えんぶ本誌の宝塚記事取材の機動力を生かして、宝塚歌劇の製作発表、会見などをいち早く紹介。 宝塚OGの公演やインタビューのほかに公演の批評なども展開しています。


ゲストに大和悠河『SWAN2017』

地球ゴージャスの舞台で張り切る、陽月華インタビュー 

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元宙組トップ娘役として人気が高く、昨年7月の退団後は女優として活躍している陽月華。その2作目の舞台『X
day』が、まもなく幕を開ける。

『X day』は、岸谷五朗と寺脇康文の率いる地球ゴージャスのプロデュース公演で、7月16日に天王洲の銀河劇場で初日を迎え、9月29日の千秋楽まで、札幌、仙台、福岡、名古屋、新潟、大阪と全国7都市をまわる大規模なプロジェクトである。

 

陽月華が宝塚を退団したのはちょうど1年前の7月5日、半年ほど休養期間を経て、今年から女優としてのスタートをきった。3月には『URTLA PURE!』で初舞台を踏み、三宅健の相手役をつとめ、伸び伸びとした女優ぶりをみせてくれた。また、さまざまなCM出演や宝塚のCSTVでもレギュラーを持つなど、多彩な活動で女優の道も順調な陽月に、今回の公演について話を聞いた。

 

【シークレットが多い物語】

ーー『X day』の中で、陽月さんはどんなキャラクターですか?

ストーリーやキャラクターについては、シークレットなので詳しくは言えないのですが、いろいろな役をやります。すごく漠然とした言いかたですみませんが、みんなが主人公で、主演者で、助演者で、背景であり、そしてみんなが主であり、みたいな感じなんです。

ーーなんとなくわかったような。

アハハ、わかっちゃったかな(笑)。

ーー出演者はたった6人きりなんですね?

そうです。6人でいろんなことをします。

ーー地球ゴージャスの公演をこれまでに観たことはありましたか?

大人数が出ている大きな劇場でのエンターテイメントものしか観たことがないのですが。今回はそのイメージとはすごく違いますね。でも皆さんがゴージャスの公演に期待されるものとか、私が観客として席に座ったときのワクワク感はちゃんとあると思います。

ーー岸谷と寺脇さんは映像で活躍していますが、この地球ゴージャスや演劇には特別な思いがあるそうですが、それは現場で感じますか?

すごく感じます。やっぱり、TVなどで拝見してるときも、舞台で鍛えてきた人ならではの力を感じていたんですが、稽古場で一緒に作っていく過程で、やはり25年以上真摯に舞台というものに取り組んで、ずっとそのことについて考えてきた方たちだなということはすごく感じます。

ーー稽古場での岸谷さんと寺脇さんの役割りはどんな感じですか?

五朗さんが作・演出なので、まずリーダーシップをとる感じで学級委員長なら、副学級委員長が寺脇さんという感じですね。寺脇さんのサポートが絶妙で、ずーっと一緒にコンビを組んできたというのはこういうことなんだなと思います。お互いに信頼し合って刺激し合ってる関係というのが見えて、すごく素敵です。

ーー余談ですが、寺脇さんは春野寿美礼さんの『マルグリット』にも出ていて、宝塚のOGさんには縁のある方ですね。

私もこの間、『マルグリット』に出てらしたなと気づいて。あの役と違ってご本人はとても楽しくて優しい方です。

ーー岸谷さんの演出は恐いですか?_DSC7936aa

厳しさというより、まず「ウェルカムで、ウェルカム」という温かさで泳がせてくださって、その上で「ちゃんとお前からも投げかけてこいよ」という挑戦状みたいなものは感じます。

ーーなるほど、挑発してくれるということでしょうか?

そうです。私が勝手に自意識過剰で感じとってるのかもしれないんですけど(笑)。

ーー役の言葉は気持ちよく身体に入ってきてますか?

やっぱり五朗さんはご自分が役者さんですから、すごく覚えやすかったり言いやすいというのを感じます。

 

【モリクミさんの声の風圧】

ーーほかの共演者の方たちの印象もうかがいたいのですが。中川晃教さんは『モーツァルト!』などで、ご覧になってると思うんですが。

舞台でもそうですが、真面目ですごく繊細で、アーティストだなと。それにすごくキュートな方です。キュートって、男の人に言うことじゃないですけど(笑)。

ーー歌うシーンもありそうですか?

もちろんあります。中川晃教に歌わせないでどうする!って感じですもんね(笑)。でも歌だけでなく、台詞の一つ一つの声もきれいなんですよ。声がきれいってすごく得だなと思います。なんか電話で話してみたいなと思いますから(笑)、すごく通るんだろうな、とか(笑)。 

ーーアドバイスなどはしてくれますか?

皆さん、まず発声とかそういう基本的なことはクリアされてる方ばかりなので、その上でいろいろ言ってくださいます。だから基本的な部分は自分でどんどんやっていくしかないなと。中川さんは、リズムの取りかたとか音の取りかたとかを言ってくださってすごく勉強になります。でも、こんなに感覚で音やリズムを取れちゃうような人が、こんなところのこんな単純なリズムで苦しんでるんだとか、思いがけない発見があったりします。とにかく天才と努力の人なんだなと思います。

ーー藤林美沙さんはダンサーであり振付家で、ご自分の劇団活動もされてる方ですね。

今回の振付けもされてますし、お芝居もすごくお上手です。声がすごくリリカルで、きれいな声をされてて歌も上手なんですよ。それにビジュアルも大好きです。

ーー見た目が華やかというかゴージャスですよね。

そうなんです。でも中身はすごく可愛らしい方で、自分から前に出るタイプではなくて、すごく女性らしい雰囲気もあって、素敵だなと思います。振付けだけでなく構成などもされるそうで、才能豊かで刺激的な存在です。

ーー森公美子さんは稽古場でもさぞ素晴らしい歌声でしょうね。

みんなで発声をしてるとき、後ろから声で押されるような感覚というか(笑)、なんだろ、この風圧!(笑)みたいな感じのすごさです。それに話されることや存在自体がすごく面白いんです。つねにとどまることなく色々発見していこうとしていて、すごくアグレッシブな方だなと思います。

ーーそんなふうに自分の技術や存在感を持っているメンバーの中で、陽月華はどういうポジションでいこうと考えてますか?

本当に皆さんそれぞれ武器があって、武器を差し引いても全てプロフェッショナルな方の中で、私は何ができるんだろう、って考えます。幸いなことに宝塚という、なんでもやらなくてはならない世界にいたので、それなりに全部わかりますし、そこそこやれる技術はつけていただいたと思うんです。たとえばスペイン物の芝居だからスパニッシュを踊らなくてはならない。日舞だからかなめ返しをやれないといけない。そういうところにいて、とりあえず全部さらってきたものの、「自分はこれです」というものは、やっぱりまだ自分でもわかっていなくて。とにかく今はまず、全てに全力投球で、全てに自分のMAXでやっていくしかない。その中で見えてくるものを探したいなと思ってます。_DSC7895aa

ーー逆に言えば、宝塚のトップ娘役だった方たちしか持ってない品のいい華やかさとか透明感みたいなもの、そこは独自のファクターであり武器になるのではないでしょうか。

客観的に、このメンバーのそれぞれのバックボーンを考えたなかで、そういうニュートラルな部分を出すのは私かなと思うんですが、宝塚の中では必ずしも正統派とは言い難かった陽月華なので(笑)。今回はまず物語の中で自分の役割りを見つけて、そこで生きていけたらいいなと思っています。

 

【出会いと人の運に恵まれて】

ーー宝塚退団のあたりに話を戻したいのですが、最初少し休養期間があって。そこは女優になろうかどうしようかと考えていた時期ですか?

退団まではとにかく何も考えられなかったんです。昔から自分の理想的な辞めかたというのがあって、次を見つけて次の準備をしてから辞めたいって思ってました。だけどそんなにうまくいかないということが、いろいろなかたの退団の話を聞いたり見たりするうちにわかって、じゃあ、まずは10年間がんばってきたものをきれいに終わらせようと思ったんです。そして、まず終わらせるということにすごく重点を置いていたので、次のことはあんまり考えられなかったんです。

ーー観ている側としたら、もう少し長くやってほしかったという思いがありました。

辞める前にも、すごくそういうお話とか言葉をいただいてありがたいなと思っいてたんですけれど、へんなとこ頑固なんで、「今!」と思ったら今しかなくて。なんかそういう“勘”があるんです、私(笑)。

ーー話してる陽月さんはロジカルで知的なんですが、生き方は動物的勘なんですか?

そうです(笑)。全て今まで勘で生きてきました(笑)。

ーー女優をやろうと決めた理由は? もちろん話があったからだと思いますが。

話をいただいても簡単に決められることはなかったんですけど。私って今まで、くじ運も男運もないんですけど、男役さん運と人の運だけはあったことが、すごく私の中の自慢で(笑)。ありがたいことに、人との出会いや周りのかたにすごく恵まれてるんです。それで退団してからいろんなかたたちに会う中で、やれるかもしれないと思ったことと、今私は何をやりたいのかすごくシンプルに考えてみた結果、やっぱりやりたいのはこの仕事だと。

ーー宝塚時代から観ていた側としては、演技も自然だし女優になって当たり前という感じでした。

いえ、下手くそだし全然自信なかったんです。なんかやっぱり宝塚にいるときって、いやでも自分に対する評判とか、いいことも悪いこともすごく耳に入ってきましたから。それは応援してくださる方との距離が近いという、宝塚のすごく有り難い特性でもあって、すごく助けられていた部分も大きかったんですが。表現者として自分にどこか自信を持てないところもあったんです。でも辞めてから、すごくシンプルに考えてみたときに、「いや、ダメなのはわかってる。でも、わかってるけど好きなんだし。それしかないと思ってがんばるのもいいかな」と。そこから見えてくるものもあるのかなと思ったし。

ーー芝居が絶対好きな人なんだろうなというのは、いつも感じてました。

たしかに、ちっちゃいときから、キン肉マンの歌聴いて、キン肉マンになりきったりしてました(笑)。

 

【安定したらおしまいよ】

ーー外の舞台の第1作『URTLA PURE!』を拝見した限りでは、違和感なく立ってましたね。

でも自分では気づかないところで、宝塚のくせってあるんだろうなと思って気にしてました。宝塚では、あれだけ大きい劇場で毎日2000人の4000個の目でずっと見られていたので、それなりの鎧も着ていたと思うんです。だから演出の福島三郎さんに、「ちょっとでも浮いてたら言ってください」と最初から頼んでおいて、そういうところで周りの方に助けていただきました。

ーー福島さんは何か言ってくれました?_DSC7903aa

振り向きが機敏だって言われました(笑)。さっ!みたいな(笑)、忍者か!みたいな(笑)。

ーー日常的な動きをしろということですね。

宝塚では、椅子に座ってる角度1つに意味があったし、動きとか見え方とか細かいことまでひたすら考えていたし、見られてるという意識があったんですけど、そういうものはいらないということを教えていただきました。一度福島さんから「ジャージでやってる感覚でやってみたら?」って言われて(笑)、そのつもりでやったらすごい楽でした(笑)。

ーーいいアドバイスですね。

公演が始まってから、同期とか宙組のかたとかが観に来てくださって、「この子はどこまで素を見せちゃうんだろう」とか心配されたくらいだったんですが、一応あれは素ではなかったんです(笑)。でもこんなにウエストを締め付けないでいいんだとか、集中するのが心だけでいいんだと。芝居だけに集中するという根本的なことを教えていただいたと思います。

ーー今回の地球ゴージャスは、岸谷さんから言われて気をつけてることとか、参考にしてることとかありますか?

思ったよりも舞台芝居をしない人だって言われました。「舞台芝居をしなさすぎだから、もっと出して」と。私はもともと削ぎ落としていくタイプではなく、だんだん肉付けしていくタイプなんですが、そういうことを岸谷さんの言葉によって、改めて気づかされた気がします。自分というもの、自分の作り方とか自分の特性みたいなものを、岸谷さんの言葉によって少しずつわかりかけてる部分があります。とにかく人をよく見てらっしゃるんです。

ーーそして、この2作目を踏まえて、これからの女優・陽月華の展望というか、こういう風になれたらいいと考えていることは?

自分の目指すところをちゃんと持ってないといけないということは、わかっているんですが、正直まだ探している最中です。でも今回、このメンバーの中に入れていただいて、芝居のことや表現のこと、この作品のことを四六時中考えてる人たちのエネルギーって素晴らしいなと。いくつになってもそういうふうでいたいなという、一種の目標みたいな、矢印が見えたような気がします。

ーー皆さんがそれぞれすごいから、いい指針になりますね。

この間も森さんと話していて、私は年齢的に友達が結婚とか出産とかいう年になってきて、全くぜんぜん結婚願望とかはないんですけど、なんとなくアラサーぶって「最近みんな結婚してるんですよねー」とか言ってみたら、森さんが「人間は安定したらおしまいよ」って(笑)。その言葉にすごく勇気をいただきました。気がついたらすごく大人な年になってたんですけど、私の中身はぜんぜん子供で、精神的にもすごく不安定なまま歩いてきて、「いいんだろうか」と思っていたところだけに、人生の先輩の素晴らしい力強い言葉を聞いて、なんかもう素直に「あ、いいんだ!」って(笑)。

ーーまだ外では1年生ですから、これからですね。

本当にこれからだと思います。まず、今回の公演をがんばります。9月の終わりまでの長い公演なので、先輩たちから吸収しながら。今回、北海道から九州まで行きますし、宝塚時代に全国ツア−で行った場所もあるので、またそういうファンのかたたちにも、私の舞台を観ていただけるのが嬉しいです。

 

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地球ゴージャスプロデュース公演 Vol.11

『X day』

作・演出・出演◇岸谷五朗

出演◇寺脇康文、中川晃教、陽月華、藤林美沙、森公美子

●7/16〜8/8◎天王洲 銀河劇場

●8/13〜15◎札幌 道新ホール

●8/21〜22◎仙台イズミティ21大ホール

●8/28〜29◎福岡市民会館大ホール

●9/3〜5◎中京大学文化市民会館プルニエホール

●9/8〜9◎新潟市民芸術文化会館・劇場

●9/18〜29◎イオン化粧品 シアターBRAVA!

 

〈料金〉

銀河劇場/S席10000円 A席8000円(全席指定/税込)

札幌/8400円(全席指定/税込)

仙台/8400円(全席指定/税込)

福岡/8500円(全席指定/税込)

名古屋/8500円(全席指定/税込)

新潟/8500円(全席指定/税込)

大阪/9500円(全席指定/税込)

〈問合せ〉

銀河劇場/チケットスペース 03-3234-9999

札幌/ハンドクラップ 011-615-8500

仙台/キョードー東北 022-217-7788

福岡/キョードー西日本 092-714-0159

名古屋/サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

新潟/キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

大阪/キョードーインフォメーション 06-7732-8888

 

【取材・文/榊原和子 撮影/初沢亜利】


パワフルに宙組東京公演が開幕。大空祐飛インタビュー

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ソーラーパワー全開の、宙組公演が東京で7月9日、開幕した。
大空祐飛が率いる宙組の東京公演は、齋藤吉正作・演出のグラン・ステージ『TRAFALGAR(トラファルガー)ーネルソン、その愛と奇跡−』と、石田昌也作・演出のショー『ファンキー・サンシャイン』の2本立て。

『TRAFALGAR』は、海洋冒険活劇のミュージカルで、18世紀のイギリス海軍の名将で、ナポレオンと対峙したことでも有名な隻眼隻腕の英雄、ホレイショ・ネルソン提督の愛と戦いを描いている。齋藤とは何度もコンビを組んでいる『ゲド戦記』などの作曲家、寺嶋民哉の主題歌がドラマティックで、ネルソンの英雄としての姿だけでなく、ナポリ大使の妻エンマ(野乃すみ花)との許されない恋なども描き込まれている。
また、『ファンキー・サンシャイン』は、太陽をテーマに多角的な視点から場面を作り上げた明るさが弾けるショー。太陽からイメージされるものを次々に展開していく。美空ひばり、加山雄三の昭和メロディなども織り込まれ、太陽族やアマテラスも登場するなど、石田らしいなんでもありのバラエティ・ショーになっている。
この公演で、宙組の娘役として長く活躍してきた花影アリスが退団。最後の舞台とあって芝居でもショーでも活躍している。

そんな熱気あふれる通し舞台稽古の後、トップスターの大空祐飛が初日を前に記者団の会見に応じた。

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【挨拶と一問一答】

皆様、本日は通し舞台稽古をご覧いただきありがとうございました。今回は夏にぴったりのお芝居とショーの2本立てとなっております。そして私が宙組で主演となりまして、初めての全員揃ってのショーとなっております。皆様には、もりだくさんでお楽しみいただける作品となっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ーー作品ですが宙組のソーラーパワーが弾けてますが、見どころなどを。

『TRAFALGAR』のほうは、ひじょうに宝塚的なコスチュームもので、ストーリーも宝塚的なドラマもありつつ、齋藤先生の新しいものを取り入れ、映像など斬新さも取り入れた、宝塚の古きよきものと、今の時代に合わせた物をミックスさせた作品になっております。
ショーのほうは幅広い年代の方にお楽しみいただける、少し昭和の香りもしますけども(笑)、皆さんがリズムに乗りやすい、帰りには歌って帰っていただけるショーになっています。前半の少しコミカルな部分と、後半のドラマチックな部分と、バランスいい石田先生の味付けになっていますので、その辺が見どころだと思います」

ーーちょうど博多座から1年で、トップになってのご自分と宙組の変化は?

s_RIMG1519そうですね。船に例えるならば、最初はやっぱりどんな航海になるかという感じで、行く先がまだ分からないけれどもワクワクしつつ、興奮状態でなんかこう荒波に乗っている感じでしたが、今の心境で言うと、穏やかな海をいい風で渡っているような感じです。ちょうどこのお芝居も海の話しなんですけど、ちょうどいい波に乗れているのではないでしょうか。それはきっと、私自身もひじょうに充実した仕事をさせていただけたことと、宙組全体がいい作品に巡り合って成長しつつ、組の団体力みたいな、チームワークみたいなものも、ひじょうに今いい状態にあるのではないかと感じています。

ーー今回、寺嶋民哉さんの曲もあったりと、見どころが多いのですが、大空さんのお気に入りの曲やシーンがりましたら。

お芝居でいったら、ちょうどオープニングが、『ゲド戦記』の寺嶋先生の曲で、私は初めてでなんですが、ひじょうにパワーのいる曲で、最初は本当に大変でした。1曲歌いきるのにひじょうにエネルギーを使いました。でも今までにない曲にチャレンジすることで、自分もテンションがあがるというか、いいテンションでお芝居が始められるので、とても新鮮な毎日を送らせていただいてます。衣装で言いますと、今回は私が宝塚に入りまして、初めてカッパで、雨ガッパで銀橋を渡っていて(笑)、この着こなしっぷりをぜひ、ご覧いただきたいなと(笑)自信を持って思います(笑)」

ーー最後に東京公演をご覧になるファンのかたに。

皆様、宝塚大劇場での公演の一カ月を経て、『TRAFALGAR』も『ファンキー・サンシャイン』もひじょうに充実しております。また新鮮な気持ちで東京の皆様にお送りしたいと思っております。皆様、ソーラーパワーを受け取りにいらしてください。


元気よく宙組のパワーをアピールした大空祐飛は、記者たちの笑顔と拍手に送られて初日の楽屋に戻っていいった。

(宙組舞台写真は、後日掲載します) 

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宙組東京宝塚劇場公演

『TRAFALGARーネルソン、その愛と奇跡−』

『ファンキー・サンシャイン』

●7/9〜8/8◎東京宝塚劇場

〈問合せ〉 東京宝塚劇場 03-5251-2001


【取材・文/榊原和子 撮影/岩見那津子】

熱気とノリのよさで盛り上がる真琴つばさライブ『TSUBASA 〜To be to be more to be』公開舞台稽古&囲みインタビュー

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今年で芸能生活25周年を迎える真琴つばさのライブ『TSUBASA 〜To be to be more to be』の公開舞台稽古と囲みインタビューが7月2日、赤坂BRITZで行われた。

1985年、宝塚歌劇団に入団。月組トップスターとして多くのファンを獲得。2000年に退団してからは歌手活動をメインに、テレビのバラエティなどでも楽しませるタレントとして、また女優としてもミュージカルからストレートプレイまで活躍中だ。

初日を迎えた2日の昼に行なわれた公開稽古は、多数のファンがオーディエンスとして参加、本番さながらの熱気に包まれ、実際の公演の盛り上がりを予感させた。

コンサートは真琴のオリジナル曲を中心に構成されたプログラムで、客席のファンと積極的かつ自然にコミュニケーションを取り確実に笑いに繋げていく彼女らしく楽しいMCに、ダンスシーンも盛りだくさん。子供っぽいやんちゃな一面を見たかと思えば次の瞬間にはがらっと大人の格好よさや色気を見せる。

男とか女とかいうくくりでは語れないからこそ魅力的な「真琴つばさ」というたった一つの個性。その魅力を満喫できる、25周年にふさわしいライブである。

 

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【一問一答】

ーー今日これから初日公演を迎えられますが、今のお気持ちをお願いします。

待ち遠しいです、本番が。色々ゲネプロで成功出来なかったところがありますので、成功しますようにって、今つばさ頼み(親指をクロスさせて翼の形を作るポーズ)してます。

ーー衣装は何点ぐらい用意されているんですか?

基本は3、4着ですね。そこに上着を足したりとかしてるんですけど、たくさんに見えます?たくさんに見えるのが、イリュージョンです。

ーースリットの入ったセクシーな衣装がありましたが。s_RIMG1383

脚“が”綺麗ってやつですね(笑)。本当は、全然スリットも入ってないロングコートだったんですが、せっかく美脚に生まれてきたので(笑)、出してしまおう!と、スリット入れました。このライブは自分の曲だけで構成されているので、たぶん見てる方も知らない曲が多いんじゃないかと思うんですね。だから目を潤すためにも(笑)ちょっと視覚的な見せ方を考えました。

ーー25周年を振り返ってみて今のお気持ちは。

実は、昨日のテクニカルリハーサルの時にちょっとお邪魔して、映像を見てたんです。たぶん私は「宝塚出身」ってイメージが強いと思うんですけど、本当の、単独の真琴つばさとしてのこの9年間っていう日々を写真を見ながら感じて…ちょっと自分自身ジーンと来て、「あぁ、ようここまで歩いてきたな」と、感無量になってます。

ーー映像で機長や、スチュワーデスの格好をされていましたが、撮影の際のエピソードがありましたらお願いします。

あのスチュワーデスはあんな格好するつもりじゃなかったんですけど(笑)、スチュワーデスのちょうど良い制服がなくて、普通の事務のOLの制服を取り寄せまして。で、服がピンクだったら白いカツラのほうがいいんじゃないか、と。

あと自分と、スチュワーデスと、パイロット、この三変化が上手くいくように全部自分で台詞考えて、しかも、撮影したあとに台詞を埋め込んだもんだから、「よくあそこまで、全てが上手く行ったなー」と、ちょっとビックリしてます。

ーー今回3日間で4公演、それぞれ「Cheers!」、「Clap!」など違うタイトルが付いていますが、どのあたりが変わってくるのかをお願いします。

毎日違うことをやるのと、毎日違うゲストの方をお呼びしたいなと思ってるんですよ。ゲストの方の予定もあって、寸前まで変更があったんですけど、今日あたり頭がまとまってきたので、毎日違う趣向で、アンコールは楽しんでいただけると思います。

ーーご自身のアイディアがたくさん盛り込まれていると思いますが、特にどのようなところを意識されましたか?s_RIMG1247

映像は、一番元はプランナーなんですけど、そこに、機内アナウンス入れたりだとか、そういう要望を出したのは自分でして。あと「綺羅―KIRA―」、黒い衣装で出てきた時に、そこはなんちゃってマイケル・ジャクソンにしたいって言うことはお願いして。色々ありすぎてわからないですけど、とりあえず、そんな所でしょうか。

ーー客席でワールドカップを見た人の方が、退団公演を見た人より多かったですね。

稽古場でサッカー見た人って言ったら結構少なかったんですよ。だから絶対、私の退団公演を見た人の方が多いなと思ってお客さんに聞いてみたら、そうでもなかったですね。でも逆に嬉しかったりしますね。新しいお客様も増えてるのかなぁと思って。

ーーライブの後は『ムーラン』、『愛と青春の宝塚』とお仕事が決まっていますが、それについてはいかがですか?

来年の2月に『愛と青春の宝塚』をさせていただくんですけど、ちょうど25周年の締めくくりにいいかなと思ったら、『ムーラン』のお話もあって、またきたか!男役!みたいな。今年はもう、宝塚で得たものを出し切れたらと思います。

 

真琴つばさ25周年 記念ライブ

TSUBASA』〜To be to be more to be

●7/24◎赤坂BRITZ

〈料金〉S8500円A7500円(全席指定/税込)

〈問い合わせ〉キョードー東京 03-3498-999910:0018:00  

 

【取材・文/岩見那津子】

 


25周年のイベント満載 真琴つばさインタビュー

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テレビや舞台で活躍中の真琴つばさが、宝塚を退団してこの7月で10年目、同時に芸能生活も25周年という大きな節目にあたる今年、さまざまな活動が目白押しだ。記念としてアルバムを2枚たて続けにリリース、また宝塚退団記念日の7月2日からはライブも行なう。そのほかにも映画にも初出演など、話題満載の最近の真琴つばさにインタビュー。

 

RevueSymphony

ーー今年2月と5月に続けてCDアルバムを出されましたが、「Revue〜響想曲〜」は宝塚時代の曲ばかりですね。

宝塚を退団してから、幸せなことにCDを5枚、ほとんどオリジナルの曲ばかりなのですが、ずっと「宝塚の曲も私の曲」という思いがあって、退団してしまうと歌う機会がなくて曲たちに可哀想だなという思いがいつもあったんです。それにCD化されてない曲も多かったので、是非アルバムという形にしたかったんです。

ーー曲のセレクトはどういうコンセプトで?

実は、ファンのかたたちのリクエストで構成されているんです。でもすごく私らしい選曲になってるかなと。びっくりしたのは「歌劇」の5月号に、亡くなられた小林公平師がこのアルバムについて書いてくださってて。「きっと真琴さんのことだから王道を行くようなものではないだろう。案の定、聴いたらその通りだった」と。そして「これからも独自の路線を続けてほしい」というお言葉だったんです。その文をお亡くなりになってから読んだのですが、とても胸に響きました。

ーー確かに「螺旋のオルフェ」「BLUE ILLUSION」「情熱の翼」とか、すごく真琴さんらしいものばかりで。そしてもう1つのアルバムが「Symphony〜翼望〜」。

Revue」のほうは、「過去を今の真琴つばさで表現する」ということなので、こちらは「現在と10年後の自分を表現する」というコンセプトです。これまでライブ中心に曲を考えてたんですが、できればじっくり聴かせる曲をと思って、そういうものも考えて選んでます。

ーー曲を提供してくださってるかたたちがすごいですね。_MG_5231

音楽プロデュースがシャ乱Qのはたけさん。高見沢俊彦さんと加藤登紀子さんなど、すごい方々に曲を書き下ろしていただいてます。亡くなった加藤和彦さんの未発表の曲もあって、2004年に「これ以上愛せない」という曲を作っていただいたときに「君は女デヴィッド・ボーイだよ」と言ってくださって。その後第2弾もお願いしていたんですが、お亡くなりになってしまわれて。でも「これ以上愛せない」と一緒に候補にいただいた曲のうちの1曲が、まだ未使用で残ってたんです。それが「BUDDY」という曲です。相棒という意味らしいんですが「愛犬を思い浮かべるのも良いかと…」と書いてありました(笑)。私は犬と散歩するのが夢なので、歌いながらその光景を思い浮かべています。

ーーこのアルバムは、ドラマ性をすごく感じますね。

ライブ中心に曲を作っていたときは、やっぱりみんなの元気ドリンクみたいな存在でいたいと思っていたんですが、25周年という大きな節目ですし、前から歌いたかったシャンソンとか、ディナーショーでは歌ってた大人の曲に近いものも意識しました。これから10年後の自分を考えてというイメージです。

 

【オモシロイとかっこいい】

ーー歌手活動と同時に、最近女優としても活躍中で、昨年はとくに4本も出て、蜷川幸雄さんあり、中山秀征さんとのいつもの『SHOW店街組曲』、ミュージカルも2本もあって。

たまたま重なってしまって。なんで舞台のお仕事ってまとまって来るの?というくらい一度にきて、自分でもびっくりしてるんです(笑)。

ーー蜷川さんは恐かったですか?

言われてるほど恐くなかったですけど、稽古場ではいろいろ教えてくださって、そのなかで「宝塚の女優さんは色気が少ない」と。とくに私は少ないほうなんですけど(笑)。あと情緒感がないと言われました。それから印象に残っているのが、「できないものはできないんだ。時には意地を通すしかない。おれはそうやって生きてきたんだ」とおっしゃって。それでなにかポンと力が抜けました。

ーー舞台ですごく落ち着いて見えたのは、そういう稽古だったからでしょうね。

それに鳳蘭さんの肉親の役で、いつも一緒に出て下さっていたのが心強かったですね。

ーー女優の仕事も面白くなってきたのでは?

まだ面白いところまでは行ってないと思うんです。扉が開きはじめたというくらいで。でも真琴つばさという存在は舞台から生まれたんだ、という感覚を改めて感じているし、この道が自分に合ってるか合ってないかというのは、ずっと悩んでいくことなんだろうなと。それはどのジャンルに関しても同じだと思います。でもテレビのバラエティで、今は「オモシロイ真琴さん」という面がフィーチャーされてるけど、「カッコいい真琴さん」というのを、できれば女優業では出して行きたいなという欲は出てきました。_MG_5260

ーー違う自分を演出できる場があるということですね。

何かの取材で、「今後やりたい役」というので「意地悪な役。だってふだんの私はいい人だから」と答えてる自分に笑っちゃったんですけど(笑)、意地悪な役はやってみたいですね。

 

【真琴つばさらしさ】

ーーバラエティの真琴さんは、いつも現場の空気にすごく馴染んでいるなと。とくにOGさんが沢山出演する番組にいらっしゃると、すごく安心です。

私のほうも、1人で出るよりすごく心強いんです。1人で出る場合、周りの方から宝塚出身という大きなくくりで見られている気がして、背負ってるという気持ちもあるけど、たくさんだとその中の真琴つばさでいられるし。

ーーリーダーシップを取るのもうまいし。きっとご本人はいろいろ気を使ってるんでしょうが。

この間ある番組に出たときは、ちょっと、自分は司令塔かもしれないと思いました(笑)。そのぶんだけみんなが立ててくれてるんですけどね。

ーー宝塚出身というのはずっと付いてくると思いますが、タレントとして、真琴つばさという1つのキャラも定着してきましたね。

それが「オモシロイ真琴つばさ」になってるのがねー(笑)。今年になって本当にたくさん特番などに呼んでいただくんですが。私のキャラって何?って考えたりするときもありますが、今は何でもハングリー精神で経験しようと思っています。

ーー映像で10年かけて培ってきた真琴つばさの個性は、簡単には揺らがないのでは。

この間も、ある番組で、「どういうときに男っぽさが出ますか」という質問があって、一応「オイと言ったり、つい足を開いちゃう」とか答えたんですが。でも男っぽさとか女っぽさとか本当はどうでもいいというか、男とか女とかではなく、自分らしく生きてきたんだなと、それを実感しています。_MG_5282

ーーその点で真琴さんは、男役のかたが退団しても女っぽくならなくてもいいというパイオニアで、10年の成果は大きいと思います。

10年ですからね。いろんな意味で周りも変わったし。私も強くなりました(笑)。

 

【曲と舞台への思いを込めて】

ーーそして、今現在の真琴つばさを見せてくれるの『TSUBASA』で、25周年記念ライブですね。

25年という節目はとても大きくて、今までできなかったことができるようになったり、できていたことができなくなったり。だから今できることは全部やりたいなと思ってます。そのひとつに、本番ではお客様と一緒に同じ振りを踊りたいと思っています。やりたいのは共有感を持つことなんです。「真琴と一緒に踊った25周年」と思っていただいたりして、いっそう記憶にとどまればいいなと思っているんです。

ーー曲はどんなものになりますか?

オリジナルアルバムの数でいうと、自分の曲が40曲以上あります。だからその中から抜粋して、ライブは自分の曲だけでいこうと思ってます。もちろん宝塚の曲もアルバムの「Revue」から歌います。いろんな曲にスポットを当ててあげたいですね。宝塚の曲は回数でいうと公演中ずっと歌ってて、オリジナルはそんなに何回も歌ってあげてない。だから、オリジナルがんばれー!って気持ちになってます! 

ーーなんか曲はみんな真琴さんの子供みたいな(笑)。そういう曲への思いと、25周年間立ち続けてきた舞台への思いが伝わるようなライブになりそうですね。

ガンガン飛ばします(笑)。

ーースタンディングもありですね?

ファンのかたにムリしないでほしいから、たまにでいいです(笑)。立ってほしいときは合図しますからちゃんと付いて来て下さい。

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真琴つばさ25周年 記念ライブ

TSUBASA』〜To be to be more to be

●7/24◎赤坂BLITZ

〈料金〉S席¥8500A席¥7500(全席指定/税込)

〈問い合わせ〉キョードー東京 03-3498-999910:0018:00  

 

アルバムー発売中ー

Revue〜響想曲〜」¥3500 MDA-1003

Symphony〜翼望〜」¥3500 MDA-1004

発売元 エフ・スピリット

 

【取材・文/榊原和子 撮影・岩村美佳】

 


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