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貴城けい 誕生日&20周年ライブ 20th Anniversary Live『PASSER』


貴城けいライブ風景

芸能生活20年目を迎えた元宝塚歌劇宙組トップスターの貴城けい。
5月22日の今日は誕生日でもあり、芸能生活20年目とダブルでおめでたい記念ライブが、

ビルボードライブ大阪にて行なわれた。

今回のライブのタイトルは、『20th Anniversary Live PASSER(パッセ)』。
ゲストにチェンバロ奏者の曽根麻矢子を迎えて、
5月25日に発売予定の退団後初のソロCDとなるミニアルバム「PASSER」の中から、
書下ろし楽曲「PASSER」(貴城けい作詞)や、山口百恵のカバー楽曲などを披露した。
なお、このライブは東京ではコットンクラブで開催される。

 貴城けいライブ風景2

【披露楽曲】
「THAT'S MY WAY」
「SUMMER TIME」
 宝塚メドレー
「虹色の空」

「奇跡」
「JAZZ HOT」
「絶体絶命」
「ロックンロールウィドウ」
「MY HEART BELONG TO DADDY」
「FLY ME TO THE MOON」

「愛の幕切れ」
「PASSER」
「愛の嵐」
 アンコール

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【貴城けいコメント】

20年を振り返ると、初舞台は遥か昔のことなのですが、すごくアッという間だったような気も。
非常に充実した人生を過ごしているなぁと感じます。


今回の初ソロCDで百恵さんのカバーをさせて頂いた経緯は、
百恵さんの曲は、今聞いてもひたすらかっこ良くて魅力があるので、
是非挑戦してみたいなぁと思ったことと、

まわりの意見で声に合うのではとアドバイスを頂いたので。

世代的には百恵さん世代ではないのですが、
改めて聴いてみると歌ってみたい曲がいっぱいあって、

CDの中に入れる5曲を選ぶのが難しかったです。


今回のライブは、20年目ということもあり、
振り返るという意味では宝塚時代の曲や(今回3曲だけ歌いました。)、

退団後のミュージカルナンバーをもっと歌った方が良いのではとも思いましたが、
振り返るよりも先をみていきたいということもあったので、新しい曲にチャレンジしました。
20年は通過点(PASSER)であり、これからもっと成長していきたいと思います。
 

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 20th Anniversary Live

『PASSER』

●5/29〜30◎東京コットンクラブ
1部 14:30〜/2部 18:30〜   
出演◇貴城けい

ゲスト◇曽根麻矢子(チェンバロ奏者)



 
   
【文/榊原和子 撮影/岸隆子】


 

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今井翼が包容力で大地シャネルを包み込む『ガブリエル・シャネル』


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ガブリエル・シャネル。
有名ブランド「シャネル」の創始者であり、その生き方は新しい女性の文化そのものだった美のカリスマ。

彼女の12歳から71歳までを大地真央が演じる舞台、『ガブリエル・シャネル』が、5月14日から日生劇場で上演されている。
 

2年前の東京初演で評判になり、翌年に大阪で再演、今回は三演目になる。
脚本は斎藤雅文、演出は宮田慶子、ストレートプレイというより音楽劇で、曲やダンスがあちこちに散りばめられ、ミュージカル的な見せ場もいっぱい入っている。
 

物語は晩年近いココ=ガブリエルの回想によって始められる。
恵まれなかった幼少時、孤児院、自立、アーサー(今井翼)との出会い、彼との愛と悲劇的な別れ。その一方で、彼女が生きているファッション界との飽くなき戦いが描かれ、彼女をめぐる有名なエピソードがテンポよく描かれていく。
 

そのなかで見えてくるのは、合理的で知的で率直な彼女の生き方が、そのまま革新的なシャネルファッションの根底にあること。
そしてそのポリシーを貫くための戦いは、どんなに苦しくても退却することはなかったこと。それゆえに今も昔も女性たちの心をとらえ続けていること。


大地真央のガブリエルは、そんなガブリエルの一生を悲喜劇の両面をたくみに見せながら演じ分けていく。少女時代のコメディエンヌぶり、若いガブリエルの貪欲な生きるエネルギー、中年以降のワンマンで頑固な顔…。
芸術家としてはしなやかに強く、女としては脆さと弱さを持ち合わせているところが、大地ガブリエルらしい魅力だろう。
 
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そんなガブリエルを愛し、早逝したのちも彼女の魂にそっと寄り添うアーサーは今井翼で、ここ数年で身についた包容力で大地ガブリエルを包み込み、ほとんど年齢のギャップを感じさせないという頼もしさ。身のこなしやスーツ姿が端正なのも魅力だ。歌もダンスもできる俳優として、ミュージカル界でどんどん活躍の場が広がりそうだ。

最初の恋人のエチエンヌの升毅は男のエゴイズムをたくみに表現、売れない作家でナビゲーターもつとめる葛山信吾は明晰なセリフできちんと聞かせる。ドミートリー公の岩崎大は亡命貴族らしい貫禄と気品をうまく出した。

ガブリエルの周辺の女性たちもみんな美しく生き生きとしている。
とくに社交界の花形であるミシアの高橋恵子は、当時の芸術家たちのパトロンらしい退廃と美を感じさせて絶品で、カフェのマダムとしての歌も聴かせる。ガブリエルの叔母役の彩輝なお、妹役の華城季帆、そして大地の三人が並ぶと華やかで舞台まで明るくなる。
 

ラストシーンで時代に見放されたと失意のガブリエルが、自分の過去を振り返り、自分自身に誇りを持ち励まされ、立ち上がる決意をするシーンは感動的。
ファッション界で最後まで自分を信じて闘ったガブリエルと、舞台という世界で今もなお闘い続ける大地真央の姿がみごとに重なって胸を打つ。
 

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『ガブリエル・シャネル』

脚本・演出◇齋藤雅文 

演出◇宮田慶子

出演◇大地真央、今井翼、葛山信吾、升毅、岩崎大、彩輝なお、華城季帆、ジェームス小野田/高橋惠子 ほか

●5/14〜28◎日生劇場

S席12000円 A席8400円 B席4200円

チケットホン松竹0570-00-489

http://www.shochiku.co.jp/play/shusai/1105/index.html



【文/榊原和子 撮影/冨田実布 舞台写真/松竹】



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水夏希がbjリーグで国歌独唱

 

日本プロバスケットボールリーグの『共に、乗り越えよう。東日本大震災 復興支援ゲーム  ECC presents bjリーグ 2010ー2011シーズン プレイオフ ファイナル 4』の、2日目となる5月22日に、元宝塚歌劇団雪組トップスターの水夏希が国歌独唱で出演する。

 
また、水夏希がアーティストMizとして活動しているユニットGuys☆From The Earthも、ゲストライブを行なう。

この日のライブには、bjリーグ復興支援ゲームのテーマソングである「情熱のうた」を歌っているカラーボトルも出演する。



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Guys☆From The Earth
 

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カラーボトル

【「共に、乗り越えよう。東日本大震災復興支援ゲーム」の趣旨】

bjリーグとは、2005年に地域密着の理念を基に発足した、日本初のプロバスケットボールリーグ。

bjリーグには、宮城県仙台市に本拠地を置く「仙台89ERS」があり、この度の震災によりスポーツ興行を続けることが困難になるという危機的状況を抱えている。
さらに東京を本拠地におく「東京アパッチ」、埼玉を本拠地におく「埼玉ブロンコス」の興行も、今シーズンは活動を休止となった。 
 

選手ならびスタッフ一同は、この状況を真摯に受け止め、それでも自分たちに出来ることは何かを考え、
支援に向けた募金活動などはもちろん、プレイし続けて、観客に多くの笑顔と感動を与えることが一番の支援だという結論に至り、
「共に、乗り越えよう。」というスローガンのもと、残りの試合を実施してきた。 



【イベントの予定】

5月21日(土)と22日(日)は、そのbjリーグの頂点を決める試合が行なわれるが、
そのゲームの間の時間を、復興支援ゲームにふさわしいゲストを招いてミニライブを行なう。
 

水夏希とGuys☆From The Earthが出演する回は、22日の「プレイオフファイナル4」で、3位決定戦とファイナルの2つのゲームの間の時間。
 

16時からゲストパフォーマンスとして「Guys☆From The Earthのミニライブ」を行ない、17時からのファイナルゲームの前に、国歌独唱を水夏希が行なう。


【『共に、乗り越えよう。東日本大震災復興支援ゲーム』のスケジュール】

■5月21日(土) 開場/12時15分〜 

◇イースタン・カンファレンスファイナル 14時05分 開始 

◇ウェスタン・カンファレンスファイナル 18時05分 開始 

ゲスト/松田陽子、熊谷育美

■5月22日(日) 開場/11:00〜 

◇3位決定戦 13時05分開始(1日目の敗者) 

◇ファイナル 17時05分開始(1日目の勝者) 

12時〜「カラーボトル」 ゲストライブ 

16時〜「Guys☆FromThe Earth」 ゲストライブ 

17時〜 水夏希国歌独唱 

■会場/有明コロシアム(東京都江東区有明2-2-22) 
 
bjリーグ公式HP http://www.bj-league.com 


その他にも、この会場では、イベントブースで東北地方(宮城、秋田、岩手)の夏まつりの観光案内や、各地の特産品販売などが行なわれる。 

 




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「スミレ刑事の花咲く事件簿」会見写真より水夏希(撮影/冨田実布)


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謝珠栄の世界を演じる中川晃教と大和悠河『風を結んで』稽古場ルポ


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クオリティの高いオリジナルミュージカルを、丁寧に作り続けている演出・振付家の謝珠栄。

彼女が率いるTSミュージカルファンデーションが、東宝と組んで製作する名作『風を結んで』が、6月に日比谷シアタークリエで上演される。 
 

出演者は、中川晃教、大和悠河、藤岡正明、小西遼生、菊池美香という若々しいメンバーに、脇を固めるベテラン、山崎銀之丞、大澄賢也。
 

時代背景を明治維新後、新しい風が吹きはじめた明治9年からの1年間に設定して、熱い志や思いに生きた若者たちの青春を、爽やかに躍動的に表現する作品である。
この作品の稽古場が5月14日に報道陣に公開された。 

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物語は、慶応四年(1868年)8月から始まる。

会津藩白虎隊の士中二番隊42名は、夜明けと同時に起こった官軍の一斉射撃にさらされて壊滅。飯盛山に逃れたその半数の隊士たちは、市中の火災を若松城落城と誤認して、次々と自決して果てた。

そして時は流れて、明治9年(1876年)、版籍奉還、廃藩置県、そして廃刀令の発布と、目まぐるしく時代が移り変わろうとしていた。

そんなある日、道場一の剣豪として知られる橘右近(大澄賢也)に、真剣で勝負を挑まれた片山平吾(中川晃教)と仲間の田島郡兵衛(藤岡正明)、そして加納弥助(小西遼生)は、
ひょんなことから洋行帰りの大林由紀子(大和悠河)と捨吉(山崎銀之丞)に助けられる。
由紀子は、本物の武士による「パフォーマンス一座」を結成したいと言い出して3人の度肝を抜く。

一方、右近の妹の静江(菊池美香)が、橘家の苦境を救うために岡場所に身を売ろうとしているのを知った平吾たち三人は、
静江を救うために金の工面をしようと奔走するのだが……。 
 

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この日は、稽古の一部を公開。
2幕の始まりから3場面ほどで、激しい殺陣が、剣豪役の大澄賢也を中心に繰り広げられている。
 

どうやらそれは、大和悠河扮する大林由紀子が結成した「パフォーマンス一座」の演目らしい。

せっかく研鑽を重ねた剣の道を、そんな形でしか使えないことに憤懣やるかたない武士たち。
そんななかで、着物のつくろいや掃除などを淡々とこなす中川晃教のひょうひょうとした雰囲気と、その友人である藤岡正明、小西遼生の3人組の爽やかな存在感が楽しい。

場面が変わって、大和悠河演じる洋行帰りの大林由紀子がさっそうと登場。

旧弊な武士の信念にこだわる大澄賢也の橘と激しくやり合う。その中で怒りのあまり口をついて出る由紀子の英語が、なめらかでみごとだ。

そこへ訪ねてきた菊池美香扮する静江、橘の妹で日本女性らしく自己主張を胸におさめた大人しい娘である。いわば正反対の生き方をしようとしている由紀子と静江の対話は、現代にも通じる女性の生き方を考えるものになっていて、このあたりも謝作品ならでは。

しみじみとした対話の場面あり、TSの舞台には欠かせない激しい動きの殺陣やダンス、掛け合いの歌などが次々に披露されていく。
そろそろ汗ばむ時期とはいえ、出演者たちはみるみる汗だくになるのも謝珠栄のミュージカルの現場らしい。
 

この物語のテーマは「生きて生きて、生き抜く」ことだと、謝は言う。

現実が苛酷という点では、まさに今も激動のただなかである
維新後を生きた若者たちの、はかなくも熱く、さわやかな生きざまが、大空を吹き抜ける風のように、ひときわ心に訴えかける舞台になりそうだ。
 

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【演出家と主演者からのメッセージ】
 

謝珠栄「日本中が変わろうとしている時。この『風を結んで』という作品をやる意味というか、意義というか、使命感を感じます。観に来てくださるお客様がたの心に勇気を与えられればと思っております」
 

中川晃教「片山平吾という役をやらせていただく中川晃教です。謝先生の舞台に今回初めて出させていただきます。TSミュージカルの『風を結んで』が今回再演になるということ、そして私にとっては4年ぶりのミュージカルであり、デビューして10周年になるということで、1つ大切な年になるということで、楽しみにやらせていただくこの『風を結んで』に、本当にやりがいを感じている稽古場です。時代が大きく変わっていく幕末から明治にかけて、ラストサムライという言葉がある通り、サムライを捨てて、サムライをやめて、新しく自分の生きる道を見つけていく若者です。元気いっぱいに『風』を生きていきたいと思っています。どうぞたくさんのかたに観に来ていただきたいと思っています。よろしくお願いします」
 

大和悠河「大林由紀子役をやらせていただきます大和悠河です。物語の中で若者たちが熱く一生懸命に生きています。そんな中で女性も自分の生き方というものを真剣に受け止め、考えて一生懸命生きております。この作品、とっても楽しいです。そして泣けます。きっと観に来てくださったお客様は、元気とか勇気とか、そういうものを持って帰っていただける作品になるのではないかと思っておりますので、皆様、ぜひぜひ観にいらしてくださいませ。お待ちしております」


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ミュージカル

 『風を結んで』

演出・振付◇謝珠栄

脚本◇大谷美智浩

出演◇中川晃教、大和悠河/藤岡正明、小西遼生、菊地美香/山崎銀之丞、大澄賢也 他

●6/4〜19◎シアタークリエ

●6/26◎中日劇場

●6/28〜30◎イオン化粧品シアターBRAVA!

〈料金〉S席9500円 A席8000円 (税込)

〈問合せ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777

http://www.toho.co.jp/stage/  PC
https://toho-navi.com/m/ 携帯 


【取材・文/榊原和子】


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