えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『大人のけんかが終わるまで』

月船さらら・天願大介『引き際』対談インタビュー


s_DSCF9027

元月組の男役で退団後は映像や舞台で活躍する月船さらら。
彼女が主宰するユニット metroの第4回公演『引き際』が、10月6日から赤坂レッドシアターで上演中である。

metroは、月船さららと無名塾出身の出口結美子の2人で2009年1月に旗揚げ。
江戸川乱歩原作『陰獣』をはじめ『妹と油揚』、『痴人の愛』など、文学的でユニークな舞台を上演してきた。今年春に出口が結婚引退したことにより、月船さらら1人で「新生 metro」として再出発した。 

今回の『引き際』は、これまで演出と脚色を手がけてきた天願大介が初めて書き下ろす新作。
『デンデラ』などの作品で日本映画界の鬼才として活躍する天願監督は、07年の『世界で一番美しい夜』で月船をヒロインに起用し、旗揚げからmetroの演出家として作品創りに大きな力となってきた。

その天願大介と月船さららに、『引き際』について語ってもらった。


s_DSCF9049

【metroは大事な表現の場】
 

ーー 今回から新生metroになりましたね。

月船 2人で始めたユニットが1人になってしまったわけですが、やめるわけにはいかないなと改めて思いました。女優としての私にとって大事な表現の場なんです。オファーをいただいてする仕事だけでは、自分がしたいことが消化できないので。
 

ーー今回は天願さんの新作書き下ろしですが、作・演出家天願大介のどこが魅力ですか?

月船 私がやりたいことをお話したときにすぐ理解していただけることと、私の足りない言葉を補う想像力で作品を作り上げてくださること。たとえば前回の『痴人の愛』について、私がこういう解釈でやりたいとお話したら、物語を逆行させることでそれをみごとに表現してくださったんです。今回も、どうしても震災のことを反映した作品にしたいと思ったとき、私の意図や基本的な方向性をわざわざ話さなくてもわかってもらえた。その信頼感があるんです。
 

ーー天願さんから見て、女優月船さららの魅力はどんなところに?

天願 魅力というか、女優として必要な要素はいろいろ持っていると思いますが、それだけではなくいい意味でのリアリティがあって、しかも生々しいのに生々しくないこともできる。それは宝塚にいたという特性のおかげかもしれませんが。そのバランスがとてもいいし、両方できるので演出する側としても選択肢が広がるんです。そして未完成だということ。これからどんな要素が加わっていくか楽しみです。


s_DSCF9035

【現実をダイレクトに反映すること】
 

ーー新生metroですが、作・演出にも変化がありますか?
天願 今回は劇場が違うことが大きいですね。今までのディ・プラッツは客席と密着していましたが、距離と空間が広がったことで、やや客観性を持った作品のほうが伝わりやすいだろうと。人間関係も生々しさを少なめにしたいと思いました。

月船 実はこの夏、被災地に行ってきたんです。そこで本当にたくさんのことを見たし感じたのですが、天願さんはその現実をちゃんとフィルターをかけて、それも何枚も何枚もかけて表現している。現実は本当に生々しいのですが、それをいろいろな嘘や作り物や、一見そこから遠い人たちなどを登場させることで、1つの物語にちゃんと作り直している。そこがすごいなと思います。
 

ーーつまり今回の作品は、日本のこの状況をダイレクトに反映する作品にしたかった?

月船 そうです。震災がなければ他の題材になるはずだったのですが、それにはもう違和感を感じてしまって。演劇はもともと社会を映し出すものだし、私がやっているような規模なら、キャストもスタッフも含めて現実の変化に柔軟に向き合える。だったらそれをやらなくてはいけないだろうと。
 

ーーそして天願さんは、作品を書くにあたっていちばん書きたいと思ったことは?

天願 実感として僕が感じていること、また沢山の人達が感じていること、つまり不安と恐怖がリアルに迫っているにも関わらず日常は続いている、そこの違和感なんですね。これが電車が止まって品物もないという、あの日のような非常時の中なら、感覚が状況とフィットしてる。でも生活は平常に戻りつつあるのに、不安や恐怖は消えたわけではない。二重構造になっているんです。それは地震や津波というより原発事故のせいなのですが、世界が何度破滅してもおかしくないくらいのことが起こっているのに、あたかも何もないかのように我々は生きている。
この恐怖は、この間ヨーロッパの映画人に話したけれど全然わかってもらえなくて、これこそが日本だと思うわけです。でも演劇は論文じゃないから伝えたいことをそのまま書くわけにはいかない。そして文学とか演劇とか、つまり芸術ができることは毒を吐き出すことなんです。キツイことをキツイんだと言う。それも生で吐き出すのではなく、きちんとバイヤスをかけたりフィルターをかけて表現する。それによって観る前と観た後では、その人の中で何かが変わる。それが芸術だと思います。



s_DSCF9037

【荒廃の中で感じる生きる力】
 

ーーちょっと脚本も読ませていただいたら、けっこう笑える場面もありそうですね。

天願 あります。心の底から楽しく笑うというわけにはいかないですが(笑)。日本人ってブラックなジョークとかシニカルな切り口というのは、あまり得意ではないし、そういう意味でちょっと変化球なんですけど、うまく笑って観てもらって、何かに重ねてもらえればいいかなと。
 

ーー音楽もあるようですね。

月船 たくさん入ってます。私も3曲くらい歌います。

天願 ブラックなコメディと、ある感情を喚起させる音楽というのは、組み合わせると不思議な感銘を与えたりするものなんです。映画ではよくやるんですが、演劇の形式を借りてそういうことをやってみたいなと思っていたので。
 

ーーそういうことを含めて仕掛けが多い中から、生きるということをすごく突きつけられる脚本ですね。やはり被災地を見た実感は大きいでしょうね。

月船 本当に凄まじい光景としか言いようがなくて。でも不思議なんですけど、「生かされているのなら生きなくては」という力をすごく感じました。人間には根本にそういうエネルギーがあるんだなと。
 

ーー天願さんのお父様の今村昌平監督も、荒廃の中で生き抜くたくましい人たちを沢山描いていらっしゃいましたね。そういう作品作りに宝塚出身の月船さららがのめり込む、面白いですね。

月船 ははは(笑)。
 

ーー共演者がまたみんな濃い人ばかりで。

月船 (笑)村上淳さんは『スペインの芝居』でご一緒して、若松武史さんや鴇巣直樹さんは、毎回のレギュラーです(笑)。柄本時生さんは柄本明さんの息子さんで、朝ドラにこの間まで出てました。
 

ーーこの役者さんたちと一緒に、まずは新生metroの第一作ですね。

月船 これまでのmetroが古く感じるくらいの気持ちで取り組んでいます。今だからこそ観ていただきたい作品ですので、ぜひ劇場にいらしてください。

 


2011_10metro_omote-thumbnail2
2011_10metro_ura-thumbnail2

metro第4回公演『引き際』

演出・脚本◇天願大介

出演◇若松武史/柄本時生/鴇巣直樹/月船さらら(metro)/村上淳

●10/6〜13◎赤坂レッドシアター

〈料金〉5,500円(全席指定・税込) 

〈問合せ〉ジェイ・クリップ 03-3352-1616(10:00〜19:00)

http://www.j-clip.co.jp/

 
【取材・文/榊原和子】
演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/


10月12日まで上川隆也お楽しみプレゼント実施中!会員限定お得なチケット販売もあります!
えんぶ☆ミロクル

10月〜12月の話題の公演チケット20%OFFにて発売中!
えんぶ☆Shop


朝澄けいライブのお知らせ

プロフィール写真


元星組の男役スターで、退団後はミュージカルやショー、またOG公演の『DREAM TRAIL ー宝塚伝説ー』などに出演して活躍している朝澄けい。

彼女の魅力の1つでもある柔らかく温かな歌声を聴かせるソロライブが、また今年も催される。
毎回、趣向や会場を変えて上演しているこのライブでは、次々に新しい楽曲や分野にチャレンジして、歌のフィールドを広げていっている。
また、今年は、企画だけでなく演出も朝澄自身で行なうということで、一段と期待できそうだ。

そんな朝澄けいから、写真とコメントが届いた。


【朝澄けいコメント】
 

宝塚ジャーナルをごらんの皆様、

こんにちは。 朝澄けいです。


このたび、11月3日 文化の日に、南青山マンダラでライブをさせて頂くことになりました。

13時と16時の2回公演、皆サマと近くに一緒にやわらかい時間を過ごしたいと思い、ただ今いろいろ練っております!

タイトルは「かよだく」。

是非 “かよ”を“だくだく”味わいにいらしてください!(笑)


よろしくお願いいたします!!
 


チラシデータ

『朝澄けい Live vol.3 〜かよだく〜』 

●11/3(祝・木)◎南青山MANDALA

1st 12:30 open / 13:00 start 

2nd  15:30 open / 16:00 start
 

〈料金〉 ¥7,000(1ドリンク付・全席自由・税込)
 e+(イ―プラス) http://eplus.jp/ (インターネットからのお申込み)
 南青山マンダラ 店頭での直接販売のみ(16:00〜22:00)
〈問合せ〉キャンディット 03-5474-0411


【文/榊原和子】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

貴城けい・樹里咲穂 『サイド・ショウ』インタビュー

 

s_014


昨年の4月に上演され、大評判を呼んだブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』が、シアター1010で10月1日から上演中である。
 

昨年初演された日本版は、結合性双生児のヒルトン姉妹に扮した貴城けいと樹里咲穂という2人が見事な舞台をみせ、また男優陣やアンサンブルなど出演者たちのクオリティの高さもあって、上質のエンターテイメントとなった。

初演時からす再演希望の声が高く、直後にガラコンサートが行なわれ、今年もまた6月に「ミュージカルライブ」という形でガラコンサートを行ない、その席で今回の東京・大阪での再演が発表された。

キャストは昨年に引き続き、妹のヴァイオレットに貴城けい、姉のデイジーを樹里咲穂。
新加入の男優は、ヴァイオレットに恋する青年バディに吉田朋弘、姉妹を支える黒人ジェイクの吉原光夫。初演に引き続き見世物小屋のボスに大澄賢也、デイジーを愛するテリーには下村尊則が参加している。


その『サイド・ショウ』の初日も近いある日、稽古場に貴城けいと樹里咲穂を訪ねた。

 

s_010

【テレパシーでより一体化】
 

ーー待望の再演がいよいよ始まりますが、6月にまずライブがありましたね。

貴城 ちょうど1年ぶりくらいでした。

樹里 またくっついて(笑)一緒に歌いました。
 

ーーそのときも見事なくっつきぶりでしたが、今回の稽古場でもその感覚はすぐに?

樹里 もう、自転車に1度乗れるようになったら、いつでも大丈夫みたいなね。

貴城 そうそう。いつでもくっつけます(笑)。

樹里 フィット感はより増してます。
 

ーー考えてることも、けっこうわかる感じになっているとか?

樹里 今回はテレパシーを導入したいなと。

貴城 言葉で伝えなくても何を考えてるかわかるように。

樹里 「沈黙の会話」という双子の人とか結合双生児の研究書があるそうなんです。それによると言葉は喋ってないのに「うんうん」「だよね」とかうなづいているらしいんです。

貴城 (頭を指して)こことここで会話してるみたいな。
樹里 前は違う人間2人がくっついてるというような感覚でしたが、今回はまさに一体化した形になるといいなと。

貴城 違うことを考えててもより分かり合えるような、より2人一緒に生きていくというテーマに近づいてると思います。

 

s_006s_002

【楽屋にくる人が興奮!】
 

ーー初演時は難易度の高いミュージカルの初演という不安もあったと思うのですが、初日を開けたらどんどん盛り上がって評判になりましたね。

樹里 あの感動は忘れられません。

貴城 私たちも興奮してましたけど、楽屋に来てくださる方たちがみんな興奮して昂揚してて、一生懸命この『サイド・ショウ』について語ってくれるんです。

樹里 そうそう!

貴城 私たちは演じてるから知ってるよというようなことまで、全部解説したり教えてくれて(笑)。それくらい、自分たちが今見た、感じたものについて伝えたくてしょうがないという、ああいう光景はあんまりないよね。

樹里 嬉しかったよね。

貴城 だいたい皆さん泣いてるし。

樹里 ボロボロになってて(笑)。こっちもつられて。 
貴城 そう、ボロボロ(笑)。
 

ーーたいへんな作品のパイオニアになったわけですが、お2人にも大事な作品になりましたね。

樹里・貴城 宝物です(笑)。

樹里 初演の時はスケジュール的にきつい時期で、どうしようと思ったりしましたけど、やってよかったです。音楽のテクニック的にもこれだけのものを歌える機会は少ないですし、毎日それを公演で歌うことでこちらの身につくものがすごく大きいので。

貴城 私は初演はとにかく必死でした。樹里さんだからやれた部分は大きいと思います。稽古3日目で敬語禁止令が出されました。

樹里 敬語でしゃべってたら絶対に姉妹になれないから。

貴城 それまでちゃんと敬語だったのに、今やすっかり(笑)。本当に最強のパートナーです。この作品に出会えた時期もよかったと思うんです。退団直後だったら難しすぎたと思うから。
 

ーー貴城さんはニューヨークまで舞台のフィルムを観に行ったんですよね。

貴城 初演というだけでもプレッシャーなのに、すごく異色な作品ですから、どうなのかな?という気持ちがありました。そしてニューヨークで映像を観て「すごい」って感動してメールして(笑)。でも、素晴らしさはわかったけど、どうしたらこの良さを伝えられるだろうという不安もありました。だから初日が開いて、お客様の拍手とか空気感を感じて、初めて「やってよかった」と。

樹里 本当にお客様の反応で安心したし、助けられた感じだったよね。

貴城 劇場が一体化してる感覚がすごく伝わってきて「ああよかったな」と。 

 

s_012

【くっついてるのが自然になりすぎて?】
 

ーーなぜこの作品がこんなに愛されると思いますか?

樹里 音楽が素晴らしいのはもちろんなんですが、2人の生き様だと思います。本当にたいへんだっただろうなと。でも2人ともどんな普通の人よりも普通だしピュアで。だからこそより辛いこともあっただろうなと。でもそれを乗り越えて誇り高く生きていくんですよね。

貴城 強くなっていくんです。見世物小屋にいたときよりも2人なりに強くなって、一幕での記者会見では傷ついていた部分も二幕のパーティではかわせるようになっているし。そこに行くまでの葛藤はやっぱり2人なりの闘いがあったと思うんですけど、でも根底にあるピュアさは変わらずにあるんですよね。
 

ーー2人だから強くなれる部分もあるし、逆に2人だから縛り合う部分も出てきますね。恋の悲しみとか。

樹里 1人でも恋なんてたいへんなのに(笑)。自分でも自分のコントロールが効かなくなるのに、横にね。

貴城 洩れなくついてくるし(笑)。でも映画の『フリークス』の中にもあるように、1人が恋人とハグしてるともう1人も幸せそうにうっとりしてて、「あ、これだよね」って。幸せも一緒に感じるんだなと。もちろん絶望感も一緒に味わうんですけど、支え合うし、補い合うし。

樹里 最強だよね。

貴城 最強!
 

ーー初演の時よりアプローチがより深くなってますが、稽古中に新たな発見などありますか?

樹里 全部クリーンナップしてるので発見は多いです。

貴城 発見だらけ!

樹里 気がついたところはディスカッションして変えていってますから、ずいぶん違う印象になると思います。振付の大澄賢也さんが、また新しい振りを考えてきてくれて。

貴城 より華やかに、より高度なテクニックで。

樹里 より激しくね。くっついたままこんなこともできるんです、みたいな(笑)。

貴城 あんなこともできますけどとか、こちらからもリクエストしてます。

樹里 私たちがくっついてできることを最大限に表現しますので!

貴城 「いつでも一緒」などはとくにショーアップされたナンバーですから、初演を観た方には「1年経ったらここまでやるか!」というのを見ていただきたいし、初めての方には「くっついたまま?」とびっくりしてほしいですね(笑)。

樹里 最近、私たちがくっついているのが自然になりすぎて、あまりびっくりしてもらえないのね(笑)。

貴城 すごいことしてるのに気づいてもらえない(笑)。

樹里 これ自力ですから。自力でついてるんですから(笑)。

貴城 いまだに服がつながってると思ってる人もいるから(笑)。

 

s_001s_005

【恋へのアプローチも変化】
 

ーー再演でキャストも変わって、貴城さんは新しい恋人ですね。

貴城 バディが吉田朋弘さんになりました。今回は私のヴァイオレットは一目惚れで、無防備に好きになってます。

樹里 恋に関しては出かたがお互いに前と逆になってるのね。

貴城 別に話し合ってるわけではないのにね。

樹里 デイジーはもともと考えるほうだから、ちょっと警戒心を表に出すようになって。

貴城 そしたらヴァイオレットがなんだか無防備になっちゃった。

樹里 自動的にね。デイジーは初演ではテリーにすぐファーとなっていたけど、今回は最初は「あなた誰?何しに来たの?」というような警戒心をきちんと見せようと。デイジーは姉だし、性格的にもA面とB面があっていいんじゃないかと思ったので。

貴城 ヴァイオレットがそのまんまだから(笑)。

樹里 そして警戒心の裏で「もしかしてあの人を好き?」とか揺れてたりする初々しいところが見え隠れすると、この双子の世の中に慣れてない部分も、より出せるかもしれないと思うんですよね。
 

ーーそうなると相手役の下村尊則さんも変化してきますね?

樹里 テリーは今回やっと私のことを好きになってくれたみたいで(笑)。

貴城 えーっ?!

樹里 というか、テリーには恋に落ちる瞬間の場面がないんです。気がついたらデイジーを好きになってて「何故か忘れられない」と歌ってて(笑)。この間、演出の板垣さんと下村さんで「今のデイジーなら、がんばってるけどまだまだ世間知らずで、なんか守ってあげたくなる」と。

貴城 そうなんだ!

樹里 でも、二幕にいたっても、私とテリーは恋愛感情をそのまま出さないところがあるんですけど、この子たち(ヴァイオレッとバディ)はまんまで「好き!」「きらい!」って(笑)。

貴城 バディもそういうタイプだから(笑)。

樹里 今回はそういう恋の形も、よりクリアにより深く見えてくると思います。

貴城 お芝居っていいなあと、稽古しててすごく思いますね。ライブもすごく楽しかったけど、やっぱり全編通してやれることが嬉しい。

樹里 歌にも気持ちが乗るのね。

貴城 再演できたことに感謝して、改めてがんばりたいなと。

樹里 うん。思います。
 

s_009


ブロードウェイ・ミュージカル

『サイド・ショウ』

脚本・作詞◇ビル・ラッセル

作曲◇ヘンリー・クリーガー

演出◇板垣恭一

出演◇貴城けい、樹里咲穂、大澄賢也、吉田朋弘、吉原光夫、下村尊則 他

●10/1〜10◎シアター1010

●10/15◎森ノ宮ピロティホール

〈料金〉11000円 (全席指定、税込)未就学児童の入場不可

〈問合せ〉東京/03-3202-5400 コマ・スタジアム

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888

http://www.sideshow.jp/(PC&携帯)


 

【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】

演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

充実の二本立て!月組公演『アルジェの男/Dance Romanesque』囲み取材

_MG_3289

9月16日から10月16日まで東京宝塚劇場で上演されている月組公演『アルジェの男/Dance Romanesque(ダンスロマネスク)』の囲み取材の模様を舞台写真と共にお届けする。
『アルジェの男』は柴田侑宏が書いた脚本を大野拓史が演出した再演物。野心を抱き、成功への道を駆け上がろうとする男の姿を描いた作品で、感情の機微が描かれた柴田の脚本を大野が丁寧に演出し、見応えのある芝居に仕上がっている。ショー『Dance Romanesque』は中村暁演出。しっかりと前の芝居を味わったあとに続く、宝塚らしいスタンダードなショー作品。芝居を楽しみ、ショーで気持ちが華やいで…と宝塚を見たという満足感が得られるだろう充実した2作品となっている。
霧矢からの言葉にもあったが、月組トップスターとしての大劇場公演は4作目。息の合った蒼乃とのコンビも伺い知れる囲み取材となった。

_MG_3291

<囲み取材>

霧矢 月組にとりましては久々の悲劇のお芝居といいますか、最近ずっとハッピーエンドが続いておりましたので、ぐっと悲劇的ではございますが柴田侑宏先生のロマン溢れるお芝居と、爽やかで楽しい宝塚ならではのショーの二本立てを10月16日まで一生懸命お届けしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

蒼乃 お芝居は悲劇、ショーはとっても宝塚らしい楽しいショーになっております。今の月組の力を持って、精一杯頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

──気に入っているシーンを教えて下さい。

霧矢
 私はお芝居のオープニングでしょうか。月組久々の現代物といいますか、スーツで身軽で、大変動きやすい衣装で(笑)。私も下級生の頃は野心に溢れた、ギラギラした肉食系の役も・・・って表現がちょっと古いかもしれませんけど(笑)。そんな役もよくやったんですが、最近だと久々なので。お芝居のプロローグのダンスが新鮮で気に入っています。 

蒼乃 私はショーの中詰めで白いドレスで踊らせていただいている大人っぽいデュエットがあるんですけど、ああいう風に踊らせて頂くのは初めてなんです。雰囲気を出さなければいけないという課題もありますし、ちょっと挑戦している感じなので・・・

霧矢 あの場面のカツラもいろいろなパターンを取りそろえておりますので(笑)。

蒼乃 (笑)。
 
霧矢 私も今日は何かな?って感じで楽しんでいて(笑)。 

_MG_3785

──何種類カツラはあるんですか?

蒼乃 4種類あります。この場面は新しい感じですごく楽しいです。 

──では今、答えられたものと逆に、霧矢さんはショー、蒼乃さんはお芝居の見所を。

霧矢 ショーの出だしはエネルギッシュでテンション高く始まるんですが、その後がストーリー性のあるシーンが続いております。私たち二人が受け持っているのが、ノートルダム・ド・パリのワンシーンなんですが、5分間ぐらいの中でいかに全幕見て頂いたかのような満足感をお届けできるか。ドラマをお見せできたらいいなと思っております。
私たちも4作目に入りましたし、中身の濃い一場面一場面を、また色の違った物を、お届けできたらと思ってやっております。

蒼乃 お芝居は先ほど、霧矢さんがおっしゃっていたように、野心に溢れた男性が主役なんですけど、そこに絡んでいく娘役が3人いて・・・

霧矢 そうですね。

蒼乃 全然タイプの違う女性がそれでもやっぱり同じ人を好きになる。どれほど魅力的な男性なのか、というところもすごく見所で・・・

霧矢 プレッシャー?(笑)

蒼乃 違う、違います!(笑)

霧矢 こう、ひそかに私にプレッシャーを(笑)。 
 
蒼乃 (笑)男役さんが、すごく素敵に描かれているということです。 

霧矢 そうですか、はい(笑)。

蒼乃 (笑)、アルジェの場面と、パリの場面とすごく差があって時代の流れなども感じられると思いますし、月組でスーツ物というのも久しぶりなので、そういう点も楽しんでいただけたらと思います。

_MG_3796_MG_3275

 
<舞台写真>
『アルジェの男』
_MG_3009_MG_3027

龍真咲_MG_3392_MG_3453


『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』
_MG_3165

_MG_3627_MG_3698

_MG_3116_MG_3122







月組公演

ミュージカル・ロマン
アルジェの男
作◇柴田侑宏
演出◇大野拓史 

ショー・スペクタクル
Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』 
作・演出◇中村暁 

●9/16〜10/16◎東京宝塚劇場

<料金>
SS席 11,000円、S席 8,500円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込) 

<HP>
http://kageki.hankyu.co.jp/index.shtml


演劇キック演劇情報コーナーhttp://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/

記事検索
演劇キックラインナップ

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について