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『I LOVE YOU,YOU’RE PERFECT,NOW CHANGE』開幕インタビュー

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ミュージカル『 I LOVE YOU, YOU‘RE PERFECT, NOW CHANGE 』が、華やかに、笑いと音楽とともに、10月8日、初日の幕を開けた。

この作品は1996年初演、フ・ブロードウェイで12年間5003回もロングラン上演された大人気作品。

2人の男優と2人の女優が、18話からなるストーリー構成のなかで、シーンごとに入れ替わり、恋愛未満、恋愛中、恋愛後の恋人たちや周囲の人々を演じ分ける。

今回の出演者は中川晃教、白羽ゆり、神田沙也加、米倉利紀という歌える4人で、演出を担当するのは、本作のオリジナル演出家であり、ミュージカル『ア二―』の演出で11年間日本で仕事をした経験をもつジョエル・ビショッフというグレイドの高い舞台になっている。

その公開舞台稽古が初日前日の7日昼に行なわれ、 中川晃教、白羽ゆり、神田沙也加、米倉利紀が記者たちに抱負を語った。


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【一問一答】
 

━━いよいよ明日初日を迎えられる今の気持ちは?

中川 ようやくここまで来ましたっていう感じです。4人でこれだけ楽しく、そして弾けて、最後は観て良かったな、やって良かったな、すべてのお客さんも僕たちも皆が一体になれる、そんなミュージカル、最高です! 是非観に来てほしいです。 今ホッとしています。でも明日が初日、明日に向けて頑張ります。

 

神田 私もこの瞬間の正直な気持ちはすごい安堵感がいっぱいあるんですけど。4人なのでひとりひとりに任されている責任であったりとか、割いている時間もそうですし、すごく大きなものを皆抱えているんですけど、それが舞台の上でぶつかったり、喋った時に、何か大きなパワーになって皆さんに届いたらいいなという思いで、それだけでやっております。明日から最後まで頑張ります。

 

白羽 私も少しホッとしているんですけれども。今回は4人しかいないので舞台上で忙しいのですけれど、楽屋裏も結構忙しくて(笑)、まだ慣れていないんです。今回はオリジナルの演出家であるジョエルさんに色々教えていただいたり、一緒に一から作ったという感じで、今は嬉しいというか幸せな気分です。明日からなので、気を引き締めて頑張りたいなと思います。

 

米倉 僕はまだお芝居を始めて4年目というところなんですが、みんなが言ってくれたように、お稽古からずっと本番にかけて作り上げていく山の登り方というか、そういったものがやっと自分の身体に入ってきた感じなんです。初日目前のゲネプロということで、どこにピークを持っていったらいいのかは、まだですが、最後の最後まで元気でいること、みんな健康で怪我もなくやることが絶対なんですけども、その大波小波をも楽しみながら今日のゲネプロはできたかなと思ってます。

 
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━━共演者の印象などをお聞かせください。

中川 男2人、女性2人ですよね。4名+ピアニスト・ヴァイオリンの計6名のキャストがオンステージに乗っているんです。だから、ケータリングの美味しいものがなくならないんです。そんなお得感はあります(笑)。

神田 そこ!?
中川 皆さんの印象ですよね(笑)、ごめんなさい(笑)。米倉さんは、包み込んでくれるような方だなって思ってて、ちょっとしたところに緊張してる気持ちや、稽古のなかでぶつかっていったりしますよね。それを冗談とかポジティブに明るく大丈夫って、優しさや気遣いみたいなもので場の雰囲気を和ませてくださる、心温かくて素敵な方だなって。今回初めてやらせていただいて思っています。僕大好きです。

白羽さんは、やっぱり白い羽と書くように天使の羽のようなふわーんとした存在感で、百合の花のように、正に下の名前のように健気で素敵な。宝塚の経験だけではなく白羽ゆりさんとして、4人だけのミュージカルですけれど、ある意味音楽の部分で歌声のすごく大切な部分を下から高音域まで支えてくださっている、そんな存在感だと思っています。

サヤ(神田)に関しては、僕はずっと共演したいねって話していて。リーディングではあったんですけど、ようやくこういう形で一緒にやらせていただいています。それで、膝を蹴られたり(笑)足を踏まれたり(笑)。お互いにこの作品に向って、良い意味で切磋琢磨しながら(笑)作り上げていく素敵なパートナーです。

そして、皆さん素敵なパートナーです。僕が殆ど喋ってしまいましたが、すみません。


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神田 それでいいんじゃないかと(笑)。私はあんまり人数が少ない舞台というのをやったことがなくて、今まで経験した中で一番少ないんです。年齢も違いますし、経歴も違いますし、こういう世界への入り口も違いますし。そのぶん自分が見たことのない景色や経験を持っていらっしゃるので、普通にランチの時のお喋りでも刺激を受けられて、かつ性格だったり声の質だったりのバランスが奇跡的だなと思ってます。

トシ(米倉)さんは、笑いのツボが合うんですよね。面白い思い出がお稽古から今日まですごくあるので、それを思い出して笑わないようにしないとっていう風に思っています。

ゆりは、私一人っ子なのでお姉ちゃんができたような感じで、楽屋も一緒なので、女子らしい会話、かと思いきや中身が二人とも男っぽいので、男っぽい会話だったり(笑)。今後も仲良くしていけそうな先輩に出会ったという感じです。

ノリ(中川)さんは、一回生身の身体でお芝居をする機会が欲しいねって話していて、タイムリーにいただいたお話だったので、満を持した感がすごくあるというか。やっぱりリーディングで息が合うっていうことは、実際立ってお芝居をしてみてもすごく息が合って、もう初めから安心して委ねられる方ですね。
中川 キスも一杯してるしね。
神田 キスね(笑)そうね。はい(笑)。

 

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白羽
私も宝塚という女性だけの団体生活に慣れていましたので、逆にこれだけ少ないと、それぞれの個性というのは大事なんだなというのを感じます。男性との共演も新鮮ですし、私は皆さんからすごく影響を受けているのを感じますね。

中川アッキーは、客席で見せていただいている時から天才的な人だなとずっと思ってたんですけど、稽古場とかオフがあまりにもマイペースなタイプなので、そのギャップに面白くて興味がある感じです(笑)。

サーヤは、お姉ちゃんのようと言ってくれているように、楽屋も一緒で本当に可愛すぎる妹が出来たなっていうぐらい。こういう風になついてくれるというか(笑)、それもすごく嬉しいし、私こそよろしくっていう感じです。

米倉さんは声も存在も、ものすごく癒されるなぁと感じています。大人としてまとめてくださる感じが素敵だなと。

 

米倉 僕は短めのほうがいいですよね(笑)。皆さんが言ってくれるように、僕が一番年齢が上なんです。この選ばれたキャストの選ばれた理由というのがお稽古中にちょっとずつちょっとずつ分かってきて。やっていく間にジョエルが選んだ理由を少しずつ理解してきて、この役はこの人がやるためにあったんだ、とすごく理解できているという状況です。

ゆりは、ずっとこのエンタテインメントの世界で活動してこられた厳しさと華やかさと優しさと強さと弱さと、そういったものをバランスよく持ってやってこられた方なんだなとお稽古中に感じていました。今日ゲネプロやっていて、舞台裏の表情がとても歴史を感じられる表情でした。いっぱい刺激受けました。

サーヤは、サーヤが生まれた時を、僕はリアルタイムに知ってるんです。その人と一緒に同じ舞台に立ってお仕事させてもらっているんだという喜びで一杯です。年齢差が一番あるのに、この2人がカップルでステージ上で一緒にいることが多いので、楽しみながらやらしてもらっています。

アッキーは同じ音楽畑の方が、芝居、ミュージカル、ストレートプレイを含めていろんなことをやられているっていうので、年齢差10くらいあるけれど、本当に沢山のことを学ばせてもらっていますし、お稽古中、本番中、舞台上も彼が歩いている道っていうのをしっかり僕なりに見させてもらいながら、沢山学ばせてもらっているっていう状態です。

 

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━━本作は男女の様々なシチュエーションが繰り広げられますが、一番共感できるシチュエーションはどこになりますか?

中川 「待たされてる」っていうシーン。女性は買い物が長いとかね。僕もトイレが長いんですよ(笑)。だから同じだけ誰かを、例えばスタッフさんを待たせてたり誰かを待たせてる。結構待ってる側の気持ちって、待たせている人は分からないけれど、逆の立場になった時に、ああこういう感じかっていうのはあるじゃないですか。中身がない話で申し訳ないんですけど(笑)。その「待ってる」ことに男女それぞれ筋が通っていて、性別ってどこまでいっても交わらない。「だから男と女なんだ」って思えるようなシーンを「待ってる」というシーンの中に感じますし、共感します。

 

神田 結婚だったり、人の親になったりは経験がないのでなんともあれなんですけど(笑)。トシさんとの、赤ちゃんが出来たことで赤ちゃん返りしちゃったパパとママはすごい楽しくて。すごく滑稽に描かれているけど、やっている側は楽しいから、きっと子どもが生まれたら子ども一直線になっちゃう気持ちも生まれてくるだろうな、なんて思ってやっていますね。

 

白羽 自分で言っちゃいますけど30代独身女性としては(笑)、まだ結婚せずに仕事を頑張っているので、じゃないですけど(笑)、「ブライズメイド」などもそうですけど、わりと言われて痛い言葉みたいのは多いですね。全体的に(笑)。
 

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米倉 子どもが生まれた夫婦が子ども返りしていくというか、いつまでも僕たちってその気持ちあるんだなと思うんですよね。そこに繋がってくる最後のお葬式のシーンもそうですけど、あれぐらい年を重ねても人生を謳歌してる。どこでもナンパできちゃう、どこでも恋できちゃう、どこでも何かにときめいていられる、あのシーンが僕は大好きですね。

 

━━最後に初日を迎えるにあたって意気込みをお願いします。

米倉 とにかく楽しんでくださいとジョエルも言っているので。楽しめるほど余裕があるかっていうのは、個々それぞれで。僕でいうとあるかなー?と気持ちを落ち着かせないといけないんですが。とにかく楽しみたいと思います。間違うこととかあるでしょうけど、それをも楽しめるくらい心に余裕を持ちながら、ステージに立てたらなと思っています。

 

白羽 今回は1人が十何役を演じるということで、その役を自分なりに色々できたらなと思いますし、あとは4人のハーモニーを是非みなさんに聴いて楽しんでいただけたらなと思います。
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 神田 あっという間に初日が来てしまって、まだすごくドキドキする状態なんですけども、今までやってきた作品の中でもすごくライブ感があるというか、完璧なヒーローヒロインが出てくるわけじゃなくて、失敗もしてるし挫折もしてるっていう登場人物が一杯出てきて、何かに迷ってたりとか、完璧じゃない人たちがいっぱい出てくるので、やっていくうちで何かミスが起きたりしても、それも全部ひっくるめてキャラクターに投影していければいいなぁと思ってます。お客さんが入って皆さんと一緒に成長していく『I LOVE YOU〜』最後までお見逃しなく。

 

中川 殆ど皆さん言っちゃったじゃん(笑)。この4人がこのグローブ座の舞台上に立ってる姿を想像してみてもらえたら、きっとどんな作品なんだろう?ってドキドキしていただけると思うです。そして「男女の愛のラブコメディ」です。皆さんの日常の中にもきっとこういったストーリーがあるんじゃないかと思うんですね。そこがまたこのミュージカルの、とっても素敵なところだと思います。皆さんに特別なギフトをお届けできるように、最高のキャストで頑張っていきたいと思います。どうぞ楽しみにしていてください。

 

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オフ・ブロードウェイ・ミュージカル

『I LOVE YOU, YOU'RE PERFECT, NOW CHANGE』

演出◇ジョエル・ビショッフ

出演◇中川晃教 白羽ゆり 神田沙也加 米倉利紀

●10/8〜23◎東京グローブ座

〈料金〉S席8400円/A席7350円(全席指定・税込)

【問合せ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜19:00)

●10/27◎仙台電力ホール

【問合わせ】仙台放送 022−268−2174

●11/3◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

【問合せ】キョードーインフォメーション 06-7732-8888

●11/5◎福岡キャナルシティ劇場

【問合せ】ピクニック 092-715-0374

公式HP   www.musical-iloveyou.com


■キャストたちが皆さんの恋の悩みを解決するイベント

「I LOVE YOU」恋のお悩み相談室

10/11(火)19:00公演終了後/10/18(火)19:00公演終了後

当日のチケットをお持ちの方のみご参加いただけます。

※「恋のお悩み」投稿はイベント当日、会場で投稿。または公式HPより投稿



【取材・文/佐藤栄子】

 

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/


 

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紫吹淳の男役で魅せる『ジンギスカン』初日インタビュー

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紫吹淳が主演を務める舞台『ジンギスカン〜わが剣、熱砂を染めよ〜』が10月3日より幕を開けた。
舞台『ジンギスカン』は、日中国交正常化四十周年記念の作品で、綜合演出に市川猿之助を迎えてのスペクタクルな世界。
 

ときは西暦1172年、民族の勢力戦争の真っ只中での、後のジンギスカンになる青年テムジンと恋人のカルカ姫の悲恋物語。
やがて辛い恋を乗り越えてジンギスカンとなったテムジンが、統一した国家を作るために闘っていくドラマが、スケール大きく描き出される。

雄々しい青年テムジンに扮するのは、宝塚ではかっこいい男役を演じてきた紫吹淳。
退団後は女性としての可愛らしさや色気を発揮しながら、時折見せる男役姿でかわらぬキザな魅力をふりまいてきた。今回は、凛々しく猛々しい男として活躍している。

共演者は、ジャムカの許嫁カルカ姫に鈴木亜美、ライバルのジャムカに佐藤アツヒロ、長老の娘ボルテに玉置成実、ナイマン族の武将サングンに川野太郎、テムジンの母メルサに榛名由梨、長老ジュペに目黒祐樹というメンバーでの公演である。
 

この初日前の公開舞台稽古のあとに、紫吹淳、鈴木亜美、佐藤アツヒロ、玉置成実の囲みインタビューが行なわれた。


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【囲みインタビュー】


━━意気込みをお願いします。

 

紫吹 男になりきって、久し振りに野太い声を出して頑張りたいと思っています。

佐藤 ご覧の通り四角関係の舞台なんでドロドロしているんで、ドロドロ加減を頑張って出していきたいと思います。

鈴木 もう楽しんで素敵なステージに頑張るのみです。

玉置 普段の生活とは全然違った世界になっていると思うので、そこを皆さんに楽しんでいただけるように、頑張りたいと思います。

 

ーー再演ということで、演出の猿之助さんのたっての希望で主人公を女性にと紫吹さんが選ばれたわけですが、それについては?

 

紫吹 私も宝塚時代にも、ここまで骨太な、強い、血の濃い男はやっていないので、7年の時を経て宝塚時代よりも濃い男を演じるって、どうしようと思ったんですけど。皆さんの力を借りて素敵な男になれたら、と今日まで精進してきました。あとは、猿之助さんの熱い思いを、私の男役に……女優なんですけど(笑)乗せてお届けできたらなと思います。

 

ーー紫吹さんと佐藤さんは以前共演されてますが、久し振りの仕事でいかがですか?

 

紫吹 前回はまるで絡んでなかったんだよね、『愛と青春の宝塚』では。そういった意味では今回はガッツリ、友情とか敵でありみたいな。

佐藤 今回は美しい男性は紫吹さんに任せて、ヒゲを生やしてワイルド方向で僕はいこうかなと思って。

紫吹 かっこいいですよね

 

ーー殺陣もあって階段があったり、苦労があると思うのですが?

 

佐藤 今回特殊で刀が重いんですね。

紫吹 そう、向こうの。

佐藤 中国製らしくて、すべて本格っぽい形でやるということで、だから重みのある立ち回りになると思います。

紫吹 私女性なんですけどね、重いんです(笑)。宝塚の時って軽い刀なんですよ。今重くて、すごい身体になっちゃってます。見ないで!って感じなんですけど(笑)。脱いだらすごいんですってことになっちゃってます(笑)。でも、佐藤さんは殺陣も上手なので私は教えてもらって心強いです。

佐藤 とんでもないです。

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ーー亜美さんは今年は初めての舞台ですが、歌あり踊りありでいかがですか?

 

鈴木 今までは本当にミュージカルというスタイルだったので、今回は歌とかダンスもありますけど、どちらかというとストレートに近い形なので、すごく気持ちがまっすぐに一心に駆け抜ける感じがすごくするので新鮮です。こういう鬘も初めてなので、ちょっと本気入ったらどんな感じに蒸れる(笑)のかなって、それがすごく心配で 始まる前からドキドキしています

紫吹 蒸れるよ。ダダ蒸れ(笑)。
 

ーー制作発表のときは、紫吹さんと亜美さんのキスシーンという話がありましたが、どうなりましたか?

 

紫吹 ラブシーン的なことは若干あるのでそれは見てのお楽しみということで。私、女なのに女抱いてるみたいな。おかしいなぁみたいなのは、要所要所にあります(笑)。

 

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ーー玉置さんは舞台で歌われますけれど、気持ちよく歌えてますか?

 

玉置 普段歌ってる楽曲や、今までのミュージカルの楽曲と全然違う感じになっているので、歌いすぎると「歌いすぎだからもっとセリフっぽくして」というリクエストをいただいたりして、そこが難しいですけれど、うまく感情を表現できればと思っています。

 

ーーそうそうたる先輩方からアドバイスは?

 

玉置 それはもう沢山いただいきました(笑)。お芝居だったりしても、動きにしても、本当にありがとうございます。

 

ーー皆さん、稽古の合間とかどんなお話されてるんですか?

 

佐藤 稽古の合間ですか?稽古の合間……休憩中とか?

紫吹 ひたすら芝居のことですね。

佐藤 芝居です!

紫吹 ここどうしようかとか。私たち真面目だね。

佐藤 そう結構。演劇論ばっかりですよ。

鈴木 紫吹さんは人の動きの部分も見てくださっていて、そこについて色々アドバイスをくれたりするのですごい忙しいと思います(笑)。

 

ーー皆さん親睦を深めるために飲みに行ったりは?

 

紫吹・鈴木 ありますよ。

佐藤 もちろん。

 

ーーその時も演劇論ですか?

 

佐藤 そのときは、ちょっと昔話。うちらの世代だったり、宝塚時代とか皆の時代時代の話を。

紫吹 その時代知らないか、とか(笑)。

 

ーー皆さん打ちとけて、明日の本番に備えてチームワークはバッチリ?

 

一同 そうですね。

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 ーーあとはもう初日を?

 

紫吹 そうですね。いかにこの舞台で、この副題のように熱い砂を、熱をお届けできるかという。みどころは四角関係なので、こことの友情(紫吹×佐藤)こことのラブ(紫吹×鈴木)、こことのラブ(紫吹×玉置)もあるのかみたいな。ドロドロですけど。

鈴木 ドロドロです。

紫吹 そこ見てもらいたいですよね。

佐藤 そうですね。

 

ーー紫吹さんは鈴木さんからも玉置さんからも思いを寄せられるので、一人勝ち?

 

紫吹 そうなんですよね。でもしかし私、残念ながら本当は女なのに、ふふふ。でも美味しい感じはすごいですね。

佐藤 うん。だって全部持ってくから。友情に愛情に愛情。

紫吹 そうだよね。幸せを感じながら日々生活します。贅沢な悩みだね。(宝塚を)辞めてこんなモテモテの男をやるとは思ってもみなかった。ビックリです(笑)。頑張ります。

 

━━衣裳は何種類くらい着替えられます?

 

鈴木 私は5種類ですね。

佐藤 僕は3パターン。

紫吹 私よく解ってないんですけど、3パターン。いや4パターンくらいかな?

玉置 私は2パターンです。
 

ーー最後に紫吹さんから抱負を。

 

紫吹 『ジンギスカン』は、猿之助さんの思いが目一杯詰っている熱い熱い作品ですので、是非私たちの四角関係のドロドロ加減を、客席で見届けていただけたらと思っております。たくさんの皆様、足をお運びください。

佐藤 お待ちしています。

一同 お待ちしています。



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日中国交正常化四十周年記念

『ジンギスカン〜わが剣、熱砂を染めよ〜』
総合演出◇市川猿之助
原作◇牧逸馬
脚本◇窪田篤人
演出◇山田孝行

出演◇紫吹淳/佐藤アツヒロ/鈴木亜美/玉置成実
川野太郎/天宮良/榛名由梨/目黒祐樹
●10/3〜13◎渋谷文化総合センター大和田さくらホール

〈料金〉S席9,000円 /A席8,000円 /B席7,000円  ※当日は各席500円アップ

〈問合せ〉http://www.drama-sj.com/dschinghis/index.html
 

【取材・文/佐藤栄子 撮影/冨田実布】

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月船さらら・天願大介『引き際』対談インタビュー


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元月組の男役で退団後は映像や舞台で活躍する月船さらら。
彼女が主宰するユニット metroの第4回公演『引き際』が、10月6日から赤坂レッドシアターで上演中である。

metroは、月船さららと無名塾出身の出口結美子の2人で2009年1月に旗揚げ。
江戸川乱歩原作『陰獣』をはじめ『妹と油揚』、『痴人の愛』など、文学的でユニークな舞台を上演してきた。今年春に出口が結婚引退したことにより、月船さらら1人で「新生 metro」として再出発した。 

今回の『引き際』は、これまで演出と脚色を手がけてきた天願大介が初めて書き下ろす新作。
『デンデラ』などの作品で日本映画界の鬼才として活躍する天願監督は、07年の『世界で一番美しい夜』で月船をヒロインに起用し、旗揚げからmetroの演出家として作品創りに大きな力となってきた。

その天願大介と月船さららに、『引き際』について語ってもらった。


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【metroは大事な表現の場】
 

ーー 今回から新生metroになりましたね。

月船 2人で始めたユニットが1人になってしまったわけですが、やめるわけにはいかないなと改めて思いました。女優としての私にとって大事な表現の場なんです。オファーをいただいてする仕事だけでは、自分がしたいことが消化できないので。
 

ーー今回は天願さんの新作書き下ろしですが、作・演出家天願大介のどこが魅力ですか?

月船 私がやりたいことをお話したときにすぐ理解していただけることと、私の足りない言葉を補う想像力で作品を作り上げてくださること。たとえば前回の『痴人の愛』について、私がこういう解釈でやりたいとお話したら、物語を逆行させることでそれをみごとに表現してくださったんです。今回も、どうしても震災のことを反映した作品にしたいと思ったとき、私の意図や基本的な方向性をわざわざ話さなくてもわかってもらえた。その信頼感があるんです。
 

ーー天願さんから見て、女優月船さららの魅力はどんなところに?

天願 魅力というか、女優として必要な要素はいろいろ持っていると思いますが、それだけではなくいい意味でのリアリティがあって、しかも生々しいのに生々しくないこともできる。それは宝塚にいたという特性のおかげかもしれませんが。そのバランスがとてもいいし、両方できるので演出する側としても選択肢が広がるんです。そして未完成だということ。これからどんな要素が加わっていくか楽しみです。


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【現実をダイレクトに反映すること】
 

ーー新生metroですが、作・演出にも変化がありますか?
天願 今回は劇場が違うことが大きいですね。今までのディ・プラッツは客席と密着していましたが、距離と空間が広がったことで、やや客観性を持った作品のほうが伝わりやすいだろうと。人間関係も生々しさを少なめにしたいと思いました。

月船 実はこの夏、被災地に行ってきたんです。そこで本当にたくさんのことを見たし感じたのですが、天願さんはその現実をちゃんとフィルターをかけて、それも何枚も何枚もかけて表現している。現実は本当に生々しいのですが、それをいろいろな嘘や作り物や、一見そこから遠い人たちなどを登場させることで、1つの物語にちゃんと作り直している。そこがすごいなと思います。
 

ーーつまり今回の作品は、日本のこの状況をダイレクトに反映する作品にしたかった?

月船 そうです。震災がなければ他の題材になるはずだったのですが、それにはもう違和感を感じてしまって。演劇はもともと社会を映し出すものだし、私がやっているような規模なら、キャストもスタッフも含めて現実の変化に柔軟に向き合える。だったらそれをやらなくてはいけないだろうと。
 

ーーそして天願さんは、作品を書くにあたっていちばん書きたいと思ったことは?

天願 実感として僕が感じていること、また沢山の人達が感じていること、つまり不安と恐怖がリアルに迫っているにも関わらず日常は続いている、そこの違和感なんですね。これが電車が止まって品物もないという、あの日のような非常時の中なら、感覚が状況とフィットしてる。でも生活は平常に戻りつつあるのに、不安や恐怖は消えたわけではない。二重構造になっているんです。それは地震や津波というより原発事故のせいなのですが、世界が何度破滅してもおかしくないくらいのことが起こっているのに、あたかも何もないかのように我々は生きている。
この恐怖は、この間ヨーロッパの映画人に話したけれど全然わかってもらえなくて、これこそが日本だと思うわけです。でも演劇は論文じゃないから伝えたいことをそのまま書くわけにはいかない。そして文学とか演劇とか、つまり芸術ができることは毒を吐き出すことなんです。キツイことをキツイんだと言う。それも生で吐き出すのではなく、きちんとバイヤスをかけたりフィルターをかけて表現する。それによって観る前と観た後では、その人の中で何かが変わる。それが芸術だと思います。



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【荒廃の中で感じる生きる力】
 

ーーちょっと脚本も読ませていただいたら、けっこう笑える場面もありそうですね。

天願 あります。心の底から楽しく笑うというわけにはいかないですが(笑)。日本人ってブラックなジョークとかシニカルな切り口というのは、あまり得意ではないし、そういう意味でちょっと変化球なんですけど、うまく笑って観てもらって、何かに重ねてもらえればいいかなと。
 

ーー音楽もあるようですね。

月船 たくさん入ってます。私も3曲くらい歌います。

天願 ブラックなコメディと、ある感情を喚起させる音楽というのは、組み合わせると不思議な感銘を与えたりするものなんです。映画ではよくやるんですが、演劇の形式を借りてそういうことをやってみたいなと思っていたので。
 

ーーそういうことを含めて仕掛けが多い中から、生きるということをすごく突きつけられる脚本ですね。やはり被災地を見た実感は大きいでしょうね。

月船 本当に凄まじい光景としか言いようがなくて。でも不思議なんですけど、「生かされているのなら生きなくては」という力をすごく感じました。人間には根本にそういうエネルギーがあるんだなと。
 

ーー天願さんのお父様の今村昌平監督も、荒廃の中で生き抜くたくましい人たちを沢山描いていらっしゃいましたね。そういう作品作りに宝塚出身の月船さららがのめり込む、面白いですね。

月船 ははは(笑)。
 

ーー共演者がまたみんな濃い人ばかりで。

月船 (笑)村上淳さんは『スペインの芝居』でご一緒して、若松武史さんや鴇巣直樹さんは、毎回のレギュラーです(笑)。柄本時生さんは柄本明さんの息子さんで、朝ドラにこの間まで出てました。
 

ーーこの役者さんたちと一緒に、まずは新生metroの第一作ですね。

月船 これまでのmetroが古く感じるくらいの気持ちで取り組んでいます。今だからこそ観ていただきたい作品ですので、ぜひ劇場にいらしてください。

 


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metro第4回公演『引き際』

演出・脚本◇天願大介

出演◇若松武史/柄本時生/鴇巣直樹/月船さらら(metro)/村上淳

●10/6〜13◎赤坂レッドシアター

〈料金〉5,500円(全席指定・税込) 

〈問合せ〉ジェイ・クリップ 03-3352-1616(10:00〜19:00)

http://www.j-clip.co.jp/

 
【取材・文/榊原和子】
演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/


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朝澄けいライブのお知らせ

プロフィール写真


元星組の男役スターで、退団後はミュージカルやショー、またOG公演の『DREAM TRAIL ー宝塚伝説ー』などに出演して活躍している朝澄けい。

彼女の魅力の1つでもある柔らかく温かな歌声を聴かせるソロライブが、また今年も催される。
毎回、趣向や会場を変えて上演しているこのライブでは、次々に新しい楽曲や分野にチャレンジして、歌のフィールドを広げていっている。
また、今年は、企画だけでなく演出も朝澄自身で行なうということで、一段と期待できそうだ。

そんな朝澄けいから、写真とコメントが届いた。


【朝澄けいコメント】
 

宝塚ジャーナルをごらんの皆様、

こんにちは。 朝澄けいです。


このたび、11月3日 文化の日に、南青山マンダラでライブをさせて頂くことになりました。

13時と16時の2回公演、皆サマと近くに一緒にやわらかい時間を過ごしたいと思い、ただ今いろいろ練っております!

タイトルは「かよだく」。

是非 “かよ”を“だくだく”味わいにいらしてください!(笑)


よろしくお願いいたします!!
 


チラシデータ

『朝澄けい Live vol.3 〜かよだく〜』 

●11/3(祝・木)◎南青山MANDALA

1st 12:30 open / 13:00 start 

2nd  15:30 open / 16:00 start
 

〈料金〉 ¥7,000(1ドリンク付・全席自由・税込)
 e+(イ―プラス) http://eplus.jp/ (インターネットからのお申込み)
 南青山マンダラ 店頭での直接販売のみ(16:00〜22:00)
〈問合せ〉キャンディット 03-5474-0411


【文/榊原和子】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

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