えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。

『えんぶ8号』

雪組公演『ロミオとジュリエット』千秋楽報告

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2月17日から始まった、
雪組東京宝塚劇場公演『ロミオとジュリエット』の千秋楽を3月20日に観劇。

奇跡みたいな思いの受け渡しが、劇場の中では起こりうる。

舞台の熱気、
それをさらに盛り上げる客席からの拍手、
拍手を感じたタカラジェンヌたちから、
また熱い演技が返ってくる。
その繰り返しだった。

非日常×非日常

が作り出した千秋楽の舞台だったと思う。
宝塚の舞台は、もともと非日常の色が濃い。
さらにどんな公演でも千秋楽というのは、
“最後の1回”という思いが加味されて少し空気が変わるものだけれど、
地震の影響を受けての公演中止、そして再開を経ての千秋楽。
その点でまた舞台上も、客席も空気が違った。

特にそれを実感したのが、客席から手拍子が入る場面。
一幕の「世界の王」では明るいエネルギーが劇場全体に広まり、
その力の大きさには、ただただ単純に勇気づけられた。

キリキリと高まっていく出演者の集中力と熱気に、
胸が熱くなったのと同時に、
もしここでギリギリ保ってきたものがプツンと切れてしまったら、
演技の流れも何もかも取り返しがつかなくなりそうだ、
という恐怖感のようなものも実は感じていた。
決して広くはない道を、全力で駆け抜けていくような疾走感。
前しか見ていない。
少しでも足を踏み外したら、そこはもう崖。
そんな怖さ。
でも、だからこそ、最後の一回に込める思いも大きくなる。
そのことで生まれる感動も広がった。

最後まで無事に駆け抜けたのを見届けて、
一緒に駆け抜けられたような達成感と安堵感を、
客席にいても味わうことができた気がする。

この日で宝塚を卒業した、
花夏ゆりん、凰華れの、希世みらの、千瀬聖、鈴蘭まあやの5人も、
無事、袴姿でファンの前に登場し、
温かな拍手に見送られ宝塚の舞台をあとにした。

演じる側と観る側の思いが一つになる瞬間がある、
“劇場”という空間の怖さと最大の魅力を、宝塚の舞台でも実感した。
そんな、千秋楽の舞台だった。



雪組公演
『ロミオとジュリエット』

●2/17〜3/20◎東京宝塚劇場

〈料金〉SS席¥11000、S席¥8500、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 03-5251-2001 東京宝塚劇場 


 【文/岩見那津子】

白羽ゆりさんからのお願い。

被災地である福島県出身の白羽ゆりさんからのお願いです。
所属するホリプロでは、次のような形で義援金のご協力をすることになったそうです。
まだまだ余震と原発の恐怖の中で毎日を送るかたがたへの祈りを込めて、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

「あの鐘を鳴らすのはあなた基金」

義援金窓口のための特別口座を、「希望」「信じあう心」を歌詞に込めた、ホリプロの代表的楽曲である「あの鐘を鳴らすのはあなた」(唄:和田アキ子) にちなんで「あの鐘を鳴らすのはあなた基金」と名付け、17日付で下記口座を開設しました。

口座名:「あの鐘を鳴らすのはあなた基金」
口座番号:三井住友銀行 目黒支店 普通7119559


基金に集まった浄財は、すべて日本赤十字社を通じて、被災地の復興資金に充てることになっているそうです。
よろしくお願いいたします。

演劇キック/宝塚ジャーナル編集部

演劇キック演劇情報コーナー http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

朝海ひかるさんからのお願い。

3月11日に東北地方を中心に襲った「東日本大震災」は想像を絶するような被害と、多数の被災者のかたがたを生み出すという大きな爪あとを残しました。そして、今なお続く余震と原子力発電所の事故などの恐怖にさらされている現地の皆様を思うと言葉もありません。
一刻も早い平穏な日常と安全な生活を、切に切にお祈り申し上げます。

このたび、その被災地出身の朝海ひかるさんから以下のメッセージが届きました。その思いに(株)えんぶ、演劇キック、宝塚ジャーナル編集部として賛同し、ここに掲載させていただきます。

【朝海ひかるさんのメッセージ】

3月11日14時46分

この時から数時間も置かず、私を赤ん坊の時から育ててくれたふるさとの土地が跡形もなく消え去ってしまいました。

いまはただ、テレビから流れてくる映像に呆然としています。

自分が被災地に行って動く事が出来ないもどかしさに苦しみました。

今、こんな私にも出来るかもしれない、なにか、何が出来るか色々考えました。

とにかく何か始めようと「朝海ひかる<ふるさと義援金>を設立することを決めました。

私一人では微々たる力でも、ご賛同頂ける方々のお力を頂ければきっと大きな力になると確信しております。皆様に直接お話しを出来る機会こそありませんが、どうかどうか!被災地の方々にお力をお貸し下さい。                 

朝海ひかる

 

※朝海ひかる<ふるさと義援金>では、東北関東大震災で大きな被害を受けた宮城県の被災地の皆さんへの義援金のご協力を受け付けております。振込先口座は みずほ銀行 世田谷支店 (普)1230898 with K  です。
皆様の善意は、宮城県災害対策本部を通じて被災地の支援に役立てて頂きます。ご協力よろしくお願いいたします。

※ご注意:お振込み金額・回数はご自由です。
振込手数料は、ご自身でのご負担となります、ご了承下さい。
領収証の発行は致しかねます

 

 

皆様、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

演劇キック/宝塚ジャーナル編集部 



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東京でのお披露目公演開幕!雪組『ロミオとジュリエット』

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雪組の新トップスター、音月桂のお披露目公演『ロミオとジュリエット』の東京公演初日が2月17日に幕を開けた。フランス発のこのミュージカルは2001年の初演以来、世界各地で上演され続け、2010年、星組にて日本初演。梅田芸術劇場、博多座で行われた星組公演は好評を博し、今回は、大劇場公演として雪組での再演が決定した。主人公のロミオを演じる音月はこの公演がトップお披露目公演であり、またジュリエットがWキャスト(舞羽美海/夢華あみ)で演じられる点でも注目を集めている。初日前の舞台稽古を終えた音月は、モンタギュー家のテーマカラーである青の衣装に身を包み、爽やかに囲み取材の場に登場した。

【囲み取材】

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──大劇場での公演を終えられて、いよいよ東京でお披露目という今の心境は?
東京のお客様の前で公演するので、少々緊張しております。やはり宝塚と東京とは反応が違ったり、私たちも感じる空気が少し違うので、実は緊張しています(笑)。

──作品に関してはいかがですか?
よりブラッシュアップされて、東京公演に向けてフィナーレナンバーが少し新しく変わりましたので、その辺もまた新たな気持ちで、お客様にも楽しんでいただければと思っています。一ヶ月大劇場での公演を終えてから、東京公演にむけたお稽古が何日かあったんですけれども、また新たな発見をロミオについてもありました。周りのキャラクターもすごく個性豊かなメンバーが多いので、親友達はより親友らしく、敵はより憎しみを込めてというか、それぞれが濃厚になったような感じがします。

──ロミオについては?
ロミオというのはほかのキャラクターに比べて、少し大人しいというか、ドリーマー…夢見心地な面がすごく強くて、演じるのが難しいなと最初は思っていたんですけれども、東京公演の舞台稽古を終えて「あ、なんかこれかな?」というまた新たなものを掴んだ気がします。

──掴んだもの…具体的には?
ロミオという人物をすごく愛せるようになりました。大劇場公演中に、ロミオという人物に対してどんどん、どんどん愛着がわいてきたんですけど、更に気持ちが共有できるというか、本当にトキメキとかそういう物を見つけながら、探しながら、人生を送っているというところに、共感できるようになった、というか。お客様にも恋してみたいなって思ってもらえるような役になればいいなと思ってます。

_MG_9935──フィナーレナンバーはどのように変わった?
赤い衣装を着て踊る場面なんですが、前は男役と娘役ちょうど半分半分ぐらいのナンバーがあったところを、男役は次の燕尾の場面にむけて準備ということで…。娘役と私と、あと何人か男役が残ったんですけれど、だいぶ減りまして、その分、フィナーレの燕尾の男役は豪華に、大階段を使ったナンバーになりました。

──ジュリエット役のWキャストはいかがですか?
大劇場のときも感じたんですが、やはり一番近くで芝居をするので、私は本当に二人の違いが如実にわかりますけれど、お客様からは「ジュリエットも違えば音月も違う。」と言っていただいて。ジュリエットを愛する気持ちは変わらないので、自分ではそんなに違うのかな?とも思うんですけれども、見ている方にはロミオも違うし、組のカラーも変わるとおっしゃっていただきました。



──トップお披露目公演ということで、改めて羽根を背負って大階段を降りたときの気持ちをお願いします。
前トップの水さんに大階段を降りるときに、その降りる瞬間を噛み締めて、踏みしめておきなさいとすごく言われたんですが、実際、大劇場公演の初日のときは、気持ちもドキドキするのと、バタバタせわしなく始まってしまったのとで、そこを実感するというよりも大階段を降りるときに、暖かくお客様が…いや、暖かくというか、どちらかと言うと同じぐらい緊張感を持ってらっしゃって、その空気と、組子が全員舞台で待っていてくれる暖かさが、すごく幸せというか、それだけでは語れない、なんとも言えない気持ちになりました。それをすごく覚えているので、今日の初日はしっかり水さんがおっしゃった「一歩を踏みしめながら」というのを感じてやりたいと思います。




【舞台写真】


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雪組公演
『ロミオとジュリエット』

●2/17〜3/20◎東京宝塚劇場

〈料金〉SS席¥11000、S席¥8500、A席¥5500 B席¥3500

〈問い合わせ〉 03-5251-2001 東京宝塚劇場



【取材・文/岩見那津子】【撮影/岩村美佳】
演劇キック演劇情報コーナー http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/ 

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