えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

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東宝ミュージカル『エリザベート』2012版 全キャストが決定!


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春野寿美礼と瀬奈じゅんという、宝塚歌劇の元トップスター2人。花組時代にはトップと二番手として名コンビぶりを見せてくれた2人が、タイトルロールのエリザベート(シシィ)を競演することで話題の2012年の『エリザベート』。その全キャストが決定した。


トートは昨年に引き続きトリプル・キャストで、昨年に引き続き山口祐一郎石丸幹二が出演、その他にウィーンでトートを演じたマテ・カマラスが加わる。


フランツ・ヨーゼフは、ここ数年この役では定評のある石川禅と、新しく参加する岡田浩暉。岡田は『レ・ミゼラブル』『ブラッド・ブラザーズ』など東宝ミュージカルや、今年の『風と共に去りぬ』のアシュレイなどに出演している。


ルドルフは全員新キャストで以下の3人でトリプルキャストとなる。 

大野拓朗(おおのたくろう)1988年生まれ。立教大学在学中にメンズノンノの2010年グランプリ。その後、映画『インシテミル〜7日間のデス・ゲーム』、TV『美咲ナンバーワン』『熱中時代』『ブルドクター』など。舞台は2012年2月に『レシピエント』で初舞台を踏む予定。3月には映画『ライアーゲーム』の公開が控える。

平方元基(ひらかたげんき)1985年生まれ。TV『スクラップ・ティーチャー』『神の雫』『リセット 盲目の恋』『魔女裁判』『猿ロック エピソード2』などに出演。深夜ドラマ『東京リトル・ラブ』ではメインレギュラーをつとめる。舞台は今年9月〜10月のミュージカル『ロミオとジュリエット』のティボルトで注目を集めた。12月明治座で『大江戸鍋祭り』に出演。

古川雄大(ふるかわゆうた1987年生まれ。主演映画『僕らはあの空の下で』や『BECK』で好演。ミュージシャンとしてもライブ活動を行う。舞台は『ファントム』『深説・八犬伝』、音楽劇『醒めながら見る夢』などに出演。

 

ルキーニはこれまで通り、高嶋政宏。

ゾフィーは、昨年と同様に寿ひづると杜けあきのダブルキャスト。

マックス(エリザベートの父親)は新キャストで、ミュージカル界ではおなじみの今井清隆が初参加する。


この公演は5月〜6月の帝劇から始まり、7月博多座、8月中日劇場、9月梅田芸術劇場と4大都市での公演となる。


●2012/5/9〜6/27◎帝国劇場

前売開始 3/3(5月分) 3/10(5月分)

〈問合せ〉帝劇 03-3213-7221

●2012/7/5〜26◎博多座

●2012/8月◎中日劇場

●2012/9月◎梅田芸術劇場メインホール


【文/榊原和子】



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宮本亜門の発案で『アイ・ガット・マーマン』公演中に「チャリティー・オークション」


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12月19日に、シアタークリエの1月公演『アイ・ガット・マーマン』の制作発表が築地プディスト・ホールで行なわれた。新メンバーとして宝塚OGの樹里咲穂も加わり、パワフルな歌声がホール中に響いた。その席上で宮本亜門から「チャリティー・オークション」に関する発表があった。


かねてより震災被災者への支援を考えていた宮本亜門が「ふんばろう東日本支援プロジェクト(代表 西條剛央)の趣旨に賛同し、協力企画としてミュージカル界で活躍する俳優たちから品物を提供してもらい、「チャリティー・オークション」を行ない、その落札金を支援金にあてることした。
 

●オークションは『アイ・ガット・マーマン』公演の期間中(2012/1/3〜19)に実施する。

●出品物は2012年1月3日から19日までシアタークリエの劇場1階エントランスで展示する。

●12月26日午前11時より東宝HPにて出品リストや入札方法を開示する。入札期間は1月19日午後2時までとなる。

●出品者名(50音順)

彩吹真央、石丸幹二、市村正親、井上芳雄、浦井健治、大竹しのぶ、木村佳乃、佐藤隆太、城田優、ソニン、成宮寛貴、別所哲也、南果歩、宮本亜門および『アイ・ガット・マーマン』キャスト(田中利花、諏訪マリー、中島啓江、エリアンナ、シルビア・グラブ、浦嶋りんこ、樹里咲穂、西国原礼子、Miz)他を予定。


●主催および問い合わせ http://www.toho.co.jp/stage/

日比谷シアタークリエ 03-3591-2400(11時〜19時)

東宝演劇部  03-3591-1211(11時〜19時)


●「ふんばろう東日本支援プロジェクト」

被災地支援のボランティア団体で、「必要なものを必要なだけ送る」をコンセプトに物資の行き届いていない避難所や被災者の情報を収集して、ネットを通じて発信、全国から支援物資を直接送付できるシステムを開発した。その他にも技術取得を手伝ったり、学習支援を実施したり、ガイガーカウンターの貸し出しなど、多岐にわたる支援を行なっている。

問い合わせ 0570-06-4439(9時〜21時)

http://fumbaro.org/


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【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】

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明治座に一路真輝が初出演『女たちの忠臣蔵』制作発表



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2012年の1月2日から幕を開ける明治座『女たちの忠臣蔵』が11月23日、演出の石井ふく子と出演者を迎えて制作発表を行なった。


この作品は32年前にTBSテレビで3時間の大作ドラマとして放送され、高視聴率を記録。そののち舞台化されて帝劇をはじめ様々な劇場で繰り返し上演されてきた。最新の公演としては06年に明治座で上演、今回その明治座で6年ぶりにキャストを一新して上演される。


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、石井ふく子の演出という強力なコンビが作り上げる舞台を、高島礼子、西郷輝彦、高橋惠子、一路真輝という豪華なメインキャストと層の厚い出演者で演じる。2012年1月から東京の明治座で、2月は大阪・新歌舞伎座で上演される。


物語はタイトル通り元禄十五年の十二月の「赤穂浪士の討ち入り」を背景に、秘かに準備を進める赤穂浪士たちの陰で支え、やがて送り出す女性たち、妻や恋人、家族などの思いを、切なくドラマティックに描き出している。

大石内蔵助の妻りくには高島礼子が扮して、今回初座長をつとめる。大石内蔵助を演じるのは三度目というベテランの西郷輝彦。浅野内匠頭の未亡人・瑤泉院阿くりは高橋惠子。一路真輝は浪士・大石瀬左衛門の姉で目の見えない女性、つねを演じる。

その他の出演者として、中田喜子、藤田朋子、松村雄基、熊谷真実、佐藤B作など橋田ドラマではおなじみのメンバーも顔を揃え、「忠臣蔵」の裏に隠されたドラマを浮かび上がらせる。


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制作発表では高島、西郷、高橋、一路はそれぞれ役の衣裳を身につけ、用意された花道を歩きながら登場。抽選で参加した約100名のオーディエンスの大きな拍手を浴びた。

その後、演出の石井ふく子と高島、西郷、高橋、一路から挨拶と質疑応答があった。




【挨拶と一問一答】
 

石井 私は小さい頃から、なぜ忠臣蔵に出てくるのは男ばかりなんだろうと思っておりました。そして、なんとか陰で支えていた女たちのドラマを描きたいと思って作ったのが、32年前のテレビドラマです。その中で大石の妻りくは江戸に出て来てないんですが、これを江戸に来させようと考えました。また、ほとんどの歴史書では女性に関する記述がないので、講談本かなにかで「盲目の姉有り」という一行を見つけまして、その姉と弟の話を描きたいと。そこから色々な女性たちの物語が広がっていきました。瑤泉院にも大石と会って討ち入りを留めるという場面も描きました。それで舞台版も田井洋子さんに脚色していただきまして、好評をいただき何度か上演して、6年前に明治座さんでもやらせていただきました。今回新しいメンバーで公演できるのが、本当に嬉しいです。私にもう1度考えろということなのでしょう。皆様とご一緒に『女たちの忠臣蔵』を、テレビでは「命燃えるとき」という副題がありましたが、その通り「命燃えるとき」という気持ちで作っていきたいと思っております。

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高島
 このたび初座長公演をつとめさせていただきます。舞台経験が浅く未熟な私でございますが、劇場に足を運んで下さる皆様に楽しんでいただくために、一生懸命、大石内蔵助の妻りくを演じたいと思っております。

 

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西郷
 三回目の大石内蔵助ですが、こんなにセリフの美しい内蔵助は初めてです。本当に綺麗です。三大女優さんとご一緒に2カ月間、公演できるのが楽しみです。みんなで力を合わせて素敵な舞台にしていきたいと思います。


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高橋
 このお話をいただき、瑤泉院という役は生涯でなかなか出会うことのできない素晴らしい役をいただいたと思いました。年を重ねてきたおかげかなと思いますが、私の前には京マチ子さんが演じられておりますので畏れ多いのですが、石井先生のご指導のもと力いっぱい、新しい方々が多いので楽しみにしております。明治座さんは『近松心中物語』でご縁があり、新歌舞伎座さんはそれ以前に建っていた近鉄劇場で『近松心中物語』で初舞台を踏ませていただいたところです。心新たに原点に帰ってつとめたいと思っております。

 

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一路
 この作品は帝劇で見せていただきまして、泣きっぱなしで顔が腫れてしまい、劇場からなかなか出られなかった覚えがあります。その作品にお声をかけていただき、目の見えない姉という素晴らしい役をいただきました。自分自身が感動した作品ですので、自分にプレッシャーをかけてしまっているのですが、そういう作品に出させていただき、初めての明治座さん出演、新歌舞伎座さんは高橋さんの『近松心中物語』を、近鉄劇場で拝見していたのを思い出して、そのこともなにか嬉しくて、この公演を自分でも楽しみにしております。

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ーー高島さん初座長の気持ちは?

高島 すごく緊張しております。そして体力作りをしようと思っております。初めて共演する方が多くて、そういう方たちになるべくご迷惑をかけないようにしないとと思っております。どのくらい緊張してるかというと、夕べ眠れなかったんです。ただ緊張ばかりしてもいられませんので、お客様に満足していただけるようにがんばります。


ーー石井さん、劇化の際の苦労は?

石井 テレビでは出演者が沢山おりましたが、舞台では絞り込むことにしました。瑤泉院と内匠頭、四十七士を率いる大石とその妻りく、そして一路さんの目の見えない姉と志士の弟、他にも何人か恋人、親子、夫婦。そのエピソードをどう繋げるか、苦労して田井さんがまとめてくださいました。そしてテレビではできない演出、一幕の最後に照明の吉井澄雄先生にお願いして、短い場ですがこだわって作りました。りくが水ごりをとります。高島さん、本水でやりますからね(笑)。そしてそこに討ち入りの太鼓が響いてくる、ドーンドーンという音とともに、女たちがそれぞれの場で祈りを込めるというシーンになっています。

ーー一路さんは目の見えない役ですが、習字とお琴の習い事をされているとか。

一路 私だけでなく、皆さん鼓を使われたり、それぞれ習い事をされているんですが、私は2つやっておりまして、今、やっと目が見える段階でなんとかできるところにきております。これから筆を見ないで書くとか、琴を見ないで弾くということを、演出の石井先生につけていただくことになると思います。今はとにかく見ないでもできるように自分の体で覚えることをやっているところです。
 

 

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『女たちの忠臣蔵』

作◇橋田壽賀子 

劇化◇田井洋子 

演出◇石井ふく子 

ナレーター◇森光子

出演◇高島礼子、西郷輝彦、高橋惠子、一路真輝/ 佐藤B作、中田喜子、熊谷真実、藤田朋子、松村雄基、長谷川哲夫/岡本信人、丹羽貞仁、伊藤みどり、佐野瑞樹、東新良和 他

●12/1/2〜28◎明治座 

〈料金〉S席12500円 A席5000円

〈問合せ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666(10:00〜17:00)

http://www.meijiza.co.jp/info/2012/01/main.html 

●12/2/3〜24◎新歌舞伎座

〈料金〉1階席12000円 2階席7000円 3階席3000円 特別席14000円

〈問合せ〉新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222(10:00〜18:00)

http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201202.html


【取材・文/榊原和子 撮影/冨田実布】

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宙組公演『クラシコ・イタリアーノ』『NICE GUY!!』囲み取材

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11月25日、宙組公演『クラシコ・イタリアーノ−最高の男の仕立て方−』と『NICE GUY!!−その男、Yによる法則−』の初日が幕をあけた。
植田景子作・演出の『クラシコ・イタリアーノ』は1960年代のイタリア紳士服業界で最も注目される人物と言われるサルヴァトーレ(大空祐飛)を中心とした物語である。ナポリ仕立てのスーツを何着も着こなす大空の男役としての美しさが存分に作品の中で生きている。またアメリカ進出を目指すサルヴァトーレと職人達との間に生じた気持ちのズレなども描かれていて、会見で大空自身も語っていたが、どんな仕事をする人とっても、共感したり、考えさせられたりと、心に染みる何かが残る作品になっているのではないだろうか。
ショー『NICE GUY!!』は藤井大介演出。宙組の生徒のキャラクターを生かしたバラエティ豊かな場面が盛り沢山。かっこいい場面から、コミカルな場面、妖しげな場面と飽きさせない展開が嬉しい。
舞台稽古後に行われた囲み取材には大空祐飛が登場し、作品の魅力や、自身が目指す究極の男役像についてなどを語った。


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<挨拶>

今回の作品はお芝居、ショー共に「最高の男の仕立て方」と「その男、Yによる法則」という、究極の男を表現するというような副題がついております。私個人と致しましては、究極の男役を目指してこの1ヶ月過ごそうと思っております。どうぞよろしくお願いします。
 
 <質疑応答>
──ショーの"Y”というのは大空さんのことなんでしょうか?
私のYもありますし、あの「優しい男」とか「優雅な男」、とか「野性的な」とか色んな事にかけているんです。

──大空さんが男役として大切にしていることは?また目指す男役像は?
私の考え方は、とても宝塚的な伝統を大切にした様式美を生かしつつ、その中にリアリティを込める。どこにもいない男性像ですかね。

──今年は、東京宝塚劇場が10周年ですが、大空さんの公演で幕をあけて、大空さんの公演で1年が締めくくられるんですけれども、そのことについてはいかがですか?
私はこの劇場のこけら落とし公演にも参加していたので、とても感慨深いです。10年の間に本当にたくさんの作品があったと思うんですけれども、この区切りとも言える年に、幕開けと今年最後の作品を飾れたことはとても幸せに思います。劇場に感謝の気持ちを込めて、日々の舞台を務めたいと思います。

──お芝居とショーの見所をお願いします。
お芝居は、ナポリスーツの仕立て職人の物語なんですけど、とても宝塚的にもスタイリッシュでお洒落な部分もありますし、色んな仕事をしてらっしゃる方の心にも響く作品という感想を大劇場でいただきました。なので宝塚を初めてご覧になる方々、男性の方々にも見ていただきたいと思います。『NICE GUY!!』は、現在の宙組の魅力を究極に表現したショーだと思いますので、本当にたくさんの方に今の宙組のパワーをお見せしたいと思います。

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──ちなみにお芝居で、スーツは何着着られていますか?

スーツですか?待ってくださいね(笑)。(指折り数えつつ)いち、ん?1、2、3、4。スーツだけで考えると4着。タキシードを入れたら5着ですね。

──着こなしのポイントありますか?
今回は衣装が全部、本当にナポリ仕立ての形にのっとって作られているので、いつもよりもすごく着こなしやすかったですね。自分の体にフィットしてくる部分がとても多いので、気をつけるというよりも綺麗に見せてくれる衣装かな、と思っています。


<舞台写真>

『クラシコ・イタリアーノ』
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『NICE GUY!!』
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宙組公演

Musical
クラシコ・イタリアーノ−最高の男の仕立て方−
作・演出◇植田景子

ショー・アトラクト
NICE GUY!!−その男、Yによる法則−
作・演出◇藤井大介

11/25〜12/25●東京宝塚劇場

<料金>
SS席 11,000円、S席 8,500円、A席 5,500円、B席 3,500円(税込)

<HP>
http://kageki.hankyu.co.jp/index.shtml


【取材・文/岩見那津子 撮影/冨田実布】



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