた。


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【落ち込んだときに子供の元気が】


ーー長い間愛されているミュージカルですが、舞台での手応えはいかがですか?


稽古をしているあいだは、いつものミュージカルの感覚でいたのですが、初日を迎えて、まず子供連れのお客様が多いことにびっくりしました。そして客席からの反応のすごさに、このミュージカルの人気を実感しています。


ーー笑ったり応援したりと賑やかですよね。


舞台の上も客席も本当にパワフルです。ちょうどお稽古期間中に震災があって、私は阪神淡路大震災も経験していますから、かなり気持ちが落ち込んでしまったんです。でも子供たちがひたむきに頑張っている姿を見てすごく救われて。被災地の子供さんたちもそうなんですけど、その明るさや元気な姿がいちばん私にとって励みになりました。


ーー28人ですから相当パワフルでしょう?


ほとんど黙っている時がないですね(笑)子役さんと共演の経験がないわけではないんですが、こんなに大勢とは初めてですから、やることなすこと新鮮で。子供たちも大勢だと遠慮しないので、大人のほうが押されてます(笑)。


ーーこの作品は、アメリカの不況時代を背景にしていて、ホームレスの人たちがいたり孤児院が出てきたり、身につまされるようなシーンもありますが、それをアニーが跳ね返していくのがいいなと。


最近、私もちょっと暗いというかリアルで重いミュージカルが多かったのですが、久しぶりに華やかな宝塚を彷彿させるような舞台に出てるなと思いました。ウォーバックス邸とかホワイトハウスのようなゴージャスなところと、橋の下みたいな貧しさの差がはっきり描かれているし、悪い人もいい人もわかりやすいんです。


ーーそんな中でアニーの歌う「トゥモロー、あしたは幸せ!」という歌が素敵ですね。


そうなんです。すごくハッピーになれる。だから今、みなさんに観ていただきたいです。


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【アニーがみんなを変えていく】


ーー香寿さんの演じる秘書のグレースはすごく素敵な女性で、すべてをわかっているけど出すぎないで、でも大事な時にはきちんと言うし。


こんな役は初めてです。理想の女性で、私とは遠いというか(笑)。


ーーそういえば『さくら色 オカンの嫁入り』で、ダメなおかんを演じていましたね。


あちらのほうが近いですね(笑)。グレースの役作りでは、私は最初に考えすぎていたところがあったんです。彼女は有能な秘書だから、ウォーバックスさんの考えをすべて理解していて、彼の意志をかわりに実行していると思っていたんです。ところが演出家に、もっとビジネスライクに、言われたことだけきちんと片付ける人でいいと。そしてアニーと出会ってからグレースも変わっていくのだと。上司のウォーバックスさんがアニーによって変化していく姿を見ることで、グレースの気持ちも変化していくわけです。


ーーただの上司だったのが、1人の男性としても見るようになるんですね。


そうですね。ニューヨークの街を3人で歩く「NYC」というシーンがあるんですが、そこで知らない間に気持ちが変わっていく。アニーに対してもたぶん母性とか人間くささとか、隠れていた部分が出てきたのと、今まで見たことのないウォーバックスさんを見て何かを感じたんだと思います。


ーーそう考えるとアニーってすごいですね。周り中にいる大人を変えていく。なんといってもアメリカの大統領まで変えてしまうし。


夢がありますよね。本当に、やればやるほど楽しくて深いお話だと思います。


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ーーそして、このミュージカルが終わると、夏にご自分のライブも予定しているそうですね。


実は今年で舞台生活25周年なんです。


ーーもうそんなになるんですね。


これからの自分を考えていったとき、できればいろんなジャンルの歌を歌っていきたいなと。半年とか何か月に1度とかでいいし、場所は小さくてもいいから、できれば定期的にいろいろな歌を歌っていきたいなと思っているんです。まずその1回目なのでがんばります。


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丸美屋食品ミュージカル

『アニー』

脚本◇トーマス・ミーハン

作曲◇チャールズ・ストラウス

作詞◇マーティン・チャーニン

演出◇ジョエル・ビショップ

出演◇近貞冬奈、高地杏美、目黒祐樹、友近、香寿たつき(東京公演)、彩輝なお(地方公演)徳永邦治、太田彩乃、嶋崎伸夫 他

●4/23〜5/8◎こどもの城 青山劇場

※大阪公演、名古屋公演あり

〈料金〉S席8000円 A席6000円

〈問合せ〉キョードー東京 0570-064-708

http://www.ntv.co.jp/annie/


香寿たつきライブ

7月のライブに関しましては、詳細が決まり次第、香寿たつきオフィシャルHPにて

お知らせいたします。

http://www.tatsukikohju.com/




【取材・文/榊原和子】












プレイベントでトークと歌.『MITSUKO〜愛は国境を越えて〜』

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フランク・ワイルドホーンの作曲によるmusical『MITSUKO〜愛は国境を越えて〜』のプレイベントが、4月21日、梅田芸術劇場メインホールにて行われた。


この作品は、明治時代、18歳の東京の町娘、青山光子が、オーストリア=ハンガリーの代理公使のハインリッヒ・クーデンホーフと出会った。そして愛し合い、ヨーロッパへと渡る。そして伯爵夫人として歴史に残るまでのドラマテッィックな半生を、描いたもの。


ヒロインのクーデンホーフ光子には安蘭けい、ハインリッヒには『エリザベート』でおなじみのマテ・カマラス、その他、息子のリヒャルトには辛源とジュリアンという国際派俳優がダブルで演じる。脚本・演出はワイルドホーン作品では定評がある宝塚歌劇団の小池修一郎、キャスト、スタッフともに実力を備えた顔ぶれで期待は大きい。


この日のイベントでは、約500人のオーディエンスも会場に詰めかけて今年2月に安蘭がウィーンを訪れたときの様子や稽古場の映像などが紹介され、そのあと劇中から3曲、マテが『東と西』、安蘭が『後ろを振り向かずに』、そしてデュエットで『愛は国境を越えて』を披露した。


その後、トークに脚本・演出・オリジナル作詞の小池修一郎も参加。それぞれにこの作品への思いを語った。


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【トークの内容】

小池修一郎

「実はもともと、明治時代に初めて国際結婚をした人くらいの印象しかなかったのですが、ヨーロッパで伯爵夫人となり、EUの父と言われた人物の母ということや、子供たちとの関係などで個人としては葛藤の多い人生を過ごしたということなどを知り、ただのシンデレラストーリーではなく 、ドラマになると思いました。

『後ろを振り向かずに』という曲は、光子が人生の困難に立ち向かうという意味で作ったナンバーですが、はからずも非常に今の日本の状況にマッチしていて、人生を、世の荒波を乗り越えて生きようとする人たちに勇気を与えてくれる歌だと思います。この曲のほかにも素晴らしい新曲がいくつもございますし、劇中にコミカルなシーンもあったり、とお楽しみいただけるのではないかと思います。ぜひ劇場にいらしてください。

マテさんは日本語がかなりできるようになって、温もりのある演技がとても魅力的で、安蘭けいさんは女優としての展開はとても見事なものがあります。2人のデュエットは期待以上に盛り上がりを見せてくれていますので公演も楽しみにしていてください」


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安蘭けい
「お稽古が始まる前に光子さんの足跡をたどるために、ウィーンやロンスべルクに行かせていただきました。そこで、光子さんが感じたであろうとてつもない孤独や、日本人としての誇りや強さを肌で感じて帰ってきました。

明治時代に自分の人生を強く切り開いていった日本女性がいたということを、皆さんに知っていただきたいし、それを伝えることが私に課せられた責任だといます。そのことを感じながら大切に演じてまいりたいと思います。

『後ろを振り向かずに』という曲は、日本人であるということで周りから偏見を持たれたり、さまざまな悲しみや葛藤の中で困難に立ち向かい、後ろを振り向かずに一生懸命前に進んでいこうという曲です。今のこの震災で被災された方々にも共通するメッセージだと思います。皆さまにもそのように感じていただけるようにお稽古しながら探っていきたいと思います」


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マテ・カマラス

「日本のこの震災を知ったとき、心の中から血が出るような思いでした。それでも『MITSUKO』が上演されると聞き、日本のために何かしなくてはいけないと思いました。

素晴らしい演出家の日本の小池さん、安蘭さん、たくさんの友人たちを放っておけないと思いました。

正直言いまして、日本の皆さんの国民性に惚れてしまっております!私の夢は『MITSUKO』を日本で成功させることです!


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musical『MITSUKO〜愛は国境を越えて〜』

脚本・演出・作詞◇小池修一郎

音楽◇フランク・ワイルドホーン

出演◇安蘭けい マテ・カマラス 辛源(シンゲン) ジュリアン AKANE LIV 増沢望 ほか

●5/15〜 5/23◎梅田芸術劇場メインホール

〈料金〉MITSUKOスペシャルシート(SS席)15000円/S席 12000円/A席 9000円/B席4000円(全席指定・税込)

※5/14 18:00プレビュー公演 S席 9000円/A席 6500円/B席 2800円(全席指定・税込)

〈問合せ〉06-6377-3800 梅田芸術劇場。

●5/27 〜 5/29◎中日劇場

〈料金〉A席 12000円/B席7000円(全席指定・税込)

〈問合せ〉052-263-7171 中日新聞社   

●6/11〜 6/29◎青山劇場

〈料金〉MITSUKOスペシャルシート(SS席)15000円/S席 12000円/A席9000円/B席6000円/C席3000円 (全席指定・税込)

〈問合せ)キョードー東京   0570-064-708



【取材・撮影/岸隆子】

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