えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

ポイントプレゼント実施中

月船さららの『引き際』公演にご招待!

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元月組の男役で、退団後は映像や舞台で活躍する月船さららが主宰するユニット、 metroの第4回公演が10月に赤坂レッドシアターで行なわれる。
 

metroは2009年1月に月船さららと無名塾出身の出口結美子が旗揚げ。企画からプロデュースまで手作りで、乱歩の『陰獣』を第1回公演に、『妹と油揚』『痴人の愛』など、文学的でユニークな舞台を上演してきた。
今回からは出口の結婚引退により、月船さらら1人の新生 metroとして、より幅広く精力的に活動を行なっていく。 
 

その第一弾であり metro第4回公演となる『引き際』は、これまでmetroの脚本・演出を手がけて来た天願大介が初めて書き下ろす新作。

最新作の『デンデラ』など日本映画界で鬼才ぶりを発揮する天願監督は、07年の『世界で一番美しい夜』で月船をヒロインに起用し、月船はその作品でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、おおさかシネマフェスティバル最優秀新人賞などを受賞している。
 

今回、新しいmetroのスタートとなる『引き際』は、今の日本の現実をダイレクトに映し出す作品で、震災、原発問題に触れたコメディ。天願監督らしい人間への愛と洞察がブラックにシャープに描き出される。


※近日中に天願・月船インタビューも掲載予定。




◆公演ご招待!
 

『引き際』

演劇ぶっくが運営している「演ぶShop」が、ぜひ観ていただきたい作品として『引き際』公演を、3組6名様にプレゼントいたします。


◇応募方法

本サイトのこちらのURLにお入りになってご応募ください。

 http://enbu.shop21.makeshop.jp/html/new_event.html?code=20110912165711


【期間は9月12日(月)17時〜9月14日(水)17時の48時間です】


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metro第4回公演『引き際』

演出・脚本◇後天願大介

出演◇若松武史/柄本時生/鴇巣直樹/月船さらら(metro)/村上淳

10/6〜13◎赤坂レッドシアター

〈料金〉5,500円(全席指定・税込) 

〈問合せ〉ジェイ・クリップ 03-3352-1616(10:00〜19:00)

http://www.j-clip.co.jp/

 

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

大爆笑の囲み取材!湖月わたる出演『BLUES IN THE NIGHT』制作発表会

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9月30日から10月9日に天王洲銀河劇場をはじめ、北海道、大阪、名古屋でも上演される『BLUES IN THE NIGHT』の制作発表会が先日行われた。

シカゴの安ホテルに集まった男女4人のそれぞれの人生が、ブルース、ジャズの名曲と共に浮かび上がるミュージカル。オペラ歌手として、またミュージカル女優としても活躍中の森公美子、元宝塚トップスターの湖月わたる、AKB48から片山陽加と佐藤亜美菜(Wキャスト)、そして黒人演歌歌手のジェロ、とそれぞれ違った背景を持った出演者たちが集まった。

この異色のコラボーレーションが見所になるだろう作品だが、この日も5人でミュージカルナンバーを数曲披露。
それぞれ出自は違っても、歌うことに触れ続けてきた5人のセッションは心地良く、お世辞抜きに心躍るものだった。

その後に行われた囲み取材では、稽古が始まって、まだ数日しか経っていないというのが嘘のような爆笑の連続。会見前に森とジェロの間で、“とあるアクシデント”が起き、その衝撃的なアクシデントのおかげもあり、また一気に5人の距離が縮まった、といった感じ。ここまで笑えた囲み取材も珍しい。
そんな囲み取材の模様をミュージカルナンバー披露中の写真とあわせて紹介する。

【囲み取材】
 

──みなさん集まって稽古始められてみて、いかがですか?

 まだ稽古をして、2、3日しか経っていないので、まだこれからなんですけど、例えば写真撮りとかその時にはもう盛り上がってましたね〜(笑)。仲の良い友達みたいな感じで。私はAKBのお二方を見ると母親の気持ちになっちゃって。「こうしなさい!」とかなんか言っちゃうんですよね。

佐藤 本当に優しくしていただいて、あのいつもみなさんをテレビで見ていたりするので、「あ、本物だぁ」(森:爆笑)と思って(笑)、私もちゃんとしなきゃ!って緊張してたんですけど、本当に優しく話しかけてくださったり、色々教えて下さったりするので楽しいです。

ジェロ 初日は一番緊張するんですが、入って1時間経ってないのに笑いっぱなしでしたよね。笑いが止まらないんですよ。でもなんか、みなさん笑ってからしっかり稽古に入る。あとはまた笑い、みたいな感じで。

 今日は本当にすまないことをしてしまってね。

ジェロ いやいやいや、もう……(笑)

 意外なアクシデントが起きてしまって…ジェロさんのトラウマになってしまうようなことを私はやってしまって(笑)。

全員 (爆笑)

湖月 でも(笑)、このアクシデントのおかげで朝の緊張が飛びましたよね(笑)。

──(笑)、ジェロさんは初めてのミュージカルということでいかがですか?

ジェロ ミュージカルが好きで、『コーラスライン』という作品が一番好きで、このオファーをいただいた時も、是非!という気持ちでした。でも3日目でこんなに楽しくなるとは(笑)。だからもう本当に楽しく、きちんと良い作品をお見せできたらと思います。このミュージカルの魅力は歌。ブルースの魅力で、みんなが歩んできた人生がそれぞれの曲でわかるというミュージカルなので、本当に歌がメインなんですよね。

──湖月さんはいかがですか?

湖月 まずみなさんとお会いしたのがチラシ撮影の時で、もうみんなで並んだ瞬間に演出家の吉川さんが大喜びされて。「こんな並びが見れるなんて!」って興奮してらして、早くお稽古場に行きたい、見てみたい、ってわくわくされてました。その姿を見て、こっちまでわくわくしてくるなぁと。その時にジェロさんが白いスーツでバシッと着ていらっしゃったんですけど、私も男役として色々なスーツを着こなしてきましたが(笑)、その着こなしにはクラっときましたね。

──湖月さんと森さんとはもともと面識が?

 はい、もう何度も観に行って。

湖月 でも共演させていただくのは初めてで。

 本当にね、今年なんです、なんか一緒にやりたいね。って言ってたら。

湖月 『愛と青春の宝塚』を観に来て下さって、その楽屋で話をしてたらね。言ってみるもんですよね(笑)。言えば叶う!

 大金持ちになりたい!とか宝くじに当たる!とか言ってみた方がいいかも(笑)。

湖月 にしても、もうAKBの二人は同じ女性とは思えない可愛さですよね。

 丈が違いますもんね(笑)。

全員 (笑)

──片山さんはいかがですか?

片山 最初は不安で不安でいっぱいだったんですけど、本当にみなさん気さくで、今日もお腹が痛くなるくらい笑ったり…。どこの現場でも最初はすごく緊張してしまって、しゅんとなっちゃうタイプなんですが、今日は自然体でいられるというか。ちょっと緊張はしてるんですけど、そこまでガチガチにはならずにいられた気がします。でもブルース独特のリズム感がつかめなくて、そこには苦戦してるんですが。

 大丈夫だよ。大丈夫、大丈夫。全然OK。

──みなさん違うジャンルから集まってきていますよね。

 みんな不思議とジャズはやってないんですよね。演歌であり、宝塚であり、クラシックであり、J−POPでありというところから、ここに入ってきてるというのがね、すごいですよね。よくぞ集めましたよね(笑)。だからみんなで試行錯誤して作り上げるという感じで、例えばジェロ君に英語の発音を聞いたりしてね。

──みなさんブルースというのはいかがですか?

佐藤 今回、初めて勉強しました。これがブルースなんだというのを。耳にしたことはあってもきちんと知らなかったので、こういう独特なリズムの刻み方とか、転調が激しかったりとか、すごく難しいものなんだと今回学びました。

 私は元々はジャズ歌手になりたかったんですよ。それで音楽大学に入ったんで。あ、この年にしてやっと軌道修正というか、今までの姿は仮の姿でこれからは、私、森公美子の本筋の姿になるんじゃないかと。そんな作品になっちゃうのではないかと思いますね。

ジェロ 僕はブルースを歌ったことはなかったんですよね。今の向こうのR&Bのルーツはブルースとかソウルとか1920年、30年代の頃の曲から来てるので割と有名な曲とか知ってはいるんですが、実際歌う機会はなかったですね。もうすぐ30歳なんですが、30歳にして新しい挑戦ということで、新たな気持ちでやりたいなと思っています。でも演歌とブルースとで通じる所があるんですよ、やっぱりそれぞれの歩んできた人生がブルースでわかる、演歌でわかるって感じだと思うので、人生の歌、心の歌だと思いますね。アメリカでもどんな歌歌ってるの?って聞かれたら、ジャパニーズブルースって答えてます。

湖月 私は宝塚時代にオーソドックスなジャズであったり、ブルースっていうのはショーですごくよく使われていて。でもすべて男性目線で(笑)歌ってきたので、女性として本格的にブルースを歌うのは初めてで、森さんもおっしゃいましたけど、私も新しい湖月わたるをここで!誕生させられたらなと思っています。

片山 アイドルはJ-POPしか歌えない、そう言われたくないので本番までには「アイドルだってブルース歌えるんだぞ!」ってところを(笑)見せていけたらなと思います。




▼湖月は背中の開いたセクシーな衣装で登場
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▼色気を放つミステリアスな女性に挑戦する
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▼森公美子          ▼ジェロ             ▼片山陽加(AKB48)       ▼佐藤亜美菜(AKB48)
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『BLUES IN THE NIGHT』

演出◇吉川徹
出演◇森公美子 湖月わたる、片山陽加・佐藤亜美菜(AKB48)Wキャスト ジェロ

●9/30〜10/9◎天王洲銀河劇場

<料金>
S席:11,000円 A席:7,000円(全席指定・税込)
U−29チケット A席:5,000円(全席指定・税込)※コマ・スタジアムのみ取扱

<公式HP>
http://www.blues-itn.jp


札幌、函館、大阪、名古屋公演あり





【取材・文/岩見那津子 撮影/冨田実布】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

誕生日にお披露目公演初日!花組『ファントム』囲み取材

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花組公演『ファントム』の囲み取材の模様を写真と共にお届けする。
『ファントム』は2004年宙組で初演され、以来2006年に花組で再演、そしてこのたび蘭寿とむのトップお披露目公演として再び花組で上演されている作品である。
ガストン・ルルーの小説を元にアーサー・コピットが脚本、モーリー・イェストンが作詞・作曲をし、演出を宝塚歌劇団の中村一徳が担当。切なく、悲しい愛の物語が豊かな楽曲とともに浮かび上がる。
この日の囲み取材には蘭寿とむと蘭乃はなの二人が登場。ちなみに、初日となった8月12日は蘭寿の誕生日。記者から誕生日とお披露目公演の初日が重なったことに触れられ、蘭寿が少し照れ笑いするような場面も見られた。

<挨拶>

蘭寿 通し舞台稽古にお越し頂きまして、ありがとうございました。本当に『ファントム』という素敵な作品で花組のスタートを切ることができて、とても嬉しく思っております。今日から千秋楽までみんなで力を合わせて、役替わり公演もありますので、精一杯頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いします。

蘭乃 クリスティーヌという素敵な役をいただき、プレッシャーの中でも大変嬉しい気持ちでいっぱいです。一日一日気持ちを込めていきたいと思います。今日から千秋楽まで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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<質疑応答>

──宝塚での公演を経て、改めて東京公演への意気込みをお話ください。

蘭寿 そうですね。大劇場公演は本当にみんなの活気がすごくありまして、これは良い状態で進めるな、と思いながら公演しておりました。東京公演もさらに進化していきたいと思っております。

──東京公演に向けて深めていきたい所は?

蘭寿
 私の中では森の場面なんですけど、クリスティーヌの本当の愛を知ったときの一番クライマックスの部分なのでその気持ちの変化をより丁寧に描きたいな、という思いで作ってきました。

蘭乃 私も、一番森の場面が大切になってくると思うので、そこでクリスティーヌが見せる優しさやエリックを思う気持ちというのを表現したいなと思いますし、あの作られた森をお互いに美しいと思う二人の共鳴している気持ちを大切に演じたいと思います。

──お披露目公演ということで、組まれた際のお互いの印象は?

蘭寿 最初は本当に笑顔の可愛い人だなぁという(笑)第一印象だったんですけど、ずっと「デュエットダンスを踊るのが楽しみだね」って言い続けていて。指折り数えて当日になって彼女が振付中にかなり緊張しているのを見てまた、なんか初々しいなと思いながら…なんでしょう、一緒に踊っていても同じ感覚で、同じ空間の空気で踊ることができるので、すごく感性も豊かな子だし、本当にさっきも言ったように響き合うものがあるので、これから二人で色んな色に染まっていけるなと。これからの私たちを楽しみにして頂けるような、コンビでありたいなと思います。

蘭乃 私がどんなことをしても受け止めて、そして導いてくださるので、蘭寿さんを信じてついて行きたいと思っております。

──トップの重み、どのように感じていますか?

蘭寿 初日に大きな羽根を背負ったときに、この羽根の重さが責任の重さというのをよく聞きますけど、それを身をもって知りまして「こういうことなのか」と。やはりお芝居の中でもすごく責任ある立場ですし、とにかく日々集中してやっていきたいという思いと、一人ではなくみんなの力作っていきたいなと言う思いと、あとは健康管理が大事だな、というようなことを思いました。

──蘭寿さんならではの役作りのこだわりがありましたら。

蘭寿 私ならでは、ならでは…っていうのは難しいですね。でも仮面を付けている分、伝わるものが普段より制限されているので、そのあたりをどういう風に表現していったらいいのか、見え方とか、表現力の面ではすごく気を集中させていますね。

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【舞台写真】

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花組公演
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ファントム

脚本◇アーサー・コピット
作詞・作曲◇モーリー・イェストン
潤色・演出◇中村一徳
翻訳◇青鹿宏二

●8/12〜9/11◎東京宝塚劇場
※役替わり公演あり 

<料金>
SS席 11,000円、S席 8,500円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込)

<HP>
http://kageki.hankyu.co.jp/index.shtml



【取材・文/岩見那津子】【撮影/岩村美佳】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/


非日常世界を耽美的に表現。ミュージカル『ドラキュラ』


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フランク・ワイルドホーンの作曲で上演されたミュージカル『ドラキュラ』 の日本版上演で、ドラキュラ伯爵を演じる和央ようかが男役で主演するのは宝塚退団後初ということで注目される舞台が、8月20日に幕を開けた。

石造りの大きな円筒形の装置のなか、美しい歌声が響いてくる。この奇怪な古城に弁護士・ジョナサン(小西遼生)が訪ねるところから舞台は始まる。

 

城の主ドラキュラ伯爵(和央ようか)のロンドン転居の手続きをするために来た彼を、伯爵自らが出迎えてもてなしてくれる。そのやりとりのなかで伯爵はジョナサンが見せた彼の恋人、ミーナ(花總まり)の写真に心を奪われる。そしてその夜、ジョナサンはドラキュラたちに襲われてしまう。 
ロンドンに帰ったものの体調を崩したジョナサンを、恋人のミーナはかいがいしく世話をし、やがて結婚する。

一方、ミーナの友人ルーシー(阿部なつみ)は、三人の求婚者の中から幼馴染のアーサー(矢崎広)を選ぶ。だが恋するミーナを呼ぶドラキュラ伯爵の声がルーシーに届いてしまい、彼女がドラキュラの生け贄となってしまう。そんなルーシーを求婚者の1人で精神科医のジャック(上山竜司)は、ドラキュラ専門家のヴァン・ヘルシング(鈴木綜馬)を呼び寄せ、ルーシーを診断してもらう。
 

ヘルシング教授の指示のもと、ジョナサンや求婚者たちは力を合わせて対策を講じる。だがルーシーはドラキュラの魔力から逃れることはできずこの世を去る。そして死んだのちも墓場から抜け出して赤子を盗むという行為にいたり、最愛のアーサーの手で永遠に葬られることになる。

 

ドラキュラ伯爵のミーナに対する思いは消えず、ミーナやロンドンにいる手下のレンフィールド(小野田龍之介)に声を届かせ、閉ざされた空間に自在に出没してはミーナやジョナサンを悩ませる。固執するドラキュラ伯爵の誘いを拒むものの、ドラキュラ伯爵の牙を受けてしまったミーナは、万一自分がルーシーのような異形の者になった時は殺してほしいと夫ジョナサンに頼む。
 

ミーナを救うにはドラキュラ伯爵を殺すしか方法はない。寝床に聖水をまき伯爵をトランシルヴァニアに追い詰めたヘルシングたちは、彼の城へと向う。朝に晩に伯爵の思考が頭に入ってくるミーナは、それをドラキュラ伯爵退治に役立ててほしいと危険な旅に同行する。

そして城外の結界にミーナを残して一行は城に潜入、激しい攻防の末に孤立したドラキュラ伯爵は、それでも空間を越えてミーナと会いに行く。そして、ミーナに見せた愛とは……。
 

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主演の和央ようかは男役時代の技術を生かしつつ、男でも女でもない魔性のドラキュラ伯爵をそこに存在させ、ワイルドホーンの美しい曲も高音で無理なく歌っている。

ドラキュラを虜にする賢く優しいミーナは花總まりで、翳りのある美しさが印象的で、内にある情熱を確かな力で演じた。

ジョナサンを演じた小西遼生は正統派美青年として爽やかで男らしい。ドラキュラ城でヴァンパイアたちに翻弄される場面は耽美的。

安倍なつみは美声を活かした歌唱が魅力で、血を吸われて常人でなくなった演技にもめりはりがある。

登場から目が離せないのがヴァン・ヘルシング役の鈴木綜馬。学者らしいヒゲをたくわえた風貌と存在感で魅せ、歌声も聴かせる。

ルーシーの求婚者、上山竜司(ジャック)矢崎広(アーサー)松原剛志(クインシー)は、キャラクターが描き分けられ、個性がそれぞれに光って魅力的。それぞれルックスも歌もいい。


高さのある円筒を中心とした装置、ドラキュラ伯爵の異様な髪型、イリュージョンといった、非日常世界の表現が面白く雰囲気を盛り立てる。全編ワイルドホーンの美しい楽曲で彩られ、演技者にも恵まれているので、場面ごとの完成度は高い。

しかしストーリー展開が少々説明不足で、ドラキュラ伯爵とミーナがなぜ運命的にお互いに惹かれたのか、説得ある形では描かれていない。そのため、結末に至るミーナの心情に追いつけない観客もいるのではないだろうか。その点が惜しいが、吸血鬼というテーマにつきもののエロスとタナトスを味わうことのできる作品である。 

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ミュージカル

『ドラキュラ』
作曲◇フランク・ワイルドホーン

訳詞・演出◇吉川徹

出演◇和央ようか/花總まり 安倍なつみ 小西遼生 上山竜司 矢崎広 小野田竜之介・松原剛志/鈴木綜馬 ほか
 

●8/20〜9/11◎国際フォーラムC

〈料金〉プレミアム席20000円 S席12000円 A席9000円 B席6000円

〈お問合せ〉キョードー東京 0570-064-708

●9/15〜9/18◎梅田芸術劇場メインホール

〈料金〉SS席19000円 S席12000円 A席9000円 B席6000円

〈お問合せ〉キョードーインフォメーション 06-7732-8888(10:00〜19:00)  

 
【文/佐藤栄子 撮影/岩村美佳

 


演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/


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