えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

黒木瞳主演舞台『京の蛍火』

パワフルに宙組東京公演が開幕。大空祐飛インタビュー

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ソーラーパワー全開の、宙組公演が東京で7月9日、開幕した。
大空祐飛が率いる宙組の東京公演は、齋藤吉正作・演出のグラン・ステージ『TRAFALGAR(トラファルガー)ーネルソン、その愛と奇跡−』と、石田昌也作・演出のショー『ファンキー・サンシャイン』の2本立て。

『TRAFALGAR』は、海洋冒険活劇のミュージカルで、18世紀のイギリス海軍の名将で、ナポレオンと対峙したことでも有名な隻眼隻腕の英雄、ホレイショ・ネルソン提督の愛と戦いを描いている。齋藤とは何度もコンビを組んでいる『ゲド戦記』などの作曲家、寺嶋民哉の主題歌がドラマティックで、ネルソンの英雄としての姿だけでなく、ナポリ大使の妻エンマ(野乃すみ花)との許されない恋なども描き込まれている。
また、『ファンキー・サンシャイン』は、太陽をテーマに多角的な視点から場面を作り上げた明るさが弾けるショー。太陽からイメージされるものを次々に展開していく。美空ひばり、加山雄三の昭和メロディなども織り込まれ、太陽族やアマテラスも登場するなど、石田らしいなんでもありのバラエティ・ショーになっている。
この公演で、宙組の娘役として長く活躍してきた花影アリスが退団。最後の舞台とあって芝居でもショーでも活躍している。

そんな熱気あふれる通し舞台稽古の後、トップスターの大空祐飛が初日を前に記者団の会見に応じた。

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【挨拶と一問一答】

皆様、本日は通し舞台稽古をご覧いただきありがとうございました。今回は夏にぴったりのお芝居とショーの2本立てとなっております。そして私が宙組で主演となりまして、初めての全員揃ってのショーとなっております。皆様には、もりだくさんでお楽しみいただける作品となっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ーー作品ですが宙組のソーラーパワーが弾けてますが、見どころなどを。

『TRAFALGAR』のほうは、ひじょうに宝塚的なコスチュームもので、ストーリーも宝塚的なドラマもありつつ、齋藤先生の新しいものを取り入れ、映像など斬新さも取り入れた、宝塚の古きよきものと、今の時代に合わせた物をミックスさせた作品になっております。
ショーのほうは幅広い年代の方にお楽しみいただける、少し昭和の香りもしますけども(笑)、皆さんがリズムに乗りやすい、帰りには歌って帰っていただけるショーになっています。前半の少しコミカルな部分と、後半のドラマチックな部分と、バランスいい石田先生の味付けになっていますので、その辺が見どころだと思います」

ーーちょうど博多座から1年で、トップになってのご自分と宙組の変化は?

s_RIMG1519そうですね。船に例えるならば、最初はやっぱりどんな航海になるかという感じで、行く先がまだ分からないけれどもワクワクしつつ、興奮状態でなんかこう荒波に乗っている感じでしたが、今の心境で言うと、穏やかな海をいい風で渡っているような感じです。ちょうどこのお芝居も海の話しなんですけど、ちょうどいい波に乗れているのではないでしょうか。それはきっと、私自身もひじょうに充実した仕事をさせていただけたことと、宙組全体がいい作品に巡り合って成長しつつ、組の団体力みたいな、チームワークみたいなものも、ひじょうに今いい状態にあるのではないかと感じています。

ーー今回、寺嶋民哉さんの曲もあったりと、見どころが多いのですが、大空さんのお気に入りの曲やシーンがりましたら。

お芝居でいったら、ちょうどオープニングが、『ゲド戦記』の寺嶋先生の曲で、私は初めてでなんですが、ひじょうにパワーのいる曲で、最初は本当に大変でした。1曲歌いきるのにひじょうにエネルギーを使いました。でも今までにない曲にチャレンジすることで、自分もテンションがあがるというか、いいテンションでお芝居が始められるので、とても新鮮な毎日を送らせていただいてます。衣装で言いますと、今回は私が宝塚に入りまして、初めてカッパで、雨ガッパで銀橋を渡っていて(笑)、この着こなしっぷりをぜひ、ご覧いただきたいなと(笑)自信を持って思います(笑)」

ーー最後に東京公演をご覧になるファンのかたに。

皆様、宝塚大劇場での公演の一カ月を経て、『TRAFALGAR』も『ファンキー・サンシャイン』もひじょうに充実しております。また新鮮な気持ちで東京の皆様にお送りしたいと思っております。皆様、ソーラーパワーを受け取りにいらしてください。


元気よく宙組のパワーをアピールした大空祐飛は、記者たちの笑顔と拍手に送られて初日の楽屋に戻っていいった。

(宙組舞台写真は、後日掲載します) 

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宙組東京宝塚劇場公演

『TRAFALGARーネルソン、その愛と奇跡−』

『ファンキー・サンシャイン』

●7/9〜8/8◎東京宝塚劇場

〈問合せ〉 東京宝塚劇場 03-5251-2001


【取材・文/榊原和子 撮影/岩見那津子】

熱気とノリのよさで盛り上がる真琴つばさライブ『TSUBASA 〜To be to be more to be』公開舞台稽古&囲みインタビュー

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今年で芸能生活25周年を迎える真琴つばさのライブ『TSUBASA 〜To be to be more to be』の公開舞台稽古と囲みインタビューが7月2日、赤坂BRITZで行われた。

1985年、宝塚歌劇団に入団。月組トップスターとして多くのファンを獲得。2000年に退団してからは歌手活動をメインに、テレビのバラエティなどでも楽しませるタレントとして、また女優としてもミュージカルからストレートプレイまで活躍中だ。

初日を迎えた2日の昼に行なわれた公開稽古は、多数のファンがオーディエンスとして参加、本番さながらの熱気に包まれ、実際の公演の盛り上がりを予感させた。

コンサートは真琴のオリジナル曲を中心に構成されたプログラムで、客席のファンと積極的かつ自然にコミュニケーションを取り確実に笑いに繋げていく彼女らしく楽しいMCに、ダンスシーンも盛りだくさん。子供っぽいやんちゃな一面を見たかと思えば次の瞬間にはがらっと大人の格好よさや色気を見せる。

男とか女とかいうくくりでは語れないからこそ魅力的な「真琴つばさ」というたった一つの個性。その魅力を満喫できる、25周年にふさわしいライブである。

 

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【一問一答】

ーー今日これから初日公演を迎えられますが、今のお気持ちをお願いします。

待ち遠しいです、本番が。色々ゲネプロで成功出来なかったところがありますので、成功しますようにって、今つばさ頼み(親指をクロスさせて翼の形を作るポーズ)してます。

ーー衣装は何点ぐらい用意されているんですか?

基本は3、4着ですね。そこに上着を足したりとかしてるんですけど、たくさんに見えます?たくさんに見えるのが、イリュージョンです。

ーースリットの入ったセクシーな衣装がありましたが。s_RIMG1383

脚“が”綺麗ってやつですね(笑)。本当は、全然スリットも入ってないロングコートだったんですが、せっかく美脚に生まれてきたので(笑)、出してしまおう!と、スリット入れました。このライブは自分の曲だけで構成されているので、たぶん見てる方も知らない曲が多いんじゃないかと思うんですね。だから目を潤すためにも(笑)ちょっと視覚的な見せ方を考えました。

ーー25周年を振り返ってみて今のお気持ちは。

実は、昨日のテクニカルリハーサルの時にちょっとお邪魔して、映像を見てたんです。たぶん私は「宝塚出身」ってイメージが強いと思うんですけど、本当の、単独の真琴つばさとしてのこの9年間っていう日々を写真を見ながら感じて…ちょっと自分自身ジーンと来て、「あぁ、ようここまで歩いてきたな」と、感無量になってます。

ーー映像で機長や、スチュワーデスの格好をされていましたが、撮影の際のエピソードがありましたらお願いします。

あのスチュワーデスはあんな格好するつもりじゃなかったんですけど(笑)、スチュワーデスのちょうど良い制服がなくて、普通の事務のOLの制服を取り寄せまして。で、服がピンクだったら白いカツラのほうがいいんじゃないか、と。

あと自分と、スチュワーデスと、パイロット、この三変化が上手くいくように全部自分で台詞考えて、しかも、撮影したあとに台詞を埋め込んだもんだから、「よくあそこまで、全てが上手く行ったなー」と、ちょっとビックリしてます。

ーー今回3日間で4公演、それぞれ「Cheers!」、「Clap!」など違うタイトルが付いていますが、どのあたりが変わってくるのかをお願いします。

毎日違うことをやるのと、毎日違うゲストの方をお呼びしたいなと思ってるんですよ。ゲストの方の予定もあって、寸前まで変更があったんですけど、今日あたり頭がまとまってきたので、毎日違う趣向で、アンコールは楽しんでいただけると思います。

ーーご自身のアイディアがたくさん盛り込まれていると思いますが、特にどのようなところを意識されましたか?s_RIMG1247

映像は、一番元はプランナーなんですけど、そこに、機内アナウンス入れたりだとか、そういう要望を出したのは自分でして。あと「綺羅―KIRA―」、黒い衣装で出てきた時に、そこはなんちゃってマイケル・ジャクソンにしたいって言うことはお願いして。色々ありすぎてわからないですけど、とりあえず、そんな所でしょうか。

ーー客席でワールドカップを見た人の方が、退団公演を見た人より多かったですね。

稽古場でサッカー見た人って言ったら結構少なかったんですよ。だから絶対、私の退団公演を見た人の方が多いなと思ってお客さんに聞いてみたら、そうでもなかったですね。でも逆に嬉しかったりしますね。新しいお客様も増えてるのかなぁと思って。

ーーライブの後は『ムーラン』、『愛と青春の宝塚』とお仕事が決まっていますが、それについてはいかがですか?

来年の2月に『愛と青春の宝塚』をさせていただくんですけど、ちょうど25周年の締めくくりにいいかなと思ったら、『ムーラン』のお話もあって、またきたか!男役!みたいな。今年はもう、宝塚で得たものを出し切れたらと思います。

 

真琴つばさ25周年 記念ライブ

TSUBASA』〜To be to be more to be

●7/24◎赤坂BRITZ

〈料金〉S8500円A7500円(全席指定/税込)

〈問い合わせ〉キョードー東京 03-3498-999910:0018:00  

 

【取材・文/岩見那津子】

 


25周年のイベント満載 真琴つばさインタビュー

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テレビや舞台で活躍中の真琴つばさが、宝塚を退団してこの7月で10年目、同時に芸能生活も25周年という大きな節目にあたる今年、さまざまな活動が目白押しだ。記念としてアルバムを2枚たて続けにリリース、また宝塚退団記念日の7月2日からはライブも行なう。そのほかにも映画にも初出演など、話題満載の最近の真琴つばさにインタビュー。

 

RevueSymphony

ーー今年2月と5月に続けてCDアルバムを出されましたが、「Revue〜響想曲〜」は宝塚時代の曲ばかりですね。

宝塚を退団してから、幸せなことにCDを5枚、ほとんどオリジナルの曲ばかりなのですが、ずっと「宝塚の曲も私の曲」という思いがあって、退団してしまうと歌う機会がなくて曲たちに可哀想だなという思いがいつもあったんです。それにCD化されてない曲も多かったので、是非アルバムという形にしたかったんです。

ーー曲のセレクトはどういうコンセプトで?

実は、ファンのかたたちのリクエストで構成されているんです。でもすごく私らしい選曲になってるかなと。びっくりしたのは「歌劇」の5月号に、亡くなられた小林公平師がこのアルバムについて書いてくださってて。「きっと真琴さんのことだから王道を行くようなものではないだろう。案の定、聴いたらその通りだった」と。そして「これからも独自の路線を続けてほしい」というお言葉だったんです。その文をお亡くなりになってから読んだのですが、とても胸に響きました。

ーー確かに「螺旋のオルフェ」「BLUE ILLUSION」「情熱の翼」とか、すごく真琴さんらしいものばかりで。そしてもう1つのアルバムが「Symphony〜翼望〜」。

Revue」のほうは、「過去を今の真琴つばさで表現する」ということなので、こちらは「現在と10年後の自分を表現する」というコンセプトです。これまでライブ中心に曲を考えてたんですが、できればじっくり聴かせる曲をと思って、そういうものも考えて選んでます。

ーー曲を提供してくださってるかたたちがすごいですね。_MG_5231

音楽プロデュースがシャ乱Qのはたけさん。高見沢俊彦さんと加藤登紀子さんなど、すごい方々に曲を書き下ろしていただいてます。亡くなった加藤和彦さんの未発表の曲もあって、2004年に「これ以上愛せない」という曲を作っていただいたときに「君は女デヴィッド・ボーイだよ」と言ってくださって。その後第2弾もお願いしていたんですが、お亡くなりになってしまわれて。でも「これ以上愛せない」と一緒に候補にいただいた曲のうちの1曲が、まだ未使用で残ってたんです。それが「BUDDY」という曲です。相棒という意味らしいんですが「愛犬を思い浮かべるのも良いかと…」と書いてありました(笑)。私は犬と散歩するのが夢なので、歌いながらその光景を思い浮かべています。

ーーこのアルバムは、ドラマ性をすごく感じますね。

ライブ中心に曲を作っていたときは、やっぱりみんなの元気ドリンクみたいな存在でいたいと思っていたんですが、25周年という大きな節目ですし、前から歌いたかったシャンソンとか、ディナーショーでは歌ってた大人の曲に近いものも意識しました。これから10年後の自分を考えてというイメージです。

 

【オモシロイとかっこいい】

ーー歌手活動と同時に、最近女優としても活躍中で、昨年はとくに4本も出て、蜷川幸雄さんあり、中山秀征さんとのいつもの『SHOW店街組曲』、ミュージカルも2本もあって。

たまたま重なってしまって。なんで舞台のお仕事ってまとまって来るの?というくらい一度にきて、自分でもびっくりしてるんです(笑)。

ーー蜷川さんは恐かったですか?

言われてるほど恐くなかったですけど、稽古場ではいろいろ教えてくださって、そのなかで「宝塚の女優さんは色気が少ない」と。とくに私は少ないほうなんですけど(笑)。あと情緒感がないと言われました。それから印象に残っているのが、「できないものはできないんだ。時には意地を通すしかない。おれはそうやって生きてきたんだ」とおっしゃって。それでなにかポンと力が抜けました。

ーー舞台ですごく落ち着いて見えたのは、そういう稽古だったからでしょうね。

それに鳳蘭さんの肉親の役で、いつも一緒に出て下さっていたのが心強かったですね。

ーー女優の仕事も面白くなってきたのでは?

まだ面白いところまでは行ってないと思うんです。扉が開きはじめたというくらいで。でも真琴つばさという存在は舞台から生まれたんだ、という感覚を改めて感じているし、この道が自分に合ってるか合ってないかというのは、ずっと悩んでいくことなんだろうなと。それはどのジャンルに関しても同じだと思います。でもテレビのバラエティで、今は「オモシロイ真琴さん」という面がフィーチャーされてるけど、「カッコいい真琴さん」というのを、できれば女優業では出して行きたいなという欲は出てきました。_MG_5260

ーー違う自分を演出できる場があるということですね。

何かの取材で、「今後やりたい役」というので「意地悪な役。だってふだんの私はいい人だから」と答えてる自分に笑っちゃったんですけど(笑)、意地悪な役はやってみたいですね。

 

【真琴つばさらしさ】

ーーバラエティの真琴さんは、いつも現場の空気にすごく馴染んでいるなと。とくにOGさんが沢山出演する番組にいらっしゃると、すごく安心です。

私のほうも、1人で出るよりすごく心強いんです。1人で出る場合、周りの方から宝塚出身という大きなくくりで見られている気がして、背負ってるという気持ちもあるけど、たくさんだとその中の真琴つばさでいられるし。

ーーリーダーシップを取るのもうまいし。きっとご本人はいろいろ気を使ってるんでしょうが。

この間ある番組に出たときは、ちょっと、自分は司令塔かもしれないと思いました(笑)。そのぶんだけみんなが立ててくれてるんですけどね。

ーー宝塚出身というのはずっと付いてくると思いますが、タレントとして、真琴つばさという1つのキャラも定着してきましたね。

それが「オモシロイ真琴つばさ」になってるのがねー(笑)。今年になって本当にたくさん特番などに呼んでいただくんですが。私のキャラって何?って考えたりするときもありますが、今は何でもハングリー精神で経験しようと思っています。

ーー映像で10年かけて培ってきた真琴つばさの個性は、簡単には揺らがないのでは。

この間も、ある番組で、「どういうときに男っぽさが出ますか」という質問があって、一応「オイと言ったり、つい足を開いちゃう」とか答えたんですが。でも男っぽさとか女っぽさとか本当はどうでもいいというか、男とか女とかではなく、自分らしく生きてきたんだなと、それを実感しています。_MG_5282

ーーその点で真琴さんは、男役のかたが退団しても女っぽくならなくてもいいというパイオニアで、10年の成果は大きいと思います。

10年ですからね。いろんな意味で周りも変わったし。私も強くなりました(笑)。

 

【曲と舞台への思いを込めて】

ーーそして、今現在の真琴つばさを見せてくれるの『TSUBASA』で、25周年記念ライブですね。

25年という節目はとても大きくて、今までできなかったことができるようになったり、できていたことができなくなったり。だから今できることは全部やりたいなと思ってます。そのひとつに、本番ではお客様と一緒に同じ振りを踊りたいと思っています。やりたいのは共有感を持つことなんです。「真琴と一緒に踊った25周年」と思っていただいたりして、いっそう記憶にとどまればいいなと思っているんです。

ーー曲はどんなものになりますか?

オリジナルアルバムの数でいうと、自分の曲が40曲以上あります。だからその中から抜粋して、ライブは自分の曲だけでいこうと思ってます。もちろん宝塚の曲もアルバムの「Revue」から歌います。いろんな曲にスポットを当ててあげたいですね。宝塚の曲は回数でいうと公演中ずっと歌ってて、オリジナルはそんなに何回も歌ってあげてない。だから、オリジナルがんばれー!って気持ちになってます! 

ーーなんか曲はみんな真琴さんの子供みたいな(笑)。そういう曲への思いと、25周年間立ち続けてきた舞台への思いが伝わるようなライブになりそうですね。

ガンガン飛ばします(笑)。

ーースタンディングもありですね?

ファンのかたにムリしないでほしいから、たまにでいいです(笑)。立ってほしいときは合図しますからちゃんと付いて来て下さい。

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真琴つばさ25周年 記念ライブ

TSUBASA』〜To be to be more to be

●7/24◎赤坂BLITZ

〈料金〉S席¥8500A席¥7500(全席指定/税込)

〈問い合わせ〉キョードー東京 03-3498-999910:0018:00  

 

アルバムー発売中ー

Revue〜響想曲〜」¥3500 MDA-1003

Symphony〜翼望〜」¥3500 MDA-1004

発売元 エフ・スピリット

 

【取材・文/榊原和子 撮影・岩村美佳】

 


故人を偲んで献花 小林公平氏お別れ会

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阪急電鉄の元社長・会長で宝塚歌劇団理事長などをつとめ、5月1日に82歳で死去した故小林公平氏のお別れの会が、6月2日に大阪のホテル阪急インターナショナルで開かれた。

宝塚歌劇団との関わりでは、1966年に宝塚歌劇団の理事に就任、1974年6月〜1980年6月、1984年1月〜1985年6月の2度、理事長をつとめた。1987年からは宝塚音楽学校の理事長、1996年からは校長も兼任、4月に両職を退任している。

理事長時代には、『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』などのヒット企画で宝塚歌劇団の発展に力を尽くした。公文健のペンネームで作詞や脚本なども手がけていた。

お別れ会には、宝塚歌劇団関係者や財界関係者ら約2800人が参列し、宝塚歌劇オーケストラの演奏による「すみれの花咲くころ」「タカラヅカ・フォーエバー」など、宝塚歌劇ゆかりの曲が流れる中で、故人をしのんで献花した。

参列した現役生は、専科生と花組生、稽古中の雪組は組長以下全員が参列。OGでは初風諄、汀夏子、鳳蘭、寿ひずる、安寿ミラ、こだま愛、涼風真世、久世星佳、絵麻緒ゆう、湖月わたる、風花舞、春野寿美礼、朝海ひかる、森ほさち、紺野まひる、白羽ゆり、また、退団したばかりの未来優希と彩吹真央も連れ立って献花。回想会場ではニューヨーク公演など宝塚関連の写真やプライベート写真がパネルで飾られ、参列者の涙を誘っていた。


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【献花を終えたOGや演出家のコメントと写真】

(※コメントだけのかたもいます)

初風諄 できればお元気で100周年まで見守っていただきたかったです。私たちはロシアからパリへの長期3ヶ月公演で、当時はまだソ連でしたから、いろいろ心配されたのか何回も足を運んでくださったのを覚えています。先ほどちょうど主題歌だった「愛の宝石」が聞こえてきて胸に迫りました。OGの舞台もよく観にきてくださって、楽屋にも激励にきてくださって、そこにいらっしゃるだけで100万人分の味方がいるという気持ちでした。

鳳蘭 本当に残念です。昨年12月に『レザネ・フォール』で、客席の公平先生に立っていただいて一緒に踊ったのが最後です。お痩せになっていて悲しかった。私もパリ公演の空組メンバーでしたから思い出は数え切れないくらい。優しくて神様みたいなかたでした。

安寿ミラ ロンドン公演に行ったときの思い出なのですが、ちょうど公演中にお誕生日を迎えられて、みんなでお祝いしたら喜んでくださいました。本当にお父さんみたいな存在で、私のちょうど現役バリバリのときに理事長をしていらしたんですが、いつも楽屋のお稲荷さんの下に座ってらして、早替わりで私たちがそこを駆け抜けていくのを、ニコニコされながら送り出してくださってました。現場が本当に大好きなかたでしたから、100周年をすごく楽しみにしてらしたと思います。それが本当に残念です。

こだま愛 大きな力でお元気で引っ張ってくださったかたです。私はNY公演でご一緒したのがいい思い出になっています。本当に寂しいです。

涼風真世 先生がいらっしゃらなかったら今の私はありません。お元気な姿しか知らないのでまだ信じられないです。

久世星佳 経営がたいへんになったときに、宝塚か球団かという時に宝塚かただと思います。最後にお目にかかったのは、麻実れいさんのパーティだったと思うのですが、がんばってるねと声をかけていただいて、僕はすっかりお爺ちゃんになってしまったよ、と笑っていらっしゃいました。今日、お写真を拝見して、もういらっしゃらないんだなとしみじみ感じました。

湖月わたる 思い出は数え切れないくらいですが、『愛するには短すぎる』の公演の原案を書いてくださって、それで退団できたのがいちばんの思い出です。何度もご自宅に呼んでいただいて、お話させていただいたり、ご馳走になったり。海外公演にも駆けつけてくださったりしたので、亡くなったと聞いたときは信じられなくて。ちょうどお稽古中で、終わったとたんに涙が溢れてきました。お見舞いのメッセージカードをお送りしたら、ご自分のカードでありがとうとお返事をいただいたばかりでした。

春野寿美礼 私たち生徒にとって大きな方で、お父さんという存在でした。作詞もされたりお芝居の本も書かれたりされて、ご本人は悔いのない生き方をされたという気がします。100周年を楽しみしていらしたと思いますので、とても残念です。

朝海ひかる 訃報をうかがったときは、まさかという気持ちでしたが。本日、こうしてここに来ることができまして、献花台のお写真を目にして、ご生前にかけてくださった優しいお言葉や、レビューを愛する心を教えていただいたことなどが、走馬灯のように浮かんできました。宝塚を愛する気持ちを、私も、これからも持ち続けていたいなと思いました。最後にお目にかかったのは1年くらい前で、一度退院されたあとだったと思いますが、舞台を観に来てくださって。「とてもよかったよ」と言ってくださって、とても輝いたお顔をしていらっしゃいました。宝塚の生徒全員がその腕に抱えられていた、そういう存在のかたでした。

森ほさち いつも笑顔でいらしたので、ニコニコしながらお声をかけてくださった姿が目に浮かびます。本当に優しくてお父さんみたいなかたでした。

白羽ゆり 公平先生の原案の『愛するには〜』でご縁があったんですが、作品のこともとても気に入られて喜ばれていらっしゃいました。ご自宅にもよくうかがって、いろいろ楽しくお話させていただきました。ディナーショーも観に来てくださいました。最後にお目にかかったのは『シュルブールの雨傘』の大阪公演を観に来てくださったときです。体調を崩されていることはうかがっていましたが、そこまでお悪いとは思わなかったので、やはり信じられません。ここに来てお写真を見て涙が出て止まりませんでした。

謝珠栄 12月に宝塚大劇場でばったりお会いしたとき、「『シュルブールの雨傘』、東京までは観に行けないんだよ。ごめんね」とおっしゃって。そういう言葉でも最後に交わせたことがよかったなと思っています。生徒さんを本当に愛してらしたかただから、生徒の皆さん、寂しいだろうなと思います。

植田紳爾 亡くなられてから毎日のように、いろいろなことをふと思い出すんです。なにしろ50年の付き合いで、最初にお会いした頃は、まだお互いに30代でしたから。後年、仕事でもプラベートでもよく一緒に海外に行きました。テレビで外国が出て来ると、あそこもここも一緒だったと思い出します。いちばんたいへんだったのは『ベルサイユのばら』のあとの『風と共に去りぬ』のときで、著作権とか色々たいへんな作品でしたが、無理を承知で企画を通していただいた。裏ではいろいろご苦労されたと思います。いろいろ他に役職を持たれていてお忙しかったけれど、宝塚大劇場の初日と中日と千秋楽、新人公演、東京の初日と千秋楽、そしてバウホール、ディナーショー、コンサート、地方公演、海外公演。それにOGさんたちの公演にも必ず足を運ばれた。小林一三先生の心を大事にしていらしたし、あれだけ宝塚と生徒を愛された方は他にいません。24時間心の中は宝塚というかたでした。


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【取材・文/榊原和子】

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